「ホーホホッホー」「デーデポッポポー」という一風変わった鳴き声や、いつも夫婦で仲良く連れ立っている姿が微笑ましいキジバト。 公園で群れているドバトと違い人間に懐きそうで懐かず、都市部にいてもまだ野鳥の雰囲気をとどめているキジバトですが、最近は民家の庭木やビルなどに棲みつくものも増えてきました。 毎日きまった場所、きまった頃合いに揃って顔を出す彼らの姿に、心和ませる人も少なくないようです。 しかし、いつの間にか軒下やベランダで巣作りされて子育てが始まってしまうと、そこには意外な落とし穴が…! 今回は、地味ながらも愛嬌のあるキジバトの特徴とともに、もし敷地内に巣作りされてしまった場合の注意点や、対処法などをご紹介します。 この別名のとおり、かつては森林に生息しており姿を見ることはまれでしたが、鳥獣保護法で狩猟が規制されるようになった1960年以降から、徐々に人間を恐れなくなり都市部でも姿を見かけるようになっていきます。 特徴的な鳴き声が親しまれ、姿も可愛らしいキジバトですが、農地で作物を食害したり街路樹や建造物でも営巣するようになると、害鳥として問題視されることも増えていきました。 ・キジのメスに似た羽根色をしているハトです キジバトは夫婦で行動することが多く、2羽仲良く電線や街路樹に並んでいる姿や、連れ立って路上を歩いている様子がよく見られます。 全長は約33cmで、体色は茶褐色から紫灰色をしており、オスメス同色です。 翼に黒と赤褐色の鱗状の模様があり、頚部の側面に青と白の横じま模様があるのが特徴です。 この羽根色が、キジのメスに似ていることが名前の由来となりました。 ・ドバトとの違い 公園や街中でよく見かけるドバトは群れで行動しますが、キジバトはドバトよりも少し小柄、単独か、つがいで行動しています。 森林で生息していた時代が長かったことから、キジバトはまだ人への警戒心がドバトよりも強く、あまり近づくことはできない個体が多いようです。 ・好き?苦手?キジバトの不思議な声 キジバトのオスのさえずりはかなり特徴的で、「ホーホーホッホー」と独特の音程とリズムで表現されます。 キジバトの声を聴くと懐かしいと感じる人が多いようですが、おもに早朝に鳴くため姿を見られず、この声の主をフクロウや他の珍しい鳥だと勘違いしている人も少なくありません。 また、キジバトの声が聞こえる=朝が来たということになり、「もう起きなくては」と憂鬱になる人もいるようです。 毎日早朝から聞かされる環境にあると、まるで目覚まし時計のようで嫌な声に感じてしまうのかもしれませんね。 ・しっかり者の母鳩と、マイペースな父鳩。 キジバトの子育て キジバトは、おもに木の上に小枝を組み合わせた巣を作ります。 古巣を利用することもあり、気に入れば民家やビルなどでも巣作りします。 繁殖期は年間通してあり、1度の産卵で2個の卵を産むことが多いようです。 抱卵する期間は15日ほど。 きちんと夫婦での分担制になっており、夕方からの夜間はメスが抱卵し、朝からの昼間はオスが交代して行います。 キジバトの夫婦を見守っていると、抱卵担当中は卵から離れることなく飲まず食わずで温め続け、ときどき巣の手入れをしたり、卵の位置を変えたりする様子が見られます。 その際、父鳩はちょっと雑で卵を踏みつけてしまったり、人間が近寄ると卵を置いて逃げ出してしまったりするようです。 それに対して母鳩は卵の扱いが丁寧で、人間が来ても毅然として攻撃態勢を取り、卵を守り続けます。 ハトの世界でも「母は強し」のようです。 それでも、ヒナが孵化すると父鳩も母鳩と同じように「ピジョンミルク」と呼ばれる栄養をヒナに与え、懸命に子育てします。 ハトが平和のシンボルとされる由来は、こうして夫婦で支え合う姿にもあるようです。 そんな優しい気性のキジバトですが、人間と距離が近づきすぎることで起きてしまう弊害もあるのです。 ・クリプトカッカス症などの病原菌を持っていることも… ドバトと同じくキジバトのフンには病原菌が多く含まれているため、身近な場所で巣作りをされた場合は衛生上の問題が発生しやすくなります。 人体に有害な病原菌とともに、ダニなどの害虫の発生源ともなり、アレルギーを引き起こす原因にも繋がってしまいます。 とくに巣の周辺ではキジバト一家が日に何度もフンをすることになりますので、見た目の問題も気になります。 また、掃除できずに放置してしまった場合、さらに下記のような被害も発生してきます。 ・衛生面の被害の対策!巣の周辺や車などにフンをされたら… ハトのフンは病原菌が多いだけでなく、付着すると次第にコンクリートを劣化させ、金属や車の塗装などをも腐食させてしまう酸性であることをご存知でしょうか? 自宅のベランダや屋上、看板、駐車場などが、こういった劣化や腐食の被害を受け続けることが分かっていながら、キジバトとの共存を選べる人はあまり多くないかもしれません。 ひとまずキジバトのフンだけでも除去したい場合は、次のようなアイテムが役立ちます。 マスクと手袋(どちらも使い捨てにしましょう)• ぬるま湯を入れたペットボトルやバケツ• ぼろ布や雑巾、新聞紙、キッチンペーパーなど• スプレーボトルに入った消毒用エタノールや、お風呂用洗剤• ごみ袋 こういったアイテムを使って、こまめに除去することで被害を軽減させる手もありますが、キジバトのフンは行動範囲に次々と付着して蓄積されていきますので、休まず何年も掃除をし続けていくことは非常に難しいかもしれません。 ・キジバトには帰巣本能が…見守るなら末永く付き合う覚悟が必要! 上記で「休まず何年も掃除を」と書きましたが、なぜかと言いますとキジバトには強い帰巣本能があり、一度巣を作った場所には何度でも戻ってくる性質があるからです。 最初は可愛らしい子育て風景を邪魔できず、つい巣立ちまで見守ってしまったものの、それが2度目、3度目、4度目と続いていくとなるとどうでしょうか。 おそらく、自分は一体いつからキジバトファミリーの専属清掃員になったのだろうか?と疑問に思うときがくるはずです。 年1回訪れる程度なら季節の風物詩のように思えなくもないのですが、実際は年に何度でも清掃員をやらされる羽目になるかもしれません。 キジバトの巣作りを見守るなら、長いお付き合いと頻繁な清掃活動を覚悟する必要があると言えるでしょう。 最重要ポイントは、巣を作る前から対策を始めること! 下記でその方法を簡単に紹介します。 ・キジバトに巣を作らせない対策をする• 防鳥ネットや侵入防止器具で、ベランダや軒下などにハトが浸入しないようにする• 庭木やベランダなどハトがよく留まる所に、ワイヤーや針状の停止防止器具を設置する• ハトが通ってくる場所に、嫌いなニオイをスプレーできる忌避剤などを使う• 窓や壁などに、天敵である鷹のシルエットを貼って警戒させる いずれも、キジバトが巣を作る前に行うことが大切です。 一度でも巣作りさせてしまうと、どうしてもその場所に執着してしまい、追い払うことが難しくなってしまいます。 ・もし巣作りを防げなかったら… 発見や決断が遅れてしまい、キジバトが巣を作ってしまった場合に注意したいことがあります。 キジバトは鳥獣保護法で守られている野鳥ですので、巣を撤去するには市町村への確認が必要です。 親鳥を傷つけてしまったり、巣を撤去して繁殖を阻害してしまうと、法律違反による罰則が与えられることがあります。 キジバトを傷つけることなく立ち退いてもらうには、専門業者への依頼が最も安全です。 賃貸住宅にお住まいの場合は、一度管理会社に問い合わせてみるといいでしょう。 しかし時代とともに人との距離が近づくにつれ、その平和なイメージには害鳥としての一面も加わり始めています。 これからもキジバトに心癒される存在でいてもらうために、そしてキジバトの子育てを人が邪魔することにならないよう、いつも最低限の距離を保つことを心掛けたいですね。 そして、もし対策が遅れて巣作りが始まってしまっていたら、鳩駆除のプロに安全な駆除をしてもらえるよう手配しましょう。 バックナンバー•
次のキジバトという種類の鳩がいる。 そう言われて、その姿カタチをすぐに想像出来る人は多くはないと思うが、その鳴き声は誰しも一度は耳にしたことがあると思う。 「明け方とか夕方とか、どこからともなく聞こえてくる、ホーホーホーッホーホーっていう鳩っぽい鳴き声、あれなんなんだろう?」 テレビやネット、はたまた友達との雑談などでこんな話題に触れたことはないだろうか。 あれこそが、キジバトの鳴き声である。 別名ヤマバト。 鳩とひとくちに言っても種類があり、公園などでよく見かけるものはカワラバトと言い、キジバトとは種を異にする。 キジバトの身体的特徴としては首の部分が線状のヒダのように見えること、対してカワラバトは虹色(主に緑と紫)に見え、その違いは一目瞭然である。 また翼部も大きく異なっており、キジバトの羽はその名前の由来でもあるように雉のような模様であるのに対し、カワラバトは白・黒・グレー・ゴマ・グリズルなど実に多彩である。 さらに、カワラバトは集団で行動するのに対し、キジバトはあまり群れずに行動する、という違いもある。 2羽以上でいる場合もあるが夫婦の場合が多い。 個人的にはカワラバトの顔はちょっと怖い。 冗談を言っても通じない、アサシンタイプの目をしている気がする。 対してキジバトとは友好な関係を築けそう気がする。 一緒に飲んでいて、突然「ウルトラソウル!」と叫んでも、ちゃんと「ハイ!」と返してくれそうな、そんな目をしている。 あくまで主観だが。 キジバトの鳴き声 兎にも角にも、聞いてもらうのが早いと思う。 おそらく多くの人が「ああ聞いたことある」と思うはずである。 ここで最初の話に戻るが、過去にテレビやネット、飲み会の席などでこのキジバトの鳴き声の話題を目に耳にすることが何度もあった。 その際、誰かが鳴き声をマネして、それに対し「聞いたことある!」みたいな流れになることが多い。 しかしながら、その何度か聞いた鳴きマネについて、自分自身一度も納得をしたことがない。 音程は割と再現できている事もあるのだが、大抵の場合「リズムが全然違う」のである。 小さい頃から、キジバトの鳴き声が聞こえてくるたびに、ノリノリでリズムをとっていた自分としては、曖昧なリズムでマネをされることがたまらなく気持ち悪いのである。 音程再現できてるなら、ちゃんとリズムも深掘れよ、と。 ドラマーとしては声を大にして言いたいところだが、飲み会で誰かがマネした場合は、大抵自分も「おーその鳴き声聞いたことあるわ」などと話を合わせてしまう。 それくらいの空気を読む大人にはなったと思う。 なのでこの場で「私の考える正しいキジバトのリズム」を明示したいと思う。 ポイントは「私の考える」という点である。 解釈は様々である、という逃げ道を用意した上で話を進めさせて頂く。 キジバト的リズム考察 Wikipediaのキジバトのページにも以下のとおり鳴き声の譜面が載っている。 私が考えるそのリズムとは• 8分ではなく16分のシンコペーションである キジバトの鳴き声をテンポを落として何度も再生し採譜してみた結果、上記の結論にたどり着いた。 以上の考察を基にした「私の考える正しいキジバトのリズム」は以下のとおり。 重要なのは• 鳴き声の最初の一音は2拍目であること• 鳴き声の後ろの二音は16分のウラでとる• 鳴き声の最後の一音はシンコペーション という点である。 おそらく、少なくとも前述の動画の鳴き声には限りなく近いリズムであると思う。 ただ場合によっては、最後の一音、譜面でいうところの一段目の最後の音から鳴き出すことも多く、実質的にはアウフタクトと言ったほうが良いのかもしれない。 なお、譜面だけでは分かりづらいかもしれないので、以下ドラム音で再現してみた。 リズムがとりやすいように、16のハイハットを一緒に鳴らしている。 このリズムを基にいろいろなフレーズを考えてみても面白いだろう。 ドラムパターンやフィル、もしくはギターのリフなどにこのリズムを持ってくることで、鳩に一方ならぬ思いを持っている人に「お、それもしかしてキジバトのアレですか?」的に気づいてもらえることもあるかもしれない。 そんな出会いが人生のうち、一回はあってもいいのかもしれない。 と、私は考える。 余談だが、この記事のアイキャッチになっているキジバトの画像は素材サイトから540円で購入した。 この記事を書くためだけに540円を支払ったが、そんな人生もありだと思う。 ちなみに、私の考えるリズムが当てはまらず、やはり8分でリズムをとったほうがハマるケースもある。 そこは個体差やその時々の鳩マインドなどで異なってくる、ということだけ最後に補足させて頂くことにする。 追記 新しい記事を書いた。 音声を打ち込み音源で再現してみたのだが、我ながらかなり完成度の高いものができたと思う。 ぜひこちらも一読、一聴していただきたい。 This error message is only visible to WordPress admins Error: The account for needs to be reconnected. Due to recent Instagram platform changes this Instagram account needs to be reconnected in order to continue updating. Error: No posts found. Make sure this account has posts available on instagram. com. Popular Entry• 2016年1月1日• 2016年2月29日• 2019年9月3日• 2016年4月27日• 2019年6月9日• Monthly Archive• Tags.
次のよくみるともう一羽の鳩が運ばれた小枝で巣造りをしているようだ。 近々庭木の剪定をしようと思っていた矢先だったが、卵が無事孵化し雛が成長するまで様子を見ることにした。 我が家では昨年も棒樫の木にを造った野鳥がいた。 その繁殖時は観察できず残念だったが、巣の様を見た感じでは たぶんムクドリかヒヨドリかと思う。 その立派な巣に比べると鳩の巣はあまりにも雑な造りで鳩のおおらかで伸びやかな性質を見た様な気がする。 一昨年には二回の雨戸の戸袋にムクドリがガタガタ音をたてながら営巣しようとしていたが 雨戸の開閉の邪魔になるのでかわいそうだが追い払いご遠慮願った。 よほど我が家は営巣に適した環境と喜んでいいのかなんか複雑な心境である。 伸び放題のかいずかいぶき。 この中に営巣。 かいずかの隣にある槙の樹上より警戒 する雄鳩。 2004年8月29日撮影 営巣中の巣の下にも造りかけの 巣がある。 2004年8月29日撮影 キジバトの特徴(野鳥図鑑より) デデッポッポーと低音でのんびり鳴く中型のハト類。 頭から下は淡い紫褐色で、首には黒と淡い青色の小さな縞模様がある。 背と翼の上面は濃褐色で、赤褐色と灰色の羽縁が鱗模様を作っている。 腰から尾は灰色で、中央を除く尾羽の先端は白い。 全国で繁殖し、平地から山地の明るい林に広く生息し、樹上に営巣する。 おもに地上を歩きながら草の実などをついばんで食べる。 オスは繁殖期になると目の周りが赤くなるので区別ができる。 キジバトが「デデッポッポー」と鳴くのは繁殖期に結婚相手を求めている時、縄張り宣言をしている時です。 繁殖期は8月から10月がピークですがほぼ一年中です。 抱卵は雌雄交替で行い、雛は約16〜17日で孵化(ふか)し、雌雄に養われて約15〜16日で巣立つ。 雛は親の口の中へ嘴を入れて、親の「そのう」から分泌するピジョンミルクで育つ。 このため親の食事さえあれば繁殖が可能であり、繁殖時期が他の野鳥より長い。 ピジョンミルクは雌雄共に分泌が可能である。 昨日までの蒸暑さもなくなり、ちょっと肌寒い気温だ。 変わりなく抱卵している様子が確認できる。 1mぐらいの距離からカメラを持つ手を巣に向かって差し伸べて撮影したのでちょっと手ブレ気味。 逃げる様子もなく抱卵している。 野生の生き物の逞しさと親鳥の愛情を感じる。 今日で14日目。 後2,3日で雛が孵る。 予定日はもう2,3日過ぎている。 どうもおかしい。 もしかして卵がないのか、巣作りをした日を抱卵日と誤っていたかどちらかである。 だがしかし、8月28日以来、毎日ずっと雌雄のいづれかが巣にこもっていると言うことは、巣に何もない状態では有得ないと思う。 それともまだ卵を産んでいないか、 巣が空になった時に確認できれば良いのだが。 今、産卵の準備をしているのだろうか? 何れにせよもう少し様子を見ることにしよう。 なにげなく巣を見ると親鳥がいない。 子造りを諦めて何処かへ去っていったのかと思い、脚立を出し巣を覗いた。 肉眼では巣の中まで観察できないのでデジカメで2,3枚 撮った。 早速パソコンに取り込んで画像を確認すると、なんと雛らしき物体がはっきり写っているではないか。 すでに孵化し2,3日経っているような感じだ。 やはり予定日に 生まれていたのだろう。 ひとまず安心したが画像を見ただけでは生死が判らない。 その後巣を見たら親鳥が戻っていたので大丈夫と信じよう。 通常二羽孵化すると言うけど 画像を見ると1つの塊のようで一羽しか孵化しなかったようだ。 孵化した後邪魔になるので親鳥が巣から放り出したものです。 何時出したのか早く気づいていれば孵化した時期が確認できたのに迂闊でした。 親鳥のいない隙に巣を撮影したところ二羽の雛を確認することが出来ました。 予定通り9月13日頃孵化していたとすると 生後1週間くらいになる勘定だ。 顔つきもはっきりとし、目も開き鳥らしい様になってきた。 今朝も親鳥から給餌を受けている様子が観察できたのでその場面を間近で撮影しようとしたら、 親鳥にガードされ失敗。 食事の邪魔をし雛には悪いことをしたと思う。 親鳥が捕食に出かけた隙に撮影した画像。 収穫の秋、鳥たちにとっても餌に不自由しない季節になり忙しく 朝から夕方まで飛び回っていることだろう。 我が家近辺にはカラスはあまりやって来ないが、近くの山にはたくさん暮らしており成長した雛が襲われないよう願うばかりである。 1ヶ月近く観察していると家族のペットのように愛情が沸いてくるものだ。 昔インコは飼ったことはあるが、野生の鳥の「巣作り」「抱卵」「子育て」「巣立ち」という自然界のドラマを目の当たりに観察できたことはラッキーだと思う。 今朝撮った画像を見ると、雛の羽も産毛から大人の羽に変わっているのがわかる。 キジバトの特徴の羽の鱗模様がハッキリ写っている。 そのうち羽を少し開き羽ばたきのような動き。 親鳥は雛たちに給餌するとき以外は巣に姿を見せない。 孵化からおよそ13日経過しただろうか、そろそろ巣立ちの羽ばたきの練習など雛の動きも活発だ。 巣の周辺は排泄物のフンなのか白い付着物が付いている。 周囲を警戒しているらしく何もないかのような素振りで暫くとまっていた。 そのうち安全を確認できたらしく、雄らしき体の大きい方の親鳥だけが巣のあるかいずかの木の枝に移った。 そして巣に入り、腹をすかしあわただしく催促する雛たちに給餌していた。 急いで餌を与えるとすぐに二羽連れ立って去っていった。 巣を発見してからもう1ヶ月が経った。 孵化してから今日で17日目。 もう巣立ちの時期なのだが、巣は通りからは見えず比較的安全なのと居心地が良いのでまだ暫くはこの巣にいるかもしれない。 雛の体つきも大きくなり羽ばたけるほど羽も立派になったが、まだ胸の辺りには産毛が目立つ。 近寄ると威嚇するように羽を大きく広げ大きさを誇示してるようだ。 今朝、散歩から帰った直後に確認した時には二羽いた雛が1時間後に見たときには1羽しか居なかった。 残っていたのはオクテの雛であろう。 先にいなくなった雛はいつも撮影するときに手前に居て羽を広げて威嚇の ポーズをとっていた元気の良かった雛であろう。 ついに旅立ちの日がやってきたようである。 巣作りを始めた8月28日から今日まで40日足らず。 観察を通していろいろなドラマを見せてくれたキジバト親子。 元気に山で暮らしてくれることを祈る。 取り残されたもう一羽の雛、夕方迎えに来た親鳥と共に無事巣立ちました。 巣跡を見守る親バトの姿。
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