産婦人科を受診して妊娠がわかると、問診や胎児の大きさなどをもとに、出産予定日が計算されます。 医師から、「〇月〇日ですね」と具体的な日付をいわれて、どのように計算しているのか不思議に思った人もいるのではないでしょうか? 一般的に、妊娠期間は「十月十日」といわれますが、実際は、10ヶ月と10日というわけではありません。 では、出産予定日はどのようにして計算しているのでしょうか? 出産予定日とは? 「出産予定日」は、分娩予定日とも呼ばれます。 もちろん、きっちりこの日に生まれるというものではなく、あくまでも目安でしかありません。 出産予定日の定義としては、妊娠前の最後の生理1日目を0として、そこから数えて280日目ということになっています。 これは、世界保健機関(WHO)の定めた「最終の生理開始日から出産の日までおよそ280日かかる」という指針に基づいたものです。 生理の始まりから数えると、排卵が起きるのはおよそ13~15日目。 その時期に受精したとして、受精卵が着床して妊娠が成立するのは20日目~23日後になります。 出産予定日を「受精した日」や「性交があった日」から数えると思っている人も多くいて、自分の予想していた日と違ったというケースがあります。 これは、産科で聞いた出産予定日は最後の生理の初日から数えるから違いが出てくるのです。 さらに言うと、 この日数は生理周期が28日の人を基準にして計算しているため、生理周期の個人差によって、日数にずれが生じる場合もあります。 旦那さんにどうしても立ち会って欲しいと考えているなら、少なくとも、出産予定日の前後1週間くらいは、いつでも休めるような体制にしておいてもらった方がいいですね。 妊娠週数の数え方とは? 妊娠週数の数え方で間違えやすいのは、受精して妊娠成立した、最初の日を0周0日と数えてしまうことです。 正しい妊娠週数の数え方は、1週間を7日と数え、妊娠1ヶ月は28日間とします。 つまり、妊娠1ヶ月は0~3週、妊娠2ヶ月は4~7週、というように、以後3週間で1ヶ月の計算で数えていきます。 正常妊娠日数が280日ですから、妊娠期間は10ヶ月。 10ヶ月目は36~39週となります。 この計算式では、実際に受精するのは妊娠2週目(14日頃)となり、着床するのは3週目です。 最初の1ヶ月は、ほとんどが受精前の状態のため少し不思議な感じがしますが、数え方自体は簡単なので覚えて下さいね。 では、昔から言われていた「十月十日(とつきとうか)」とは違うの?と思うかもしれませんね。 実は、「十月十日」とは10ヶ月と10日ということではなく、10ヶ月目の10日目という意味なのです。 つまり、9ヶ月+10日。 先人の知恵ってすごいですね。 簡単にわかる!計算方法とは? ネーゲレ計算法で出産予定日を簡単に計算する方法をお教えしましょう。 これは、「ネーゲレの概算法」といわれる方法で、ドイツの産婦人科医ネーゲレが考えた方法です。 前述したように、最終月経の開始日を妊娠0週0日、生理周期を28日として計算します。 まず、出産予定月の出し方ですが、「最終月経の開始月から3を引く、引けない場合は9を足した月」となります 次に出産予定日ですが、こちらは「最終月経の開始日に7を足した日」となります。 生理周期が28日でない場合は、前後した日数を28から足したり、引いたりして、調整します。 また、出産予定の年がうるう年である場合、3月以降の日ならば6を足します。 10月35日のようなあり得ない日付になってしまった場合には、翌月に繰り越し、11月4日というように計算します。 <ネーゲレ換算法>• 最終月経の開始月から3を引く(引けないときは9を足して)=出産予定月• 便利なカレンダーアプリ 計算式はわかったけどやっぱり難しい!という人には、自動で計算をしてくれる便利なアプリもおすすめです。 ninaru (ニナル) 妊娠中の女性向けに毎日届く、メッセージが人気の出産まで使える無料アプリです。 出産予定日を入力すると、予定日までをアプリ上でカウントダウン。 妊娠週数に合わせて、赤ちゃんの育ち具合やママの疑問に答えるような的確な記事を毎日メールで配信してくれます。 初めての妊娠だと、分からないことがいっぱいで不安になりますよね。 妊婦特有の健康状況やトラブル対策など、さまざまな情報がまとめられた妊娠百科も掲載されていて、頼りになります。 お腹の赤ちゃんの様子をイメージした可愛らしいイラストと、「今日の赤ちゃん」「今日のママへ」という2種類のメッセージで、妊娠中の不安も吹き飛びますね。 ダウンロードはこちら トツキトウカ 夫婦で共有できる『妊娠記録・日記』アプリです。 こちらも、出産予定日を入力すると、今の赤ちゃんの状態・大きさなどを教えてくれる機能があります。 ママだけではなく、新米パパさん向けにもためになる妊娠コラムがいっぱいで、夫婦で一緒に子育てのお勉強ができます。 また、体調記録をつけられる日記機能や次の検診予定日を記録できる検診記録ページも完備。 写真日記には、妊娠期間中の思い出を写真つきでいっぱいに残せる機能があります。 このアプリは夫婦で共有できるため、離れていても繋がっている安心感がありますね。 ママが体調記録や日記を更新すると、パパ側のアプリ画面に更新通知が届くので、リアルタイムで情報を共有できます。 ママの体調不安に、パパからエールを送る、といった機能もあるようです。 旦那さんが単身赴任中の夫婦や、帰りが遅くてなかなかゆっくり話ができない夫婦には、特におすすめのアプリといえます。 ダウンロードはこちら 妊娠週数 androidアプリ 最後に紹介するのは、出産予定日や最終月経日から妊娠週数を計算してくれるアプリです。 出産予定日、最終月経開始日などはもちろんのこと、「いま何週目?」「何ヶ月目になった?」「あと何日で赤ちゃんが産まれる?」といった疑問にもすぐに答えてくれる便利なアプリです。 数え方や計算方法が分からない方でも、妊娠週数、妊娠月数、出産予定日 または帝王切開予定日 までの日数を自動的に計算してくれるので、簡単に使えます。 簡易のメモカレンダーも付いていますので、今の状態、思ったこと、未来の予定など、気楽に書き込んでおくことができます。 画面は、シンプルに、出産予定日までのカウントダウンと現在の週数を表示。 一目見てわかりやすいデザインです。 シンプルなデザインで、日数だけを簡単に知りたいと思っている人には最適のアプリです。 そして何より、ほのぼのとした可愛らしいイラストがこのアプリの特徴です。 背景には季節ごとに描かれた水彩画風の可愛いイラストが、不安な日々の中で癒しになってくれるでしょう。 また、妊娠期間が進んでいくにつれてイラストの背景が季節ごと変わっていくのも、出産への期待を高めてくれます。 ダウンロードはこちら(Android) ダウンロードはこちら(iPhone) 他にも、出産を控えたママのためのアプリはいくつかあるので、自分に合った使いやすいものを探してみてください。 まとめ 以上、妊娠日数の数え方と出産予定日の計算方法を紹介してきましたがいかがでしたか? 妊娠後期には、赤ちゃんがお腹を蹴ったりして激しく動くようになることで、その存在を強く確認できます。 しかし特に妊娠初期の間は、おなかの赤ちゃんが今どういう状態かわからず、不安になることも多いかもしれません。 妊娠週数を自分で計算したり、アプリを利用したりすることで、赤ちゃんがどのような成長段階にいるのかわかるのは、心強いと感じることでしょう。 一人で不安になることも多い妊娠中を、アプリを活用するなどして、楽しく乗り切って下さいね。
次の出産予定日いつわかる? 出産予定日のカウントは、最終生理の初日から数えます。 生理周期が28日型の場合、最終生理の初日からカウントして280日目が出産予定日となります。 週換算すると40週です。 以下でよく使われる計算の仕方を紹介します。 最終月経日から計算することで出産予定日を割り出すことができます。 計算方法 最終月経の月+9(12を超える場合は-3)=出産予定月 最終月経の日+7=出産予定日 計算例 <最終月経日が7月7日の場合> 7-3=4(出産予定月) 7+7=14日(出産予定日) 4月14日が出産予定日となります。 ただしあくまでも月経周期が規則正しく、生理周期が28日型の人で排卵日が14日目であることが前提となります。 また、ネーゲレの概算法は「1ヶ月には28日・30日、31日の月がある」ということを考慮して計算することができないため、実際にカレンダーで数えてみると一日ずれていることもあります。 あくまで概算なので注意しましょう。 反対に生理周期が35日と長い人の場合は、算出した予定日から排卵の遅い7日分を足して計算します。 Index.
次の妊娠日数や月数の数え方 妊娠日数とは 妊娠期間の0日目とは、性交を行った日ではなく、妊娠直前の月経(生理)期間の初日をさします。 妊娠週数とは 妊娠中も1週間は7日間で区切ります。 妊娠0日目~6日目が妊娠0週、妊娠7日目~13日目が妊娠第1週という数え方になります。 欧米では、妊娠期間を週数で数えるのが普通ですが、妊娠期間は40週という考え方が一般的でこれも日数として計算しなおすと280日になります。 妊娠月数とは 妊娠期間の1カ月は通常のカレンダー上の1カ月間ではなく、4週を1月として区切ります。 すなわち妊娠月数で表す1カ月とは28日間です。 通常の暦では、9カ月前後の妊娠期間を10カ月というのは、28日間を1カ月として計算しているから、かつ、最終月経の月を妊娠1カ月として計算するためです。 妊娠をすると月経が来なくなることから、月経と妊娠は対極にあるものとして捉えがちですが、妊娠期間の開始日は最終月経(生理)の開始日と同日です。 このことからも月経(生理)が、妊娠のための身体の営みであることがわかります。 月経(生理)と妊娠の仕組みと流れ 月経(生理) 月経(生理)とは、子宮内膜をリセットするための期間です。 子宮内膜とは、子宮の内側にある受精卵が着床する組織のことです。 受精卵が子宮にたどり着いたときに、赤ちゃんを育てる環境や栄養となるため血液を蓄え、赤ちゃんを迎え入れる準備をしています。 しかし受精卵が子宮内膜にたどりつくことがないと血液や子宮内膜の入れ替えが起こります。 一般的に約1カ月に1回、3日から1週間ほどの期間をかけて、子宮内膜がはがれ、卵子や血液と一緒に身体の外に排出されます。 これを月経(生理)といいます。 月経(生理)の周期に合わせて女性の身体では排卵が起こり、この排卵が、妊娠のための大きな役割を担っています。 排卵 女性の身体には卵巣という器官があります。 卵巣には、卵胞という卵子を蓄える器官があり、平均して約1カ月に1回の間隔で1つずつ卵子を出します。 これが排卵です。 卵胞から出た卵子は、卵管にとりこまれ、子宮に向かってゆっくりと進みながら精子が来るのを待ちます。 卵胞を飛び出した卵子は、排卵から24時間ほどしか生きられません。 受精ができるタイミングはさらに短く、卵管にたどり着いた最初の6時間程度といわれています。 その6時間の間に精子と出会い受精をすることで、卵子と精子は、胎児の始まり「受精卵」になることができます。 一般的に、生理(月経)開始日の約14日前に排卵を迎える女性が多いようです。 着床 精子と卵子が受精卵になると、直後から細胞分裂をくり返し、成長しながら、卵管内から子宮へと場所を移動します。 発育した受精卵が子宮内膜に着床すると妊娠の成立です。 受精から着床までは約1週間かかるといわれています。 妊娠成立 妊娠が成立すると受精卵は赤ちゃんの原型である胎芽へと変貌します。 また胎内では胎盤やへその緒といった、胎児の成長に必要な器官が形成され、機能し始めます。 妊娠が成立すると胎児だけでなく、ママの身体も目覚ましいスピードで、大きく変化していきます。 ママの身体がどういった段階を経て、どのように変わっていくのか細かく見ていきましょう。 妊娠初期(妊娠2カ月~4カ月) 妊娠の兆候などの影響や、妊娠5週目ごろから妊娠検査薬での判定が可能となることから、妊娠2、3カ月で妊娠に気づいたり、確定する人がほとんどです。 しかし妊娠3カ月程度だと、ほとんどの妊婦さんが外見からは妊娠に気づかれない時期でしょう。 一方、40週にも及ぶ長い妊娠期間のなかで、妊娠初期が特につらかったというママが多いようです。 体温の上昇に始まり、つわりや倦怠感を感じることが増え無理がきかない時期です。 妊娠初期の初めの時期は、ほとんどおなかのふくらみがなかった妊婦さんでも、個人差はあるものの妊娠3、4カ月頃になると、妊婦さんらしい丸みを帯びた体形になる人が増えます。 妊娠中期(妊娠5カ月~妊娠7カ月) 妊娠5カ月以降の妊娠中期は、週数にすると妊娠16週から28週ごろです。 一般的に安定期といわれていて、妊娠の初期症状やつわりなどが治まってくる過ごしやすい時期ともいえます。 またおなかのふくらみが衣類の上からもわかるほどになり、妊婦さんらしい体形になるころです。 個人差はありますが、胎動を感じられるようになる時期でしょう。 ママの体調が上向くこの時期は、急激な体重増加に注意が必要な時期でもあります。 そんなに量は食べていないのにどんどん体重が増える、という経験をしたママも珍しくありません。 妊娠後期(妊娠8カ月~妊娠10カ月) 妊娠日数にして220日を超え、妊娠8カ月を迎えるとお腹が重くて歩いたり家事を済ませたりするのも大変になってきます。 脚がむくんだり、転倒しやすい時期なのでくれぐれも無理は禁物です。 また赤ちゃんが成長し、おなかの中で元気に動いたり、内臓が押されたりして「あとづわり」という吐き気を頻繁に感じるママも少なくありません。 妊婦健診は妊娠7カ月ごろから2週に1度のペースに戻ります。 あとづわりのような症状やほかにも不調を感じるママは妊婦健診の際に医師に相談しましょう。 さらに正産期とも言われる妊娠10カ月以降はいつ赤ちゃんが産まれてもおかしくありません。 ママや赤ちゃんの状態を確認するために週に1度妊婦健診を受けましょう。 予定帝王切開や無痛分娩のケースでは、妊婦さんと赤ちゃんの状態にもよりますが、37、38週ごろに手術、処置となることが多いでしょう。 妊娠後期に入る前には入院や赤ちゃんを迎えるための準備を済ませておきましょう。 出産予定日 日本では昔から、妊娠期間のことを「十月十日」といいますよね。 妊娠280日目。 妊娠40週0日目が妊娠月数で計算すると妊娠してから10カ月経過したことになります。 さらに出産予定日には計算上の誤差があったり、ママや赤ちゃんの個人差などがあるため、実際の出産日とは前後10日の差が出ることもある、という意味があるのだそうです。 出産予定日当日に陣痛がなくとも、焦らずゆったりと過ごしてくださいね。 長くて短い妊娠期間.
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