新春 歌舞 伎 海老蔵。 海老蔵が語る『弁天娘女男白浪』『七つ面』|歌舞伎美人

歌舞伎家系図から見る格の序列とは。時代に伴う変化も解説

新春 歌舞 伎 海老蔵

ページコンテンツ• 華やかで、大らかな笑いを醸す演目が並びます。 【昼の部:午前11時開演】 一、醍醐の花見(だいごのはなみ) 中内蝶二 作・今井豊茂 脚本 豊臣秀吉 中村 梅玉 淀殿 中村 福助 石田三成 中村 勘九郎 智仁親王北の方 中村 七之助 曽呂利新左衛門 中村 種之助 大野治房 中村 鷹之資 智仁親王 中村 芝翫 北の政所 中村 魁春 花の名所として知られる京都の醍醐寺。 天下統一を成し遂げた豊臣秀吉が、北政所や淀殿をはじめとした 豊臣家ゆかりの人々を招いた盛大な花見の宴を催していると。 満開の桜のなか、秀吉が催した一世一代の大規模な「醍醐の花見」。 史実をもとにしながら、新年の幕開きにふさわしく華やかさあふれる舞踊劇。 二、奥州安達原(おうしゅうあだちがはら) 袖萩祭文 安倍貞任 中村 芝翫 安倍宗任 中村 勘九郎 八幡太郎義家 中村 七之助 浜夕 市川 笑三郎 平傔仗直方 中村 東蔵 袖萩 中村 雀右衛門 しんしんと雪の降る中、 父、平傔仗直方(たいらのけんじょうなおかた)の難儀を知った 盲目の袖萩は、娘お君に手を引かれ駆けつけます。 しかし、親の意に反して駆け落ちした袖萩は、 対面することすら許されず、親不孝を詫びる祭文にことよせて、 父母への思いを切々と述べます。 そこへ源義家の命を狙う安倍宗任が現れます。 平安時代末期、源義家らによって滅ぼされた 安倍一族の再興を志す貞任と宗任兄弟による復讐を軸に、 それに関わる家族や人々の悲劇が描かれます。 三、新歌舞伎十八番の内 素襖落(すおうおとし) 福地桜痴 作 太郎冠者 中村 吉右衛門 大名某 中村 又五郎 太刀持鈍太郎 中村 種之助 次郎冠者 中村 鷹之資 姫御寮 中村 雀右衛門 狂言を元にした名作です。 太郎冠者は、主人である大名の使いで、その伯父のもとを訪れます。 そこで、美しい姫御寮に酒を振る舞われ楽しく過ごすと、 餞別に素襖まで与えられて帰ります。 すっかり酔っ払った太郎冠者は、 主人に知られては一大事と素襖を隠しますが、 酩酊して上機嫌で小舞を舞ううちにバレてしまいます。 四、天衣紛上野初花 河内山(こうちやま) 河竹黙阿弥 作 松江邸広間より玄関先まで 河内山宗俊 松本 白鴎 松江出雲守 中村 芝翫 宮崎数馬 市川 高麗蔵 腰元浪路 市川 笑也 高木小左衛門 中村 歌六 悪だくみに長けた河内山宗俊。 松江出雲守が腰元奉公している娘、浪路を、 自らの妾にしようと屋敷に幽閉していることを聞きつけると、 金目当てに奪還を請け負います。 河内山は上野寛永寺の使僧になりすまして松江邸に赴くと、 見事にことを運んで颯爽と引き上げます。 しかし、その玄関先で正体が見破られてしまうのです。 【夜の部:午後4時半開演】 一、義経腰越状(よしつねこしごえじょう) 五斗三番叟 五斗兵衛盛次 松本 白鴎 九郎判官義経 中村 芝翫 亀井六郎 市川 猿之助 伊達次郎 市川 男女蔵 泉三郎忠衡 中村 歌六 兄頼朝との関係が悪化するなか、 義経は悪臣の言葉にそそのかされ、遊興にうつつを抜かす日々。 その様子を案じた忠臣の亀井六郎が 雀踊りの奴たちに紛れて諫言するも、聞き入れられません。 そこで泉三郎が義経の機嫌を直すため、 日本一の音頭取りとして五斗兵衛を迎え入れます。 この五斗兵衛、名軍師ながら、刀の目貫師として世を忍んでいるのですが、 実は大の酒好き。 禁酒を破った五斗兵衛が大酔して、三番叟を踊ることになります。 二、澤瀉十種の内 連獅子(れんじし) 河竹黙阿弥 作 狂言師右近後に親獅子の精 市川 猿之助 狂言師左近後に仔獅子の精 市川 團子 僧蓮念 中村 福之助 僧遍念 市川 男女蔵 霊地清涼山の麓にある石橋。 狂言師の右近と左近が石橋の由来や、 文殊菩薩の使いである霊獣獅子の親子の伝説を踊って見せます。 その後に、親獅子と仔獅子の精が現れ、勇壮な舞を見せます。 三、鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ) 三島由紀夫 作・二世藤間勘祖 演出・振付 鰯賣猿源氏 中村 勘九郎 傾城蛍火実は丹鶴城の姫 中村 七之助 博労六郎左衛門 市川 男女蔵 庭男実は藪熊次郎太 中村 種之助 禿 中村 勘太郎(偶数日) 中村 長三郎(奇数日) 傾城春雨 市川 笑三郎 傾城薄雲 市川 笑也 亭主 市川 門之助 海老名なあみだぶつ 中村 東蔵 鰯売りの猿源氏は、 大名のみを相手にする蛍火という高い位の遊女に 一目惚れしてしまいました。 蛍火のことで頭がいっぱいで、 仕事も手につかないその様子を見かねた父親なあみだぶつは、 猿源氏を大名に仕立てて廓に送り出します。 大名と偽り、やっとの思いで蛍火に出会えた猿源氏でしたが、 上機嫌となり酔いつぶれて寝入ってしまいます。 *歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」については、こちらにも詳しく書いてありますので、よかったらお読みくださいね。 今年は、若手役者が古典の名作に挑戦します。 【第1部 11時開演】 お年玉(年始ご挨拶) 一、花の蘭平(はなのらんぺい) 蘭平 中村 橋之助 奴蘭平が刃物を見ると狂気の奇病を起こす 『蘭平物狂』を舞踊化した作品です。 二、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)寺子屋 松王丸 尾上 松也 武部源蔵 中村 隼人 戸浪 中村 米吉 春藤玄蕃 中村 歌昇 千代 坂東 新悟 寺子屋を営む武部源蔵と戸浪夫婦は、 菅丞相の子、菅秀才を我が子と偽り 秘かに匿っています。 しかし、そのことが発覚し、首を差し出せと言われます。 源蔵は、苦悩の末に、寺入りしたばかりの子どもの首を 身替りにして差し出すことを決意します。 首の検分役に現れたのは、菅秀才の顔を知る松王丸。 その首をあらためた松王丸がとった行動とは。 三、茶壺(ちゃつぼ) 岡村柿紅 作 熊鷹太郎 坂東 巳之助 田舎者麻胡六 中村 歌昇 目代某 中村 錦之助 すっぱ(盗人)と田舎者の連舞いがみどころの ユーモラスな舞踊劇です。 【第2部 15時開演】 お年玉(年始ご挨拶) 一、絵本太功記(えほんたいこうき) 尼ヶ崎閑居の場 武智光秀 中村 歌昇 武智十次郎 中村 隼人 初菊 中村 米吉 佐藤正清 中村 橋之助 操 坂東 新悟 真柴久吉 中村 錦之助 武智光秀の謀反を題材にした『絵本太閤記』。 光秀一家の悲しみと情愛をドラマティックに描いた、 重厚感あふれる義太夫物の名作です。 二、仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)祇園一力茶屋の場 大星由良之助 尾上 松也 お軽 中村 米吉 大星力弥 中村 橋之助 富森助右衛門 中村 隼人 赤垣源蔵 中村 歌昇 寺岡平右衛門 坂東 巳之助 塩冶判官が高師直へ刃傷に及び、 切腹してから半年後。 世間では、いつ主君の敵を討つのかと 取り沙汰がある中、 祇園の一力茶屋では、 国家老・大星由良之助が遊興に耽る日々。 そこへ由良之助の息子・力弥が 父に密書を届けにきたところ、 遊女・お軽の知るところになります。 その書状を、お軽に盗み読みされたことに気づいた由良之助は、 お軽を身請けすると言って去ります。 仇討ちを気づかれた由良之助のために、 お軽の兄・平右衛門はある決心をするのでした。 *浅草新春歌舞伎については、こちらにも書いていますので、よかったらお読みくださいね。 一、お年賀 口上(こうじょう) 新年を寿ぎ、玉三郎からが皆さまに挨拶があるそうです。 二、雪(ゆき) 江戸中期の天明期に作られたとされる地唄の名曲で、 大坂は南地のソセキという実在の芸妓をモデルにした あわれで美しい女心をうたっています。 今は仏門に入った芸妓が、雪の夜に一人寂しく、 恋人を待ち侘びた過日の思い出を回想します。 三、阿古屋琴責(あこやことぜめ) 三曲糸の調べ 景清の子を身ごもっている「阿古屋」は、 身の潔白を晴らすため重忠の求めに応じて 琴、三味線、胡弓の三絃を弾きます。 心に偽りがあればその音は曇るからです。 琴、三味線、胡弓を実際に一人で演奏する至難の役。 それぞれの演奏を楽しめます。 四、鐘ヶ岬(かねがみさき) 『鐘ヶ岬』は初世中村富十郎が上方で 上演したときの曲が伝わったとされる地唄です。 釣鐘ごと安珍を焼き殺した清姫「安珍清姫伝説」の後日談の形を取り、 桜の下で舞う女の詩情あふれる曲です。 新橋演舞場で1月3日(金)~25日(土)まで上演されます。 【昼の部・・・11時開演】 一、祇園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき)金閣寺 雪姫 片岡 孝太郎 此下東吉実は筑前守久吉 市川 右團次 十河軍平実は佐藤正清 市川 九團次 松永鬼藤太 澤村 國矢 慶寿院尼 市川 齊入 狩野之介直信 大谷 友右衛門 松永大膳 中村 獅童 天下をもくろむ松永大膳は、 将軍の母慶寿院尼を金閣寺の2階に幽閉しています。 そこへ敵方から投降してきた此下東吉がやってきて、 機知に富んだやりとりで大膳に召し抱えられます。 一方、絵師狩野之介直信とその妻雪姫も幽閉されており、 大膳は雪姫に金閣寺の天井に龍を描くか、 さもなくば我が意に従うよう迫りますが、 雪姫がそれを拒んだため桜の木の幹に縛り付け 直信には処刑を言い渡します。 嘆き悲しむ雪姫は祖父雪舟の故事を思い出し、 降りしきる桜の花びらを足でかき集めると。 二、御存 鈴ヶ森 (ごぞんじすずがもり) 四世鶴屋南北 作 幡随院長兵衛 市川 海老蔵 東海の勘蔵 市村 家橘 飛脚早助 市川 九團次 北海の熊六 片岡 市蔵 白井権八 中村 莟玉 東海道品川宿にほど近い鈴ヶ森。 夜は盗賊と化した雲助が多数出没するところへ 通りかかったのは、お尋ね者の白井権八。 大勢の雲助に襲われますが、 巧みな刀さばきで追い払います。 その様子を駕籠の中からうかがっていた俠客の幡随院長兵衛は、 その腕前に感心し、権八を匿うことを申し出ます。 二人は江戸での再会を約束して別れていくのでした。 三、新作歌舞伎 雪蛍恋乃滝(ゆきぼたるこいのたき) NINJA KABUKI 秋元 康 作・演出田尾下哲 演出 稲妻 市川 海老蔵 月姫 中村 児太郎 幻術の稲妻 堀越 勸玄 茶頭宗休 市川 齊入 政虎 市川 右團次 清宗 中村 獅童 闇に生きる忍びの者、稲妻が、 密命のなかで出会ったのは、美しき月姫。 敵味方の立場を超え惹かれあう二人ですが、 運命は二人の思いとは裏腹に、思いもよらぬ方向へと動き出します。 【夜の部・・・17時開演】 一、神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)め組の喧嘩 竹柴其水 作 序 幕 第一場 島崎楼店先の場 第二場 島崎楼広間の場 第三場 八ツ山下の場 二幕目 神明社内芝居前の場 三幕目 第一場 焚出し喜三郎内の場 第二場 浜松町辰五郎内の場 大 詰 第一場 神明町鳶勢揃いの場 第二場 角力小屋前の場 第三場 喧嘩の場 第四場 神明社境内の場 め組辰五郎 市川 海老蔵 女房お仲 片岡 孝太郎 辰五郎倅又八 堀越 勸玄 九竜山浪右衛門 市川 九團次 四ツ車大八 市川 右團次 江戸座喜太郎 市川 左團次 焚出し喜三郎 中村 梅玉 品川の遊廓島崎楼の店先は正月を祝って賑やかですが、 め組の鳶と相撲取の四ツ車たちは 隣り合わせの座敷で飲んでいたことから喧嘩をはじめてしまいます。 鳶頭の辰五郎がひとまずその場を収めますが、 数日後、芝居小屋で再び顔を合わせた鳶と力士たちの間で、 またしても喧嘩が巻き起こります。 四ツ車と辰五郎も一触即発の睨み合いとなりますが、 江戸座喜太郎に止められます。 気持ちが収まらない辰五郎は密かに意趣返しを決意しますが、 その心を知らない女房お仲になぜ仕返しをしないのかと詰め寄られ、 ついに胸の内を明かします。 二、新歌舞伎十八番の内 雪月花三景(せつげつかみつのながめ) 仲国 市川 海老蔵 仲国 市川 ぼたん 胡蝶の精 市川 九團次 仲章 中村 莟玉 小督局 中村 児太郎 高倉院の寵愛を受けていた小督局(こごうのつぼね)は、 高倉院の妻、中宮徳子の父である平清盛の権威を恐れ、 身を隠してしまいます。 小督局が嵯峨野にいるらしいとの噂を耳にした高倉院は、 小督局を探すように命じますが…。 *市川海老蔵新春歌舞伎公演については、こちらにも書いていますので、よかったらお読みくださいね。 通し狂言 菊一座令和仇討(きくいちざれいわのあだうち) 四幕九場 序 幕 鎌倉金沢瀬戸明神の場 飛石山古寺客殿の場 六浦川堤の場 二幕目 朝比奈切通し福寿湯の場 鈴ヶ森の場 三幕目 下谷山崎町寺西閑心宅の場 大音寺前三浦屋寮の場 元の寺西閑心宅の場 大 詰 東海道三島宿敵討の場 幡随院長兵衛/寺西閑心実ハ蒲冠者範頼 尾上 菊五郎 三日月おせん実ハ佐々木の娘風折/頼朝御台政子御前 中村 時蔵 笹野権三 尾上 松緑 白井権八 尾上 菊之助 大江志摩五郎/梶原源太景季 坂東 彦三郎 江間小四郎義時/おせんの手下長蔵 坂東 亀蔵 権八妹おさい 中村 梅枝 大江千島之助/笹野の家来・岩木甚平 中村 萬太郎 権三妹八重梅 尾上 右近 万寿君源頼家 尾上 左近 同宿残月/判人さぼてんの源六/和田左衛門尉義盛 片岡 亀蔵 今市屋善右衛門/秩父庄司重忠 河原崎 権十郎 家主甚兵衛 坂東 楽善 時は鎌倉時代。 執権・大江広元(おおえのひろもと)の家に伝わる重宝「陰陽(いんよう)の判」が紛失。 跡目相続の許可を得るためには、 その重宝を将軍家に献上しなければなりません。 武芸に優れた大江の家臣・笹野権三と白井権八は、 重宝詮議の依頼を受けます。 一方、広元の妾腹・志摩五郎が、 頼朝の弟・蒲冠者範頼(かばのかんじゃのりより)の力添えを得て、 御家横領を企てており、 その計略には、権三・権八各々の養父も加担していました。 権三と権八は、養父に諫言しますが聞き入れられず、 互いの養父を殺害します。 親の敵として互いに討たれようとする権三と権八の争いを、 大江家と懇意の俠客(きょうかく)・幡随院長兵衛が止めに入り、 重宝の詮議を最優先にすべきだと説得し、 権三と権八は分かれて詮議に向かいます。 「陰陽の判」は、志摩五郎の配下が密かに盗んでいましたが、 謎の女・三日月おせんが入手し、やがて、おせんの夫・寺西閑心の手に渡ります。 傷療治の名医として有名な閑心の許へ、 道中で負傷した権三と権八が偶然訪れます。 権八は、女性に間違えられたのを幸い、 重宝詮議の費用を得るために身売りして、 吉原の花魁小紫(おいらんこむらさき)を名乗ります。 閑心・おせんと権三・権八との間で駆け引きが続く中、 四人の秘められた素性と関係が明らかになり、 物語は意外な方向へ展開します。 【昼の部:午前11時開演】 一、お秀清七 九十九折(つづらおり) 大森痴雪 作・山田庄一 監修 上の巻 木谷屋の中の間の場 四條磧の場 下の巻 芸者雛勇宅の場 木谷屋手代清七 松本 幸四郎 八坂の力蔵 片岡 愛之助 木谷屋娘お秀/山猫芸者雛勇 中村 壱太郎 木谷屋手代久七 市川 猿弥 養子新造 中村 松江 木谷屋主人仙右衛門 坂東 彌十郎 幕末の京都、諸家御用達の木谷屋は、勤皇派に金を融通した罪を犯しますが、 手代の清七がその罪を被り身を隠していました。 清七の忠義に感激した主人の仙右衛門は娘のお秀を嫁がせると約束するも、 5年後、いざ清七が京に帰ると、 所司代の吉井作左衛門の甥である新造が婿養子になっています。 木谷屋は事件収拾を吉井家に協力してもらう条件として、 養子を迎えていたのです。 清七が帰参すると都合が悪い仙右衛門は、 清七に手切れ金として300両を渡して頭を下げます。 失意の清七が酒に酔い四條磧(しじょうがわら)を歩いていると、 お秀と瓜二つの芸者、雛勇と出会うのです。 二、大津絵道成寺(おおつえどうじょうじ) 河竹黙阿弥 作・二世 藤間勘祖 構成・振付 愛之助五変化 藤娘 片岡 愛之助 鷹匠 座頭 船頭 鬼 犬 中村 虎之助 弁慶 市川 猿弥 矢の根の五郎 松本 幸四郎 近江の三井寺で行われている鐘供養で外方(げほう)が酒宴を始めると、 藤娘が鐘を拝ませてほしいと頼みに来ます。 藤娘は舞を求められ披露しますがいつの間にか消え、 鷹匠、座頭、船頭がかわるがわるやってきます。 各々が去ると藤娘が再び姿を見せますが、 鐘の中に身を消してしまいます。 弁慶が祈ると、藤娘が入ったはずの鐘の中からは鬼が現れ、 駆け付けた矢の根の五郎が祈り伏せるのでした。 三、酒屋(さかや)艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ) 半七女房お園 中村 扇雀 茜屋半七/宗岸 中村 鴈治郎 美濃屋三勝 坂田 藤十郎 大坂で酒屋を営む茜屋半兵衛の息子半七は、 お園という妻がありながらも家に寄り付かず、 女舞の芸人三勝との間にお通という子どもまでもうけています。 見かねた半兵衛は半七を勘当し、 お園も父の宗岸に実家へと連れ戻されてしまいます。 しかし悲しむ娘を見た宗岸は思い直し、お園を連れて茜屋を訪れ、 復縁を頼みます。 半兵衛は勘当した息子に嫁などいないと跳ね返しますが、 実は、人殺しの罪を犯した半七の命を1日でも長く延ばすために、 半兵衛自らが代わりに縄目にかかっていたのでした。 【夜の部:午後4時15分開演】 一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら) 川連法眼館の場 佐藤忠信/佐藤忠信実は源九郎狐 片岡 愛之助 静御前 中村 壱太郎 駿河次郎 中村 虎之助 亀井六郎 大谷 博太郎 源義経 片岡 秀太郎 吉野の山奥にある、川連法眼の館に匿われている源義経のもとへ 家臣の佐藤忠信が一人で訪ねて来ます。 ほどなく静御前も到着しますが、 ともに旅をしてきたはずの二人の話が、 まるで忠信が二人いるかのように食い違います。 詮議の命を受けた静御前が初音の鼓を打つと忽然と現れる忠信。 実はこの忠信こそ、鼓の皮に用いられた狐の子で、 両親を慕い、忠信の姿に化けて鼓と静御前に付き添い旅をしていたのでした。 二、夕霧名残の正月(ゆうぎりなごりのしょうがつ) 今井豊茂 脚本 由縁の月 藤屋伊左衛門 中村 鴈治郎 扇屋三郎兵衛 坂東 竹三郎 扇屋夕霧 中村 扇雀 病によってこの世を去った遊女、夕霧の四十九日。 彼女の恋人であった藤屋伊左衛門は、 放蕩の末に家を勘当されたうえに、借金を抱え、 夕霧の死に目にも会うことができませんでした。 すっかり落ちぶれていた伊左衛門は、夕霧の死を知り、 起請を香華の代わりに手向けようとするところ、 気を失います。 そこへ在りし日の姿の夕霧が現れ、 喜ぶ伊左衛門は夕霧との逢瀬を楽しみますが、 やがて夕霧はその姿を消すのでした。 三、大當り伏見の富くじ(おおあたりふしみのとみくじ) 「鳰の浮巣(におのうきす)」より 齋藤雅文 脚本・演出 お稲荷様ご神託より霊験あらたか「抜け雀」まで 紙屑屋幸次郎 松本 幸四郎 信濃屋傳七 片岡 愛之助 幸次郎妹お絹 中村 壱太郎 黒住平馬 市川 猿弥 絵師雪舟斎 坂東 彌十郎 鳰照太夫 中村 鴈治郎 元は質屋の紙屑屋幸次郎は、 潰れた店を再興しようと一所懸命働いていますが、 遊女の鳰照太夫に見惚れてしまい、 うっかり犬を踏みつけ、すねを噛まれるような不運さが玉に瑕(きず)。 それでも頭は鳰照太夫のことでいっぱいです。 そんなある日、幸次郎は一攫千金を夢見て、 伏見稲荷の富くじを買うことにしました。 その富くじが何と大当たり。 しかし本当の札は…。 さて、チケットの準備はいいですか? どれを観るか、決めがたい、素敵な舞台ばかりです。 新年も歌舞伎を楽しんでまいりましょう。 読んでくださり、ありがとう存じまする。

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市川海老蔵 演技の評価が低い?”下手”と酷評されるたった一つの理由

新春 歌舞 伎 海老蔵

Contents• 市川海老蔵が舞う歌舞伎の真の評価や評判は?上手いの? なんて書くととても失礼なことのような気がしているのですが、映画と同じでお金払って観終わって 「う~~んこれはチケット代以上だな・・」 って思うのとそうでないのがあるのですが、それと同じようなものかもしれません。 上手いかどうか、評価がどうか、評判はどうか? それを推し量る上での、一つの基準があると思います。 それは何? 券が売れてるかどうか・・だと思います。 このチケットが売れてるかどうかは、一般のファンにとって市川海老蔵さんを、どうとらえているかの証だと思うのですよね。 上手くないと思えば見に来ませんし、それが評価や評判に直接つながって、いくんだと思いますが、皆さんはどう思いますか~ ある意味プロの評論家は何を言おうと、ファンの方が上手い・ いつも満員御礼!! これは下手ではこうはなりませんよ~~~ ということで海老蔵さん公演の券は売れてるの? 実際は・・・歌舞伎座は市川海老蔵効果とも言われるようで… 要は海老蔵さんが出ると満員御礼? チケットはほぼ完売で、売り出されたら速攻で買わないといい席はないような状況のようです。 3階の席なら何とか・・のような状況のようですね。 確かにうまさでいうなら、人間国宝の方のようなその域に入っているかというと、そうではないのかもしれませんが、この歌舞伎界を引っ張っていくという人気では上手さも人気も、評判も評価も何をとっても、今の第一人者であることには間違いないようです。 上手さや評判や、演じる歌舞伎のまさに、その上手いところの評価を演壇ではなく、チケットの売れ行きで評価する・・これって如何でしょうか? 皆さんはこういう考え方についてどう思いますか~~ ここからは余談ですが ということで、海老蔵さんは皆さんはもう、奥さんの小林麻央さん共々、今や知らない方はいないと思います。 が・しかし知らないことがあるんだな! 今日紹介する市川海老蔵公演予定の、 「観自在王院跡」 これは来た人は知らないでしょうから、写真付きで紹介します。 なおこの日の公演のチケットの料金は S席:10000円 A席:8000円 です。 (全席指定) 市川海老蔵公演予定の観自在王院跡を写真で紹介 市川海老蔵さんが平泉公演を行う場所 「観自在王院跡」 を写真で紹介します。 観自在王院跡のパネル(歴史的ないわれなどなど・・)の写真もあるので、私が書くよりは興味のある方は、読んでいただければと思います。 言うまでもないでが、写真は素人カメラマンの私が撮りました。 (管理人撮影) 行ったときは昨年(2015年)の秋です。 紅葉の時期だったので、結構木々が赤く色づいてきれいな時期でした。 中尊寺、毛越寺、金色堂、厳美渓などを回って写真を撮って歩いたのですが、なかなかこういった歴史ある場所を散策するというのはいいものですね。 観自在王院跡のすぐ奥というか、隣が 「毛越寺」 になります。 もちろん奥州平泉の世界遺産の一部です。 そちらも写真で紹介してる記事が、ありますのでよろしければご覧ください。 この観自在王院跡地はだだっ広い芝生です。 (管理人撮影) (管理人撮影) 奥に池が配されていてとてもきれいです。 (管理人撮影) (管理人撮影) (管理人撮影) そこの芝生に舞台を作るんだと、推測いたします。 何かイベントを行う場合はいつもそのようです。 (管理人撮影:この写真の左側が観自在王院跡です) 但し今回はことがことですから、来るお方も未曽有の大役者・・となればこれはどんな舞台作るんだべ? 行ってみたいですね~~ 観自在王院跡地へのアクセスは、東北本線平泉駅から歩いて、たぶん500メートル以内かと思います。 (私の感覚です) すぐ奥が毛越寺です。 スポンサーリンク 市川海老蔵歌舞伎の評判は?まとめ 市川海老蔵さんの演じる歌舞伎は本当にみんなに支持されてます。 もちろん市川宗家という生まれもあるとは思いますが、よく言われるエピソードですが、演じる歌舞伎を見て子供たちが感動するシーンがたびたびあるようですね。 観客の心をつかむ演技、それを演じる歌舞伎というのは、いや歌舞伎の世界に限らず最高のパフォーマンス、クォリティーなのではないだろうか? そんなことを感じたりします。 見ている観客をその舞台に引き込める、それは映画であってもそうだと思います。 観客を感動させる役者こそが、超一流の証なのではないかと思うわけです! そういった意味では、市川海老蔵さんは間違いなく一流だと思います。 チケットが売れるわけですねえ~~ 団十郎襲名で悲劇を断ち切る覚悟の海老蔵!! なんとも、悲劇でした。 そして、息子の勸玄くんが、八代目の市川新之助を襲名。 襲名披露公演は、2019年今年の5月から始まると発表されました。 團十郎の名跡復活は亡き父(12代目團十郎)以降ですから、7年ぶりの復活。 数ある歌舞伎の名跡(家系)の中でも、團十郎家はその中心。 要は市川宗家は、歌舞伎の中心の存在なんだな。 ところが、今回の襲名で團十郎の名前の後に「白猿」という、拝名を付けたのですが、これはこれまでの歴史の中では初。 本人曰く、先祖や祖父の及ばない・・そんな意味なんだそうな。 いずれ、十三代目「團十郎」が誕生したことで、誠に喜ばしい限りだと思います。 が・・・次に続きます。 ・・・・・・・・・・ 團十郎と海老蔵のパリ公演の模様です! 市川海老蔵の十一代目襲名を記念した写真集です。 歴史は團十郎の悲劇を忘れない! 團十郎の悲劇って何だ? これはわつぃも知りませんでした・ しかし、代々の團十郎の人生は、そんなに順風満帆ではなかったようです。 以下記します。 1:初代團十郎:上演中の舞台で共演中の役者によって、刺殺される(享年45歳) 2:2代目は千両役者といわれる名優も、弟子が自分の妾が駆け落ちというスキャンダル 3:三代目と六代目はともに22歳で病死 4:七代目は人気絶頂期に幕府に抵抗し江戸払い 5:八代目は32歳で謎の自殺 6:九代目は借金に苦しむ 7:十一代目(海老蔵の祖父)はガンで56歳で早世 8:十二代目(海老蔵の父)は66歳で早世 これ見てどう思いますか? そして、海老蔵さんの愛妻の麻央さんも・・・ なんかね~~~ ということで、「白猿」と拝名でつけたのは、それを断ち切るという、本人の何かの決意かもしくは、何かの暗示かもしれないな~~なんて思った次第です。 海老蔵さんの夢は・・親子三代での共演! でしょう!! 応援していきたいと思います。 スポンサーリンク スポンサーリンク.

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海老蔵が語る『弁天娘女男白浪』『七つ面』|歌舞伎美人

新春 歌舞 伎 海老蔵

市川海老蔵は、かつて市川團十郎と並ぶ大名跡だった、歌舞伎の名跡・市川海老蔵の当代を務める歌舞伎役者。 2004年5月に十一代目を襲名しました。 2013年2月3日、父である十二代目市川團十郎が死去したことに伴い市川家の家督を引き継ぎ、名実ともに日本を代表する歌舞伎役者として活躍しています。 公式に用いる定紋は三升、副紋として用いる替紋は杏葉牡丹(ぎょうようぼたん)。 「花の海老さま」として歌舞伎界を席巻した祖父の十一代目市川團十郎を彷彿とさせることから、「海老さま」という愛称でも親しまれています。 1977年12月6日、十二代目市川團十郎の長男として誕生し、1983年5月に歌舞伎座で上演された「源氏物語」春宮役で初お目見えを果たしました。 1985年には、当時7歳で七代目市川新之助を襲名。 2000年の「源氏物語」では主役の光君を好演、五代目尾上菊之助・二代目尾上辰之助と並び「平成の三之助」の一人と称されました。 長年にわたり、自主公演「古典の誘い」「ABKAI」を開催しているほか、2004年10月にフランス・パリで初の海外公演を行って以来、ロンドン・シンガポール・ニューヨークなどでも公演を敢行。 日本の伝統芸能である歌舞伎を世界へと広める存在でもあります。 2003年のNHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」で主演の宮本武蔵役を務めるなど、テレビドラマやCM、映画、現代劇といった歌舞伎以外の分野でも活躍。 2020年1月19日から放映中のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」では語りを担当しています。 本業である歌舞伎でも年初から精力的に舞台へ立っており、1月3日〜24日には新橋演舞場で「初春歌舞伎公演」を行っています。 つづいて1月31日〜3月1日にかけては、京都南座や名古屋御園座など全国5ヶ所で「市川海老蔵特別公演」を予定。 歌舞伎十八番の一つである「勧進帳」で、武蔵坊弁慶を演じます。 そして5月には、歌舞伎界で最も権威があるとされる名跡「十三代目 市川團十郎 白猿」を襲名予定。 次世代を担う歌舞伎役者として、さらなる活躍が期待されています。 日本を代表する歌舞伎役者として活躍する、十一代目 市川海老蔵。 市川海老蔵の魅力は、歌舞伎の伝統的な古典を重んじつつ新たなことに挑戦し続けるチャレンジ精神や、観客を思わず引き込む実力とカリスマ性です。 市川海老蔵は、2013年の自主公演「第一回ABKAI」において、歌舞伎十八番の一つ「蛇柳(じゃやなぎ)」を半世紀以上ぶりに復活上演。 また、長年にわたり自主公演「古典への誘い」を敢行するなど、歌舞伎の伝統を現代に伝え続けています。 その一方で、2015年の「第三回ABKAI」では、宮本亜門演出による新作歌舞伎「竜宮物語」・新作舞踏劇「桃太郎鬼ヶ島外伝」を上演。 2017年の第四回、2019年の第五回においては、ジャニーズ事務所所属のアイドルを起用した演目を上演するなど、歌舞伎と新しい文化の融合を試みています。 2004年10月にフランス・パリで初の海外公演を行って以来、ヨーロッパ諸国やニューヨークなどでも多くの公演を敢行。 海外における歌舞伎の知名度アップにも一役買っています。 その実力やカリスマ性はお墨付きで、戦後歌舞伎界を代表するスターだった祖父、十一代目市川團十郎にも引けを取らないとの評価もあるほどです。 2020年5月には、祖父や父が受け継いできた大名跡「十三代目 市川團十郎 白猿」の襲名が予定されています。 チケットストリートは「ライブの感動を、すべての人へ」というミッションのもと、コンサート、ライブ、演劇、スポーツなど、興行チケットの安全な取引を仲介しています。 日本最大級の公演チケット売買(二次流通)サービスです。 代金のお支払いからお届けまでを事務局がサポートし、チケット詐欺にあう可能性はありません。 チケット掲示板やオークションなどより安心・安全です。 また「安心プラス」オプションを使えば、偽物や偽造チケットの心配もありません。 公演中止や主催者都合で入場できなかった場合も返金いたします。 Icons made by , , from is licensed by• 東京都公安委員会 許可番号:302171104982号• All Rights Reserved.

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