Amazon primeで配信中の「王は愛する」全20話、見終わりました。 イム・シワンくんが出ているという理由で、前々から見たかった作品。 見終わったあとには、二番手のホン・ジョンヒョンくんにハマってました。 ハハハ。 政に興味を持たず、権力争いも嫌い、いつも親友リン(ホン・ジョンヒョン)と過ごしていた。 ウォンにとってリンは、家族よりも心を許せる存在であり、一生を共にすると誓った特別な存在であった。 リンは、友でありながらも護衛としてウォンを誰よりも近くで支えていた。 ある日、二人は身分を隠し王宮の外に出かけ、高麗一の大商人ウン・ヨンベクの妻が何者かに殺されるところを目撃する。 殺された女性の娘であるサン(ユナ)は幸い難を逃れる。 一方、ウォンとリンは、サンの母親が亡くなる直前に残した娘への遺言をサンとは知らずに伝える。 これが三人の出会いだった。 7年後、ウォンとリンは美しく気高い女性に成長したサンと再会する。 三人の間には友情が芽生えるが、ウォンは次第にサンに恋心を抱き、リンもまたサンに密かに想いを寄せていく。 永遠に続くと信じていた二人の友情がはからずもサンによって崩れ始め…。 (最近、このパターン多い。 笑) 少しゆっくりとした展開で、あまりアップダウンもなく、ひとつひとつ丁寧に描かれた美しい時代劇。 高麗時代を舞台とした、美しい若者3人が主役の物語です。 衣装も華やかで、映像と音楽も主人公3人を引き立てるような美しさ。 物語の軸は、イム・シワンくん演じる世子ウォンと、ホン・ジョンヒョンくん演じる世子の友人リンと、ユナちゃん演じるお金持ち商人の娘サンの、いわゆるコテコテ三角関係のお話です。 ドロドロ三角関係ではありませんのでご安心を。 そこに、高麗の政権争いが絡んできたり、サブキャラのラブラインが描かれていたりと、登場人物が多く、人間関係がなかなか複雑なんですけど、物語としてはわかりやすい定番ラブストーリーでした。 サンがウォンとリンのどちらを選ぶのか? 恐らくこのドラマの見どころはココなのでしょうが、私にはウォンとリンのブロマンスの方が印象に残るドラマでした。 それに、主人公のウォンより二番手のリンの方が目立ってたんじゃないかしら?と思うようなストーリー展開も印象的でした。 もちろんイム・シワンくんの世子は、ちょっと強引だけど威厳があってとてもカッコ良かったですよ!両親から愛されずに育ち、どこかしら寂しそうな世子の雰囲気がイム・シワンくんから感じれましたしね。 もうちょっと背が高かったらな…と思ってしまうのですが(笑) リン役のホン・ジョンヒョンくんですが、感情を出さずにいつも一歩下がって世子やサンを守る姿がとてもしっくり!優しさと男らしさが滲み出ていてすごく素敵に見えました。 最初は「麗」のときのホン・ジョンヒョンくんが頭から離れず、違和感ありありで見ていたけど、後半にはそんなことすっかり忘れるくらいリンにハマってました。 ずっと孤独だったウォンを救ってくれたのがリンです。 そして、リンはウォンの全てを理解した上での生涯の友になります。 サンというひとりの女性をきっかけに、終盤はふたりが大きな陰謀に巻き込まれるのですが、最終回、ウォンを思ってのリンの決断には泣けてきました。 この時代ならではの苦渋の決断。 ウォンとリンの友情がとても熱かっただけに、男らしくカッコ良かったけど、見ていて辛かったです。 そしてサンも、ウォンかリンか…どちらを選ぶか決断する時が来ます。 このときのサンの気持ちが、中盤あたりから読めなくて、あれれ?どっちが好きなんだろう…と一瞬悩みましたが、私はホントに些細なあるシーンを見てからサンは最初から〇〇が好きだったんじゃないかなぁと思ってずっと見ていたので、最終回を見て、やっぱり!って嬉しくなりました。 一度しか見ていないとわかりづらいのですが、何度か見直していると、それらしきサンの心理描写が伏線として出てきていることに気付きます。 他のドラマにはない、特に時代劇ではちょっと珍しい意外な展開の結末に楽しめます。 見終わってみると「王は愛する」というタイトルより、私は「王を愛する」の方がしっくりいくような物語だったかなと。 3人の誰に感情移入してもおかしくないストーリーだったので、見る側次第でタイトルの意味が変わってしまいますね。 リンとサンがウォンを愛する気持ちがひしひしと伝わってくる、そんなドラマでした。 結果的に、みんなそれぞれに大事なものを失ったわけですが、ウォンが一番大きなものを失ったと思います。 そう考えると、やはり「王は愛する」で正解なのかもしれません。 韓国ではあまり視聴率が振るわなかったドラマだそうですが、政権争いの陰謀など、なかなか見応えがあり面白かったです。 恋と友情の間で揺れ動く3人の美しい絆に心が温まる素敵なドラマでした。 機会があれば、小説も読んでみたいと思います。 商品情報.
次のそのストーリー展開から、 ミステリ小説のはしりとも言われています。 大長編ながら、非常に読みやすい文章と構成になっていて、ミステリ小説好きの方はもちろん、長編の文学作品には初挑戦という方にもおすすめです。 モンテ・クリスト伯の簡単なあらすじ フランス革命の余波が残る1815年のフランス。 若き航海士 エドモン・ダンテスは長きにわたる航海を終え、マルセイユの港に帰港しました。 航海中に船長を亡くすという不運に見舞われましたが、船会社のオーナーより次期船長を約束されるダンテス。 愛しい恋人 メルセデスとの結婚も決まり、まさに仕事もプライベートも順風満帆。 未来への希望で輝いていました。 しかし、そんなダンテスを妬む2人の男が。 メルセデスを恋い慕う漁師の フェルナンと、ダンテスと同じ船の会計係 ダングラールです。 2人は「ダンテスが国家に対する裏切り者である」という嘘の密告状をこしらえてしまいます。 密告状により逮捕されたダンテスを取り調べたのは、若き検事代理の ヴィルホール。 ダンテスは航海の途中、亡くなった船長の遺言でエルバ島に立ち寄り、失脚したナポレオンの側近からの手紙を預かっていました。 よりによってその手紙の宛名がヴィルホールの父親だったのです。 自分の立場があやうくなることを恐れたヴィルホールは、ダンテスを助けるフリをして離島の牢獄に投獄してしまいました。 わけもわからず投獄され、一時は絶望し死も考えるダンテス。 しかし囚人仲間の ファリア司祭との出会いで徐々に生きる力を取り戻していきます。 そして司祭と話す中で、自分を陥れたのがフェルナン、ダングラール、ヴィルホールの3人であると知り、復讐心も燃えたぎらせていくのでした。 長い年月をかけ、脱獄を計画するダンテスとファリア司祭でしたが、司祭が病のため世を去ります。 その後脱獄に成功したダンテスは、司祭が遺してくれた遺産を使い、自分を陥れた3人への復讐を実行していくことになるのです。 こんな人に読んでほしい! モンテ・クリスト伯の作者や時代背景、日本での評価を解説! ナポレオンの影が残る、1800年代初頭のフランスから始まる物語 物語はフランス革命後の激動期、1815年から始まります。 前年にルイ18世がパリに帰還、皇帝だったナポレオンはエルバ島に流され、ナポレオンを支持するボナパルト派とルイ18世を擁立する王党派がにらみ合っていました。 ナポレオン(出典:Wikipedia) 主人公のダンテスは政治には関心のない人間でしたが、謀略によりボナパルト派の危険人物として収監されてしまいます。 島流しの身とはいえ、ナポレオンは王党派にとって最大の脅威でした。 当時のそうした緊張感が物語の発端となって機能しています。 ダンテスが脱獄したのはそれから14年後の1829年。 モンテ・クリスト伯となり仇敵たちの前に現れるのは、さらに9年後の1838年になります。 仇敵3人はそれぞれに出世し、ヴィルホールは検事総長に、フェルナンは軍功と財産を得て伯爵に、ダングラールは銀行家になり男爵の称号を得ていました。 ヴィルホールはともかく、フェルナンとダングラールの出世はちょっと無理があるように思えますよね。 しかし革命後のフランスは出自に縛られず、 「なりたい自分になれる社会」になっていました。 一発逆転で大出世することも珍しくなかったのです。 作品が執筆されたのが、1844年からということもあり、近い過去であるその時代の空気感がリアルに写し取られています。 歴史背景を学びながら読み進めると、より物語の世界に入り込んで楽しめるでしょう。 物語のカギを握る実在の島「モンテ・クリスト島」 ダンテスの伯爵名であり、作品のタイトルにも入っている 「モンテ・クリスト」。 一度耳にしたら忘れられないこの名称は、実在の島「モンテ・クリスト島」からとったものです。 モンテ・クリスト島(出典:Wikipedia) モンテ・クリスト島は、ナポレオンが流されたエルバ島(イタリア半島から10キロほど)から、およそ40キロの位置にある無人島。 作者のアレクサンドル・デュマ・ペールは1842年にこの島を訪れ、作品のインスピレーションを得たといいます。 モンテ・クリスト島以外にも、先に挙げたエルバ島をはじめ、作中には実在の島や地名が数多く登場します。 読者は現実の世界と物語の世界をリンクさせ、物語をリアルに感じながら読み進めることができるのです。 とにかく波乱万丈!著者アレクサンドル・デュマ・ペールの人生 アレクサンドル・デュマ・ペールは、1802年に生まれました。 父は戦場でナポレオンと共に戦い、「黒い悪魔」と恐れられたデュマ将軍。 デュマ(出典:Wikipedia) フランス人と黒人奴隷の女性との間に生まれた父の血を引くデュマ・ペールは、縮れ毛で褐色の肌が特徴的でした。 父とは3歳のころに死別しますが、記憶の中にある父の姿に生涯憧れと尊敬を抱き続けていたといいます。 軍人だった父の血が騒ぐのか、七月革命には銃をかついで参加。 後年にはイタリア統一運動にまで首を突っ込み、赤シャツ千人隊を率いたガリバルディの後方支援をしています。 10代の終わりにパリに出て、20代で人気劇作家となったデュマ・ペール。 30代になると新聞小説の執筆を始めます。 「ポール船長」「三銃士」など立て続けにヒット作を発表。 そして1844年、ジュールナル・デ・デバ紙にて『モンテ・クリスト伯』の連載をスタートさせました。 同作は単行本化もされ大ヒット。 稼いだお金でモンテ・クリスト城なる私邸を建てると、パリで「歴史劇場」を建設、その運営にも乗り出します。 順風満帆に見えた人生でしたが、浪費癖と女性問題によって、若いころから金銭面での苦労が絶えませんでした。 結果、1850年には裁判所から破産宣告を受けるまでになってしまいます。 しかし、借金をしてもお金は使いたい、どんなにもめても女の人が好きというのがデュマ・ペール。 その姿勢は終生変わらず貫かれました。 晩年にはオリジナルの料理大辞典を執筆するなど好きなことの追及にも情熱を燃やし、1870年に家族に見守られながら永眠。 波乱万丈、やりたい放題の68年の生涯を駆け抜けました。 作品は全117章からなる大長編なのですが、その長さの理由がここにあります。 新聞社側からすれば、購読者を増やしてくれる人気作品は長く連載してもらいたかったことでしょう。 事実、当時の『モンテ・クリスト伯』の人気は大変なもので、朝から新聞の販売店に人が殺到した、休載日には各地で騒動になったなどのエピソードが残っています。 今は文庫本などで一気読みできるため、さすがにこの長さは飽きるのではないか、また難しくて最後まで読み通せないのではないかと、心配に思う方もいるかもしれません。 しかし、驚いたことに飽きも挫折もせずに最後まで読めてしまうのです。 その理由もまた新聞小説だったから。 前述のとおり、新聞小説は購読者を増やすためのもの。 毎回 「つづきが読みたい」と思わせなくてはなりません。 そのため各章に必ず山場を設け、かつ次の展開が気になる終わらせ方をしているのです。 また、新聞のターゲット層が大衆であったため、 「わかりやすさ」も重要なポイントでした。 つまり最初から誰もが理解しやすい物語として世に出ている作品なのです。 実話をモチーフにしたストーリーがウケた? 作品のドラマチックなストーリーには、実はモデルが存在します。 パリ警察古文書の中にあった 「ダイヤモンドと復讐」という事件報告書が下地になっているのです。 事件が起こったのは1807年頃のパリ。 とある靴屋の若者が莫大な遺産を相続した美人と婚約したのですが、それを妬んだ仲間たちが彼をイギリスのスパイとして密告してしまいます。 投獄された若者は獄中でイタリア人の司祭と知り合い、釈放後に司祭に教えられた財宝を元手に別人になりすまし、かつての仲間たちへの復讐に乗り出すのです。 実際の事件では復讐の途中で若者は返り討ちにあってしまいますが、ほぼ作品そのもの。 ちなみにダンテスの仇敵についても、モデルとなった実在の人物がいると言われています。 実話や実在の人物をモチーフにしたことで物語のリアリティが増し、当時の人々の熱狂につながったのかもしれません。 日本でも広く親しまれ、映画化やゲーム化も 日本に『モンテ・クリスト伯』を紹介したのは、日本で初めて創作探偵小説を発表した作家・翻訳家の 黒岩涙香(くろいわ・るいこう)でした。 黒岩涙香(出典:Wikipedia) 自身が創刊した新聞の購読者を増やすべく、連載小説作品として『モンテ・クリスト伯』を選んだのです。 登場人物の名前を日本風に変え、タイトルを 『史外史伝・巌窟王』として1901年から連載を開始。 するとたちまち人気小説となりました。 1970年代には設定を江戸時代にした実写ドラマが製作され、2000年代以降も舞台や現代版のドラマが製作されています。 日本の物語文化の中に深く根付いている海外作品の一つと言えるでしょう。 かなり大々的に取り上げられたので、若者の知名度も高い作品です。 しかし、日本で現在発売されている完訳版は、意外なことに全7巻の岩波文庫版のみ。 過去に講談社文庫版も出ていたようなのですが、残念ながら絶版となっています。 いきなり全7巻に挑戦するのはハードルが高いという方には、児童書版がおすすめ。 さまざまなレーベルから出ていますので、読みやすいものを選んでみてください。
次のあらすじには1巻程度のネタバレを含む場合があります。 ご注意ください。 県立玉岡高等学校に通う高校生である金沢伸明 かなざわ のぶあき が悪夢から目を覚ますと、一通のメールが届いていた。 『これはクラス全員で行ってもらう王様ゲームです。 鳴り止まないキスをしろコールに、二人はキスをする。 その瞬間に王様から送られてくる『服従確認』というメール。 この時は全員が誰かのいたずらだと思っていたが、命令の内容はだんだんとエスカレートしていく。 次の日にきたメールには『豊田秀樹が石井里美の胸を触る』と書かれていた。 しかしその日、石井里美は体調不良で欠席し、ついに命令は達成されなかった。 当日23時59分に伸明のもとにメールが届く。 『王様の命令に服従しなかったために首吊りの刑を与える。 』 その1分後、24時ちょうどになるとまたメールが届いた。 内容は 『田崎大輔 中島美咲の2人がエッチする』。 本日の王様からの命令だった。 翌日、クラス中に激震が走る・・・ 担任は 石井里美と豊田秀樹が首を吊って死んだという。 クラスには王様ゲームに従わなければ死ぬという空気が流れ始める。 しかし本日の命令の対象である里美には、翔太という彼氏がいた。 取り乱す美咲に翔太は『偶然だ』と言う。 さらに大輔には『美咲とやったらブッ殺す』と脅す。 『わかってるよ…』と答える大輔。 そんなやりとりを見ていた伸明は翔太をなだめようとするも、 『自分が同じ立場だったら?』と言われ、何も言い返せなくなってしまう。 夕暮れ時、河原で落ち込む伸明の元へクラスメイトであり彼女の智恵美がやってきた。 智恵美が伸明を慰めていると、二人の携帯にメールが。 『服従確認』 翌日、王様からきたメールにはこう書かれていた。 この作品の原作は携帯小説なのですが、エブリスタという投稿サイトで連載中にリアルタイムで読んでいました。 その時の感想は、 ナニコレめっちゃ誤字多いです。 ビックリするほど誤字が多かったことを覚えています。 1シリーズごとにわりと駆け足で進んで行くので、『? 』が浮かぶ場面もありますが、うまくまとまっているのではないでしょうか? マンガで『なんで!?』と思う場面は、原作でいう誤字にあたります。 感覚的に。 それを含めてもこの作品の魅力でしょう。 ストーリーもありがち気はするんですが、なんだか引き込まれてしまいます。 作者と主人公の名前が同じだったりと、小ネタもいい感じですね! ネタバレ含む感想.
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