享保(きょうほう)の改革 とは、8代将軍の 徳川吉宗(とくがわよしむね) が行った江戸幕府の政治の立て直しである。 徳川吉宗(とくがわよしむね)は、江戸幕府(えどばくふ)の政治を立て直すために、支配体制の強化を行った。 だが、平和な時代が続くようになると、人々はぜいたくな生活をすることになれ、お金を湯水のように使うようになった。 それは、武士も同じことであった。 武士もはでな衣服を身につけ、金銀をちりばめた高価な刀や生活道具を使うようになり江戸幕府の財政は苦しくなっていた。 一方で、武士の中には馬に乗れない者や刀ややりをうまく使えない者まであらわれた。 そのため、8代将軍の徳川吉宗(とくがわよしむね)は、ぜいたくなくらしをいましめ、節約を中心としたむかしの武士の生活を基本として、質素倹約(しっそけんやく)を進めた。 将軍の徳川吉宗(とくがわよしむね)自身が、はでな衣服を着ず、もめんのそまつな衣服を着続けた。 また、刀も金銀のはでな物ではなく、銅と鉄で作られた実用的な物を身につけた。 また、 食事も白米ではなく、玄米(げんまい)を食べ、魚肉をあまり食べず、おかず一皿とお吸い物一杯の一汁一菜(いちじゅういっさい)を中心とした。 このように自分が率先して質素(しっそ)な生活を行うことで、徳川吉宗(とくがわよしむね)は、武士や民衆にも質素な生活を進め、平和にゆるみきった武士の意識を引きしめたのであった。 江戸幕府(えどばくふ)の財政の根本は 「米」 である。 幕府に入ってくる米の量が増えれば、幕府の財政もよくなることになる。 そのため、新しい田を開くことを進めていった。 16世紀末には全国で150万ヘクタールであった田が、18世紀前半には2倍の300万ヘクタールになり、明治時代の初めには450万ヘクタールにまで増えた。 しかし、これはかえって米の値段を下げることになり、給料を米でもらい、その米を売ってお金にかえていた武士にとっては、逆に収入をへらすことになり、下級武士の生活が苦しくなることになった。 下のグラフを見てもわかるように、1722年には米もお金も支出が収入を上まわっているが、江戸幕府の収入の増加がはかられ、お金はその後、収入が上まわるようになっている。 また、質素倹約(しっそけんやく)の成果もあり、お金の支出もおさえられている。 グラフではわかりにくいが、合計的には米の収入も支出を上まわるようになっていた。 結果として、徳川吉宗(とくがわよしむね)の享保の改革(きょうほうのかいかく)は、一時的には幕府を立て直せたものの根本的な解決にはならなかった。
次の私も留学中は石先生の治療を何度も間近に見ることが出来ました。 すでに名誉院長でしたので、貴重な体験でした。 牧田中医クリニックでは、この醒脳開竅法を取り入れ、 脳血管障害(脳卒中)の予防と後遺症の治療に取り組んでおります。 現在 が主催で、年に一回「大会」と、通年の学習コースが設置されています。 ・初級(学生) ・中級(鍼師国家資格所持) ・上級(中級合格者) と段階別で、病院実習もあり上級合格までは5年ほどかかります。 ・大醒脳、小醒脳が基本なのは共通です。 さらに、病態・病証・症状に応じて配穴を加減します。 【 配穴と手技】 【基本穴】 ・人中/落涙まで雀啄/意識障害 ・内関・極泉(患側)/跳動3回/上肢麻痺 ・三陰交・委中(患側) /跳動3回/下肢麻痺 【応用穴】 言語障害:廉泉 嚥下困難:足三里・風池 視覚障害:睛明 情緒障害:顖会 顔面麻痺:下関 便秘:天枢 尿失禁:中極 褥瘡(床ずれ):囲刺 (ほか省略) 鍼の操作(手技量学)について 「得気(とっき)」 「響き(ひびき)」 と言われる状態を作ることが必須となります。 稚拙な者が粗雑に行えば太い鍼を用いても痛いだけで作用が発生せず、熟練した者が巧妙に行えば細い針で同様の効果を上げることが出来ます。 リハビリテーションと合わせて施術を受けることで、より早い回復を期待できます。
次の醒脳開竅法とは? 醒脳開竅法:せいのうかいきょうほう とは? 中国・天津中医学院附属第一病院・院長石学敏教授によって開発された 、脳卒中後遺症の為の特殊な鍼灸治療法です。 醒脳開竅法(せいのうかいきょうほう)は中国では最も有名な脳卒中の鍼灸治療法の一つで、脳卒中の急性期に発生する意識障害と後遺症に対する特殊鍼治療法です。 当院では、「醒脳開竅法」を修得していますので、脳卒中 脳梗塞・脳出血 の予防と治療に高い効果をあげています。 発症後すぐの治療が効果的です 発症直後は、安静にしていなければいけないと言う考えの人がいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。 リハビリも早ければ早いほど効果が出ますが、鍼灸治療も発症後すぐに治療できれば後遺症を残さずに治療できます。 むしろ、リハビリ等での発症直後のリスクを考えると鍼灸治療はかなり有効であるように思います。 しかし、残念なことに鍼灸治療で脳卒中の治療が出来ると言うことは日本で一般にはほとんど知られていません。 病院の治療だけで回復できる人は良いですが、多くの人が、完全に回復せず不自由な生活になったり入院生活を送ることになります。 さらに、医療保険制度の改正で「医療費削減、入院期間の短縮、早期の在宅復帰」と、長期の入院も難しい時代になっています。 自宅に帰ったからといっても、元通りの生活は難しく家族の負担も大きいものになってしまうことも多いでしょう。 発症後、何年も経っている場合は? 発症早期のほうが治療効果は高く、後遺症を残さず治療できます。 しかし、たとえ発症してから年月が経っていても鍼灸治療は有効です。 後遺症を完全に治療することはできませんが、十分に効果は期待できます。 一人でも多くの人に、鍼灸治療で後遺症の治療が出来るということを知っていただき、良くなっていただきたいと思います。
次の