踏まえる 読み: ふまえる• しっかりと確実に足でふみつける• 支配下に取り込み、する• 判断の根拠とする• 「判断の根拠とする」「様々なことを思案し配慮する」は、「判断の根拠」を地面に例え 「その地面の上に立ち、思案し考察する」と解釈されたと考えられています。 このように「踏」そのものは「足を小刻みに上げ下ろす。 ふみつける」という意味であっても、「踏まえる」になると「しっかりした」「掌握する」などに転じた良い意味が多いのです。 、「踏まえて」はビジネスの場での使用も問題がない言葉とされています。 2.「踏まえて」の使い方と例文 ここでは「踏まえて」の使い方を紹介します。• < 「踏まえて」類語表現の例文>• いずれの類語も 「踏まえて」と置き換えても違和感が無い点が特徴的です。 3-1.「踏まえて」と「鑑みて(かんがみて)」の違い 「踏まえて」とよく比較される言葉に「鑑みて(かんがみて)」があります。 「鑑みて」の意味と読み方は、次の通りです。
次の格助詞とは体言のうしろに付いて、ほかの語とどのような関係にあるのかを示す助詞 「〇〇に鑑みる」と「〇〇を鑑みる」はどちらも広く使われていますが、「鑑みる」は照らし合わせて考慮する言葉であるため、 「を」ではなく「に」を使用するのが正しいとされています。 そのため、 ビジネスシーンでの文書や公用文で使うのは「〇〇に鑑みる」がベターです。 しかし、古典の平家物語では「〇〇を鑑みて~」という表現が使われており、近年の辞書にも「〇〇を鑑みる」と記載されているケースも見受けられます。 古い時代の文献でも使用されている「〇〇を鑑みる」は間違いであるとは言い切れませんが、公的、およびビジネスシーンでは「〇〇に鑑みる」とするのが無難でしょう。 ・Considering the number of failures, improvement is necessary. ・Considering past cases, this time it is not going well. ・Considering the sales results so far, it seems good to order more this year. ・Considering the results up to last year, this year is a great success. 事例や手本と照らし合わせて考慮するのが「鑑みる」 「鑑みる」は、「〇〇に鑑みる」と「〇〇を鑑みる」の使い分けや、類語が多いことから誤用している人も多い言葉です。 使い分けに混乱してしまった場合、「鑑みる」の由来や意味を思い返しましょう!.
次の踏まえての意味とは? 踏まえての意味は「ある事を前提として」 踏まえてという言葉には「ある事を前提として」という意味があります。 ビジネスシーンなどで「指摘された点を踏まえて次の段階に進みます」などのように踏まえては比較的よく使われる言葉の中に入ります。 この言葉は指摘されたことを十分に考えた結果、次に進むという判断に至ったことを伝えるための言葉です。 踏まえてという言葉は「ある事を前提として」以外にも「そのことを理解して」「あらかじめよく考えて」「そのことが分かった上で」という意味として使うことができる言葉です。 踏まえては踏まえるが語源 踏まえてという言葉は「踏まえる」という言葉が元になってできています。 踏まえるは「踏みつけて押さえる」「しっかりと踏んでその上に立つ」「ある事を考慮に入れる」「ある事を前提として進める」「判断するための根拠にする」「配慮する」などのような意味がある言葉です。 その「踏まえる」に「て」をつけた踏まえては「ある事を考慮に入れて」「ある事を前提として進めて」「判断するための根拠にして」「配慮して」などのような意味の言葉として使うようになりました。 踏まえては「そのことを理解して」や「あらかじめよく考えて」という意味で使います。 そのため上司や目上の人に「そのことを踏まえて判断して下さい」などのように使う言葉としては上から目線の言葉に捉えられることがあります。 ただし自分がした行動や今から行う行動を表わす言葉として「今までの経験を踏まえて決断しました」などのような使い方は目上の人にも失礼な使い方ではありません。 自分主体の言葉としての使い方は問題ありませんが、目上の人の行動に対して使う言葉としては注意が必要です。 言葉の意味をしっかりと理解して使わないと上司や目上の人に不快感を与えてしまうことがあります。 直接顔を見て話す会話でも気をつける必要がありますがメールでは特に注意が必要です。 下の記事で上司や目上の人へのビジネスメールの書き方を紹介しています。 正しいビジネスメールを書くための参考にしてください。 ビジネスシーンで踏まえてと同じ意味と間違えて使いやすい言葉に踏むという言葉があります。 踏むは「足で物を上から押さえる」という意味が一般的に使われ一番先に思い浮かびますが、それ以外にも意味があります。 「実際に経験する」「前もって予想をする」「決まったやり方に従って行う」という意味で「場数を踏む」や「経験者だと踏む」などのような使い方ができます。 同じ漢字を使っていることから誤用しやすいですが意味は違う言葉です。 それぞれの意味をしっかりと理解して間違った使い方には注意しましょう。 以上を踏まえた上では「それらのことを全て理解した後で」という意味として使うことができる言葉です。 周りからの様々な意見を全て聞いた後に、その意見を判断材料にしてどのような結果になったのかを表す言葉として「以上を踏まえた上で」を使います。 下に「以上を踏まえた上で」を使った例文をまとめていますので参考にしてください。 踏まえての使い方「以上を踏まえた上で」を使った例文• ・肯定的な意見よりも否定的な意見が多く集まりました。 以上を踏まえた上で改善することが必要と判断しました。 ・先日の街頭アンケート結果をまとめてみると良い意見がとても多かったです。 以上を踏まえた上で年内中の発売を決定しました。 アドバイスを踏まえましては「アドバイスされたことをじっくりとよく考えてから」という意味として使うことができる言葉です。 周りの人にアドバイスされたことをヒントにして新しい考え方や新しい物を作り出すというような言葉として「アドバイスを踏まえまして」を使います。 下に「アドバイスを踏まえまして」を使った例文をまとめていますので参考にしてください。 踏まえての使い方「アドバイスを踏まえまして」を使った例文• ・皆様からのアドバイスを踏まえまして年齢層に合わせて何種類かの試作品を作ります。 ・部長からのアドバイスを踏まえまして一度白紙に戻し基本から策を練り直そうと考えました。 踏まえた結果は「判断のよりどころとして考えて生じた状況や結果」という意味として使うことができる言葉です。 周りの意見を物事を判断するための材料にしてじっくりと考え抜いた結果、どのようにするのかを表わす言葉として使うことができます。 下に「踏まえた結果」を使った例文をまとめていますので参考にしてください。 踏まえての使い方「踏まえた結果」を使った例文• ・様々な分野からの意見を踏まえた結果、当初からの予定通りの工程で作業を進めたいと考えました。 ・報告書の内容に目を通し皆さんの意見を踏まえた結果、思い切って販売方法の変更を決定しました。 事実を踏まえては「実際に起こったことを根拠として」という意味として使うことができる言葉です。 実際に起こったことの原因や理由に目を向けて、この先をどのようにするかを表わす言葉として使うことができます。 下に「事実を踏まえて」を使った例文をまとめていますので参考にしてください。 踏まえての使い方「事実を踏まえて」を使った例文• ・一度冷静になり事実を踏まえて考えると、おのずと必要性が見えてきます。 ・今期の売り上げが下がっている事実を踏まえて、今年度の目標を掲げましょう。 反省を踏まえては「上手くいかなかった原因と良くなかった点を判断材料にして」という意味として使うことができる言葉です。 上手くいかなかった原因や何が良くなくて失敗したのかなどをよく考えて、今後はどのようにするかを表わす言葉として使うことができます。 下に「反省を踏まえて」を使った例文をまとめていますので参考にしてください。 踏まえての使い方「反省を踏まえて」を使った例文• ・今回の失敗から反省を踏まえて、全ての作業工程を基本から見直します。 ・昨年の目標が達成できなかった反省を踏まえて、結果を出すため方法を考えます。 考慮しては「行動する前に思いをめぐらせて」「色々な要素を含めて考えること」「あらゆる観点から物事を考えて」という意味で使うことができる言葉です。 踏まえてには「あらかじめよく考えて」や「そのことを理解して」という意味があります。 「踏まえて」と「考慮して」はお互いに同じような意味がある類語ということになります。 踏まえての類語「考慮して」を使った例文• ・食事会に参加する全員の好みを考慮してお店を決定する。 ・家族全員の意見を考慮した上で判断したいと思います。 基づいては「それを基本と考えて」「それを根拠や基盤として」「物事が起こった原因として」という意味で使うことができる言葉です。 踏まえてという言葉には「ある事を前提として」「ある物事を根拠として」という意味があります。 「踏まえて」と「基づいて」はお互いに同じような意味がある類語ということになります。 踏まえての類語「基づいて」を使った例文• ・1人1人から話を聞き調査をし事実に基づいて最終的な判断を下します。 ・講演会ではこれまでの人生経験に基づいてお話をさせていただきます。 前提としては「物事が成り立つために前もって満たされていなければならない条件」「ある物事を始めるにあたって必要であること」という意味で使うことができる言葉です。 よく聞く言葉では「結婚を前提としてお付き合いして下さい」などがあります。 この言葉は「結婚することを視野に入れて交際をする」「結婚するために必要なことと考えて交際をする」というような意味で使います。 踏まえてという言葉には「ある事を前提として」や「判断するための根拠にして」という意味があります。 「踏まえて」と「前提として」はお互いに同じ意味があるので類語ということになります。 踏まえての類語「前提として」を使った例文• ・お付き合いをしている彼と結婚を前提として来月から同棲を始めることにしました。 ・彼女の療養が長期化することを前提としてチーム全体でサポート体制を組みます。 踏まえては「ある物事や発言に基づいて」という意味として使う言葉です。 そのため日本語に訳すと「~に基づいた」「~を根拠にして」という意味になる「based on〜」を使うことができます。 踏まえての英語「based on〜」を使った例文• ・Based on the your speech. 踏まえては「ある物事や発言に基づいて」という意味として使う言葉です。 そのため日本語に訳すと「~に基づいて」「~を基礎にして」という意味になる「on the basis of〜」を使うことができます。 踏まえての英語「on the basis of〜」を使った例文• ・on the basis of the his opinion. ・彼の意見を踏まえて 踏まえての正しい使い方をしましょう 踏まえての言葉の意味や使い方を紹介しました。 踏まえては踏まえるが語源となった言葉であり「ある事を前提として」「そのことを理解して」「あらかじめよく考えて」「そのことが分かった上で」などのような意味として使うことができる言葉です。 日常会話ではあまり使うことはないかもしれません。 しかしビジネスシーンでは「以上を踏まえた上で」や「反省を踏まえまして」「結果を踏まえる」などのような言葉としてよく使われます。 使い慣れない言葉は意味をしっかりと理解していないと似た言葉と誤用しやすいです。 正しい意味を理解して正しい使い方をしましょう。
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