ミステリと言う勿れ6話ネタバレ 土手から転げ落ちた久能は病院で検査中。 とくに大したことはなかったのですが、いろいろな検査を受けるためにそのまま入院になりました。 そして、夜になり、お見舞いのブリサーブドフラワーが届きます。 贈り主は狩集汐路から・・。 と思ったら、手紙が同封さされていて 「汐ちゃんのこと ありがとう」 と書かれていました。 我路くん・・・? と、ブリザーブドフラワーを探ってみると中から指輪が出てきます。 指輪はラピスラズリの石が入っている指輪で、射手座のマークの刻印が入っていました。 「三船さんも・・」 三船の指輪には、指輪の形は違ったけど牡羊座のマークが入っていたことを思い出します。 久能自身も、我路くんも射手座じゃない 「 誰の指輪?」 と、不思議に思う久能でした。 ーー消灯時間 誰もいないと思っていた部屋でしたが、横のベッドにはおじいさんが一人本を読んでいました。 牛田というおじいさんは読んでいた本は「自省録」 同じ本を読んだことがある久能と少し本の話をし、そして 牛田「な ここ 出るらしいぞ」 久能「幽霊ですか? 僕は死んだら何もなくなるんだと思ってます」 と、幽霊について否定します。 そして話は刑事の話に・・ 実は牛田は定年退職した元刑事。 「面白かった事件の話でもしてやろうか」 と、連続殺人事件の話が始まります。 ーー 連続殺人事件の話 立て続けに3人が殺められる事件があった。 牛田と相棒は、バラバラな事件だったので、別のものと考えていた。 が、4人目のときに、物証が出た。 髪の毛が数本あり、前科があるAのものだった。 そして、3人の被害者がAと関わりがあり、3人が亡くなったことでAは得をしていたこともわかった。 ・・・ Aが4人を殺ったに違いない だが、Aはやっておらず、4人目の被害者だけAとの接点がないことに相棒は気付く。 牛田「そこで問題です 実際Aは無実だった どんな真相が考えられる?」 久能は少し考え答えます。 「殺したい人間がいるBという人物がいたとして、自分は疑われたくないので前科もののAを見つけて罪をなすりつけようと考えた。 Aにとって邪魔な人間を3人殺し、4人目に本当に殺したかった人物を殺してAの髪の毛を置く。 そしてAが4人の殺人で捕まる。 」 牛田「つまんね その通りだ」 ーー 通り魔殺人の話 牛田「じゃあ2問目」 路上で女が刺された通り魔殺人があった。 その女の血を踏んだ靴あとはあったけれど、物証は何もなかった。 そのころ近くで空き巣事件が何件かあったが、わずかな金を盗られただけだったんで通り魔とは関連づけていなかった。 牛田「さて この場合はどんなケースが考えられる?」 久能「それ! 僕 常々考えているアイデアがそれですよ」 と、説明を始めます。 罪を犯した人は、凶器や物証の処分が厄介なので、知らない人の家にこっそり入ってクローゼットの奥などに置いてくればいいのではと。 つまり、その空き巣は通り魔殺人の犯人が証拠を隠すために行ったことなんです。 牛田「そういうこと 掃除とかしてない家が狙われた」 たまたま、牛田の相棒に情報が入りこのことがわかり解決した事件。 牛田「 俺の相棒は 優秀な刑事だったんだ」 ーー 未解決の事件 牛田「じゃあ次」 久能「3問目もあるんですか」 20年ほどの前の未解決の事件。 売春を生業としている女が次々と殺され、犯人は刑務所を出たり入ったりしていた「羽喰」とわかった。 どんどん、証拠を残しながら殺していく羽喰。 必死で羽喰を追っていたころ「狙われているから保護してほしい」と女から連絡があった。 指定された時間と場所に向かった ・・はずだったが、牛田は10分遅れた。 遅れて到着したら、相棒の霜鳥の悲鳴が聞こえた。 見ると、女は死んでいて、霜鳥は腹を刺されて腕にナイフが突き立っていた。 霜鳥「 羽喰を 牛田さん 羽喰を・・」 牛田は追ったが羽喰を捕まえることはできず、霜鳥は生死をさまよい左腕は使えなくなった。 霜鳥の爪には羽喰の皮膚片が残り、ナイフには指紋があり証拠はあった。 翌日、近くの山道の入口に羽喰の車を発見したが羽喰はいなかった。 霜鳥は、術後が良くなく警察をやめ、 そのまま、未解決になっている。 久能「どうして 待ち合わせ場所に遅れたのですか?」 牛田「一瞬着替えに家に戻ったら、空き巣にやられていて後処理をして遅れた」 久能「思いつくひとつのケースがあるんですけど 相棒の霜鳥さんが犯人だった場合です」 表情が変わる牛田。 久能「それまでの犯人は羽喰だったかもしれないけど、最後の犯人は霜鳥さんだった可能性」 牛田「リハビリも大変だったのに、警察官なら誰もあいつを疑ったりしない!」 久能「驚きませんね あなたは疑った 一つ目は罪を他人になすりつける話 二つ目は空き巣の話 この三つ目へのヒントになってるんですよね」 牛田が事件のその後を告白し始めます。 実は、羽喰の車を最初発見したときに、霜鳥のボールペンが車の中にあるのを見つけ、こっそり隠して、調べ始めた。 最後の被害者と霜鳥は関係があり、奥さんにばれないために羽喰を捜し出し犯人に仕立てたんだろう。 時効制度がなくなり、霜鳥の罪は永遠になったが、自分は死ぬから、証拠をどうしようか悩んでいたが、決心していた。 が、そんなときに霜鳥が見舞いに来た。 奥さんの実家の会社を継いで立派になっていて、 身寄りがない自分を面倒見たいと言い出した。 昔と変わらず優しいヤツだった・・それで気が変わった。 久能「どう決めてて どう変わったんですか?」 その答えは言わないまま・・・ ーー 翌日の朝 よく眠っている久能。 看護師「何度か覗いたけどぐっすり・・」 久能「部屋に人がいると 普通は眠れないんですけど」 看護師「え 誰もいなかったでしょ」 久能「だって隣の牛田さん・・」 隣のベッドは空。 看護師「牛田さんは昨日の朝亡くなられて」 顔色が変わる久能。 そこに、霜鳥が病室に入ってくる。 久能「牛田さんが亡くなって 悲しいですか それとも ホッとしましたか?」 直後に警察が霜鳥に22年前の事件についてと、病室へ。 警察「牛田さんから証拠のボールペンと捜査メモが送られてきました。 そして、調べたところ、あなたがお持ちの箱根の別荘の花壇から羽喰の人骨が出てきましたので、どうぞ署でお話を」 霜鳥「牛田さん やっぱり知っていたのか」 久能「あながたお見舞いに来てくれて 気が変わったそうですよ」 霜鳥「面倒を見るといった申し出が嫌だったのか・・」 久能「違います そういう申し出をされるのがイヤな人間だってことをあながた知らないか 忘れてるということが悲しかったんじゃないでしょうか」 警察に連行される霜鳥。 そして、牛田の残した本を久能はもらい受けました。 ミステリと言う勿れ6話感想 今回の話は、たくさんの要素があり、読み応えのあるミステリーでしたね。 元刑事の牛田さんの、問題をすらすら解いてしまう久能くん。 さすが!と思いながら、読み進めると、大本命の問題も難なく解いてしまうなんて・・ そして、牛田さんの気持ちまで理解して、犯人に伝えてしまうあたり脱帽です。 ただ、なんとなく、もしかして・・ 牛田さんは幽霊?と思っていたのでやっぱり・・な感じも楽しめました。 次回、どんなお話か楽しみですね。 久能くんの活躍期待しています。
次の「このマンガがすごい!2019年版」でランキング上位の『』を読んだ。 『BASARA』や『7SEEDS』 の作者・田村由美さんの新作だ。 主人公は、ぼさぼさ天然パーマがトレードマークの大学生、久能 整(くのう ととのう)くん。 探偵役の彼が、周囲で起こった(たいていミステリにありがちな、偶然巻き込まれた)事件を、次々と解決していくストーリー。 私はミステリ小説が好きなので、この漫画も、徐々に謎が解明されていくドキドキ感を楽しみたくて、手にとった。 しかし。 今回は、私がとくにハマったところを3つ書いてみようと思う。 (1)Twitterでバズりそうな整(ととのう)くん語録 まず、とにかくよくしゃべる、主人公の整(ととのう)くんのキャラクターが面白い。 探偵役なので、推理パートを長々話すことはお決まりのパターンだが、彼は、それ以外でもがんがん語る。 たとえば、子どもが産まれたばかりで奥さんがピリピリしている、自分はこんなにも育児を手伝っているのに…と、嘆く新米パパの警察官に対して、整(ととのう)くんは次のように切り出す。 僕はたまにメジャーリークの中継を観るんですが、メジャーリーガーや監督は、時々、試合を休むんですよ(中略) 家族のイベントで休むんです 彼らは立ち会いたいんです、一生に一度の子どもの成長の記念日に ……でも、その試合を中継している日本側のアナウンサーや解説者がそれについてなんて言うかというと 「ああ 奥さんが怖いんでしょうねぇ…」 なるほどなぁと、話に引きこまれる警察官に向けて、整(ととのう)くんはさらに言葉を続けた。 メジャーリーガーは子供の成長に立ち会うことを父親の権利だと思い、日本側の解説者たちは義務だと思っている そこには天と地ほどの差があるんですよ うーん。 実に良いことを言ってくれる。 整(ととのう)くん語録は、SNSでバズりそうだ。 と、このように、悩みや不満をもつ人々に対して、突然と、自身の見解をおおいに語りはじめる整(ととのう)くんなので、一瞬「あれ?いまミステリを読んでるんだっけ??」となりつつも、漫画を読み進めた。 (2)会話だけの密室劇 1巻のあとがきでは、作者の田村由美さんは『ミステリと言う勿(なか)れ』について、 「舞台劇のイメージでやっているとこあります。 閉鎖空間での会話だけのお話です」 と、書いている。 まさに、この漫画のいちばんの魅力は「会話だけの密室劇」だと思う。 整(ととのう)くんの語りによって、次々と話題が飛び、脱線しまくる会話。 しかし、次第に、些細なやりとりのなかに、実は犯人の心理や事件の真相を読み解くヒントが隠されていることに気がつく。 そして、発散していた会話は、事件解決の1点に収束していくのだ。 たまに、自分のなかのミステリ批評家が急に顔を出して、「そんな動機で人殺ししちゃうの?」とか、あるいは「この展開は無理やりすぎるだろ」などと、野次を飛ばすが…。 この漫画の魅力の前では、そんなツッコミは野暮だと考え直した。 (3)秘密のメッセージ さいごに、これは私の地味な萌えポイントなんだけれど。 漫画のなかでたびたび登場する、「秘密のメッセージ」がたまらなく好き。 手紙に添えられた手書きのイラスト、掲示板の多すぎる誤字、温室に残された謎の数字......。 一見、見過ごしそうな小さな違和感のなかに、実は「メッセージ」が隠されており、を思い出してワクワクする。 これからも、いろんなパターンの「秘密のメッセージ」が漫画内で登場するとよいな。 ミステリ漫画として楽しめるのはもちろんのこと、「整(ととのう)くん語録」や「密室劇」、そして「暗号」と、ミステリ以外にも読みごたえポイントがぎゅうぎゅうに詰まったこの漫画は、まさに「ただのミステリ」と、言うなかれ。 新刊が待ち遠しい漫画が、またひとつ増えました。
次の漫画『ミステリと言う勿れ』感想・考察 『このマンガがすごい!2019』の2位なだけあって面白かったです。 ミステリー的にも面白いし、主人公の久能整くんが哲学を語り出すのもいい。 正直、全てに「マジそれ!いいこと言う!」とは思えませんでしたが納得できることを言っている部分もあって興味深かった。 以下、3巻までを読んだ感想と考察になりますので未読の方はネタバレに注意してください。 主人公・久能 整(くのう ととのう)が最高すぎる まず、この漫画の最大の魅力は主人公・久能整くんのキャラだと思う。 「この人いったい何者!?」という感じで読んでました。 まだ整くんの正体や境遇が明らかにされていないのも気になりますね。 両親(実の父親かな?)に対していい感情を持っていないように見えますが、どうなんでしょう。 漫画を読んでいるとついつい忘れがちですが、この人大学生なんですよね・・・。 しかも恋人もいなく友達もいない。 そして一度も人を好きになったことがないようです。 そんな整が警察の風呂光や池本にアドバイスしたり、バスジャックの犯人にまで持論を語り倒す姿はある意味コミカルで面白かった。 ですが、整くんの持論は「ちょっとわたしの価値観と違う」と思えるところや主観のオンパレードで説教くさいと感じるところもありました。 とくにおっさんに対する持論が主観的に思えるのですが 父親と何かあったんでしょうか? まず1巻の【容疑者は一人だけ】での整のセリフ。 刑事の仕事が忙しく家族を顧みず家にはほとんど帰らなかった薮がひき逃げで殺された家族のために復讐をするという話でしたが、 そんな薮さんに 「大事だった刑事の仕事を復讐のためなら捨てられるんですね 復讐のためなら時間を作れたんですか」と言うのはちょっと違う気が。 復讐なんてする意味がないという意味で言っているなら分かるけど、まるで煽っているような言い方に見えました。 いじめに対する考え方や、人を殺してはいけない理由についての意見は素晴らしすぎて脱帽。 【犯人が多すぎる】(バスジャック事件)の考察 正直に言います。 1巻前半のおっさんへの説教で主人公に共感できなかったので、読むのやめようかと思ってました。 しかし1巻後半から始まった【犯人が多すぎる】で、おっさん以外への整くんの持論には感銘を受けたし、更にトリックも面白いときた。 これはもう毎巻買い続ける漫画確定です! この『犯人が多すぎる』は伏線もしっかりしているし、何より設定が好きでした。 バスジャックの犯人がバスの乗客たちに質問をして自分の意見を述べさせるって、喋るのが大好きな整くんにピッタリな舞台だと思います。 バスジャックという恐怖であろう状況にも関わらず漂うシュールな空気感は、整くんの風変わりなキャラクターのおかげですね。 気がついた伏線 読み返しているうちに『犯人が多すぎる』には伏線が多すぎることに気づいた。 整がバスに乗った時に、ガロ、ハヤ、オトヤ、煙草森が整をガン見 (普段は乗るはずのない客が乗車して焦っている様子。 読む前はこのメンバーが知っている側と知らなかったのでなんとも思いませんでしたが、 見返した時に「おおめちゃくちゃ伏線!」と震えた。 ガロは整に「人の癖をまねるとこがあるよね」と言っていましたが、青砥の机を指でつつく癖、池本の舌を出す癖、ガロの頬杖をつく仕草(?)などの真似をしていた。 (ガロの頬杖や顔に手を当てる仕草は真似ているのかはハッキリ分かりません) 他にも乗客たちの身の上の事情を裏付ける伏線などたくさんあってすごい丁寧に描いてあるな〜と感心しかなかった。 あとこれは考察ですが乗客のことを調べているはずのガロが 「主婦の柏さんだってお子さんが待ってるかもしれないじゃん」と言ったのは 柏が妊娠しているのか確認したかったのではないかと思います。 柏は体調が悪そうだったのでもしかしたら妊娠してると思ったのではないかと。 不妊治療のクリニックは産婦人科という名前のこともあるし、不妊治療の末に妊娠したと考えた可能性も。 もしそうじゃないなら意図が分かりません。 その質問の答えが柏が犯人かどうか調べる材料になるとも思えないし・・・不妊治療をしている人に無神経すぎる筆問であると思う。 ストーリーには関係ないシーンですけどちょっと気になりました。 乗客の中では無職の小林大輔くんがツボだったな。 コミュ障が欠点の割に面白いこと言うし1番落ち着いているように見えた。 広島編 広島編は遺産相続をテーマにした話だけあってめちゃくちゃ面白いです。 (実際のところ遺産相続がテーマと言っていいのかは謎) しかし、いいところで次巻に続くということで気になって暴れそうです・・・。 広島編の考察は4巻が出てから書こうと思います。 ところで私も広島出身なんですけど、登場人物の喋る広島弁が違和感ありすぎでした。 作者の田村由美さん広島の人じゃないから仕方ないかな、と思いましたが 広島弁の翻訳は 声優の佐々木望さんが担当したと聞いて驚いてる。 (佐々木望さん広島県広島市出身の声優さんで、同作者の田村由美さん原作アニメ『BASARA』にも出演してます) 未だにあんなに広島弁で話す人がいるとは・・・現代の話なだけあってちょっと違和感がありました。
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