入院中にはあまり目にしない光景が「へその緒の消毒」です。 退院後、へその緒の消毒に戸惑ってしまうママも多いのではないでしょうか。 基本的に沐浴後にへその緒の消毒を行います。 入院中は、看護師さんが沐浴後にしてくれる場合が多いようです。 へその緒の付け根からジュクジュクした液体が出ると不衛生なため、ジュクジュクがなくなるまで消毒を行う必要があります。 イメージ的には、怪我をして治る過程で出てくるジュクジュクした液体をふき取る感覚です。 乾燥しているへその緒は、カサブタの様な役割をしています。 通常のカサブタと同じで、それがはがれそうになると、傷口から組織液が出てしまいます。 細菌が繁殖して膿をもたないようにするためにも、消毒が必要になってくるのです。 新生児のへその緒の消毒は、いつまで必要なのでしょうか。 沐浴後に毎回行うのも、結構な手間になりますよね。 おへそのジュクジュクが無くなり、へその緒が乾燥してきたら、消毒を減らしても大丈夫でしょう。 「綺麗にしなきゃ」と思ってへその緒の消毒をやりすぎるのは、炎症のもとになります。 へその緒が乾燥して自然にはがれたら、もう消毒の必要はありません。 ただし、おへそにまだ汚れが残っていることもあります。 へその緒が取れても、しばらくは沐浴後に綿棒で汚れを綺麗にふき取ってあげましょう。 産院によって「へその緒が取れるまで」と「へその緒が乾燥するまで」と指導が違ってくることがあるので、退院の時に医師や助産師さんに確認をしておくと安心ですよ。 へその緒の傷口が痛々しいと思ってしまい、消毒をしっかりできないママも多いかもしれません。 しかし、消毒をしてあげないと、赤ちゃんが細菌感染してしまう可能性もあります。 勇気を出して、しっかり消毒してあげてください。 へその緒のケアのタイミングは、沐浴後がおすすめです。 沐浴後以外にも、おむつ替えのついでなどに、こまめにしてあげると良いでしょう。 産婦人科の退院時に消毒液をもらえる場合もありますが、マキロンなど市販の消毒液で代用しても問題ありません。 ・乾燥したへその緒を優しく持ち上げます。 ・へその緒とおへその間に、膿の様なジュクジュクした液体があります。 それをふき取るように、優しく綿棒で消毒します。 おへそから血が出ている場合、出血が少量ですぐに血が止まるようであれば、様子をみていて大丈夫です。 出産後にへその緒を切断しても、へその緒に血管はまだ通っています。 ちょっとした傷や刺激で出血する場合があるので、注意が必要です。 たくさん泣いたりくしゃみをしたりと、腹筋を使うような行動をとるとおへその部分に負担がかかり、それが原因で出血してしまうこともあるようです。 出血した場合は丁寧に消毒をし、様子を見てください。 時間が経過しても出血が止まらなかったり、赤ちゃんの機嫌が悪かったりすると、へその緒の一部が細菌に感染している可能性があります。 そのような場合は、産院やかかりつけの小児科を受診するようにしましょう。 産後はデリケートになっていたせいか、へその緒のジュクジュクの部分を見るのがとても怖かったのを覚えています。 沐浴よりもおへその消毒の方がストレスを感じていました。 産院で受けたアドバイスは、恐る恐るおへその消毒を行うのではなく、思い切っておへその中を一周するように行うほうが良いということでした。 もちろん、デリケートな赤ちゃんのおへそですので優しく行うのが前提ですが、へその緒の消毒を怖がってしまい、細菌に感染してしまっては大変です。 怖い気持ちを抑えて、思い切ってへその緒の消毒を行いましたよ。 大体1週間前後で取れると言われているへその緒ですが、筆者の赤ちゃんは、へその緒が完全に取れるまで約2週間かかりました。 赤ちゃんにより個人差があるようですね。
次のスポンサーリンク 赤ちゃんのおへそが臭い原因 生まれたばかりの赤ちゃんのおへそには、まだへその緒が数cmついたままになっていますよね。 これは、お母さんのおなかの中にいたときに、胎盤を通じて栄養をもらっていたなごりで、中には血管が通っています。 赤ちゃんに残るへその緒は、いわば小さな傷口。 きちんと消毒してあげないと、 雑菌が繁殖してしまいます。 悪い菌が繁殖してしまうと、臭いにおいだけでなく、重大な病気原因にもなりかねませんので、へその緒が取れて「おへそ」が完成するまでの消毒は大切です。 また、小さなおへその中には、しわや凹凸がたくさんあります。 その へこんだ部分に垢や汚れがたまりやすいのも、おへその特徴です。 私も新米ママだったころには、赤ちゃんのおへそやわきの下のしわの間が上手に洗えませんでした。 自分では洗ってあげているつもりだったのに、ある時腕を持ち上げたら、わきの下だけ肌が茶色くなっていてびっくり!ということもありました。 首が座るまでは、お風呂にいれるのも一苦労ですね。 赤ちゃんのおへそは掃除していい? そんな、汚れのたまりやすい赤ちゃんのおへそ、お掃除したくなりますよね。 おへその掃除はいつからしてもよいのでしょうか。 へその緒がついているとき 赤ちゃんのおへそに、まだへその緒がついている時には、 掃除よりも 消毒が優先になります。 なぜなら、へその緒の周辺に雑菌が繁殖することで、それらが病気につながる可能性があるからです。 へその緒をよけて中をこすり洗いする必要はありませんので、 お風呂上りに消毒用のガーゼや綿棒で全体をふいてあげましょう。 私が出産した時には、病院から目薬のような容器に入った消毒用エタノールと乾燥剤の粉、滅菌ガーゼ、サージカルテープを渡されました。 沐浴をする• 水分をふき取る• エタノールを綿棒につけて消毒する• 粉をふりかける• ガーゼで覆う• テープをばってんに貼る 幸い何事も起こらなかったので消毒効果はあったのでしょうが、毎度毎度テープをはがすときに痛がって泣くんですよね。 はがした後も赤くなってしまってかわいそうでした。 もし産院での指示が赤ちゃんの負担になっているような場合は、かかりつけの小児科などでほかの方法を相談してみても良いかもしれませんね。 最近では、ガーゼなどで覆わずに、 消毒後は自然乾燥させるという方法が増えているようです。 水分が残っていると菌の繁殖を助けてしまいますので、ガーゼで覆う場合も少し乾燥させてからにした方が良さそうですよ。 へその緒がとれてから へその緒がとれたら、 掃除をしても大丈夫です。 とはいえ、赤ちゃん皮膚はとても薄いので、こすりすぎると簡単に傷がついてしまいます。 お風呂の中で、そっとしわを広げて汚れを落としましょう。 そのあとタオルで優しくふいて、汚れが蓄積しないように心掛けてあげましょう。 へその緒がついていた時には洗えなかった部分もすっきりしますね。 おへその病気 ここで、赤ちゃんのおへそに起こりうる代表的な病気をご紹介します。 もし心配な症状がある場合は、小児科の先生に診てもらいましょう! 臍炎(さいえん) おへそに細菌が入ってしまい、へその緒がとれた後もおへそが炎症を起こして ジュクジュク湿っている状態です。 出血したり、膿や臭いにおいを伴うこともあります。 また次にあげる臍肉芽腫を引き起こしたり、敗血症、髄膜炎といったこわい病気につながる恐れもありますので注意が必要です。 おかしいなと感じたら小児科で早めに診てもらいましょう。 臍肉芽腫(さいにくげしゅ) へその緒がとれた後、おへそが 赤いお豆のように盛り上がってきます。 こちらも、炎症のために、 おへその中が湿っぽい状態に。 簡単な切除や、大きいものは硝酸銀で焼くなどの処置で短時間で治療できます。 赤ちゃんへの負担も特にはないようですので、見つけたら落ち着いて病院へ行きましょう。 ただし、数年たっても治らない場合は、おへそではなくおなかの中に原因があることもあるそうです。 健診や予防接種などの時に、経過を見てもらうと安心ですね。 臍ヘルニア 臍ヘルニアはへその緒の根元の穴がうまくふさがらないことで起こります。 おへそが盛り上がり、いわゆる 出べその状態になる病気です。 泣いたりして腹圧がかかると、腸がおへその中に押し上げられる形でさらに盛り上がるのも特徴です。 自然治癒するケースも多いですが、皮膚がたるんで完治後の見た目が良くない場合もあるため、球状のスポンジを押し付けて出てこないようにするなどの処置をしてもらうこともできます。 こちらも、小児科や小児外科に相談してみてくださいね。 赤ちゃんのおへそのお手入れの仕方は? 赤ちゃんのおへそはとてもデリケート。 お手入れもこすらず、優しくを心がけてあげたいですね。 おへその中が黒っぽくなっていたり、ごみや汚れが固まっているような時には、 綿棒にオリーブオイルやベビーオイルなどを含ませたもので、優しくふやかします。 汚れが浮いてきたら、お風呂で洗い流しましょう。 へその緒のついている周辺は、にじみ出た血が黒く固まったりしてひどく汚れて見えることもあります。 でもこすりすぎて、逆に傷をつけてしまったら本末転倒です。 一度のケアで完璧にきれいにならなくても大丈夫。 子育てに焦りは禁物です。 お風呂上りには、柔らかいタオルなどで、おへその水分をしっかり取っておきましょう。 湿ったままにしておくと、菌が繁殖しやすくなります。 また、おむつでおへそが隠れていると湿っぽくなりますので、 丈が長い場合はおなかの部分を少し折り返してあげると良いでしょう。 まとめ 初めてのおへそのケアは、何をどこまでしたら良いのかちんぷんかんぷん。 私もわからないことだらけでしたので、おへそのケアは産院の言うがままに行っていました。 でも、あのテープを毎回張り替えるやり方は、きっとかなり苦痛だったのだろうと思っています。 テープを、市販の粘着力の弱めのものに変えてみたり、お風呂の中ではがしてみたり色々やってはみたものの、お風呂の準備を始めると必ずいやいやと大泣きしましたし、毎日貼る位置はずらしてもおへそに赤いバツ印ができてしまうのを見るのはとても心が痛みました。 こういうことを思い返すたびに、出産する前にもっといろいろ勉強しておくべきだったと反省してしまいます。 参考までに、何か小さな異常がみつかった場合、産婦人科で相談すると母子ともに「様子を見て」と言われることがしばしばです。 同じことを小児科や、専門医に相談すると、治療方法の話をされたり、様子を見るにしても「何歳くらいまで、どういうポイントに注意して様子を見ればいいのか」という具体的な話をされたりします。 うちの子どもの頭にあざが現れたとき、一か月健診で産婦人科の先生に相談しました。 「うーん…、なんかできものじゃないかな。 心配しなくていいよ」と言われたのですが、年々サイズが大きくなって、その部分だけ髪の毛も生えてきません。 さすがに心配なので小児科に行ったところ、皮膚科で診てもらってきて、と言われました。 皮膚科は二件かかりましたが、どちらも確証はないという前提で、多分成人した後皮膚がんになる可能性が高いタイプのあざだと思うから、大きくなったら手術で取り除きましょう。 失敗すると一生手術部分がハゲてしまうから、腕の良い先生を紹介します、と言ってくれる皮膚科医もいました。 きっと、 産科の先生は無事産むまでが専門なので、こういう反応になるのだろうなと思います。 赤ちゃんの成長については産婦人科でも構いませんが、 病気を疑ったら小児科へ、必要なら専門医へというのが、経験上、私のおすすめコースです。 余談ではありますが、子どもにアトピーが出てしまった時、せっせとアトピー対策で足のツボを押してあげていたら、頭のあざの一部から膿が出て、その部分だけ髪の毛が生えてきました! 局部の症状も、実は全身とつながっているんですね。 おへそもそうです。 質の良い睡眠や栄養を与えてあげることで免疫力がアップして、たとえ雑菌が繁殖しても悪化を防ぐ助けになります。 赤ちゃんをきっかけに、ご家族みんなで健康になれたらいいですね!.
次のおへその黒いかたまりは何? 生後間もない赤ちゃんは、お母さんとつながっていた「へその緒」がまだ残っています。 生後数日~数週間でへその緒は自然にとれますが、へその緒が取れたあとも新生児期の赤ちゃんのおへそはジクジクして出血しやすいもの。 きれいに乾くまでの1ケ月くらいは、毎日消毒してあげましょう。 へその緒が取れた後も黒いかたまりが残るのは、「かさぶた」や「ゴミ」、「ホコリ」などが原因と考えられています。 徐々に乾いてきれいになっていきますので、お風呂上がりなどに毎日ケアをしてあげましょう。 生後4日目、入院中の赤ちゃんのおへそ。 へその緒がまだ残っています へその緒が取れた後のおへそ 生後7日目)。 まだあとが黒く残っていますが、これから徐々に乾いてきれいになっていきます いつからいつまで「おへその掃除」は必要? 生まれてから1カ月くらいまでのおへそは、まだ傷あとが残っています。 バイ菌に感染しないよう、お風呂上がりには消毒を。 きれいに乾いてからは、お風呂上がりに綿棒で軽く水分をふき取ってあげて。 用意するもの 綿棒、消毒液 おへそ掃除をするタイミング お風呂上がり おへそ掃除の方法 1.まず、お母さんの手(きき手と反対の手)で赤ちゃんの足のつけ根に置いて軽く押さえ、赤ちゃんが動かないように固定します。 2.利き手のほうも、赤ちゃんのもう片方の足のつけ根に置き、固定します。 3.きき手と反対の手でおへをそ上下に開き、消毒液を含ませた綿棒で見えている部分だけ汚れを取ります。 お風呂上がりならオイルは必要ありません! オイルは基本的に汚れを落とす目的で使うものではありません。 鼻や耳、おへその穴が乾燥して綿棒が入りにくいときに、潤滑油の代わりとして使います。 そのためお風呂上がりの湿った状態のおへそなら、綿棒で軽く掃除してあげるだけで十分。 オイルを使うことがかえって汚れの原因になりますので、使った場合はきれいにふき取ってくださいね。 へその緒が取れたあとが少し黒くなっています。 これもきちんと取るべき? (T・Nさん&Rちゃん・生後8ケ月) A. 腫れや痛みがないのなら問題ありません。 自然に取れるのを待ちましょう。 これはきっとおへその傷あとが治る過程のかさぶたのようなものだと思います。 黒くなっている部分の下には、きれいな皮膚ができているところでしょう。 お風呂上がりに綿棒で軽くこすってみてもいいですし、そのまま自然に取れるのを待ってもよいでしょう。 お風呂上がりにベビーパウダーをはたいていたらおへそのまわりに黒ずみが。 大丈夫でしょうか。 (S・Kさん&Sくん・生後7ケ月) A. 汚れの原因で多いのが入浴剤、ベビーパウダー、オイル。 黒ずむなら使用は控えましょう。 赤ちゃんのおへその汚れの原因は入浴剤やベビーパウダー、オイルがほとんど。 使うならお風呂上がりの清潔なお肌に限ります。 オイルを使ってお手入れをしたら、最後はきれいにふき取る習慣を。 基本的には使わなくてもいいものなので、汚れが気になるなら使用を控えて。 こんなときは病院へ! 生まれてから1〜2週間くらいまでは、おへそはまだジクジクした状態ですが、これが2週間も3週間も続くようなら一度病院でみてもらってください。 出べそは腹筋がついてくれば改善していきますが、1才を過ぎても出たまま戻らない場合は病院へ。 知っておきたいおへその病気 へその緒がとれた後、しばらく経過してもおへそがきれいに乾かない場合はおへその病気かもしれません。 おかしいな、と思ったら早めに病院へいきましょう。 臍炎(さいえん)・臍周囲炎(さいしゅういえん)・臍肉芽腫(さいにくがしゅ) <病気のサイン> ・おへそがいつまでも乾かない ・おへそやその周辺が赤い ・おへそからウミが出る ・おへその中にしこりがある ・おへそが赤く盛り上がりジュクジュクしている <どんな病気?> おへそが乾かず赤くなり、赤ちゃんも不機嫌に 「臍炎」は生後2~3週間後にへその緒が取れたとき、そこに黄色ブドウ球菌などの細菌が感染して炎症を起こした状態。 それがおへその周りにまで広がったものが「臍周囲炎」です。 「臍肉芽腫」はへその緒が取れた後、おへその中に残ったピンク色のしこりのことで、臍帯組織の一部が残って増殖し、盛り上がったものです。 臍肉芽腫自体は特に問題はないのですが、炎症を起こしやすいので注意が必要。 炎症を起こすとおへその中が赤く盛り上がってジュクジュクしたり、出血したりします。 <治療方法> 炎症がひどい場合は小児科を受診 ジュクジュクしているだけなら特に治療の必要はありませんが、炎症がひどい場合は小児科へ。 抗菌薬の軟膏などを処方されることがあります。 「臍肉芽腫」は炎症が悪化したらなるべく早く病院へ。 小さいものなら硝酸銀溶液で焼いて消毒すればふつうは1回できれいになります。 大きなものは何度か繰り返して焼くほか、切除が必要になるケースもあります。 臍ヘルニア <病気のサイン> ・おへそがでっぱっている ・泣いたりいきんだりするとおへその部分が出っぱる <どんな病気?> 腹圧がかかるとおへその部分が飛び出す 出産時、臍帯を切ると赤ちゃんのおなかにはへその緒が残りますが、これは生後2~3週間で自然に取れます。 ふつうはこの間に、腹壁にあった臍帯の通り道(臍輪)がふさがります。 しかし、何らかの原因で臍輪がふさがらないことがあります。 臍輪の中心部は腹壁の中でも最も薄く弱い部分。 きちんと閉じていない状態で腹圧がかかると、腸が外に飛び出てしまいます。 これが臍ヘルニアです。 赤ちゃんが泣いたり、うんちのときにいきんだりして腹圧がかかると、おへそが出っ張ります。 その大きさはウズラの卵くらいからピンポン玉程度が多く、個人差があります。 日本人の4%に見られ、未熟児の場合、一般の新生児よりなりやすいともいわれています。 <治療方法> 小さいものは自然に治ることも 腹筋が発達してくると自然にヘルニア門が閉じて治ることが多く、1歳までに80%、2歳までには90%が目立たなくなります。 そのため普通は特になにもせず、経過を見ます。 最近では清潔な綿球などで圧迫する方法がとられることもありますが、医師の指導のもとで正しく行うようにしましょう。 1歳半を過ぎても飛び出す場合や、ヘルニアが大きく、おへその部分の皮膚がたるんでへこまないような場合には手術をすることも。 手術が必要かどうかは医師に相談しましょう。 イラスト/しおたまこ.
次の