ゴールデンウイークの上高地情報を求めて、このブログにたどり着く方が結構いらっしゃるようです。 他にも「上高地 GW」「上高地 初心者」といったキーワードで来訪して頂く方も多いようなので、そんなGW期間の上高地について記事をまとめてみました。 上高地にはこれまで初、夏、秋と各季節に訪れていますが、それぞれの季節毎に違った魅力があり、年間を通じて楽しむことができるエリアです。 北アルプス方面の登山者にとっては、トレッキングのスタートポイントであり、通過点として足早に通り過ぎてしまうことも多いのですが、この日本有数の景勝地、機会があるならばじっくりと腰を据えて楽しまない手はありません。 初めて上高地に行くならどの季節がいいの? あくまで個人的なオススメですが、やはりまずは夏の避暑地として訪れるのが一番手堅いかなと。 平地では30度を超えるような暑さでも、上高地の気温は20度前後。 朝晩は長袖を着ないとちょっと肌寒いぐらいの涼しさとなります。 7月頃は緑も美しく、残雪の美しい穂高の山々に梓川の美しい水、澄んだ空気など、都会では味わうことない「これぞ高地」といった雰囲気を楽しむことができるでしょう。 私が初めて上高地を訪れたのがこの季節(7月半ば)だったこともあり、初めて目にするこの景観に一撃で上高地の虜となってしまいました。 そんな夏の上高地については、別の記事でまとめてますのでそちらをご覧くださいませ。 それではGWの上高地がイマイチか?といえば決してそんなことはありません。 まだ冬の名残もありつつ、そこかしこに感じられる春の息吹。 まだ多くの雪を被った穂高の山々の美しさ、なによりもベストシーズンに比べると観光客が少ないことも特筆ポイントかもしれませんね(笑) GWの上高地、気温とか景色はどんな感じ? 5月頭のゴールデンウィークともなれば、平地はすっかり春の盛りですが、上高地は標高1500mの山岳地域です。 まだまだ平地の感覚では冬に近い気候と思った方が良いでしょう。 特に朝夕は冷え込むので、最低でもフリースなどは用意しておきたい所。 これは2014年のGWに上高地を訪れたときの写真ですが、ご覧の通り付近の木々(白樺?ダケカンバ?)にまだ緑は殆ど見られません。 年によってはGW頃でもまだ雪が残っていることがあるようです。 昨年は明神の先に行くまでは、足下に雪を見ることはありませんでしたが、現地の情報などは直前にホームページなどでチェックしておくといいでしょう。 残雪たくさんあります 2015. 19 かなり雪は解けましたが、まだまだ散策路にはたくさん残っていて大正池からの林間コースは通行止めになっております。 梓川コースは通行止めになっていないけど結構な残雪があります。 明神館付近までの左岸コースは今年の雪解けが早いみたいですが、いずれも残雪で歩きにくい状態です。 有名な河童橋越しの穂高連邦もまだ寒々しいですが、この時期しか見られない風景。 ちょっと辺りに目をこらせば、そこかしこに確かな春の訪れを見つけることができるでしょう。 このフキノトウはいたる所に大量に生えまくっていますが、上高地は植物の採取は禁止なので、見て楽しむだけにしましょう(サルたちがよく食べています)。 混雑具合については、涸沢方面へ進む登山客は多いのですが、上高地自体は初夏や紅葉の季節に比べたら、かなり空いている方ではないでしょうか。 追記:2015年のGWに上高地を訪れた際は、かなり新緑が目立っていて1年前とは随分違う雰囲気でした。 日帰り上高地のお勧めハイキングコース せっかくの上高地、できれば1泊してゆっくり楽しみたいですが、まだ冬の気配も残るGWならば、日帰りの軽いハイキングのみでも充分かもしれません。 個人的にオススメしたい、日帰り上高地のハイキングコースは以下のルート(やや健脚向き?)。 もちろんそれ以外に休憩を取ったり、食事時間、周辺の景観を愛でたり、写真を撮ったりで、ここにプラス1〜2時間の余裕を見ておく必要があります。 観光地としての上高地はほぼこのエリアに収まっているので、日帰りで上高地を堪能するには最も見所の多いコースだと思います。 初心者でも無理をしなければ1日で歩けるコースですが、もし上高地で1泊できるならば、「大正池〜河童橋」エリアと「河童橋〜明神(徳沢)」エリアで1日ずつ分けると、無理なく上高地を堪能することができるでしょう。 また、上記のコースを歩く場合、午前中のうちに上高地に入っておく必要があります。 朝方から上高地入りすることができれば、のんびり散策を楽しんでも午後の早い時間には上高地を後にすることができるでしょう。 上高地へのアクセスについては後ほど簡単に。 ちょっとした湿地帯の林間コースなどもあります。 田代橋からは梓川沿いに左岸を歩くもよし、橋を渡って右岸を歩くもよし。 木々にまだ葉も少ないのでニホンザルたちが居ればその姿もすぐ見つかることでしょう? 猿たちは上高地エリアの何処にでも出没するので、可愛い小猿たちの姿も見ることができるかもしれません。 河童橋付近から眺める穂高連峰。 GWには上高地から涸沢にかけての至る所で、このような鯉のぼりが泳ぐ姿を見ることができます。 河童橋まで来たら橋を渡って右岸側のコースを選びましょう(ちなみに「右岸」「左岸」は川の上流から下流方向を見ての左右になります)。 涸沢方面に向かう登山客は、最短ルートである左岸コースをズイズイと進んでいくので、ついて行かないように注意しましょう。 梓川の左岸コースは徳沢方面へと急ぐ登山客のためのコースですが(?)上高地の自然と景観をじっくり味わうならば右岸コースに限ります。 次々に現れる美しい渓流(梓川に注ぐ支流)や岳沢湿原などの湿地帯が目を楽しませてくれることでしょう。 湿地帯の中を歩くことも多いので、木道歩きを楽しむこともできます。 夏の岳沢湿原。 このような風景が次々に飛び込んでくるので、写真好きだったら1時間ちょっとのこのコースを歩き切るのに、倍の時間がかかってしまうかもしれません? GW頃は木々はこんな感じですが、水の透明度は変わらぬ美しさ。 雪解け水を含んでいますので、当然水は超つめたい! 上高地へのアクセスは沢渡・平湯からのバス・タクシーにて/宿泊について 肝心の上高地へのアクセスについてですが、マイカー規制された保護地区ということもあり、通常の観光地とはちょっと違う工程を踏む必要があります。 マイナーで訪れる場合は長野側は沢渡地区、岐阜側は平湯温泉に車と停めてから、それぞれバスやタクシーで上高地へ入ることとなります。 その他にも電車+バス、直接高速バスで上高地に乗り入れることができる直行バスなどの手段もありますので、詳しくは以下などをご覧下さい。 また、上高地旅行での宿泊についてですが今回は日帰りプランでのコースを紹介しましたが、もちろん上高地内にも、山小屋スタイルの宿から帝国ホテルまで複数の宿泊施設が存在します。 私が初めて上高地を訪れた際は、大正池の畔にある「大正池ホテル」を利用。 朝夕には焼岳を望む湖畔の美しい景色を満喫することができました。 混雑期はバスターミナルを出る時点でバスがほぼ満席になっていますからね。 補助席に座れればまだラッキーで、沢渡や平湯までカーブの多い山道を30分弱立つ羽目になったり、下手をしたら乗れないこともあるかもしれません。 …ということもあって、個人的には大正池には朝一で行くのがオススメなのです。 あと、上高地行きのバスでは、殆どの乗客はバスターミナルまで行くので、大正池ホテルバス停で下りるなら、なるべく前の方の席に座っておくといいでしょう。
次の<こんな人におススメ>• たっぷりハイキングを楽しみたい• 大正池~河童橋間は見たことあるので、行ってないところへ行ってみたい• 観光客が少ないところを旅したい 一大観光地の上高地でも、明神より奥の「奥上高地」と呼ばれるエリアは、観光客も少なくて比較的静かなところ。 泊まる明神エリアの宿もハイカーや登山客主体。 静けさを楽しみたい人や、上高地2回目以降の人の「もうひとつの上高地」を見つける旅に。 せっかくなので河童橋から有名な山景色を眺めて写真を撮ったりしてもいいですが、明神エリアまでのハイキングや自然観察を中心に楽しみたいところ。 河童橋から明神までは、梓川の両岸にハイキングコースがあります。 上高地ビジターセンターに寄って情報収集したりするなら、左岸道(川の南側の道)経由になります。 こちらのほうが少し所要時間が短いので、河童橋エリアでのんびりして時間が少なくなったような時も、左岸道経由がいいでしょう。 明神エリアは人通りが少なくなるのが早く、4時ごろには宿に着けるように移動してください。 宿にチェックインしてから、暮れゆく明神岳の景色など、人もまばらな明神エリアを楽しみましょう。 2日目の朝は、できれば早起きして、早朝のや朝焼けの明神岳の眺めを楽しみましょう。 その後朝食を済ませたら、いよいよ「奥上高地」へ出発。 梓川左岸の道を徳沢めざして歩いていきます。 荷物を預けていけば、明神に戻ってくるまでがラク。 明神から先は、とくに「見どころ」はありません。 でも、ときどき川沿いに出て、梓川の流れと、明神岳や前穂高岳の眺めが広がるし、森の中では、初夏のニリンソウをはじめ季節の花や紅葉が楽しめます。 1時間ほどで徳沢に到着。 ここも、初夏にはニリンソウの大群落が見られます。 帰りが少し遅めでもいいなら、徳沢で昼食をとることにして、まだ時間があれば、もう少し先まで行ってみてもいいでしょう。 横尾まで行くと時間がかかりすぎるので、途中まで行って引き返してくるのが無難。 徳沢から20分ほど行くと新村橋で、前穂高岳が眺められて、河原に降りられます。 帰りは、明神までは来た道を戻ります。 明神から河童橋までは、1日目と違う道を通るのもいいでしょう。 <このプランで利用できるホテル>• ほか 各地発モデルプラン 東京エリア発 行きの2パターンは、昼食を松本についてから食べるか、車内で済ませるかの違い。 帰りは、河童橋エリアに戻ってきてから昼食にするか、徳沢で食べてからバスターミナルへ移動するか、のイメージで設定しました。 下のパターンのほうが、2日目にじっくり歩けますが、帰る時間が遅めになってもいい人向けのプランです。 名古屋エリア発 1日目は、松本でのランチタイムが少ないのに注意。 2日目は、上高地を出る時間帯(=昼食をとる場所?)によって、名古屋エリア着の時間に1時間の差がでます。 関西エリア発 1日目の昼食のタイミングが難しいのは、名古屋エリア発といっしょ。 帰りのパターンも同じで、いつごろ上高地を出るかによって、新幹線に1時間の差がでます。 大阪着が8時を過ぎても大丈夫な人は、下のプランを検討してみては。
次の上高地の魅力ある散策コース・ハイキングコースを、オリジナルガイドマップつきでご案内します。 上高地には、人気ある見どころを結んで、いくつもの遊歩道が整備されています。 河童橋からの絶景を見るだけでも上高地に行く価値はありますが、道端の花や針葉樹林の風情、小鳥のさえずりなど、散策コースを歩いてはじめて味わえる上高地の良さがあるはず。 上高地旅行の「もうひとつのメイン」ともいえる、散策・ハイキングのプランの参考に。 大正池から河童橋へと続く「上高地自然研究路」は、上高地の見どころのほとんどを結んだ、上高地観光のメインのコース。 山の絶景あり、神秘的な池あ り、季節の花ありの充実したコースです。 アップダウンも少なく、休憩スポットもいくつもあって、子供からお年寄りまで楽しめます。 まずは、コースの前半部、大正池~田代橋をご案内。 大正池と河童橋を結ぶ「上高地自然研究路」の田代橋から河童橋の間は、特に道が整備されて歩きやすいし、休憩スポットも充実していて、のんびり散策を楽しむには絶好のコース。 上高地バスターミナルからの「上高地最短散策ルート」でもある田代橋~河童橋間をご案内。 河童橋から奥は、「観光地」は少ないですが、より自然が深くておもむき深いハイキングが楽しめるエリア。 観光客は減って、ハイカーや登山者の比率が上がります。 梓川の両岸に歩道がありますが、左岸歩道のほうがポピュラーで、明神池までの所要時間も短いです。 「梓川左岸歩道」経由で河童橋~明神間をご案内。 河童橋~明神間の道のうち、梓川の北側を通る「梓川右岸歩道」経由のルートは、左岸歩道より距離があって、アップダウンも多くなりますが、人は少な めで静かなハイキングを楽しめます。 樹林帯や湿原など変化に富んでいて、ハイキングコースとしての魅力は右岸歩道のほうが一枚上。 明神あたりから奥は「奥上高地」と呼ばれたりするところで、観光客はほとんどいなくなって、ハイカーや登山者の世界。 観光ではなく、自然観察や歩くことそのものを楽しむエリアです。 それでも、道は平坦で整備されているので、足回りさえちゃんとしていれば問題なく歩けます。 明神~徳沢の「奥上高地自然探勝路」をご案内。
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