・浦和対清水の通算55試合では、浦和が23勝8分24敗とわずかに負け越している(計78得点78失点)。 浦和にとって清水戦は、現在J1に所属している中で、名古屋戦(169点)に次いで2番目に両チーム合わせての総得点数の多い対戦カード(156点:横浜FM戦と並び)。 ・浦和は清水戦で現在10試合連続無敗(7勝3分)。 また、今カードでは現在6試合で複数得点を挙げている(1試合平均2.7得点)。 ・浦和は現在8試合連続未勝利(5分3敗)。 今節引き分け以下だと、2011年4月~6月以来クラブ史上ワーストタイの9試合連続未勝利となる。 ・清水はアウェイ戦直近3試合の内、2試合で無失点に抑えている(2勝1分:1試合平均0.7失点)。 敵地では、それ以前の25試合で記録した無失点試合数と同じ(7勝6分12敗:1試合平均1.8失点)。 ・浦和は今季、ホーム戦でリードを奪われた試合数がリーグワースト(11試合:1勝3分7敗)。 同クラブが今季の本拠地でリードを奪われなかったのは、無失点に抑えた2試合のみ(第8節:神戸戦、第18節:仙台戦)。 ・清水は今季、ヘディングによる失点数が神戸と並んでリーグワーストタイ(11点)。 また、同クラブが喫した直近4失点の内、3点はヘディングによるもの。 ・興梠慎三は浦和に加入した2013年シーズン以降、清水と対戦した6シーズンのうち、2014年以外の5シーズンでの今カードで得点を挙げている(計9得点)。 同選手が同期間で、これ以上の得点数を記録している対戦カードは仙台戦だけ(15得点)。 ・金子翔太は清水が浦和戦で記録している直近4得点のうち、3点を決めている。 同選手がこれまで、1試合2ゴールを記録したのは2018年8月19日の浦和戦だけ。 また、同選手にとって浦和は、最も多く得点を挙げている相手(3得点)。
次の23 J1第4節 浦和1-1清水 埼玉] Jリーグ史上初となる無観客試合が埼玉スタジアムで行われた。 J1リーグは23日、各地で第4節を行い、対の一戦は前代未聞の無観客試合として開催された。 試合は清水が前半19分に先制したが、浦和も後半31分に追いつき、1-1の引き分けに終わった。 今月8日に埼玉スタジアムで行われた浦和対鳥栖の試合で差別的横断幕が掲出された問題で、浦和はJリーグからけん責処分及びホーム清水戦を無観客試合試合とする制裁を受けた。 Jリーグ史上初となる無観客試合。 この日は正午から午後7時まで埼玉スタジアム公園内への入場も禁止され、スタジアム周辺は試合開催日とは思えない静寂に包まれていた。 キックオフ2時間前には浦和のベンチ入りメンバー18人がピッチに姿を見せ、チームを代表してキャプテンのMFが「差別撲滅宣言」をした。 当然、ファン・サポーターの姿はなく、無人のスタンドだったが、テレビカメラを含めた報道陣の前で「差別的あるいは侮辱的な発言または行為を認めないことを宣言します」と誓った。 試合前の選手紹介はなく、入場曲も流れない静けさの中、選手たちはピッチに入った。 浦和はDF森脇良太が出場停止のため阿部が3バックの右CBで先発。 ダブルボランチはMFとMFで、シャドーストライカーの位置にMFとMFが入った。 清水はGK、DF、FWが2試合ぶりに先発。 19日のナビスコ杯・仙台戦 4-0 で好プレーを見せたMFが今季リーグ戦初先発となった。 [] 選手同士の声だけがピッチに響き渡る中、清水は前半5分、左サイドハーフで先発したMFの左クロスをFWが頭でそらし、長沢がヘディングでゴールネットを揺らすが、オフサイドの判定。 浦和は同7分にDFが右足ミドルを狙うと、同14分には阿部の縦パスからFWが右足でシュートを打ったが、いずれも枠を捉え切れなかった。 清水は前半18分、DFのロングフィードを長沢がヘディングで落とし、大前がゴール前に抜け出す。 左足のシュートはGKのビッグセーブに阻まれたが、決定機をつくった。 このプレーで左CKを獲得すると、ショートコーナーから大前が逆サイドにクロスボールを入れ、フリーの六平が右足でシュート。 GKが弾いてゴール前にこぼれたボールを長沢が右足で押し込んだ。 ナビスコ杯に続く公式戦2戦連発となった長沢だが、昨季まで3年連続でJ2の熊本、京都、松本に期限付き移籍していたこともあり、J1では待望の初ゴール。 チームメイトと抱き合ってゴールを喜ぶ中、スタンドからの歓声はなかったが、少ないチャンスをものにし、リードを奪った。 反撃に出たい浦和だが、なかなか攻撃に迫力が出ない。 サポーターの後押しがないことも影響しているのか、試合は淡々と進み、前半を終えた。 浦和はハーフタイムに2選手を交代。 MF平川忠亮と梅崎が下がり、MF、DFが入った。 永田は3バックの中央に入ってDFが右に移り、阿部がボランチ、柏木がシャドーの位置にポジションを上げた。 19日のナビスコ杯・柏戦に途中出場し、プロデビューを飾った浦和ユース出身のルーキー関根はこれがJ1デビュー戦で、平川のいた右サイドハーフに入った。 選手を入れ替え、局面の打開を図るが、なかなか決定機をつくれない。 後半11分、原口の右足ミドルもGKの正面。 同16分には柏木のFKからこぼれ球を那須が狙ったが、GKが抑えた。 浦和は後半19分、MF宇賀神友弥に代えてFWを投入し、最後のカードを切る。 原口が左サイドハーフに回り、李が1トップ。 興梠と柏木のシャドーに変わった。 清水は後半20分、MF竹内涼に代えてMF、同25分には石毛に代えてMFをピッチに送った。 杉山と本田のダブルボランチに変え、六平が2列目の左サイドへ。 両チームが積極的に動くと、後半31分、ついに浦和が同点に追いついた。 関根が右サイドからドリブルで仕掛けると、六平、河井の2人が対応したが、強引に縦に突破し、ゴール前にクロス。 李がつぶれたところを原口が右足でゴールに蹴り込んだ。 1-1の同点に追いつかれた清水は後半41分、長沢に代えてFWを投入し、最後のカードを切った。 互いに最後まで勝ち越しゴールを目指すが、浦和は後半42分、左サイドからカットインした原口の右足シュートも大きく枠を外れる。 その後も再三、ゴールに迫った浦和だが、2点目を奪うことはできず。 清水も後半アディショナルタイムに六平が決定機を迎えたが、GK西川の好守に阻まれ、試合はそのまま1-1の引き分けに終わった。
次の試合は3-3のドローに終わり、浦和は首位から陥落した。 また、清水は2試合連続のドローで公式戦9試合未勝利が続いている。 前節、浦和はアルビレックス新潟に6-1の大勝を収め、首位に再浮上した。 24日にAFCチャンピオンズリーグ・ラウンド16を控える中で迎える清水戦では、疲労を考えつつもなんとか白星を収めて首位をキープしたい。 一方、清水は公式戦8試合未勝利と、苦しい戦いが続いている。 前節のサガン鳥栖戦でも土壇場で白星を逃しており、今節はなんとか勝利がほしいところだ。 浦和は負傷のFWラファエル・シルバが欠場し、MF駒井善成やFW李忠成らが先発メンバーに入った。 また、DF宇賀神友弥が3バックの一角を務める。 一方、清水は負傷離脱のDF犬飼智也に代わり、DF角田誠がスタメンに名を連ねている。 編集部のおすすめ• 試合は開始早々の1分に浦和が最初のチャンスを作る。 左サイドの関根貴大がグラウンダーのクロスを入れると、ニアでDFが触り、李がポストプレーで興梠慎三へパス。 興梠が左足シュートを狙ったが、ボールは右ポストを直撃してゴールとはならない。 一方、清水はカウンターから好機を迎える。 15分、鄭大世が相手DFからボールを奪い、左サイドを駆け上がる。 マイナスのボールに反応した白崎凌兵が、ペナルティエリア手前からミドルシュートを放ったが、ここは惜しくもゴールの左に外れた。 スコアが動いたのは24分。 関根が左サイドからクロスを入れると、DFが触れたこぼれ球を興梠がオーバーヘッドで狙う。 ボールはDFに当ってややコースが変わり、清水のゴールネットを揺らした。 興梠にとっては今季9ゴール目となった。 前半はその後も浦和がペースを握ったが、このまま1-0でハーフタイムを迎える。 後半最初のチャンスも浦和だった。 48分に左CKを獲得すると、柏木陽介がクロスを入れる。 ゴール前に飛び込んだ槙野智章がこれを合わせにいったが、うまくボールをミートできずに枠の上に外れてしまった。 続く57分、駒井が右サイドをドリブルで突破し、クロスを上げる。 DFの後ろから入ってきた興梠がヘディングシュートを沈め、浦和が貴重な追加点を奪った。 興梠にとっては今季10点目となった。 2点のビハインドを背負った清水は、62分に枝村匠馬を下げてミッチェル・デュークを投入する。 するとこの交代から清水に流れが傾く。 64分、チアゴ・アウベスからパスを受けた鄭大世が強引に左足のミドルシュートを叩き込み、1点差に詰め寄った。 さらに69分、ペナルティエリア右でボールを受けたチアゴ・アウベスがゴール前に走り込んだミッチェル・デュークへパス。 ミッチェル・デュークのシュートはポストに跳ね返されてGK西川周作に当たると、こぼれ球を鄭大世が押し込んで同点に追いついた。 勢いづいた清水は71分、チアゴ・アウベスがペナルティエリア手前右から左足のカーブシュートを沈め、7分間で逆転に成功した。 チアゴ・アウベスは3試合連続ゴールとなった。 駒井のパスを興梠がスルーすると、関根がこれを受ける。 ゴール前に入った興梠がこれを流し込み、浦和が同点に追いついた。 興梠は第6節のベガルタ仙台戦以来のハットトリックを達成した。 矢島は浦和復帰後のリーグ戦初出場となった。 しかし、最後まで両チームともに勝ち越しゴールを決めきれず、試合は3-3のドローに終わった。
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