会社の上司や先輩など、目上の人に対して「ゆっくり休んでください」と伝えたい場合、そのまま伝えてしまっても大丈夫でしょうか。 会社では上司や先輩など目上の人に対しては敬語を使うことが基本です。 「ゆっくり休んでください」は丁寧な言い回しですが、使い方によって少し敬語表現が変わってきます。 ここでは、休暇を「ゆっくり休んでください」という意味で使われる敬語表現と、体調不良の相手を見舞う気持ちで「ゆっくり休んでください」と使われる敬語表現についてご紹介します。 どちらもコミュニケーションの中でよく出てくる状況なので、覚えておくと便利です。 休暇を「ゆっくり休んでください」 「ゆっくり休んでください」には、休日をゆっくり休んでくださいという意味があります。 上司や先輩、取引先の方が休暇にはいるときに「ゆっくり休んでくださいね」や「ゆっくりなさってください」というように使われます。 「ゆっくり休んでください」では敬語表現に欠けると不安な場合は「ゆっくりお休みになってください」と使うと無難です。 また、休暇は楽しみでもあるので、「お楽しみになってきてくださいね」と言い換えることもできます。 「休み」という言葉が少し嫌味に感じてしまうこともあるので、違う表現も覚えておくと便利です。 日頃お世話になっている方々へ、休暇の間ぐらい仕事のことを忘れてゆっくりしてほしいという気持ちを込めて「ゆっくり休んでください」と伝えましょう。 見舞いで「ゆっくり休んでください」 「ゆっくり休んでください」は相手を見舞う意味で使われることもあります。 たとえば上司や先輩が体調不良で会社を休んでしまったり、早退したり、入院になってしまった場合のときなど、「こちらのことは気にしなくても大丈夫ですから、どうぞ、ゆっくりお体を休めてくださいね」という意味で「ゆっくり休んでください」と伝えます。 この場合の「ゆっくり休んでください」は、別の敬語表現で「お大事になさってください」と使われることが多いです。 「ゆっくり休んでください」と伝えるよりは「お大事になさってください」と伝えるほうが相手の体調を気遣っていると感じ取ることができます。 「お大事になさってください」も覚えておくと便利な言葉です。 「ゆっくり休んでください」の敬語での使い方は? 敬語の種類 敬語の種類には尊敬語、謙譲語、丁寧語があります。 尊敬語は相手に対して敬意を表す敬語表現で目上の人に対して使います。 代表的な例では「お~になる」という敬語表現があります。 謙譲語は自分をへりくだって相手を立てる敬語表現です。 丁寧語は丁寧な言い回しをする敬語表現で使う相手の立場は問いません。 「ゆっくり休んでください」の敬語表現は「ゆっくりお休みになってください」「ゆっくりなさってください」という使い方をすると、相手に対してより丁寧な印象を与えることができます。 目上の人に対しては「ゆっくり休んでください」とすると上からのように感じられることがあるので、「ゆっくりお休みになってください」としたほうが無難です。 使い方 「ゆっくり休んでください」の敬語表現での使い方は、使うときの状況や意味合いによって変わってきます。 相手に休暇を「ゆっくり休んでください」と伝えたい場合と、相手に見舞う気持ちで「ゆっくり休んでください」という場合です。 それぞれの使い方についてご紹介します。 メールでの使い方 「ゆっくり休んでください」の敬語表現をメールで伝える場合は、文章で残ってしまうので、誤字脱字がないか注意が必要です。 文章を作成したら必ず見直すようにしましょう。 メールで休暇を「ゆっくり休んでください」と伝える 相手に対してメールで休暇を「ゆっくり休んでください」と伝える場合は、嫌味にならないように注意が必要です。 「ゆっくりお休みになってください」「ごゆっくりお休みください」と伝えても大丈夫ですが、「休み」と入れることが嫌味のように感じる場合は「ゆっくりなさってください」「ゆっくりお過ごしください」だけでも伝わります。 こちらは好意でメールで伝えたつもりでも、相手にはこちらの思いとは違う意味で捉えられてしまうことがあります。 メールは文章で残ってしまうので、思いを込めすぎて裏目に出ないように、メールで伝えるときには、簡潔に相手に分かりやすく伝えましょう。 メールで見舞う気持ちで伝える 相手に対して体調など気遣う意味で「ゆっくり休んでください」とメールで伝えるときには、「ゆっくり休んでください」とそのまま使うよりは、相手の体を気遣った表現で「ご回復をお祈り致しております」「ご自愛ください」などの敬語表現に言い換えて使ったほうが無難です。 どちらもよく使われる敬語表現なので、頭に入れておくと便利です。 目上の人への使い方 目上の人へは相手への敬意を表すために敬語を使用します。 「ゆっくり休んでください」の場合は「ゆっくりなさってくださいね」と使うと無難です。 体調などを気遣うときには「ゆっくり休んでください」よりも、「お大事になさってください」と使うほうがいいでしょう。 上司への使い方 上司に対して「ゆっくり休んでください」と敬語表現で伝える場合にはどのように伝えればいいのでしょうか。 ここでは上司へ「ゆっくり休んでください」と伝える敬語表現をご紹介します。 上司へ休暇を「ゆっくり休んでください」と伝える 上司に対して「ゆっくり休んでください」と伝える場合は敬語表現を使います。 「お~になる」「~れる」「~られる」という敬語表現に当てはめると、「ゆっくりお休みになってください」「ゆっくりお休みになられてください」という表現になります。 お休みにこだわらず、「ゆっくりお過ごしくださいね」と伝えることもできます。 いつもお世話になっている上司ですから、休暇に入る前には一言伝えるように心がけましょう。 その心遣いで相手も安心して休暇に入ることができます。 上司へ見舞いで伝える 上司が体調を崩してしまったり、入院してしまった場合に見舞う気持ちで「ゆっくり休んでください」と伝えることがあります。 この場合も上司は目上の人なので、敬語表現が望ましいです。 良く使われる「ゆっくり休んでください」という意味の敬語表現は「お大事になさってください」です。 体調を崩したり入院するということは、気持ちも落ち込みやすいので、そういった言葉をかけてもらうだけでも気持ちが少し楽になります。 お見舞いに来てもらうと、嬉しいですし、早く治して会社復帰しなければという気持ちにもなります。 お世話になっている上司が弱っているときですから、ぜひ、温かい言葉をかけてあげてください。 「ゆっくり休んでください」敬語表現の例文 「ゆっくり休んでください」には、休暇を「ゆっくり休んでください」という意味の敬語表現と、相手が体調を崩したときなど、見舞う気持ちで「ゆっくり休んでください」と使う敬語表現がありました。 ここでは、休暇を「ゆっくり休んでください」の敬語表現と、見舞う気持ちの「ゆっくり休んでください」の敬語表現、それぞれの例文をご紹介します。 どうぞご覧ください。 休暇で伝える場合 たとえば、上司が繁忙期を終え、まとまった休みをとったときに「お疲れ様でした。 ゆっくりお休みになってくださいね」「お疲れ様でした。 ゆっくりなさってきてくださいね」というように使います。 上司に気持ちよく休んでもらいましょう。 見舞う気持ちで伝える場合 たとえば、上司が入院してしまったときに、「どうぞお大事になさってくださいね」というように使います。 お見舞いの場合は「どうぞゆっくりお休みになってくださいね」と使うよりは、言い換え表現の「お大事になさってください」と、体調を気遣う表現を使ったほうが無難です。 「ゆっくり休んでください」の別の敬語表現 「ゆっくり休んでください」の別の敬語表現は何でしょうか。 ここまでに登場した言葉も出てきますが、もう一度確認をしてみましょう。 お大事になさって下さい 「お大事になさってください」は、相手の体調が優れないときに使います。 友人や知人に対しても敬語ではありませんが「お大事にね」「お大事にしてね」というように使われます。 この「お大事に」を敬語表現にすると「お大事になさってください」と変化します。 目上の人には「お大事になさってください」と使います。 たとえば、上司や先輩など、目上の人が帰り際に体調不良を訴えていたり、体調不良で早退、欠勤したり、入院した場合に相手の体の具合を気遣って「どうぞお大事になさってくださいね」というように使います。 また、上司や先輩など見舞った際、帰り際に「そろそろ帰ります」など、帰ることを直球で伝えてしまうことは避けます。 この場合は、「どうぞお大事になさってください」と伝えるようにしたほうが印象良く伝わります。 さらに、「失礼します」と付け加えてもよいでしょう。 ご自愛ください 「ご自愛ください」もよく使われる言葉です。 あなたの体を大切になさってくださいという意味があり、敬意を表す表現です。 「ご自愛ください」はどちらかというと、手紙やメールでもよく使われる言葉です。 特に相手が体調不良などではなくても、相手を気遣う意味で「ご自愛ください」と最後に付けることができます。 たとえばメールや手紙で「時節柄ご自愛ください」というように使うことができます。 覚えておくと便利な言葉です。 ご回復をお祈り致しております 「ご回復をお祈り致しております」という表現もお見舞いなど、相手を気遣う表現です。 「ご回復をお祈り致しております」もメールや手紙でよく使われる言葉なので覚えておくと便利です。 余談ですが、「~をお祈り致しております」と言う言葉は「ご回復」に限らず、「ご活躍をお祈り致しております」や、「ご発展をお祈り致しております」など、別の言葉とくっつけて使うことができる言葉です。 「~をお祈り致しております」という表現も覚えておきましょう。 「ゆっくり休んでください」を上手に使おう.
次の「お大事になさってください」とは? 「お大事に」の意味 「お大事になさってください」は「お大事に」を丁寧にした表現です。 「お大事に」には「早く良くなりますように」「病が悪化しませんように」「お体を大切に」などの意味があります。 風邪などの病やケガを負っている相手の体の状態を気遣って、回復を願っていることを伝える言葉です。 「お大事に」だけであれば、体を癒すことをのぞむ言葉ですが、「大事」には「大変なこと」「重大な事柄」「おおごと」などの意味もあります。 つまり、「お大事に」には、より病気などの状態が悪くなる「おおごと」になりませんようにという願いが込められているのです。 「お大事になさってください」はベストな言い回し 「お大事に」は相手の体をいたわる言葉ですので、言われて悪い気分になる人は基本的にはいません。 しかし立場やシチュエーションによっては、違和感を覚える人もいるかもしれません。 なぜかというと「お大事に」が文章として完結しておらず、略した表現であるためです。 口で伝える場合にベストな言い回しが「お大事になさってください」です。 お大事になさってください」は、尊敬語である「なさる」と丁寧語の「ください」から成り立っている敬語ですので目上の人にも使用することが可能です。 例文を確認しておいてください。 どうかお大事になさってください ・友人家族が体調不良の場合 お大事になさってください。 あなたも体調を崩されませんように 「お大事に」の他の敬語表現 「お大事にしてください」は失礼にあたる場合も 「お大事になさってください」と似た表現に「お大事にしてください」があります。 これは動詞の「する」と丁寧語の「ください」から成り立った表現です。 目上の人に使用するには、少し要求の意味を強く感じられる表現であるため相手によっては失礼に思われてしまうこともあります。 社内で上司に使用する場合や、親しい目上の人に対してなら問題ありませんが取引先などに対しては、やはり「お大事になさってください」が適切な表現です。 「ご自愛ください」はメールや文書にベスト(例文つき) 「お大事になさってください」は口頭で伝える場合のベストな敬語表現でした。 相手の体調不良を知ったうえでメールや文書などをやり取りする場合、「ご自愛ください」と言い換えることがベストです。 「自愛」は自らの身や健康状態に気を付けることで、「ご自愛ください」は「あまり無理しないでください」「身体を大事にしてください」といったニュアンスで使用されます。 尊敬の接頭語「ご」と丁寧語の「ください」が組み合わせられています。 間違って使ってしまいそうな表現に「お体をご自愛ください」があります。 「自愛」には体も含めた自分を愛するという意味があり、体が既に含まれているためです。
次のビジネスシーンに限らず、日常の中で良く使われる「お大事に」「お大事にしてください」「大事になさってください」という言葉。 これらの言葉はどういった意味を持ち、どういったシーンで使うのが最適なのでしょうか? まずは、お大事に、という言葉が持つ本来の意味から見ておきましょう。 意味は「早くよくなってください」という意味で掛ける挨拶表現の一種 「お大事に」「お大事にしてください」「お大事になさってください」とという言葉の意味は、風邪など病気にかかっている人などに「早くよくなって下さい」「お体を大事にして下さい」という意味合いで声をかける際の、挨拶表現の一種です。 病院でよく、お医者様から「お大事に」と子を掛けられることがあるでしょう。 それらは「お体が大事に至りませんよう、お祈りしています。 」「お大事に至りませんよう、ご自愛ください。 」という意味の略なのです。 これ以上、病気が大事に至らず平癒しますように、という意味でもありますが、上司や目上の方にメールなどで「お大事に」と声を掛ける際は、敬語表現は違ったものになってきますので注意が必要です。 では次からは、実際に「お大事」「お大事にしてください」「お大事になさってください」を上司を目上の方へのメールなどで使う際の敬語表現の注意点と正しい使い方を見ていきます。 上司や目上の方と話をするときは、敬語を使うのが当然のマナーです。 しかし、たまに判断に迷う言い方が出てきます。 例えば、「ご苦労様です」が良い例ですね。 今回取りあげる「お体をお大事に」といった表現も、上司や目上の方に掛ける敬語として適切なのかどうか、迷うところです。 では実際に、「お大事に」という言葉は、「お体をお大事にしてください」や「お体をお大事になさってください」という敬語表現で使うのが良いのでしょうか?それとも、「お体をお大事に」だけでも問題ないのでしょうか? 目上の方には「お大事に」だけでも意味的にはOK! 上司や目上の方に「お大事に」という場合、実際にはなんて言うのが良いのか。 「大事になさってください」「お大事にしてください」という敬語表現が良いのか、考えれば考えるほどわからなくなってきます。 ですが上司や目上の人に「お大事に」と使うのは失礼かという問いに対する答えはシンプルで、「お体をお大事に」だけでも問題ありません。 上司や目上の方への「お大事に」は基本的には失礼な言葉ではあたらないのです。 ただし「お大事になさってください」などの敬語がベター ただし、「お大事に」で切らずに「お大事になさってください」「お大事にしてください」といったような使い方をするのが正しいビジネスマナーだとも言えます。 基本的には、もっとも丁寧な敬語としての「お大事になさって下さい」が一番ベター、文法的に間違いではないが、やや丁寧さで劣る別の表現として「お大事にしてください」も使えると覚えておき、メールなどでは「お大事に」というフレーズを避けるようにしましょう。 同様の意味では「ご自愛ください」を使っても問題ありませんから、参考にしてください。 自己分析の浅さは、人事に見透かされる 就活で内定を勝ち取るためには、自己分析をして自己理解を深める必要があります。 自己分析を疎かにしていると浅い答えしか浮かばず、説得力のある回答ができません。 そこで活用したいのが、自己分析ツールのです。 My analyticsを使えば、 36の質問に答えるだけで、あなたの強み・特徴を見える化できます。 My analyticsでサクッと自己分析をして、選考を突破しましょう。 お見舞いに限ったことではありませんが、大切なのは気遣いと言葉遣いです。 具合が悪いときは特に、会話中の言葉を悪く捉えてしまう人もいます。 なるべく「ゆっくり」や「気長に」などの言葉を避けてメールを書くようにしましょう。 「お大事になさってください」「ご自愛ください」が相手を気遣う言葉として一番無難! 上でも述べたように、体調を心配する場合の言葉として、「お大事にしてください」や「ご自愛ください」という言葉をメールに添えるのは、相手の体調を気遣う際に一番無難な敬語です。 特に「ご自愛ください」はメールや手紙で体調を気遣う際に積極的に使いたい言葉です。 一般的には、「ご自愛ください」は上から目線だといわれることもありますが、それは違うのです、むしろ、目上の方に対して使うべき敬語なのです。 「くれぐれも」という言葉を前につけると、更に丁寧な印象になりますので、メールを送る際のコツとして覚えておけばい良いでしょう。 「お大事になさってください」は「ゆっくり休んでください」を丁寧に述べたい際に最も良い敬語! 「お大事になさってください」は「ゆっくり休んでください」を丁寧に述べたい際に使いたい、最も丁寧な敬語です。 上司など目上の方は、どうしても自分がいない間の仕事を気にしてしまいます。 そんなときは、メールに「お大事になさってください」と添えると、目上の方をしっかりと敬った敬語として適切なうえ、丁寧な心遣いも見せられる最適なフレーズなのです。 上司を安心させたい際には、是非メールなどで積極的に使っていきたいワードだと覚えておきましょう。 快方されたら「思ったよりお元気そうで安心しました」と述べればベスト メールで相手の体調を気遣うのは大事ですが、それとともに覚えておきたいのが、上司や目上の方が快方された際の言葉掛けです。 一般的なお見舞いの言葉としてよく使われますが、「顔色が良いので安心しました」「あまり無理をなさらないように」などの声掛けも、メールを送ったあとに必ず実践したいビジネスマナーといえます。 敬語としてメールで「お大事に」を使う際のフレーズ例もチェック! 具体的に、上司や目上の方にメールを送る際の、「お大事に」の正しい敬語表現についていくつか例を列挙しますので、フレーズとして参考にしてください。 どうぞお大事に。 「お大事」の意味は挨拶表現の一種! 「お大事に」の意味と敬語の使い方とは?上司や目上の方へのメール術と題して見てきました。 上司が風邪などの病気になったときなどは、「お大事になさってください」や「ご自愛ください」とメールで添えれば、正しい敬語使いであり失礼な言葉遣いにはなりませんので、是非覚えておきたいフレーズです。 その他にも、今回ご紹介した定番フレーズの例は覚えておいて損はありません。 「お大事に」の意味を理解したうえで丁寧な気遣いの言葉を選んで使うのも、社会人として身につけておくべきスキルのひとつですから、メール送信の際は細心の注意を払いましょう。
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