この時期のみずがめ座は夜明け前にしか昇ってこないため、流星は夜明け前の短時間だけしか観測することができません。 南半球へ行くと夏のにも匹敵するほどの大きな流星群ですが、日本からだと1時間に10個観測できれば上々となってしまいます。 流星群というと、流れ星が乱舞するイメージを持たれるかもしれませんが、この流星群はそれほど華やかなものではありません。 夜明け前頃に東の空の低い位置を見ていると、速い速度で地平線方向から流星がフワッと浮かび上がってくるように見えます。 がんばって夜明け前の東天に注目しましょう。 なお、2013年は近年にない大出現となりました。 その後は例年並みか、やや活発な出現となっており、2017年は火球も多めに見られました。 極大時刻に観測することはできませんが、夜明けにかけて流星数が増加していくでしょう。 一方、5月6日夜明け前の月齢は12. 6で、翌日が満月です。 空が暗い時間帯は終始、大きな月明かりの影響を受けてしまいます。 ですから月の条件は最悪です。 観測できる流星の数は、1時間あたりに最大でも数個にとどまるでしょう。 それから、5月といえども明け方はかなり冷え込みます。 少し厚着をして流星観測にのぞんでいただきたいと思います。 みずがめ座を輻射点(放射点)とする流星群は、この他にも7月中旬から8月中旬にかけて活動するものもあります。 ややこしいですね。 活動期間 活動期間は4月25日から5月10日までとされています。 最も流星が多く流れる極大日は年によって異なりますが、日本ではゴールデンウィークが終わる5月6日から7日頃となります。 見える方向と時間 といえば秋を代表する有名な星座ですね。 それだけにこの時期のみずがめ座は、夜明け前の直前にしか東の空に姿を見せません。 輻射点(放射点)のあるみずがめ座は、東京の場合で1時半頃に東の空から昇ってきます。 その頃でも流れ星が見られないわけではありませんが、本格的に流れ出すのは輻射点の位置が高くなってからです。 時間の経過とともに輻射点が上がってきますが、高い位置へやってくる前に夜明けを迎えてしまいます。 そんなこともあって、全体的に条件が良くない流星群といえます。 夜明けとなるギリギリまで粘り強く観測しましょう。 流星の見え方 流星を一度も見たことがないという方もいらっしゃることでしょう。 流星は何の予告もなしに、音もなくシュッと星が流れます。 東の方角を見上げていると、地平線方向から流星がフワッと浮かび上がってくるように見えるのが印象的です。 流星の見え方は速い方で、痕を残すのも特徴です。 みずがめ座は秋の星座ということで、日本からだとゴールデンウィーク頃は夜明け前の直前に少し姿を見せるだけです。 このため輻射点が低い位置にしか昇ってきませんから、1時間に10個観測できれば上出来となってしまいます。 南半球では大きな流星群 北半球では出現数が少ないさびしい流星群ですが、南半球へ行くと輻射点の位置が高くなるため、大きな流星群となります。 北半球で見るペルセウス座流星群に匹敵するといいますから相当なものです。 この時期に南半球へ行かれる機会があれば、ぜひとも観測したい流星群でしょう。 母彗星はハレー彗星 彗星が撒き散らしたチリの中を地球が通過すると流星群が見られます。 これらの流星群はある意味、由緒正しい流星群といえるかもしれません。 ハレー彗星の軌道付近では流れ星の元となるチリの密度が高くなっています。 地球がここを横切ると極大となるのです。 5月5日から10日頃まで、1時間当たりに最大で20個程度の出現が持続しました。 また、ピークとなった5月7日の2時台から3時台にかけては、観測者によって1時間あたりに最大で100個を超えるケースもあるほどでした。 また、火球が多く出現したのも特徴です。 これらは、3000千年前に放出されたダスト・トレイルに地球が遭遇したためではないかと考えられています。
次の佐藤幹哉の流星研究ウェブページ 佐藤幹哉の流星研究ページ ここは、おもに流星研究者としての佐藤幹哉のウェブページです。 画像・ムービー集• YouTubeサイトにアップしています。 撮影した彗星の画像です。 話題だったアイソン彗星のほか、1997年のヘール・ボップ彗星、1996年の百武彗星などを公開しています。 1989年12月2日の金星食と、2012年6月6日の金星の日面経過(太陽面通過)の画像を公開中です。 コンテンツ• 国内外の学会で行った発表のリストです。 流星をはじめとする天文現象の解説などです。 天文研究・天文普及活動の略歴です。 2019年2月から始めました。 流星研究のお話もだいぶつぶやいております。 () リンク• 研究成果を国立天文台からウェブ発表しました。 2010年6月にオーストラリアのクーバーペディにて観測しました。 観測成果を天文学会にて記者発表しました(4講演合同)。 不定期更新中。 毎週火曜日に国立天文台で開催されているゼミに参加しています。 Copyright C 2011- Mikiya Sato.
次のこの時期のみずがめ座は夜明け前にしか昇ってこないため、流星は夜明け前の短時間だけしか観測することができません。 南半球へ行くと夏のにも匹敵するほどの大きな流星群ですが、日本からだと1時間に10個観測できれば上々となってしまいます。 流星群というと、流れ星が乱舞するイメージを持たれるかもしれませんが、この流星群はそれほど華やかなものではありません。 夜明け前頃に東の空の低い位置を見ていると、速い速度で地平線方向から流星がフワッと浮かび上がってくるように見えます。 がんばって夜明け前の東天に注目しましょう。 なお、2013年は近年にない大出現となりました。 その後は例年並みか、やや活発な出現となっており、2017年は火球も多めに見られました。 極大時刻に観測することはできませんが、夜明けにかけて流星数が増加していくでしょう。 一方、5月6日夜明け前の月齢は12. 6で、翌日が満月です。 空が暗い時間帯は終始、大きな月明かりの影響を受けてしまいます。 ですから月の条件は最悪です。 観測できる流星の数は、1時間あたりに最大でも数個にとどまるでしょう。 それから、5月といえども明け方はかなり冷え込みます。 少し厚着をして流星観測にのぞんでいただきたいと思います。 みずがめ座を輻射点(放射点)とする流星群は、この他にも7月中旬から8月中旬にかけて活動するものもあります。 ややこしいですね。 活動期間 活動期間は4月25日から5月10日までとされています。 最も流星が多く流れる極大日は年によって異なりますが、日本ではゴールデンウィークが終わる5月6日から7日頃となります。 見える方向と時間 といえば秋を代表する有名な星座ですね。 それだけにこの時期のみずがめ座は、夜明け前の直前にしか東の空に姿を見せません。 輻射点(放射点)のあるみずがめ座は、東京の場合で1時半頃に東の空から昇ってきます。 その頃でも流れ星が見られないわけではありませんが、本格的に流れ出すのは輻射点の位置が高くなってからです。 時間の経過とともに輻射点が上がってきますが、高い位置へやってくる前に夜明けを迎えてしまいます。 そんなこともあって、全体的に条件が良くない流星群といえます。 夜明けとなるギリギリまで粘り強く観測しましょう。 流星の見え方 流星を一度も見たことがないという方もいらっしゃることでしょう。 流星は何の予告もなしに、音もなくシュッと星が流れます。 東の方角を見上げていると、地平線方向から流星がフワッと浮かび上がってくるように見えるのが印象的です。 流星の見え方は速い方で、痕を残すのも特徴です。 みずがめ座は秋の星座ということで、日本からだとゴールデンウィーク頃は夜明け前の直前に少し姿を見せるだけです。 このため輻射点が低い位置にしか昇ってきませんから、1時間に10個観測できれば上出来となってしまいます。 南半球では大きな流星群 北半球では出現数が少ないさびしい流星群ですが、南半球へ行くと輻射点の位置が高くなるため、大きな流星群となります。 北半球で見るペルセウス座流星群に匹敵するといいますから相当なものです。 この時期に南半球へ行かれる機会があれば、ぜひとも観測したい流星群でしょう。 母彗星はハレー彗星 彗星が撒き散らしたチリの中を地球が通過すると流星群が見られます。 これらの流星群はある意味、由緒正しい流星群といえるかもしれません。 ハレー彗星の軌道付近では流れ星の元となるチリの密度が高くなっています。 地球がここを横切ると極大となるのです。 5月5日から10日頃まで、1時間当たりに最大で20個程度の出現が持続しました。 また、ピークとなった5月7日の2時台から3時台にかけては、観測者によって1時間あたりに最大で100個を超えるケースもあるほどでした。 また、火球が多く出現したのも特徴です。 これらは、3000千年前に放出されたダスト・トレイルに地球が遭遇したためではないかと考えられています。
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