タイトル ランタイム 2:30 数を表示 2,171 中山美穂・筒美京平、それぞれに新境地を開拓 「色・ホワイトブレンド」同様、コレも化粧品のCMソングだ。 それにしても、86年資生堂キャンペーンで、春・秋の両キャンペーンを制覇するとはスゴイ。 この活躍振りこそ、まさしく「ツイてるね ノッてるね」だろう。 言われなければ、化粧品のCMソングだとは気づかないだろう。 で、その歌詞だが、主題は「イイ女の自意識過剰なナルシスぶり」。 化粧品コマソン的な色合いは薄いものの、この無意味な主題はCMソング向きではある。 インパクト重視で、この際、内容はどうでもいいのだろう。 とりあえず、作品世界は阿木耀子的だ。 こうした自意識過剰で屈折したフェミニズムは、化粧品そのものの意味と共通しているかも。 この女性像を構築するのが、女流作家ではなくて、オッサンの松本隆であるという事実も、よくよく考えたらスゴイ! ・・・・というか、怖いよ。 曲・アレンジ、共にサウンド面は「C」の系譜だ。 「C」をベースに、より派手に、よりファンキーに、よりダンサブルに発展させたのがこの作品だろう。 しかし、リズム隊を乗せる前の段階で、かなりノリ易い曲作りをしているおかげで、「C」よりは歌い易いメロディだ。 アレンジも一流どころの共作なだけあって、かなりの出来映え。 シンセ類の多用、打ちこみ系のリズムセクションは、「C」を継承しているが、加えてSEの使用、デッド・オア・アライブ的な男性コーラス、活きのいいギター、多種多様なパーカッションなどなど、「C」以上に趣向を凝らしている。 とにかく派手なサウンドで、音作りに関しては、美穂の作品中トップクラスだろう。 」でも流用し、さらに、ユーロビートを軸とした形で再構築し、少年隊・田原俊彦、そして美穂の「WAKU WAKU させて」へ繋げていく。 筒美にとって最重要作品であると同時に、美穂(というかスタッフ)もこのファンキー路線がお気に召したのか、今後、筒美以外の作家とも組んで、「CATCH ME」「Rosa」など、あれこれ趣向を変えて、この手の作品を多作することになる。 この成功が二人にとって、それぞれに新境地を開拓した結果となったのは興味深い。 1999.
次の解説 [ ]• 表題作は化粧品会社 '86秋のキャンペーンソングに起用され、CMには中山美穂本人も出演した。 前作「」から僅か1ヶ月でのリリースとなった。 金賞受賞曲。 各音楽ランキングで初めてトップ3入りを果たした。 収録曲 [ ]• ツイてるねノッてるね• 作詞: 、作曲: 、編曲: 、• 泣かないわ• 作詞: 松本隆、作曲: 筒美京平、編曲: 大村雅朗 収録アルバム [ ]• ツイてるねノッてるね• - Album Version• (限定盤) - ライブ音源(シングルメドレー)• 松本隆 風街図鑑1969-1999(オムニバスアルバム)• 筒美京平 Hitstory Ultimate Collection• 続・1986(オムニバスアルバム)• (作詞家活動30周年記念CD-BOX)• ラブリー・プリンセス(オムニバスアルバム)• 筒美京平 GOLDEN HISTORY〜WAKU WAKUさせて〜(オムニバスアルバム)• - Album Version• 泣かないわ• カバー・その他楽曲使用 [ ]• 『 ツイてるねノッてるね状態みたいなスペシャル!! 』で使用。 1998年4月4日• フジテレビ系列『』内のコーナー「ついてる人にさわりたい」ではこの曲のサビの部分が使われていた。 () - 『』番組内でカバー。 2007年• - アニメ『』ので本曲をカバー。 2009年• () - 『』番組内でカバー。 2014年10月27日放送 関連項目 [ ]•
次の、本人にとってはあまり愉快な歴史じゃないのかもしれないが、私の世代にとっては、やはり「 毎度お騒がせします」なのである。 中学生の頃に再放送があり、思春期をピンク色に彩る素晴らしいコメディードラマに私も夢中になった。 のエアロビクス姿は今でもまぶたの裏に焼き付いており、いつでも思い返すことができる。 後にと組んで、「」という特大ヒットを飛ばしたが、「毎度お騒がせします」は再放送だったので、私にとっては同時期に体験しただった。 何の疑いもなく受け入れたけど、その間には「」や「ママはアイドル」などの成功があって、「毎度お騒がせします」から始まった経歴は、着実に奇麗な花道に舗装されてきていて、月9のトレンディーな常連となる。 中学生の私には知る由もないことだ。 その後、大分大人になってから「 」を知って、全話見てカオスの極みを味わったりして非常に感慨深い思いをすることになるが、とは中学からの付き合いなので、どこか気になる存在であることは確かだ。 思春期に流行った、「WAKU WAKUさせてよ」「ツイてるねノッてるね」などはキャッチーなフレーズ、覚えやすいサビということもあって、記憶にしっかりと刻み込まれている。 が、きちんと歌詞を吟味したことがなかったので、epの歌詞をチェックしてみた。 そこには衝撃の内容が記されていた。 /ツイてるね ノッてるね 作曲 作詞 Basic arr Add. arr 、はご存知ゴールデンコンビ。 「」や「スニーカーぶるーす」など… 今、の調べたらすごいことになっている。 ものすごいデータベース。 これだけの質と量を生み出せるのは、ひょっとして彼はヒューメイリアンなのか。 で、アレンジはBasic arr Add. arr との表記。 二人ともものすごい職人で、 はの「」やの「スマイル・フォー・ミー」等手がけた曲は数知れず、 はの「」、俺の好きな「プリ・プリ」もそうだ。 同じく数知れず。 で、「ツイてるねノッてるね」なのだが、 かっこよい。 ベースラインだけで白飯3杯いける。 ヒットを約束されたような楽曲だ。 で、歌詞なのだが、 当然だが、その人の環境や背景によって詩の解釈はいくらでも変わるものだ 書き出しは、 「Lucky Girl… 誰かどこかで見ている シャワーを浴びる瞬間感じたの 気のせいね 風の音」 私はこの描写で、映画の古典、「 サイコ」を思い出してしまった。 の代表作で、がシャワールームで叫ぶ有名なシーンは誰しもがどこかで見たことがあるかもしれない。 サスペンス・ホラーの頭になってしまった状態でこの歌詞を鑑賞したのがいけなかったのかもしれない。 そうなると冒頭の「 Lucky Girl…」がまた忌まわしい意味に聞こえてくるではないか。 「Ah 濡れた髪テラスでかわかし タオルをまいて振り向く鏡に」 もう、カメラワークさえ頭で再現できる。 これは間違いなく ホラー映画だ。 女は振り向く。 不気味な不協和音、2本のバイオリンのツーっという高い音がBGM。 振り向くとそこには鏡が カメラは鏡の中の女が映る斜め横からの画角。 不協和音が急に消えて 静寂。 シーン…。 「見知らぬ私………女だわ」 自分しか映っていない。 すっかり女になった。 鏡の前でおどけていくつかポージングしてみせる。 くるぞくるぞ、と思っていた観客は見事にスカされ、胸を撫で下ろす。 「誘いのベルが鳴ること 心で賭けてたの」 映画では、呪いのビデオを見ると、その1週間後ぴったりに 呪いの電話がかかってくる。 「幸運の女神が 私に微笑むの」 貞子の長い黒髪の隙間からにやりと笑う唇がのぞく。 「あなたの靴の音が近くなるわ」 こつ、こつ、こつ、 こつ、こつ……… こつり……… … ………! ギャーーーー! という鑑賞の仕方をしてしまった、というお話。 馬鹿馬鹿しくてすみません。 つまり、タイトルは 「憑いてるね (肩の上に)乗ってるね」 お後がよろしいようで。
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