岡山県倉敷市で初めての感染確認です。 倉敷市の30代の男性が8日、新型コロナウイルスに感染していることが分かりました。 新型コロナウイルスに感染したのは、倉敷市に住む30代の男性会社員です。 倉敷市で初めて、岡山県では23人目の感染確認です。 倉敷市によりますと男性は4月22日から発熱や喉の痛み、味覚障害などがあり、医療機関を受診していました。 胸部レントゲンで肺炎の像はありませんでしたが、倦怠感が改善せず、8日、PCR検査で「陽性」と判明しました。 男性は4月9日から11日まで同僚3人と一緒に高知県に出張し、12日から21日まで会社に勤務していたということです。 常時マスクを着用し、感染経路は不明ということです。 yahoo. 詳しく見ていきましょう。 倉敷市で初のコロナ感染者の感染ルート、行動歴は? では感染者の感染ルート、行動歴を見てみます。 今回感染したのは30代の男性会社員の方です。 4月22日 37. 4の熱、咽頭痛 4月24日 味覚障害、38度台の熱 4月25日 熱は下がったものの、咽頭痛と味覚障害あり 4月27日 医療機関Aを受診。 肺炎の症状なし 5月4日 症状は治まっていたものの、再び38度の発熱 5月5日 倦怠感、医療機関Bを受診 5月6日 味覚障害が改善 5月7日 医療機関B再診。 肺炎像なし。 帰国者接触者外来受診 5月8日 PCR検査の結果陽性判明 4月22日から症状があったんですね。 一度改善したようですが、再び発熱してしまったということです。 そして詳しい行動歴もわかっています。 4月9日~11日まで、同僚3人と高知県に出張をしていました。 常時マスクはつけていたとのこと。 4月12日~21日の症状が出る前日までは、会社で勤務をしていました。 このときもマスクは常用とのこと。 症状が出た4月22日からは、自宅で過ごしていたということです。 この高知県での出張が感染源?かもしれませんが、まだ詳しい感染ルートが分かっていません。 いったいどこから感染してしまったのでしょうか。 市内で初めての感染となると、どこからの感染だか特定するのが非常に難しそうですね。 倉敷市のコロナ感染30代男性との濃厚接触者は? この男性は一人暮らしだということなので、同居している方の濃厚接触者はいません。 今会社などを含めて倉敷市が濃厚接触者を調査中ということでした。 もし高知県に出張に行ったときが感染源だとしたら、同僚の方だけでなく高知県で接した方なども濃厚接触者になるでしょう。 しかしかなり日数が経っているので、感染していたら症状が出ている可能性が高いですよね。 男性は一人暮らしで症状が出てから自宅で過ごしていたとのこと。 感染しているかもしれないということと、体調が悪い中一人で過ごすのも大変だったのではないでしょうか。 これから入院予定ということですが、早く回復されることを祈ります。
次の陰圧状態を保った新型コロナウイルス感染患者の専用病棟で対応に当たる医師(右)。 一方で、第2波への備えの必要性が叫ばれている。 第1波で科学的根拠に基づく対応がとれなかったのも仕方ないが、第2波については、科学的根拠に基づいた対策を取る必要がある。 新型コロナウイルスの陽性者および濃厚接触者は、いつまで隔離すべきであろうか? 現在の基準では、隔離を解くには、陽性者はPCR検査で2回続けて陰性が確認されることが必要だ。 自宅やホテルでの療養者も、検査で2回陰性が確認されるか、2週間の隔離が求められる。 濃厚接触者も原則、患者に接触した時点から2週間の自宅待機を求められる。 最近、台湾からこの問いの答えになる研究結果が報告された()。 台北市内で11日、記者会見する陳時中・衛生福利部長(台湾・疾病管制署提供) 台湾で、新型コロナウイルス感染の確定診断がついた100人に濃厚接触した2761人について、濃厚接触者が最初に患者に接触した時期と、感染の有無との関係について調べた。 患者のうち9人は無症状であった。 濃厚接触者の内訳は、家族が219人、病院関係者が697人、その他が1755人である。 二次感染、発症6日目以降はなし 2761人の濃厚接触者のうち、二次感染したのは22人(0. 軽症患者よりも重症患者に接触した人の方が、感染するリスクが高かった。 無症状の患者に接触した91人のうち、二次感染をおこした人はいなかった。 二次感染した22人のうち、10人は患者に症状が出る前の接触歴があり、9人は症状が出た日から3日以内、3人は4日目あるいは5日目だった。 すなわち、発熱やせきなどの症状が表れてから6日目以降に接触しても、感染することはなかったのだ。 二次感染者の半数には患者に症状が出る前に接触歴があったが、この時期に患者との接触を避けるのは不可能であろう。 PCR検査でわかること、わからないこと コロナ禍を機に、「PCR検査」という単語がわが国で市民権を得ることになった。 しかし、PCR検査には「定性検査」と「定量検査」があることはあまり知られていない。 ウイルスのDNAは目では見えないので、定性検査では、特殊な装置を使って目的とするDNAを増やす。 目で確認できれば陽性、確認できなければ陰性と判定する。 新型コロナウイルスの診断には、通常のPCR法で十分である。 一方、どれくらいウイルスがいるか(定量)を測定できるリアルタイムPCRという方法もある。 PCRの1サイクルで目的とするDNAは2倍になるが、増やしたDNAがある量に達するのにPCRを何サイクル回したかがわかれば、最初に存在するDNAの量を推定することができる。 ウイルスが感染した時に症状がでるには、一定以上のウイルス量が必要である。 新型コロナウイルスについても、海外からリアルタイムPCR法でウイルスの量を測定した研究が数多く報告されている。 これらの研究によると、症状の発症前後が最も多量のウイルスが検出され、感染から1週間を境にウイルス量は急速に減少する。 台湾からの報告と合わせると、新型コロナウイルスが他人に感染するには一定のウイルス量が必要で、発症から1週間経てば、この値を下回ると想像される。 ウイルスの診断は、元来、綿棒でのどをぬぐってとった液体などからウイルスを分離して確認していた。 細胞を培養中のフラスコ内に、ウイルスが含まれていると思われる検体を加え、細胞が変化するのを顕微鏡で観察するのだ。 煩雑なので、簡便なPCR法がとって代わったが、感染力がある生きたウイルスがいるかどうかは、この方法に頼らなければならない。 PCR法では、感染力のない死んだウイルスも併せて検出されるので、感染する力があるかどうかは、ウイルスの分離培養の結果を待たなければならない。 ドイツでも8日目以降はウイルスなし 新型コロナウイルスについて、診断時から時間を追うごとに分離培養を行ったドイツからの報告()では、診断直後は高い確率でウイルスを分離することができたが、日を経るごとに減少し、発症から8日目以降では、検査した全員において分離することができなかった。 新型コロナウイルスの分離培養は、もっとも危険な病原体を扱える限られた研究所しかできない。 ウイルスの定量や分離培養の結果も、台湾から報告された研究と符合しており、これらの研究結果を総合すると、新型コロナウイルスは、症状が出てから1週間経てば、すでに感染力を失っていると考えられる。 この研究結果は、今後の新型コロナウイルスの感染対策に極めて重要な意味を持つ。 今回の知見をもとに、これまでのわが国における新型コロナ感染対策を顧みるとともに、今後の対策にこの結果をどう生かすかについて論じてみたい。 従来、保健所が窓口になっている帰国者・接触者相談センターでは、PCR検査を受ける基準は、発熱などの症状が表れてから4日以上経過してからとされてきた。 加藤勝信厚生労働大臣が保健所や国民の誤解であったと発言して物議をかもしているが、実際、ほとんどの患者が、PCR検査を受けるのは発症から5日目以降であったと思われる。 さらに、PCR検査の結果が届いて陽性が判明し、隔離されるのは、多くは発症から1週間以上経過してからであった。 すなわち、最も感染リスクが高い時期には隔離されておらず、すでに感染のリスクがなくなってから厳重な隔離管理をされていたことになる。 台湾では、今回の結果をもとに、発症後1週間経過し、病状が悪化する恐れがなければ隔離する必要はないとして、自宅療養を勧めることになった。 海外の知見から言えること わが国では、自宅待機中の患者の中に病状が急激に悪化して死亡した例が続いたため、自宅療養患者を減らす方針である。 しかし病状が悪化するリスクのある期間が過ぎても入院させるのが隔離の目的のみであれば、自宅での療養が推奨されてもよいかもしれない。 家族を含め周囲への感染リスクがないとなれば、発症後1週間経った患者の多くは自宅療養を希望すると考えられる。 新型コロナウイルス感染症で入院する患者の大部分は発症から1週間以上が経過していることから、患者に接触する医療従事者の感染防御も簡素化できるかもしれない。 折しも、5月13日から新型コロナウイルス感染の診断に抗原検査が保険適用となった。 抗原検査は30分間で判定結果が出るので、今後は新型コロナウイルスの診断の際に、最初に使われるようになるであろう。 抗原検査は定性検査であるので、リアルタイムPCR法を併用することで重症化や感染力の有無を予測できれば、コロナ患者に対して、より的確な対応が可能となるであろう。 今回の提案は、台湾を始め、海外の研究結果に基づいたものである。 この提案を確固たるエビデンスとして診療現場に導入するには、これまで紹介してきた研究結果について、わが国でも確認する必要がある。 残念ながらわが国からは、新型コロナウイルスの診療に有用な情報は、ほとんど発信されていない。 今回のコロナ禍にあっては、中国からは怒濤(どとう)のように重要な研究結果が報告されている。 今回紹介した台湾からの報告は台湾疾病コントロールセンター(CDC)が主導した研究であるが、武漢での新型コロナウイルス感染の流行を知り、直ちに研究計画が立てられたようだ。 台湾で最初の新型コロナ感染の患者が確認されたのは1月21日であるが、この研究は1月15日から始まっている。 今回のコロナ禍に対する台湾CDCの対応が世界で高く評価されている一端をみる思いがした。 (構成・岡崎明子).
次の岡山市は24日、市内の30代男性会社員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。 岡山県内での感染確認は5月11日以来44日ぶり。 再陽性を除き県内25人目、市内では16人目。 男性は16日に発熱があり病院を受診。 その後、味覚障害も出たためPCR検査し、23日に陽性が判明した。 現在は市内の医療機関に入院中。 味覚障害は残っているが、軽症という。 市によると、男性は4月から主にテレワークで働き、最近は海外や県外などにも出掛けていない。 市は市中感染の可能性もあるとみている。 仕事で書類の受け渡しがあった同僚1人を濃厚接触者としてPCR検査し、既に陰性が判明している。 記者会見で大森雅夫市長は「この1例で市内に感染がまん延しているとは考えにくい。 感染対策を徹底しながら消費拡大などに向かってもらいたい」と述べた。 男性は5月27日以降、在宅勤務しており、顧客との濃厚接触は確認されていないという。 現在は微熱が続き、医療機関で療養中。 同支店は24日、オフィスを一時閉鎖して消毒作業を行った。 男性と濃厚接触の可能性がある従業員は自宅待機とし、25日から店頭業務を再開する。 同社は「自治体や関係機関の指示に従い、社内外への感染拡大抑止に努める」としている。
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