新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。 当初は「春には好転するだろう」という声も多かったですが、実際にはかなりの長期戦となりそうです。 日本でも「外出自粛要請」が出されている地域があります。 海外ではより厳しい外出規制や封鎖を行っている国も増えています。 感染の拡大を防止するためには必須の手立てです。 「外に出ない」以外に、いま大事だと思うことを5つお伝えしたいと思います。 1 Stay Healthy(体力・免疫力を保とう) 新型コロナウイルスに対しては、現時点ではワクチンもなければ治療薬もありません。 私たちにできることは、「かからないよう、気をつけること」は当然ですが、もうひとつ大事なことが「たとえ感染しても症状が軽くてすむよう、免疫力や体力を高めておくこと」です。 ・十分な睡眠時間をとる ・十分な栄養をとる ・室内にこもりがちでも、できるだけ運動やエクササイズをする ヤカンやペットボトルに水を入れれば、ダンベル代わりに使えます! 可能ならウォーキングに出ましょう。 室内でも歩き回りましょう ・腹式呼吸を練習する 先日、白隠禅師の松蔭寺を訪問した際、案内してくださった門跡の方が「白隠禅師は自分が禅病から立ち直るために呼吸法を編み出し、多くの修行僧やはやり病に苦しむ人たちを救われました」という話をしてくださいました。 現代のはやり病に負けないためにも! 2 Stay Positive(ポジティブな気分でいよう) こういう状況なので、どうしても暗いニュースや数字ばかりが飛び込んできます。 これまでのように外に出たり、人と会ったり、ジムへ行ったり、ということもしにくい状況です。 そんな中、元気がなくなったり、落ち込んでしまったり、あきらめや無力感が出てきたりするかもしれません。 そうやって、自分のエネルギーが低下してしまうと、ウイルスに負けてしまう可能性が高まります。 「ふだんどおり」とは異なる大変な状況がつづくのは事実ですが、人間は多くの場合、置かれた状況に関わらず、ポジティブでいることも選べます。 選んでください! そのために私が気をつけていること: ・自分が受け取る情報を自分でコントロールする テレビやネットからは気が滅入るような情報やストーリーが流れつづけています。 ただその情報流にさらされていては、ポジティブな気分にはなりにくいでしょう。 私はテレビを持っていないので、受け身で情報の流れにさらされるということが少ないですが、それでも、ネットで状況をチェックする時間や回数を決めるなどして、情報が勢いよく流れてくる蛇口を自分で開いたり閉じたりするようにしています。 ・ポジティブなニュースを探す 大変な状況のなかにも、心温まるストーリーや元気をもらえる取り組みがいっぱいあります。 ネガティブなニュースの陰に隠れがちですが、そんな「素敵だなあ、いいなあ」と思うストーリーや取り組みの情報を探しましょう。 見つけたら、周りの人や知り合いにもシェアしましょう。 3 Stay Connected(つながりを保とう) それぞれが外に出にくく、会ったり話したりしづらい状況です。 「Social Distancing」と呼ばれています。 Distanceは「距離」、社会的に距離を置く、ということです。 これを、「Physical Distance, Social Solidarity」と言い換えよう!と言っている海外の団体もあります。 物理的には距離を置くけど、社会的には連帯していよう!ということです。 幸い、ネットがこれだけ発達しているので、物理的な距離は保ちつつ、お互いにつながっていることはできます。 内にこもって閉じてしまわないで、社会とのつながりを保ちましょう。 ・メールやSNSなどで知り合いに声を掛けてみる ・年配の方などはソーシャルメディアではつながりにくいので、電話を掛けてみる、近所の高齢者のおうちにちょっとようすをみに行って声を掛けてあげる ・地域などで特に困っている方がいれば、可能な範囲で、助け合う 4 Stay Thankful(感謝の気持ちを忘れずに) 今この瞬間も、感染者の命を救おうと、感染を食い止めようと、必死に頑張ってくれている医療従事者がたくさんいます。 外に出にくい人々のために、食べ物や生活必需品を配送してくれている人たちもたくさんいます。 ほかにも、私たちには見えないところで、知り得ない方法でこの状況の悪化を何とか食い止めようと、命をかけて尽力してくれている方々もたくさんいます。 本当にありがたいことだと思います。 ・機会があれば、感謝の気持ちを伝える ・直接の機会がなくても、心の中でお礼を伝え、無事を祈る 5 Stay Focused(大事なことは考え続けよう) どうしても気が散ってしまう状況かもしれませんが、「今はコロナで大変だから、それどころじゃない!」という魔のささやきに負けずに、大事なことは大事なこととして考え続けること。 気候変動だって、海洋プラスチック汚染だって、貧困の連鎖だって、コロナウイルスの間「休戦」してくれるわけではありません。 逆に、コロナウイルスのために、状況がさらに悪化していくものもあります。 ・「本当に大切なものは何なのか?」「今回の危機が去ったのち、どういう社会や地域になっていってほしいのか?」を考える。 考え続ける。 ・まわりの人たちと話してみる。 これまで社会や環境の問題に関心がなかった人も、今回の状況に「このままではいけないのでは」と思い始めているかもしれません。 1 Stay Healthy(体力・免疫力を保とう) 2 Stay Positive(ポジティブな気分でいよう) 3 Stay Connected(つながりを保とう) 4 Stay Thankful(感謝の気持ちを忘れずに) 5 Stay Focused(大事なことは考え続けよう) 以上、私がこの状況下で大事だと思っている5つのことをお伝えしました。 今回のコロナ危機が経済に与えている悪影響を払拭するため、「常態とは異なる」金融政策や経済政策がとられようとしています。 人々の雇用や生活、企業を守るためには必要な政策なのだと思います。 しかし、私が今いちばん恐れていることは、いったん危機が去ったら、ほとんどの国が、企業が、猛烈な勢いで「経済成長」アクセルを踏むであろうことです。 その加速をもたらしうるガソリン(資金)が十分に供給されているとしたら、このことが地球環境にもたえす悪影響は計り知れないほど大きくなるのではないか。 「その先」にどのように持続可能な社会や経済を描いておけばよいのか? 今回の危機を、地域のレジリエンスを高めることにつなげるには、どうしたらよいのか? 毎朝ラジオ体操をし、窓を開けて外の空気とお日様に触れるようにし、呼吸法を練習しつつ、そんなことを考えています。 そして、世界のあちこちに、同じようなことを考えている人たちがいっぱいいます。 そういう人たちの考え方や取り組みなども随時お伝えしていけたらと思っています。 Stay healthy and connected! 目のつく所に貼っておけるように、とミニポスターができました! ご自由にお使いください。 また、英語が苦手な方々にとっては、日本語だけのほうが目にとまるのでは?という声があり、日本語のみのバージョンも追加します。
次の学校が休校になったり、イベントが自粛されたり、さらには入国制限まで、世界中に影響が広がっている新型コロナウイルス。 世界中で、新型コロナウイルスのニュースが毎日のように話題となっていますね。 ILO(国際労働機関)は3月18日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、リーマンショックを上回る、最大で約2,500万人に失業の恐れがあるといった予測を発表しました。 いつまで続くのかわからない新型コロナウイルスの影響を、不安に思っている方も多いと思います。 世の中の人々は、どのように感じているのでしょうか? そこで、チャットプラス株式会社()が、全国20代~60代の男女を対象に「コロナウイルスによる影響と意識調査」を実施しました。 コロナウイルスの影響で今、世の中の人々がどのようなところに困っているのか聞いています。 4%)』と回答した方が最も多く、次いで『どこにも出かけられない(34. 4%)』、『ティッシュやトイレットペーパーが買えない(21. 7%)』、『職場の経営が危機的状況(13. 1%)』、『休校により子どもの面倒を見なくてはいけない(7. 7%)』、『子どもが休校のため、食費がかかる(7. 4%)』と続きました。 マスクだけでなく、トイレットペーパーなどの日用品も買えないとなると困りますよね。 主にサービス業などの企業が営業を自粛したり、学校が休校になったりと生活に支障が出ている家庭が増えていることがわかります。 また、マスコミで騒がれているよりも、子どもの面倒について心配に思っている人は少ないようですね。 8%)』と回答した方が最も多く、次いで『年配の方は不要不急な外出は控えた方が良いと思う(26. 7%)』、『学校だけでなく職場や週末外出なども制限したほうが良いと思う(21. 1%)』と続きました。 様々な思いがあるようですが、どちらかというと、より厳しくした方がよいという意見の方が強くなりました。 最も多かったのは、高齢の方や持病がある方は、症状が悪化する可能性があるので、不要不急な外出を控えるべきという意見です。 また、学校だけでなく企業も制限をかけるべきと思っている方が多いようです。 通勤ラッシュや会社などの密閉空間は、感染の恐れがあるので避けたいですよね。 2%)』、『やや影響がある(45. 0%)』と回答し、次いで『あまり影響はない(20. 7%)』、『まったく影響はない(8. 1%)』と続きました。 自粛や予約キャンセルなどの影響で、多くの企業の経営に影響がでているようです。 特に、航空会社や旅行代理店、留学斡旋などは特に被害が甚大なようです。 次いで飲食業やイベント関連業種、中国に資材を依存している家具販売や建設業、不動産販売などにも影響を及ぼしているようです。 被害が甚大な業種については、ビジネスや雇用が維持できるよう、社会的な支援や保障、取り組みが必要かもしれません。 続いて「職場のコロナ対策で行っている施策について教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『マスクや消毒、検温などの予防策(50. 4%)』と回答した方が最も多く、次いで『飲み会などの禁止または自粛(32. 1%)』、『来訪、往訪の禁止または制限(17. 1%)』、『一部在宅勤務(14. 8%)』、『オフィスビルの出入り禁止または制限(4. 9%)』、『一部時差出勤(17. 6%)』、『全社時差出勤(6. 4%)』、『全社在宅勤務(3. 3%)』と続きました。 予防策としてすぐにできる、マスクや消毒、検温などの対策をしている企業は多いですが、時差出勤や在宅勤務などを全社的に取り組んでいる企業は、実はかなり少ないことがわかりました。 大企業や一部のネット企業などは推し進めているものの、実際にはまだまだ急な事態に対応しきれていない企業が多いのかもしれません。 また、在宅勤務を導入した企業は約2割のようです。 新型コロナウイルスの影響をこれ以上広げないためにも、今後もひとりひとりの節度ある行動が求められますね。
次の新型コロナウイルス流行の影響が、全世界に想像以上のインパクトを与えています。 ここ数週間で一気に重苦しい空気が広がって、少し先の未来すら想像しづらくなっています。 一方で、今回のウイルスは以前のSARSや、MERS、また大流行した年のインフルエンザと比べても、身体的ダメージは比較的小さそうです。 0何%程度だという人もいます。 年代により重症化率がかなり異なり注意が必要だということは間違いないのですが、その「病原体」としての威力以上に、世界に大きなインパクトを与えています。 これは何故なのでしょうか?ふと感じたのは 、「これこそが、今回の新型コロナウイルスの一番の特徴なんじゃないか?」ということです。 その最大の特徴は、人間の「思考」そのものに感染すること。 少し前にベストセラーになったという本があります。 イスラエルの天才的な歴史学者であるユヴァル・ノア・ハラリ氏が、今までの人類史を大きく覆す画期的な視点で人類史を紐解き、世界中で読まれました。 端的に言えば今回の新型コロナウイルスは、この「人間を人間たらしめた特性」そのものを直接的に攻撃してきた、人類史上初のタイプかもしれません。 これは決して物理的に脳に感染するという意味ではありません。 結果として人間の思考を惑わすのに一番効果的なタイプになってしまったのではという意味です。 もしこれがもっと高い致死率であれば、人類は過去の経験を生かしてもっとうまく対処し、これほどまでの深いダメージを受けていなかったはずです。 なんとなく「不安」という緩やかな恐怖が、一瞬にして全人類の思考に「感染」しました。 それによって人々が病院に殺到し、そのことが二次感染と医療崩壊を招いて人災的に死者・重傷者を増やすという、人類の「誤作動」を誘引しています。 変な話ですが、Covid-19は「コンピュータ・ウイルス」に非常に近いかもしれません。 すでにそれが要因で株価が乱高下し、様々な経済活動が混乱しています。 それらは過去の感染症の流行時にも起こったのですが、当時は明らかな生死に関わる高いリスクを伴ってのことでした。 ところが今回は、我々のほとんどが「元気」なのです。 しかも仮に罹患しても多くの場合が重症化しない可能性が高いらしい。 もちろんだからといって感染対策が全く不要だというつもりはありません。 しかし身体的リスク以上に、思考や意識が侵されているのは間違いありません。 そして侵された思考が起こす行動自体が、私達を物理的に傷つけるというのが、今回の最大の特徴ではないでしょうか。 すぐできる「自己感染チェック」 この観点に立って考えると、それに感染しているかどうかはPCR検査でなくても可能です。 例えば以下のような項目が思い当たるかどうか確認してみてください。 こんなことがいくつか当てはまると、軽度であれ「思考への感染」は始まっている可能性はあります。 私自身も決してゼロとは言えません。 冷静に現状に鑑みると、これらは非論理的な思考によるものがほとんどです。 私達の思考が、平常時ではありえない影響を受けていることを自覚しなければと思います。 では、果たしてこれに対抗しうる「ワクチン」を、私達はどう作って行けばいいのでしょうか? 今我々が作るべき「思考のワクチン」とは 今回の事態を収集するために、今おそらくすごい人数の医療関係者が世界中でワクチンや治療薬を開発しているはずです。 もちろんそれが完成すれば事態は急速に解決に向かうでしょう。 仮にそれを「思考のワクチン」というとすると、それはどうやって作ればいいのしょうか? ヒントは「ウイルス対策ソフト」にあるかもしれない 前述の通り今回のウイルスが、ハードは傷つけずにソフトを誤作動させる「コンピュータ・ウイルス」に似ているとしたら、その対処は「ウイルス対策ソフト」の考え方にヒントがあるかもしれません。 ウイルス対策ソフトは、侵入したコンピュータ・ウイルスをそのコードのパターンや動きから特定します。 またその効果を発揮する前提として、常にOSなどの基本的なソフトウエアを最新のものにアップデートし、脆弱性を少しでも下げておく必要があります。 また同時に、ウイルスを判別するパターンデータベースを最新にしておかなければなりません。 今回の新型コロナウイルスの影響から発生する「思考の誤作動」を防ぐためにも、それと同様の行動が対策として有効になるはずです。 即ち、まずは私達が「自らの思考や行動」がどのように影響を受けているのかを自己診断すべきです。 平たく言えば「必要以上の不安にかられ、衝動的な行動を起こしたり、逆に自らの行動にブレーキをかけすぎていないか」ということを意識することです。 また同時に、そうした思考を知らず知らずのうちに拡散していないかも重要なチェックポイントになります。 思考に入り込んだウイルスの影響を、客観視することで「隔離」し、自ら拡散しないようにできるかどうか。 これが非常に重要な対策ではないかと考えます。 また、その前提としての正しい情報や、最新の世の中の動きを正確にアップデートしておくのも大切です。 ただ、ネットやTVなど様々な情報源が溢れ、その中にデマや不安を煽る情報も混在する現代で、これは決して簡単ではありません。 広く情報を集めたらより正しい情報に行き着くかというと、そうでもないはずです。 そのためには、コンピュータでいうところのOS(基本ソフト)、即ち行動を司る姿勢や思想のようなものを、日頃からアップデートしておく必要もあります。 この点では、私達日本人は、比較的いいものを持ち合わせているかもと、少しは自信をもってもいいかもしれません。 あの大震災の中でも、一定の秩序を保ったことを世界から称賛されたこともありました。 現時点で医療崩壊に繋がっていないのも、もしかしたらそれと同じ要因からきていることかもしれません。 もちろん過信は禁物ですし、全てがうまくいっているわけでもありません。 安易な自国礼賛的な議論に持ち込むのももってのほかです。 それでも私達は、その点では満更でもないような気もします。 「やめること」をやめられるか? 更に重要なのは、仮にそれができたとしても、それを行動に反映しないと意味がありません。 前述の通り、今回の事態が引き起こす悪影響のほとんどが、私達自身の行動によって引き起こされる可能性が高いからです。 その最たる例が、過度な自粛です。 今、世界で起こっている政府による行動制限の成否は、現時点では評価しようがありません。 しかしそれ以上に過度に萎縮し、やってもいいこと、むしろやるべき行動まで制限してしまうことは、想像以上大きな悪影響をもたらすはずです。 もちろん、それができなくて苦しむ立場に追い込まれる人たちも大勢いるでしょう。 であるがゆえに、できる人はできることをやるべきですし、やるのが難しくなった場合には、なんとかそれをやる方法がないかをとことん考えるべきではないかと思うのです。 例えばですが、今全国各地で、あらゆるイベントが中止に追い込まれています。 もちろん妥当な判断もあると思います。 しかし、例えば「Webで開催できないか?」ということを本当に真剣にとことん考えたかどうか。 実はちょっと真剣に考えて、思い切って行動に移せば、コストはもちろん様々な課題も乗り越えて新しい可能性が見いだせたのではないか。 状況によって様々なので、当然一概には言えません。 しかしギリギリまで「やめること」をやめる、もしくは「代替手段を考える」という姿勢を持つことが、実は今回の「思考の誤作動」に対抗する最大の「ワクチン」になりうるかもしれないのです。 今回の事態は、どうやら想像以上に長期戦になりそうです。 今までとは様相の異なるこの状況に対応するには、私達自身が、自らの思考や行動姿勢を客観的に捉え、内省する必要がありそうです。 そしてその事自体は、もしかしたら私達の社会が抱える多くの問題と共通の根っこに繋がる要因なのかもしれません。 もしそうだったとしたら、これを克服することは、私達がこれまで抱えていた課題の多くを解決するいとぐちを見つけるチャンスかもしれないのです。 楽観的すぎるかもしれませんが、そう考えることも、あるいは「ウイルス」対策に有効ではないかと思わずにいられません。 文:ネイティブ倉重 2020年4月12日追記 このコラムをアップして約1ヶ月。 想像を遥かに超えた多くの方に読んで頂きました。 ただこれを書いた時に、今のような世界が想像できていたかと言うと、全くそうではありませんでした。 このウイルスがこれほどまでに大きなインパクトをたらすとは、正直想像できていませんでした。 ある意味考えが浅かったかもしれません。 またある意味では、想像を遥かに超えて「あてはまってしまった」のかもしれません。 もっというと、これからの変化もまた、私達の想像を超えるものになるかもしれません。 そう願わずにいられません。 その言葉が非常に印象深かったので、ご紹介します。 「この感染拡大のインパクトが究極的に何をもたらすのか、あらかじめ決まっていません。 結末を選ぶのは私たちです。 もし自国優先の孤立主義や独裁者を選び、 科学を信じず、陰謀論を信じるようになったら、 この結果は歴史的な大惨事でしょう。 多数の人が 亡くなり経済は危機に瀕し、政治は大混乱に陥ります。 一方でグローバルな連帯や民主的で責任ある態度を選び、科学を信じる道を選択すれば、 たとえ死者や苦しみ人が出たとしても、あとになって振り返れば 人類にとって悪くない時期だったと思えるはずです。 私達人類はウイルスだけでなく、自分たちの内側に潜む悪魔を打ち破ったのだ。 憎悪や幻想・妄想を克服した時期として、真実を信頼した時期として、 以前よりずっと強く団結した種になれた時期として位置づけられるはずです。
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