何を調べますか?• 『二人とも未来のことはきちんと考えないとね。 気を抜いてると、私と同い年になっているかもしれないわよ。 』 図書室の先生と3人で、進路について話をしている。 読み返して、何て残酷なのだろうと思ったけれど、冗談まじりに返す彼女は強いなと思った。 1日の価値は全部一緒なんだから、何をしたかの差なんかで私の今日の価値は変わらない。 彼が『それでいいの?』と、ありふれた日常を送っている彼女に対して、問いかけた答え。 生きている事そのものが素晴らしいのだと、どんな1日でも、誰の1日でも生きている事が奇跡なのだと考えさせられる言葉。 随所に散りばめられている『懸命に生きろ!!』のメッセージに心を打たれる。 Sponsored link 彼女は、あと何度同じ道を歩けるのだろうか。 学校の帰り道で、彼女の事を考えた彼。 ありふれた日常だって、誰にとっても大切なのだと思わせてくれた。 『私が、本当は死ぬのがめちゃくちゃ怖いって言ったら、どうする?』 旅行の時の最後の真実か挑戦での、彼女の言葉。 彼女の本心だと思う。 命の期限を突きつけられて、怖くない人なんていないんじゃないかと、彼女に聞いて欲しいと思える人が出来て良かったと思った。 『きっと誰かと心を通わせること。 そのものを指して、生きるって呼ぶんだよ』 彼が『生きるとは?』と聞いた時の彼女の答え。 彼女が人は独りでは生きていけないと伝え続けていて、やっと彼の心が動いた気がした。 『どうして、もう2度と旅行には行けないみたいな言い方をするの?』 夏休みの予定を話していたら、前向きな彼女が弱気な発言をした。 この時の彼女の心境を考えると…胸がぎゅっと締め付けられる。 『いやぁ、私、今幸せだなぁって思って。 』 彼が彼女の様子に気付いて、心配をしてくれる事に感動しているところ。 お互いの大切さに、だんだん気付いていくのに2人には時間が少ないのが切なすぎる。 『私があんたの嘘に気付いてないと思ってたの?母親なめんな』 彼の最近の変わった様子に、母親が言った言葉。 放任主義な家庭とあらわしていたけれど、とても心がホッコリした。 私もこんなお母さんになりたいと思った。 『ちゃんと、お別れをしてきなさい』 臆病な彼が、決心をして彼女の家へ行く日、お母さんが言った言葉。 心配だったはずなのに、彼が勇気が出るのを黙って見守ってくれていたお母さん。 そして、背中を押してくれる優しさに胸を打たれる思いがした。 もし、子供が同じ立場になってしまったときに同じことが出来るだろうかとも考えた。 彼女の胸には深々と出刃包丁が刺さっていた。 彼女が亡くなってしまう原因。 彼女の最期があまりにも急に訪れてしまうのが、心をえぐられたような気持ちになった。 当たり前に過ごしている毎日がずっとは続かないと分かっているはずなのに、心のどこかで『明日はやってくる』とあぐらをかいている事の愚かさを思い知らされた。 毎日、一生懸命に生きようと思うことのできる物語だ。 彼女との記憶が、脳内をすり抜けていった。 彼女のお母さんと話、彼女が自分に残した本だと知った瞬間。 2人で生きた時間は4ヶ月。 短いけれど、かけがえのない時間を過ごしたのだと思った。 私にはもう間に合わないけれど、他の人にはまだ間に合うから、伝えてあげてください。 皆に向けた彼女の言葉、遺書。 彼女が言葉にするとリアルすぎて苦しくなるけれど、同じ時間を過ごせているうちじゃないと伝えることはできないから…全て後回しにしてはいけないのだと感じた。 ありがとう。 17年、私は君に必要とされるのを待っていたのかもしれない。 彼女が彼について話している。 2人は出会い、同じ時間を過ごした事で、出会うべくして出会って共に過ごした。 僕が贈った、最後の言葉。 メールは開かれていた。 彼女に送った最後のメッセージが届いていたか確認をするシーン。 「届いていた!」彼の最後の言葉によって、せめて最期の意識、最期の一呼吸のその瞬間、彼女が幸せに目を瞑ることができたのだと願わずにいられない。 どんなに泣いても、届かない。 どんなに叫んでも、もう届かない。 伝えたい事が山程あっても、彼女はもう亡くなっている。 亡くなってしまったら、どんなに伝えたくても伝えられない。 共に生きている事が、とても素晴らしい事なのだ と感じた。 もっと一緒にいたかったこと。 ずっと一緒にいてほしかったこと。 叶わないと分かっていても、彼が伝えれば良かったと思うシーン。 諦めて伝えずに後悔したり、もう2度と伝えられなくなってしまうのならば、きちんと伝えておきたい事は、しっかり伝えなければいけない。 やはり親は侮れないのだろう。 共病文庫を受け取り、帰ってきた彼にお母さんが『頑張ったね。 』と、お父さんは、背中を叩いて激励。 この両親の何気ない優しさに、とてもぐっときた。 彼にはまだ大切な人がいる。 僕は1年前選んだんだ。 君みたいな人間になることを。 彼女の望んでいた、親友さんと友達になった事を彼女の墓前で語りかける。 楽しい事、嬉しい事、悲しい事、辛い事など、日々たくさんの事が起こるけれど、独りよりも人と関わる事は幸せだ 『君の膵臓を食べたい』 相手をどう思っているか、親しみを込めて、彼から彼女へ、彼女から彼へと贈られた言葉。 タイトルにもなっているが、何てタイトルだとびっくりしたけれど、この言葉の本当の意味を知ったら、泣かずにはいられなかった。 この2人には何てぴったりの言葉なのだろうと思った。 『君の膵臓を食べたい』• 1日の価値は全部一緒なんだから、何をしたかの差なんかで私の今日の価値は変わらない。 『きっと誰かと心を通わせること。 そのものを指して、生きるって呼ぶんだよ』• 「運命とか偶然とかそんなありふれた言葉なんかじゃない。 全部自分が選んできた選択なんだよ」• 『私が、本当は死ぬのがめちゃくちゃ怖いって言ったら、どうする?』• 君の膵臓をたべたい• どんなに泣いても、届かない。 どんなに叫んでも、もう届かない。 ありがとう。 17年、私は君に必要とされるのを待っていたのかもしれない。 もっと一緒にいたかったこと。 ずっと一緒にいてほしかったこと。 僕が贈った、最後の言葉。 メールは開かれていた。 僕は1年前選んだんだ。 君みたいな人間になることを。 彼女は、あと何度同じ道を歩けるのだろうか。 私にはもう間に合わないけれど、他の人にはまだ間に合うから、伝えてあげてください。 『いやぁ、私、今幸せだなぁって思って。 『ちゃんと、お別れをしてきなさい』• 『どうして、もう2度と旅行には行けないみたいな言い方をするの?』• 彼女の胸には深々と出刃包丁が刺さっていた。 『私があんたの嘘に気付いてないと思ってたの?母親なめんな』• ねぇ君はさ本当に死ぬの? 死ぬよ• 恭子のことが、心配なんだ。 あのこは、ああ見えて弱いからと、友だちの心配をする。 仲良し君に任せた。 『君がしてきた選択と、私がしてきた選択が私たちを会わせたの。 私たちは自分の意志でであったんだよ。 『二人とも未来のことはきちんと考えないとね。 気を抜いてると、私と同い年になっているかもしれないわよ。 彼女との記憶が、脳内をすり抜けていった。 やはり親は侮れないのだろう。 僕は、本当は君になりたかった•
次の泣ける!と評判のベストセラー小説「君の膵臓を食べたい」が映画化され話題となっています。 「君の膵臓を食べたい」という、少しぎょっとするタイトルですが、内容は膵臓を患い余命わずかな少女と、クラスメイトの男の子との純粋で切ないストーリー。 膵臓を患った少女の闘病記なのかなと思って読み始めましたが、予想外の展開に唖然…! 今回は、「君の膵臓を食べたい」のネタバレあらすじと感想を簡単にまとめてみました。 ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意下さい。 スポンサーリンク 君の膵臓を食べたいネタバレ結末【前半】 「君の膵臓をたべたい」 山内桜良 浜辺美波 が僕 北村匠海 が言った。 昔の人はどこか悪いところがあると、他の動物のその部分を食べることにより病気が治ると信じられていたらしいという。 明るく天真爛漫でクラスの人気者の桜良に対し、友達がいない僕は部屋に篭って本を読んで過ごすことが好き。 接点がない二人だが、さくらの「共病文庫」という日記を偶然見たことをきっかけに、僕は桜良が膵臓の病気で余命1年あまりであることを知る。 桜良は誰にも病気のことは話していないようだが、僕には明るく病気のことを打ち明けた。 それから、僕は桜良に誘われるがままに遊びに行くようになる。 最近、近くで通り魔事件が起きたというニュースよりも、次第にクラスの間では僕と桜良の関係が噂されるようになった。 桜良の親友の恭子も僕らの関係に、何か納得していない様子だったが桜良自身は気にしていない様子。 桜良の家に遊びに行った時、桜良が「死ぬまでにしたいことのひとつ、恋人でもない男の人といけないことをしたい」と言い、僕をからかった。 僕は腹が立ち、桜良の家を後にした。 桜良は怒って出ていった僕と、このまま険悪になるのは嫌だと思い追いかけてきた。 二人は、お互いに謝り関係を修復した。 翌日、桜良は学校に来なかった。 その日の夜、桜良が入院したと聞かされた。 スポンサーリンク 君の膵臓を食べたいネタバレ結末【後半】 桜良が入院した日の週末、僕は桜良の病院を訪ねた。 様態が悪くなったわけではなく、検査のための入院だと聞かされた。 桜良はあいからわず天真爛漫であっけらかんとしていた。 お見舞に来てくれる親友の恭子たちや、クラスメイトには盲腸の手術だと偽り、本当のことはまだ話していないらしい。 その後、桜良に呼び出され僕は病室へと向かった。 ゲームをしている中で僕は桜良に語りかけた 「君にとって生きるとはどういうこと?」 桜良はいつものように、おちゃらけた後にこう答えた。 「誰かと心を通わせること。 人との関係が私が生きていること。 」 その言葉に、僕は鳥肌が立ち魂が揺れた。 僕らは、彼女が退院するまで沢山冗談を言い合い、笑って、時に罵倒しあい、尊重しあった。 そんなふうに過ごす日常が僕は好きになっていった。 僕は人との関わりを喜んでいたのだ。 僕は間違いなく桜良に出会って変わった。 その後、桜良は無事に退院し、喫茶店に呼び出された。 僕は、本当は桜良のように、愛し愛される人間になりたかったのだと気づいた。 そして僕は、その意味を伝えたくて、彼女を待つ間メールで送った。 「君の膵臓をたべたい」 しかし、彼女からの返事はなく、桜良は喫茶店に現れなかった。 山内桜良は通り魔に刺されて亡くなったのだった。 スポンサーリンク 桜良が死んだ…。 僕は残り時間が少ない彼女にも明日はまだあると当然のように思っていた。 しかし僕は彼女の物語の残りがあることに気づく。 それは彼女が綴っていた「共病文庫」だ。 彼女の母親に会い「共病文庫」を見せてもらった。 日記には、病気がわかったこと、彼女の日常で起きたことが綴られていた。 そして最後の方に「遺書」が書かれていた。 学校の皆へ、家族へ、親友の恭子へ。 そして、最後に僕に向けて書かれていた。 君は嫌がるかもしれないけど、私は君の膵臓を食べたい。 」 僕は彼女と心を通わせることで、人として初めて生きてきたことに気づき泣き続けた。 僕は桜良との思い出、お墓参りに訪れた。 どことなく桜良の笑う声が聞こえた気がした。 (おわり) 君の膵臓を食べたいネタバレ結末の感想 膵臓を患い余命1年の宣告された少女の闘病生活と、それを支える男子生徒の交流を描いたものなのかなと思い読み始めましたが、想像とは少し違いました。 闘病生活の部分については、ほとんど振られずに、二人の心の交流の部分がメインで書かれていました。 ほぼ8割ぐらい) また、膵臓を患い余命1年あまりということで、最後は病気で亡くなるのかな当たり前のように読み進めていましたが、通り魔に命を奪われるという予想外の展開になり、二人の別れは突然やってきます。 これには驚きましたが、余命1年と宣告されて病気で死ぬかはわからない、あと1年あると甘んじていたと「僕」が言っていたように、確実なものなんてこの世には存在しないということを改めて感じさせてくれた内容でした。 また映画では原作小説になかった大人になった僕と恭子のその後も描かれているので、また違った展開になるのかと思います。 気になる方は原作と映画合わせて楽しむことをおすすめします! スポンサーリンク.
次のまえがき 時間は過ぎ去っていく。 学生時代に先生や仲間と過ごした時間も、淡い初恋の記憶も、今にして思えばあっという間だった。 現在、僕は書店員として、目の前で日々膨大な量の本が入荷して手元を過ぎていくが、いまとなっては作品名すらうろ覚えの本があるのも事実だ。 それなのに、忘れようとしても、頭の片隅に留まって、消えない存在がいる。 また、どう頑張ったって、どうあがいたって、なれない人種というものがある。 私には、そんな存在がいる。 この世にはもういないけれども。 話をしたい人がいる。 僕の心に残って消えない存在。 それは彼のこと。 僕は昨年、親友を失った。 大親友を。 彼とは、中学生時代から思い出を共有し、大切な時間を一緒に過ごした。 ふざけあったし、喧嘩もたまにした。 社会人となっても、愚痴りたい出来事や嬉しい感情も語り合って、2人で乗り越えてきた僕と彼。 それなのに早すぎる旅立ちは突然だった。 事故だった。 僕は悲しみの知らせを聞いたとき、信じられなかった。 信じたくもなかった。 涙しか出なかった。 なにも考えられなかった。 いまになって振り返れば、「心にぽっかり穴が空く」という表現の意味を、理解できる。 僕は、彼が共に戦ってくれたからこそ頑張れていたのだ。 親友であると同時に、戦友であり、同じ目標に向かって突き進んだ仲間だった。 悲しみ。 切なさ。 楽しさ。 それらを夜を明かして語り合った存在がいなくなったのだ。 いつしか涙も枯れ果てていた。 書店員ですらなくなっていた。 そんなときに巡り合ったのは小説。 それは、「小説を読む」という行為をしている訳ではない。 その延長線上にある、「作者の力を借りることで『自分』と対話」しているのだ。 「青春、恋愛、闘病」というジャンルの枠組みを超えて、訴えかける本作。 あなたがこれから読む、もしくはすでに読んだ本作キミスイについて、住野よる先生が作品に込めた「問いかけ」とはなにかを考えてみたい。 僕の、あなたの、そしてみんなの心に突き刺さるキミスイの魔法を一緒に見つめてみたい。 愛称「キミスイ」こと『君の膵臓をたべたい』あらすじ 偶然、僕が病院で拾った1冊の文庫本。 タイトルは「共病文庫」。 それはクラスメイトである山内桜良が綴っていた、秘密の日記帳だった。 病を患う彼女にさえ、平等につきつけられる残酷な現実。 【名前のない僕】と【日常のない彼女】が紡ぐ、終わりから始まる物語。 全ての予想を裏切る結末まで、一気読み必至! 本書は、【僕】とそのクラスメート山内桜良が出会い、同じときを過ごし、僕がある想いに気づくまでの記録。 純粋でいて、なおかつ。 傍から見ると根暗で地味な【僕】とは不釣り合いな彼女とどうして時間を共有したのか。 豪快な笑い声の絶えない芯の強い彼女の胸の内は。 今回は『問いかけ』を考えるにあたって、5つのキーワード「見かけと内面」「読書と文字」「作家」「福岡」「タイトル」を基に本作「君の膵臓をたべたい」をご紹介していく。 「大切なのは外側ではなく中身だ。 」 「外見を気にする奴になるな。 」 これは幼少期にうちの父親が口をすっぱくして言っていたことだ。 彼はいわゆるボンボンだったにも関わらず、この口癖を片手にして、もう片方の手には自分の趣味には資本投下する棍棒を持ち合わせていた。 そのクセ、人を見る目はなかった。 育ってきた環境がこんなだからか、人を見る目はない……かもしれない。 けれども幸いにして作品にである力はある(と信じている)。 本書で触れられる表題は、意外なところで再び綴られている。 物語の連動性のひとつとして気にかけていただきたい。 小説を読むこと。 想いを文字にすること。 最近読書の日記をつけることと、手紙を書くことにハマっている。 いまさらながら。 自分の中で第何次ブームかはさておき「なぜ小説を、書籍を読むのか」と聞かれたら、冒頭に書いたような自問自答するためと答えるかもしれない。 その一方で他者と共有できたときの鼓動の高鳴りも捨てがたいことは書店員として体感している。 本書で【僕】はよく小説を読んでいる。 そして桜良は「共病文庫」を日々綴っている。 それは自分が向き合っていることなのか。 与えられた草舟なのだろうか。 はたまた。 ちなみに昨日までの君の膵臓をたべたいの告知コーナー。 私個人は、なろうに入り浸る傾向にはございませんで…。 なおかつラノベも正直書籍ジャンルの中で最も縁遠い分類でございまして……(担当として)。 書籍化にあたって、文芸作品として素晴らしいものに仕上がっているのはひとえに住野さんとご編集の方のお力によるところだと思います。 話は少し変わりますが作家と編集者の関係性って非常に面白いですよね。 インタビュー記事などはありますが、最近読ませていただいた『 』という作品は興味深く拝読しました。 こちらの感想も書きたいな……と思っておりますがはたしていつになるやら。 それはさておき。 僕だけの夢想ではなく、双葉社様の仕事が重なり素晴らしい商品になります。 より多くの人に売り、届けたい、そんな双葉社様の熱い想いがあってのこと、ご理解いただけますと嬉しいです。 熱い想いによるセコンドを受けた「キミスイ」は小説の神様に微笑まれた、その筆の力が新人離れしておりますね。 公式プロフでは、「兼業作家」さんだそうですが、軽妙で機知に富む会話の応酬、巧妙に重ねられた伏線の張り方は、何度も「本当に新人作家さんなのか……」と疑ってしまうレベル。 状況描写や心境を伝える筆の進み具合は私の好みにぴったしハマっております。 会話のテンポもまさにツボ。 作品内容で言えば、「女子が男子に読んでほしい恋愛小説No. 1」の『 』、「昔の恋人に電話したくなる本 No. 1」の『 』、今年急上昇で「読書メーター」「文庫の読みたい本ランキング第1位」の『 』。 これら作品を好きな方は、きっと気に入る確率も高いハズ。 SF要素がない分、より読者層を広げられるかもしれない。 そして実際、女性客層だけではなくて男性層にも食い込んでいる。 ラノベ界隈との親和性もあると思われます。 320万部を超えたあの、セカチューこと『 』を上回る、そんな謳い文句もあながち煽りフレーズには聞こえないほど、2人の絆を垣間見ることができる。 『セカチュー』からほぼ15年。 次は『キミスイ』だ!!と、いうことで文芸書コーナーに今年もっとも注目の『君の膵臓をたべたい』お試し版をご用意しております。 「ラーメン」やら「県下一の繁華街」、あの「商業施設」を書いていただければ、元県民としてもとてもイメージを喚起しやすく拝読できました(笑) 福岡という地名をほのめかすことで、「学問の神様」という存在が浮き出て、ひいては物語の方向性に一定の影響も与えています。 詳しくはP87あたりが要チェックやで。 SNSを通じても、店頭で見かけても。 ただ思っているようなホラー系作品ではない。 というよりもホラー要素は皆無。 有名どこのアンソニーポプキンスの怪演も光るあの『 』や貴志祐介先生の『 』、ラノベだと『 』あたりか。 グロテスクな表現は絶無だとお伝えしておこう。 住野さんがなろうで公開した当時は「食べたい」だったみたいだけども、単行本のタイトルは「君の膵臓を食べたい」や「君の膵臓が食べたい」はなくて「たべたい」なんだからねっ! 君の膵臓をたべたい 最近よくこのタイトルを目にするのですが、最初はグロテスクでスプラッターなものと思っていました。 しかし周りの反応や表紙から、どうもそういったものではないらしく、どんな作品なのか今とても興味が沸いています。 — 消す kesukasi 他の作品だとタイトルは個別の認識用名称みたいな感じだし「01号」とかそんな名前でもいい気もするのだが、「君の膵臓をたべたい」においてはタイトルは作品が読者を感動させたりする上で欠かせない、作品の一部だと思う。 タイトルまで含めて作品が完成する作品は他に、なかなかないだろうなぁ。 — 柚季 蒼 リディア yudukiao14 「君の膵臓をたべたい」まとめ 私と君の歩む道。 それは、「君」を別の人に置き換えたとしても考えられる。 家族、恋人、親友、親戚、知り合い、同僚、上司、恩師、愛犬愛猫など。 それぞれ歩いていく道のりは違っていたとして、出会いも日常も偶然ではなく、わたしは自分の意思で選んでここにいるのだ。 そして間違いなく言えることがひとつだけある。 「桜は咲くべき時を待っている」 彼女が教えてくれたこと。 作品を手に取ることで、『キミスイ』の桜と心通わせることで。 変わらぬ日常の証明はたわいもないところにある。 毎年桜の咲く季節。 私は思い出す。 春の陽光に誘われて、桜の木の下であの人と話をしたことを。 芝生に寝転がって語ったどうでもいいことを。 作品を読み終えて「外を眺めていた」。 私はきっと思い出すだろう。 大切な記憶とリンクするこの作品を。 わたしのための作品ではない。 私たちのための作品なのだ。 若き2人の会話や「生きること」に向けて繰り広げられた懸命な彼らの葛藤に、作品に含まれる言葉から、あなたの名言をみつけてほしい。 blog. fc2. blog. fc2. もちろんステマのように作品が推されるものもなくはない。 1点だけ指摘するとすれば、版元のブランドネームによるところが大きい。 そう、超大手ということ。 詳細までは今後の書店員人生のために伏せるが(笑) そしてまた本作品でもそのような残念な指摘をされる方も見かけた。 幾多の新刊の中からおすすめすることの大事さ。 と同時におすすめすることの責任も痛感している。 それでもあえて言おう。 この場で決意表明しよう。 『君の膵臓をたべたい』は感情を揺さぶられる、こころ動かされる作品であることは間違いない、と。 人生の歩き方、大切な人との過ごし方に迷ったらきっと読み直す作品である、と。 本屋としておすすめする作品である、と。 合言葉は「キミスイ」!!「君の膵臓をたべたい」に込められた想いを知ったとき。 それは自分との対話、「生きること」への問いかけが込められているハズだ。 (追記)本屋大賞ノミネートとミヤボン受賞とキノベス入賞 本屋大賞のノミネート作品が発表されました。 その中でキミスイも10作品に含まれておりました!めでたい!ぱちぱちぱち!!あわせて、宮脇書店さんの『ミヤボン』選出と『キノベス』第三位という嬉しいニュースが飛び込んできております。 宮脇書店大賞「ミヤボン」は、住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉社)に決まった。 「今、あなたに一番読んでほしい本」を全従業員が選び、1182件の推薦があった。 社内の選考委員が上位10作品を選定、全国の直営店165店でフェアを展開している。 来年2月29日まで 【 1位】『羊と鋼の森』(宮下奈都、文藝春秋) 【 2位】『ホワット・イフ?』(ランドール・マンロー/吉田三知世(訳)、早川書房) 【 3位】『君の膵臓をたべたい』(住野よる、双葉社) 紀伊國屋書店「キノベス!2016」発表 — 積読書店員ふぃぶりお fiblio2011 (追記)本屋大賞第2位 4月12日に発表された本屋大賞でキミスイが第2位!住野先生おめでとうございます!!(惜しい!けども羊さんとキミスイを推している僕としては嬉しさと複雑さで少々ドギマギしておりました汗) なにはともあれ、本屋大賞をきっかけにより多くの方に手に取っていただけますように。 会場にて作品の飾り付けがありました。 桐原さんは優しく温かみのある絵柄、少女の可愛さや性格などの設定描写に強みのある漫画家さんで、これまで『』や『』などの作品があります。 8月発売の10月号から連載開始していますが、『』にてすでに表紙カラー2度目となっていることからも、いかに双葉社さんがキミスイに力を入れていることが分かります。 単行本化は実写映画の公開時期あたりに合わせてくるのではないでしょうか。 映像化に関連したニュースの内容をチェックしてみました。 映画の主要キャストのうち3人をみてみましょう。 W主人公のうち【僕】を演じるのは、俳優であり歌手でもある北村匠海さん。 このキミスイ記事中でも名前を挙げた『 』の主人公奥田浩介の幼少期を演じてた彼! なんという偶然なのでしょうか。 個人的には『』の出水正役でを覚えています。 成長して、よりイケメンぶりに拍車がかかっていますね……(羨ましい) W主人公でのクラスメイト、山内桜良を演じるのは、新鋭の女優である浜辺美波さん。 清楚で清潔感があり、肌も白く、目力の強さもある浜辺さんは、桜良のイメージである人気者で芯の強い女の子を体現してくれる期待が高まります。 12年の時間軸を経て、【僕】が成長した姿を演じるのは、俳優小栗旬さん。 『』が公開され、『』の実写化も控える彼は、コミックの映像化をものすごい数を演じていますね。 観た中では、『』花沢類役や『』南波六太(ムッタ)役あたりが好きなところです。 小説の作中では登場しない役柄なこともあって、どういうキャラに【僕】が育っているかは気になりますね。 ちなみにDAIGOさんとの結婚で2016年は話題となった北川景子さんがどんな役柄になるかはいまいち分かりません……。 続報を待ちたいと思います。 住野さんがツイートしている内容を見ると、キミスイの題材を使ったスピンオフみたいなイメージかもしれないと思う方もいらっしゃるようですが、パラレルワールドみたいな位置づけでしょうか。 いずれにせよ、2017年夏に予定される実写映画の公開が待ち遠しい! キミスイの映画なのですがスピンオフと思われてる方の呟きを拝見したので説明させていただきます。 小説と繋がった、未来や過去の話というわけではありません。 言わば同じ題名同じテーマ同じ登場人物を使って作られた別の話くらいの感覚の方がよろしいかと思います。
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