ペット可。 ペット可物件が少ない7つの理由。物件が増えない事情とは

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こんにちは、「ねこままホテル」オーナーでペット可住宅のコンサルティング行っているライターの薬師寺 康子です。 犬や猫と暮らしたいというニーズは年々増え、それにつれ、ペットが飼える「ペット可賃貸」も増えてきました。 はじめて「ペット可賃貸」を借りるとき、契約内容や入居に際しての費用、退去時の傷や破損等の問題など、不安なことが多いと思います。 今回は、入居前に確認しておきたいことをご紹介しましょう。 「ペット可賃貸」ってどんな物件なの? 「ペット可賃貸」にはいくつかのタイプがあります。 ひとつは、もともとの賃貸物件をペット可に条件を緩和した物件です。 築年が古い、駅から遠いなどの理由で入居希望者を集めにくいため、ペットが飼えることを付加価値にしたものです。 物件数はわりと多く賃料相場もそれほど高めではありません。 中には、ペット可に変更するタイミングで、壁紙や床材をペット用にリフォームした物件もありますので確認しておきましょう。 もうひとつは、建築段階からペットとの暮らしを前提に建てられた「ペット共生住宅」といわれる物件です。 賃料は通常のペット可と比較して割高になることが多く、物件数はまだまだ少ないです。 ドッグランやトリミングルームといった犬に特化した設備がある、室内の床や壁には傷や汚れに強い素材が使用されている、などペットと快適に暮らせる工夫が施されています。 また、ペット専用出入口やペット同乗エレベーターを別に設け、ペットを飼育していない人との導線を分けることで、ペットが苦手な方にも配慮されています。 また、猫しか飼えない猫専用の賃貸物件もあります。 床や壁は爪とぎに強い素材を使用し、壁にはキャットステップ、天井にはキャットウォーク、室内ドアにはくぐり抜けドアなど猫の習性に配慮した内装が随所に施されています。 こうした猫専用賃貸物件は数が少なく、築年が経過しているにも関わらず絶えず空き待ちの状態で猫飼育者には人気のようです。 契約時に注意することは? 飼育可能なペットの条件 「ペット可」であっても、飼育可能な種類、頭数、そのほかの規約など、前もって飼育できるペットの条件を詳細に確認しておくことが大切です。 一般的に、飼育できるペットの種類は、小型犬と猫のみ、飼育頭数は2頭まで、といった物件が大半です。 中には、小型犬は「可」だが、猫は「不可」という賃貸物件もあるので、注意が必要です。 そのほか、狂犬病やその他ワクチンの接種、避妊去勢、飼育における基本的な注意事項などペットに関する規約がある場合は、すべてしっかりと確認しておきましょう。 初期費用 ペットを飼育する場合、通常の敷金とは別に1ヵ月分を多く預かり、退去時に返却しないことを契約条件としている物件が多いです。 ペット飼育の条件として預けたプラス一か月分の敷金が原状回復費用の一部に充当されるのか、それとも原状回復費用は別途通常の敷金から負担するのかなど、退去時の敷金の取り扱いについて、きちんと説明を受け理解しておきましょう。 また、入居途中でペット飼育が終了した場合、反対に、ペット飼育を新たに始めた場合の敷金の取扱いについても確認しておきましょう。 原状回復の費用負担 特にペット飼育では、後々トラブルとならないよう、退去時の原状回復の費用負担については契約時にしっかりと確認しておきたいです。 通常、原状回復に関する事項としては、経年劣化および借主が通常使用することで起こる損傷や消耗については借主の原状回復義務の対象から除かれることが契約書に記載されています。 ペット可賃貸では、その他特約事項等の項目に、原状回復義務の範囲として、ペットによる傷、汚れ、臭い等の修復費用を借主の負担とされているケースがあります。 「通常使用による傷、汚れ、臭い」と「ペットによる傷、汚れ、臭い」の違いなど、わかりにくいことがあれば尋ねて理解しておくとよいでしょう。 また、鍵の引き渡しを受け家具を搬入する前には、必ず、部屋の内装や設備のチェックをしましょう。 特に、壁や床の傷や汚れ、建具やドアの傷やへこみ、網戸の破れは十分にチェックし、もし損傷があれば、写真を撮り日付を記入して管理会社へ連絡しておきましょう。 ペット可賃貸の契約では、通常の賃貸契約と違った部分がありますので、契約時にしっかりと賃貸条件を確認し、わからないことは尋ねて理解しておくことは、後々のトラブルを回避し、安心してペットとの楽しい暮らしを送るためにはとても大切なことなのです。

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ペット可物件が少ない7つの理由。物件が増えない事情とは

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室内飼いの柴犬 「ペットと暮らせる賃貸物件は、まだまだ絶対数は少ないものの、確実に増えている印象があります」 こう話すのは、ペット可物件を豊富に取り扱うペット賃貸カンパニーの込山哲寛代表です。 マイホームを持っていない人にとって、ペットと暮らすには、それが許可されている部屋に住んでいることが大前提です。 借りているアパートやマンションがペットを認めていないのであれば、引っ越しを検討する必要があります。 ペットと暮らせる賃貸物件は、大きく分けて以下の3種類あります。 1、ペット共生型物件 もともとペットと飼い主の入居を前提に建築された物件で、犬や猫と快適に暮らすための設備が整っているのが特徴です。 設備は物件にもよりますが、引っかきに強い壁紙や床材を使っていたり、共用部分に足洗い場があったり、屋上にドッグランがあったり、室内にくぐり戸やトイレ置き場が用意されていたりと、愛犬家や愛猫家にうれしい仕様になっています。 猫を放しても逃げないように、バルコニーに柵を高くしているような物件もあるそうです。 「賃料相場は一般の物件よりも高く、近隣の相場が8万円程度の部屋なら、5000〜1万円ほど上乗せされている印象があります」(込山さん) そもそもペットを飼うと、壁や床に傷がつくなど、部屋が痛みやすいので、家主側からは歓迎はされにくいものです。 受け入れはしても、現状回復にかかる費用は入居者にある程度負担してもらいたいという思いはあるようです。 「ペットを飼う人には家賃を数千円上乗せすることもあれば、本来家賃を下げなければ入居者を集められないような場合に『ペット可』にすることで現状維持するケースもみられます。 いずれにせよ、礼金敷金は高く設定することが多く、1〜2か月分プラスしたり、退去時の敷金の返却はなしと定める大家さんが多いです」 こうした物件の場合、ペットを飼っていない人も多く入居していることに注意する必要があります。 ペット専用の物件に比べると、鳴き声や足音などでトラブルになる可能性が高くなる傾向にあります。 3、ペット相談物件 「ペット可」とまではうたっておらず、ペットを希望する人は相談してください、と表示している物件のことです。 家主はペット入居の諾否について、個別に判断することになります。 「本当にペットを受け入れていいのか迷っている大家さんがこうした表示をすることが多いです。 ペットの種類や入居希望者の属性などを総合的に判断することになります」 「ペット可」物件は、猫と小型犬はOKとしているところが多いのに対し、相談可の物件では猫をNGとするケースも比較的多く見られるそうです。 猫は犬よりも壁を引っ掻いて傷めることが多い上、その行動範囲が高いところまで及ぶので傷む範囲も広くなるからだといいます。 ペット可物件と同様、飼い主ではない人が多く入居している点にも注意する必要があるでしょう。

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