ボルタレンは頭痛にも効く薬ではありますが、 「ロキソニン」よりもさらに効果が強い解熱鎮痛剤として 「ボルタレン」という位置づけの薬です。 ボルタレンは市販はされておらず、医師の処方によってのみ使用することができます。 歯の痛みを軽減するため、坐骨神経痛などの炎症による痛みを軽減するため、 また、場合によっては ロキソニンも効かないような強い痛みに対し、一時的に処方されるものです。 ボルタレンは他のどの痛み止めと比べても強い効果があり、 麻薬であるモルヒネの前に使われる痛み止めでもあります。 偏頭痛に苦しむ人なら服用して楽になりたいという気持ちがあるかもしれませんが、 長期服用にはリスクを伴います。 劇薬指定の薬です ボルタレンには劇薬指定成分が含まれており、自己判断での服用や、 長期にわたる服用はとても危険です。 さらに、胃にも強い負担をかけます。 ボルタレンやボラボミンは非ステロイド消炎鎮痛剤なので、腎臓の血流量が低下しやすく、 排尿の量がも少なくなるようで、ロキソニンよりも強いむくみが起きることも少なくないです。 むくみが副作用の1つだなんて、気づきにくいのですが、 むくみが続くと・・体重も体脂肪も増えますからね・・ダイエットの敵! ボルタレンが処方される際は、 胃が荒れるのを防ぐために、必ず胃の粘膜を保護する薬も一緒に処方されます。 ボルタレンのような強い薬を胃薬なしで飲んでしまうと、胃粘膜を刺激し、 その部分が炎症を起こして「びらん」になることがあり、出血を伴うこともあります。 さらに進行すれば胃潰瘍や、最悪の場合胃がんにまでなってしまうこともあるのです。 これは一例にすぎません。 私はボルタレンを7日間飲んだら、さすがに胃が膨張し、不快感が出てきて、 むくんで、体重と体脂肪が増えて、ガックリです。 そして、 ロキソニン以上に強い作用があるため、強い薬を飲み続けることによって起こる 「薬物乱用頭痛」になってしまうこともあります。 薬物乱用頭痛は、ロキソニンやボルタレンのような強い作用のある薬を飲みすぎることによって 頭痛薬が効かなくなり、 さらにはこれらの薬を飲むと頭痛が悪化してしまうという、厄介なものです。 特に、週に何度も偏頭痛が起こるという人は、これらの薬に頼る回数も多くなりがち。 つまり、胃のトラブルや薬物乱用頭痛が起こる危険性が高くなっているのです。 強い薬を飲むことで、その時の痛みはすっと引くかもしれませんが、 その効果はその場限りのこと。 根本的治療にはなっていないのです。 それよりも、ボルタレンに頼る生活をしていると、頭痛とは違う箇所の痛みや、 熱を下げるべきときに「効かない」という事態になりかねないのです。 年に何度か起こる程度の風邪などによる頭痛であれば、 医師の指示に従って服用するのもいいですが、 慢性的な頭痛に悩んでいる人が毎回、強い鎮痛剤に頼るのはおすすめできないことです。 しかし、薬を飲みたくなるのは当たり前と言えるほど、偏頭痛や慢性的な頭痛は辛いもの。 そこで、薬に頼らなくても頭痛を抑えることができるよう、 根本的な体質の改善をはじめませんか。 薬からサプリメントへ 頭痛を起こりにくくし、 もし起こったとしてもその痛みを軽く抑えるという作用のあるサプリメントが今話題です。 ずきしらずの実は、天然成分にこだわって作られたサプリメントです。 薬とは全く違う考え方で作られているので、副作用も、薬物乱用性頭痛になる心配もありません。 ずきしらずの実に含まれるのは 「フィーバーフュー」という古来から痛みや炎症を抑えると知られてきたハーブや、 「オオイタドリ」という、日本で昔から痛みどめとして使われてきた植物、 そして頭痛を抑える 「マグネシウム」である「にがり」の3つの天然成分をバランスよくブレンドしたものです。 サプリメントと聞くと、安全で安心なものの、 効果がさほど期待できないというイメージを抱く人もいるかもしれません。 ですが、ずきしらずの実に含まれているのは、古来から痛み対策として使われてきた成分で、 現代の医学でもその効果は認められているものばかりです。 事実、頭痛に悩む人に対してモニター調査を行ったところ、 90%もの人がその効果を実感しました。 その後、私のように実感している人が増加し続けているので、 数字はさらに上がっているでしょう。 天然由来で体に優しいだけではなく、 医学的にも効果が実証されている成分が配合されているので、 安全面も効果の面でも、安心して使用することができています。 そろそろ強い薬に頼るのをやめて、体に負担をかけずに頭痛を治療しましょう。
次のカロナールは「アセトアミノフェン」を成分とする処方薬の解熱鎮痛剤です。 15歳以上の方だけでなく、赤ちゃんや授乳中のママでも使用できる成分ということもあり幅広く使用されています。 カロナールのジェネリック カロナールにはジェネリック医薬品があります。 ジェネリック医薬品は開発費用が抑えられるため、先発薬と同じ成分でほとんど同じ効果の薬でありながら、安価に購入することができます。 成分がアセトアミノフェンであることから、「アセトアミノフェン錠」などの名称で販売されています。 ジェネリック医薬品を希望する場合は医師・薬剤師に申告しましょう。 アセトアミノフェン錠などのジェネリック医薬品も使用方法や気をつけるべきポイントや効き方・副作用などはカロナールと同様です。 まずはカロナールの効能・効果について確認していきましょう。 薬の説明書に当たる添付文書には以下のとおり記載されています 1。 下記の疾患並びに症状の鎮痛 頭痛,耳痛,症候性神経痛,腰痛症,筋肉痛,打撲痛,捻挫痛,月経痛,分娩後痛,がんによる疼痛,歯痛,歯科治療後の疼痛,変形性関節症 2. 下記疾患の解熱・鎮痛 急性上気道炎 急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む 3. 小児科領域における解熱・鎮痛 カロナール200・カロナール300・カロナール500の錠剤 添付文書 カロナールは、頭痛を初めとしたさまざまな痛みに対して使用できます。 また、いわゆる風邪の急性上気道炎に対しては、熱を下げるためにも使用されます。 カロナール(アセトアミノフェン)は頭痛や熱に対して7割以上の人に有効 では、実際カロナールは頭痛や熱に対してどの程度有効なのでしょうか。 カロナールの添付文書を見ると、実際の患者に投与した試験(臨床試験)を2回実施した時の結果が記載されています 2 ,3。 結果は、頭痛など痛みに対しては70. 7割以上の患者に有効といえます。 子供にはカロナール(アセトアミノフェン)が使用されることが多い カロナールの特徴の一つは小児科領域でも比較的安全に使用できる点です。 カロナールはインフルエンザの時に使っても「インフルエンザ脳症」が起こる危険が少なく、幼い小児でも使用できる比較的安全な薬といえます。 そのため、子供にはカロナールが使用されることが多くなっています。 効能又は効果 1 の場合 通常,成人にはアセトアミノフェンとして,1回300~1000mgを経口投与し,投与間隔は4~6時間以上とする。 なお,年齢,症状により適宜増減するが,1日総量として4000mgを限度とする。 また,空腹時の投与は避けさせることが望ましい。 効能又は効果 2 の場合 通常,成人にはアセトアミノフェンとして,1回300~500mgを頓用する。 なお,年齢,症状により適宜増減する。 ただし,原則として1日2回までとし,1日最大1500mgを限度とする。 また,空腹時の投与は避けさせることが望ましい。 効能又は効果 3 の場合 通常,幼児及び小児にはアセトアミノフェンとして,体重1kgあたり1回10~15mgを経口投与し,投与間隔は4~6時間以上とする。 なお,年齢,症状により適宜増減するが,1日総量として60mg/kgを限度とする。 ただし,成人の用量を超えない。 また,空腹時の投与は避けさせることが望ましい。 カロナール200・カロナール300・カロナール500の錠剤 添付文書 アセトアミノフェンとはカロナールの成分を指します。 カロナールは、1回で使用できる最大量は500mgだった時期もありましたが、上記の通り使える量が多くなり、以前よりも高い効果が期待できるようになっています。 カロナール200・カロナール300・カロナール500で使用できる錠数のまとめ カロナールの最大で使用できる錠数をまとめると以下の通りです。 頭痛などの痛み 風邪の解熱・痛み 1回の最大 1日の最大 1回の最大 1日の最大 カロナール200 5錠 20錠 2錠 7錠 カロナール300 3錠 13錠 1錠 5錠 カロナール500 2錠 8錠 1錠 3錠 上記の表はあくまで最大量を使用した場合の量です。 安全面から実際に上記の量を使用するかどうかは、処方医の先生と相談しましょう。 カロナールが頭痛や熱に効果をもたらすメカニズムは、実はまだわかっていない部分もあります。 頭痛や熱によく使われるロキソニンなどのいわゆるNSAIDs(エヌセイズ:非ステロイド性抗炎症薬)というグループに分類される解熱鎮痛薬などは、シクロオキシゲナーゼという酵素を阻害し、痛みや熱の原因となるプロスタグランジンという物質が増えることをおさえることによって痛みや熱に効果があります。 カロナールもシクロオキシゲナーゼという酵素を阻害しますが、作用のメカニズムは異なっており、脳の中枢などに作用することによって効果を発揮しているといわれています。 しかし、詳細な作用については明らかになっていません。 そのため、 NSAIDs(エヌセイズ:非ステロイド性抗炎症薬)というグループには分類されていません。 メカニズムの違いからカロナールは他の解熱鎮痛剤が持っている抗炎症作用がほとんど期待できないという面もありますが、胃腸障害などの副作用が出にくいというメリットもあります。 カロナールの特徴の一つは、他の解熱鎮痛剤と比較して副作用が少なく、安全性が高いという点があります。 カロナールの効果の強さを他の解熱鎮痛剤と比較している文献はいくつかありますが、ロキソニンとの比較をまとめたものによると、骨削除が必要となる程度の下顎埋伏智歯抜歯後の鎮痛効果をアセトアミノフェン(カロナールの成分)1000mgとロキソプロフェン(ロキソニンの成分)60mgとで比較した結果、カロナールの成分はロキソニンの成分に匹敵する効果があるという報告もあります 4。 使える用量が違うため少し条件が異なってはいますが、カロナールの成分も用量を増やせばロキソニンと遜色ない鎮痛効果を得られる可能性もあると解釈できそうです。 同じ文献によると、日本ではもともと使われる用量が少なかったために十分な鎮痛効果が得られてなかったが、適切な用量で使用すればカロナールの成分でも十分な効果が期待できると考察しています。 結論として、効果の強さはロキソニンが勝るものの、適切な用量で使えばカロナールでも十分な効果は期待して良いでしょう。 カロナールを服用後に効果を感じられるスピードや、体内から排出されて消えていくスピードはロキソニンと似通っています。 解熱鎮痛剤の中では比較的早く効いて、早く抜けていくタイプです。 カロナールもロキソニン も半数以上の方は30分程度で効果が出てくるというデータがあります。 血液中の濃度が最高値に達するまでの時間と血液中の濃度が半減するまでの時間についてまとめました。 血液中の濃度が最高値に達するまでの時間 血液中の濃度が半減するまでの時間 ロキソニン 0. 79時間(約47分) 1. 31時間(約79分) カロナール・アセトアミノフェン 0. 46時間(約28分) 2. 36時間(約142分).
次の即効性の高い偏頭痛を治す方法 冷やす 偏頭痛に対して最も即効性が高いのが「冷やす」という方法です。 頭部を冷やして膨張した血管を収縮させることで、頭痛を抑えることができます。 冷やす部分は、偏頭痛が起こっている箇所、もしくは首の後ろが良いでしょう。 首の後ろには太く長い頸動脈があり、そこを冷やすことで頭部に送り込まれる血液を冷やし、頭部全体の血管を収縮させられます。 注意点として、逆に頭を温めるのは控えてください。 頭部の血管が温まりさらに拡張してしまうと、頭痛が悪化する可能性があります。 偏頭痛が起きた日は、入浴時間を減らしたり、ドライヤーを使わないなど、血管を温めないように気をつけるようにしましょう。 また、頭痛の種類が「緊張型頭痛」である場合、偏頭痛とは逆に温めることによって症状が改善され、逆に頭部を冷やすことで症状が悪化してしまいます。 症状を見極めた上で、対処するようにしてください。 ツボを押す 偏頭痛の原因としては、血管の拡張とともに自律神経の乱れも挙げられます。 さまざまなストレスにより交感神経が過敏になり、それが頭部の神経を刺激することで偏頭痛を発生させるのです。 こうした自律神経の不調による偏頭痛は、自律神経に関わるツボを刺激し、バランスを整えることで改善できます。 ここからは、偏頭痛に対して効果のあるツボについてご紹介していきます。 百会(ひゃくえ) 百会は両耳から頭に沿って線を伸ばしていき、頭のてっぺんで交わる部分にあります。 このツボは偏頭痛だけではなく、先に挙げた緊張型頭痛にも効果があるツボです。 ツボを押す際には、強く押しすぎないよう注意をしてください。 完骨(かんこつ) 耳の後ろにある骨の出っ張った部分にあるツボです。 こちらも偏頭痛だけではなく、頭痛全般に対し効果があるとされ、痛みを軽減する効果もあります。 自分で押しても良いのですが、鍼灸師など専門家の手によって鍼で刺激をすることで、最大限の効果が得られます。 合谷(ごうこく) 完骨の下、下顎の骨の下にあるツボです。 少々強めの力で押すようにしてください。 はちまきを巻く 対処療法的に偏頭痛を抑えたい場合、おすすめなのが頭にハチマキを巻くという方法です。 ハチマキを巻くことで頭部の血管を圧迫し、血液の流れを停滞させることで頭痛を鎮めます。 ハチマキの他にも小さめのハンガーの輪の中に頭を入れたり、針金や紐状のもので頭を縛ったりする方法もあります。 また、 こめかみにある血管を指で圧迫することも効果的です。 さらに、アイスノンベルトなどの帯状になっている保冷剤を頭に巻くことで、血管の圧迫と冷却を同時に行うことができます。 腹式呼吸を行う 偏頭痛の原因である自律神経の乱れを改善するために、腹式呼吸を行ってみることもおすすめです。 腹式呼吸には自律神経を整える効果があり、頭痛を完全に治すとまではいかなくとも、ある程度抑えることが期待できます。 腹式呼吸の方法は、まずへそのあたりに力を入れ、4〜5秒かけて鼻から空気を吸い込み、吸う時間の2倍(8〜10秒)の時間をかけてゆっくりと息を吐き出します。 これを何回か繰り返し、気持ちや呼吸、脈拍などが落ち着いてくるのを待ちましょう。 静かに休む 自律神経の乱れが原因で偏頭痛が起こっている場合、休息を取ることは非常に有効な対処法となります。 体を休めて副交感神経を活発化させることにより、交感神経を鎮めることが可能となります。 ただし、休息を取るときは事前にカフェインなどを摂取しておき、 眠ってしまわないように注意しましょう。 完全な休眠状態になってしまうと体がリラックスし過ぎてしまい、血管が拡張されるため、さらに頭痛が悪化する可能性があるからです。
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