今日は『成人の日』 俺たちにはまだ関係ないが、祝日なので学校は休みだ。 今日は俺の家に陽乃と雪乃をはじめ戸塚、材木座、風鈴が集まっていた。 「うぅ…寒いな。 やっぱり正月はコタツに限るなぁ…」 「にゃぁ〜」 「お兄ちゃん、正月はとっくに終わったんだけど…。 そして雪姉は安定の猫化してるよ…」 「八幡の言うこともわかるけどね〜。 小町も口ではああは言ってるが、満更でもなさそうだし放っておくか… 「はい、義輝さん。 あーん…」 「…ふむ、やはり冬はコタツでみかんであるな!でも少し寒いのう…」 「はい!あの…義輝さん少し足を広げてもらって…、よいしょっと。 風鈴殿が可愛すぎて我死にそう」 「はいはい…リア充乙」 その後、少しして戸塚が起きた。 戸塚は最初寝ぼけていたが自分の状況を知るとすかさず小町に謝っていた。 小町は照れながらも許してはいた。 しかし小町よ…、戸塚の寝顔がいくら天使級だからと言って本人に許可なく撮るのはどうかとお兄ちゃん思うぞ。 まあ、俺は撮ったがな! その後、今日が『成人の日』であるためか、『数年後、何をやってると思う?』みたいな話になってきた。 「お兄ちゃんはのとき何してると思う?」 「どうだろうな…。 まあ大学には行ってるだろうが他は思い付かないな」 「陽姉は?」 「そうだねー、大学行きつつお母さん達の仕事でも手伝ってるのかな?あれ今と変わらない?」 「雪姉は?」 「にゃー!にゃにゃ…にゃにゃにゃー!」 「『私も同じね。 しいて言うならば全国の猫カフェ巡りでもやってみようかしら?』と言ってるぞ」 「そろそろ自分でしゃべって…」 「将来どうなってるかはそのときなってみないとわからないだろ。 あ、でもこれだけは確実に言えるな。 陽乃と一緒ってことは」 「あ、私も私も!」 「あー、はいはい…」 「わ、私も義輝さんと一緒です!」 「風鈴ちゃんもノンなくていいから!?小町のツッコミが追いつかなくなる!」 そのとき、ふと思いついたように戸塚が聞いてきた。 「でも成人になると何が変わるの?」 「あ、たしかに…小町もよく知らない」 「私もよくは知らないです…」 まあ、中学生の2人はまだそんなこと考えることもないからな。 知らなくて当然だ。 戸塚はだって? 天使だ、以上。 『飲んでもいい』だから無理矢理飲ますのはダメだな」 「そうそう、あと自分の飲める量とかもきちんと知っとくことも大切かな?急性アルコール中毒にも気をつけないとね!」 「次は選挙権が!…と言いたいところであるが、憲法改正により今は18歳からであったな」 「え?前は20歳からだったんですか?」 「ふむ、あと改正されたと言うと結婚年齢であるな。 前は男性18歳女性16歳だったが今は男性女性共に18歳であるな。 もちろん両親の同意が必要であるが。 20歳からは必要なくなるだな!」 「へぇ…、だとすれば改正前だったら義輝さんと、あと2年で結婚できたんですね…。 少し残念です…」 いやいや、あくまでも法律上結婚できる年齢なだけで…いや、こいつらの場合もう一緒に住んでるから対して変わらないのか? ん?あれ?どうなんだ? 考えるのが怖くなったのでやめよう… 「次はタバコが吸えるようになるがあるけど…基本的には吸わないほうがいいね。 健康に悪いし。 八幡には長生きして欲しいし…」 「陽乃…」 「八幡…」 「はい、そこ!2人の世界に入らない!小町がもたないから!」 「あとは…競馬や競輪などの投票券が買えるかしら?まあ基本的に当たることなんてないからやめた方がいいわね」 「あ、やっと戻った」 「」 「あと言ってないのは…、裁判員制度かな?」 「あ、それは聞いたことあります!たしか民間から選ばれた人が裁判官と一緒になってやるっていうのでしたよね?」 「そうだね、選挙権はもう18歳からだけど、裁判員制度は当分の間20歳からだって」 「まだ、年金とか少年法とかあるけどこんなもんだな」 「そうなんだ…、でもよくわからないのも出てきそうだな」 「まあなってみてからのお楽しみってことだな!」 「だね!」 そうこう話しているうちに俺たちの『成人の日』は終わったのだった。 [newpage] [newpage] ちなみに『八幡ファンクラブ』は… 「会長!葉虫が八幡先輩の家に近づいて来てます!」 「あー、もう!私だって先輩の家に行きたいのに!!せっかく着物きてメイクもしたのに!」 「会長、あざといです…。 あと私も行きたいです!」 「なら早く片付けますよ!」 「総員戦闘準備!…戦闘開始!」 『了解!』 という祝日であったとさ….
次の八幡大菩薩 ぼさつ の霊験を愚童にもわかるようにと説き示したもの。 同名にして内容の異なる2種がある。 1 2巻。 蒙古 もうこ 襲来に際し、石清水八幡 いわしみずはちまん とその別宮筥崎八幡 はこざきはちまん が示した神威発揚について説いたもの。 作者は石清水八幡宮の祠官 しかん と考えられ、成立時期は蒙古襲来からほど遠くない時期と推定される。 文永 ぶんえい の役の対馬 つしま ・壱岐 いき 入寇 にゅうこう に関する史料としてはほとんど唯一のものである。 『群書類従』所収。 2 2巻。 垂迹 すいじゃく 、名号、本地など14項目にわたり、八幡神の威徳の広大無辺なことを述べたもの。 作者は石清水八幡宮の祠官、成立時期は鎌倉末期とそれぞれ推定される。 『続群書類従』所収。 [新井孝重] 出典 小学館 日本大百科全書 ニッポニカ 日本大百科全書 ニッポニカ について の解説 …両部神道関係の著は,〈雨宝童子啓白〉〈両宮形文深釈〉などと記され,またいずれも空海仮託という点に共通する特色があるが,中でも《麗気記》は内外両宮を胎蔵金剛両界に比定して,密教の両部の理論を援用して,外宮の地位の向上と伊勢両宮の神秘性を強調したものであり,文章上理解しがたい点が多く,外宮の下級祠官の手に成るものと推定する説もある。 また,《》は,14世紀初頭に石清水八幡宮社僧の手になるものと考えられるが,密教的色彩のきわめて強い点で注目すべきものである。 両部神道の特色としては,特に《麗気記》に代表的にみられるように許可(こか),印信(いんじん),血脈(けちみやく)という密教の伝授の形式を重視していることである。 出典| 株式会社平凡社 世界大百科事典 第2版について.
次のあの事件からずいぶんと立った。 そのおかげで俺にちょっかい出してくるやつはいなくなった。 あと陽乃が学校でも俺といるときに限り家と同じような感じになった。 俺はうれしいけどね。 そのあとはいろんなことがあった。 まず千葉村に林間学校に行った。 林間学校では沢登りをやったりカレーをつくったりウォークラリーをしたりキャンプファイヤーをしたりした。 沢登りは陽乃が気に入らないやつを紐を動かして落としたりして遊んでいた。 ハチマンナニモミエナイヨ。 カレーは俺と陽乃が基本的にメインで作っていたのでクラスの中で一番うまかったと評判だった。 高校生もいたが無視した。 みんなやってきたので追加で作ったりして疲れた。 ウォークラリーは班で目印を見つけてその方向に進むかんじだ。 もちろん俺と陽乃は同じ班だったけどなにか?俺たちはペースを考えながら進んでいたが断トツの1位だった。 やったね。 キャンプファイヤーではフォークダンスを踊った。 男女混合で男子同士、女子同士になることもあるが男女でなる確率も当然ある。 よくわからんが俺は男子とは踊っていない。 陽乃と一番踊っていたが違う女子とも踊った。 なぜかその女子は顔を赤らめていた。 俺と踊ることになって怒っているのかな?ちなみに陽乃は俺以外の男子と踊らなかったらしい。 すげー確率だなと思った。 そう過ごしているうちに6年生になった。 そんなある日俺たちは下の学年のやつに呼び出された。 俺と陽乃、小町はとりあえず行くことにした。 呼び出したやつは『葉山隼人』というらしく陽乃に聞くと雪ノ下家の顧問弁護士の息子らしい。 へえー、顧問弁護士ねえと思っているとその葉山が言ってきた。 「これからは学校であまり雪乃ちゃんに接しないでくれませんか?」 は?なに言ってやがる。 「どいうことだ?」 「陽乃さんたちと一緒にいると雪乃ちゃんに友達ができないんだ。 」 なるほど少しそれはあるかもしれないな。 「わかった。 」 「ありがとうございます!」 こうしてこれで終わったはずだったのだが…ある日のこと みんなで飯を食べて仲良く登校していた。 特に友達もいないので近い順に順番にみんなの教室に行く。 教室に入った途端、女子が全員雪乃の事を見て少し嫌な顔をしたのを俺は見逃さなかった。 そして黒板には、幼稚な雪乃への悪口が書かれている。 どういうことだ? 「な、何、これ……?」 雪乃は突然の事態に戸惑い、徐々に涙目になって行く。 それもそのはずだ。 昨日まで仲の良かったクラスメートから、突然こう言った攻撃を受けたからだ。 「雪乃。 今日は帰ったほうがいい。 陽乃、雪乃を頼む。 」 「わかった。 」 「小町、今日は1人でいけるな?」 「うん!」 「えらいぞー。 」ナデナデ 「えへへ」 そういうことで今のところは解散した。 そして昼休み、給食を食べてなぜ雪乃がいじめられたか考えて見た。 そうすると下級生の子が話しかけてきた。 「あの…。 」 「ん?俺に何かよう?」 「はい、実は…。 」 その話しかけてきた下級生は雪乃と同じクラスらしい。 話を聞くと俺たちが来なくなったあと、あの葉山が何度もいろいろと誘ったらしい。 2、3度ならわかるがそれ以上で、しつこくやっていたらしい。 雪乃は人見知りの上に運動をするのが苦手なので断ったらしいがそれでも聞く耳を持たずに誘っていたらしい。 さらに先週だか1人の女子が葉山に告ったらしい。 葉山はなんでも人気者でそういうことがよくあるらしい。 女子ってなんでも知ってるよな、怖い…。 だがその人は振られたということだ。 葉山隼人には好きな人がいるからと。 イニシャルはYといっていてそれだけの理由で、葉山の好きな人は雪乃だと、独断と偏見で勝手に思い込んでイジメを企てたということだ。 しかも、葉山の事を好きな女子全員を巻き込んで。 今、俺に説明していたやつは止めようとしたが怖くてできなかったらしい。 まあ1人でやるのは怖いよな。 ともかく許せん…。 雪乃に何も非がないというのに。 そのやった女子もそうだが1番の原因はその葉山だ。 アイツが俺たちに何も言わなければ雪乃は何事もなく楽しんで学校生活を送れたのに。 とにかくこのことをみんなに報告だ。 と、その前に 「教えてくれてありがとうな。 あとは俺たちがなんとかするからな。 もう大丈夫だ。 俺と小町は帰ったあとにすぐに雪ノ下家に向かい、雪乃に話を聞きながらみんなに説明した。 「・・・ということです。 」 「わかったわ。 教えてくれてありがとう八幡君。 さて、とりあえずそのクズをどうしようかしら。 」ニコニコ わあー、すげー冬乃さん怒ってる。 笑顔が怖いなー 「そうだな、顧問弁護士からクズの父親をはずすか?」ニコニコ おー、春輝さんも怒ってる。 なにこのカオス。 「そのクズには私直々に制裁加えないと。 」ニコニコ やっぱり陽乃も怒ってるー。 何?雪ノ下家の人って怒るとなんで笑顔なの?ハチマンワカンナイ。 「雪乃ちゃんにそんなことするなんて…」ウルウル 小町は雪乃がこんなことをされて泣く一歩手前だし。 雪乃は精神的に辛かったのか疲れて俺の膝の上で寝ている。 時折うなされているので俺は雪乃の頭をなでていた。 俺がなんとかするしかないか。 「あの…、俺に考えがあるんですけど。 」 「「「「?」」」」 そして次の日、俺は雪乃のクラスに行った。 陽乃には葉山を連れ出してもらって時間稼ぎをしてもらっている。 「おーい、聞いてくれ。 」 「「「「「「?」」」」」」 「実は葉山のことについてだが…」 「「「「「「!?」」」」」」 俺は長いこと話した。 そうしたらしだいに彼女たちは怒ったような顔をした。 「葉山君そんなやつだったなんて。 」 「最低!」 「信じられない。 」 「雪乃ちゃんに悪いことしちゃったな…。 」 俺はみんなを見てから言った。 「まずは雪乃にあやまってくれ。 けっこう傷ついているんだ。 雪乃は人見知りだがとてもいいやつだ。 これからもよろしく頼む。 」 「「「「「「はい!」」」」」」 「ありがとうな。 その後俺は陽乃のところへ戻った。 雪乃、小町も一緒だ。 クソは俺に向かっていってきた。 「なんのようですか?」 「お前のせいで雪乃がいじめられたことについてだ!」 「え…。 」 「お前は何度も何度も雪乃をしつこく誘ったらしいな。 2、3回ならわかるが本人が迷惑してるのになぜやめなかった?」 「ただ、みんなで遊ぼうと…。 」 「雪乃がいやがってるのに何がみんなだ。 そうやってるから雪乃がお前に好かれると思っていじめられることになったんだ!」 「けど…。 」 「それにお前雪乃に近づくために他の女子を利用してたな?」 「!?」 「すでにクラスのやつらは知っている。 この後どうするかは知らんが。 」 「・・・・」 そこまで言うと3人がクソに近づいた。 「私の可愛い雪乃ちゃんに何してくれたの!あなたは生涯一生許さない!」 「雪乃ちゃんに何してくれたの!小町も許さない。 」 最後に雪乃が 「葉山君、私は何度も断っていたのに聞いてくれなかった。 あなたのせいで私はいじめられたの。 だから、私はあなたのことが…」 雪乃が一息あけて言った。 「嫌い。 」 「よかったな。 好きな人から返事をもらえて。 」 そう言うと呆然もしていたクソを放置して俺たちは去って行った。 ・・・ 結論を言うと葉山は転校した。 さんざんなことをした上に、そのせいで父親も雪ノ下家の顧問弁護士から外された。 雪乃はそれからというものしっかりとみんなから謝罪を受けてこれまで変わりなく過ごしている。 そんなこんなでその後は何事もなく月日は過ぎていった。
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