名前に込める願い 林 8 木や竹がたくさん生えているところ。 人や物の集まり。 仲間や情報に恵まれるように。 爽やかで憩いの人となるように。 生命力にあふれた人生に。 厘 9 ごくわずかな。 ほんの少し。 小数や重さをあらわす単位。 細やかな気配りができる人に。 コツコツと努力できる人に。 小さなことをていねいに積み重ねられる人に。 倫 10 同類。 たぐい。 人同士のあるべき関係。 良い仲間に恵まれるように。 正しい行いで社会とつながる人に。 竜 10 大蛇に似ており、4足、ひげ、角を持つ想像上の生き物。 すぐれた人物。 細長くうねる山脈。 8尺以上ある大きな馬。 物事に秀でた立派な人になるように。 自分の力で人生を切り開けるように。 どこまでものびやかに活躍できるように。 龍 16 「竜」の旧字体。 意味は「竜」に同じ。 「竜」に同じ。 琳 12 美しい玉。 澄み切った玉の音。 澄んだ心の持ち主に。 物事が丸く収まるように。 美しい人生に。 周りの人を癒やす人に。 鈴 13 振って鳴らす金属のすず。 美しい音色。 周りの人に愛される。 人の気持ちに触れる。 稟 13 生まれつきの。 受ける。 授かる。 申し上げる。 こめぐら。 才能に恵まれるように。 愛を受けるように。 食べる物に困らないように。 綸 14 糸。 釣り糸。 弦楽器の糸。 天子の言葉。 おさめる。 つかさどる。 人々の信頼を得るような聡明な人に。 良い結果をたぐりよせられるように。 綾 14 美しい模様が浮き上がるように織り出した絹織物。 人生が美しい日々で彩られるように。 絹織物のように洗練された人格となるように。 凜 15 厳しく寒い。 冷たい。 りりしい。 身が引き締まるさま。 芯のある人に。 まっすぐ素直に。 物事を極められるように。 凛 15 「凜」の異体字。 意味は「凜」に同じ。 「凜」に同じ。 輪 15 わ。 自転車や自動車。 順番にまわる。 順序良く組み立てる。 花を数える単位。 良いことが巡ってくるように。 物事の中心でいられるように。 円満な関係を築けるように。 隣 16 となり。 接する。 周りにいる仲間。 周代の行政区画。 仲間に恵まれるように。 人とのつながりを大切にする人に。 臨 18 のぞむ。 高いところから見下ろす。 面と向かう。 目の当たりにする。 見てその通りにする。 「来る」の敬語。 人生の高みに上っていけるように。 物事に動じず適切に対応できる力を持つ。 鱗 24 魚類や爬虫類のうろこ。 光を浴びて輝く人になるように。 さまざまな困難から守られるように。 麟 24 めでたいことの前兆としてあらわれる想像上の動物。 良いことに恵まれる人生であるように。 クリエイティブな才能にあふれるように。 夢やロマンが詰まった楽しい人生を。 李 7 すもも。 裁判官。 人の姓。 実り豊かな人生となるように。 人に愛されるように。 家族や子どもに恵まれるように。 莉 10 常緑低木の「茉莉(まつり)」という植物の名前に使われる漢字。 誰からも好かれるように。 周りの人を癒やすようなやさしい人物に。 梨 11 果樹のなし。 元気でかわいらしく、生き生きと健やかに育つように。
次のこの記事の目次• 『凛』と『凜』の違い 『 凛』と『 凜』。 非常に似ている漢字で、どちらを使うべきかと迷われる方は多いと思います。 どちらも人名読みで『 りん』と読んで使うことができます。 また、『凜』と『凛』は画数も同じですので、どちらを使うか迷ったときは、見た目の印象で決めても良いかもしれませんね。 「キリッとした爽やかでクールな印象の女の子に」 「芯の強さを持ち、いつも毅然とした態度でいてほしい」 「自分に自信を持ち、堂々と生きてほしい」 などの由来がおすすめです。 軽やかなイメージの『鈴』 訓読みで『すず』と読む『 鈴』。 リンリンという可愛い音や、チリンチリンという軽やかな音をイメージして使うことができます。 『鈴』の成り立ちと意味 常用漢字であり、訓読みで『りん』と読む『 鈴』。 そのような意味を持って、古来より『鈴』は 邪気を払うもの、また 神の心や徳を引き付けるものと捉えられてきました。 『鈴』を使う名前の由来例 音に由来して使うと、 「軽やかで元気いっぱいな女の子に」 「明るく可愛らしい笑顔の女の子に」 などの願いを込めることができます。 漢字の意味に結びつけると、 「邪気を寄せ付けず、幸せになってほしい」 「命に感謝し、いつも心穏やかに過ごしてほしい」 「清らかな心を持った純粋な女の子に」 などの由来で使うことができるでしょう。 自然にちなむ『林・淋』 木が並ぶことを想像させる『 林』と『 淋』。 それぞれ、どのような意味があるのでしょう。 常用漢字であり、音読みで『りん』と読んで使うことができます。 木々がスマートに生い茂っていることを想像させる漢字です。 その『林』にさんずいを付けた『淋』は人名用漢字にあたり、音読みで『りん』と読ませて使うことができます。 他にもいくつかの意味がありますが、名前に使う場合は、「 長雨のしっとりとした情景」を思い浮かべると良いでしょう。 「物事を最後までやり遂げる根気のある子に」 「責任感を持って仕事に取り組む子になってほしい」 などの願いを込めることができます。 『林』に限ると、木々が生い茂る様子を『豊かさ』につなげ、 「人生が豊かに咲きますように」 「たくさんの人に囲まれ、楽しい毎日を過ごしてほしい」 などの由来で使うことができるでしょう。 『淋』については、長雨、つまり5~6月の梅雨時期に続く五月雨(さみだれ)を想像して使うと良いでしょう。 「しっとりとした落ち着きのある子に」 や、日本ならではの言葉の美しさに結びつけて 「感受性の豊かな子に」 「落ち着いた気品のある子に」 と願いを込めて使うこともできます。 (他にも、自然にちなんだ名前を、「」でも、詳しく紹介しています。 人名用漢字ですから、もちろん使って問題はありません。 その場合は、この漢字が持つ美しさを意味して強い信念を持って由来付けましょう。 ただし、 周囲からの第一印象が必ずしも良いとは限らないことは心得ておく必要があるかもしれません。 美しいイメージの『琳・璃・綾』 先にご紹介した『林・淋』と同じ作りの漢字『 琳』。 しかし、『王』が付くことで、漢字の意味が全く異なります。 同じく『王』が付く『 璃』もまた、美しさを表す漢字のひとつです。 また、あまり知られていませんが、『 綾』も『りん』と読んで使うことができます。 『璃』の成り立ちと意味 『 璃』は常用漢字です。 正しい読み方は、音読みで『り』。 そこに『ん』を付けて『りん』と読ませて使われる事もあります。 そのため、 煌びやかで美しい宝石をイメージして使うことができます。 『綾』の成り立ちと意味 『あや』の読みで人気がある『 綾』は人名用漢字であり、『りん』という読みがあります。 絹織物は単に美しいだけでなく、滑らかな質感、高品質で伸縮性に富むなどの性質もあります。 そんな素敵な絹織物を想像して使ってみてはいかがでしょう。 『琳・璃・綾』を使う名前の由来例 宝石や絹織物など、女性らしい美しさを表す名前にぴったりの3つの漢字。 「美しく素敵な魅力のある女性に育ってほしい」 「キラキラと輝く笑顔の子に」 「美しい透明感のある心を持ち続けてほしい」 などの願いを込めて使うと素敵な名前になりそうです。 [co-8] 人との絆につながる『倫・里・隣』 姿の全く異なる3つの漢字について、『絆』に結びつけながら、意味や由来をご紹介します。 『倫』の成り立ちと意味 『 倫』は常用漢字にあたり、音読みで『りん』と読まれます。 その書物を丸く丸めた形が『侖』。 『里』の成り立ちと意味 常用漢字である『 里』の音読みは『り』ですが、『ん』を付けて『りん』と読ませて使われる事もあります。 正しい読み方ではありませんが、最近の命名では増えてきております。 『隣』の成り立ちと意味 『 隣』は常用漢字です。 音読みで『りん』という正しい読み方があります。 『輪・里・隣』を使う名前の由来例 それぞれ、人とのつながりを意味する漢字なので、 「たくさんの友達ができますように」 「良縁に恵まれ、人とのつながりを大切にできる子に」 「周囲の人に感謝し、たくさんの仲間に恵まれてほしい」 などの由来で使うことができます。 聡明な人柄を表す『理・利・俐』 物事の道理や正しい行い、賢さを表す3つの漢字についてご紹介します。 「きちんとしている」 「筋道が通っている」 という、正しい様子や心の在り方を想像して使うことができます。 常用漢字であり、音読みで『り』なので、『りん』という響きに当てて使われています。 常用漢字で、音読みにある『り』を使うのが正式ですが、『りん』の響きに当てて使われています。 『俐』の成り立ちと意味 『 俐』の字は、人名用漢字にあたります。 音読みにある『り』を、『りん』の響きに当てて使われています。 『理・利・利』を使う名前の由来例 「善悪の区別がしっかり付けられる子に」 「人道に沿った行いをしてほしい」 「要領の良さを賢さを持ち合わせ、人生がスムーズに進みますように」 「真面目に、そして素直に生き、芯の幸せを手に入れてほしい」 など、自分の道を真っすぐ進む誠実な女の子を想像する由来がぴったりです。 可愛らしいイメージの『梨』 『りん』という読みでは、『梨花(りんか)』などに使われることが多い『 梨』。 果物の『梨(なし)』に使われることから、甘くて瑞々しい可愛い女の子をイメージできます。 『梨』の成り立ちと意味 『 梨』は常用漢字ですが、音読み・訓読みではなく、人名読みに『りん』があります。 バラ科の落葉高木で、実である『梨(なし)』が有名ですね。 この漢字を上下に分けると、賢さを表す『利』が上にあります。 『梨』を使う名前の由来例 梨の実を思い浮かべると、 「愛らしい女の子に」 「甘い雰囲気の子に」 「たくさんの人に愛されますように」 など、可愛らしい由来を使うことができます。 それに限らず、『利』の意味を重ねて 「可愛らしさがありながら芯のしっかりした賢い子に」 「知的さと可愛らしさの両方を持った素敵な女の子に」 という願いを込めることもできます。 二文字で表す『りん』18選 『りん』と読む一文字漢字以外にも、読みの終わりに『ん』の付く漢字を、『りん』の止め字に当てて使う方法があります。 『音・心・杏』などを使う名前 梨心・里心・梨杏・李音・里杏・綸音・凛心・厘杏・林音・倫心・璃杏・鈴音・淋音・莉心・吏音・璃心・哩心・莉杏 (他にも、二文字の名前を「」や「」でも詳しく紹介しています。 ) 個性的な漢字にこだわりたい人におすすめ! このような方法は、最近の名付けでは珍しくないことです。 読まれにくい名前であると言っても過言ではありません。 しかし、たとえ読まれにくくても、 『りん』という響き自体は口にして呼びやすく、親しみやすい響きです。 「漢字を個性的にしたい!」「珍しい印象の名前にしたい!」そう信念を持ってこだわるのも、両親の素敵な想いのひとつになることでしょう。 使える漢字が限られる『りん』という響き。 漢字の選び方や由来に想いを込めて、パパ・ママならではの素敵な名前を付けてあげてくださいね! [co-9].
次の以前の漢字文化資料館で掲載していた記事です。 2008 年以前の古い記事のため、ご留意ください。 Q0187 「凛(りん)」の右下の部分が「示」ではなく「禾」になっている字が、パソコンで出ないのですが、どうしてでしょうか? A それは「凜」という字のことですね?ご質問のとおり、普通のパソコンのかな漢字変換では、この字を簡単には表示できません。 しかし、だからといってこの字がJIS漢字に入っていないというわけではないのです。 そこには、ちょっとした事情があるのです。 「示」の「凛」と「禾」の「凜」とは、異体字の関係にある漢字同士です。 この字の右半分の「禀」または「稟」という字は、もともと穀物倉庫を表す漢字なので、その意味からすると、神様に関係する「示」ではなく、穀物に関係する「禾」を含んでいる方が本来の形だと考えられています。 そこで、漢和辞典では、「示」の「凛」と「禾」の「凜」とについても、後者の方を正字として扱っています。 さて、1990年に人名用漢字が拡張された際、この字も追加されることになりました。 人名用漢字は、異体字のある場合には原則として正字の方を採用しますから、当然のように「禾」の「凜」が新しく人名用漢字となったのです。 ところが、この時点ではJIS漢字には「示」の「凛」しか収録されていませんでした。 人名用漢字に入っているものがパソコンでは使えない、というわけにはいきません。 そこで、時を同じくしてJIS漢字にも「禾」の「凜」が収録されることになりました。 その際、同じく新たに人名用漢字となった「熙」という字も、JIS漢字に追加されています。 しかし、多くのパソコンのかな漢字変換ソフトは、この2文字の存在を無視しているようなのです。 この2文字を普通の変換で入力することはできません。 入力したいときには、MS-IMEならIMEパッドで、ATOKなら文字パレットで、手書きや部首や画数などの方法で探し出してやらなくてはなりません。 そのため、多くの人が、この2文字はパソコンで入力できないと勘違いしているのです。 由緒正しい「正字」であり、人名用漢字にも登録されているにもかかわらず、パソコンの世界ではその存在をきちんと認知されていないこの2文字。 私はかねがね、この2文字がとても不憫でなりませんでした。 かな漢字変換ソフトを作っているみなさんには、この2文字にちゃんと日の目を見させて欲しいものです。
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