デバイスの違いや接続トラブル、Wifi環境の有無など多くの課題が見られますが、ここでは2つの課題について見ていきます。 集中力の維持 別記事でも書きましたが、やはり 集中力の維持がオンライン授業の大きな課題になりそうです。 この問題は、 テレワークをすすめる一般企業でも多く指摘されています。 長時間のテレカンファレンスはとにかく疲れる。 一本ならまだしも、それが二本三本と続けば、当然疲労しますよね。 私自身もZoomでのオンラインセミナーに何度か参加したことがありますが、PCの画面を見続けるのは、よくて1時間という実感でした。 YouTubeなどの 動画授業であれば、再生スピードを倍速にすることで対応できるでしょう。 つまり自分のペースで学習をすすめることができる。 しかしZoomの場合は参加していることが求められるため、ある程度の緊張感が伴います。 なので違ったアプローチが必要になります。 適宜休憩を挟んだり、 ペアワークやグループワークを取り入れて単調な講義形式を避けるなど、授業デザインが極めて重要です。 具体的なことは、この記事内で後述します。 学習不安と参加意欲の低下 参加者である生徒の心理的な部分でも乗り越えるべき課題があります。 例えば生徒によっては、リアルの授業と同じで 議論に参加できなかったり、理解が追い付かなかったりする場合も当然出てきます。 そうした状況が続くと、 学習不安や参加意欲の低下につながっていくということが予想されます。 リアルの授業のように机間巡視ができないので、 講義形式のみで授業をデザインしてしまうと、つまずきのある生徒に対する対応は難しい。 ここの問題をどう乗り越えるか。 ブレイクアウトルームの活用が一つの方法になります。 ブレイクアウトルームでできること ブレイクアウトルーム機能を有効に活用することで、生徒の心理的な不安を解消できるのではないか?そういう仮説のもとにお話ししますね。 ペアワークとグループワーク ブレイクアウトルーム機能を使うことで、ペアワークやグループワークが可能になります。 一方向の講義型授業では、もろもろの課題が出るのは前述のとおり。 ペアワークやグループワークを適宜取り入れるように授業をデザインすることで、単調さからの脱却や参加意識の向上が期待できます。 ワールドカフェやJigsaw readingなんかもできそう。 グループの切り替えなどの技術的な部分が解消できれば、 オンライン上でのアクティブラーニングが実現できるはずです! グループ分けで留意すること ここは 生徒理解が何よりも大切になります。 リアルの授業と同じですね。 生徒間の 人間関係や習熟度を考慮するのはもちろんですが、 デジタルに強い生徒を各グループに配置するということも必要かもしれません。 リアルとは違って即興でグループを操作することは簡単ではないと思いますので、 グループの配置案は事前に用意しておくべきでしょう。 TA Teaching Assistant 制の採用 議論や学習を促進するTA Teaching Assistant を各グループに配置できれば、より効果的でしょう。 ただし TAとの事前ミーティングを行う必要がありますので、時間的コストや授業準備の負担などというデメリットもあります。 またファシリテーターとしての力量が求められるので、 TA教育も必要になってくるでしょう。 ワンショットの授業やオンラインセミナーなどでは機能すると思いますが、 複数回続く授業シーンでの実現可能性は低いかもしれません。 生徒の学力や人間性を考慮して、グループリーダーになってもらうということはすぐにできることです。 まとめ いかがでしたか? 動画授業とは違って、双方向でのコミュニケーションが可能になるZoom。 しかし、その運用にはノウハウの蓄積が必要です。 まずは実行して問題点を分析しながら、よりよい方法を模索していくという「デザイン思考」が求められてくると思います。 Zoomによる授業をデザインする上で、この記事がお役に立てたら幸いです。 今回も最後までお付き合いいただいてありがとうございました。
次のZOOM ブレイクアウトルーム ブレイクアウトルーム(ブレークアウトセッション)は、参加者を小部屋に分ける機能です。 大勢では発言しにくいかたも、グループになると発言しやすく、参加者どうしの交流がしやすいです。 ブレイクアルトルームのはじめ方 パソコンで主催し、ノートPC・iPhone・iPADでZOOMに参加しました。 ホストはメニューからブレークアウトセッションをクリック ブレイクアウトルーム セッションの作成 セッションの作成数=部屋の数 分ける部屋の数を入れます。 すべてのセッションを開始 をクリック 参加者は「参加」をクリック 参加者がブレークアウトセッションに移動中 参加者がふたつの部屋に分かれました。 ホストがルームに入室・ルーム移動 この時点でホストはまだ部屋に入っていませんので、 入りたい部屋に「参加」をクリックし入室します ホストのルーム移動 参加したい部屋の「参加」を押すだけで行きたいルームへ移動できます。 移動して部屋が3名になりました。 参加者がルームを出入りできる 参加者は、自分で部屋を出入りできます(違う部屋には行けません) ZOOM画面右下の 「ブレークアウトセッションを退出」をクリック メインセッションに戻るをクリック 再入室したいときには、「ブレークアウトセッション」のボタンをクリック。 参加者にも「ブレークアウトセッション」のボタンが出来ています。 ホストがブレークアウトセッションの参加者に一斉メッセージを送る(ブロードキャスト) 主催者は、ブレークアウトセッションの参加者に、一斉メッセージを送ることができます。 参加者に、メッセージが届きます 参加者がホストをルームに呼びたいとき ZOOMのメニューの「ヘルプを求める」をクリック。 ホストを部屋に招待します。 ホストが招待されました。 ホストには、このメッセージが届きます。 呼ばれたルームに行くか行かないかは、自分で決められます。 ブレークアウトセッションの終了 ホストは 「すべてのセッションを停止」してブレークアウトセッションを終了します。 参加者は、「メインセッションに戻る」をクリックして戻ります。 話が盛り上がっていても、 60秒で自動的に全ルームが閉じられます。 メインの部屋に全員が戻ってきました。 ブレイクアウトルーム(ブレークアウトセッション)まとめ.
次のデバイスの違いや接続トラブル、Wifi環境の有無など多くの課題が見られますが、ここでは2つの課題について見ていきます。 集中力の維持 別記事でも書きましたが、やはり 集中力の維持がオンライン授業の大きな課題になりそうです。 この問題は、 テレワークをすすめる一般企業でも多く指摘されています。 長時間のテレカンファレンスはとにかく疲れる。 一本ならまだしも、それが二本三本と続けば、当然疲労しますよね。 私自身もZoomでのオンラインセミナーに何度か参加したことがありますが、PCの画面を見続けるのは、よくて1時間という実感でした。 YouTubeなどの 動画授業であれば、再生スピードを倍速にすることで対応できるでしょう。 つまり自分のペースで学習をすすめることができる。 しかしZoomの場合は参加していることが求められるため、ある程度の緊張感が伴います。 なので違ったアプローチが必要になります。 適宜休憩を挟んだり、 ペアワークやグループワークを取り入れて単調な講義形式を避けるなど、授業デザインが極めて重要です。 具体的なことは、この記事内で後述します。 学習不安と参加意欲の低下 参加者である生徒の心理的な部分でも乗り越えるべき課題があります。 例えば生徒によっては、リアルの授業と同じで 議論に参加できなかったり、理解が追い付かなかったりする場合も当然出てきます。 そうした状況が続くと、 学習不安や参加意欲の低下につながっていくということが予想されます。 リアルの授業のように机間巡視ができないので、 講義形式のみで授業をデザインしてしまうと、つまずきのある生徒に対する対応は難しい。 ここの問題をどう乗り越えるか。 ブレイクアウトルームの活用が一つの方法になります。 ブレイクアウトルームでできること ブレイクアウトルーム機能を有効に活用することで、生徒の心理的な不安を解消できるのではないか?そういう仮説のもとにお話ししますね。 ペアワークとグループワーク ブレイクアウトルーム機能を使うことで、ペアワークやグループワークが可能になります。 一方向の講義型授業では、もろもろの課題が出るのは前述のとおり。 ペアワークやグループワークを適宜取り入れるように授業をデザインすることで、単調さからの脱却や参加意識の向上が期待できます。 ワールドカフェやJigsaw readingなんかもできそう。 グループの切り替えなどの技術的な部分が解消できれば、 オンライン上でのアクティブラーニングが実現できるはずです! グループ分けで留意すること ここは 生徒理解が何よりも大切になります。 リアルの授業と同じですね。 生徒間の 人間関係や習熟度を考慮するのはもちろんですが、 デジタルに強い生徒を各グループに配置するということも必要かもしれません。 リアルとは違って即興でグループを操作することは簡単ではないと思いますので、 グループの配置案は事前に用意しておくべきでしょう。 TA Teaching Assistant 制の採用 議論や学習を促進するTA Teaching Assistant を各グループに配置できれば、より効果的でしょう。 ただし TAとの事前ミーティングを行う必要がありますので、時間的コストや授業準備の負担などというデメリットもあります。 またファシリテーターとしての力量が求められるので、 TA教育も必要になってくるでしょう。 ワンショットの授業やオンラインセミナーなどでは機能すると思いますが、 複数回続く授業シーンでの実現可能性は低いかもしれません。 生徒の学力や人間性を考慮して、グループリーダーになってもらうということはすぐにできることです。 まとめ いかがでしたか? 動画授業とは違って、双方向でのコミュニケーションが可能になるZoom。 しかし、その運用にはノウハウの蓄積が必要です。 まずは実行して問題点を分析しながら、よりよい方法を模索していくという「デザイン思考」が求められてくると思います。 Zoomによる授業をデザインする上で、この記事がお役に立てたら幸いです。 今回も最後までお付き合いいただいてありがとうございました。
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