女性の体調バランスに大きくかかわっている「女性ホルモン」。 整っているとなんとなくいいことはわかっていても、「分泌量のちがいによって体や性格にちがいはあるの?」「多ければ多いほどいいの?」など、疑問に思うことも多いですよね。 そこで今回は、そんな女性たちの疑問を解消するべく、聖マリアンナ医科大学の五十嵐豪先生にお話をうかがいました。 【読者アンケート】女性ホルモンが「多い人」と「少ない人」ってどんなイメージ? まずは読者の働く女性たちに、女性ホルモンが「多そうな人」と「少なそうな人」のちがいに関するアンケート調査を実施。 それぞれの特徴のイメージについて考えてもらいました。 「女性ホルモンが多そうな人」のイメージ 胸やおしりが大きい人 ・「バストが大きくハリがあり、おしりが大きく引き締まっている」(34歳/小売店/販売職・サービス系) ・「胸やお尻が大きい人」(26歳/医療・福祉/専門職) ふっくらした体つきの人 ・「ふっくらしていて、女性らしい体つきの人」(30歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職) ・「女性らしい丸みがある。 太っているとまではいかないが、ふっくらしたイメージ」(33歳/人材派遣・人材紹介/販売職・サービス系) 肌がつやつやしている人 ・「肌が潤っている」(29歳/学校・教育関連/専門職) ・「肌がつやつやしている」(25歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職) 胸やおしりの肉づきがよい女性らしい体形の人や、肌が潤った人など、女性ホルモンの多さは見た目に顕著に現れるのでは、と考えている女性が多い様子。 続いて、女性ホルモンの分泌が少なそうな人のイメージについても聞いてみました。 「女性ホルモンが少なそうな人」のイメージ 痩せている人 ・「全体的に痩せていて細い」(30歳/情報・IT/事務系専門職) ・「痩せている女性」(34歳/医療・福祉/専門職) いつもイライラしている人 ・「イライラしていることが多く、ヒステリーになりがちな人は、女性ホルモンのバランスが崩れていそう」(33歳/食品・飲料/事務系専門職) ・「感情の起伏が激しく、いつもイライラしている人」(27歳/建設・土木/事務系専門職) 筋肉質な体形の人 ・「筋肉質でアスリート体形をしてそう」(30歳/団体・公益法人・官公庁/専門職) ・「筋トレをやっていて、筋肉質な人」(33歳/医療・福祉/専門職) いよいよ12月に入り、今年も残すところあとわずか……。 寒さと気ぜわしさで、心も体もガチガチになっていませんか? 第23回の今日は、体をのびのびと広げることで、足のむくみや冷えまで緩和する「ピラミッドのポーズ」を紹介します。 その名の通り、開脚しながら前屈を行い、ピラミッドのような三角形をつくることで、日ごろあまり使わない、足の裏側の筋肉を伸ばします。 このストレッチ効果によって、滞りやすい血液やリンパの流れを促進し、足のむくみや冷えの緩和にも効果を発揮! また、ポーズの仕上げに両手を組み、頭上に引き上げることで肩甲骨まわりがほぐれ、肩こりのケアにも役立ちます。 心地よい刺激を楽しみながら、深い呼吸と一緒に、寒さと疲れで縮こまった体を大きく広げるようなイメージでポーズを行いましょう。 両手を腰に置き、背筋を伸ばしつつ、両足の裏をしっかりと床に根付かせる。 (2)背筋をまっすぐに保ったまま、息を吐きながら、腰の辺りから上半身を前に倒す。 (3)足裏で床を踏みしめ、座骨を天井に持ち上げながら頭頂は床の方向に。 頭の重さを感じながら、首の力を抜く。 (4)両手を背中で組み、肩甲骨を寄せながら天井方向に引き上げる。 このままの姿勢で3~5呼吸キープ。 ポーズを解くときは、両手を腰に戻し、頭が最後に持ち上がるようにゆっくりと上体を戻して、ひと息リラックス。 かかとから親指の付け根まで均等に、足の裏全体で床を踏みしめましょう。 年の瀬の慌ただしい時期だからこそ、ヨガでメンテナンスを行いながら、心機一転、新しい年を向かえる準備をはじめましょう! (監修・文:村上華子、撮影:masaco).
次のエストロゲンを増やす方法には、外部からエストロゲンを取り入れる以外に、 「体重コントロール」、「ストレス」、「コーヒー 」、など、 ご自身でできる方法がいくつかあります。 更年期の卵巣機能低下によるエストロゲンの減少は、 更年期障害の大きな原因となっており、 エストロゲンを増やす方法を実践することで、 これら症状を緩和することができます。 ここでは、更年期障害の症状を防ぐ、緩和する目的から、 エストロゲンを増やす方法について、いくつか紹介しています。 また、エストロゲンを減らす食べ物を避けることでも、 エストロゲンを増やすこともできます。 エストロゲンを減らす食べ物については、 をご参照下さい。 ストレスはエストロゲンの産出量を低下させます。 原因は、 ストレスが多くなると副腎においてコルチゾール(ストレス応答ホルモン)の分泌量を増やしますが、 これは、コルチゾールの前駆体(元となる物質)であるプレグネノロンの減少を意味し、 このプレグネノロンを利用して作られる他のホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンの減少を意味します。 また、エストロゲン、プロゲステロンとも主要臓器である卵巣、黄体以外に副腎で産出されますが、 ストレスをかけ過ぎると、副腎が疲労しその機能が低下してしまうため、 エストロゲンやプロゲステロンの産出量が低下してしまいます。 特に更年期には、女性のうつ病発病率が2倍以上になりますが、 これはエストロゲンの低下も一要因であり、エストロゲンのレベルが低い場合、 同じ事柄でも、より多くのストレスを感じることが分かっています。 節酒を心がける アルコールはエストロゲンの分泌量の減少と増加の両方に寄与します。 1988年に発行された薬理学的治験のジャーナルによると、 3週間毎日3杯、アルコールを飲むことにより、 月経異常、排卵欠如など、 エストロゲンの分泌を促す卵巣に異常が見られる、と発表しています。 一方、更年期や閉経後の女性においては、 卵巣でのエストロゲン分泌量が比較的低いことと、 アルコールが男性ホルモン(テストステロン)からエストロゲンへの変換を促すことから、 飲酒によってエストロゲンが増え、閉経年齢が延びるのも事実です。 ただし、アルコールの飲み過ぎは、アルコール性肝疾患やアルコール依存症など、 多くの病気を誘発することから、 厚生労働省では、一日1杯(ビール中1本、お酒1合、酎ハイ350ml程度)を適量としています。 特に閉経前の女性においては、 月経異常のほか、自然流産の増加をもたらすため、適度な飲酒、節酒が重要になります。 コーヒー 牛乳は雌牛の乳から絞られる天然の栄養素です。 この牛乳には、女性ホルモンエストロゲンがかなり含まれており、 特に妊娠後期の牛から絞った牛乳には、妊娠していない牛の牛乳よりも、 エストロゲンが33倍も多く含まれています。 また、牛乳以外にも、バターやチーズなどの乳製品にも、エストロゲンが多く含まれています。 山梨大学の研究によると、 7名の男性、5名の女性、6名の思春期の子供が、 600ml(女性は500ml の牛乳を摂取したところ、 血清エストロン(E1)、エストラジオール E2 、エストリオール E3 、 及びプレグナンジオール プロゲステロンの代謝物 の尿中濃度が、 全ての大人と子供で増加しました。 ただし、過剰なエストロゲンへの暴露により、 前立腺がんなど、死亡リスクも増えるため、注意が必要です。 植物性エストロゲン.
次の「性行為をすると、女性ホルモンがたくさん出てキレイになれる!」 そんなウワサ、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。 ネットで検索すると、たくさんの記事がヒットします。 性行為によって女性ホルモンの一種であるエストロゲンが増え、お肌などに良い影響を与えるというものです。 確かに、恋をするとキレイになる、というのは直感的には正しそうな気がしますし、何となく異性と肌を触れ合うとホルモンが出そうな気もします。 性行為を経験した人は、女性ホルモンの濃度が高い 調査を行ったのは、アメリカ国立衛生研究所(NIH)の研究グループ。 対象となったのは、18歳~44歳の女性259人です(平均27歳)。 女性たちはまず、「これまで、性行為をしたことがあるか?」について尋ねられました。 その後、およそ2か月間にわたり、性行為を行った日を記録しました。 また3日に1回ほど、朝に採血し、血液中の女性ホルモンの濃度を調べました。 (詳細は記事末尾の注を参照) すると、過去に1度でも性行為をしたことが「ある」と答えた人は「ない」と答えた人に比べ、 女性ホルモンの濃度が15%ほど高いことがわかりました。 この結果は、年齢や身長・体重など、性的な成熟度などに影響する要因を調整しても変わりませんでした。 女性ホルモンの濃度が高い日は性行為が起きやすい さらに、性行為の記録と血液検査の結果をつきあわせると、興味深いことが分かりました。 対象者が「性行為をした」と答えた日の朝に採血したサンプルを調べると、女性ホルモンの濃度が平均より15%ほど高かったのです。 一方で、性行為をする前の日(つまり、性行為をしていない日)のサンプルを調べると、平均と変わりませんでした。 たくさん性行為をしても女性ホルモンの濃度は変わらない この研究では、調査期間中の「性行為の頻度」と「女性ホルモンの濃度」の関係も調べています。 過去に一度でも性行為を経験した人の中で調べると、調査期間中に「性行為をしなかった人」と「週に1回以上性行為をしていた人」の間で、女性ホルモンの濃度は変わりませんでした。 この結果からは、 性行為をすればするほど、女性ホルモンの濃度が高まるわけではないと言えそうです。 これらの結果を、どのように解釈すればよいのでしょうか? まず、女性ホルモンの濃度が高まった日に性行為が行われていることから、 「女性ホルモンが増えると、性行為をしやすくなる」と推測されます。 月経周期の中で、女性ホルモン(エストロゲン)は排卵日に向けて増え、排卵日付近で性行為をすると妊娠可能性が高まります。 この調査に参加した人は妊娠を希望していたわけではないのですが、実際に排卵日に向けて性行為の回数が増えていました。 妊娠を促すような自然の働きに、知らず知らずのうちに影響されていたのかもしれません。 そこから考えると、「性行為の経験者は女性ホルモンの濃度が高い」という結果については、「性行為が女性ホルモン濃度を高める」という可能性は否定できないものの、因果関係は逆で、「女性ホルモン濃度が高い人は性行為をしやすくなる」ことを示しているのかもしれません。 以上をまとめると・・・こんなことが言えそうです。 でもこれまでの筆者の取材経験で言えば、科学的にきちんと検証すると、往々にしてそういう感じになることが多いようです。 今回ご紹介した結果はあくまでひとつの研究で示されたもので、確実に「こうである」と言い切れるものではないですが、もし今後「セックスできれいになる!」というような情報に出会ったときに、よかったら思い出してみてくださいね。 Prasad A et al. Horm Behav. 2014 Jul;66 2 :330-8. doi: 10. Wallen K et al. Horm Behav. 2001 Sep;40 2 :339-57. 【注釈】 ・ここでいう性行為とは、vaginal-penile intercourse(膣に陰茎を挿入する行為)を指します ・研究では、妊娠に関わる様々なホルモンの濃度や排卵の状況などについて調べていますが、この記事では一般的に女性ホルモンとされることの多いエストロゲン(エストラジオール)の結果のみを抜粋しています ・対象者259人中、9人の調査期間はおよそ1か月でした。 (2018年6月16日より転載) ハフポストでは、「女性のカラダについてもっとオープンに話せる社会になって欲しい」という思いから、を立ち上げました。 女性のカラダはデリケートで、一人ひとりがみんな違う。 だからこそ、その声を形にしたい。 そして、みんなが話しやすい空気や会話できる場所を創っていきたいと思っています。 みなさんの「女性のカラダ」に関する体験や思いを聞かせてください。 ハッシュタグ も用意しました。 メールもお待ちしています。
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