初盆に用意する「きゅうり」の意味は? 初盆に用意するきゅうりはどういう意味があるのでしょうか。 お盆は故人やご先祖様が家に戻ってくると言われており、戻ってくる際に霊が行き来する乗り物として造られたと言われています。 きゅうりで作った馬の形は精霊馬と呼ばれています。 ちなみに、ナスで作るのは精霊牛と呼ばれていて牛をイメージしています。 見かけは同じ形でも、宗派や地域の風習によって精霊馬の意味が異なるとされています。 きゅうり「精霊馬(しょうりょううま)」 帰りは迷わず帰ってもらうために精霊馬 精霊馬はきゅうりで作りますが、もともとは足の速い馬をイメージして作られています。 ご先祖様や故人が戻ってくる際に、きゅうりの馬で早く家に来てもらいたいという願いが、また帰りは迷わずにあるべき場所に帰って欲しいという願いが込められています。 スポンサードリンク なぜ「きゅうり」が使われるようになったのか お盆に作る精霊馬がなぜきゅうりで作られるようになったのでしょうか。 きゅうりは夏野菜として6月〜9月の生産量が多い野菜です。 夏に多く収穫されるきゅうりは、 入手するのが簡単だったためと言われています。 旬の野菜という事からお供え物としても使いやすいと考えられていたようです。 スポンサードリンク お盆の「きゅうり」の作り方と必要な材料 きゅうりで作る精霊馬の作り方は、きゅうりの選び方がポイントになります。 早く走れそうなきゅうりを選ぶことがポイントです。 少し湾曲しているきゅうりを選ぶと本物の馬のように見えますよ。 きゅうり、割りばしもしくはつまようじ 精霊馬を作る際にはきゅうりだけでは作れません。 馬の足になる部分を用意しましょう。 一般的には割り箸や爪楊枝を使うのが一般的です。 割り箸を使用する場合には長すぎるのでカットして使いますが、怪我をしないように注意しましょう。 また爪楊枝はカットする必要はありませんが、きゅうりが大きいと重さに耐えられない事もあります。 きゅうりの大きさやバランスを考えて割り箸と爪楊枝を選びましょう。 スポンサードリンク 作り方 ここでは精霊馬の作り方を紹介します。 きゅうりと割り箸か爪楊枝があれば簡単に作れることができます。 割り箸or爪楊枝を同じ大きさに4当分する• きゅうりのヘタを頭に見立てて割り箸または爪楊枝を指す 前後の間を少し多めに取ることで、足の速そうな馬を作ることができます。 足になる部分の長さを均等にしておくとバランスの良い馬になります。 「精霊馬」の置く場所は? 精霊馬を作ったは良いもののどこに飾るの?と分からない人も多いと思います。 精霊馬は基本的に盆棚に置きます。 ですが、地域によっては門先や玄関周辺に飾ります。 不安な場合は家族や親戚に確認しておくと安心ですね。 スポンサードリンク 精霊馬や精霊牛を処分する場合はどうする? 精霊馬の処分方法はいくつかありますが、宗派や地域によっても処分方法は異なります。 一般的な方法としては、• 16日のお送りの日に供物と一緒に燃やす• 16日のお送りの日に川や海に流す精霊流し• 寺に持っていて供え物と一緒に処分してもらう• 自宅周辺の土に埋める• 白い紙に塩と一緒に包んで捨てる 海や川に精霊馬を流す場合には、許可をとってから行うことが大切で、 無断で川や海に流してしまうと条例違反になる可能性があります。 土に埋める際にも周りの住民に迷惑にならないように埋める必要があります。 庭のある戸建てであれば問題ありませんが、マンションに住んでいる場合には他の方法で処分しましょう。 スポンサードリンク まとめ お盆にきゅうりで作る馬の作り方について解説してきました。 ご先祖様や故人を早く家に来てもらいたいという意味を込めて、きゅうりで作る馬は精霊馬と呼ばれています。 作り方も簡単できゅうりと割り箸または爪楊枝で作ることができます。
次の処分方法5つ• 16日の送る日に、川や海に流す。 精霊流し。 土に還す。 家の庭に埋める。 16日の送る日に、お供物と一緒に送り火で燃やす。 お寺でお焚き上げしてもらう。 白い紙に包んで、塩でお清めしてから燃えるゴミとして処分する。 きゅうりやナスで作るお盆飾りのまとめ きゅうりやナスで作る、お盆飾りについてご紹介しました。 ご先祖様がお盆にあの世とこの世を行き来するための大切な乗り物「精霊馬」と「精霊牛」。 作り方も簡単なので、ぜひ子ども達と一緒に、亡くなったおじいちゃんおばあちゃんの話をしながら作って準備してみませんか。 最後まで読んでくださりありがとうございました。 kisi Sponsored Links.
次のお盆のキュウリやナスの馬や牛の正式名称は「 精霊馬・精霊牛(しょうりょううま・しょうりょううし)」といいます。 お盆に精霊棚に供える供えるお盆飾りのひとつです。 精霊棚ではなく玄関先や門の脇に置くお宅もあります。 地域によっては精霊馬・精霊牛ではなく「お盆馬」と呼ぶところもあります。 作り方も地域差があるようですが、キュウリやナスに麻幹(おがら)や割り箸、爪楊枝などを足代わりに突き刺して四本足に仕上げるのが一般的です。 精霊馬・精霊牛の意味 精霊馬・精霊牛とは、ご先祖様の霊が この世とあの世を行き来するときに使う乗り物だと言われています。 お盆の時期にご先祖様は、キュウリやナスで作った馬や牛に乗って帰ってくるのです。 馬は足が速い動物なので「早く来てほしい」という思いが込められています。 キュウリの馬は来るとき用の乗り物です。 一方、牛は歩みがゆっくりなので、ナスの牛があの世へ帰るための乗り物とされています。 また、牛にはたくさん荷物を積むことができるので、お帰り用に牛を使っていただいて、お供え物をたくさん持ち帰っていただきたいという思いも込められています。 逆に、ゆっくり戻ってきてもらうためお迎え用が牛で、短時間でお帰りいただけるよう馬がお見送り用と考える地域もあります。 精霊馬・精霊牛とは、ご先祖様と一緒にお盆を過ごしたいという思いが込められているのです。 なぜキュウリやナスで作るの? ではなぜ、ご先祖様の乗り物をキュウリとナスで作るのでしょう? この理由は、実は はっきりとはわかっていないのです。 お盆とは8月の中旬、13日から16日にかけての期間を指します。 一部の地域では7月に行うこともありますが、どちらにしても夏季ということになります。 8月にお盆を行う地域の多くは、古くから農業が盛んでした。 お盆の時期は収穫が一段落し、ご先祖様とゆっくり過ごすための様々な準備が行われます。 精霊棚を用意してお供え物をするのも、そのためです。 心を込めて飾り付けをし、ご先祖様をお迎えします。 この時期手に入りやすく身近なものということで、キュウリやナスといった夏野菜が使われるようになったのだろうと考えられています。 暑い夏の時期、立派に実った収穫したばかりの夏野菜を使って、ご先祖様をお迎えするための牛や馬を作っていたのでしょう。 わらで作られた精霊牛・精霊馬もある 現代ではキュウリやナスで作った牛・馬が主流です。 ですが他の素材で精霊牛・精霊馬を作っていた時代や地域もあるようです。 藁(わら)を編んで牛や馬を作る地域もあります。 真菰(まこも・日本全国の水辺に群生するイネ科の植物)も丈夫なのでよく使われる素材です。 中にはたてがみを付けたり、蒲の穂などを組み合わせて手綱やしっぽを付けたりと、職人の域に達している精霊牛・精霊馬を飾る地域もあります。 ただ、素人が作るには難しそうです。 また、沖縄ではサトウキビを2本お供えする習慣があります。 ただし、乗り物としてではなく、ご先祖様がお帰りになるときの杖や、お供えを持ち帰るための天秤の棒として使っていただくのだそうです。 お盆の精霊馬・精霊牛の作り方 では、 精霊馬・精霊牛の作り方について解説します。 材料は簡単です。 ナス1本、キュウリ1本、割り箸か爪楊枝を適宜用意します。 割り箸や爪楊枝は足代わりです。 昔は麻幹(おがら)を使っていたそうですが、割り箸や爪楊枝のほうが扱いやすいしおすすめです。 ナスやキュウリはまっすぐなものより少し曲がっていてるほうが、味のある牛・馬に仕上がります。 キュウリはやや太めのもののほうが作りやすいです。 スーパーや生花店で手に入る野菜はまっすぐで形がきれいなものがほとんどなので、野菜の直売所などに足を運んでみるとよいかもしれません。 手に入れたナスやキュウリをよく観察して、どちらを頭に見立てるか、向きを決めます。 足を付ける場所を決めて、爪楊枝で軽く印をつけておきましょう。 次に、足となる部分を用意します。 大きめのナスやキュウリなら割り箸がよいですが、小さめ・細めのナス・キュウリの場合は爪楊枝のほうが扱いやすいです。 割り箸を使う場合は、適当な長さに切って使います。 ごく普通の割り箸なら、半分の長さに切ればよいでしょう。 いよいよ仕上げです。 ナスやキュウリの足を付ける位置に、用意した割り箸または爪楊枝を指します。 平らなところに置いてみて、ちゃんと立てば完成です。 バランスが悪い場合は、足の底に少量の粘土を丸めて貼り付け調節してください。 お盆の精霊馬・精霊牛の飾り方や置き方 キュウリやナスを使った精霊馬・精霊牛が完成したら、次は 飾り方についてです。 どこに飾るかによっても異なりますが、精霊棚(盆棚)に飾る場合は、迎えるときは内向き、送るときは外向きに置くのが一般的です。 精霊棚は仏壇の前に置きますので、迎え火の前は精霊馬・精霊牛は仏壇に向けて置きます。 送り火のころには仏壇に背を向けるようにして置きます。 いつからいつまで飾る? 精霊馬・精霊牛を飾る時期ですが、 13日の朝に飾るのがよいようです。 精霊棚を置くご家庭なら、飾りつけは13日の午前中までに済ませると思います。 そのときに精霊馬・精霊牛も他の飾りと一緒に棚に置きます。 精霊棚を設けず玄関先や門の脇に置く場合も、12日の夜か13日の朝に飾るのがよいようです。 13日にお迎えをすることになるので、あまり遅くならないうちに飾りましょう。 ご先祖様がお帰りになるのは16日です。 精霊馬・精霊牛は17日に片付ければよいでしょう。 地域や宗派によって飾る向きが異なる 精霊馬・精霊牛の向きや飾り方については、地域や宗派によって違いがあります。 お盆は地域の習慣や風習に根付いてきた行事なので、特に地域による違いは大きいです。 ご先祖様は東から来ると考えられている地域では、 方位を重視します。 東から来て東に帰るため、キュウリを西向きに、ナスを東向きに飾るのだそうです。 また、必ず玄関に向けて置くという地域もあります。 向きは特に決まっていないという地域もあるようです。 お盆の精霊馬・精霊牛の処分方法は? お盆が終わったら、精霊馬・精霊牛はどうすればよいのでしょう。 処分の仕方は何通りかあります。 地域によって異なる可能性もありますが、ここでは 4通りの処分方法をご紹介します。 お盆飾りと一緒に燃やす 昔は、棚にお供えした他の盆飾りと一緒に燃やすお宅が多かったようです。 農家など広い庭や敷地があり、今でも盆飾りをご自宅で燃やしているというお宅もあります。 しかし住宅街やマンションでは、自分で燃やして処分するわけにはいきません。 そんなときは、普段から供養をお願いしている お寺で燃やしてもらうとよいでしょう。 川や海に流す 盆飾りを近くの川や海に流していたという地域も多いです。 しかし現代では、川や海にものを流すことを禁止している地域がほとんどです。 勝手に川に盆飾りを流すわけにはいきません。 お盆らしくてよい気もするのですが、川や海に流すという方法は、 現代ではほぼ不可能かと思われます。 土に埋めて自然に還す 燃やす、川に流すのと同じように、土に埋めていたという地域も多いです。 お盆飾りを片付けた後、庭の隅に穴を掘って埋めて、自然に還すのです。 もとはナスやキュウリですから、埋めておけばいずれは土に戻るでしょう。 この方法も、広い庭があるお宅ならよいかもしれませんが、 住宅地ではご近所の迷惑になる可能性もあります。 白い紙に包んで捨てる 燃やすことも土に埋めることも難しく、近くにお寺もない場合はどうすればよいでしょう。 その場合は、 半紙など白い紙に包み、一般ごみとして処分します。 お清め用に塩を少しふってから捨てるというお宅もあります。 お盆飾りとしてお供えしていたものなので、ごみとして捨てるのはしのびないという方も多いかもしれませんが、白い紙に包んで処分すれば大丈夫です。 精霊馬以外にお盆にお供えする物 精霊馬・精霊牛以外にも、お盆には様々な飾りやお供えをします。 笹竹や盆提灯、生花や果物、ミソハギの花など、精霊棚に飾るものは様々です。 その他にも、地域やご家庭によって、 様々なものを盆飾りとして飾ります。 そうめん 生花や果物以外のお供え物の代表がそうめんです。 暑い時期によく食べるものでもあり、 「細く長く」と縁起を担いでお供えするようになったと考えられています。 精霊棚の場合は、茹でずに乾麺のまま、帯付きでまとまった状態の束をお供えします。 また、仏様が食べるお供えとして、茹でたものをお膳としてお供えします。 お膳としてそうめんをお供えするのは15日と決まっている地域もあるようです。 お団子 お盆にお供えするお団子のことを 「迎え団子」と呼ぶ地域もあります。 あの世から渡ってこられたご先祖様の霊に食べていただいて、道中の疲れを癒していただくためのお供えと言われています。 餡子やみたらしなど甘いタレを添えたお団子をお供えするのが一般的です。 お団子ではなくおはぎをお供えする地域もあるようです。 お盆に飾る精霊馬・精霊牛に関するまとめ• キュウリやナスで作った馬・牛の正式名称は精霊馬・精霊牛• 精霊馬・精霊牛は、お盆の時期にご先祖様があの世からこの世へ渡ってくるときに使う乗り物である• なぜキュウリやナスなのか由来は不明だが、お盆の時期に手に入りやすいものを使ったのが始まりではないかと考えられている• キュウリやナスに割り箸や爪楊枝で足を付けて作るのが一般的• 13日の早朝までに飾り17日に片付ける• 迎えるときは仏壇に向けて置き、送るときは仏壇に背を向けて置くのが一般的だが、地域によって向きや飾り方に違いがある• 捨てるときはお寺にお願いして燃やしてもらうか、白い紙に包んで一般ごみへ キュウリやナスの馬・牛は何とも愛嬌があり、子供たちにも人気があると聞きます。 ご先祖様の話をしながら家族みんなで精霊馬・精霊牛の準備をするというのも、よいお盆になりそうです。 最後までお読みいただきありがとうございました。
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