第一の晩に留弗夫、霧江、蔵臼、郷田、楼座、紗音の6人死亡。 園芸倉庫にて魔方陣の落書き。 第二の晩に絵羽と秀吉がチェーンロックの密室内で死亡。 源次と嘉音が絵羽達の部屋の異変に気付き、チェーンロック切断のために嘉音と熊沢の2人で行動する。 なおチェーン切断時に発見時はなかった魔方陣が出現 続いて、ボイラー室での異臭騒ぎに嘉音と熊沢がボイラー室に行く。 先行した嘉音が何者かに負傷を負わされる。 南條の手当てのために使用人室に運ばれるが手当てのかいなく死亡 立てこもった金蔵の書斎で手紙が出現。 源次、熊沢、南條、真里亞の中に犯人がいると疑われ夏妃にこの4人は部屋から追放される。 のちに1階の客室で南條、源次、熊沢の死体が発見される。 真里亞は犯人を目撃していた。 ベアトリーチェがやったという。 ベアトに命じられ壁に向かって歌を歌う ベアトの肖像画の前に呼び出された夏妃は、戦人達発見時に額を打ち抜かれて死亡していた。 銃声は1発で硝煙の臭いのする銃を自分で持っていた。 最後魔女を戦人達が目撃し、高笑いの中EP1終了 ・魔女の手紙について 真里亞がベアトによって託されたという魔女の手紙の内容で非常におかしな部分がある事に気付いただろうか。 特別条項の部分で、「利子の回収はこれから行いますが、誰かがこれを解いた場合、既に回収した分も含め全てお返しします」この部分だ。 EP1で利子の回収とは右代宮家の人命まで含まれてるんじゃないかという話があった。 この一文の全てお返ししますの部分だが、殺してしまった人間を碑文を解く事によって生き返らせるという意味になる。 これはつまり、事件を狂言で行うという意味に受け取れる。 EP1自体は狂言ではないが、ここの部分はEP7で語られるヤスの動機部分に非常に深く関係してるので覚えてて欲しい。 ・真里亞の態度 事件の犯人が誰なのかという考察の時に、EP1は紗音が犯人という結論に基本的にはたどり着くと思うのだが、源次、南條、熊沢殺害時の真里亞の態度を考えてほしい。 彼女はベアトが来たと言っているし、真里亞が意図的に嘘をつくような性格ではないと何度も言われている。 なので、ここに紗音が来たと考えてしまうと、真里亞がなぜ紗音が来たと言わずにベアトが来たと言ったのか疑問が残る。 それにTIPSでも紗音は園芸倉庫で死体で発見と書かれているので、人格として紗音は倉庫でヤスの中で殺されていて、実際に生き残っていたのはベアト人格だったのかもしれない ・お茶会での失言 EP1のお茶会の会話の中で譲治が「紗音の死に方は悲惨だったね」と言うと、紗音が「痛かった訳じゃありませんし」と言っている。 ・サソリのお守り 夏妃が事件前日に朱志香にサソリのお守りを貰い、就寝前に内側のドアノブにかけている場面がある。 ここは竜騎士07氏のインタビューによって解説がされている部分で、犯人は実際には夏妃の部屋に入ったのだが、このサソリのお守りを見て自身のルールに抵触してしまい殺せなくなってしまったと解説されている。 ヤスの魔女人格に悪食島伝説の悪霊の設定を入れているため、ヤスは自分のルールを厳格に守るが故に殺せなくなってしまったのだろう。 つまりここに「本来第一の晩で殺すはずの6名の内1名イレギュラーで殺せない人物が出てしまった」という事で、第一の晩の殺人で紗音が殺されたとしている部分に深く関連してくる。 そして、このサソリのお守りの存在を知ってるのは砂浜にいた従兄弟組だけという部分にも注目だ。 園芸倉庫にて魔方陣の落書き。 「第1のゲーム、第一の晩。 園芸倉庫に、6人の死体。 」 「幻は幻に。 ……土には帰れぬ骸が、幻に帰る。 」 この最初の部分だが、紗音の死亡は戦人が目撃していない。 目撃したのは秀吉で譲治にも死体を見せていない。 なのでこの6人の死体で紗音の死体が実際にあったのかは明確ではない。 なので実際には紗音の死体はなく、秀吉と絵羽が犯人の共犯で嘘をついていたという事になる。 源次と嘉音が絵羽達の部屋の異変に気付き、チェーンロック切断のために嘉音と熊沢の2人で行動する。 なおチェーン切断時に発見時はなかった魔方陣が出現 この部分はEP4で出た赤字も一緒に併記しておこう。 赤字 「二人は他殺である!」 「密室構築後に片方を殺害の後に自殺したのではない!」 「また、殺人は執行者、犠牲者が共に同室して行われた!」 「執行者が室外から殺害する手段は存在しない!」 赤字 「第1のゲーム、第二の晩。 寄り添いし二人の骸は鎖で守られし密室に。 」 「幻は幻に。 ……幻の鎖は、幻しか閉じ込めない。 」 まず最初に、源次と嘉音が絵羽達の部屋の異変に気付き、その後チェーンロック切断時に嘉音と熊沢の2人で魔方陣を目撃したという一連の流れは嘘である。 共犯である絵羽達と真犯人が今後の打ち合わせとでも言って中に入れてもらったあと、二人を銃で殺害。 チェーンを切断した後、マスターキーで施錠。 その後魔方陣を書く。 戦人達が来た時にはすでにチェーンが切断されていたのを思い出してほしい。 杭に胸を捧げし少年の最後。 」 「幻は幻に。 ……幻想の魔女と杭は、幻想しか貫けない。 」 これらの赤字を見て判断できるのは「嘉音は死んでない」という事だ。 赤字が誰にも殺せず自殺も事故死もしてない事を保障している。 残された可能性は南條が共犯で嘘の検視をして嘉音が生きてるのに死んだと嘘を言ったという事だ。 即ち、替え玉トリックは存在しない!」 「源次、熊沢、南條は殺人者ではない」 赤字 「第1のゲーム、第六、第七、第八の晩。 歌う少女の密室に横たわる3人の骸。 」 「幻は幻に。 ……盲目なる少女が歌うは幻。 密室幻想。 」 最初の園芸倉庫で実際は死んでいない紗音、そして死んだふりで生き残っている嘉音、ヤスはこの時点で人目につかないように生き残っていて、客室にベアト人格で行って、共犯のこの3人のスキをついて銃で殺害した。 真里亞がベアトリーチェが来たと言っている以上、紗音や嘉音でここに来たとは思えない。 彼女は素直に真実を言ってしまうためだ。 もしかすると、紗音と嘉音の人格自体をこの時点で抹消してしまってるのかもしれない。 ベアトは普通にマスターキーを使って入ってきただけだが、真里亞はそれを目撃してなかったのだろう。 真里亞が「どうやって入ってきたのベアト?」と聞いた時に「妾は魔法で入ったのだ!」とでも言ったに違いない。 それが「盲目なる少女」であり、ベアトを盲信する真里亞の事を指している。 銃でお互い同時に発砲、夏妃は殺された訳だが、ここで論争の種になっている「身元不明死体は一切なく、生存者も全員がアリバイがある!」この赤字の考え方だ。 夏妃殺害に関する一連の赤字は、EP4のベアトと戦人の論戦時に出てくる。 この時、戦人の使う青き真実と、ベアトの反論である赤き真実のやりとりの流れで「生存者」と「死者」の言葉の定義が、本来の言葉の意味とは違う意味合いを含んで使われているため、誤解の元になっている。 まず戦人は事件の犯人を最初の園芸倉庫の6人の中の誰かだと疑って次のような青を使う。 青字 「犯人には、アリバイのない人間を想定する。 それは死者だ! 最初の6人の死体の中には、顔面粉砕による身元不明死体が含まれる。 これが実は偽装死体で、犠牲者のふりをして姿をくらました犯人Xが二人を殺したとの仮説は可能だ! そして犯人は密室殺人構築後、ベッドの下に隠れ、俺たち全員をやり過ごしたんだ!!」 青字 このように、戦人は「死者を犯人」だと考えている。 これを受けてベアトは嘉音殺害時に、 赤字 「全ての生存者にアリバイがある! さらに死者も含めようぞ!! つまり、島の如何なる人間にも死者にも、嘉音は殺せなかった!」 赤字 という赤字を使うのだ。 つまり、戦人が犯人を死者だと想定して青字を使ったため、ベアトは死者という言葉に「トリックで生き残ってる犯人」という意味を含めて赤字を語っている。 このため「生存者=表向き生き残ってる人物」「死者=表向きは死んだとされているが、何らかのトリックで生き残ってる犯人」というふうに、言葉の定義が本来の言葉の意味と変わってしまっている。 この状態で夏妃の論争に入るため、一見、夏妃の部分の赤字だけを見ると「生存者」という言葉に、犯人も含まれてるように見えてしまうが、犯人はここの場合では「死者」に定義されている。 EP1の事件の内容は大筋このような内容だ。 犯人:ヤス 共犯者:絵羽、秀吉、南條、源次、熊沢 碑文に見立てて事件が起こっているが、第8の晩の殺人で本来は事件が終わり、生き残った者は黄金郷に招くというのが例の碑文の内容だ。 ではなぜ、生き残った夏妃は殺されたのか。 夏妃は犯人からの手紙を見て客間にかんぬきをし一人で出かけている。 このシーンで真里亞は夏妃の一連の動きをちゃんと見ていて、手紙を拾って一人で出て行ったと言っている。 あの手紙というのは別に夏妃に宛てられた訳ではなく、本来は生き残った5人に向けて宛てられたものだと考えられる。 という事はあの手紙の本来の趣旨として、生き残った5人に肖像画の前に来るように促す内容だったのではないかと推測される。 手紙で呼び出したベアトが生存者に何をするつもりだったのかは不明だが、時間的に考えて24時をもう迎える頃で、結果的に全員死亡するのは間違いない。 こういう儀式が終わった後に殺人が起こる場合、まずはTIPSの魔女の棋譜を確認してほしい。 EP1の場合源次、熊沢、南條の3人の時点で第8の晩が終わっており、その後に第9の晩に魔女復活と書かれている。 EP2で碑文が解かれれば事件は終わると語られているが、それと対極にあるのがこの「第9の晩」である。 この段階に入ると魔女により皆殺しが確定し、誰も生き残る事が許されない。 そもそもなぜこんなルールがあるのかというと、このうみねこ最大の謎である犯人の動機に関わって来る。 碑文が解かれれば殺人は終わるという部分と第9の晩が来る前までに碑文を解かないと皆殺しにする。 この2つは犯人が自身の目的のために設定してる絶対順守のルールであり、これを破ってしまうと事件を起こす意味自体がなくなってしまう。 夏妃が殺されたのは、事件が第9の晩に達し、犯人の願う奇跡的なルーレットの目が出なかったせいであり、その場合生きる目的を失ってしまった犯人が黄金郷で思い人と結ばれるため、全員道連れに皆殺しをするのである。 詳しい犯人の動機についてはEP7で詳細に語る。
次のベアトのゲームのミステリーの真犯人は? A. 犯人は 「紗音、嘉音と同一の肉体を持つベアトリーチェという名の人物」です。 紗音、嘉音、ベアトリーチェは同一の肉体を持ち、3人の人格が登場人物として描写されます。 共通の共犯者である源次、熊沢、南條に加え、EP毎に異なる人物を買収し、共犯者としています。 この記事中の質問で犯人について言及がない場合、全て真犯人ベアトリーチェによる犯行であることを前提とします。 この事件の共犯者は? A. 紗音、嘉音、源次、熊沢、南條、絵羽、秀吉です。 社が消滅していた理由は? A. ベアトリーチェが島を爆発させる為の爆弾の威力を確かめる実験を社を爆破することで行った為。 真里亞の薔薇が消失した理由は? A. 郷田が薔薇庭園の見栄えを良くするために不格好な薔薇を間引いたからという単純な理由です。 真里亞が持っていた傘と手紙を渡したのは誰? A. 真犯人ベアトリーチェ。 紗音の姿のままでも、自分が魔女ベアトリーチェだと宣言すれば真里亞はそれを信じます。 留弗夫は霧江に、戦人が本当は霧江から産まれたこと、赤子を取り替えて明日夢から産まれたと偽っていたことを明かすつもりで、それを伝えたら「霧江に殺されるだろうな」という意味を込めた台詞です。 夏妃の部屋の扉に不気味な汚れが残された理由は? A. 真犯人のベアトリーチェは一度は夏妃を殺そうと中に入りますが、部屋の中で内側にサソリのお守りという魔除けが掛かっていることを知ります。 そこで「魔女だから魔除けを避ける」という自身のルールに従い、その出来事を示すために扉を汚しました。 紗音を除く5人については南條の協力によって得られる睡眠薬を用い、食堂で眠らせた後に園芸倉庫に運び、そこで銃で殺害すれば屋敷を大きく汚さずに実行可能であると考えられます。 多少の抵抗が食堂あり、その際に血溜まりが出来たのだと思われます ベアトリーチェと同一の肉体を持つ紗音は 死亡していません。 そして買収した秀吉によって戦人達に紗音の死を誤認させます。 チェーン密室の絵羽・秀吉殺しの方法は? A. 真犯人のベアトリーチェは、買収した協力者である絵羽、秀吉の部屋には碑文殺人の計画についての話をするために問題なく入ることが可能です。 部屋に入ったあと銃で二人を殺害し、嘉音、源次、南條、熊沢らが口裏を合わせ、密室殺人の第一発見の報告を行います。 チェーンロックは最初からかかっていませんでした。 絵羽、秀吉は共犯者なのに殺す理由は?約束は守らないの? A. 他のEPから判断するに、ベアトリーチェは基本的に共犯者も殺します。 必ず命を助けるような約束はしていなかったのでしょう。 嘉音はここで死亡していません。 死体の偽証は協力者の南條が行います。 嘉音の「ルーレットを全て台無しに」という発言はどういう意味? A. ベアトのゲーム盤において、嘉音は単にベアトリーチェが変装している姿ではなく、一個人の人格を持つ人間として描写されます。 なので彼の発言には全て彼の心を反映されており、ルーレットを台無しにしようとする行為は、嘉音の自殺によるベアトリーチェの肉体の殺害であると考えると筋が通ります。 金蔵の書斎内に手紙を置いた人物と方法は? A. 源次であると考えて良いでしょう。 他の使用人でも可能ですが、源次が一番気配を隠すことに長けているので彼が適任です。 客間の源次、南條、熊沢殺しの方法は? A. 真犯人ベアトリーチェはマスターキーを持っているので、客間に入ることが可能です。 そして源次、南條、熊沢に死体のふりをさせる、もしくは最も忠実な協力者である源次と協力すれば3人を殺害することは可能です。 客間にいた真里亞が源次、南條、熊沢の殺害を魔女によるものと証言したのは何故? A. 真里亞はベアトリーチェの「あなたはたくさん歌を歌うから、何が起こっても何が聞こえても、聞こえない聞こえないわからない」という言葉を盲信し、殺害の様子を証言せず、魔法で殺害が行われたと主張することになります。 歌を歌う前に聞いたので問題ありません。 玄関ホールの夏妃殺しの方法は? A. 真犯人ベアトリーチェが直接夏妃を殺害します。 夏妃の銃に実弾は入っていなかったので殺害は容易です。 なお、この殺害現場で戦人達は24時になる寸前に真犯人のベアトリーチェを直接目撃しますが、直後に島の爆発によって死亡します。 このエピソードと現実世界の関係は? A. このエピソードで語られるミステリーの筋書きは安田紗代が事件当日に流したメッセージボトルに書かれていたもので、1986年より未来の世界でその内容が公開されています。 書かれた内容はお茶会より前の部分までで、戦人主観の物語ではなかったと考えられます。 右代宮戦人の人格を失った八城十八がその内容に触れ、彼の記憶の中の右代宮戦人が魔女幻想と戦う物語が幻想世界に生まれたものがEP1の物語だと解釈すれば良いでしょう。 碑文殺人が終わり、24時の生き残っていた戦人、譲治、朱志香、紗音、嘉音が黄金郷に招かれるシーンです。 そこで戦人がベアトリーチェを認めなかたっため、黄金郷は成立せず戦人とベアトの魔女幻想を巡る戦いが続いていきます。 裏お茶会でベルンカステルが出てきたのは何故? A. 八城十八の内面に、六軒島事件の真相を暴き、魔女幻想を否定すれば右代宮戦人が救われるという奇跡を求める心が生まれた結果、奇跡の魔女ベルンカステルが真相を暴く存在として幻想世界に現れたと解釈できます。 コメント一覧 4• ケーナ• 2015年06月14日 19:42• どっぱん• 2015年06月14日 21:34• 朱志香は嘉音が離れることを拒否するでしょうが、失明状態の朱志香の手を振りほどき部屋を出ることはベアトリーチェに可能な行動であったと考えます。 ケーナ• 2015年06月15日 05:55• 安心しました ところでEP3においてエヴァは 客間の前に立ちふさがったベアトの心臓を 打ち破ることが出来なかった訳ですが これは単なる幻想描写ではなく 比喩なのではないでしょうか? ベアトの心臓 一人二役、黄金、爆弾 によって 絵羽は部屋に入ることを諦めた 可能性としては一人二役を見破ることが出来ず 爆弾の存在と利用方法と引き換えに 朱志香の殺害を諦めた• どっぱん• 2015年06月15日 10:34• 心臓はEP4の終盤を参照すると全てに言及する必要はなく、そのうちの1つの一人三役 紗音、嘉音の二人の死によって買収相手が完全にいないと判断されたと言う流れなので三役が適切だと思います の謎が残って、紗音死亡確認後の行動が絵羽の想定外となった、という流れで朱志香が絵羽に殺されることかなくなったと言えるでしょう。 これも興味深い話題なので、QAに追加させて頂こうと思います。
次の3分で分かる、の真相と解答。 六軒島連続殺人事件とは、魔法とかではなくて、全て人間が起こして行った事件です。 事の起こりは戦時中、主人公の祖父右代宮金蔵が、六軒島で初代と出会い、二人の間に娘(二代目)が出来ます。 初代は、産後の肥立ちが悪く死亡します。 金蔵は、生まれた二代目を死んだ初代の生まれ変わりだと信じ、二代目との間にも子供を作ってしまいます。 これが安田紗代(三代目、通称ヤス)です。 二代目は、海岸で崖から落ちて死亡してしまいます。 ヤスは多重人格者で、紗音、など複数の人格を持っています。 嘉音も、ヤスの人格の呼び名の一つです。 そして「」という名称で登場する人物が、実際には三人います。 物語の中で人数が出てくる場合に「人間の肉体の数」をカウントしているのか「人格の数」をカウントしているのかが伏せられており、これも一見不条理に見える数字を読み解く鍵になっています。 ヤスは、金蔵が近親相姦の過ちを繰り返さない為に、出生の秘密を隠して右代宮家に使用人として連れてこられ育ちます。 金蔵は、86年の六軒島連続殺人のかなり前に死んでいますが、死ぬ前に碑文の謎を解いたヤスに右代宮家当主の地位や財産を相続しています。 ヤスは紗音の人格で、戦人に恋をします。 戦人はヤスに、「白馬に乗って迎えに来る」という約束をしますが、翌年から家庭の事情で親族会議に来れなくなります。 紗音人格のヤスは、戦人がいつまでも迎えに来ない事に傷つき、戦人への恋心を自分の別の人格(人格)に預け、別の恋を探します。 ヤスの紗音人格は、譲治と新しい恋をし、交際を進めます。 しかし、86年に数年ぶりに戦人が親族会議に帰って再会した為に、ヤスの中の2つの人格が、紗音は譲治に、は戦人に、別々に恋をしている状態になります。 ヤスは自身の恋に決着をつけるべく、 1、戦人と結ばれる。 2、譲治と結ばれる。 3、または誰とも結ばれない。 の三つの結果の可能性がある事件を起こそうとしますが、未遂に終わります。 なぜ未遂になったかというと、ヤスが事件を計画した前日に、戦人の両親ルドルフと霧江が、右代宮家の資産を我がものにせんと、他の親族を次々に殺し始めたからです。 譲治も殺されてしまいます。 ルドルフと霧江は、絵羽に返り討ちに会い死にます。 ヤスは戦人と逃亡しますが、ヤスは自分の恋に決着がつけられなかった事に絶望し、海に飛び込み自殺をしてしまいます。 結局事件の後には、戦人と絵羽の二人だけが生き残りました。 戦人はヤスを助けようとした際に、溺れて記憶と人格を失ってしまいます。 しかしその後、徐々に断片的な事件の記憶を取り戻し、「」を書きます。 このというのは、六軒島連続殺人事件をフィクションとして虚実をない交ぜて「戦人が書いた小説」であり、 【私達視聴者が見ているの各エピソードは、この「戦人が書いた【】という小説」である】 という事が、「」の真相であり、解答です。 私もこの作品の見せ方に、アンチの感想の視聴者です。 例えばもう少しシンプルな構造の物語であれば、「解答編無し」なども受け入れられたと思います。 ですが、この作品ではあまりに様々な要素や沢山の登場人物をゴチャゴチャに絡み合わせた上で、視聴者に謎かけをし続ける口調で物語が進み、継続的に興味を惹かせ続けた上での結末であり、解答編パートは無ければならなかったと思っています。 ですが、それでも「」が好きです。 二周目をもう一度見たのは真相を知った後ですが、改めて見返してとてもおもしろい作品だと思います。 まず舞台のロケーションが好きです。 「本土と断絶した孤島で、天候という不確定要素により発生した密室」というシチュエーションと、その意味の持たせ方は凄いですね。 またキャラクターも魅力的です。 ヒロインの大部分が「子持ちの人妻」というのは、かなりの目新しさでした。 登場キャラクターでは、戦人と楼座と絵羽が、好きでした。 難解なストーリーの中で比較的裏表の無い性格のキャラクターなので、感情移入しやすかったからだと思います。 各エピソードのトリックも、面白いですね。 というのは、文字だけのミステリー小説などでは前例もある古典的なものですが、アニメ版では小説でも実写でもないアニメという表現方法の中で、上手く見せてくれています。 また、「登場人物のほぼ全員共犯」なども、やはり古典的ミステリーで前例があるのですが、大好きです。 の名作「」のオマージュと思われる部分なども、大好きです。 物語の枝葉の部分で、回収されきれてない伏線などもかなりありますが、、、。 なにより、これだけミステリーにも造詣の深い作者が、なぜミステリーとしての見方で作品を楽しんできた視聴者を満足させられる内容の結末を作らなかったのか? 今もって最大の謎ですね。
次の