手紙の書き出しで使われる時候の挨拶用語の「候」と同じような使い方で 『 みぎり』 という言葉を使う場合もありますが、「初夏の候」と「初夏のみぎり」は全く同じ意味です。 ただ、『みぎり』は女性がよく用いてきた言葉という違いだけです。 「候」と『みぎり』のどちらを使ってもほとんど問題にはなりませんが、ビジネス文書の場合は『みぎり』は女性言葉であるということを覚えておくといいと思います。 また、「候」の読み方ですが、基本的には「 こう」と読みます。 初夏の候は「しょかのこう」と読みます。 時候の挨拶の「候」は「そうろう」ではなく「こう」と読みます。 麦にとってはこのころが刈り入れどきであり、稲でいう秋にあたるわけで、この名がつけられています。 (5月〜6月の茶色くなった麦畑を、秋のススキにたとえた季語ともいわれています。 ) 「プライベート」6月の手紙の書き出し• 梅雨前線が近づいてきました。 (お変わりなくお過ごしでしょうか)。 梅雨入りのニュースが気になるこのごろですが、(毎日お元気でご活躍のことと存じます)。 梅雨空のうっとうしい季節となりました。 (お元気でしょうか)。 梅雨空が恨めしいこのごろとなりましたが、(いかがお過ごしでしょうか)。 連日の雨も一休み、きょうは久しぶりの青空です。 (貴地方ではいかがでしょうか)。 毎日毎日よくもまあ飽きずに降るものですね。 (お元気でいらっしゃいますか)。 庭のあじさいが、雨に美しく濡れています。 (お健やかにお過ごしでしょうか)。 梅雨明けが待たれる今日このごろですが、(ますますお健やかにお過ごしのことと存じます)。 梅雨が上がったとたん、真夏日を思わせるような毎日が当地ではつづいております。 梅雨明けの空がすがすがしい季節となりました。 (お健やかにお過ごしのことと存じます)。 今年はから梅雨だそうで、水不足が心配です。 (お変わりありませんか)。 山々の緑も、雨に打たれて色濃くなりました。 (お元気でお過ごしのことと存じます)。 色鮮やかに咲く紫陽花のように、(生気あふれる日々をお過ごしのことと存じます)。 梅雨期に入り、気の滅入るような今日このごろ、…。 ここ数日、梅雨寒の日が続いていますが、…。 うっとうしい雨の日が続いていますが、…。 ここ二、三日、梅雨の中休みに入り、久しぶりに青空が広がっていますが、…。 今年は空梅雨らしく、早くも真夏を思わせる強い日ざしの日が多くなりましたが、…。 梅雨のない御地がほんとうにうらやましく…。 田植えも終わり、さわやかな風が青田を渡る季節になりましたが、…。 梅雨の晴れ間にのぞく青空に夏らしさを感じていますが、…。 衣替えの季節となりました。 衣替えを迎え、道行く人の装いにもしろがめだつようになりましたが、…。 せめて気分だけでもうっとうしさを忘れようと、新しいレインコートを買いました。 今年も、早くも半分を過ぎようとしていますが、…。 街はすっかり夏の装いに変わり、活気に満ちてきましたが、…。 夏本番も、もうすぐですね。 梅雨寒ながら、吹く風には夏の匂いを感じる今日このごろ、…。
次のいよいよ梅雨のシーズンを迎える 6月。 雨が降り続いて洗濯物も乾かない、祝日も無いからお休みも少ない・・・。 どちらかと言えば何かと気持ちがブルーになりがちな月ですよね。 かろうじて6月のポジティブなイメージのあるものとして挙げるならジューンブライドとか、夏のボーナス!(6月が支給日となる会社が多い?)とかでしょうか? ビジネスの上での6月と言えば、配属されてきた新入社員も慣れてきた頃。 そして休みも少なめ=出勤して業務をこなせる時間が多いためか、仕事は比較的落ち着いて取り組める印象ですが、1年で最も株主総会が多く開催される月は6月。 何かとこの総会絡みで遠回しに仕事がバタついてくることや、取引先の方に連絡を取らねばならない機会が増えたりすることもあるのではないかと思います。 そのような場合に備えて すぐに使える6月の季語やあいさつ文の例をご紹介。 スムースに仕事を進めて、気持ちだけは晴れやかな日々を送りましょう!• 6月の季語一覧 ビジネスのあいさつで使える季語はこちら! ビジネスレターの作成にあたり、まずは基本的な形式を押さえておきましょう。 書き出しとなるのが 「頭語」 ・・・ <拝啓><謹啓>など• それに続いて入れるのが 「時候の挨拶」 ・・・ <~の候>など• そして手紙の最後に入れるのが 「結語」 ・・・ <敬具>など 「頭語」と「結語」は必ず組み合わせて使うのがルールでビジネスレターでの「頭語+結語」の組み合わせとしては• 拝啓(頭語)+ 敬具(結語)• 謹啓(頭語)+ 敬白もしくは謹言(結語) などが一般的に良く利用されてます。 6月に作成する手紙として6月を連想させるような言葉でつなぐことで、きちんとした印象のビジネス上ふさわしい文面となるのです。 日本は南北に長い地形ですので梅雨入りの時季も地域によって異なりますし、文面を作成する時点で梅雨の気配が感じられない気候であったり、逆にとっくに梅雨明けしてしまった状態であれば、そぐわない季語となってしまいます。 ちなみに北海道に送る手紙には使わない言葉です。 北海道には梅雨がないですから・・・。 また参考までに・・・ ビジネスの上では「〇〇~の候」が使われる言葉多いですが、そちらに置き換えて 「〇〇のみぎり」という言葉を使うこともあります。 ビジネスで使える6月の挨拶文例5選 「〇〇の候」「〇〇のみぎり」の形式で使う時候の挨拶は 漢語調の表現ともいわれ、キチンとした印象となるためビジネスの上では用いられることの多い言い回しとなります。 漢語調の言い回しを用いた時候の挨拶の例• 入梅の候、貴社におかれましてはますますご発展のこととお慶び申し上げます。 夏至の候、皆様ますますご壮健のことと拝察いたします。 深緑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶びもうしあげます。 紫陽花のみぎり、ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。 霖雨のみぎり、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。 またしっかりとした印象というよりは、 親しみのある印象を求める手紙にしたい場合には、下記のような言い回しを用いることで時候の挨拶とすることもできます。 それを 口語的な表現と言います。 口語的な表現を用いた時候の挨拶文の例• 衣替えの季節となりましたが、• 梅雨明けの待ち遠しい今日この頃、• 今年もはや半年を過ぎようとしておりますが、• 雨後の緑が目に鮮やかな季節となりましたが、• 紫陽花の彩りが雨に映える季節となりましたが、 やはり <6月=雨>という印象が強いイメージです。 それだけですと、じめじめしているとかうっとうしいといったマイナスなイメージに感じてしまいますよね? ですが、 紫陽花の美しさや初夏を迎える木々の緑が雨によってさらに際立たせるという内容を作り上げることで、この時期ならではの雨が醸し出す 6月の美しさを感じ取ってもらえる表現にすることが出来るのです! 季語とはそもそも何? 何種類あるもの? 誰が決めるもの?・・・季語の歴史 いつから手紙に季語を入れることになった? そもそも「季語」とは、俳句を詠む際に必ず入れなければならない 季節を表す語句のこと。 日本は四季という自然の移り変わりがあるため、日本人の季節というものに対する感性が磨かれていったことで、 手紙においても四季折々の情景を取り入れる挨拶から始めるという習わしが築かれてきました。 「季語」とはその素晴らしき日本人の季節に対する感性の賜物! 季節の感じ方や受け止め方はまさに十人十色。 そのため誰かが季語という言葉を定義づけるとか、いったい何種類あるのかという考えるのはナンセンスではないでしょうか?.
次の手紙の書き出しのポイント 1. 相手をよく考える ・手紙を出す相手とあなたとの関係を考えます。 親しい相手なのか、目上の相手なのか、ビジネスの相手なのかを良く考えて書きます。 先方の状況を推し量る ・現在の相手の状況を考えてみます。 例えば、幸せ、元気、健康、闘病中、超多忙、活躍している、暇を持て余している、大変な困難に遭遇している、寂しい、不安、など。 ・上記のうち、もしも先方がコロナウィルス感染症に感染して闘病中の場合には、入院中であったり、感染予防の観点から手紙のやり取りが難しい場合などがあります。 できれば患者本人やその家族に対しては手紙は避け、どうしても連絡を取りたい場合にはメールや電話を使うようにしましょう。 季節を考える ・季節についてふれるのが手紙の書き出しの慣例となっています。 手紙の書き出し 1. 頭語(とうご) ・頭語とは、手紙を書く時に冒頭に用いられる言葉をさします。 例えば「拝啓」「拝復」「謹啓」「前略」など。 ・頭語は、 必ず、決まった結語とペアになっています。 例えば「拝啓」で書きはじめる場合は結語「敬具」で結ぶのが決まりです。 代表的な頭語と結語のペアには以下のようなものがあります。 ・頭語を用いるのが手紙の正式なマナーですが、文章が堅苦しくなるので、親しい相手や子どもにあてた手紙の場合などには、省略しても構いません。 このほかに「頭語」「結語」のペアはこちらのページ.
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