「深淵に踏み入る事も厭わない勇気有る子供達 どうぞ一歩前へ」 「慈しみ合う心こそがヒトを家族たらしめるのです」 概要 CV; 3巻から登場。 作中世界における生ける伝説「」の一人で、二つ名は「黎明卿」「新しきボンドルド」。 ふだんは深界五層「なきがらの海」にある「前線基地(イドフロント)」に居を構えて活動している。 をかぶりを着こんだのような姿をしており、素顔はおろか素肌すら見せない謎めいた人物。 彼の従える探窟隊「祈手(アンブラハンズ)」もまた全員がとを身につけているものの、のデザインは一人ひとりで大きく異なる為誰が誰なのかは容易に判別可。 また、という名前の娘がいる。 人物像 アビスの全てを解き明かすべく、「前線基地(イドフロント)」にて研究に励む科学者。 劇中においては「大規模な虫害の未然防止」「それまで不可侵だったルートの開拓」「アビス深層での活動拠点の確保」「新薬の開発」そして「上昇負荷の克服手段を発見」などなど前代未聞の偉業をいくつも成し遂げており、人類のアビス攻略を一気に推し進めた正真正銘の偉人と言える。 彼自身その業績にあぐらをかくような性格ではなく、むしろ物腰のやわらかい子ども好きな博愛主義者。 現在までに登場した「白笛」の中では最も温厚な人物である。 ……上記の内容に間違いはないのだが、その本性は常人の価値観が通じないのような人物。 誰に対しても温厚に接しこそするものの、ボンドルドに対して激しい恐怖を抱くに何の気なしに「かわいいですね」「是非また私のところに来てください」と語りかける、の過程で被験者が苦痛を味わって死ぬことを逃げられない状況になってから明言する、そして後述の凄惨極まりないを日常的に行っているなど、その行動はどう見ても常軌を逸している。 決して人の感情や倫理観に対して理解が無い訳ではないのだが、彼の場合は好奇心が抑えきれずにそれを分かった上で無視してしまう人物と言えよう。 そんなボンドルドを狂人たらしめる最大の点は、「未来」以外の全てに対して無頓着であること。 研究のためなら法律や倫理観はもちろん、関わる他人の事情を顧みず、時には人 自他問わず の命さえ平気で使い潰し、それでいて研究成果以外のすべてに執着しない。 もちろん名誉欲や金銭欲、支配欲らしきものも一切持たない。 事実、作中ではレグたちの手で何度も研究や資産を損なわれた挙句殺されかかっているにもかかわらず、3人に対して怒るどころか大喜びで3人の知略を讃えるあたりにその異常性が垣間見える。 彼が唯一焦ったのは、レグの「火葬砲」にナナチが巻き込まれかかった時だけである。 上で挙げた偉業も、• その最たるものが彼の発明品「カートリッジ」。 これは装備するとアビスの上昇負荷の影響を受けなくなるという便利アイテムなのだが、その実態は のからとと最低限の以外の全てを削ぎ落として生きたまま箱詰めし、その子供が上昇負荷を肩代わりして死ぬ事で装着者は上昇負荷を受けなくなるという人道を完全無視した代物。 厄介なことに、ボンドルドはこうした悪行を「より良い発明のため」「自身の知的好奇心を満たすため」に行っており、 そこに悪意や害意は一切ない。 人間性を破壊する過酷な人体実験を課した相手にさえ、謝罪や悔恨ではなく「(実験に協力してくれて)ありがとう」「君のおかげです」とストレートに感謝を表するのがその証拠と言えよう。 もちろん 実験に際して当人に説明してないし許可など取っていない。 その狂いっぷりは多くの者に認知されており、同じ白笛のは「の」、白笛マニアのハボルグは「得体の知れない何かが仮面被ってヒトの真似事をしている」と評し、かつて彼の元にいたからは「ゲス外道」と罵倒されている。 また、ある国からは罪状不明のまま指名手配されているなど、扱われ方は間違いなくのそれである。 一方リコはそうした彼の人柄、所業について、「許せない」としつつも「ロマンは分かるのよ」と理解、共感を示しており、ボンドルド自身もそのリコを「思ったよりもこちら側」と評している。 人の道を大きく踏み外したパーソナリティの持ち主ではあるが、同時に彼の裏表のない愛情深さもまた本物である。 実際、愛娘のからは「パパ」と慕われていたり、実験に協力させるためとはいえ多数の孤児を引き取って世話をしていたり(ボンドルドが孤児たちひとりひとりの名前・性格・将来の夢を覚えているあたり、彼らにも愛情を注いで育てていた可能性が高い)、部下である「祈手」を多数率いているなど、前述の異常性とはあまりに乖離した面も併せ持っている。 もっとも、それはそれとして 甲斐甲斐しく育てた子供達はもちろん実験台として順次使い潰していくわけだが。 劇中での活躍 存在自体は他の白笛共々1巻の時点で語られていたが、本格的にその動向が描かれたのは3巻でのの回想から。 作中ではを始めとした孤児達を五層の「前線基地」に連れ込み、人体実験用のサンプルとして使い潰していた。 (なお、アビス五層からの帰還時にかかる上昇負荷は子供の体力では耐え切れずに死んでしまう程危険なものだが、それを指摘されると「 あれらは人間としての運用はしておりませんので」と平然と返していた) この人体実験でとの二人が「成れ果て」にされ、の方は実質的に殺されてしまっている。 また、、、の三人が「前線基地」にたどり着く前から、何らかの手段で三人を監視していたと思われる。 4巻で本格的に登場。 娘のと共に三人を出迎えて宿泊用の部屋を貸し出すが、三人が寝た隙にを誘拐、好奇心から部下の「祈手」を使って彼の右腕を切り落としてしまう。 再会直後から胡散臭いとは思われていたが、この件でに完全に愛想を尽かされ、三人は「前線基地」を離脱。 ボンドルド打倒に乗り出す。 出て行った三人を数人の「祈手」達と共に探しに行くが、そこでのけしかけた凶暴な原生生物カッショウガシラと遭遇。 連れてきていた「祈手」を全員殺されてしまう。 ボンドルド自身は所持していた遺物で原生生物の対処をしたが、事前に対策を考えていた、、の連係プレーに反撃する間も与えられないまま追い込まれていく。 あまりの勢いにさしものボンドルドも狼狽えた……かと思いきや、当のボンドルドは 三人の連係攻撃に感激のあまり震えており、「素晴らしい」とひたすらに褒めちぎっていた。 その後によって無理やり六層と五層間を移動させられ、六層の上昇負荷「死あるいは人間性の喪失」が決定打となり、ついにボンドルドは息絶える。 下半身をつぶされ、呼吸も途切れ、まともに喋ることすら困難な状態になってなお「素晴らしい」「素晴らしい」と三人を称賛し続けたボンドルドだったが……。 余談 彼の白笛は祈る手の様な形をしているがよく見ると両手が同じ形をしており、まるで恋人繋ぎの様な形をしている。 また使用する際は口につけて吹くのではなく、白笛を両手で祈る様に包み込み、振動させる事で鳴らすようだ。 底のない非道ぶりを見せるボンドルドだが、彼がら孤児たちを連れてきたためには憧れていたアビスでの冒険、そしてかけがえのない仲間を手にしており、にとっては憎い仇敵であると同時に夢を叶えさせてくれた恩人でもある。 また(ボンドルド視点から見て)ボンドルドには大切に扱われてもいたため、からは複雑な思いを抱かれている。 作中でトップクラスに度し難い行動をとっている彼だが、「倫理や規則より好奇心を優先する」と表現すれば、リコにも似たような側面があるといえる。 実際はボンドルドの所業を非難しながらも、冒険心には強い理解を示していた。 ちなみに行動食4号を作ったのも彼のようだ。 これは。 また、同時期の常軌を逸した精神の持ち主である敵役としてと比べられることも多かったり、常識を踏み外したかのような発想的な発言に「頭ボンドルドか」などという煽りが生み出されるなど名実ともに2010年代末〜2020年代初頭における「破綻した精神の敵キャラ」代表の一角となりつつある。 関連イラスト 関連タグ () - 人体実験を行う悪役としては共通している。 この先ネタバレ注意! しばらくして、息絶えたボンドルドの元にと一人の「祈手」が現れる。 父の骸を前に泣き崩れる。 一方、その「祈手」はボンドルドの遺体から仮面を取り外し、自身の被っていた仮面を脱ぎ捨ててボンドルドの仮面を被る。 すると……。 「 どこにも行ったりなんかしません。 あなたの愛があれば、私は不滅です」 その「祈手」がボンドルドを名乗り、を抱きしめたのである。 そして、激昂するに向けて言った。 「 探窟隊『祈手』は全て私ですよ」 実のところ、劇中に登場したボンドルドは厳密に言えば本物ではなかった。 作中で「ボンドルド」を名乗って活動していたのは、特級遺物「 精神隷属機(ゾアホリック)」の力によって彼の意識を別の人間に上書きしたボンドルドの複製品。 彼が部下として従える「祈手(アンブラハンズ)」は 全員がこの複製品であり、たとえ「ボンドルド」として活動している個体が何らかの形で死亡しても、彼の意識を共有する「祈手」の誰かがボンドルドの仮面とその意識を移せば、その「祈手」が新たなボンドルドとなり復活できる、という仕組みなのである。 つまり、ボンドルドとは祈手たちによって演じられる共有人格、あるいは群体生命体とも呼ぶべき存在なのである。 彼と部下である「祈手」達がそれぞれ異なったデザインの仮面を付けていたのは、誰が「現在のボンドルド」なのかを識別するシンボルとするため。 この「祈手」達にもそれぞれ個々の人格・個性があり、愛嬌ある性格をした者から無口な者、果てはガチガチに遺物で武装した者まで存在する。 また、「祈手」はどこかから調達してきた人間に「精神隷属機」でボンドルドの人格を上書きして生み出されるようだが、上書きに失敗して廃人同然となった者もいる。 作中では「『祈手』になれなかったヒトたち」と呼ばれ、単純労働に従事していた。 ちなみにオリジナルの彼はどうなったかというと、彼自らの手で白笛へと加工され、死亡している。 祈手ボンドルドが首から下げていた白笛、あれこそが意識のコピー元となったオリジナルのボンドルドである。 決着 身体を入れ替えて復活したあと、ボンドルドは達を先ほどとは打って変わって圧倒。 彼らを難なく退けた後、をつれて「前線基地」へと引き返した。 その後、リコ、レグ、ナナチの潜入工作によって基地を半壊、および状態にされ、不死性のカギとなる特級遺物「精神隷属機(ゾアホリック)」を発見されたところで再びと対峙。 「カートリッジ」と武装をフル搭載した万全の状態で挑み、途中と同じように「祝福」の力を獲得しながら達三人を迎え撃つが、が隙を突いての切り落とされた右腕から放った「火葬砲」によって下半身を丸ごと消滅させられて敗北。 ボンドルド自身はまたも身体を替えて復活するが、レグが目覚める2時間の間に色々と交渉を行ったようで、リコ達を捕らえるような事はしなかった。 また「精神隷属機」の破壊もされなかったようだ。 そのあとは達に手出しすることもなく、が変化した白笛を持ち第6階層へと赴く三人にエールを送りつつ見送った。 さらに余談 ナナチは戦闘捕縛に使える祈手はもういないと言っていたが実際の所 いたらしい では何故襲って来なかったのかと言うとナナチ達と戦えた事に満足したからだそうだ。 凄まじいポジティブ思考である。 「闇すらも及ばぬ深淵にその身を捧げ挑む者たちに アビスは全てを与えるといいます 生きて死ぬ 呪いと祝福のその全てを 旅路の果てに何を選び取り終わるのか それを決められるのは 挑むものだけです」 関連記事 親記事.
次の何度目かの訪問時にミーティを連れてきたって事はつまり、ナナチ達を誘拐する以前からですね。 縦線入った仮面を被っているボンドルドが正ボンドルドとして、他の者は祈手として振舞う俺ルールを設けているわけですね。 普段滅茶苦茶しよるくせにこういうとこはキッチリ。 その理由はプルシュカに刷り込ませる為とナナチが言ってたので信じますとも可愛いは正義なのだから。 で、お話読んで大分経ってからふと思い当たりましたけども…仮面で父と刷り込まれちゃうって事はつまり プルシュカはボンドルドの素顔を知らずに生きていたという事に。 一緒に暮らしながら素顔も知らないパパて怪しすぎるじゃろ… しかしそんな父に祝福をもらしたプルシュカの愛慕がとても悲しい。 同時にボンドルドにしてやられた感もありますけども…当の娘がもたらした結果ゆえ何も言えないモヤモヤ感…やっぱボ卿関連はメンタルズタズタにしてきよりますわ。 そうだ、笛だ。 ボンドルドの笛は 祈手全員が鳴らせると考えて良いですね。 中身ボンドルドだし。 あっ…これはゲス外道に対するバッシングで使えそうな予感。 通常であれば他人同士の魂の紋が一致する事で探窟家と命を響く石の関係が生まれるわけですが、すごくハードルが高いお話ですね。 俺の笛になってくれ!と言われたら死んでくれね?としか聞こえないしその時点で絶交ですわ。 ボンドルドの場合は ゾアホリックで自分自身を増やせる事。 命を響く石は無理強いして得られるものではないので、自分の手に入る可能性が極めて少ない事。 これらをヒントに一生懸命考えた結果、自分自身を供物に捧げるに至ったと。 恐らく複写された方でも試したのでしょうが、これはカートリッジと同様の理由で失敗。 仕方なくオリジナルが供物になったという流れですかな。 命の紋が一致って事は、祈手の元の人格はどうなってるんでしょうね? 不屈の花園で遭遇した祈手は5層の祈手とは違い、普通な感じだったので… 元の人格もゾアホリックに保存されてて、お出かけの時だけ元に戻すとかかな~? 状況に応じてその都度ボンドルドと入れ替えるとか。 プルシュカの回想で流暢に話していたグェイラの様子がレグの解剖時に変だったのも、ゾアホリックで 精神の入出力が自在であると考えればわからんでもない。 ゾアホリックの前にはオペレーター担当っぽい祈手も居ましたし。 どでかい特級遺物なのでそれくらい出来ても不思議ではないと思いたい。 それに、どんな強メンタルを持ってても ボンドルドと同居生活なんかしたらやられちゃいそうだもんな~ 近いとか濃厚接触どころの話じゃないよ想像するだけでエグいよ! 有効範囲外での活動時には元の人格が必要になるっぽいことや、 笛がボンドルドの紋にのみ反応する事を考えると、 ゾアホリックは精神の入れ替えが可能であると考えた方が精神衛生上お優しい。 ボンドルド関連はいろいろややこしくて、読んでも考えても未だにおもしろいのがすげーですわね。 元の記事を見直すと負荷が…負荷がすごいけど当然の如く祝福は有りません。 フワフワになりたい。 さて…シュレカカさんはかつて決死隊としてアビスにやって来た者の一人である事が51話、願いの形にて判明しました。 なにより大きいのはボンドルドならばやりかねないという僕の信頼感 と、いうわけでシュレカカさんは祈手が村で成れ果てた姿なのかも知れないなんて思ってます。 わりと強気な村人に対し、怖いと言わしめる所も怪しい。 村人はボンドルドが生み出した成れ果て達よりも生物として整った姿をしている。 それが人為的に行われた結果であるならば、自尊心が尊大過ぎるボンドルドは知らずにはいられないはず。 百聞は一見に如かずって事で祈手の体で村での成れ果てを実体験とかしかねないですよね。 恐らくはそれで得た知識をヒントにあの尻尾の体を作り上げたのではなかろうか? 成れ果てが再び祝福を得られるのかわからないんだけども。 恐らくベラフはかなりの代物を提示したはず。 それなのに応じなかった理由とはなんじゃろ? これは村に来た目的が 物ではなくて情報だったのなら納得できる。 ミーティは可愛いからだめっ!…ボンドルドはこの後ミーティを何度もすり潰したりしてるのでそれは無い… なので村へは情報を求めて来ており、ミーティが5層への帰還に必要であったから取引はお断りしたからと考えました。 実際に成れ果てる事で自身の目による情報収集が可能。 そして自分をいくらでも増やすことが出来るボンドルドにとって命なんて安いもの。 迷う理由は無いですね。 住人となれば村の様子を四六時中観察可能です、 都合の良い事に一人がさらにバラけた群体なので情報収集能力も桁違い。 欲に応じた姿を得られるというのならば… 危険視されていたゾアホリックを入手し使いこなす程に、ボンドルドの探求心は強い。 それこそ、体1つでは収まりきらない程の強さなのかも知れない。 そんなボンドルドの欲には…より多くを見、聞き、触れたいというものが含まれていると思う。 シュレカカさんが群体になった欲も同じと考えると、同一人物でもおかしくない。 ボンドルドが何度も村を訪問していたのは同期を取り情報収集する為だったのかも知れないし。 2000年周期での大異変について確信めいた知識を持っていた事もシュレカカさんの働きによるものなのかも知れない。 何よりシュレカカさんが元ボンドルドだと思う方が面白そう。 シュレカカボディがちょっとフワついてる事により、かつてのボンドルドの言葉に新たな意味合いが生まれるのです。 きっとナナチのフワフワが滅茶苦茶羨ましかったんだぜ… ナナチは可愛いですね(嫉妬 祈手の扱い そもそも一体 どんな利点があって 世界屈指のブラック探窟隊員な祈手になろうだなんて考えちゃうの? 身体を乗っ取られたり使い捨てにされたりとまぁ…兎に角 ボンドルドにとって都合が良すぎる存在ですよね。 祈手とは…ボンドルドの名声という罠に惹かれて近づいた結果、逃れられなくなった可哀そうな人達なんじゃなかろうか? そんなわけで祈手になる過程を妄想マシマシで考えた事が以下。 そうだ、白笛に弟子入りしよう。 探窟家であれば憧れの白笛を目指すのは当たり前…というわけでキャリアアップの為に現役の白笛の元で色々体験学習しようじゃないか!• 誰に弟子入りしよっかな! 殲滅卿は絶界行しちゃってるので候補者は4名。 神秘卿と先導卿は行方が知れず。 残るは不動卿と黎明卿なんだけど、オーゼンは監視基地の防人やってて探窟から離れている… うわぁ…黎明卿しかいないじゃん…どうしよう。 しばし葛藤する。 白笛としての技量をあげるならば現役の白笛に師事するのは必須なんだけど…黎明卿って良くない話が多いんだよなぁ… でも結果的に短期間でかなりの功績を残しているな…努力次第ではササっと技術を学んで独り立ちする事も出来るかも? 彼のやり方がこれからのスタンダードになるかもしれない。 なるほど、新しきボンドルドか。 なんだか有りな気がしてきたぞ… でも、実際に会ってみてから決める事にしよう。 接触 会ってみたら誰にでも敬語使っててかなり紳士的だった。 審査も無しに歓迎しますよとか言われちゃうし、アットホームな隊ですよとか言って黎明卿も積極的に入隊進めてくる。 隊の説明もしてくれたけど、遺物の力で自分も黎明卿と同じ知識や技量が得られるらしい。 それってもう白笛になったようなものじゃん! お礼に暫く手伝いしてから独り立ちすればいいだろう。 よーし、次代の白笛に、俺はなる! こんな感じで祈手候補生が集まってくるのではなかろうか…? で、 実態はどうなの? 恐らくはゾアホリックによる精神移植を受けるにあたっての心構えを 教育によって身に着けさせる。 この段階でヤバしと気付いても手遅れあり、教育とは名ばかりで対象者に自分を諦めさせる為の儀式みたいなものでしょう。 で、対象者がヤダヤダ言ってもとりあえず移植しちゃうんだと思う。 この辺はかつてミーティ達に対する実験についてボンドルドを咎めた正義の人を見るとなんとなく感じる所ですね。 他にも同じ服着てるっぽい人が居ますが。 同一人物としてこうなった過程を考えてみます。 この人にとってボンドルドの倫理観は受け入れ難いものに違いありません。 反りが合わないってやつです。 それなのに、自身の中にボンドルドをインストールされてしまった。 反抗的な人間に対して自身を植え付けるのは何故なのか考えると、予備の体を手に入れる為ですかね? 彼の精神を消し去り、完全に肉体を乗っ取る事が出来れば目標達成。 ボンドルドは肉体を乗っ取ろうと常時執拗な攻撃を繰り返すに違いない。 これに抵抗するのは常人には無理。 最後の抵抗として奴が潜むであろう脳髄を破壊した結果、皆一様に頭部を損傷した姿になったのでは。 自分に 逆らう者は最終的に 始末しちゃうボンドルド像がチラり。 では、教育を受け入れた人はどうか? ちゃんと個性を持った祈手がそうなのでしょう。 不屈の花園に現れた祈手や、プルシュカのお世話係をしていたグェイラは自分の意思で行動してますね。 このように自我の存在が許されている者が居るという事は、意外とホワイトなの…? ゾアホリックの仕様が好きなタイミングで意識を移す物なのか、植えつけるだけなのか不明ですが。 とりあえず植え付ける方で考えてみますと、自我のある時点ではまだ精神を植え付けられていないとも考えられますね。 カッショウガシラのコロニーでの様子を、祈手が全員ボンドルドって事を知ってから見直すと中の人達は大変そう。 植えつけられた時点で自我消滅って事でしょうか… 不屈の花園の祈手の今は居ないという発言は… 本来であれば颯爽とボンドルドが植え付けられて登場する所なんだけど、層を跨いでるからできない。 というわけでの今は居ない発言って事にでもしときましょう。 洗脳完了後に精神を移植された時点で祈手は漏れなく詰んでいる…というより終わってますね祈手。 名声と功績で釣って、洗脳し、精神の移植後は予備としてキープ。 肉体の利便性を優先して、そうでもない体はあっさりと使い捨てるという扱い。 祈手には全然良い事が無いというか…奴隷のようなものではないかしら? 本来仲間と言うべき祈手の状況を見ても滲み出るろくでなし感…流石ですね。 準備は整いました。 という発言から色々考える 妄想の材料はこちら。 毎度考えつつ書き込んでるのでまとまりのないろくでなし仕様にございます。 祝福を得て成れ果てとなったボンドルドの、準備は整いましたという発言。 ヴエコさんの回想にて、祭壇に居た成れ果てが上昇しても死んでいなそうな事。 上記の内容から単純に考えるとアビスの どこに居ても負荷が6層レベルの強さになってしまうのかなと思いました。 なにやら絶望的な図を載せた記憶がありますが、あれは見なかった事にしてほしい。 当時の人間が移動する船をのんびり眺めていたとも考えられないので、結構 急激な移動だったのかも? 穴に向かってモリモリ地殻変動だなんて死人が出ちゃうレベル。 もし生き残ってもそこは6層レベルの負荷の中であり、上昇負荷を受けたら成れ果てるか死という状況。 人のまま死にたいという願いが、大量のお祈りガイコツを生み出したのかも知れませんね。 これが 定期的に起こる大きな異変と考えると、この時の成れ果て化も特別仕様なんて事が有るかも。 新たな種を生み出す為に、とも考えられそう。 かつてオースに居たレグというワンコ。 あれってオースから外の世界の生態系が我々の現実世界に準ずる的な意味を持つのでは? それと比較するとアビスの生き物は大分かけ離れちゃってるので、もしかしたら現在アビスに生息する生物って元はかつての住人だったりするのかな~なんて考えも浮かびます。 ボンドルドが祝福に拘ったのは 人間性の保持って所でしょうね。 通常の成れ果てでは知識の出力が不可能っぽいので是が非でも祝福を得なければならなかったと。 因みにプルシュカにはゾアホリックであちこちに自分が存在する事を秘密にしてましたよねぇ。 その後一度死んでまた復活という茶番を見せて、元祈手をボンドルドと認識する事で娘に対してまるで物のように 完成と言っちゃう所には愛情なんて見当たらないのですが。 ボンドルドが最初からそうする為にプルシュカを育てていたというのはこの辺から感じますよねぇ。 プルシュカの祝福がボンドルドの思惑通りって所がくやしいのぅ! さて…アビスに異変が起きるというならば、収まるまで遠くの国に避難でもしとけばいいのではなかろうか? 後でゆっくり好きなだけ調査すれば良いのだし。 南海ベオルスカから極北の地セレニまで行けば確実に安全なんじゃ…と思うのですが。 可能性として有りそうなのが…異変が起きるのは アビスだけじゃないかもって事ですがどうかなぁ… お祈りガイコツは6000年前の物まで発見されてるんですよね。 という事はアビスも6000年まえから有ったんですよねぇ… なのに発見されたのは今から約1900年前。 2000年周期の異変に対する準備が出来る…って事は色々わかってるはず。 誕生日に死ぬ奇病に関しても知ってそう。 しかしジルオがオーゼンを訪ねるあたり、ボンドルドはオースに情報は与えて無さそうですね。 ボンドルドはそのレアな光景を自分の目で見てみたいが為に情報を秘匿。 オースの人々はアビスから離れていれば安全かも知れないけど、それだとちゃんとした異変が見られないから教えないとか有りそう。 ジルオのオーゼンへの頼み事がボンドルドを訪ねるので同行して欲しいって事だとしたら…いつかボンドルドから異変の詳細が語られるかも知れませんね。 レグとの最終戦を見るとモヤモヤするのはなんでじゃろ? 毎度この部分はさささっと読み進めちゃうんですが、モヤモヤの原因を解明すべくちょいと考えてみました。 恐らく、ボンドルドがこの姿になった時点で色々考えられちゃう所がいけない。 意訳すると、 そんな事気にしてる場合じゃないでしょ?って事でしょうか。 裏を返せば「 プルシュカを消耗させたのはお前でしょ?」という意味にも受け取れます。 さらにはこの姿ですよ。 愛慕が無ければ祝福は得られない。 と、いう事はカートリッジにされても尚プルシュカはボンドルドを想っていたという事。 それって…この場面に「 お前らの出る幕ではない。 すっこんでろ」という意味合いまで付与されちゃいますよねぇ… この一級の煽りがレグ達のみならず、同じ感情を抱いた読者ペケジローにも襲い掛かる秀逸さ。 で、この後の準備は整いましたやら、共に夜明けを見届けましょう発言ですよ。 目的達成したからもういいやって感じのノリと思うと、してやられた感がものすごい。 ぐぎぎぎぎ。 その後レグさんは娘をカートリッジにしていいわけ無いだろとブチ切れで戦闘再開となるわけですが… レグは恐らくこの場面の発言に秘められた皮肉はわかってない。 言葉通りに受け取ってからの、娘をカートリッジにしちゃうなんて…とんでもねぇ奴だ!許せねぇ!というド直球な怒り。 しかしナナチは色々察してそう。 激オコレグさんの言葉に威勢の良いお返事をしつつも、ボンドルドが祝福を得た事実に何かを感じている様子。 こんな風に読んでますが、モヤモヤしちゃう一番の理由はボンドルドが祝福を得ているって所かなぁ。 娘の命を切り捨てるという常軌を逸した行いはどう考えても許しがたい。 しかしカートリッジに詰められたプルシュカ自身がボンドルドへ変わらぬ愛慕を捧げているんですね。 それがあのモフモフを見れば一目瞭然であるがゆえに、僕らもナナチも実は彼女の事に関しては攻めたり詰る事が出来ないんですよねぇ… でも、やっぱり腹立つじゃない? もうなんなのこの状況(怒 という事で毎度モヤモヤっとしちゃうんでしょうねぇ… 最後まで読んでいただき有り難うございます!.
次の劇場版「メイドインアビス 深き魂の黎明」を上映される劇場は、2月28日(金)から広がります。 ただ、どんなにキラキラした瞳で見つめられても、14歳以下のお子様にはご覧いただけないのが残念です。 それは彼に 「理想の上司」を見出すためであると考える。 ボンドルドは明確な ビジョンを掲げ、メンバーの モチベーションとスキルを高め、チームで イノベーションを起こす。 まさしく現代に求められているマネージャーの姿だ。 ボンドルドが持つ、人々を惹きつけるマネジメントスキルの本質とは何か。 それは コーチングである。 本記事ではコーチングの観点からボンドルドの言動を解き明かしていく。 深く理解する 協力者の レシーマがその若い命を散らした時、ボンドルドはこう言った。 おやおや レシーマが終わってしまいました 心優しい傑作の一つでした 将来の夢はお姫様だったんですよ 可愛いですね この短いセリフの中にはコーチとしての あるべき姿が映し出されている。 相手を 個人として認識し、その人の 特性と キャリア観を把握している。 ボンドルドは 「メンバーへの関心」を持っているのだ。 コーチはこれが無いと務まらない。 コーチングは クライアントを理解するところから始めるのだから。 コーチングとは対話を通じて、 クライアントの目標達成を支援するプロセスである。 ゆえにコーチは知らなくてはいけない。 スタート地点である 「現状」。 ゴールとなる 「目標」。 そして、何が 「課題」となっているのかを。 コーチングは目標達成を支援する ボンドルドは相手を知るために対話を重ねる。 それはただの雑談ではない。 彼は忙しい身でありながら 1on1ミーティングを行い、じっくりと話し合うことで、チームのメンバーが何を考えているのか理解に務めている。 インテルの元CEO アンドリュー・グローブは著書 『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』のミーティングの章において、真っ先に取り上げたのは1on1ミーティングだった。 インテルでは1on1ミーティングをただの情報共有でなく、重要な問題を 深く掘り下げるために行っている。 そうすることでマネージャーは効果的なスキルやノウハウを伝授でき、部下は関心事や心配事を詳しく伝えることができるのだ。 そのためグローブはミーティングの 頻度は習熟度に合わせて変えればいいが、 1回に最低1時間は続けるべきだと述べた。 それだけの時間を割いたとしても、それで部下の仕事の質が上がるのであれば、1on1ミーティングの テコ作用は明らかに大きいと。 ちなみにグローブは家庭でも1on1ミーティングは有効であると述べ、10代の 娘達と話し合う時間を設けている。 おそらくボンドルドもそうなのだろう。 これは"娘" の プルシュカがコーチングスキルを活用していたことから想像できる。 プルシュカはリコと対話を行い、リコの欲求を言語化することで、彼女の 無意識を顕在化させた。 これによってリコは自分の求めるものを自覚し、前へ進むモチベーションが高まった。 まさしくプルシュカはコーチングを行ったのだ。 そのために重要なのは、相手に心を開いてもらうことだ。 だからコーチは相手に 敬意を払い、 信頼を勝ち取らなくてはいけない。 敬意と信頼 ボンドルドは白笛であり、探窟家として絶対的な地位に君臨している。 しかし彼の物腰は常に丁寧で、相手が子供であろうともそれは変わらない。 敬意を持って接するのだ。 そしてメンバーとの間に 信頼関係を築き上げる。 コーチングは自発的な行動を求める。 だからメンバーが何を求めているのか知るために質問を重ねるのだ。 しかし、そこに信頼関係が無かったらどうだろうか。 相手は口を閉ざし、心の中を見せてはくれない。 では、どうしたら相手から信頼してもらえるのだろうか。 それには、先に 自分が信頼していることを示すことが有効だ。 「欲するならば、まず与えよ」である。 これの良いお手本となるのが、ボンドルドとプルシュカの会話だ。 ボンドルドは娘の前であるにも関わらず、自分一人では明日を見れないと、弱音を吐いていた。 『メイドインアビス』5巻 一見するとただの情けない父親だ。 しかし、信頼という観点からするとこれは素晴らしい。 率直に 自分の弱みを語り、 心の内を見せている。 カーネギーメロン大学の デニス・M・ルソーらの論文では、信頼を 「相手の行動へのポジティブな期待に基づいて、進んで自分の脆さを受け入れようとする心理的状態」と定義している。 ボンドルドは一人では達成できないことを受け入れ、プルシュカが助けてくれることを信じている。 まさにルソーの定義そのものだ。 付け加えるならば、上記会話の続きもまた素晴らしい。 『メイドインアビス』5巻 「共に」である。 ボンドルドの言葉は上から目線ではなく、対等な立場から発せられる。 コーチングは相手の横に並び立ち、支援する行為だ。 決して上から引っ張り上げるものではない。 このようにして信頼関係を構築できれば、メンバーと上っ面ではない 深いコミュニケーションを取ることができ、コーチとしてのアドバイスが届くようになる。 また、信頼関係を基礎とした 安心感を与えることができれば、人は挑戦することを恐れなくなり、 成長の階段を上り始めることができる。 だが、上を目指すことが困難であるのは、アビスに限った話ではない。 人は試練が続くと目標を見失いがちで、やる気も失ってしまう。 これを回避するためには、 進むべき道を照らす光が必要だ。 それはコーチによる フィードバックである。 フィードバックという光 最も大変なのは 「続けること」であると、ボンドルドは娘に言った。 なぜ続けることが大変なのだろうか。 人は上を目指そうと必死になるほどに視野は狭くなり、次第に自分が前に進んでいるのかさえ分からなくなる。 それは深界五層の上昇負荷に通じるものがある。 上がる過程で 自分を見失ってしまうのだ。 そうして続けることができなくなってしまうのだ。 だが本人が認識できていない状況を、正確に把握できる存在がいる。 それはコーチだ。 「岡目八目」という言葉があるように、 第三者には当事者よりもかえって物事の真相や得失がよくわかるものである。 だからコーチは相手の行動や成長に対して フィードバックすることで、進むべき方向を ナビゲートするのだ。 フィードバックの中でも有効なのは 「褒める」ことである。 正しい方向に進んだ時、成長した時にコーチは褒める。 「素晴らしい」と。 『メイドインアビス』4巻 また、単に褒めるだけでなく、「相手のことをきちんと見ている」ことを伝える 承認 アクノレッジメント を行うとより効果的だ。 これは相手の 変化や成長点に関わる事実を伝えることで、 自己成長に対する認知を促進させるコーチングの技術だ。 そうしなければ変化に すぐ気がつくことはできない。 今「すぐ気がつく」と強調して書いたが、この「すぐ」が大切だ。 フィードバックは タイミングが命だ。 変化に気がついたら即座にフィードバックを返してやる必要がある。 フィードバックのタイミングについて、財務会計ソフト大手のインテュイット社の創業者 スコット・クックは 「コーチは瞬間を捉えてコーチする」と言っている。 そのほうが的を得た、 偽りの無いフィードバックを与えられるから、と。 例え戦闘中であったとしても、相手が素晴らしい行動をとったのであれば、その場で伝える。 モタモタしていては伝え損なうことを分かっているのだ。 このようにしてコーチはフィードバックを使って目標へとナビゲートする。 ではコーチングは どこまでやったら完了と言えるのだろうか。 相手が目標を達成したら? だが目標を達成したら新たな目標ができる。 これでは終わりが無い。 目標はあくまでも目標にすぎない。 コーチが目指すべきは、相手が自分で考え進めるようになること。 つまり 自走状態を作ることにある。 最強のチーム ボンドルドが褒める対象は能力の高さだけではない。 彼は 自ら考え行動する者を称賛する。 『メイドインアビス』4巻 なぜ自分で考えることを求めるのか。 それは自ら考え行動し、成長する者こそ成果を出せるからだ。 それはチームをまとめる ボンドルドの成果が増えることを意味する。 ここでもう一度 アンドリュー・グローブに登場してもらおう。 彼はマネージャーのアウトプットを以下のように定義した。 そして、チームのアウトプットとは、各メンバーのアウトプットによって決まる。 ゆえにマネージャーの仕事とは、 メンバーのアウトプットを増加させること他ならないのだ。 加えてボンドルドほど自走できる者の重要性を感じている探窟家はいないだろう。 彼は特級遺物 『 精神隷属器 ゾアホリック 』を使うことで、自身の精神を他人に植え付け、自分の分身として利用することができる。 つまり本当の意味で部下をロボットのように扱えるのだ。 しかしそれができるからこそ 自分の言いなりの限界が分かっており、逆に 自分で考えられる者の価値を誰よりも理解しているのではないか。 それに精神隷属器は階層を跨ぎすぎると不都合が生じる。 だからボンドルドは自分で考え行動する者を称賛し、欲するのだ。 『メイドインアビス』5巻 コーチングした相手が自分を超えて先へと進む。 コーチ冥利に尽きるとはこのことだろう。 終わりに このようにボンドルドのコーチングスキルは特級である。 これを獲得すればあなたも理想の上司となり、 チームで夜明けを見ることができるだろう。 しかしこれは簡単な話ではない。 チームのメンバーそれぞれに目を配り、現状と目標を把握する。 望んだ方向を進むよう見守り、的確にフィードバックを返す。 とてもマメで地道な行為だ。 どうしたらできるだろうか。 ボンドルドはその答えも示している。 『メイドインアビス』4巻 存在を丸ごと受け入れ、一人ひとりを心から大切に扱う。 それが彼の強さの本質なのだ。
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