小説家 読書量。 円城寺まどかの文章毒本

読書量がスゴい!本が好きな芸能人まとめ【男性編】

小説家 読書量

文章の上達方法といえば、やはりたくさん読んでたくさん書くことに尽きるわけですが、今回はとりわけ「読むこと」について語ってみます。 読むことの重要性は言わずもがな。 文章マニュアルをいくら読んでも、何の役にも立ちません。 たとえば野球を知らない人に野球を説明しようとすれば、誰しもが口をそろえて「とにかく一度見てみろ」と言うでしょう。 百聞は一見にしかずという言葉どおり、どれほど説明されようとも実際に目の当たりにすることには及ばないのです。 まして文章というのは「第十三回 文章の感覚」でもお伝えしたように非常に感覚に寄るところが大きく、「名文とは何か」という問いには「名文と言われるものを読んでみよ」としかお答えできないのが正直なところです。 よい文章の感覚がないまま、いくら書き綴ったところでなかなか上達は難しいはずです。 もちろん、料理をしない人に本当の料理の味はわからないのと同様に、文章を書かない人に本当の文章の善し悪しはわからないのですが。 「小説家は読書家のなれの果て」と言いまして、小説を書く人の多くは読むことに飽き足らなくなって書き始めるのが一般的です。 すなわち、書き始める時点ですでにある程度の読書量があることが当然なのですが、文章の上達を求めるのであれば、さらに「繰り返し読むこと」をお薦めします。 何度もお伝えしているとおり、文章というのは感覚的なものです。 自分の中で、巧い文章の基準を作り上げなければなりません。 それはあたかも楽器の調律と同じで、正しい音を繰り返し聴いて感覚を身につける以外に説明のしようがないのです。 もちろん人によって生まれつき文章感覚の鋭い、鈍いはありますが、いくら鈍い人でも繰り返し読むことで感覚は養われていきます。 このとき、意味のわからない言葉や表現を調べる必要はありません。 巧い文章というのはまず、よどみなく読めることが大前提で、その文章にある音やリズムを感じることが重要なのです。 「文章の音楽的効果」とも言いますが、名文と言われるものは名曲と同じく、読んでいて心地よさを憶えるものです。 その心地よさを体得することが目的です。 世の中には読書量自慢という輩がいまして、やたらと多くの本を読んでいることを誇示したがる人がいます。 好きな作家を訊かれれば軽く十人以上の名前を挙げ、あれも読んだ、これも読んだ、年間300冊読んだ、という人。 もちろんそれは素晴らしいことですが、果たしてどれほど身についているのか。 読書から何も得ていないのなら、それはヤッた女の数を吹聴するバカ男と同じです。 何につけても、気持ちの入っていない行為に意味はありません。 「読むことはもういい」と思っているなら、面白かった本をもう一度読み返してみてはいかがでしょうか。 逆説的ではありますが、もう一度読みたいと思える本に出会えるよう、たくさん読むことはもちろん重要です。 文章力の前に、まずは読書力をつけることが文章上達への近道だと思います。

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読書記録ノートのラクな書き方・作り方【年間読書量600冊実績あり】

小説家 読書量

作家になるためには「読書」をしなくてはいけない。 本の読み方にはいろいろあって、時間や体力があるならば「乱読」の一時期を持つのは有効です。 けれども多忙な現代人は無理でしょうし、乱読どころか、昨今の傾向としてまるっきり、あるいはせいぜい年に数冊くらいしか小説(本)を読まないくせに、「作家になりたい」とのたまう人が増えています。 量をこなすために、要点やプロットだけを把握する「速読」がありますが、この方法は、全面否定する芥川賞作家の平野啓一郎さんの意見に私も賛同します。 古典とかを読むのが面倒なので、ストーリーやテーマ、作品の評価を知りたいならば、あらすじ本とかを読めばいい。 知識、情報は得られます。 ノイズというのは、物語を展開させるための細かい描写や設定、混入物ということです。 ただストーリーを追うだけならば、それらはなくてもいいわけですが、小説を小説たらしめているのは、こうしたノイズ、すなわちディテールだから、それこそをじっくりと読まないと小説を味わったことにならない、と。 この本は一般読者向けに書かれていますが、作家志望者こそ実践すべき読書法かと思います。 興味のある方は読んで見て下さい。 企画書のプロットはシナリオとする前の段階ですから、エピソードであったりストーリー展開が分かればいいので、凝った細かい描写などは邪魔になったりします。 企画書は客観的に眺めて、検討をするために書かれるからです。 ですが、小説がそのように書かれていたのでは、読み手はその世界に入っていけませんし、小説を読む喜びは得られないでしょう。 実用書とかなら、速読でも目的は達せられるかもしれませんが。 あるフィクションの世界を築いて、そこに読者を誘う小説は、ストーリーとは一見無縁のように思えるエピソードであったり、細部を積み重ねることでリアリティを生みますし、ストーリーを運ぶ欠かせない描写となるわけです。 ですので、小説家がどう描写をしているか、描かれたノイズが、その世界なり場面、人物をどう形成しているか、などなど。 じっくりと読み、学びとるには、平野さん流の「スロー・リーディング」すなわち、「熟読」「精読」をすべきなのです。 この本では夏目漱石『こころ』、森鴎外『高瀬舟』、カフカ『橋』、三島由紀夫『金閣寺』、金原ひとみ『蛇にピアス』といった、いわゆる古典や純文学作品がテクストにされていて、どう書かれているかを平野さんが解説しています。 こうしたラインナップを見ると、「私が目指すのは純文学じゃなくて、エンタメ小説なので」と思う人がいるかもしれません。 確かにジャンルによっては、ストーリーのおもしろさがメインになっていて、細かい描写は必要ないという小説もあるでしょう。 そうだとしても、書き手はやはり表現の方法を身につけるためにも、プロ作家の小説を「精読」すべきです。 出典:柏田道夫 著『シナリオ技術(スキル)で小説を書こう!』(月刊シナリオ教室2016年5月号)より.

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円城寺まどかの文章毒本

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すごいひとの読書量のまとめ より一部引用 佐藤優・・・蔵書4万冊、(速読・超速読含めて)一月300~500冊ペース 立花隆・・・7~8万冊。 井上ひさし・・・20万だか30万冊だか。 一日30冊。 林修先生・・・中学時代には1000冊の本を読破。 ちくま日本文学全集(だっけ?)は読破したそうです。 成毛 眞(マイクロソフトだったかの偉い人)・・・『自宅に置いてあるのは手元に置いておきたい本と、資料として利用できる本である。 大体1万5000冊ぐらいあるだろう。 別荘にはその倍の本が置いてある。 』とのこと 日垣 隆(えらいひと)・・・『私は懲りもせず1ヵ月に100冊以上の本を読んでいます。 』とのこと アメリカの学生(ハーバード)・・・四年間で最低1000冊は読まされる(流し読みの不可能な類の本) なんとなく、読書の量が極端に多い人は、作家というより評論家とか学者とかになりやすいのかな、という印象。 作家になるような人はそこまで極端に多いわけではなさそうです。 番外編。 こんな噂話がなぜ広まるかというと、 世の中には、こういう人が一定数いるからです。 スゴイだろ。 たとえば「5000冊読んだぜ」というのは、『2000台の暴走族のリーダーだった』とか、『高校通算100本のホームランを打った』とかいう武勇伝と同じにおいのものです。 スゴイ人の記録というのは、本人の意向にかかわらずどんどんどんどん水増しされる傾向があります。 誇張、誇大、情報の変質、噂に尾ひれがついてまわる、そういうことを十分に心得た上で、「読書量」の情報を上手に使ってください。 積み重ねしていけば、どえらいことになる つんどく自慢が増えていますね また、そういった武勇伝チックなものに惑わされちゃいけません。 「ヒエッ、敵わない」と諦めてしまう前に、 「そいつは具体的に一日どれくらい読んでいるのかな」と考えてみることです。 きっちり考えてみると、「なんだ、たいしたことないじゃん」と思うことが多々あります。 たとえば、この灘高生の読書量列伝ですが・・・ (現代ビジネスより) 名門校と言えば、忘れてはならないのが関西の雄、灘中学・高校だ。 灘高で40年近く国語を教えている成田雅英教頭は、高校3年間の読書量を積算して競う「読書マラソン」で、とてつもない記録を打ち立てた生徒に舌をまいた。 「マラソン」にちなんで3年間の目標が4万2195ページ、実際はほとんどの生徒が何千ページかで終わるところ、30万ページも読破した生徒がいたのだ。 これなんですが、ちょっと考えてみてください。 三年間で30万ページということは、一年あたり10万ページ。 ですから一月あたり一万ページ弱で、つまり一日300ページ。 一日300ページなら、頑張ればだれでも読めます。 私は、決して読むのは速いほうではありません。 どちらかといえば、長時間粘り強く読むタイプです。 それでも頑張ればこのくらいは行きます。 また、「ほとんどの灘高生は何千ページかで終わる」と書いてありますから、たかだか一日300ページ読みさえすれば、「あの灘高のトップクラス」になれてしまうわけです! ついでに言えば、6月に関しては、一日一冊ペースですね。 一日一冊ということは、一月に30冊、一年で365冊、大学4年間で1300冊強になります。 このペースが変わらないとすると、40歳のころには蔵書が一万冊を超える、ということになります。 実際には、歳をとるにつれて既知の知識が増えるため、もっともっと速く読むようになるでしょう。 一日300ページ強を読んでいく、これを長い間続けるだけで、相当な量になるということがわかりますでしょう。 「一日にどれくらい読めばいいのかをハッキリさせる」「積み重ねの偉大さを心得る」ことがいかに大切かわかりますね。 さあレッツトライ、一日300ページを当面の目標にして読みまくりましょう。 うさんくさいのはアレだけど本物だ」と確信しました。 この人の本を読んだら間違いなく頭が良くなりますよ。 「音読」で鍛えられるのは主に脳のハード面ですが、この人の本を読んで、この人の考え方を取り込まば、ソフト面でも弱点がなくなります。 以下におすすめの本を挙げておきます。 ・「」 ・「」 ・「」 ・「」 ・「」 ・「」 ・「」.

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