『かもめ』 2016年 のトレープレフ役で初舞台を踏み、鮮烈な印象を残した坂口健太郎。 その坂口が、前作に引き続き熊林弘高の演出で、シェイクスピアの傑作喜劇『お気に召すまま』でオーランド役に挑む。 近年連続ドラマの主演を務めるなど、俳優としてノリに乗っている坂口。 そんな彼にとっても3年前の『かもめ』は、特別な1作になっているようだ。 「初舞台ということもありましたし、すごく幸せな、宝物のような時間だったと思います。 それは自分にとって大きな糧になったと思いますし、あのタイミングで、あの作品に携われたことは、とてもいいめぐり逢いだったと思います」 アーデンの森を舞台に、青年オーランドと男装した娘ロザリンドとの恋の駆け引きを描く本作。 坂口も「無茶苦茶一生懸命やっている姿に笑ってしまったり、笑わせようとしているシーンで逆に冷めてしまったり。 つまりこの作品も、そこはお客さんに委ねちゃっていいのかなと思っているんです」と微笑む。 熊林と一部のキャスト、スタッフは、本番5か月前の段階からすでに、この何層にも入り組んだ戯曲を読み解く作業を進めているという。 「僕はまだ参加出来ていませんが、『かもめ』の時も実感したんですよね。 すべての角度から解釈を進めていくことで、どんな変更にも違和感なく対応出来るということを。 本番に向けて少しずつ固めていく作業ももちろん大切ですが、熊林さんの場合、1度つくったものでもどんどん変えていって、全部がまるで液体のように混ざっていく。 それって上澄みだけじゃなく、作品の理解度がすごく深かったからこそ出来たことだなと。 だから今回も、オーランドという人物の内面にどれだけ迫っていけるかが非常に大事になると思いますし、その作業が今からとても楽しみです」 公演は7月30日 火 から8月18日(日)まで、東京・ 東京芸術劇場 プレイハウスにて。 その後新潟でも上演。 取材・文:野上瑠美子.
次のCONTENTS• 映画『仮面病棟』の作品情報 C 2020 映画「仮面病棟」製作委員会 【日本公開】 2020年(日本映画) 【原作】 知念実希人 【監督】 木村ひさし 【キャスト】 坂口健太郎、永野芽郁、内田理央、江口のりこ、朝倉あき、丸山智己、笠松将、永井大、佐野岳、藤本泉、小野武彦、鈴木浩介、大谷亮平、高嶋政伸 【作品概要】 現役の医師でもある人気ミステリー作家・知念実希人の累計発行部数100万部を突破した「病棟シリーズ」から、『仮面病棟』が、坂口健太郎を主演に映画化。 監督は、昨年公開したばかりの『屍人荘の殺人』をはじめ、ドラマ「99. 9刑事専門弁護士」などスピード感あふれる演出を得意とする木村ひさし。 ピエロの仮面を被る凶悪犯に占拠された病院を舞台に、当直医・速水(坂口健太郎)と、怪我を負った女子大生・瞳(永野芽郁)が、危険な密室と化した病院からの脱出劇を繰り広げます。 ピエロの正体、犯行の真の目的とは。 そして、病院に隠された秘密とは。 究極のノンストップ脱出医療ミステリーです。 映画『仮面病棟』のあらすじ C 2020 映画「仮面病棟」製作委員会 先輩医師から頼まれて一夜限りの当直をすることになった速水秀悟。 婚約者を事故で亡くした過去を持ちます。 その夜、ピエロの仮面をつけた凶悪犯が、鉄格子で閉ざされた病院を占拠し、身元不明の入院患者64人と職員たちと共に速水は閉じ込められてしまいます。 犯人に銃で撃たれて傷を負った女子大生・瞳を治療する速水。 瞳と共に脱出を試みるものの、かたくなに通報を拒む院長や、院長とともに何かを隠している様子の看護師、さらには身元不明の入院患者や隠された最新鋭の手術室など、次々と不可解な事態に直面し…。 映画『仮面病棟』で主人公の速水秀悟役を演じる坂口健太郎は1991年7月11日生まれの俳優・モデル。 東京都出身。 トライストーン・エンタテイメント所属。 モデル活動をスタートします。 2014年、映画『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』で俳優デビュー。 2015年TBS金曜ドラマ『コウノドリ』で連続ドラマ初出演。 同年、第41回エランドール賞・新人賞を受賞。 2018年『シグナル 長期未解決事件捜査班』で連続ドラマ初主演を果たします。 そのほか映画『今夜、ロマンス劇場で』『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』『そして、生きる』や、連続テレビ小説『とと姉ちゃん』、ドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』『模倣犯』など数多くの話題作で活躍。 本作『仮面病棟』が映画単独初主演となります。 2018年3月16日にファースト写真集『25. 6』を発売。 様々な役を演じ分ける人気トップクラスの俳優です。 2015年、大人気ヒューマン医療ドラマ『コウノドリ』では小児科医・白川役。 坂口の出世作となりました。 2016年の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』では、ヒロインと恋に落ちる帝国大学生役を好演。 植物の研究に没頭する、少し変わり者で素朴なキャラクターを演じて全国区でブレイクしました。 その後はドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』『イノセンス 冤罪弁護士』で主演俳優に。 2015年映画『俺物語!! 』『ヒロイン失格』で第11回おおさかシネマフェスティバル新人男優賞を受賞。 2016年には骨太の傑作『64-ロクヨン-前編』『64-ロクヨン-後編』で、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。 同年第41回エランドール賞新人賞も受賞。 『そして、生きる』『今夜、ロマンス劇場で』『君と100回目の恋』などの数々の映画作品でダブル主演。 単独での映画主演は、本作『仮面病棟』が初となります。 初めて脚本を読んだ時、面白くて息もつかせない作品になると感じたと語る坂口。 3年ぶりの共演となる、瞳役の永野芽郁と良い化学反応を起こしたいとコメントしています。 オファーの絶えない人気俳優・坂口健太郎が、ノンストップ・サスペンスでどんな緊迫感あふれる演技を魅せるのか期待が高まります。
次の主な出演作: 舞台 倉持裕 作・演出「ネジと紙幣」、インパル・ピント、アヴシャロム・ポラック演出「100万回生きたねこ」、熊林弘高演出「秋のソナタ」、蜷川幸雄演出「ハムレット」ほか。 映画「愛のむきだし」「川の底からこんにちは」「悪人」「一命」「夏の終り」「駆込み女と駆出し男」ほか。 ドラマ「それでも、生きてゆく」「Woman」「ごめんね青春!」「ど根性ガエル」(声の出演ピョン吉)「シリーズ・江戸川乱歩短編集1925年の明智小五郎」ほか。 4月30日からスタートするNHKドラマ「トットてれび」(NHK 毎週土曜)に出演。 夏には映画「ONE PIECE FILM GOLD」(7月23日公開)に声優として出演。 2017年には映画「愚行録」が公開予定。 専属モデルとして2014年6月号で20年ぶりの単独表紙を飾り話題となった。 2014年 映画『シャンティデイズ365日、幸せな呼吸』で俳優デビュー。 2015年「ヒロイン失格」ほか5本出演。 2016年「残穢-住んではいけない部屋-」ほか「64-ロクヨシ-」「高台家の人々」「オケ老人!」公開予定。 TBSドラマ『コウノドリ』で連続ドラマ初出演を果たし、月9の話題作「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」に出演。 4月からの連続ドラマ小説「とと姉ちゃん」星野武蔵役。 TBS「重版出来」小泉純役。 おおさかシネマフェスティバル2016新人賞受賞。 本作品が初舞台となる。 ロックバンド「黒猫チェルシー」のフロントマン。 俳優活動では、2009年2000人のオーディションを勝ち抜き、映画「色即ぜねれいしょん」主演で映画デビュー、日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。 映画「くちびるに歌を」、ドラマ「カーネーション」、「ロング・グッドバイ」など。 2015年は、NHK連続ドラマ小説「まれ」に出演。 同年夏に舞台「赤塚不二夫生誕80周年、男子! レッツラゴン」 本多劇場 にて初舞台、初主演を務める。 初映画監督作品「モーターズ」も全国各地で公開されるなど、多彩な才能を開花させている。 2016年4月からはTBSドラマ「毒島ゆり子のせきらら日記」へ出演。 6月1日には黒猫チェルシーとしてシングル「青のララバイ」を発売、東名阪ワンマンツアーも決定するなど、精力的に活動中。 文学座所属。 1969年より座員に。 数多くの劇団公演で重要な役を演じながら、劇団外でも唐十郎、野田秀樹、三谷幸喜、栗山民也、白井晃、長塚圭史、森新太郎など、新旧問わず時代を代表する多くの劇作家・演出家と常に仕事をしている。 また映画、TVドラマ、ナレーションなどでも独特の存在感を発揮している。 読売演劇大賞優秀男優賞を3度受賞。 東京都生まれ。 国民的テレビドラマと呼ばれた「北の国から」で22年の長きにわたり螢役を務める。 以後、映画、舞台へも活躍の場を広げ、実力派として高い評価を得る。 他に、朗読、執筆、講演でも独特の感性を発揮。 根強いファンを持つ。 エコロジストとしてのやわらかなライフスタイルも注目を集め、そのしなやかな自然観が共感をよんでいる。 現在、TBSラジオ「文学の扉」 毎週日曜21時~ でパーソナリティーを務める。 2016年3月12日から映画「喜劇 家族はつらいよ」 山田洋次監督作品 が公開される。
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