蝶の誘惑 今日は、封じ込められるだろうか、欲望を。 今日は、勝るだろうか、理性の方が。 長男だから、平気なんだ。 いつだって、なんだって乗り越えてきた。 足音よりも先に迫り来る甘い匂いに気づいた炭治郎は、拳を握って襖の向こうの待ち人を見遣った。 戸が開く音と同時に、カナヲの笑みだけが瞳に映る。 頷く炭治郎は、穏やかな視線を向けた。 中に、どうぞ。 その合図を貰ったカナヲは、そろりと部屋に入って、音を立て無いようにゆっくりと襖を閉めた。 窓側に背を預けた炭治郎に近づいて、隣に腰を下ろしたカナヲの声はいつも以上に甘かった。 「炭治郎、会いたかった」 「俺も……」 「嬉しい。 夜になると炭治郎に会いたい気持ちが強くなる。 どうしてだろ?」 「人恋しくなるからじゃないかな」 どきりと心音が高鳴るが、普段通りに答えた。 「そう。 人……炭治郎が恋しくなるからなのね」 しっとりした声音で紡ぐ様は、知らぬ人のようだった。 男心を擽る表情と言葉に唇を噛み締めた。 カナヲは随分と変わってしまった。 口角を吊り上げるその表情は、人形のように感情を持ち合わせていない笑みではなかった。 目元には温もりが乗り、言葉以上に気持ちを伝えてくる。 カナヲそのものを表すような繊細で柔らかな匂いには、無機質めいたものは混じっていなかった。 時に、女性らしく艶めかしさも孕んでいた。 感情を表すようになった。 心の声を隠さなくなった。 炭治郎は素直にそれが嬉しかったが、悩ましくもあった。 無邪気にぶつけてくる言葉には、目眩のしそうなものも含まれていたからだ。 いや、ほとんどがその類のものだった。 だから、彼女が来る少し前に平静を保てるように念じるのだ。 長男だから、と。 白地の浴衣に映えるのは薄紫の蝶の柄。 小ぶりで遠慮がちに添えられた所が、カナヲらしかった。 とてもよく似合っているが、普段と少しばかり違う所があった。 珍しく大きめに開いた胸元に視線が移ると炭治郎は、目を逸らした。 少しの肌の露出に動揺するなんて、修行が足りないと宇髄あたりに叱られそうだ。 「炭治郎、どうして目を逸らしたの?」 すかさず問いかけるが、その声音に揶揄はなかった。 何故、胸元を見て、激しく顔を背けたのかを知りたかった。 一寸、口を噤んでいたが、純粋なカナヲの視線に耐えきれずに炭治郎はぽつりと答える。 「カナヲの肌を見ていたら、胸が苦しくなったからだよ」 「どうして苦しいの?」 カナヲには恋する男子の動揺や困惑などはさっぱり分からなかった。 嫌な所があるのならば、一刻も早く改めないといけない。 そういう気持ちがあったので、眉を寄せて再度問いかけた。 「触れたくなるからだよ」 真っ直ぐ過ぎる視線に嘘はつけない。 そもそも心を偽るのは嫌だ。 力を込めたので、声がいつもより低かったかもしれない。 カナヲは吃驚して目を見開いた。 炭治郎は、自分の低い声に驚いたものと思っていたが、そういう訳ではなかった。 炭治郎になら、どんなに触れられても不快になる事なんてないのに。 どうして、遠慮するのだろうと。 不思議で仕方がなかった。 声音が一段低くなったと同時に、表情が変わった事にも驚いた。 優しいままだが、知らない面を見せられた。 深入りしては駄目だと言いたげな、独特の表情。 けれど、初めて見るその顔が嬉しかった。 困ったように眉を下げていた炭治郎に、彼が拒むその先を知りたいとカナヲは手を伸ばした。 炭治郎の厚みのある手に指を絡めて、頬に招く。 闘いによって傷ついた指先が愛しくて仕方なかった。 乾いた傷が癒えるように撫でた後、胸元に触れさせた。 「苦しくなるくらいなら触って。 炭治郎なら嫌じゃないの。 暖かくて大きな手、好き」 「駄目なんだ。 もっと苦しくなる」 「どうして?」 「どうしても」 分からないと、眉を寄せた。 「炭治郎が苦しいのは、いや」 肌を見せなければ、苦しまない。 カナヲは、楽になってもらいたい一心で、炭治郎の胸に飛び込んだ。 後先を考える余裕が無かった。 指先の温もりが引いたかと思ったが、カナヲに強く抱きしめられることによって熱は各々に拡がっていく。 「カナヲ」 黙ったままだとしてはいけないことをしてしまいそうなので、声を出すことによって理性を繋いだ。 頑張れ、炭治郎。 「苦しそうな顔してる」 まだどこか苦しそうに見えた。 どうすれば炭治郎の苦しみが消えるのか、カナヲなりに一生懸命考えた。 力加減が足りなかったかもしれない。 ぎゅうっと力を込めて抱きついた。 こんなものでは駄目なのだろうと、眉を下げて見上げた。 「まだ苦しい?どうしたら楽になるんだろう」 カナヲの声を遠くで聞いた。 近くで聞こえたのは、ぶちんと理性が千切れる音だった。 カナヲってこんなに華奢だったのか。 こんなにも柔らかったのか。 声も、匂いも、紛れも無い女の人だった。 ずっと前から知っていたけど。 己の腕に抱き寄せて、額に唇を寄せた。 そして鼻先へ唇を落とす。 次は---。 「炭治郎」 か細い声に我に返ったものの、力を緩めるだけで、抱きしめたままだった。 「嫌だった?」 「嫌じゃない。 ぎゅうってされるの嬉しい。 ……口づけはどきどきする」 胸板に擦り寄るカナヲは、額に手を置いて数秒前の触れ合いを懐かしむ。 炭治郎の返答がないのでそろりと見上げると寂しそうに笑っていた。 「ごめん」 「どうして謝るの?」 「ごめん」 先ずは、飛び散った理性を手繰り寄せて。 炭治郎は兎に角謝った。 純粋に触れ合うカナヲとは違い、昂りに急かされるままに抱きしめたことを。 熱に浮かされて、唇を柔らかい肌に這わせてしまったことを。 嫁入り前の女の子になんてことをしてしまったのだと、誠心誠意を込めて詫びた。 恋心を抱いているとはいえ、同意を得ぬままにしてはいけないことだ。 雄の部分に牛耳られた己を恥じた。 「ごめんは、いらない」 カナヲの唇が触れたのは、一瞬の事だった。 あざの部分だろう。 炭治郎は、言いようのない悦びに支配されていることを知った。 「ねえ、炭治郎も口づけにはどきどきした?」 「そうだね」 苦しみは薄れていないようだ。 ならば、甘い高鳴りで覆ってしまえばいいのではないか。 返答に安堵したカナヲは、そう考えた。 「じゃあ、もう一回する」 カナヲが口づけに選んだ場所は頬だった。 同じように、鼻先にも。 二人とも、煩いくらいに心音が鳴っていた。 「……、炭治郎は、もうしてくれないの?」 カナヲの吐息がかかる。 唇が触れ合いそうな距離感。 この状態で、理性を飼い慣らす事は、矢張り無理だった。 炭治郎の指先は、カナヲの色づく唇をなぞっていた。 触れ合いたい気持ちの方が大きい。 もういいんじゃないか、一月も、心の声を無視し続けてきたんだ。 これ以上封じ込めようとすると凄まじい反動に後悔することになる。 「どこにしたらいい?」 暗がりが強くて、カナヲの表情を上手く捉えることが出来なかった。 自分はどんな顔で彼女を見ているのだろう。 彼女の目にはどう映っているのだろう。 いつもの炭治郎なのか、それとも、炭治郎自身も知らない誰かなのか。 それは分からなかった。 「唇に欲しい」 カナヲは、炭治郎に選択を委ねなかった。 自らの意思で求めた。 見当のつかない行為をしようとしているが、本能はこの先の行方を知っていた。 指先は僅かに震えていて、伴う緊張にカナヲの声は揺らいでいた。 『炭治郎の好きなところにして』 そう言うと思っていた。 予想外の発言に、手放したなけなしの理性の代わりに、欲情が顔を覗かせる。 炭治郎はいよいよ駄目になりそうだった。 カナヲに全神経を集中させているからだろう。 酔ってしまいそうな程、匂いが強くなっていく。 肌に染み込んでくるのを感じた。 長男だけど、今宵は頑張れそうになかった。 着物に止まっているはずの蝶が、月明かりによってきらきらと輝き、二人が動くと共に舞っていた。 「もっとして。 炭治郎がいい」 炭治郎は、肌を重ねながら、この先も誘われるのは自分だけであることを願った。
次の炭治郎とカナヲは同じ鬼殺隊選別試験を潜り抜けた同期で、最終選別試験が終わった時点で炭治郎は15歳です。 カナヲの年齢は今のところ不明ですが、だいたい同じくらいの年齢だと思われます。 10代で年が近く、しかも同期同士のカップリングなんて 青春の甘酸っぱい感じがしますね! 過酷な過去がある点でも共通している 炭治郎は早くに父を亡くし、貧しいながらも家族で炭焼きを営み暮らしていました。 しかし、鬼の襲撃で家族を失い、 鬼化した妹・禰豆子(ねずこ)を人間に戻すために鬼殺隊へと入団…という人生を歩んできました。 これに対してカナヲは、極度の貧しさの中、苦しさから逃れるために心を失ってしまい、最終的には親に売られてしまうという悲しい生い立ち。 自分で物事を決定することができず、指示されたこと以外はコインの表裏で行動を決めています。 情に厚く、鬼の感情にすら向き合い寄り添う炭治郎に対し、カナヲは自分の感情にすら蓋をして逃げて生きてきました。 辛い過去を背負う炭カナですが、向き合い方は全く正反対!そんな2人がお互いの存在で変わっていく姿は、見ていて心が熱くなりますね。 そんな不気味な、でも美しい風景の中で 炭治郎とカナヲは出会います。 表情豊かな炭治郎に対し、常に微笑を浮かべ感情が見えにくいミステリアスなカナヲ。 対照的な2人の対比も際立っています! そして、鬼の住まう藤襲山で7日間生き残るという過酷な選別試験が行われます。 参加者20人のうち、生き残ったのはわずか5人。 その中にはもちろん、炭治郎とカナヲの姿もありましたが… ボロボロの炭治郎ら4人に対し、カナヲは全くの無傷で生き残っていました。 最終選別がスタートした時と同じように、微笑を浮かべ蝶と戯れているカナヲ。 鬼の住む山で7日間過ごしたとは思えない余裕っぷりです。 同期で入隊した炭カナですが 、実力面ではカナヲが一枚上手だといえるでしょう。 それと同時に、 鬼である禰豆子を連れる炭治郎は襲撃を受けてしまうのでした。 鬼を討伐する鬼殺隊。 その中で、鬼を連れている炭治郎は異端の存在。 しのぶは容赦なく禰豆子を殺そうとします。 炭治郎と禰豆子の理解者である富岡義勇に助けられしのぶから逃げるも、その先で待ち受けていたのはカナヲ…。 容赦なく炭治郎を踏みつけ、禰豆子に向かって「逃げろ!」叫ぶ炭治郎の顎を割り…。 容赦ない攻撃、しかも微笑を受け部ているのが逆に怖い…!! しかし鎹鴉(かすがい からす)の「炭治郎・禰豆子両名を拘束 本部へ連れて帰るべし」という伝令で、寸でのところで炭治郎と禰豆子は難を逃れます。 こうして炭治郎とカナヲは、インパクト大の再会を果たすのでした。 関連記事をご紹介 炭カナエピソード3:炭治郎が思わず言葉を失った?!カナヲがかわいすぎる… コミックス版【鬼滅の刃】6巻 第48話 蝶屋敷 WJ4・5合併号、本日土曜の発売です!! 『鬼滅の刃』第140話掲載&巻頭カラーで参上! さらに電子版WJ4・5合併号でカラー版を配信中です!! どちらも、ぜひチェックしてくださいね。 そして、炭治郎はしのぶの申し出により蝶屋敷で引き取られることになります。 しかし、那多蜘蛛山で自分を踏みつけたのはカナヲだと全く気が付いていません。 カナヲの顔をじっと見つめると、ようやく「最終選別の時の子だ」と気が付きます。 何気ないシーンですが、炭カナ推しには 炭治郎がカナヲに見とれているようにしか見えません…!蝶と戯れるカナヲの可愛さに炭治郎は目を奪われたのでは?! 炭カナエピソード4:愛のムチ?!カナヲは機能回復訓練で負け知らず コミックス版【鬼滅の刃】6巻 第49話 機能回復訓練・前編 WJ17号、本日発売!! 『鬼滅の刃』第151話掲載中です。 これに対しカナヲは幼いころ売られてゆくところをしのぶに拾われた時から、鬼殺隊員として教育を受けていたのでしょう。 このため、 機能回復訓練編では炭治郎とカナヲの間に大きな実力差があったのです。 まず、柱になるための必須条件である「全集中の呼吸を四六時中する」ことをカナヲはすでに習得しており、 薬湯をかけあう「反射訓練」や、相手を捕まえる「全身訓練」でもカナヲに勝つことは適わなかったのです! 更に、カナヲは普通のものより硬い修行用の瓢箪を、吹いて割ることができます。 そうして実力差をまざまざと見せつけられた炭治郎は、驚きを隠せずにいました。 しかし、禰豆子を人間に戻すためにも、嘆いている暇はありません。 千里の道も一歩より! カナヲに近づくために、徹底的に全集中の呼吸を体に叩き込むのでした。 柱となるものはみな、 寝ている間すら全集中の呼吸をしているのだとか!しかし、炭治郎は気合を入れないと全集中の呼吸をすることができず、もちろん寝ている時に全集中の呼吸を保つことはできませんでした。 そこで炭治郎が思いついた修行内容はシンプル、だけれどかなり過酷なもの。 炭治郎はサポートしてくれている女の子「すみ・きよ・なほ」の3人に 「寝ている時に全集中の呼吸を止めたら布団たたきで叩いてほしい」と頼みます。 あまりに突飛な修行内容、そして炭治郎を叩くことに容赦がない3人…。 しかしこの 猛特訓をはじめて10日後、炭治郎はついにカナヲが吹いて割っていたという巨大な瓢箪を割ることに成功するのでした。 カナヲに触れることすら適わなかった 全身訓練でも、見事カナヲを捕まえることに成功! さらには反射訓練でも、 カナヲより早く薬湯の湯飲みを掴みます。 しかし、カナヲに薬湯をかけようとしたその時!炭治郎の理性が呟きます。 「この薬湯くさいよ かけたら可哀想だよ」 炭治郎は全集中の呼吸を習得したばかり。 呼吸を保つだけで汗だく、かなりの負荷がかかっている状態です。 そんな辛い状況で、瞬時にカナヲのことを考え炭治郎がとった行動…それは、「カナヲの頭の上に湯飲みを優しく置く」というものでした。 極限状態で相手を思いやる炭治郎があまりに紳士で…!これはカナヲに対する愛といってもいいのでは?! 炭カナエピソード7:「コインで決めた」炭治郎とカナヲの初めての会話 コミックス版【鬼滅の刃】7巻 第53話 君は 本日WJ10号、発売です!! 『鬼滅の刃』第144話掲載しています。 カラーページでは本日発売のノベライズ情報と、 TVアニメのプレゼント情報を掲載中! ぜひチェックをお忘れなく! 今週は、来年の節分に向けての修業を始める!? いつも 微笑を浮かべているカナヲですが、炭治郎の行動に対して驚いたような表情を見せることもありました。 実は、こんなにも修行中係わりを持っていながら、炭カナは未だまともに会話をしていませんでした。 炭カナの初めての会話は、炭治郎が蝶屋敷を出発する日。 炭治郎に話しかけられたカナヲは、炭治郎と会話をするか否かをコインの表裏で決め、しばし炭カナの語らいの時間となるのです。 自分で決められないというカナヲに、炭治郎はあることをコインの表裏に託します。 「表が出たらカナヲは心のままに生きる」 そして、もし裏が出ても何度でも表が出るまで投げるつもりだったと炭治郎は言います。 これまで、すべてがどうでもよくて自分で決められなかったカナヲ。 そんなカナヲが、 炭治郎が投げてくれてコインを大切そうにきゅっと握りしめたのです!このことがきっかけで、炭治郎はカナヲの心を溶かし、恋心を芽生えさせたようにも見えました。 炭カナエピソード8:「いつか好きな男の子ができたら」炭治郎はカナヲが変わるきっかけに?! コミックス版【鬼滅の刃】7巻 番外編 本日WJ21・22合併号発売! 『鬼滅の刃』第107話、掲載中です。 今号の「鬼殺隊報」では鬼殺隊の新情報が!! 柱になれる基準は?継子はどうしたらなれるの?などなど、 気になるその答えはぜひ本誌にて! そして今週のアイコンは…自分の心の声を大切に。 まさに売られる寸前のところで、しのぶとその姉・カナエに助けられ、蝶屋敷に住むことになったカナヲ。 しかし、カナヲは既に心を閉ざしており、何をするにも指示がないと動けない子になっていました。 そんあカナヲに、 カナエは「銅貨を投げて決めたらいい」と提案したのです。 根本的解決ではない、やっつけのような対処法にしのぶは怒りを隠せません。 そんな状況でも、カナエはこう考えていました。 「いつか好きな男の子でもできたらカナヲだって変わるわよ」 そして このセリフと同じコマに居たのは炭治郎!カナヲが変わるきっかけとなったのは炭治郎という解釈ができます。 炭カナはもはや公式と言っても過言ではないのでは…。 炭カナは共に高め合う理想のカップル?!カナヲの変化にも注目 【続々上映決定!! 相手の存在が、自分を高めてくれる関係だなんてとっても素敵です! アニメ【鬼滅の刃】は2クールで放送が決定しています。 2人が絆を深め合う 機能回復訓練編も、アニメで見れる可能性大。 その時を楽しみに待機しましょう…! 公式関連アイテム.
次の下記クリックで好きな項目に移動• 『鬼滅の刃』原作での炭治郎・カナヲの関係 はじめて会話をするシーン 引用元:『鬼滅の刃』単行本より 那田蜘蛛山で戦った後、炭治郎たちはリハビリのために「蝶屋敷」で訓練をします。 ここで炭治郎は、はじめてカナヲと会話をしました。 きっかけは炭治郎の応援 カナヲは優秀な隊士ですが、 自分で意思決定することができず感情も表に出さない性格です。 というのも、幼い頃に虐待された経験から考えることを放棄してしまったのです。 そのため、指示されていないことはコイントスで決定。 炭治郎に話しかけられた時も、会話をするかどうかコイントスで決めていました。 その様子を見た 炭治郎は、カナヲが心のままに生きられるように励まします。 「頑張れ!人は心が原動力だから心はどこまでも強くなれる!」と真っすぐな言葉で応援してくれたのです。 その後で自分の行動に「!?」となるあたり、もうカナヲちゃんは本当に可愛い。 自分意思でアオイ・なほを助ける 音柱・宇髄天元は、吉原を調査するために女性隊士を連れて行こうとします。 その時、宇髄天元に無理やり連れ去られそうになったのは、 アオイとなほ(カナヲと同じく胡蝶しのぶの継子)でした。 アオイは助けを求めますが、カナヲは動くことができません。 そもそも宇髄天元は上官であり柱の1人。 鬼殺隊の一員として、助けることはできないのですが… この時、カナヲは 炭治郎の「心のままに」という言葉を思い出します。 引用元:『鬼滅の刃』単行本より そして カナヲは目をぎゅっと閉じたまま、アオイの手となほの服を掴んだのです。
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