長島 雄太 NAGASHIMA行政書士事務所 行政書士ブロガー兼ウェブマーケター。 ナガシマガジン運営者。 サラリーマンとして働きながらウェブマーケティング会社を起業し独立。 更にその後、5カ月の勉強期間で行政書士試験に一発合格し、行政書士事務所を開業。 誤解を恐れずに言うと、 行政書士試験の勉強は過去問だけ十分です。 ただ、これはあくまでも勉強のほとんどの時間を過去問に費やすという意味であって、 過去問以外を一切勉強する必要はないという意味ではありませ。 また、過去問だけと言っても、実際に私が行政書士の試験勉強に使ったのは行政書士試験過去問2冊と問題集1冊なので、厳密には言葉通りの過去問だけとはいうワケでもありません。 もちろん、過去問を解くには行政書士試験の範囲における基礎知識を身に着ける必要がありますし、試験までには何度か予備校などの模試を受けた方がいいとは思います。 しかし、行政書士試験の勉強の7~8割に関しては過去問を徹底的に勉強するだけで、行政書士試験に合格できるレベルの知識を身につけることは可能だという事です。 実際に私自身も 行政書士試験の勉強の7~8割は過去問の勉強に費やし、行政書士試験に合格出来ました。 因みに、これは私が勉強時間のほとんどを過去問に費やした経験談だけをもとに言っているのではなく、客観的な根拠があってそう考えています。 以下では、私が過去問の勉強だけで行政書士試験に受かると考える理由について詳しく解説していきます。 過去問と同じ問題は出ないから過去問だけ勉強しても合格できないという間違った考え 行政書士試験の勉強法について調べていると「行政書士試験は過去問だけ勉強しても合格できない」という意見をよく目にします。 そして、そういった方たちの言い分としては、行政書士試験は過去問と同じ問題が出ないから過去問だけを勉強しても意味がないというものです。 しかし、 その考え方自体が間違っています。 もちろん、大前提として法律の基礎知識が一切ない状態でひたすら行政書士の過去問だけを勉強したとしても合格するのは難しいです。 ただし、 参考書やテキストなどで法律に関する基礎知識が既に身についている場合には、基本的には勉強の7割~8割は過去問だけ勉強しておけば十分です。 そもそも、同じ問題が出ないから意味がないということは、問題を理解しているのではなく、ただただ同じような問題を暗記して問題を解こうとしているからです。 となると、法律に関する深い理解力を必要とする行政書士試験の問題に対応出来ません。 しかも、どれだけいろいろな問題集をやっても、行政書士試験の出題範囲は広いので、出題される可能性がある問題というのは無数に存在します。 つまり、 「同じ問題がでないから過去問だけでは合格できない」と言っている人が合格するためには、行政書士試験で出題される可能性がある問題を無数に解かなければ合格できる力が身につけられないということになるので、むしろ、そっちの方が合格できる可能性が低いです。 行政書士試験の過去問は同じ問題が出題された場合に正解できるようにするために解くのではなく、過去問で出題された条文や判例などの知識を深く理解することを目的に解いているということが分かっていれば、「過去問だけ解いても合格できない!」という考えには至らないと思います。 行政書士試験は過去問の勉強こそが命 行政書士試験の勉強において 過去問こそが最も重要な勉強です。 なぜなら、 過去問が勉強の中でも最も効率的な勉強法だからです。 行政書士試験の勉強をしている人の中には、ただひたすらテキストを読み込んで勉強している人が結構多いようですが、 人間の脳の仕組み的にはテキストによるインプットはあまり効率的な勉強法とは言えません。 なぜなら、『』の記事でも紹介していますが、記憶というのは物事を思い出す時、つまり、アウトプットの時に記憶として定着するのです。 これは問題を解くときに情報を思い出そうと脳が働くのですが、その際に「思い出す必要がある情報ということは大切な情報に違いない」と脳が処理し、記憶として定着しやすくなるわけです。 そして、資格の勉強でいうアウトプットというのは、テキストの読み込みではなく過去問を解くことであり、 過去問を勉強することこそが最も効率的に暗記できる勉強法なのです。 これが、私が勉強の7~8割は過去問を解いた方が良いという理由です。 因みに、思い出そうとした時に記憶が定着するので、忘れかけた時に復習するのが記憶の定着に最も効果的です。 具体的には、1~2日後、7日後、16日後、35日後、62日後に復習することでかなり効率的に覚えれます。 過去の合格者数のデータからも過去問だけ合格できることが推測できる 私が過去問だけ勉強すれば行政書士試験に合格できると考える理由は勉強効率以外にもあります。 それが 過去の行政書士試験の合格者のデータによる考察です。 行政書士は国家資格であり、独占業務と言って行政書士にしかできない仕事が存在します。 つまり、行政書士以外は出来ない仕事が世の中にはあって、行政書士の需要が世の中には一定数あるということです。 となると、 仮に試験が難しすぎてほとんど合格者が出なかった場合には、行政書士のなり手が減ってしまい、行政書士の人手不足になる可能性が考えられます。 しかも、行政書士は行政に対して申請する大事な書類を作成するのがメインの業務であり、人手不足になった場合には世の中のあらゆるところで不都合が生じる可能性があるのです。 さらに、行政書士試験に受かった人すべてが行政書士になるというわけではなく、合格者の半分程度しか行政書士として活動しません。 つまり、 行政書士試験においてある程度の人数を毎年合格させる必要があるわけです。 毎年必要とされている行政書士の合格者数は4000~5000人前後 では、実際に毎年どれぐらいの合格者が必要かというと 最低でも4000人以上の合格者が必要だということが過去のデータからわかります。 普通であればもっと合格者数が少なかったにもかかわらず、わざわざ合格基準点を下げてまで4000人を合格させたということは、やはり最低でも4000人程度の合格者が必要だとの考えが読み取れます。 因みに、その年以外に現在の行政書士試験制度に変わってから合格者数が4000人を割った年は、新行政書士試験制度に移行した2006年だけであり、 その年以外はすべて4000人~50000人前後が合格しています。 恐らく、新しい行政書士試験制度に代わるタイミングで合格者数の方針が決まったのではないでしょうか。 実際に新しい行政書士試験制度に変わる前に関しては合格者数が1500人前後の時もあれば、6000人前後の時もあるというような合格者数のバラツキがかなりあったのです。 これだけバラツキがあると年によって行政書士の需要過多、供給過多が起こる可能性があるので、毎年4000~5000人前後の合格者数で調整している可能性が高いです。 ほとんどの行政書士試験の受験生は過去問を中心に勉強している 話が少しそれてしまいましたが、 要するに行政書士試験には毎年一定数の合格者が必要なわけです。 そして、受験生のほとんどは行政書士試験の勉強において、他の法律系資格の問題集で勉強しているのはごく少数で、ほとんどの人は行政書士の過去問を利用しています。 となると、 過去問を勉強して解けないような問題が出題されると、ほとんどの人が合格できなくなってしまいます。 しかし、それでは平成26年度のように補正措置などを取らざるを得なくなってしまいますが、そのような例外的な措置は国家資格において何としても避けたいところです。 つまり、 行政書士試験は一定の合格者を出す前提で試験を作る必要があり、結果的に行政書士試験センター側も過去問をベースに試験問題を作るしかないのです。 まとめ:行政書士試験は過去問だけの勉強でも合格できる 行政書士試験の勉強は ほぼ過去問だけの勉強で合格出来ます。 これは実際に私の実体験からもそのように感じますし、合格者数のデータからも過去問ベースの問題を作るわけなので行政書士試験の過去問が最も重要な勉強だと思います。 もちろん、これは冒頭でも言ったように 基礎知識のインプットが必要ないというワケではなく、基礎知識を身につけた上での勉強という前提です。 なので、ある程度の法律の基礎知識が身に着けば、 早い段階から過去問に集中して勉強することをおすすめします。 因みに、私が実際の試験勉強に使用した過去問2冊+問題集1冊は『この3冊以外買う必要なし!行政書士試験におすすめの過去問・問題集』の記事で紹介しています。
次の行政書士試験の勉強をしていると司法書士の問題集を使ったほうがよいのでは思う時があります。 行政書士の試験対策を一生懸命しているのに、「思うように点数が取れない」、「行政書士のテキストや問題集にない問題がたくさん出てくる」といった時です。 特に行政書士の民法はそういう傾向があるでしょう。 確かに行政書士試験は昔に比べて難しくなってますし、毎年過去にない問題が出題されたりしています。 あるいは、勉強がある程度終わって、行政書士の模試を受けたら思ったように点数が取れない経験はありませんか? そのため、「今のテキスト、問題集をそのまま使い続けていいのだろうか?」と、行政書士対策に何のテキスト、問題集を使うか悩んでしまうのです。 私自身そういう時期がありました。 そこで、この記事では、行政書士対策に司法書士の問題集やテキストを使うべきかについて書いていきます。 行政書士試験は難化している? そもそもなぜ行政書士試験対策に司法書士の問題集やテキストを使うかが問題となるかについてです。 行政書士試験は平成18年以降に難化したと言われています。 実際、問題が長文化してますし、合格率も急激に下がった年もありました。 特に民法は問題文がややこしくなりましたね。 また、民法は過去問の蓄積が少ないことも影響しています。 民法の択一は例年9問しか出題されないため、民法の学習範囲の割には過去問の出題実績が少なく、ちょっとでも過去問の範囲を超えた出題があると難化したと感じてしまう傾向にあるのです。 行政書士試験対策に司法書士の問題集やテキストを使うべきか? 行政書士試験対策として司法書士の問題集やテキストはどれだけ有効なのでしょうか。 試験間の差等について見ていきましょう。 行政書士と司法書士とでは難易度に差がありすぎる 行政書士と司法書士を比較すると、試験範囲が違いすぎます。 一般的に市販されている行政書士の基本書は1000ページ以下ですが、司法書士では民法だけで1000ページ程度に達するほどです。 法律の入門者では、司法書士の民法を完璧にするだけで、下手すると1年以上要することになりかねません。 ましてや仕事しながらではとても無理筋ですね。 それでもあえて司法書士の教材を使うメリットがあるとすれば、司法書士のテキストを辞書代わりに使うことでしょうか。 司法書士のテキストのほうが、事例や制度趣旨の記載等で詳しい場合もあるので、行政書士の勉強でどうしてもわからない、詳しく知りたいという時に参考とするのはアリだと思います。 勉強時間が足りなくなってしまう 上述の説明と重なりますが、一回司法書士の参考書や問題集に手を出すと完璧にするまでかなり時間がかかるので、勉強計画が破綻してしまいます。 そもそも行政書士は半年から1年で受かる試験に対して、司法書士はたいていの場合2年から3年は最低かかると言われる試験です。 行政書士の試験範囲の広さに不安になるのは理解できますが、だからといって司法書士の参考書や問題集で勉強するのはやめましょう。 最終目標が司法書士合格の人はどうする? 司法書士合格を目指していて、その過程で行政書士も受けてみようというのであれば、司法書士の教材を中心に勉強するのは問題ないでしょう。 司法書士の教材なら行政書士の民法は問題なくカバーしています。 逆に、当面は行政書士目標だが、受かったら司法書士も受ける予定の人という場合があります。 司法書士の教材を使いたい誘惑にかられると思います。 この場合は、司法書士の教材を使うとしても、余裕を持った勉強計画が必要です。 できれば1年前くらいからでないと、司法書士の教材は消化できませんし、ましてや直前期近くになって使い始めたら基礎もおろそかになってしまうでしょう。 司法書士のテキストで初学者にもわかりやすいのは「オートマシステム」です。 難解で抽象的な説明になりがちな法律の解説をかみくだいた形で、かつ講義形式でしてくれるのですんなり頭に入ります。 あわせて読みたい 独学では受かりそうにないと感じたら予備校受講もおすすめ 行政書士に司法書士のテキストや問題集の利用を考えている人は、「行政書士のテキストや問題集を使っているが合格ラインに届かない」という場合が多いかもしれません。 その場合は、上述のように司法書士ではなく公務員試験の過去問で演習を重ねてみることをおすすめしますが、それでも効果がない時は、独学での勉強について再検討したほうがよいと思います。 行政書士は専門的で、試験範囲が広いので、独学では難しいケースがあります。 また、予備校なら合格に必要最小限の学習範囲を提示してくれるので無駄がないです。 学習をある程度完了した人は、中上級者向けの行政書士講座を取り、演習をとにかく重ねて理解度を深め、得点につなげる知識の整理をすることをおすすめします。 逆に基礎に不安があるという人は入門講座から受けたほうが近道の場合があります。 めんどくさい、入門講座は高そうと思うかもしれませんが、通信講座なら安いですし、演習や答練込みのカリキュラムのところも多いのでおすすめです。 下記の記事にてチェックしてみてください。 あわせて読みたい 以下ではおすすめの安い通信講座を簡単に紹介します。 スタディング 行政書士実践コース 行政書士総合コース 59,800円(税別) 行政書士実践コース 29,800円(税別) 行政書士実践コースは、問題をたくさん解いて知識の再確認をする講座となっています。 カリキュラムを見てみましょう。 合格のための論点200(ビデオ・音声)• 科目別 一問一答 合格の肢1000• 安い受講料でとにかく多くの問題を解きたい、重要論点の解説を聞きたい、という人におすすめの講座です。
次の行政書士試験の勉強をしていると司法書士の問題集を使ったほうがよいのでは思う時があります。 行政書士の試験対策を一生懸命しているのに、「思うように点数が取れない」、「行政書士のテキストや問題集にない問題がたくさん出てくる」といった時です。 特に行政書士の民法はそういう傾向があるでしょう。 確かに行政書士試験は昔に比べて難しくなってますし、毎年過去にない問題が出題されたりしています。 あるいは、勉強がある程度終わって、行政書士の模試を受けたら思ったように点数が取れない経験はありませんか? そのため、「今のテキスト、問題集をそのまま使い続けていいのだろうか?」と、行政書士対策に何のテキスト、問題集を使うか悩んでしまうのです。 私自身そういう時期がありました。 そこで、この記事では、行政書士対策に司法書士の問題集やテキストを使うべきかについて書いていきます。 行政書士試験は難化している? そもそもなぜ行政書士試験対策に司法書士の問題集やテキストを使うかが問題となるかについてです。 行政書士試験は平成18年以降に難化したと言われています。 実際、問題が長文化してますし、合格率も急激に下がった年もありました。 特に民法は問題文がややこしくなりましたね。 また、民法は過去問の蓄積が少ないことも影響しています。 民法の択一は例年9問しか出題されないため、民法の学習範囲の割には過去問の出題実績が少なく、ちょっとでも過去問の範囲を超えた出題があると難化したと感じてしまう傾向にあるのです。 行政書士試験対策に司法書士の問題集やテキストを使うべきか? 行政書士試験対策として司法書士の問題集やテキストはどれだけ有効なのでしょうか。 試験間の差等について見ていきましょう。 行政書士と司法書士とでは難易度に差がありすぎる 行政書士と司法書士を比較すると、試験範囲が違いすぎます。 一般的に市販されている行政書士の基本書は1000ページ以下ですが、司法書士では民法だけで1000ページ程度に達するほどです。 法律の入門者では、司法書士の民法を完璧にするだけで、下手すると1年以上要することになりかねません。 ましてや仕事しながらではとても無理筋ですね。 それでもあえて司法書士の教材を使うメリットがあるとすれば、司法書士のテキストを辞書代わりに使うことでしょうか。 司法書士のテキストのほうが、事例や制度趣旨の記載等で詳しい場合もあるので、行政書士の勉強でどうしてもわからない、詳しく知りたいという時に参考とするのはアリだと思います。 勉強時間が足りなくなってしまう 上述の説明と重なりますが、一回司法書士の参考書や問題集に手を出すと完璧にするまでかなり時間がかかるので、勉強計画が破綻してしまいます。 そもそも行政書士は半年から1年で受かる試験に対して、司法書士はたいていの場合2年から3年は最低かかると言われる試験です。 行政書士の試験範囲の広さに不安になるのは理解できますが、だからといって司法書士の参考書や問題集で勉強するのはやめましょう。 最終目標が司法書士合格の人はどうする? 司法書士合格を目指していて、その過程で行政書士も受けてみようというのであれば、司法書士の教材を中心に勉強するのは問題ないでしょう。 司法書士の教材なら行政書士の民法は問題なくカバーしています。 逆に、当面は行政書士目標だが、受かったら司法書士も受ける予定の人という場合があります。 司法書士の教材を使いたい誘惑にかられると思います。 この場合は、司法書士の教材を使うとしても、余裕を持った勉強計画が必要です。 できれば1年前くらいからでないと、司法書士の教材は消化できませんし、ましてや直前期近くになって使い始めたら基礎もおろそかになってしまうでしょう。 司法書士のテキストで初学者にもわかりやすいのは「オートマシステム」です。 難解で抽象的な説明になりがちな法律の解説をかみくだいた形で、かつ講義形式でしてくれるのですんなり頭に入ります。 あわせて読みたい 独学では受かりそうにないと感じたら予備校受講もおすすめ 行政書士に司法書士のテキストや問題集の利用を考えている人は、「行政書士のテキストや問題集を使っているが合格ラインに届かない」という場合が多いかもしれません。 その場合は、上述のように司法書士ではなく公務員試験の過去問で演習を重ねてみることをおすすめしますが、それでも効果がない時は、独学での勉強について再検討したほうがよいと思います。 行政書士は専門的で、試験範囲が広いので、独学では難しいケースがあります。 また、予備校なら合格に必要最小限の学習範囲を提示してくれるので無駄がないです。 学習をある程度完了した人は、中上級者向けの行政書士講座を取り、演習をとにかく重ねて理解度を深め、得点につなげる知識の整理をすることをおすすめします。 逆に基礎に不安があるという人は入門講座から受けたほうが近道の場合があります。 めんどくさい、入門講座は高そうと思うかもしれませんが、通信講座なら安いですし、演習や答練込みのカリキュラムのところも多いのでおすすめです。 下記の記事にてチェックしてみてください。 あわせて読みたい 以下ではおすすめの安い通信講座を簡単に紹介します。 スタディング 行政書士実践コース 行政書士総合コース 59,800円(税別) 行政書士実践コース 29,800円(税別) 行政書士実践コースは、問題をたくさん解いて知識の再確認をする講座となっています。 カリキュラムを見てみましょう。 合格のための論点200(ビデオ・音声)• 科目別 一問一答 合格の肢1000• 安い受講料でとにかく多くの問題を解きたい、重要論点の解説を聞きたい、という人におすすめの講座です。
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