【まずジャンボタニシを知ろう!】 日本在来のタニシの一つに、ヒメタニシがいます。 外来のジャンボタニシと、在来のヒメタニシで比較してみましょう。 (本来はジャンボタニシはタニシ科には分類されていないのですが、同じ水田にいる巻貝として、双方を比較します。 ) ジャンボタニシは・・・ 1)えら呼吸と肺呼吸の双方ができる。 (ヒメタニシはえら呼吸のみ) 2)ほふく運動と遊泳ができる。 (ヒメタニシはほふく運動のみ) 3)水中と陸上で活動できる。 ヒメタニシは水中のみ) 4)ジャンボタニシは柔らかい有機質のものを好んで食べる傾向がある。 5)摂食方法はジャンボタニシは刈り取り食のみ。 かといって浅水にすると、ほかの草が光合成をして繁茂してしまう。 …この矛盾をいかに上手にかわして水の管理をするか。 つまり、代掻きのときに丁寧にならしておかないといけないということですね。 (当会の生産者さんには、JA説明会で既にお話しています。 こうなると、ジャンボタニシは恰好の除草隊に!上手につきあえば、農家のよき相棒となってくれるんです。 ここから、ジャンボタニシのことを「稲守貝」と呼ぶ地域もあるそうです。 実際当会には、 ジャンボタニシをうまく利用して、一度もチェーン除草をしたことがない生産者さんもいます。 そもそも、なぜチェーン除草をしなくてはいけないのでしょう? 苗が育ちやすくなるように、 手助けしてあげる必要があるからなんですね。 言い換えれば、その必要がなければ、チェーン除草はしなくてもいいんです。 コナギやヒエが生えても、稲の方に力があると判断し、除草しない人もいます。 チェーン除草は必ずしなくてはいけないわけではない んですね。 かといって、「自然栽培だから自然のまま、そのままに…」というのも自然栽培的ではありません。 それが「放置」となっていないかを見定める必要があります。 「自然という無為」と「栽培という有為」の 対峙関係をどのようにバランスするかが、木村式自然栽培のキモとなります。 ジャンボタニシは 環境省の要注意外来生物リストにも入っています。
次の【サンケイ化学】 ジャンボタニシ防除に専用薬剤 人畜や環境に対する高い安全性も確認 業界初の専用剤 サンケイ化学(株)(福谷明社長、本社:鹿児島市)は5月7日、待望のスクミリンゴガイ(ジャンボタニシとして有名な外来種)を防除する『スクミノン』を市場投入した。 この分野の防除は石灰窒素、キタジンPなどが先行しているが、専用防除剤としては業界初。 本剤はメタアルデヒドを有効成分とした粒剤(ベイト剤)で、スクミリンゴガイに対して高い誘引殺貝効果を示す。 また、同時に人畜への安全性評価試... 業界初の専用剤 サンケイ化学(株)(福谷明社長、本社:鹿児島市)は5月7日、待望のスクミリンゴガイ(ジャンボタニシとして有名な外来種)を防除する『スクミノン』を市場投入した。 この分野の防除は石灰窒素、キタジンPなどが先行しているが、専用防除剤としては業界初。 本剤はメタアルデヒドを有効成分とした粒剤(ベイト剤)で、スクミリンゴガイに対して高い誘引殺貝効果を示す。 また、同時に人畜への安全性評価試験や作物、土壌への残留試験がなされ、人畜や環境に対する高い安全性も確認されている。 普通物、A類相当。 4月30日付けで農薬登録を取得していた。 いっぽう、スクミリンゴガイは、新紐舌目リンゴガイ科の淡水巻貝。 タニシとは科が異なり、大きいものは殻高が7cmにもなるためジャンボタニシと俗称されている。 原産は、南米のラプラタ川流域。 1980年代の初め頃、長崎県の養殖業者が「食用」として輸入したが、その後、九州で養殖されていたものが各地に広まり、野生化していった。 農水省調査によると、平成18年のスクミリンゴガイの発生面積は約8万4000haにのぼり、福岡、佐賀、鹿児島、静岡、宮崎の各県の順で発生面積が多い。 関東では千葉県での発生が問題になっているが、温暖化の進展によっては発生域が北上する可能性が高い( グラフ参照)。 『スクミノン』の上手な使い方(移植栽培)として、「全面均一散布が基本だが、水口周辺や深水になる場合は被害が多い傾向にあるため、それらの場所には所定の範囲内で多めの散布を呼びかけて」(営業本部・技術普及部)いる。 流通チャネルは、クミアイ化学が九州以外の系統、サンケイ化学が九州の系統および商系ルート。
次のイネの苗に被害をもたらすジャンボタニシですが、どうにかして一網打尽にできないのでしょうか? また、捕獲した後、どのように駆除すればよいのでしょうか? 今回はこれら2つをテーマにして、対処法を説明していきたいと思います。 ジャンボタニシを捕獲する方法について 一気に捕獲する方法は、2つあります。 1つ目は、 野菜を使っておびき寄せる方法です。 これは、ジャンボタニシが柔らかい葉を好むことを利用したものです。 水田の水際にスイカの皮やナスなどの野菜を置きます。 すると、その周りにジャンボタニシが集まってきます。 そこを網で一度に捕らえることができます。 2つ目は、 酒粕だんごを作る方法です。 これは、少しコストが割高になりますが、沖縄県で行われている方法です。 市販の誘引剤の成分をもとにして考えられたそうです。 酒粕と小麦粉を練り、お茶パックに詰めて水田に置きます。 残念ながら、分量の割合などは分かりません。 すると、ジャンボタニシが集まってくるそうです。 寄ってきたジャンボタニシを一度に捕らえることができます。 ジャンボタニシを駆除する方法について 捕らえたジャンボタニシは、大変ですが 一つひとつ踏みつぶしてください。 意外とジャンボタニシの殻はもろく、すぐに割れます。 その後、穴を掘って埋めましょう。 ジャンボタニシの卵の場合はもっと簡単です! 卵のついている葉や茎を切り取り、それを そのまま用水路などの水中に投げ入れます。 卵は乾燥したところでないと孵化できないので、やがて死滅してしまいます。 スポンサードリンク まとめ ジャンボタニシを誘引するのは身近な材料で作れることが分かりました。 駆除は単独で行うよりも、複数で行った方が効果的です。 卵の駆除は簡単にできるので、ぜひチャレンジしてみてください。 スポンサードリンク.
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