称号クエ（マップ製作者）
飼育個体 VULNERABLE Ver. 1 2001 : Animalia : Chordata : Vertebrata : Actinopterygii : : : : : : クエ E. bruneus Bloch, クエ（垢穢） 英名 Longtooth grouper クエ（垢穢、学名： Epinephelus bruneus : Longtooth grouper）とはに属する。 高級な食用魚として、やの対象とされる（後述）。 ではで アラと呼ばれるが、同じハタ亜科に属するアラ属の Niphon spinosus とは別種である。 他の地方名として モロコ（日本各地）、 マス（）、 クエマス（） 、 アオナ（）などもある。 漢字では 九絵（クエ）と書かれることもある。 形態 [ ] 成魚は最大で体長120（cm）、重さ50（kg）を超え 、大物が釣れると新聞の地方版・スポーツ新聞の面を賑わせることもある。 日本産ハタ類としてはに次ぎ、や、、などと並ぶ大型種で、釣り人の憧れの的ともなっている。 また「釣り名人」や「解体名人」を称する人物も各地に存在する。 体色は淡い緑褐色で体には6本の黒っぽい横縞模様があるが、頭部の横縞は口に向かって斜めに走る。 幼魚は体色が黒く白っぽい明瞭な縞模様がよく目立つが、成長するにつれ模様が不鮮明になり、大型個体ではほとんど模様が消失する。 大型個体はマハタ、マハタモドキとも似るが尾びれ先端が白くないこと、体がやや細長いことなどで区別できる。 生態 [ ] から、の沿岸域に分布する。 外洋に面した水深50mくらいまでの岩礁やに生息する。 群れを作らず単独で生活し、昼は岩陰や洞窟の中に潜む。 夜に泳ぎ回って獲物を探すが、海底からあまり離れずにゆっくりと泳ぎ回る。 またねぐらからもあまり離れず、遠出をすることは少ない。 肉食性で、岩礁域にすむや、伊勢海老などを大きな口で丸飲みにする。 産卵期は5 - 7月で、秋には2 - 3 cmほどの幼魚が内湾・入江のアマモ場や潮だまり（）で見られるが、成長とともに沿岸の岩礁から深場に移動する。 の性転換を行うので雌はやや小型の個体が多く、大型個体はほとんど雄である。 利用 [ ] 養殖 [ ] 漁業では釣り漁・漁で漁獲されるが 、海底の岩陰に潜み積極的にエサを求めて活動をしないクエの習性もあり、よって天然物のクエは漁獲量が非常に少ない。 成分が多くにしては脂の乗りが豊富なことから食材としては高級魚とされる。 このため、各地で養殖による漁獲の拡大が試みられている。 （）が、を使う水質浄化システムによる陸上養殖実験に成功。 が和歌山県にて養殖および生態の研究を行っており、またを利用したでの養殖がにより等で企図されている。 その他、・などでは沿岸のを利用した養殖が行われている。 温水利用研究センターでは過去にからの温排水を利用しての完全養殖を成功させており、地元の特産品として売り出していた。 和歌山県ではなどの観光地でクエ料理をアピールして集客を図っている。 食材 [ ] クエ鍋 一般的に超高級魚として認知されており、ほぼ1年を通して漁獲され、よく「は冬」と言われていることは多いが、特に大型の個体になると年中、味の差はない。 冬が旬とされている理由は、よくの具材として使われているためであり、年中取り扱う料理店や鮮魚店などの評価では、産卵した後に食欲旺盛になる夏場から秋の味の評価のほうが高い。 ・などで賞味される非常に高価な魚で 、 「クエ食ったら他の魚食えん」とまで言われることもある。 皮を引くと厚いがあるが味は淡白で、「大きくて見かけが悪いのに美味な魚」の例としてよく挙げられる。 質の多い目玉や唇の肉も美味とされる。 旬の時期には天然物でキロ当りの単価が数万円という高値がつくことも多く、その多くは一般小売店には並ばず、高級料亭や高級レストラン、寿司屋に流通する。 [ ]界ではの具材として馴染み深い。 かつては和歌山県で「クエ料理」、福岡県で「アラ料理」などとして一部地域でのみ消費される高級魚だったが、近年は養殖個体が流通するようになったため、高価ながら全国的にだねとしても使われるようになっている。 その価格は天然物でキロあたり（最大）1万円以上、より安定して流通する養殖物でもキロあたり3,000円前後で 、「本マグロ（）以上の高級魚」とされ、などによる事件も起きている。 加工食品の材料になることは少ないが、和歌山県では他の白身魚にクエを加えたを用いクエを形どったクエが製造されている。 海外ではでも 泥斑（ ナイパーン）と呼ばれて、などの材料とされる。 脚注 [ ] [] 注釈 [ ]• 225. , p. 224. 「」『』、2016年5月5日。 2020年4月13日閲覧。 の2020年4月13日時点におけるアーカイブ。 2020年4月13日閲覧。 の2020年4月13日時点におけるアーカイブ。 木村義志『フィールドベスト図鑑 日本の海水魚』、2000年8月4日。 , p. 234. 『』朝刊2020年3月25日（2020年5月19日閲覧• 108. 参考文献 [ ]• 岡村収監修 山渓カラー名鑑『日本の海水魚』（ハタ亜科執筆者：瀬能宏）• 藍澤正宏ほか『新装版 詳細図鑑 さかなの見分け方』講談社• 監修 『野外観察図鑑4 魚』改訂版 旺文社• 内田亨監修『学生版 日本動物図鑑』北隆館• 藤原昌高（ぼうずコンニャク）「クエ［九絵］ 百キロを超える巨大魚だが、味は繊細」『』（発行人：中川信行）、2013年5月1日、初版第1刷発行、108頁（日本語）。 2020年4月13日閲覧。 永岡書店編集部（編著者）「クエ［九絵］ 磯釣りファンが狙う最大級の大物」『』（発行人：永岡修一）、2016年5月10日、発行、224-225頁（日本語）。 2020年4月13日閲覧。 『』（編・監修）、（発行人：杉本隆）〈小学館の図鑑Z〉、2018年3月25日、初版第1刷発行、234頁（日本語）。 2020年4月13日閲覧。 市場魚貝類図鑑. ぼうずコンニャク株式会社（取締役：藤原昌高）. 2020年4月13日時点のよりアーカイブ。 2020年4月13日閲覧。 関連項目 [ ] ウィキメディア・コモンズには、 に関連するメディアがあります。 この項目は、 に関連した です。
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