全身の毛が抜ける汎発性脱毛症 の中でもかなり特殊な症状である、汎発性脱毛症という脱毛症をご存知でしょうか。 聞きなれない名前かもしれませんが、 脱毛症の中でも重症化したものでなんと全身の毛が抜けてしまう脱毛症なのです。 頭髪が薄くなってしまうことも女性にとっては見た目に影響するため辛いものですが、それに加え全身の毛が抜けてしまうのが汎発性脱毛症です。 自分には関係ないと思う女性もいるでしょう。 でも、汎発性脱毛症は誰にでも起こり得る脱毛症で、最初はただの薄毛だと思っていても重症化して全身が脱毛してしまうこともあるのです。 汎発性脱毛症は円形脱毛症の一種 全身の脱毛症である汎発性脱毛症は一つの病状であると捉えられがちですが、 実は円形脱毛症の一種なのです。 というと小さい円形の脱毛ができる脱毛症だと思っている女性もいると思いますが、それは基本的なものであって大きく広がるものや汎発性脱毛症のように全身に及ぶものまであります。 最初は普通に頭にできる円形脱毛症であっても、繰り返すうちに悪化して汎発性脱毛症に発展していき全身脱毛してしまうということもあります。 汎発性脱毛症は,円形脱毛症の中では最重症型であり治療に苦慮することがしばしばである 出典: 全身の毛が抜ける汎発性脱毛症の原因 汎発性脱毛症は円形脱毛症の一種であると前述しました。 ですから、汎発性脱毛症の主なと同じであると言えます。 原因には色々な説があり、一つのみではなく複数の説が唱えられています。 自己免疫疾患というのは、免疫機能に異常をきたし本来身体を守るべき免疫機能が自分自身を攻撃してしまう病状です。 自己免疫疾患では免疫機能が毛根を攻撃することもあり、免疫反応が毛根に働くと脱毛を引き起こしてしまうのです。 ただ単に脱毛しているわけではなく、そもそもの原因が自己免疫疾患であれば円形脱毛症を何度も繰り返し次第に汎発性脱毛症へ展開していくと考えられます。 円形脱毛症には幾つかの説が唱えられていますが、 遺伝的なものは比較的大きな要因であると捉えられています。 親が円形脱毛症である場合には、子供にも円形脱毛症が発症する可能性は十倍になるというデータもあるぐらい遺伝的要素の強い病状なんです。 ですから、両親に円形脱毛症がある女性は注意が必要です。 汎発性脱毛症は男女関係なく発症する 汎発性脱毛症は全身の脱毛症ですから、女性は発症しないだろうと思うかもしれませんが汎発性脱毛症は男性でも女性でも関係なく発症します。 汎発性脱毛症の主な原因は自己免疫疾患や遺伝的要因であり、発症する原因を見ても性別は関係していないため女性でも発症する可能性は多いにあります。 また症例を見ても、 男女で偏りはなく女性でも汎発性脱毛症になっている患者さんがいるのも事実です。 アトピー性皮膚炎の女性は発症しやすい 汎発性脱毛症が起こりやすい女性の特徴として、アトピー性皮膚炎の女性が挙げられます。 アトピー性皮膚炎も自己免疫疾患と関わりがあるため、 一見関係がなさそうに思えるアトピー性皮膚炎と全身を脱毛させる汎発性脱毛症は発症する原因の部分でつながりがあるのです。 アトピー性皮膚炎の女性は、脱毛が現れた場合は要注意だと言えます。 汎発性脱毛症は病院での治療を行わないと完治は困難 汎発性脱毛症は小さい円形脱毛症と違い、自然治癒することはありません。 また、根本的な原因である自己免疫疾患は育毛剤や育毛サプリメントなどの個人で行なえる対策だけでは完治が難しい脱毛症です。 さらに最初は普通の円形脱毛症であっても、汎発性脱毛症へ重症化するとさらに完治が難しくなり治療にも長い期間を要することになります。 女性が汎発性脱毛症になったら、 全身に脱毛が及ぶ前に早期的に病院で治療を開始する必要があります。 汎発性脱毛症の主な治療法 全身に脱毛が及ぶ汎発性脱毛症は、病院での治療が必須の脱毛症です。 では、女性が汎発性脱毛症になったら病院ではどのような治療が行われるのでしょうか。 内服薬や外用薬をはじめ、点滴などによるステロイド治療が基本的な治療法になります。 ステロイド剤には炎症を抑える効果があり、抗炎症作用の効果が高い薬剤です。 アトピー性皮膚炎はもちろん自己免疫疾患には、ステロイド剤が使用されるのが基本です。 症状が軽い女性であれば内服だけで治療することもありますが、急を要する治療や症状がひどい場合には並行して様々なステロイド剤が使用されることがあります。 局所免疫療法というのは、かぶれを起こす化学薬品を脱毛している部位に塗布する治療法で毛根の細胞への免疫反応を抑える効果があります。 内服薬や外用薬のステロイド剤には副作用が起こる可能性がありますが、局所免疫療法にはかぶれなどによる皮膚炎の悪化など以外にはほとんどありません。 ただし、全身に脱毛が広がっている場合など時間をかけて治療をする必要があります。 円形脱毛症の女性は脱毛が全身に及ぶ前に医療機関へ いかがでしたか。 全身の毛が抜けてしまう汎発性脱毛症について解説しました。 男性でも女性でも関係なく発症する汎発性脱毛症は、円形脱毛症が重症化した脱毛症でもあります。 最初は小さい円形脱毛症であっても、繰り返しながら徐々に重症していく可能性も否定はできません。 だからこそ、たかが円形脱毛症だと軽視しないで全身に脱毛が及ぶ前に医療機関を受診して早期に治療を行いましょう。 関連する記事• 2017. 20 目次 1. 50代の女性の薄毛に円形脱毛症の可能性はあるのか? 50代の女性が薄毛になりやすい原因3. 円形脱毛症は年代や性別関係なく発症する4. […]• 2017. 05 目次 1. 円形脱毛症の女性にオススメの治療法・病院を紹介2. 円形脱毛症の原因3. 円形脱毛症の主な治療法4. 円形脱毛症の治療を受けられる病院5. […]• 2017. 01 目次 1. 女性の円形脱毛症が出来る場所と種類の関係は?2. 女性の円形脱毛症はどうしてできちゃうの?3. 女性の円形脱毛症の種類とできる場所4. 円[…]• 2017. 17 目次 1. 女性の円形脱毛症の上手な隠し方を紹介!2. そもそも円形脱毛症とは?3. 女性の円形脱毛症の種類は?4. 円形脱毛症の種類別の隠し方5. […]• 2017. 20 目次 1. 円形脱毛症の女性に効果のある薬とは? 円形脱毛症に効果の期待できる治療薬3. 円形脱毛症は市販の薬ではあまり効果がない4. 円形脱毛症[…].
次の当時の僕はヘアカラーを毎月楽しみにしていたので、円形があってもヘアカラーはできるのか?カラーをする事によって、毛根がダメになり髪が生えてこなくなるのではないか?という事も考えてました。 カラーという楽しみがなくなってしまうかもしれないと思うと、不安はさらに強くなります。 この記事を読んでいる「あなた」も僕と同じ不安に駆られているのではないでしょうか? ファッションカラーではなく、白髪が気になっている場合「白髪を染められる、染められない」という問題は特に深刻です。 そこで、少しでも不安を取り除きたいという思いから、こんなツイートをしました。 円形脱毛症があっても問題なくカラーは出来る まずは、安心してもらうために結論を先に言うと、円形脱毛症があってもヘアカラーは問題なくできます! 円形脱毛症は、他の脱毛症と違い、主な原因はストレス。 皮フ病や細菌が原因ではないため、頭皮は健康な状態なんです。 頭皮に炎症や外傷がないので、ヘアカラー剤が皮膚に付いても問題ない。 人の皮フに備わっているバリア機能はしっかりと働いています。 ですから、円形脱毛症ができているからといって薬剤は過剰に反応することはないんです。 産後の脱毛症の場合 円形脱毛症と同じような症状として、「産後の脱毛症」に悩んでいる方もいます。 産後の脱毛症は出産による、ホルモンバランスの崩れが原因です。 こちらの場合も、炎症や外傷はなく、頭皮は健康な状態なのでヘアカラーをしても問題はありません。 ヘアカラーというのは、頭皮に異常がなければ全く問題なくすることができます。 アトピー性疾患の場合は要注意 「円形脱毛症」及び「産後の脱毛」がある方で、アトピー性皮膚炎もある方は要注意です。 アトピー性皮膚炎が原因で脱毛につながっている場合は、頭皮に炎症があり、ひっかき傷などの外傷もあるということになります。 僕も子供の頃からアトピーに悩まされているので、辛さはよくわかります。 肘の内側• 膝の裏側 などは、未だに痒くなります。 カラー剤の化学反応は毛根まで到達しない 上記で書いたように、頭皮に炎症、外傷がなければバリア機能により「毛根」は守られています。 ですから、 カラーによる毛根への影響を心配する必要はありません。 そもそも、カラー剤は「髪の毛」という、外に出ている部分に反応するように出来ています。 毛根というのは、髪の毛を作り出す場所ですが、位置としては「毛穴の中」つまり、内部です。 カラー剤を頭皮につけても薬剤は毛根まで到達しません。 ヘアカラーの化学反応は、髪の内部で作用するが、皮膚には反応しないんです。 カラーをすると「しみる、かゆくなる」というのは、 ph ペーハーやジアミンの影響なので、髪が染まる仕組みとは別の話になります。 まずは、髪をしっかりと乾かす事。 髪を乾かさないというのは、あなたが思っている以上に危険な行為です。 頭皮が雑菌の温床になってしまい、ひどい場合は脱毛症を引き起こします。 脱毛症になってから悩むより、知識を得て、予防する方が合理的ですよね! 難しい技術はいりません。 ドライヤーでしっかり最後まで乾かしきるだけで予防になります。 参考記事: また、脱毛だけでなく、頭皮の「かゆみ」や「フケ」などの頭皮に関する悩みがあった場合、シャンプーを変えてみようかな?というのは真っ先に思い浮かぶと思います。 そして、頭皮の問題だった場合に最初に思いつくのが「薬用シャンプー」ではないでしょうか。 「薬用」という言葉は「なんだか良さそう」という気持ちになりますが、それは言葉のイメージが先行しすぎているかもしれません。 「薬用は肌に良い」というわけではありません。 言葉のイメージに流されるのではなく、「正しい知識」を持つ事は本当に大切です。 参考記事: シャンプーによる改善を考えるならば「薬用」よりも「炭酸シャンプー」を使う方が効果は期待できます。 炭酸である「二酸化炭素」は、皮フに触れる事で「血中に溶け込む」性質があります。
次のこの記事はなが全く示されていないか、不十分です。 して記事の信頼性向上にご協力ください。 ( 2016年8月) 円形脱毛症 分類および外部参照情報 - - 円形脱毛症(えんけいだつもうしょう、alopecia areata、AA)とは、頭に十円玉大の脱毛部分が出来るの1つである。 一般的に男性型脱毛症とは原因が違うため区別される事が多い。 俗に 十円ハゲ(じゅうえんハゲ)、 台湾ハゲ(タイワンハゲ)ともいわれる。 平安時代には鬼が舐めたあとと考えられ、 鬼舐頭(きしとう)といわれた。 有病率は米国で0. 1-0. 主な治療は、による対症療法である。 円形脱毛症にはいくつかのグループがある。 脱毛が進行中の箇所の毛は簡単に抜けたり、抜けた毛の毛先が尖っていたり切れ毛になっている事が多い。 また、円形脱毛症患者には頭髪や体毛だけではなく、爪に横筋や小さな凹みが無数に出来たり、爪自体が歪んだりする症例が見られることがある。 これは爪と毛が構造的に非常に類似しているからである。 単発型 [ ] 円形脱毛症としては最もポピュラーな初期症状で、何の前触れもなく頭髪に丸い脱毛部分が出来る。 大きさはさまざまだが十円玉サイズで発見されることが多い。 脱毛する前兆としてかゆみや大量のフケなどが生じる場合もある。 多発型 [ ] 円形の脱毛班が2箇所以上になる症例。 単発型から症状が進んだ症例で脱毛部分同士が結合して大きな脱毛面積になる。 この段階から髪の毛に限らず全身のあちこちに出来ることもある。 多発融合型 [ ]• びまん性 頭髪全体で平均的に多数の毛が抜ける症状。 難治性の一種で、全頭型や汎発型に移行するケースが多い。 蛇行性 蛇のように細長く脱毛する症状。 後頭部や側頭部の毛の生え際にかけて不整型に脱毛する。 主に小児にみられる症状である。 全頭型 [ ] 多発型から症例が進んだもので、脱毛部分同士がいくつも重なり合って髪の毛のみ全て抜け落ちる。 近年、女性で急激に全頭性に脱毛し、頭部にかゆみが伴い、無治療で短期間に自然治癒するAcute diffuse and total alopecia of the female scalpという特殊なタイプも報告されている。 汎発型 [ ] ひげ・すね毛・陰毛など、身体のあらゆる体毛が抜けおちる症状。 単発型からみるとかけ離れた症状であるが、いくつもの脱毛部分が重なって全身に及んでいることから紛れもない円形脱毛症である。 治療の予後が悪いのもこのタイプである。 悪性円形脱毛症や全身脱毛症(全脱)とも呼ばれる。 原因 [ ] 本来、体の防御機能であるCD8陽性Tリンパ球が毛根部分の自己抗原(おそらくメラニン関連の蛋白)に誤って攻撃してしまういわゆる自己免疫反応によって引き起こされるである。 CD4陽性T細胞はCD8陽性細胞とともに自己抗原への反応を助ける働きをしている。 組織学的には毛包周囲にswarm of bees(蜂の巣)といわれるリンパ球浸潤が見られる。 自己免疫反応の結果、脱毛部分の毛根組織は萎縮し障害されるが、リンパ球反応が消失すれば元通りの毛が再生される。 これらの反応にはHLA-DQB1 03など遺伝的背景があるとされる。 立毛筋付着部位にバルジ領域といわれる幹細胞がある。 この幹細胞から毛の組織のすべてが作られる。 円形脱毛症ではこの幹細胞は障害されないため永久脱毛になることはない。 なぜリンパ球が誤反応するのかは判っていないが、古くは精神的ストレスによって発症すると言われていた病気であることなどから体内でなんらかの影響を受けている可能性が高い。 しかし、ストレスを感じるとは考えにくい生まれたばかりの幼児などにも発症していることから、現在では精神的ストレスは誘因の1つではあっても主原因は体内のアレルギーが合併するなどによって自己免疫異常が引き起こされているのではないかと考えられるようになってきている。 また肉体的ストレス、ウイルス感染なども誘因の一つである。 また、体内に他のアレルギー症状がある場合、例えばでは花粉シーズンには花粉症が酷くなる一方で円形脱毛症が治癒したりするなどアレルギー同士が相互に関与していると思わせる症例も多く見られる。 アレルギー性 [ ] 円形脱毛症全体の8割を占めるタイプで、他の疾患 (やなど)と円形脱毛症との合併には統計的有意差があると言われており、これらの疾患が円形脱毛症と深く関わっていると推測されている。 このタイプは発症が単発型でも次第に症例が重くなる傾向があり完治が難しいとされている。 非アレルギー性 [ ] アレルギーを持っていない患者の場合、ストレスなどによって自己免疫異常が一時的に発生して脱毛に至るのではないかとされている。 アレルギーを持つ場合でもストレスが引き金となり発症してアレルギーによって重症化する可能性も考えられている。 ストレスが原因の場合はストレスやプレッシャーがなくなれば治癒するため短期(6ヶ月程度以内)で完治することが多い。 診断 [ ] ガイドラインでは以下の重症度を用いている。 米国AAガイドラインによる重症度• S0:脱毛がみられない.• S1:脱毛巣が頭部全体の 25% 未満,• S2:脱毛巣が 25~49%• S3:脱毛巣が 50~74%• S4:脱毛巣が 75~99%• S5 : 100%(全頭)脱毛 鑑別診断 [ ]• : 自分で自分の毛を抜いてしまう精神疾患。 小児に多い。 :(シラクモ)の重症型で容易に毛が抜ける。 : 合併症として脱毛あり。 : 合併症として脱毛あり。 治療 [ ] 治療は通常、皮膚科で行う。 一部の大学病院(など)では脱毛専用の外来が設けられており、また何年も続く重度の汎発型の場合は1ヶ月程度の入院治療によって良好な結果が得られることが多い。 日本皮膚科学会より治療ガイドラインが発表されている。 ガイドラインはあくまで一定の治療の目安であって各医師がこのガイドラインにしばられるものではない。 尚、「円形脱毛症」と「治療」で検索すると様々な医療機関がヒットするが、円形脱毛症の治療そのものが対症療法であり、根本的な治療方法が確立されていない。 治療方法は下記のとおりである故、噂やネット検索で名医と言われているところに、わざわざ遠方より通院する意味があまりない(東京医科大学病院皮膚科では、最初に円形脱毛症は治らないと断言される [ ])。 患者自身が生活パターン、体調をよく見直す事で改善される場合もある。 親身になって治療をしてくれる通いやすいところに通院したほうが、精神的にも楽であり負担も少ない。 心にゆとりを持ちストレスフリーをできるだけ心がけたい。 英国ネイチャーによると「円形脱毛症に遺伝子が関連-新しい治療法に道開く可能性」とした論文(日本語訳)が掲載されている(その他を参照)。 ただし、根本治療がないのは高血圧、糖尿病など内科疾患も同じであり、円形脱毛症に限ったことではない。 再発のない患者は病院を再来しないため、本当に治ったのか治らないのかを証明する効果的な研究方法がなく、治らない、という断言そのもののエビデンスもない。 ステロイド [ ] 軽度の単発型では通常は外用ステロイド剤(塗り薬)が処方される。 しかし、炎症が起こっているのは皮膚内部の毛包であり、外用ステロイドの病巣レベルまでの浸透性はさして高くないため、塗り薬の効果はいまひとつの観がある。 そのため、効果のある治療法としてはステロイドの局所注射やの投与が行われており、内服ステロイド剤は重度の汎発型であっても大幅な改善が見られる(推奨度B:S1以下に用いるべきである )。 また発症半年以内であればステロイドパルス療法などが効果を示すという学術論文があるが、限られた施設で行われるべきである。 自己免疫反応を引き起こすリンパ球の産生を押さえるためにステロイド内服をするのであり、ステロイド内服を中止すると再発することが多いがこれはやむを得ぬことである。 これは他の自己免疫疾患(膠原病など)と同様である。 慢性化した病変部ではリンパ球浸潤が少ない症例も多く、この場合ステロイドは有効ではない。 なお、長期にわたるステロイドの内服は、など全身的な副作用のリスクがあるため、定期的な検査を行い、副作用の程度を確認する必要がある。 また少量に留めることが多い。 局所免疫療法 [ ] (かぶれ療法)は、(SADBE)、(DPCP)などを用いて人工的にかぶれさせ、毛根を攻撃するリンパ球などの免疫反応を変化させる治療法。 比較的副作用が少なく小児にも適応となる治療として日本でも徐々に普及してきている(推奨度B:S2以上に用いるべきである )。 ただしアトピー皮膚炎が併発している場合、悪化する可能性があるほか、ステロイド療法やPUVA療法など他の多くの治療法との併用は出来ない。 免疫抑制剤 [ ] には、毛根を攻撃するリンパ球を減らす効果が期待されるが、シクロスポリンの効果は有効であるとの報告と無効であるとの報告があり、効果は定まっていない。 またタクロリムスの外用は無効である。 よって免疫抑制剤の円形脱毛症に対する効果は確立しておらず、円形脱毛症治療ガイドラインでは推奨されていない。 PUVA療法 [ ] は紫外線を使った治療方法で、病巣部分にあてる事によって過剰化したリンパ球の抑制に効果がある。 入院治療ではステロイドを内服の上、オクソラレン(メトキサレン、8-MOP を内服し2時間後に紫外線を全身に照射させる方法がメインの治療法としてよく使われており、外来では難しい全身治療で効果を発揮する。 現在、浜松医科大学、順天堂大学を中心に行われている。 効果の機序は、治療後に末梢血と組織に調節性T細胞が増加するとの学術論文がある。 平成22年現在、オクソラレン錠(大正製薬)の市場への販売が停止しており、内服PUVA療法が施行できない状況となっている。 その原因として溶解性が一定でないことによるとのことである。 セファランチン [ ] が適用であり、内服ないしが行われる。 効果の機序は各種報告されているが、はっきりしていないことも多い。 日本独自の治療法であり(推奨度C1:治療に併用してもいい )、海外ではほとんど採用されていない。 その他の治療法 [ ] 液体窒素療法、ドライアイス療法、塩化カルプロニウム外用などがある。 これらは欧米ではほとんど行われておらず、またエビデンスレベルも低いため、ガイドラインでの推奨度は高くない。 精神安定剤、漢方薬療法などは用いないほうがいい(推奨度C2 )。 その他 [ ] 円形脱毛症は、痒みや痛みなど日常生活に障害を及ぼすような影響がないため軽視されがちだが、頭髪や体毛を全て失うというのは本人にとってショックが大きく、になったり、他人の視線に恐怖を覚えるやになるケースも多く、それがまたとなり治療の妨げになってしまう事もあり、治療には周囲も気遣う必要がある。 英科学雑誌ネイチャー2010年7月号によると、「円形脱毛症(alopecia areata)の発症に8つの遺伝子が関与していることが明らかにされた。 」とある。 下記は訳文。 「円形脱毛症(alopecia areata)の発症に8つの遺伝子が関与していることが明らかにされ、英科学誌「Nature ネイチャー 」7月1日号に掲載された。 これらの遺伝子はすでに関節リウマチ(RA)や1型糖尿病などの自己免疫疾患と関連があることがわかっており、多くの研究が実施されていることから、円形脱毛症の新薬の開発が大幅に加速される可能性があると、研究著者である米コロンビア大学メディカルセンター(ニューヨーク)教授のAngela Christianoは述べている。 米国円形脱毛症財団(NAAF)によると、円形脱毛症はよくみられる自己免疫疾患の1つで、米国で500万を超える人が罹患している。 脱毛は頭皮の一部分にとどまることもあるが、頭皮全体や、眉およびまつ毛を含め、全身に拡大することもある。 女性の受診率が高いため診断数も多いが、罹患率には男女差はないという。 今回の研究では、脱毛症の程度に相関する脱毛症関連遺伝子の数が判明。 16個以上の遺伝子(2個で1対)をもつ人は、全身脱毛症になる比率が高いことがわかった。 研究グループは、脱毛症の遺伝子は乾癬(かんせん:皮膚細胞が過剰に産生され、乾燥したうろこ状の病変が生じる)や白斑(はくはん:皮膚にあるメラノサイト[色素細胞]が機能しなくなり皮膚の色素が失われる)などの皮膚の自己免疫疾患に関連する遺伝子と同じものであると推測していたが、脱毛症と乾癬に共通する遺伝子は8つのうちわずか1つであったという。 Christianoによると、脱毛症患者の毛包(もうほう)内には大量の免疫T細胞がみられ、顕微鏡下では毛包にハチが群がって攻撃しているように見えるという。 何がT細胞を引き寄せるのかは不明だが、今回の研究では、8つの遺伝子の1つ、ULBP3が毒性細胞を引き寄せることが示されており、「ULBP3はT細胞に毛包を攻撃するよう合図を送る危険信号である」と同氏は説明している。 毛包が攻撃されると毛が抜けるが、T細胞がそのまま残って毛包を休止状態にするため、円形脱毛症が生じるという。 」 原文: 疫学 [ ] 円形脱毛症の年齢分布は、30歳以下で発症する割合が81. また成長期だけではなく生まれたばかりの幼児でも発症が見られる。 男女比では、やや女性が多い傾向にあり、生理や出産などにより悪化または治癒する事がある。 関連項目 [ ]• 脚注 [ ]• 槇佐知子『日本の古代医術 が医者にかかるとき』 (1999年)p. Alkhalifah A, Alsantali A, Wang E, McElwee KJ, Shapiro J 2010. Acad. Dermatol. 62 2 : 177—88, quiz 189—90. Mayo Clin. Proc. 70 7 : 628—33. Madani S, Shapiro J 2000. Acad. Dermatol. 42 4 : 549—66; quiz 567—70. Olsen E, Hordinsky M, McDonald-Hull S, Price V, Roberts J, Shapiro J, Stenn K 1999. Acad. Dermatol. 40 2 Pt 1 : 242—6. 参考文献 [ ]• 日本皮膚科学会 2010. Report. 外部リンク [ ] ウィキメディア・コモンズには、 に関連するカテゴリがあります。 - (2012年10月12日アーカイブ分) (英語) 「円形脱毛症」の項目。 この項目は、に関連した です。 などしてくださる(/)。
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