北海道・東北• 東海・甲信越• 近畿・北陸• 中国・四国• 九州・沖縄• 関連キーワード• 朝日新聞紙面に掲載されている用語解説から関連するものをお届けします• サイトメガロウイルス (2010年11月02日 夕刊) ヘルペスウイルスの一種。 尿や唾液(だえき)、精液、母乳などを介してうつる。 多くは幼児期に感染するが、通常一生症状はでない。 妊婦になって初感染したり、ウイルスが再活性化したりした場合、胎盤を通して胎児に感染する。 新生児に低出生体重、難聴などの症状が出る場合がある。 テアフラビン類 (2016年10月26日 朝刊) 抗酸化作用や抗菌・殺菌作用が知られるポリフェノールの一種。 インフルエンザウイルスや ヘルペスウイルスに対する抗ウイルス作用なども報告されている。
次の口唇ヘルペスはどんな症状? 口唇ヘルペスの症状は大きくわけて4段階です。 段階:ヒリヒリ、チクチクという違和感、かゆみ、刺激感がある• 段階:赤く腫れあがる• 段階:水疱が発生• 段階:かさぶたができる この3段階目の水疱、つまり水ぶくれのことを英語でヘルペスと言います。 hosoyahifuka-clinic. com) 大人で初めての発症は危険 通常、小さい時に初めて感染しますが、大人になってから初感染すると症状が大きくなることがあり危険です。 大人の初感染の症状としては、口唇の周囲に0. 5cmの水ぶくれ、発熱、リンパの節が腫れるという症状が出ます。 似ている病気に注意 1段階目の初期症状で、初感染が疑われるのであれば病院に行きましょう。 これは同様の症状でも様々な病気があり、 何が原因かを自己判断するのは難しいためです。 口唇ヘルペスの市販薬も、全て口唇ヘルペスの 再発症に対しての薬となっています。 そのため過去に口唇ヘルペスの診断を受けていないと購入することができません。 口内炎との症状の違い 口内炎は、細菌が原因で口の中に炎症が発生します。 一方、口唇ヘルペスは口の外側である唇に水疱、水ぶくれが出来るウイルスが原因の病気です。 まれに、口の中に単純ヘルペスウイルスが感染することで発生する場合があります。 その他の似ている病気 同じく口の中ではなく唇に発生する病気は他に様々あります。 口角炎• ニキビ• 口唇炎 等が唇に症状が現れる病気です。 重症の可能性がある症状 口唇ヘルペスでも、 患部が広範囲になっていたり熱が発生している場合は重症になっている可能性があります。 重症化から更に進行すると、頭痛、神経痛に発展することもあります。 ヘルペス脳炎という病気で、口唇ヘルペス、帯状疱疹、性器ヘルペスから進行する病気です。 ウイルスが脳に感染することで発生します。 進行の経路は、まず唇から鼻や喉に感染し、その後嗅神経 きゅうしんけい という匂いを司る神経から、脳へと感染します。 ヘルペス脳炎の症状として頭痛、神経痛が発生します。 重症になると意識の消失も起こるケースもあります。 原因は単純ヘルペスウイルス 感染するウイルスは 単純ヘルペスウイルスといい、種類は2つあります。 このウイルスが口に感染することで発症します。 単純ヘルペスウイルスはHSVと呼ばれ、HSV-1とHSV-2にわけられます。 口唇ヘルペスはHSV-1のタイプが多いです。 単純ヘルペスウイルスが感染し発症する病気は他にもあります。 小さい時に発症した単純ヘルペスウイルスが原因で、大人になってから口唇ヘルペスが発症することがあります。 水疱瘡 みずぼうそう 主に小児の頃に発症する、顔や体に水ぶくれが発生する病気です。 帯状疱疹 たいじょうほうしん 体に帯状に出来る水ぶくれです。 水痘 すいとう ・帯状疱疹ウイルスというヘルペスウイルスになります。 性器ヘルペス 性器に症状が発生します。 HSV-2のタイプが多いです。 再発の可能性が高い 口唇ヘルペスは、治ったと思っていても再度発症することがあります。 病院での治療でも完全にウイルスを退治することは難しいです。 再発時も症状は同様で、病院での治療や市販薬で早めに対処をすることで症状の悪化を防げます。 口唇ヘルペスは現代医学においてもウィルスの消滅をすることはできませんが、症状を和らげるために初期に適切な治療を行うことが重要です。 また、抗ウイルス薬の使用と日常のケアによって、再発を予防することは可能です。 sakamotojibika. html 疲れが発症の原因となることも 口唇ヘルペスが発症しない場合でも体の中にウイルスは存在する時があります。 この時に 疲労等の免疫が弱まってしまうと発症のきっかけとなります。 主には胃腸障害、ストレス、疲労、怪我、紫外線、老化等で発症の可能性があります。 自分の体調以外でも、抗がん剤、免疫抑制剤、ステロイドなどの副作用により発症することがあります。 風邪をひいた時に風邪症状とは遅れて発症することがあり、熱の華、風邪の華とも呼ばれます。 ヘルペスヘルペスウイルスが原因の感染症で、口唇周囲などにピリピリ感のある赤い水ぶくれやびらんができる病気です。 風邪をひいたり、熱がでたり、紫外線を浴びたりしたことが誘因となってできるので、熱の華や風邪の華とも言われ、この名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。 kiyose-clinic. そのため、必ず初診は自分では判断せずに最初は病院で診断しましょう。 再発の可能性も高い病気です。 同様の場所にチクチクやピリピリとした痒みの症状が出た場合、市販薬で 早めの進行予防が大切です。 初診は何科を受診するべきか 病院にいく場合の診療科は、皮膚にウイルスが感染する病気のため 皮膚科となります。 ですが、一般的な病気のため内科でもよく知られている病気です。 すぐ行ける場所に皮膚科がないという方は、内科でも大丈夫です。 病院での検査はどのような検査? 血液検査や水疱内の原因を調べないと、判断することができません。 単純ヘルペスウイルス抗体検査という検査を行います。 病院で処方される薬は? 内服薬 飲み薬 と外用薬 塗り薬 の2種類が病院で処方されます。 内服薬 皮膚症状を抑え、ウイルスの増殖を抑えるものになります。 外用薬 ウイルスに効果のある成分で、ウイルスの拡大を抑止させる薬になります。 感染経路から愛のウイルスとも呼ばれる 単純ヘルペスウイルスは感染力がとても高いウイルスです。 自分が我慢するだけの自然治癒ではなく、周りに人にうつさないようにしっかりと治療しましょう。 感染経路になりやすい食器 物を通して、もしくは直接触れることで感染します。 よくある物としては、 お皿やグラス、タオル等です。 キス、性行為でも口から口へ、口と性器へという経路も感染します。 これにより親子や夫婦、恋人同士で感染するケースが多いです。 親密な関係間で感染することから、単純ヘルペスウイルスは愛のウイルスとも呼ばれます。 潜伏期間はあるか 発症しやすい状態、感染したことのない子供などに感染した場合は発症まで3〜7日となっています。 ですが発症せずとも体に残っていることもあり、いつでも感染の可能性があるということになります。 自分は無症状でも相手に感染させてしまうことがあるのが口唇ヘルペスの怖さです。 その他の部位への感染 自分の他の場所に感染するケースもあり、上唇に接している鼻等に感染します。 通常は健康な指等には感染しませんが、 怪我をしていると傷口から感染することもあります。 自然治癒を待つ危険性 口唇ヘルペスは恥ずかしいと感じ、自然治癒を考える方も多いと思います。 自然治癒でも1〜2周間程では症状改善はしますが、あまり自然治癒はしないようが良いです。 理由としては自然治癒では、 症状が出た部分の水ぶくれがシミ等になることがあります。 また体の中にある程度のウイルスが残った状態のため、体力低下等で再発の可能性が非常に高くなります。 自然治癒は「完治」ではない 放置による自然治癒を、口唇ヘルペスの「完治」と定義してしまうのは危険です。 そもそも、単純ヘルペスウイルスは一度感染すると体の中に長期間潜伏するため、完全に取り除くことは極めて困難と考えられています。 免疫力が下がる度に、何度も再発を繰り返す方も少なくありません。 shinjyuku-ekimae-clinic. html 再発の場合は、市販薬の治療がおすすめ 再発は年1、2回位が多いです。 体調等によっても変わりますので、再発したと思ったら病院や市販薬で治療しましょう。 最初に口唇ヘルペスと診断されていない場合は病院に行かなければ市販薬は購入出来ません。 ですが一度診断されている場合は市販薬の購入が可能です。 手軽で診察代も不要なので、薬剤師さんに相談をして購入しましょう。 再発で初期症状が出たら市販薬を 口唇ヘルペスは進行して水ぶくれが出ることで、そのあとがかさぶたになったり、シミとなったりします。 なので、再発時には早めの対応が大切です。 最初の診断時と同じ場所にヒリヒリ、チクチクしたかゆみや刺激感が発生したら再発の予兆です。 市販薬はこの初期症状の段階で使用するようにしましょう。 口唇ヘルペスの市販薬 口唇ヘルペスの市販薬は第1類医薬品です。 これは 購入時に医師や薬剤師との確認が必要な薬品です。 ですが対面でしか購入できないというわけではなく、インターネットでも購入可能です。 インターネットで購入する場合は、一度メール等で確認事項等があります。 市販薬の注意点 2周間以上使用しても改善がない場合、重症の可能性もあります。 他にも下記の場合は注意が必要です。 医師、薬剤師に相談が必要な人 妊婦さん、授乳中の方、過去に薬でアレルギーを起こした方は相談が必要です。 また症状が重症な方、アトピー性皮膚炎の方も相談をしましょう。 使用してはいけない人 医師から口唇ヘルペスの診断を受けていない人は口唇ヘルペスの市販薬を使用してはいけません。 また患部が広範囲にあったり、同じ薬剤にてアレルギーが出たことがある方も使用は避けて病院に相談しましょう。 6歳未満の乳幼児も、再発であっても小児科での相談が必要です。 市販薬の種類 日本で市販薬として購入できるのは、現在2種類です。 効果はどちらとも抗ウイルスの成分を含み、再発した口唇ヘルペスに効果があります。 アクチビア軟膏 製造販売元:グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社 抗ウイルス成分:アシクロビル50mg 容量:1本2g タイプ:軟膏のみ• アラセナS 製造販売元:佐藤製薬株式会社 抗ウイルス成分:ビダラビン30mg 容量:1本2g タイプ:軟膏、クリームの2種類 違いとしては成分が違うのみで、大きな差はありません。 アラセナSであればクリームタイプもありますので、唇につける際にクリームが良い場合はアラセナSが良いでしょう。 また過去に使用してアレルギー等が出た場合は、薬剤師と別の方でも良いか相談をするというのも良いです。 他のヘルペス感染症に使用しても良い? 同じヘルペスウイルスの病気に使えるかも、と考える方もいるかもしれません。 ですが、あくまで口唇ヘルペスの薬として販売されています。 そのため原因が単純ヘルペスウイルスであっても、場所が違う場合は使用しないようにしましょう。 リップクリーム、口紅は可能? 口唇ヘルペスの市販薬ではありませんが、リップクリームや口紅についてです。 特に女性であれば、普段つけているものを使用してもよいのか気になる方も多いと思います。 ウイルスはリップクリームでは生きることが出来ないので、悪化に繋がることはありません。 なので特に直接治癒に繋がるわけではありませんが、 患部に刺激が強くなければ使用は大丈夫です。 ですが症状がひどくなっており、染みる様であれば避けた方が良いです。 再発に注意してしっかり予防を 日々疲れやすい人は再発の可能性がある口唇ヘルペスです。 ヘルペスという名前が、性病をイメージする人も多く、実際に性行為でも感染する病気ではあります。 ですが決して 感染したから恥ずかしいという病気ではありません。 しっかり治療を行わないと、再発したり周りの大切な人に感染させてしまう可能性もあります。 初診は必ず病院に行き、再発は市販薬で進行の予防を行いましょう。
次のどんな病気か 口唇ヘルペスはくちびるやその周囲に小さな水ぶくれができます。 単純ヘルペスウイルスというウイルスに感染することで起こる病気です。 直接的な接触のほかにウイルスがついたタオルや食器などを介しても感染しますので、家族間での感染が多いです。 このウイルスは一度感染して免疫をもっていても、再感染や再発を繰り返すことが特徴で、大人に見られる口唇ヘルペスのほとんどは再発で、年に1~2回程度再発する場合が多いようです。 単純ヘルペスウイルスには1型と2型の2つのタイプがあります。 1型はくちびる、顔面などの上半身に、2型は性器を中心とする下半身に主に発症します。 以前は子どものうちにほとんどの人が家族から口唇ヘルペスに感染しておりましたが、衛生状態の改善や核家族化などの影響で、現在は20代~30代では約半数の人しか抗体を持っていないとされています。 年齢が高くなるにつれて抗体をもっている人が増えますが、以前に比べ、抗体を持っている人は減っております。 子どものうちに単純ヘルペスウイルスにはじめて感染すると(これを初感染と言います)症状がほとんどないか、あっても軽いのに対し、大人になってから、初めて感染すると症状が重症化することがあります。 なお、1型に対する抗体をもっていると2型にも感染しにくく、発症しても軽症で済む場合が多いです。 どうしてできるのか 初感染の後、ヘルペスの症状がおさまっても、ウイルスはいなくなったわけではありません。 ウイルスは腰のあたりの神経に侵入し、潜んでいます。 その後、何らかのきっかけがあると再活性化し、神経を伝って皮膚や粘膜に出てきて病変をつくります。 これは再発で他人からうつったものではありません。 現在使える薬では潜伏しているヘルペスウイルスを退治することはできません。 再発でヘルペスの症状が現れやすいのは、疲労や風邪、紫外線、胃腸障害、ストレスなどの免疫力の低下などの場合です。 女性では月経前に再発することも多いようです。 症状が出ている時期は水ぶくれの中にウイルスがたくさん存在しています。 以前に単純ヘルペスにかかったことがなくてこのウイルスに免疫がない人や、免疫があっても抵抗力が落ちている人は、接触により単純ヘルペスに感染する可能性が高くなります。 感染した場合、接触した日から3~7日程度で発症することが多いようです。 また自分が患部に触れて、他の部位をさわることで、さわった部位に感染することもあります。 ウイルスを持っていても症状が出ていない場合、たいていウイルスは神経節にひそんでいるのですが、唾液や精液などにウイルスが含まれていることがあります。 この場合、キスやセックスでパートナーに口唇ヘルペス、を発症させることがあります。 症状について 前駆症状 水ぶくれが現れるのに先立ち、皮膚にピリピリ、チクチク、ムズムズなどの違和感、かゆみ、ほてり、痛みなどを感じることがあります。 再発を繰り返している人は自分でわかることが多いようです。 皮膚症状 前駆症状の後、口唇や口の周りなどの一部が赤くなり、その上に小さな水ぶくれができます。 患部には軽いかゆみやほてり、痛みなどを感じます。 水ぶくれがやがてかさぶたとなって、10日~3週間くらいでおさまってしまいます。 また、同じヘルペスウイルスが原因で、口内炎の症状が出る場合もあります。 初感染か再発か、体調のよしあしなどの要因で症状の程度は異なります。 初感染の場合 広範囲に5mm位までの水疱が多発します。 発熱したり、あごや耳の周囲のリンパ腺が腫れたりすることも多いです。 再発の場合 一般には口唇や口のまわりの一部分に限局し、軽症のことが多いです。 アトピー性皮膚炎の方の場合 皮膚のバリア機能が低下しているので、皮膚から感染して、掻くことで広げてしまい症状がひどくなることが多いので特に注意が必要です。 初感染と同様、発熱したり、リンパ腺が腫れたりすることもあります。 治療について 抗ヘルペスウイルス外用薬や内服抗ヘルペスウイルス薬で治療します。 抗ヘルペスウイルス薬は症状が出たら、できるだけ早い時期に治療を始めるのが望ましいとされます。 通常は5日間内服すれば十分で完全に治るまで服用する必要はありません。 しかしながら重症の場合や内服薬が効かない場合には内服薬の変更や点滴注射、入院治療が必要になることがあります。 生活上の注意について 症状が出ていないとき 口唇ヘルペスは精神的・肉体的ストレスにより体力や抵抗力が落ちているときに再発することが多いです。 そのため、バランスのよい食事をとり、十分に休息することが大切です。 日頃から体だけでなく精神的にも健康な生活を心がけてください。 疲れている時や体調がすぐれない時は、強い紫外線を浴びる屋外での活動やレジャーは控えましょう。 海水浴や野外活動での紫外線の曝露は、全身の免疫力を低下させて、再発の原因となり得ます。 症状が出ているとき 人との接触について 症状が出ている時期はウイルスの量が多く、感染力も強いので特に人との接触には注意が必要です。 ウイルスがついたタオルや食器からも感染しますので、これらの共用は避けてください。 食器は洗剤で洗いましょう。 タオルはほかの洗濯物と一緒に洗って構いません。 相手が免疫力をもっていれば、発症しないか、発症しても軽症なことが多いですが、次のようなケースでは重症化しやすいので、注意してください。 ・新生児 母親が免疫力を持っていなければ、重症化する可能性がありますので、注意してください。 ・抗体を持っていないパートナー キスやセックスで相手に口唇ヘルペスや性器ヘルペスを発症させる危険性があります。 初感染の性器ヘルペスは重症化することが大変多いので気をつけましょう。 ・アトピー性皮膚炎の人 皮膚のバリア機能が低下しているので、皮膚から感染し、重症化しやすいです。 ・病気などで免疫力が低下している人 白血病、ガン、移植手術後などの患者さん 自分自身の注意 ほとんどの口唇ヘルペスは再発ですので、その場合には自分自身は免疫力を持っておりますので、あまり神経質になる必要はありません。 しかしながら自分自身も患部に触れて感染するので、できるだけ触らないように気を付けてください。 特に目に感染して発症する角膜ヘルペスは失明する可能性があります。 次の点には気を付けてください。 ・患部に触れた手で目を触らない。 ・コンタクトレンズを唾液で濡らして装着しない。 ・患部に触れた後や、外用薬を塗った後には手を洗う。 ・患部は石鹸や洗顔料をよく泡立ててやさしく洗いましょう。 ・水ぶくれは破らない。 水ぶくれがやぶれると他に伝染する可能性が高くなりますし、細菌感染が加わりやすくもなります。 もし自然に破れてしまっても、患部を洗うことで多くの場合は細菌感染が防げますので、洗うことは続けてください。 性器ヘルペス どんな病気か 性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスが原因で、性器やお尻の周辺に水ぶくれができる病気です。 性的な接触によってウイルスが感染する性行為感染症の一つです。 性器ヘルペスは男性よりも女性に多く、全体では女性が男性の約2倍とされています。 症状があっても性器ヘルペスと気づいていない人が多いようです。 単純ヘルペスウイルスには1型と2型の2つのタイプがあります。 1型はくちびる、顔面などの上半身に、2型は性器を中心とする下半身に主に発症します。 以前は子どものうちにほとんどの人が家族からに感染しておりましたが、衛生状態の改善や核家族化などの影響で、現在は20代~30代では約半数位の人しか抗体を持っていないとされています。 年齢が高くなるにつれて抗体をもっている人が増えますが、以前に比べ、抗体を持っている人は減ってきております。 子どものうちに単純ヘルペスウイルスにはじめて感染すると(これを初感染と言います)症状がほとんどないか、あっても軽いのに対し、大人になってから、初めて感染すると症状が重症化することが多くあります。 なお、1型に対する抗体をもっていると2型にも感染しにくく、発症しても軽症で済むことが多いです。 ヘルペスのやっかいなところは、しばしば再発を繰り返すことです。 単純ヘルペスウイルス2型にかかったときは1型よりも再発の頻度が高いとされます。 再発の頻度は1ヶ月に何回も再発する人もいますが、年に1回くらいの人もいます。 どうしてできるのか 初感染の場合は、主に性行為でうつります。 お相手の性器にできていた単純ヘルペスが主な原因となります。 セックスなどで感染した場合、接触した日から4~10日程度の潜伏期の後発症します。 また自分が患部に触れて、他の部位をさわることで、さわった部位に感染することもあります。 またが性器に感染し、性器ヘルペスを発症することもあります。 自分のを手でさわるなどして性器にうつしてしまう可能性もあります。 おそらく、皮膚や粘膜にできた目に見えないくらいの小さな傷からうつるものと考えられています。 ウイルスがついたタオルや洋式便座に接触して、人に伝染することがありますが、病変部に接触することがなければ、お風呂などから人にうつることはほとんどないと考えられます。 初感染の後、ヘルペスの症状がおさまっても、ウイルスはいなくなったわけではありません。 ウイルスは腰のあたりの神経に侵入し、潜んでいます。 その後、何らかのきっかけがあると再活性化し、神経を伝って皮膚や粘膜に出てきて病変をつくります。 これは再発で他人からうつったものではありません。 現在使える薬では潜伏しているヘルペスウイルスを退治することはできません。 再発でヘルペスの症状が現れやすいのは、疲労や風邪、紫外線、胃腸障害、ストレスなどの免疫力の低下などの場合です。 女性では月経前に再発することも多いようです。 症状が出ている時期は水ぶくれの中にウイルスがたくさん存在しています。 以前に単純ヘルペスにかかったことがなくてこのウイルスに免疫がない人や、免疫があっても抵抗力が落ちている人は、接触により単純ヘルペスに感染する可能性が高くなります。 ウイルスを持っていても症状が出ていない場合、たいていウイルスは神経節にひそんでいるのですが、性器の皮膚や粘膜にウイルスが出てきていることがあります。 パートナーへの感染はこのようなときに起こることが多いといわれております。 初感染の場合は、初期にIgM抗体が陽性となりますので、それを調べれば初感染かどうかはわかります。 しかし、再発の場合は抗体価を測定してもあまり情報は得られません。 また単純ヘルペスウイルス1型と2型の抗原には高い交差性があるので、通常の検査では型の判定はできません。 症状について 前駆症状 水ぶくれが現れるのに先立ち、性器に違和感を感じたり、太ももや脚の付け根、臀部などの皮膚にピリピリ、チクチクとした痛みなどを感じることがあります。 再発を繰り返す人は自分でわかることがあると思います。 皮膚症状 前駆症状の後、小さな水ぶくれが密集してできます。 患部には軽いかゆみやほてり、痛みなどを感じることが多いです。 水ぶくれが破れると、ただれ、潰瘍となります。 女性ではとても痛くて排尿できないほどになることもあります。 脚のつけ根のリンパ腺が腫れて痛みを伴うこともあります。 2~3週間くらいでおさまってしまいますが、薬を使うことで早く治すことができます。 初感染か再発か、体調のよしあしなどの要因で症状の程度は異なります。 初感染の場合 発熱したり、脚の付け根のリンパ腺が腫れる強い症状になることが多いです。 再発の場合 一般には一部分に限局し、軽症のことが多いです。 治療について 抗ヘルペスウイルス外用薬や内服抗ヘルペスウイルス薬で治療します。 抗ヘルペス症状が出たら、できるだけ早い時期に治療を始めるのが望ましいとされます。 通常は5日間内服すれば十分で完全に治るまで服用する必要はありません。 しかしながら患部の痛みが激しく排尿もできないほどであったり、頭痛や高熱が続くなど全身的な症状がある場合に入院治療が必要になることもあります。 また内服薬が効かない場合には内服薬の変更や点滴注射が必要になることがあります。 再発抑制療法 年6回以上再発する性器ヘルペスでは、症状があらわれる前にウイルスの増殖を抑える「再発抑制療法」という治療法があります。 内服抗ヘルペスウイルス薬を毎日内服する方法です。 生活上の注意について 性器ヘルペスは精神的・肉体的ストレスにより体力や抵抗力が落ちているときに再発することが多いです。 そのため、バランスのよい食事をとり、十分に休息することが大切です。 体だけでなく精神的にも健康な生活を心がけてください。 疲れている時や体調がすぐれない時は、強い紫外線を浴びる屋外での活動やレジャーは控えましょう。 海水浴や野外活動での紫外線の曝露は、全身の免疫力を低下させて、再発の原因となりえます。 症状がなくても皮膚や粘膜にウイルスが出てきていることがありますので、患部は石鹸や洗顔料をよく泡立ててやさしく洗いましょう。 家族やパートナーにうつさないために ・患部に触った後は石鹸で手をきれいに洗いましょう。 ・バスタオルは共用しないようにしましょう。 洗濯、乾燥によってヘルペスウイルスは除去できます。 ・お尻に症状が出ている時は、ウイルスが便座につくことがあるので、お尻が直接便座に触れないようにするか、使用後はエタノールで消毒するとよいでしょう。 ・性器に症状が出ている時は、セックスは控えましょう。 症状が出ていないときのセックスはコンドームを使用しましょう。 感染のリスクを減らすことができます。 口唇ヘルペスができている時はキスやオーラルセックスは控えましょう。 妊娠・出産への影響は? 妊娠期間中に初めて感染したり、再発したりしても赤ちゃんに感染することはあまりないとされます。 ただし、分娩時に症状が出ている場合や、分娩の1ヶ月程度前に初めて感染し症状が出た場合などは、自然分娩で出産すると赤ちゃんに感染することがあります。 妊娠後期のセックスは避け、口唇ヘルペスがある場合にはオーラルセックスも避けましょう。 赤ちゃんが感染すると重い症状になることがあります。 産婦人科の医師に相談しましょう。
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