子猫の離乳。 哺乳期・離乳期の子猫の育て方

【永久保存版】子猫の餌の与え方・量・回数・時間を徹底解説!|ねここもり

子猫の離乳

以下のグラフは子猫が生まれてから生後8週齢(56日齢)になるまでの体重変化を記録したものです。 フロリダ大学の調査チームがオス115頭とメス111頭の子猫を対象として行った観察が元データになっています。 猫たちは純血種ではなく普通の短毛種で、栄養状態は良好です (:DiGangi, 2020)。 誕生時:オス110g メス110g• 2週齢:オス300g メス290g• 4週齢:オス490g メス470g• 6週齢:オス690g メス630g• 8週齢:オス960g メス880g また以下は子猫が成猫になるまでの一般的な体重変化グラフです。 新生子の出生時の体重は80~120gで、平均が113g程度ですので、スタートは113gに設定してあります。 成長時の体重はオス猫4. 3kg、メス猫3. 2kgくらいを想定しています。 子猫の体重が青や赤の色がついたエリアから上にはみ出る場合は「体格が大きい/太り過ぎ」、下にはみ出る場合は「体格が小さい/やせすぎ」かもしれません。 生後8週間(56日間)における平均成長率は、出産数が2頭の場合が「13. きょうだい猫の数が多ければ多いほど成長率が悪くなるのは、1頭あたりの栄養摂取量が減るためです。 ただしこれは「母乳」という限られた資源を栄養としたときの成長率であり、ここに人工栄養が加われば、たとえたくさんのきょうだい猫がいても、1頭あたりの栄養量を増やすことができるしょう。 子猫の成長率曲線 以下のグラフは、純血種ではない普通の短毛種が自由に餌を食べた時における成長率を表したものです (Massey University, 2018)。 横軸が「週齢」、「縦軸が1週間に増える体重(g)」、青線が「オス猫」、赤線が「メス猫」を示しています。 例えば10週齢における増加体重が120gの場合、「生後9週齢から10週齢に至る1週間で体重が120g増加する」という意味になります。 猫は人間と同じく性的二形成を持った動物ですので、生後3週齢ころからオスとメスとの成長率に差が生まれ始めます。 成長率のピークを迎えるのはメスの場合が13週齢(3ヶ月齢過ぎ)ころ、オスの場合が15週齢(4ヶ月齢弱)ころです。 ピークを過ぎてからは緩やかに成長を続け、70週齢(1歳半)ころになるとオスもメスも成熟年齢に達して成長がストップします。 子猫の成長率データはニュージーランド・マッセー大学の繁殖コロニーで飼育されていた212頭の猫を元にしたもので、不妊手術ステータスもバラバラ(去勢オス97頭 未去勢オス8頭 避妊メス46頭 未避妊メス61頭)ですが成長の目安にはなってくれるでしょう。 体の大きさによって胃袋の容量が変わりますので、しっかりと体重を測って下さい。 また正常なら1日10~15gのペースで体重が増加していきます。 たった3日で必要カロリー数も胃の容量も変わりますので、毎日デジタルスケールに乗せて体重の変化をモニタリングし、結果に合わせてミルクの量を調整します。 「寝てばかりいる」と少し不安になるかもしれませんがそれが正常ですので、授乳とおしっこが終わったらすみやかにベッドに戻してぐっすりと眠らせてあげましょう。 0~7日齢の子猫の成長 子猫の成長(0~7日齢)• 体重1日最低10gのペースで体重が増える。 1週間で100g増えるのが目安。 生後7日時点での体重は150~225gくらい。 視覚4日齢ではすでに大脳皮質における視覚の電位が記録され、6日齢には網膜電図が記録可能となる。 聴覚生後2~3日ごろから電位が見られ、生後6日目までに200~6,000ヘルツまで可聴域が広がる。 運動能力下半身を骨盤で支え、前肢で体重を支えようとする「踏みなおし反射」は、3. 5日齢くらいから見られるようになる。 その後、5. 7日齢くらいになると、前肢で体重を支えることができるようになる。 触覚生まれたときから鋭敏で、特に鼻先は0. 2度の温度変化でも感知できる。 特徴や注意点 子猫の目は、生後7日頃まで開かないため、外の世界はもっぱら嗅覚、触覚、聴覚によって把握しようとします。 特に前足(前肢)の役割は重要で、自分の位置を変えるときや、母猫の腹部に対して「ミルクトレッド」と呼ばれる行動を取るときに用いられます。 ミルクトレッド(milk tread, ニーディングとも)とは、乳房をマッサージするような動きのことで、これにより母乳の出がよくなると言います。 子猫の鼻先は、母猫の乳首を探すためや、巣から迷い出たときのため、温度に対して非常に敏感にできています。 迷子になった子猫は、巣に向かって続く温度勾配を鼻先で感知し、自分の進むべき方向を決めているそうです。 これは、母猫が連れ戻しに来なかったときのための生得的な安全装置なのでしょう。 母猫から子猫を引き離した後、再び一緒にすると、頭部を母猫の被毛の中にうずめる もぐりこみ反射と呼ばれるしぐさを見せます。 成猫でも、顔面を両手で覆うとおとなしくなる場合があるのは、子猫の頃のこうした安心感を覚えているためだと考えられます。 子猫の成長(8~14日齢)• 体重1日最低10gのペースで体重が増える。 1週間で100g増えるのが目安。 生後14日時点での体重は250~325gくらい。 視覚7~10日齢頃に目が開き始め、2~3日かけて完全に開く。 聴覚生後7日目には定位反応が見られ、13~16日齢までには音の聞こえる方向へ探索をするようになる。 外耳道は6~14日齢に開き、おおよそ17日齢で完成する。 運動能力10日齢頃から後肢で下半身を支えるようになり、14. 3日齢頃から後肢による踏みなおし反射が見られるようになる。 その他暖かいものの中へ頭から入り込もうとする「もぐりこみ反射」が16日齢まで見られる。 体温調整が自力でできるようになると自然消滅。 特徴や注意点 4週齢の授乳 4週齢(22日齢)くらいから少しずつ離乳食の割合を増やしていきます。 右端に熱量(kcal)の目安を記載してありますので参考にして下さい。 この時期の目標は 舌を使ってぴちゃぴちゃなめとることです。 床が汚れてもいいようにタオルなどを敷き、離乳食(硬さはおかゆやペースト状のおやつくらい)を安定性の高いお皿などにとりわけて与えてみます。 ピチャピチャと自発的になめ始めたら成功です。 ひげを含めた口元が汚れますのでよく拭いてあげましょう。 【画像の元動画】 口をつけないようなときはミルクを少量加えて「汁かけご飯」にしたり、逆にミルクの中に離乳食を混ぜて「スラリー」(懸濁液, slurry)にして授乳しても構いません。 味に慣れてきたらもう一度お皿から与えてみましょう。 舌を使って自力で舐め取ってくれたら成功です。 右端に熱量(kcal)の目安を記載してありますので参考にして下さい。 この時期の目標は 舌を使ってぴちゃぴちゃなめとることと離乳食に体を慣らせることです。 汚れてもよいよう床にタオルなどを敷き、安定性の高いお皿などにとりわけて与えましょう。 なおミルクの量が少なくなった分、体に必要な水分を別の場所から摂取しなければなりません。 安定性の高いお皿に水を入れ子猫がアクセスしやすい場所に置いてあげてください。 水は6時間ごとに入れ替えるようにします。 離乳食の割合を増やしたことにより軟便や下痢が出やすくなるかもしれません。 15~35日齢の子猫の成長 子猫の成長(15~35日齢)• 体重1日最低10gのペースで体重が増える。 1週間で100g増えるのが目安。 生後21日時点での体重は350~425gくらい、生後35日時点での体重は550gくらい。 視覚15~25日齢頃から奥行きを認識したり、物を追ったり母猫を探すといった行動が発達する。 生後25~35日齢頃から、障害物を避けることができるようになる。 瞳はまだ青く、やや外斜視の傾向がある。 聴覚3~4週齢で同腹の子猫や人間の音声を認識し、防衛反応(背中を丸めてシャーシャー音を出す)も見られる。 31日齢までに耳介が深くくぼんでいく。 運動能力2週齢まではあまり動かず、四肢をゆっくりばたつかせて泳ぐような進み方を示す。 3週齢からはおぼつかない歩き方が認められ始める。 4週齢になるまでは寝場所から遠く離れることは無い。 5週齢頃になると、一瞬、走るような様子を見せるようになる。 よじ登りは23~40日齢頃から。 空中で体勢を立て直す「空中立位反射」は生後21~30日齢に出現する。 歯乳歯は2週齢(8~14日齢)ころから生え始め、5週齢(29~35日齢)で生えそろう。 その他爪の出し入れ、および自力での体温維持は3週齢までにできるようになる。 4~5週齢の時期には古典的条件付けが成立する。 すなわち、「犬の絵と一緒に電気ショックを与えると、犬のことを嫌いになる」といったように、中立的な刺激と生理的反応とをワンセットで記憶することができるようになる。 特徴や注意点 生後23~39日齢になると、股間への刺激に応じておしっこやうんちをする 排尿排便反射が消失し、ようやく自力で排泄できるようになります。 ベッドの中におしっこやうんちの痕跡があったり、刺激してもおしっこが出なくなったら今まで膝の上で行っていた排泄物の処理を猫用トイレの上に切り替え、そのままに移行しましょう。 敷居の低いトイレに固まらないタイプの砂を入れ、そこに入れてあげます。 固まるタイプだと子猫が食べてしまったり足にネバネバが付いてしまいます。 うまく手に入らない場合は匂いのついていない粒子が細かい砂を選ぶようにしましょう。 たいていの猫は本能的にトイレと理解し、自発的にそこで排泄するようになるはずです。 なかなか出ない場合はティッシュなどを持ち、トイレの上でしっぽの付け根を刺激してあげましょう。 いつでも排泄ができるよう、ベッドの近くにおいてあげるのがベストですが、今まで使っていた箱では小さいという場合は、このタイミングでペットサークルなど大きめの囲いに引っ越して下さい。 まだ買い揃えていない場合はを参考にしながら選びます。 【画像の元動画】 3週齢(21日齢)までには爪の出し入れもできるようになりますので、を参考にしつつに慣らすと同時に、をしていきます。 いつでもガリガリできるよう、部屋の複数箇所にスクラッチポストを置いておきましょう。 オス、メス、品種などによって体重の個体差が大きくなり始めますのでしっかりと計測しておきます。 授乳回数は2回ですので、ミルクはもはや主食ではなくおやつといったところです。 離乳食に関しては、市販されている猫用離乳食のほか、子猫用のウエットフードやドライフードを水でふやかしたものを用います。 ふやかす場合はすこしフードの塊が残る「オートミール」程度に調整して下さい。 こうすることで子猫が口に入れた時、自然な咀嚼運動(かむこと)が促されます。 牛肉、湯がいた鶏ササミ、白身魚などをフードプロセッサにかければ自宅でも作れますが、人間にはOKでも猫にはNGという食材はたくさんあります。 には必ず目を通しておいてください。 また猫にドッグフードを与えることは基本的にNGです。 汚れてもよいよう床にタオルなどを敷き、安定性の高い食器に子猫用の離乳食を盛ってあげます。 ぬるい場合はレンジなどで軽く温めてください。 胃袋の大きさが決まっていますので、食事量は基本的に子猫に任せますが、吐き戻さないよう6~7回に分けた方がよいでしょう。 食べきれなかった分は密閉して冷蔵しましょう。 哺乳瓶を受け付けない場合はこぼれないお皿に入れてぴちゃぴちゃとなめさせて下さい。 ミルクだけでは体に必要な水分までは補いきれませんので、安定性の高いお皿に水を入れてアクセスしやすい場所に置いてあげます。 水は6時間ごとに入れ替え、常に新鮮な状態にしておきましょう。 特徴や注意点 生後6週齢はノミダニ薬、寄生虫の駆虫薬、ワクチンなどを投与・接種できるようになる時期です。 このタイミングでいちど動物病院を受診し、虫下しとワクチン接種に関するスケジュールを獣医師と相談しましょう。 また子猫を外で拾った場合は(FIV)や(FeLV)といった病気にかかっていないかどうかもあわせてチェックします。 ノミダニ、寄生虫、感染症の可能性がなくなったところでようやく先住猫と顔合わせできます。 「国際猫医療協会」(ISFM)では「猫の避妊去勢手術は生後6ヶ月齢ころまでに行うのが望ましい」と推奨しています。 避妊手術とはメス猫の卵巣と子宮を切除することで、去勢手術とはオス猫の精巣を切除することです。 将来的に子猫を生む計画がない場合は、動物病院を受診したついでに不妊手術計画についても決めておきましょう。 詳しくは以下のページをご参照ください。 7~8週齢の育て方 子猫の適正給餌計算式• 必要なエネルギー=24kcal/100g• 必要な水分=13~22ml/100g• 胃の容量=4ml/100g 離乳食は子猫用のウエットフードやドライフードを水でふやかしたものを優先的に用います。 子猫が自発的にあごを使ってくれるよう、今までよりやや大きめの塊が残るよう水分量を調整して下さい。 ちょうど「大きめ野菜がゴロゴロ入ったカレーライス」のようなイメージです。 胃の容量には限界がありますので、1度の食事ですべての離乳食を平らげることはできません。 吐き戻さないよう、6~7回に分けるようにします。 食べきれなかった離乳食は出しっぱなしにせず、必ず密閉して冷蔵してください。 水分の摂取は子猫の自由飲水に任せます。 あまりにも水を飲まないときは市販されている子猫用のミルクなども試してみて下さい。 特徴と注意点 7週齢(43~49日齢)は社会化期の最終週です。 外の世界に対する好奇心が強く、脳が柔軟なうちに部屋の中を探検させておきましょう。 ただし高い場所や危険物がある場所には絶対行かせないで下さい。 必ず飼い主が付き添った状態で探索をさせます。 また繰り返しになりますがあらかじめを参考にして部屋の中をキャットプルーフにしておいて下さい。 野猫の場合、2~4ヶ月齢は母猫から狩りの方法や獲物のとり方を教わる時期です。 母親が自分の尻尾をつかってじゃれさせたり、生きたままの獲物を持ち帰り、止めを刺す練習を子猫にやらせることもあります。 子猫の身体能力を鍛えるため、飼い主が母猫代わりになって遊んであげましょう。 ただし 手を使って子猫をあやすのは絶対NGです。 人間の手をおもちゃと勘違いし、ひっかきや噛み付き癖が付いてしまいます。 子猫の適正給餌計算式• 必要なエネルギー=24kcal/100g• 必要な水分=13~22ml/100g• 胃の容量=4ml/100g 120~130日齢くらいになったら子猫のあごを鍛えることに主眼をおきましょう。 ドライフードをふやかす時に用いる水の量を少なくし、少しずつ従来の「カリカリ」の硬さに近づけていきます。 ちょうど、カップラーメンに入れるお湯の量を少しずつ減らしてベビースターラーメンに近づけるようなイメージです。 粒が大きなフードを使うと子猫が飲み込めないこともありますので、最初は子猫用の小さな粒を用いてください。 胃の容量から考え、食事回数は1日最低4~5回に分けるようにします。 150日齢(5ヶ月齢)くらいになると永久歯への入れ替わりが進みます。 フードの水分含量をさらに減らし、30日くらいかけて徐々にドライフードの硬さに近づけていきましょう。 子猫の食が進まない場合は、乳歯と永久歯が重なって痛いとか、奥歯が生え切っていないのにフードが硬すぎる・大きすぎるといった可能性があります。 口の中を覗き込み、前臼歯や後臼歯が十分に伸びていないときはいったん水分含量を増やして噛みやすいように調整してあげましょう。 180日齢くらいになると、臼歯を含めたほとんどの乳歯が永久歯に入れ替わります。 ドライフードをそのまま与えてみましょう。 奥歯で「カリッ」とフードを噛み砕けるようになったら移行は成功です。 子猫の被毛の中にがいたり、耳の中にがいることがよくあります。 成猫であれば殺ノミ薬や殺ダニ薬を投与することによって対処できますが、子猫の場合は薬剤によって中毒に陥る危険性が高いため使えません。 ノミにしてもダニにしても、 薬剤を投与できるようになる生後6~8週齢まで我慢する必要があります。 ネコノミは子猫の血液を吸い取って貧血を引き起こしますので、取り急ぎお風呂場などに連れて行ってノミとりコームを使って丹念に取り除いてあげましょう。 取った成虫や卵はすぐに流してしまいます。 コームは1回1回乾いたキッチンペーパーなどで拭いて下さい。 急激な体温の上昇や低下は臓器不全につながりますので、自力で体温調整ができるようになる 20日齢くらいまではお風呂やシャワーも控えるようにします。 ミミダニによって耳の外側に出てきた粉末コーヒーのような黒い汚れだけは綿棒などできれいにしてあげましょう。 感染力が強いため、他の子猫と一緒の箱に入ってる場合は隔離する必要があります。 また子猫のベッドとその周辺は毎日チェックし、タオルの交換と拭き掃除をします。 寄生虫 母猫がを保有している状態で子猫を生むと、血液や胎盤を経由して子猫にまで寄生虫が移ってしまいます。 しかし仮に寄生虫を持っていたとしても、虫下しは生後6~8週齢からしか使えませんので、それまでは子猫の免疫力に頑張ってもらうしかありません。 市販の駆除薬や家の中に余ってる先住猫の駆虫薬は絶対に使わないでください。 最悪のケースでは死亡してしまいます。 吐いたものや排泄物の中に切れた輪ゴムのようなが混じっているときは速やかに回収してトイレなどに流してしまいます。 またお尻の周辺から糸くずのようなの一部が出ている場合は濡れティッシュなどで拭き取ってあげましょう。 ベッドにも落ちているはずですので、コロコロなどをかけてきれいにし、タオルは洗濯に回します。 感染症 子猫でよく見られるのがや(FHV-1)による上気道感染症です。 カリシウイルスは主に口の中、ヘルペスウイルスは主に結膜の症状を引き起こし、複合感染していることも少なくありません。 主な症状は結膜炎、舌炎、くしゃみ、鼻水、大量の目やになどです。 感染力が強いため、先住猫やきょうだい猫から隔離しておかなければなりません。 また副作用、投与法の制限(経口薬しかない)、耐性菌の出現といった懸念から使わないほうがよいという考え方もあります。 ただし重症化して肺炎を併発しているようなケースでは二次感染を緩和する目的で抗生物質が投与されることもあります。 ヘルペスウイルスでは結膜炎が重症化して眼球が癒着し、失明につながってしまう危険性があるため、抗生物質を含んだ局所点眼薬(目薬や軟膏)を処方してもらった方がよいでしょう。 目の炎症は多くの場合ブドウ球菌、パスツレラ菌、大腸菌といった他の病原体による二次感染ですので抗生物質が奏功します。 母猫が各種にかかってる状態だと、血液や胎盤を経由して子猫にまでウイルスを移してしまうことがあります。 このような垂直感染(経胎盤感染)を予防するためには、母猫が妊娠する前にを完了しておくことが必要です。 低体温症の目安は、出生時で34. 代表的な症状は落ち着かない、ずっと泣き続けている、食欲がない、口の粘膜が真っ赤、触ると冷たいなどです。 体温が低下するにつれて腸管の運動が遅くなり、最終的には腸閉塞を引き起こします。 このような状態でチューブによる強制的な給餌を行うと、ミルクが逆流して肺に入ったり、摂取したものが発酵して呼吸困難を引き起こします。 また体温の低下によって細胞免疫機能が低下し、細菌に感染しやすくなってしまいます。 これ以上のペースで急速に温めてしまうと遅延臓器不全を引き起こし、呼吸数の増加、呼吸困難、チアノーゼ、下痢、けいれんといったより重篤な症状につながってしまいます。 代表的な症状は震える、泣き続ける、知覚が鈍る、けいれんする、ぐったりしているなどです。 生まれたばかりの子猫は肝臓の機能がまだ弱く、グリコーゲンと呼ばれるエネルギーの塊を貯蔵することができないため、24時間ほど授乳が中断されただけですぐに発症してしまいます。 例えばきょうだい猫に押し出されて母猫の乳首に到達できない子猫や、うっかり人工授乳を忘れてしまった子猫などです。 授乳を母猫に任せている場合は、すべての子猫が均等に母乳を飲んでいるかどうか常に確認するようにしましょう。 脱水症状 脱水症状とは体内における水分量が標準を下回った状態のことです。 水に対する要求が13~22ml/100gと高いため、水分の摂取量が少ないとすぐに脱水症状に陥ってしまいます。 原因として多いのは下痢や嘔吐による体液の喪失、肺炎、ミルク不足、高すぎる環境温度による不感蒸泄などです。 また体表面積が広くて代謝率が高く、腎臓における尿の濃縮能力が低い(=おしっことして出て行く水分が多い)といった子猫特有の体質も脱水症の発症に拍車をかけています。 成猫の場合、背中の皮膚を摘んで戻るまでの時間を計測する「スキンテント」(Skin torgor test)が1つの目安になりますが、子猫においては皮膚の緊張度が全く違いますのでこの方法は使えません。 そのかわり口の中を覗き込み、頬の粘膜を観察するようにします。 脱水が疑われる場合は、取り急ぎミルクを与えて水分を補給しましょう。 また子猫の寝床は暑すぎないかを温度計でチェックします。 下痢や嘔吐が続く場合は一旦動物病院を受診したほうがよいかもしれません。 治療においては液剤を口から投与したり皮下もしくは静脈投与したりします。 衰弱症候群 「新生子同種溶血現象」(しんせいしどうしゅようけつげんしょう)とは、母猫の初乳が子猫の血液中にある赤血球を破壊することで生じる貧血症状のことです。 免疫性溶血症(めんえきせいようけつしょう)とも呼びます。 本来、初乳というものは中に含まれる抗体の作用により、子猫の免疫力を高めてくれるものです。 しかし、母猫と父猫の血液型の組み合わせによっては、味方であるはずの抗体がなぜか子猫の赤血球を破壊してしまい、溶血現象を引き起こして子猫の命を奪ってしまうのです。 詳しくはをご参照ください。 先天的奇形.

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子猫に手作りの離乳食を作ってみませんか? 1子猫の離乳食はいつまで? 2子猫の離乳食の量はどれくらいあげればいい? 3手作り離乳食のレシピ 4リを使ったズボラな離乳食の作り方 2014年7月1日、炎天下の道路脇で、まだ生後1週間~10日の子猫を保護し、大事に育ててきました。 生後5ヶ月から手作り猫ごはんを与え、お陰で毛艶は最高に美しいと自画自賛してしまっていますが、2016年7月10日に、譲渡会に参加し、ハチワレの黒白のMIXの生後2ヶ月の子猫を引き取らせて頂き、今回手作り離乳食を作ってみました! この記事では、子猫の離乳食についての情報をまとめていきながら、作ったレシピをご紹介していきます! 子猫の離乳食はいつまで? まずは、子猫の離乳食について、いつから始めればいいのかご紹介していきます! 個体差があるのですが、順調に成長しているのなら、一般的には生後3週間ほどで始められます。 これくらいの時期にちょうど乳歯が生え始めます。 ご自身で子猫の歯肉を触ってみて、トゲトゲした歯が生えていれば準備オッケーとなります。 猫はダラダラ食いなどはしない生き物だと言われていて、本来は少量のごはんを少しずつ食べるのですが、大体食事の回数は年令によって次のような目安になります。 子猫のうちから肉や魚を使った手作り猫ごはんなどを食べていると、グルメ猫になると言われていますが、まさに我が家の先住猫のモモはグルメ猫として立派に成長しました! お陰で、を変えても一切拒否することがないので非常に楽です。 もちろんウェットフードも質の高いものを与えてみたら、喜んで食べていました。 それでは、子猫の離乳食は何時頃までやればいいのか見ていきましょう。 大体生後2ヶ月ほどで乳歯が生えそろいますので、こうなったら硬いドライフードもガツガツ食べますが、個体差がありますので、あくまでも目安として考えてください。 ちなみに、我が家の先住猫は、ミルクの後離乳食は食べずすぐにドライフードをリと食べていましたので、猫によっては必要ない子もいます。 個体差がかなりありますから、こればかりは猫によりけりです! 子猫の離乳食の量はどれくらいあげればいい? 子猫のうちは成長中なので、欲しがるだけ与えてあげて大丈夫です。 成猫になっても同じように与えると肥満猫になりますが、まだまだ子猫の場合は 大きくなるために栄養やカロリーを必要としますから、しっかりとごはんを食べさせてあげてください! が食べられるようになったら、量をしっかりと裏のラベルで確認し、年齢に合わせた量を与えるようにします。 一応、年齢に合わせたごはんの量の目安を書いておきます。 猫のフードは、総合栄養食と一般食があり、一般食では栄養が不足してしまいますので、十分に注意してあげてください。 手作り離乳食のレシピ それではここからは、我が家で作った手作り離乳食レシピをご紹介していきます! 2016年7月10日に引き取らせて頂きました、ハチワレ黒白のナナは生後2ヶ月で、すでに母猫やきょうだいとを食べていましたので、別に離乳食を与えなくても良かったのですが、一度作ってみたいというチャレンジ精神で思わず作ってしまいました。 子猫の離乳食だけでなく、病気などをしていたり、術後や退院後の安静が必要で、消化の良いごはんが必要な療養中の猫にも与えられる内容のものとなっていますから、もしそういった猫が家にいる方は、療養食として作ってあげても良いと思います。 メインのは、ヘルシーで消化にも良い鶏のささみ、そしてうずらの卵の黄身、手作りでとった鶏がらスープです。 かぼちゃの種は子猫が食べやすいように、ミルサーで粉砕しておきます。 すべての材料をミルサーに入れ、細くしていき、器に盛りつけ、鶏がらスープを注ぎ、真ん中に黄身を乗せれば出来上がり。 猫用ですから味付けは一切必要ありません。 それでは、それぞれの栄養についてご紹介していきます。 まずはエノキの栄養ですが、こちらの記事でご紹介していますので、お役立てください。 オクラの栄養はこちらでご紹介しています。 の栄養はこちらの記事です! 鶏のささみの栄養については、こちらでご紹介しています。 乾燥したかぼちゃの種の栄養についてご紹介していきましょう。 英語ではパンプキンシードと呼ばれていますが、近年この食材の栄養価の高さが話題となっています。 100gで541kcalもある乾燥のかぼちゃの種の栄養は豊富で、漢方や民間療法では虫下しに使われていますから、現在絶賛回虫がいるというナナの体には良さそうな食材になります。 回虫の駆除はすでに始めていますので、2ヶ月以内にいなくなる予定ですが、その後の便を見ると回虫は見当たらないので、すでに最初の駆除で居なくなっている可能性もあります。 かぼちゃの種には、鉄分、、、などのミネラルが豊富に含まれていて、骨を丈夫にしてくれたり、血液を作ってくれる働きがある栄養素になります。 脂質の割合が高いのですが、コレスは含まれていません。 リグナンという強力なの一種が含まれていて、抗酸化作用があります。 良質なを31~46%の割合で含んでいますから、かぼちゃの種のだけでも、かなりたっぷりと摂取出来ます。 ビタミン類もバランスよく含まれていますので、猫の被毛を美しくするサポートをしてくれます。 漢方にも使われるほどですから、その栄養価がいかに高いかがよく理解出来ます。 滋養強壮に良いと言われている鶏ガラスープは、200ccで14kcalと低めですから、栄養は豊富なのにカロリーは低い嬉しい食材になります。 とビタミンB12が豊富に含まれていて、は水に溶ける水溶性ビタミンの一つで、脂質や糖質、の代謝とエネルギー産生に必要なを補助する働きがあります。 皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素でもあり、不足すると成長障害などを引き起こしたり、頭痛などの症状が現れるのです。 ビタミンB12は、同じく水溶性ビタミンで、体内に入るとと一緒に生成を助けてくれます。 ということは、鶏がらスープを子猫に与えると、成長を助けてくれ、皮膚や粘膜を丈夫にしてくれるということになります。 その他の栄養素はビタミン類が豊富に含まれていて、コラーゲンが摂取でき、鉄分やなども含まれていますのでコレス値を下げてくれます。 ! リを使ったズボラな離乳食の作り方 子猫の離乳食をわざわざ購入する必要はないと個人的には思います。 ただ、手作り猫ごはんを我が家では作っているのでそう言えるのであって、忙しい現代人にとって、気軽に使える市販の子猫用の離乳食を使うほうが便利だと考える方もいるかと思います。 動画を見ていただければ作り方や用意するものは分かるかと思いますが、一応記事としてもご紹介しておきます。 材料・・・子猫用のミルク 水でふやかした子猫用もしくは、すべての年代の猫用の ふやかしたをある程度スプーンで潰していき、子猫用のミルクを注いで混ぜれば完成です! こんな感じで、ドライフードを使って離乳食を簡単に作る方法もあります。 これなら、いつドライフードデビューをして大丈夫ですし、栄養が不足することもないので安心です。 こんな風に、気軽に離乳食づくりにチャレンジしてみてください! 今後も、ナナと名付けた子猫が元気に成長していけるように、ごはんには気を配ってあげ、もちろんストレスなどにも十分注意をしていきながら、成長を見守っていきたいと思います。

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子猫の餌をドライフードに切り替えるには?時期やコツを徹底レクチャー!

子猫の離乳

子猫の時期は何歳まで? こんにちは、猫の多頭飼育中のくるみです。 子猫は生まれてから生後3ヶ月〜6ヶ月ほどの間に、驚くほどの スピードで心も体もどんどん成長していきます。 この様に子猫時代はあっと言う間に過ぎますが、 子猫から成猫への境目って? いつまで子猫用のごはんでいいのかな? そんな疑問が出てきますよね。 そこで今回は、子猫から成猫への成長過程における 体や行動の変化に伴う離乳時の注意とケアについて まとめてみました。 子猫って、可愛い… よちよち歩く姿や、 子猫の時だけのキトンブルーと言われる つぶらな青い色の瞳。 守ってあげたい! そんな気持ちになります。 実はそれにもちゃんと理由があって・・・ 子猫の顔は、体に比べて頭が大きく、おでこが少し出ています。 目が大きくて、やや顔の下の方にあることが特徴です。 この特徴こそが可愛さの根拠でもあるのです。 この子猫の時の顔の特徴で心をギュッと掴まれるんですよね。 猫のライフステージ 猫のライフステージは誕生から15歳以上までの6段階に分かれています。 母猫の母乳を飲んで1日に10gから30g体重が増えていきます。 この頃、子猫のオシッコは母猫が舐めながら排泄を促し処理してくれます。 2〜3週間になると乳歯が生え始め、まだ足腰もおぼつかないけど、自力で立ち上がろうとします。 きょうだい子猫と母猫以外の外敵をしっかり認識して、小さいながらも精一杯の威嚇行動がとれるようになります。 小さい口をめいっぱいあけて 赤い口で シャーッツ って。 (初めてみた時はビビリました) オシッコもひとりで出来るようになります。 ちゃんと砂をかいて、埋める行動をとります。 1ヶ月を過ぎると、きょうだい猫と取っ組み合いをしながら活発に遊びます。 また狩りの真似ごともこの頃から始まります。 子猫はこの遊びを通して社会性を身につけていきます。 この時期になると、離乳を開始して徐々に固形食に以降することができます。 2〜3ヶ月は母猫の他にきょうだい猫と一緒に過ごす方が、より社会性を養い、結果として知らない人や場所を恐れない性格になると考えられます。 これは、単に子猫の成長が骨格や筋肉の発達だけでなく、猫の社会性・適応力なども短い期間の中で学び習得し、心身ともに成長していることの表れでもあります。 現在「8週齢規制」といって、8週齢以前の犬や猫を販売するのはやめよう、というルールの議論が活発になってきているそうです。 猫では社会化期が3ヶ月齢くらいまで、4ヶ月齢以降の離乳で知らない人への攻撃性が下がっているという研究結果もあるようで、早期に母猫と離すことは良い影響を与えないみたいですね。 3ヶ月から6ヶ月の子猫はどんどん成長していきます。 体つきもしっかりして、高い所にもジャンプして容易に登る事が出来る様になります。 きょうだい猫や仲間の猫と遊びを通し、心身ともに成長が著しい時期になります。 また、子猫のエネルギー需要は成猫に比べ3倍のエネルギーを必要とされると言われています。 しかし、この時期はまだ乳歯から永久歯に生え変わっていないうえに、胃袋が小さいので一度にたくさん食べれません。 固形の粒をお湯やミルクでふやかしたり、小分けに食事の回数を増やすなどの工夫をする事が大切です。 少年期/若年期 6ヶ月を過ぎると、いよいよ子猫を卒業して、猫の仲間入りです。 顔つきも少し変わってきます。 青い瞳のキトンブルーも消えそれぞれの固有の目の色に変わっています。 この時期は、一にも遊び、二にも遊び。 遊びまくっています。 きょうだい猫とじゃれ合いながら、とにかく走り回って遊びます。 「こうやって、するのよ!」と言わんばかりにでんぐり返しを披露したかと思えば、追いかけっこが始まるし。 とにかくハンパなく遊びます。 好奇心も旺盛で、経験を通して完全に社会性を身につけています 生後1年:成猫 個体差はあるけど、 12ヶ月齢の頃、一般的に 子猫が 成猫になる時期とされています。 1歳以上になった成猫は成長が止まります。 (1歳時の体重がベスト体重) 顔つきも凛々しく、体も大きくなったことが確認できます。 無事に成長してくれて、1歳の誕生日を迎える事ができて本当に良かったと思う時でもあります。 まとめ 子猫から成猫へ このように子猫の成長過程を見てくると、子猫の時期は生後6ヶ月未満の頃となり、生後6ヶ月齢に達するころには猫としての能力や社会性を確立させ、子猫から猫への仲間入りが始まります。 そして、 個体差もありますが12ヶ月齢になった頃、成猫になります。 子猫用から成猫用のフードの切替時の注意 2ヶ月〜3ヶ月齢頃の離乳食の急な変更は、お腹を下したり、吐いたりする事があります。 1週間くらい、ゆっくりと時間をかけながら移行していきましょう。 うまくいかなくても、焦らず、ゆっくりと取り組むことが大事です。

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