発端は先週の月曜日の夜だった。 数日のどの違和感が気になっていたので、鏡で腺を見てみたら白いできものができていた。 次の日、会社でその話をすると1人のスタッフから「それ、やばいよ。 ガンだよ。 」と言われる。 脅されたので調べてみると確かに悪性腫瘍の危険性が挙げられていた。 早速仕事を抜け出し、職場近くのに行ってみる。 耳鼻科に行くのは多分小学生の時以来である。 午前11:00過ぎということもあり、待合室はがらりとしていて、すぐに僕の名前が呼ばれた。 待ち受ける医者はによく似た中年女性で、しゃべりもはきはきとしていた。 「はい、じゃ、お口見ますから。 お口開けてみましょう。 はい、大きく」言われたとおりに口を開ける。 「ああ、あったあった。 これですね。 じゃ、一応、お耳とお鼻も」と久しぶりに耳の中と鼻の中を診察される。 実は白いできもの以外に、左耳の音割れが気になっていたので事前に話をしてみた。 「耳、うーん。 綺麗ですね。 何も問題ないですよ?気になります?」何でも無かったようだ。 「それで、のどなんですけれど、それ炎ですね。 腺というのが人間ののどにありまして」とのどの絵を描いて、白いものがカスとかゴミの集まりだと教えてくれる。 「邪魔なんで、取りましょうね」と吸引器を取り出して、また口を開ける。 一発目から嘔吐いて、うぉえっと声が出る。 「はい、もう一回」次は金属の棒を取り出して直に取ろうとする。 おおぅおぇっと思いっきり嘔吐いて涙が出た。 「あら、泣かされちゃいましたね」と中年の看護士さんに茶化される。 「取れなかったですけれど、まぁ、その内勝手に取れますから大丈夫です」と言って診察は終わった。 もらった薬はのみである。 結局何事もなかったかの様に職場に帰って、も家の洗面所に飾っておいた。 悲劇はその次の日に起きた。 夕方くらいから体が熱くなり始めた。 「暑くない?」とスタッフに確認すると、「ええ、暑いですね」という反応だったので、自分だけではないと思っていたが、帰宅してみると、発熱しているのは自分だった。 その時点での熱は38度前後。 まぁ大丈夫だろうと、そのまま就寝すると、次の日の朝は最悪な状態に陥った。 曜日は木曜日。 商品の納品日であるため、風潮的には社員は這ってでも出てこいという、会社にとっては大切な日である。 熱を計ると39度。 朝から39度。 じゃあ、午後は何度。 となって、すぐに会社に電話して「無理」と伝え休む。 とりあえず市販の薬を飲んで様子を見るが全く効果がなく、午後には内科へ。 「熱と頭痛。 吐き気と下痢はなし、と。 他に症状は?」どうやら原因がわからないらしい。 とりあえず検尿を、とカップを渡される。 悪寒にふるえながら検尿をし、また診察に戻ると「うーん。 肝臓かなぁ」と頭を悩ませている医者。 検尿の数字だと肝臓が反応しているらしい。 「次は採血を」血を3本抜かれる。 結局抗生剤と、解熱剤を処方され、帰宅。 帰ってから熱を計ると39. 薬の効果はあまり期待できなかったが、次の日の朝には38. 5度に下がっていた。 しっかりと食事をして、薬を飲み、少しずつ熱が下がる。 食欲は問題なくあるのである。 熱と頭痛、それと関節痛が兎に角酷かった。 病院に電話し、先日の採血の検査の確認をすると「炎症はそれほどでもないが、熱が下がらない様であれば大きな病院を」と言われる。 とりあえず寝ておこうと思った。 そのまま順調に熱は下がり、次の日の朝には37度前後まで下がった。 内科にもう一度訪れ話を聞くが、「原因は全くわからないんですけれど、熱が下がって良かったです」と採血の確認をする。 「全体的にアンバランスなんですよね。 数字が。 凄い悪いわけでも、凄いおかしいわけでもないんです。 部分的に見ると気になるところはあるんですけれど」そしてまた抗生剤を処方されたのだが「また熱が出る様でしたら、に行ってもう一意確認してください」と言われる。 帰宅すると体が熱かった。 熱を計ると38度近く、気分が滅入る。 薬を飲んでおとなしく寝ると、次の日は大分体が楽になっていた。 但しのどの腫れが以上で、切れているんじゃないのかという位にヒリヒリした。 そこで役だったのがでもらったである。 後でネットで調べてわかったのだが、今回の症状は急性炎そのものらしい。 39〜40度の熱、頭痛、関節痛。 全てが当てはまるのだ。 ちなみに似の医者は「慢性の炎」と診断していたが、こんな状態が慢性になったら困りものである。
次の違和感なくあたり前のように使っている『のどちんこ』。 しかし、正式名称は 『口蓋垂(こうがいすい)』または 『懸壅垂(けんようすい)』と言います。 ほか、『喉彦(のどひこ)』、『上舌(うわじた)』といった呼び方もされるようです。 喉の奥で垂れ下がっていて、実際何のためにあるのか分からない方も多いと思います。 そこで、のどちんこの役割についてご紹介していきます。 のどちんこの役割 主に食べものや飲みものを飲みこむ際に、それらが鼻腔へ入るのを防ぐ働きをしているとされています。 つまり、 鼻からの空気の通り道と、口からの食物の通り道を分けるためにあると言われているようです。 また、口から息を吐くときの切り替えスイッチの役割を果たすことも。 鼻から息が出ていく通り道を開閉させて、「カ行」や「パ行」などの発音を助けているようです。 これがうまく働かないと、「パ」が「マ」に聞こえてしまうなどの弊害があるでしょう。 なお、のどちんこは意識しなくても発音するときに動きますが、これは 人間だけにできることだそうです。 この他、のどちんこの中には線がつまっていて、これによって水状の唾液を大量に作ることが可能になるとのこと。 会話するときや歌うときなど、 唾液によってスムーズな動きをサポートしてくれるでしょう。 関連記事: 口蓋垂音について 以下の記述は、都内で耳鼻咽喉科クリニックを開業する医師にうかがった話に基づいておりますので、ご参考にしていただければ幸いです。 『咽頭炎であれ扁桃炎であれ、きちんと医療機関を受診さえしていれば、怖い病気ではありません。 その原因が通常のウイルス性のものであれば風邪と同様に安静にしていれば回復に向かい、口蓋垂の違和感も次第になくなるはずです。 耳鼻咽喉科の専門医であれば症状から簡単に診断ができますので、まずは受診してください。 そのため、漢方の代表的な精神安定剤である 半夏厚朴湯を処方して、症状の改善に期待するからです。 細菌性であれば処方された抗生物質を、心因性も大きければ処方された半夏厚朴湯などの精神安定剤を、正しい飲み方で服用し、ゆっくり休みましょう。 発声をなるべく抑えるように心がけることも有効です。 3日から1週間程度で治るでしょう。 ただし、アジなどの青魚アレルギーでも口蓋垂の肥大や垂れ過ぎといった症状が出る場合がありますので、いずれにしても医療機関を受診して医師の正しい診断を得ることが先決です』 (前出都内耳鼻咽喉科クリニック院長・医師) ご相談者様の場合は、自営でなさっているご商売のストレスというものも誘因の一つとして考えられます。 たまには仕事を忘れてお子さんと思いっきり遊び、ゆっくりお休みになることをおすすめいたします。 関連記事: のどちんこと頭痛の関係 口蓋垂炎の可能性も!? 一般的には、風邪の症状の一つとしてよく見られる急性咽頭炎。 扁桃腺は問題ないのに口蓋垂だけが赤く腫れる場合は 『口蓋垂炎』の可能性が高いようです。 【症状】 ・飲食するたびに 喉の中央に痛みや違和感がある ・発熱をすることもある ・口蓋垂が大きく肥大するため、会話や呼吸がしづらい 【対処法】 まずは、喫煙、過度の飲酒をやめ、うがいを励行。 2〜3日で症状は治まるようです。 しかし細菌によるものであれば抗生剤が有効となるため、耳鼻咽喉科で喉の局所治療を受けることをおすすめします。 心因性の可能性も!? 喉に痛みがなく違和感や異物感を抱く場合は、 うつ病や不安神経症に特徴的な症状でもあるようです。 日常的にストレスを感じている方はリラックスするよう心掛けましょう。 【対処法】 口蓋垂のトラブルなので、まずは耳鼻咽喉科で診てもらいましょう。 その原因に合わせた適切な治療を受け、体をゆっくり休めるだけでなく精神的にもリラックスすることで、つらい口蓋垂の腫れも徐々に治まってくるようです。 アレルギーの可能性 イワシやアジなどの青魚がアレルギーの原因となり、それによってのどちんこが腫れることもあるようです。 腫れ以外に、 垂れすぎてしまうという症状が現れることも。 これは、魚に含まれるヒスタミンという物質が原因ということです。 ある程度進行している 睡眠時無呼吸症候群に対しても有効であると言われています。 具体的に…… ・軟口蓋(なんこうがい) ・口蓋垂(こうがいすい) ・口蓋扁桃(こうがいへんとう) の3つを取り除きます。 全身麻酔をかけるため入院が必要。 期間は、ほとんどが1週間程度(長くても2週間)と言われています。 これらの切除によって、気道が広くなります。 その結果眠っているあいだの無呼吸が軽減されるようです。 【費用】 病院によって異なりますが、おおよそ手術費用は 10~15万円が目安のようです。 個室に入院する場合は、総額で25万円くらいかかることもあるようです。 睡眠時無呼吸症候群は手術しても必ず完治するとは限らないようです。 原因が喉の奥にもあると上記の切除だけでは不十分となり効果が得られないこともあるようです。 また、 2〜3年経つと切除した部位がもとに戻り再発する可能性もあるようです。 関連記事: のどちんこを切除した人の体験談 『レーザー手術でいびきが治りました! 手術自体はトータルで5万円ぐらいかかりました。 2週間は激痛で何も喉に通したくない感じでした。 しかし、痛みとともに気づけばいびきともサヨナラできました』 『いびき音に悩み、病院へ行きました。 医者から、「普通サイズの2倍ほど大きい」と言われました。 保険適用で3万円前後で完了! いびきも改善できやって本当に良かった』 など、いびきに悩んでいる方には手軽に受けられるレーザー手術が人気のようです。 睡眠時無呼吸症候群で悩んでいる方もどちらの手術が適しているのか一度相談してみるのも良いかもしれません。 関連記事: まとめ 「のどちんこの正式名称」や「のどちんこの役割」などについてご紹介してきました。 手術することで改善が期待できるようですが、2週間の痛みに耐えるのがツラ過ぎるといった意見が多いようです。 身体の不調に関する他の記事はこちら:• 身体の不調に関する他の記事はこちら:.
次の風邪や歌いすぎ以外にも、腫れるときはあるんです。 ニューヨーク医科大学臨床耳鼻咽喉科の准教授であるクレイグ・ザルバン医師。 「この小さな構造が腫れてしまうのは、それほどそんなに珍しいことではありませんが、特定の状況下で起こる可能性があります」 ほとんどの場合、 のどちんこが腫れるのは、喉(のど)や扁桃腺の腫れと併発して起こります。 「外傷など、分かりやすい原因で少し腫れて、特に症状に進行が見られなければ、様子見します」とザルバン医師。 のどちんこはなぜ腫れるのか、に引き続き、医師に理由を聞きました。 胃酸が出やすくなっているから いつも口の中が乾燥しているから ケガが原因 大量の飲酒や喫煙は、。 アレルギー反応 image via shutterstock 一般的な喉の腫れの原因としてアレルギー反応が挙げられますが、のどちんこだけ腫れることもあります。 「これは 口蓋垂血管性浮腫(こうがいすいけっかんせいふしゅ)として知られます」と一般診療医で、『MedExpress』の医療監修メンバーであるクレア・モリッソン医師。 最善策は、 アレルギーの原因を特定して排除すること。 もしアレルギー反応の原因がよく分からなければ、医師に検査を依頼します。 抗ヒスタミン薬で症状が和らぐこともあります。 「もしその腫れのせいで食べ物がのみ込みづらかったり、呼吸がしにくかったりすれば、早めに病院や医院を受診しましょう。 命に関わる症状かもしれません」とモリッソン医師は言います。 細菌感染 image via shutterstock 最も一般的な喉の細菌感染は、 溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)で、のどちんこに炎症が起こり腫れます。 「膿が出たり、食べ物をのみ込む時に痛んだりします」(モリッソン医師) 扁桃炎の場合、普通、左右両側にある扁桃が感染により炎症を起こすものですが、のどちんこも腫れることがあります。 「片側の扁桃腺が感染すると化膿し、 膿瘍(のうよう)ができて腫れますが、その際、のどちんこも腫れて、感染していない側との間の壁になります」 とザルバン医師は説明します。 いずれの場合も、医師は 咽頭培養で感染を確認し、陽性の場合には抗生物質を処方します。 また膿瘍があれば、ドレナージ(排膿)を行います。 ウイルス感染 image via shutterstock 喉やのどちんこに影響するウイルス感染症はいくつかあり、その多くに 風邪の症状(鼻水、咳、咽頭炎)があります。 「 コクサッキーウイルス(手足口病)などのウイルスは、のどちんこにも影響し、潰瘍が形成され、腫れたりします」とザルバン医師。 通常、ウイルス感染は10日もすれば自然に治ります。 モリッソン医師がすすめるのは、 とにかく安静にし、体によい食事をとり、水分をたくさん摂ること。 咳止めドロップや氷を舐めると、喉の痛みを和らげられます。 薬の副作用 image via shutterstock ザルバン医師いわく、どんな薬でもアレルギー反応は起こりますが、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(降圧薬の一つ、ACE阻害薬)などいくつかの薬で、よりアレルギー反応が出やすいそう。 「アレルギー反応で、のどちんこや他の部分が腫れます」 アスピリンなどの抗炎症作用のある薬もまた、アレルギー症状が引き起こされやすいことで知られています。 モリッソン医師の説明によると、その他にも、 抗うつ剤や頻尿の治療薬なども、唾液の分泌を減少させ、口の乾燥の原因となるのだとか。 もし服用中の薬のせいでのどちんこが腫れているようであれば、治療に他の選択肢はないか医師に相談してみるとよいかもしれません。 そしてもしアレルギー反応があれば、 呼吸困難など深刻な状態に発展しかねないので、すぐに病院で診てもらいます。 (おそらく違いますが)口腔がん image via shutterstock 中咽頭(喉の奥深く)のがんは、のどちんこから症状が出始めることが。 「これは非常にまれなケースですが、全くないわけではありません」とプロビデンス・セント・ジョンズ・ヘルスセンター(カリフォルニア州サンタモニカ)で耳鼻咽喉科・喉頭病学を専門とするオミッド・メーディザディー医師。 この主な原因は ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)です。 のどちんこのいずれの部分にも良性、悪性の腫瘍が発生します。 「HPV感染の腫瘍やこぶといった良性腫瘍は、のどちんこに発生し、ゆっくりと大きくなります。 悪性病変は、特に喫煙者に発症しやすく、急速に大きくなり、出血や痛みが出てくる傾向にあります」(ザルバン医師)。 また 喉にしこりがあるように感じたり、食べ物をのみ込み辛くなったり、耳が痛くなったり、食べ物や飲み物が鼻まで上がってきたりする症状も。 医師に診てもらうのが早ければ早いほど、正確に診断され、適切な治療が受けられます。
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