いわゆるゲリラ豪雨が各地で増える中、水害による人的被害を防ぐには、急激な雨の動きを いち早く感知し、危険性を予測するかが重要になってきます。 ゲリラ豪雨の原因となるのは主に積乱雲。 夏の首都圏では、日中の急激な気温上昇で積乱雲が急発達し、強い雨や激しい突風を伴う竜巻などがしばしば発生。 ときに深刻な人的被害をもたらすことがあります。 天気が急変して起こるゲリラ豪雨の予測は、やはり難しいのでしょうか。 ここからは、 ゲリラ豪雨は降り始めの時間や雨量を事前に把握することはできないのか、そして 豪雨災害から身を守るために大切なことについて調べてみました。 スポンサーリンク 目次• ゲリラ豪雨を予測! これまで予測が難しかったゲリラ豪雨ですが、最近の研究でかなり詳しく分かるようになっているそうです。 首都圏全体をほぼ収める半径80キロの範囲内を観測、急激に発達する積乱雲による豪雨から、国民の安全を守るとともに、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会など、特に夏季に開催される競技の運営にも役立つ技術。 埼玉大学 さいたま市桜区 の建物屋上に設置された「マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ」が入ったドーム 気象レーダーというのは、大気中に電波を発射し雨粒などを観測。 従来のアンテナは積乱雲の観測に5分ほどかかっていましたが、最新型気象レーダーは複数の電波を広範囲に発射できるため、わずか30秒程度で雨雲全体の立体的な構造を正確に観測。 急発達する積乱雲に伴う気象状況の変化を最大30分前に予測できるといいます。 最新の超高精度レーダーで収集したデータからゲリラ豪雨などの事前予測を行い、現在 こうした豪雨の予測情報を市民や自治体へメールで携帯電話やパソコンに通知する実証実験を行っているそうで、予測メールでは最大で30分前に雨が降りだす地域や時間、雨量が送られてくるんだとか。 スポンサーリンク 自分で危険を予測する方法は!? ここ数年被害が多いゲリラ豪雨による水害。 ただの夕立だと思って川遊びを続けていて濁流にのみこまれるケースも後を絶ちません。 大雨による被害では、今 自分がどんな場所にいるのかが重要。 特に水害が起きやすい場所で天候が不安定になったら、雨の動きをこまめにチェックするなど、自分で雨の動きをいち早く感知し、危険性を予測しましょう。 スポンサーリンク 自分の身は自分で守る これまで経験したことのないような豪雨による災害が増えていますね。 豪雨災害から身を守るためには、どんなことを気を付けておけばいいのでしょうか。 雷を伴う、大気の状態が不安定、竜巻などの激しい突風など 【自分で危険性を予測する方法は!?】でもふれましたが 「高解像度降水ナウキャスト」など、インターネットで配信されている雨量情報で、短時間予報や数時間先の雨量予測が提供されていますので最新の気象情報をこまめにチェックすることが大事。 また、登録をしておけば自動的に近くの大雨情報を入手することができるスマートフォンアプリの活用もおすすめ。 事前に雨雲の接近を知らせるサイトやアプリを活用し最新の気象情報を入手して、ゲリラ豪雨に備えましょう。 ゲリラ豪雨の前ぶれを察知したら、すぐに危険な場所から離れることが大事です。 あらかじめハザードマップなどで確認を! 住んでいる市町でハザードマップを手に入れたり、インターネットで調べることができます。 パラパラと大粒の雨が降ってきたら、川や用水路などの 水辺から離れ高台に避難を! 川はあっという間に水かさが増し、流れも激しくなります。 これまで、2分間で水位が1mも上昇したケースもあるので猶予はありません。 激しい雨の中を歩くのは危険。 丈夫な建物などに避難し、しばらくは建物の中に。 積乱雲が過ぎてしまえばおさまるので、安全な場所でやり過ごし、 身を守ることが大事です。 都心の地下街でも、ゲリラ豪雨による被害の危険性があります。 取水路がある建物は安心ですが、ない場合、一気に地下に水が流れ込み、浸水してしまう危険も! すぐ 建物の地上階に移動しましょう。 高い木や電柱に落雷し感電することがあります。 高い木や電柱からは離れます。 車内は安全 積乱雲によって発生するゲリラ豪雨は、強風や竜巻を伴う場合も! ゴーという地鳴りのような音が聞こえ、遠くに渦巻き状の黒い雲が発生したら、すぐに避難を! 屋外は、突風で物が飛んできたり、吹き飛ばされた看板や車にぶつかってケガを負う可能性があるので、できるだけ建物の中に逃げ込んでください。 止めやすい場所に一時停止し、豪雨が過ぎるのを待つのがベスト。 近年、突然の局地的・集中的な大雨による災害が増えており、土砂流出などが想定される道路では、事前に通行止めになることもあります。 不要・不急な外出は控えましょう。 そんなときは、スピードは控えめに、十分な車間距離を保って走行。 内側の曇りを解消するには、まずエアコンで外気導入にすると解消しやすくなります。 山などでは濃霧が発生することもあり、対向車に気付かないということも! 運転には注意が必要です。 特にセンターラインや横断歩道のペイント部分、マンホールの上などは滑りやすくなっているので車道や歩道など問わず注意が必要。 急ブレーキ・急ハンドルは禁物です。 車からでは冠水路の水深も状態も分かりませんから慎重に! 落輪の危険性やエンジンルームなどに水が入る恐れもあります。 冠水路には安易に侵入せずに迂回することを考えましょう。 もしも冠水により窓やドアが開かないときや、シートベルトがはずれないときのため、日頃からガラス割りハンマーやシートベルトカッターを車内に常備しておくことをおすすめします。
次の夢の技術が確立すれば、地方自治体の防災・減災活動に役立つほか、日常生活で洗濯物が雨にぬれるのを防げる。 こちらは開催の可否を予測しにくいが、2021年夏の東京五輪・パラリンピックの効率的な競技運営にも貢献しうる。 取締役の春山正樹は「防衛技術を応用し、技術レベルは世界トップ級。 実用レベルに達しているのは我々だけだ」と絶対の自信を見せる。 すでに国内の大学や研究機関に数台納入済みだ。 現在は国土交通省などに売り込んでおり、早期の社会実装を目指す。 また、産業用途への展開も視野に入れる。 春山は「レーダーの出力データを生かしたサービスの可能性がある。 降雨予測を基に、タクシー配車やPOS(販売時点情報管理)システムなどとの連携を検討している」と期待を寄せる。 電波を送受信するマイクロ波の半導体をはじめ、レーダーやセンサーなどのデバイスから、アンテナ、レーダーシステムまで内製する垂直統合型が事業の強みだ。 「東芝グループは製品・技術が幅広く、半導体技術は本体やグループ会社から支援を受ける」と春山はオール東芝を体現する。 総合力は他の分野でも発揮されている。 東芝デバイス&ストレージ(東京都港区)が投資を集中させるパワー半導体は電力制御を担い、機器の省エネルギー化に欠かせない。 取締役の亀渕丈司は「ハイパワー(高耐圧)ではグループ内にユーザーを持ち、一体で開発できる」と相乗効果を認める。 代表例が鉄道だ。 次世代の炭化ケイ素(SiC)パワー半導体搭載のインバーター装置が、19年に運行を始めた東京メトロ・丸ノ内線の新型車両に採用された。 半導体が高性能なため、インバーター装置の体積は従来比で約38%削減した。 その結果、車両床下に余裕が生まれ、災害時などの非常走行用に東芝独自のリチウムイオン二次電池「SCiB」を設置できた。 「グループ内で緊密に連携し、高付加価値な製品をタイムリーに提供できる」と亀渕も総合力を強調する。 SCiBは防衛関係でも現在、海上自衛隊の深海救難艇などに使われる。 総合力を生かしてライフラインを守る企業。 それが東芝が果たすべき役割だ。 (敬称略) (連載取材・鈴木岳志) 日刊工業新聞2020年5月22日.
次の「ゲリラ雷雨アラーム」は、ゲリラ豪雨の危険性がある場合、ユーザーの居場所に合わせて事前に PUSH通知でお知らせするサービスです。 これまでの実績で、予測困難なゲリラ豪雨を 90%予測し、全国平均で 59分前までに通知することができています。 今夏のゲリラ豪雨の発生回数は、西日本で増加する地域が多い見通しです。 また、その他のエリアも花火大会の開催ピークに集中発生する予想なので、今の内にご登録ください。 「ゲリラ雷雨防衛隊」は、 8. 5万人 2017年実績 の隊員による現地からの怪しい雲や風などの報告に加えて、観測データを合わせて予測することによって、従来の技術では予測が困難とされるゲリラ豪雨の発生を予測し、いち早く共有・周知する取り組みです。 ウェザーニューズは、隊員と協力して、今年も局地的かつ突発的な激しい雨や落雷からの被害を最小限に抑えていきます。 これまでの実績で、全国平均で 59分前までにゲリラ豪雨発生の危険を通知し、 90%予測することができました。 激しい雨や落雷をもたらすゲリラ豪雨が発生する前に屋内へ避難したり、被害軽減への対策にお役立てください。 なお、「ゲリラ雷雨アラーム」は、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」の「ゲリラ雷雨 Ch. 」もしくはメニュー内の「スマートアラーム」からご登録いただけます。 そこで、ウェザーニューズでは、独自の AI技術を活用し、降水分布を高解像度で解析・予測する、短時間予報解析モデルを今年 2月に新開発しました。 本予測モデルを導入した、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」の「雨雲レーダー Ch. 一般的な雨雲レーダーや降水予測は、 30分より先の降水分布については、 1kmメッシュでしか予測できないため、きめ細かい「雨雲レーダー Ch. 」は、多くの利用者からご好評いただいているサービスの 1つです。 今夏は、本予測モデルの導入により、ゲリラ豪雨の予報をより正確に行えるようになります。 防衛隊の活動は、隊員から寄せられる怪しい雲の報告リポートを元に、ゲリラ豪雨の前兆をいち早く捉え、予報に活かすというもので、具体的には以下のステップがあります。 ( 3 本部で隊員から届く雲のリポートを分析し、独自レーダーや衛星画像など各種気象観測データおよび独自アルゴリズムなどを組み合わせて解析します。 ( 4) 本部がゲリラ豪雨発生の可能性が高まったと判断した場合は、「ゲリラ雷雨アラーム」登録者に対してゲリラ豪雨発生を事前にお知らせます。 隊員の報告は、まだ雨雲レーダーに映らないような雷雨の前兆の段階から雲を捉えることができるため、ゲリラ豪雨予想に非常に有効な手だてなのです。
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