コロナで中止になった吹奏楽コンクール…しかし大阪府は動いた! 吹奏楽部員の皆さんは、このコロナ休暇中に 「吹奏楽コンクールの中止」の発表を受け、やりきれない気持ちだったかと思います。 高校野球、インターハイ、吹奏楽、3年生最後の全国大会が中止決定。 高校3年間だけでなく、子供の頃から夢を追いかけ続けた生徒も多い。 勝敗だけの問題じゃない。 大人の側が、最後まで諦めてはいけない。 コロナの感染症対策をとりながら大阪大会だけでも実現できないか準備に入る。 できる限り頑張る。 — 吉村洋文(大阪府知事) hiroyoshimura 大阪府知事・吉村洋文さんの5月22日時点のツイートです! 高校野球、インターハイ、吹奏楽、3年生最後の全国大会が中止決定。 高校3年間だけでなく、子供の頃から夢を追いかけ続けた生徒も多い。 勝敗だけの問題じゃない。 大人の側が、最後まで諦めてはいけない。 以下略)ー吉村知事ツイートより ただでさえまだまだご自身が大変な時にも関わらず、こんなふうに高校生の事を考えてくれるなんて…感無量です。 とっても希望を与えてくれるツイートですね🌈 高校野球の中止なんかは割と大きくニュースで取り上げられましたが、 吹奏楽コンクールについてあまり報道はありませんでした。 そんな中でも、ちゃんと吹奏楽部の事を忘れないでこの中に入れてくれたことが本当にうれしいですね。
次の新型コロナウイルスの影響で、全日本吹奏楽コンクールと全日本マーチングコンテスト、全日本小学生バンドフェスティバル(いずれも全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の3大会の中止が10日に発表された。 「吹奏楽さきがけの地」といわれ、演奏活動が盛んな県内の関係者からは落胆の声が漏れる一方、新たな目標を模索したいとの思いも聞かれた。 3大会の地方大会の開催は地元の吹奏楽連盟の判断に委ねられており、県吹奏楽連盟(永井哲理事長)は15日夜に開く理事会で方針を決めるとしている。 「生徒たちは悔しいでしょう。 吹奏楽はステージ上も観客席も密な状況なので覚悟はしていたが、実際に中止、と聞くとつらい」 桜丘中(鹿児島市)吹奏楽部を指導する坂下武巳教諭(60)は肩を落とす。 全日本吹奏楽コンクールという全国の舞台に2019年まで3年連続で出場し、18年には念願の金賞に輝いた。 教え子たちは4年連続出場を目指し、自らも来春の定年を控え「総仕上げの年」と張り切っていた。 ただ「気持ちや発想を切り替えたい」とも話す。 例年ならコンクール用の曲の練習に集中しがちだが、今後は音楽そのものを楽しんでもらえるように色々な曲に挑戦させ、10月の定期演奏会を新たな目標の一つにしたいという。 昨年11月の全日本小学生バンドフェスティバルで、出場団体のうち最少の18人のメンバーで金賞を射止めた明和小(同)。 指導者の坂下伸一郎教諭(53)も「さびしい、悲しい気持ちでいっぱい」。 昨年のメンバーのうち10人は当時6年生で、今春卒業。 部員減とコロナによる休校などが重なって練習もままならない状態が続き、「学校生活が早く元に戻ってほしい」と願っている。 新たな目標はすぐには掲げにくいが、当面は取り組みやすい曲を中心に練習し、学校外での演奏活動につなげたいという。 吹奏楽もマーチングも盛んな神村学園(いちき串木野市)。 中等部・高等部吹奏楽部顧問の久木田恵理子教諭(51)は「コンクールのために取り組んできた曲の練習は続け、体育祭や定期演奏会での発表に向けて取り組みたい」と話した。 (町田正聡).
次の2020年が中止になりました。 の感染拡大防止で春の演奏会中止、部活の制限や休校措置で多少の影響が出ることを予想して、2月初旬に前記事を書きました。 ただ、このときは中止の事態になるとまでは考えていませんでした。 大規模イベントや行事の中止には驚かなくなってきた昨今、コンクールができないのは薄々感じていたけれど、いざ決定を聞くと残念な気持ちになりました。 関連は繊細な話題なので根拠を探すことを心がけましたが、まだ定まっていないことが多いと感じます。 コンクールの中止決定 「中止になって残念」といっても、私は当事者ではありません。 本当に気持ちの整理がつかないのは現役の人たちでしょう。 学生の部活なので全員が「部活が好きでコンクールも好きで、楽器も好き!」という訳ではないと思います。 一人ひとり思い入れや熱量に温度差があって当然。 でも「夏にコンクールがあるもの」という認識は強固なもので、そこに焦点を当てて活動している団体も多いでしょう。 それがなくなるのは多かれ少なかれ衝撃がありますね。 私自身は夏のコンクール時期の部の雰囲気に戦々恐々としていたタイプですが、「コンクールがなくなります」と言われたらきっと平静ではいられず、やっぱり喪失感があったと思います。 コンクールというのは、夏の一時だけのものではないと思います。 例えば一年前から「来年こそはメンバーに入る」、「自分たちの代で上の大会に進みたい」、「来年もこの場所に立ちたい」とか、それぞれの何らかの想いを抱えていたんじゃないでしょうか。 現役の人たちの今の気持ちは完全には分からないけれど、蚊帳の外の大人が「この非常事態に当たり前だ」、「コンクールがすべてではない」。 果ては「なんてブラック部活」の論調で部活・コンクール廃止を語るのは何か違うと感じてしまいます。 今、この瞬間に当たり前にあったものが無くなるのが悲しいんですよ。 集大成として、この夏にできそうな活動といえば、少人数アンサンブルくらいしかないか…? そもそも授業の遅れを取り返すのに部活の時間自体なくなるのかもしれない。 管楽器奏者受難のとき コンクールの中止以前にコンサートの類は2月からずっと中止と延期が相次いでいます。 プロは言うまでもなく、アでも管楽器を吹く人にとっては厳しい状況。 大人の一般団体だったら、練習場所である市民会館等が閉鎖されているようですね。 確かにやオーケストラは「三密」が発生しやすい状況が多いと感じます。 管楽器は呼気、唾液、飛沫と無関係ではいられないイメージが強い。 人数が多い。 100人ほどが在籍しているのも珍しくはない。 防音対策上、必然的に密閉空間で行う場合が多い。 周りがうるさいので大きな声で会話する場面が多い。 いままでなら、野外で練習できていた(平時でも騒音と周囲への配慮は大前提)部分も、今後はかなり目が厳しくなりそう…。 コロナで打撃を受ける要素が多すぎる。 まず感染源になって、無関係の他人に移すのが怖いですよね。 仮に自分だけが感染したとしても後遺症が残る可能性があるといいます。 肺機能は管楽器演奏に直結するのでプロの管楽器奏者に後遺症が出たら失業につながります。 アでも、好きなのに諦めざるをえない悲しい事態になります。 諸々のリスクを考慮するとコンクールの中止はやむを得ないでしょう。 たとえ命が無事でも後遺症で肺に損傷を負ったなんて洒落にならないです。 日常生活への打撃は勿論、プロを目指す子や趣味として楽器を続けたい子、1回やめても何かのタイミングでまた吹き始める子…など、楽器に関する可能性は狭まります。 長期的な目で見ると、個人と楽器のより良い関係のためのリスク回避であると思います。 演奏会などを再開するには 国内外で演奏会を再開するための模索が始まっているようですね。 ドイツ・ ・霧を可視化して、管楽器演奏に伴うの飛散状況を観測。 ・管楽器演奏に伴うの拡散はほとんど見られない。 国内・ ・弦楽器は1. 5メートル、管楽器は2メートルの間隔をあける。 ・の口には不織布装着。 ・管楽器の唾(水分)は使い捨ての紙や布へ。 ・奏者はマスク、ゴーグル装着。 国内・株式会社 ・日本を代表する楽器メーカー、の実験。 詳細はリンク先。 上記の取り組みは演奏会の再開にあたって重要な試行錯誤の一つでしょう。 ただ仕方ないことなのかもしれませんが、特に管楽器は制約が多いです。 今後、演奏に伴うリスクが正しく周知されていけば、より最適な形式を模索できるのはないかと思います。 個人的な素人意見としての口(ベル)からは、ほとんど空気の排出が感じられません。 出てはいるけれど、曲がりくねった管の中で減衰されているのではないでしょうか。 演奏そのものの感染リスクは、管楽器を演奏しない人が想像するよりは高くないと思います。 飛沫よりも、唾抜きの問題が重要だと思う。 コンサートホールなどは舞台上に落としていい場所が多く、学校の部活だったら共用で雑巾を使いまわす学校もあります。 あと気になるのは、ふとした時に口周りを触るような行為。 だったらリードを湿らせたり、なら高い音が続いたとき休符の合間で口を拭ったりするような無意識な行為にどのくらいのリスクがあるのでしょうか。 いちいち手洗いや消毒をするわけにもいきません。 第一、消毒液のついた手で楽器を触るのは気が引けます。 の問題よりも演奏に伴う行為の方がネックな気がします。 そして練習に伴って絶対に会話をしなければいけませんよね。 本番では椅子の間隔をあけられたとしても、練習では難しい。 スペースの問題もあるし、意思の疎通が図りにくくなる(特にア)。 聴衆の熱気あふれるホールで「大編成、合唱付き、管楽器が鳴らす!」みたいなプログラムをできる日は来るのでしょうか。 過去の熱気あふれるコンサート映像を見ると、ちょっと切なくなります。 今後しばらく間隔をあけた配置になると、が限界なのかもしれないですね。 「生」の文化が滅びないでほしい クラシックコンサートに限らず、演劇やライブ等のイベントも軒並み中止になっています。 「配信」に新たな活路を見出す団体のニュースも目にしますが、その場しのぎにはなっても「代替」にはなれないと思います。 というか、ならないでほしい…。 クラシックコンサートに限って言えば、既に名演と呼ばれる演奏会がCDや動画サイトで聴けるようになっています。 評価の定まったものが手軽に聞ける時代に、コンサートに足を運ぶ層は、生ならではの迫力と不確実さを求めていると思います。 音楽の特性は「たった一瞬のもので有形ではない」というところ。 生み出された数秒後には消えてしまうのに、その場に居合わせた人の記憶には残る。 配信であってもリアルタイムで不確実さを味わうことができるけど、やっぱり場に集って生の音を聴く満足感と静かな熱狂の心地よさには及ばないでしょう。 ただ「滅びないでほしい」とはいっても、現段階で感染拡大防止のためには「人と距離を取ってを避けること」が一番有効だといわれています。 従来通りの形式の演奏会がすぐにできるとは思えません。 作り手は段階を踏んで試行錯誤し、観客は感染に気を付けつつ気長に応援するしかないのかなと思います。 2020年春~夏に中止になった演奏会のプログラムをいつか再演してほしいですね。 各団体が折角構成したプログラムですから、聴きたいなと感じます。 今年はベートーベン生誕250年ということで、それにちなんだ演奏会も多かったですしね。 かなり散文的な記事ですが、お読みいただきありがとうございました。
次の