水疱瘡とはどんな病気? 原因は何? とても感染力が強い水疱瘡のウイルス 水疱瘡(水痘、水ぼうそう)を引き起こすのは、水痘帯状疱疹(すいとうたいじょうほうしん)というウイルスです。 患者のせきやくしゃみで飛び散ったり空気中に漂ったりしているウイルスを、吸い込むことで感染します。 とても感染力が強いウイルスで、保育園や幼稚園で1人患者が出ると、クラス全員に次々とうつる、ということも珍しくありません。 水疱瘡に最もかかりやすいのは、10歳以下の乳幼児。 赤ちゃんはママからいろいろな病気に対する抗体をもらって生まれてきますが、ママが水疱瘡にかかったことがなければ新生児でも感染することがあります。 潜伏期間は長ければ3週間 水疱瘡の潜伏期間は10~21日。 感染してすぐは特に自覚症状がなく、10~21日ぐらい後に症状があらわれます。 発熱は2~3日で、水疱は1~2週間でだんだん消えていくのが一般的な経過です。 発疹のかゆみなどで、発症から3~4日はつらい時期です。 水疱瘡の症状は? 発疹は体のどこにでもできる 水疱瘡はその名の通り、水ぶくれのような発疹が全身にできる病気です。 最初は微熱程度の発熱があり(発熱しないこともあります)、赤く細かい発疹が出ます。 発疹は短時間で水疱になり、全身に広がっていきます。 熱が高熱になることは少なく、高くても39度ぐらいのことが多いでしょう。 発疹はお腹や背中、口の中、頭皮、耳の穴、まぶたの裏など、全身のどこにでも出ます。 赤く細かい発疹はほどなく中に水を持った水疱になり、やがてその水疱がかさぶたになって消えてきます。 発疹がかさぶたになるまで1~2週間程度。 ただし、次々に新しい発疹が出てくるので、「赤い発疹」「水疱」「かさぶた」が混在した状態になります。 発疹の出方は人それぞれで、ポツポツと数えられる程度にしか出ない子がいるかと思えば、全身くまなく発疹に覆われてしまう子もいます。 水疱瘡が軽かった例。 顔や体にポツリポツリと発疹が出ました。 発疹は全身に。 発疹の数も多く比較的重かった例。 つらいのは熱よりもかゆみ 水疱瘡で高熱が出ることはあまりありません。 それよりもつらいのは、発疹です。 たいへんかゆみが強く、言葉でコミュニケーションできない赤ちゃんはぐずったり不機嫌になったりします。 かゆくて寝られない、寝てもすぐに目を覚ましてしまう、といったこともあります。 水疱瘡の体験談 手足口病と誤解しました(5ヶ月) お風呂のとき、手のひらや頭に赤い発疹が出ていることに気がつきました。 「なんだろう?」と思って赤ちゃんの病気の本で調べて「手足口病じゃないかな?」と自己判断。 2日目に受診したところ、水疱瘡と診断されました。 熱はなくわりと元気でしたが、発疹はどんどん増え、4日目にはピークに。 かゆみがあると聞いていましたが、さほどかゆがらず、寝ているときに無意識にかく程度でした。 5日目には水疱がかさぶたになってきて、7日目にはきれいに。 熱は最後まで出ませんでした。 症状は軽かったと思います。 発疹が次々と増えていく!(3歳) 1日目/最初に、大きな発疹がひとつできているのを発見。 この発疹は治ったあとも、クレーターのように跡が残りました。 2日目/前日は出ていなかった背中にも、あっという間に発疹が広がりました。 発疹に塗っている白いものは、かゆみ止めの薬。 3日目/この日がピーク。 とてもかゆがったので、服の上から軽くたたいたりしました。 5日目/小さな発疹は消え、大きなものだけに。 最終的には1週間ほどですべての発疹がかさぶたになり、新しい発疹は出なくなりました。 水疱瘡になったら病院へはどのタイミングで行くの? 早めの受診で症状をやわらげられる可能性も ウイルスが原因の病気の多くには、抗ウイルス薬がありませんが、水疱瘡の原因である水疱帯状疱疹ウイルスに対しては、症状をやわらげることができる薬があります。 ゾビラックス、アシビルなどの名前で製造されているもので、ウイルスの増殖をおさえます。 発症後2日以内なら、抗ウイルス薬を飲めば発疹や発熱などの症状が軽くなります。 ただ、早期に服用しないと効果が望めない、健常な乳幼児に使う必要性を感じない、などの理由で処方しない医師も少なくありません。 また、抗ウイルス薬は発症した患者への治療として使われるもので、予防として飲むことはできません。 自己判断せずに受診を 水疱瘡は、場合によっては発疹部分への細菌感染、脱水症、まれですが肺炎や脳炎などの合併症を引き起こすことがあります。 「単なる湿疹」と自己判断せずに、早めに受診しましょう。 とても感染力の強い病気なので、病院に行く前に電話で症状を伝えて指示をあおぐといいでしょう。 病院によっては別の待合室に誘導されることもあります。 かゆみ止めの薬が出されることが多い 赤ちゃんや小さい子どもの場合、抗ウイルス薬よりも対処療法の薬が出されることが多いでしょう。 対処療法とは、原因ウイルスそのものをやっつけるのではなく、熱やかゆみなどの症状をやわらげることです。 中でもよく処方される薬に、「カチリ」という白く粘り気のあるかゆみ止めの薬剤があります。 これは塗り広げず、水疱の上に乗せるようにして使います。 解熱剤が処方されることもありますが、 アスピリンを含んだものは別の重篤な病気を引き起こす可能性があります。 市販薬を気軽に使ったりせず、必ずかかりつけ医に相談しましょう。 水疱瘡の対処法・ホームケアと注意点 安静にして水分補給 どの病気でも、ホームケアの基本は安静、そして水分補給です。 安静というと布団に入って眠ること、と考える人がいますが、おとなしく寝ていられる子だけではないでしょう。 好きなビデオを見る、絵本を読む、体を大きく動かさないおもちゃで遊ぶなど、家の中であまり興奮しないように過ごせばそれでいいのです。 口の中にできた水疱が痛くて食欲が落ちることもありますが、食べる量にこだわる必要はありません。 食べられるものを食べられるだけ、で大丈夫。 ただし、水分補給には気を配ってください。 水、麦茶、経口補水液、薄めた果汁やスープ、赤ちゃんならおっぱいやミルクでもいいでしょう。 少量ずつでも、こまめに何度も飲ませましょう。 つめは短く切って 水疱瘡の発疹はかゆみがとても強いもの。 かきこわすと化膿して跡が残るので、つめは短く切っておきましょう。 特にアトピー性皮膚炎のある子は、水疱が悪化しやすいので注意が必要です。 薬の使い方などを、医師によく確認しましょう。 熱がある間のお風呂は避ける 汗やホコリで皮膚がよごれると、よけいにかゆみが強まります。 体は清潔に保ちましょう。 ただし、お風呂は体力を消耗するので熱がある間は避けて。 熱が下がって普段の元気が戻ってきたら、長風呂はせず、シャワーで汗を流しましょう。 水疱瘡の予防接種はいつ受ける? 接種回数は? 2014年からは定期接種に。 1歳になったら早めに接種を 水疱瘡の予防接種は2014年に定期接種になりました。 定期接種は国が接種を推奨するワクチンで、決められた期間内なら無料で受けられます。 また、2014年までは1回の接種が一般的でしたが、より確実に免疫をつけるため、定期接種になったタイミングで2回接種となりました。 とはいえ、定期接種は赤ちゃんから大人までの全員が対象ではありません。 定期接種で受けられるのは、1歳以上2歳未満です。 1歳になったらできるだけ早く1回目を接種し、その後3ヶ月以上あけて2回目を接種しましょう。 予防接種をすれば確実に防げるの? 水痘ワクチンの接種が1回だったときは、予防接種をしても水疱瘡にかかることがよくありました。 しかし、2回接種になってからは95%以上の予防効果があるとされています。 もし1回しか接種できずにかかってしまっても、症状は軽くなることが多いでしょう。 また、このワクチンは、水疱瘡に自然感染したあとで起こる帯状疱疹(たいじょうほうしん)も予防します。 老化やストレスなどが原因で再び活動を始めることがあり、その際は知覚神経に沿って発疹と痛みが帯状に出ます。 帯状疱疹では水疱が治ったのちにも神経痛が残ることがあり、2016年より高齢者に帯状疱疹予防として水痘ワクチンが使えるようになりました。 帯状疱疹にかかっている祖父母から子供へ感染して水疱瘡を発症することもあります。 帯状疱疹。 ウイルスがひそんでいる神経に沿って発疹が出て、ピリピリとした痛みを感じます。 予防接種の副反応は? 水疱瘡の予防接種の副反応は、ほとんどありません。 ごくまれに、軽く発疹が出ることがある程度です。 定期接種の時期を逃したら、かかる費用は? 無料で受けられる時期を逃してしまった、大人になってから接種したいなど、定期接種ではなく任意接種で受ける場合、費用は自己負担になります。 任意接種の場合、値段は各医療機関が独自で決めています。 ワクチンの仕入れ値などで違いはありますが、1回5000円~1万円のところが多いようです。 自治体によっては助成金が出るところもあるので、市区町村に問い合わせてみるといいでしょう。 水疱瘡になったら学校に行ける? 発疹がかさぶたになるまでは出席停止 水疱瘡は感染力が強い病気のため、集団生活の中で感染が広がらないよう、「学校保健法」という法律で出席停止とされることが定められています。 出席停止が解ける基準は、「すべての発疹がかさぶたになるまで」または「医師が伝染の可能性がないと認めたとき」。 登校の際には、医師による「登校可能」の書面が必要とする学校もあります。 学校だけでなく、幼稚園、保育園でも同様の措置がとられます。 症例写真出典/はじめてママ&パパの0~6才病気とホームケア.
次の水疱瘡に感染する時期は子供や乳児が多い? 水疱瘡は一度発症すると、再度かかることはないのですが非常に感染力が高い病気であるため、一度発症したことがある大人は全くかからないで、発症したことが無い子供は高確率で発症してしまいます。 そのため結果的には乳児や子供のころにかかる人が非常に多くなってしまうのです。 変な言い方になってしまいますが、逃れることができなかったという感じです。 人によっては乳児の時に感染するので、全く発症した記憶が無い人もいるでしょう。 そのような人たちは親に「自分は水疱瘡になったことがあるのか?」と確認するのがいいと思います。 親によっては病院に行った人もいるでしょうし、母子手帳に記録としてしっかりと残っていることもあるでしょう。 大人だと重症化する? 水疱瘡は基本的に子供や乳児にかかる病気で、一度感染するともう一度かかることが無い病気です。 つまり大人が感染するといのは子供のうちに感染しなかった人ということになります。 ここでもし大人が感染した場合はどうなるかというと、 子供よりも重症化しやすいようです。 これは 年齢が上がるにつれて重症化の危機が高まると言われており、最悪命を落としてしまうようです。 実際に年間20人前後の人が、水疱瘡で命を落としているなので甘く見てはいけませんよ。 妊婦の水疱瘡は危険? 妊婦が水疱瘡になるのは非常に危険です。 まず、 妊婦が発症してしまうと妊娠初期だと胎児・新生児に重い障害を起こす可能性があります。 そして 出産直前に感染してしまうと、新生児に高確率で感染してしまい、高確率で重症化して亡くなってしまうことになるでしょう。 そのため、 風疹や水疱瘡は妊娠する前に予防接種やワクチン接種を必ず行って、妊娠中に感染しないようにしてください。 もしワクチン接種ができなかった場合は、身近にいる同居人に予防接種やワクチン接種を徹底的に行うようにして感染しないようにしてください。 感染経路や感染期間は? 水疱瘡の感染経路は「接触感染」「飛沫感染」「空気感染」とすべての感染経路が該当します。 感染拡大するのかどうかは空気感染の有無になりますが、水疱瘡は感染力が強いため一人が感染しただけで集団感染に発展することがよくあるのです。 接触感染と飛沫感染はある程度注意していれば防ぐことができますが、空気感染は防ぐのが難しく、さらには発疹が出る前に空気感染によってうつされてしまった場合はほとんど防ぐことはできないでしょう。 お風呂でうつったりする? 水疱瘡になっている方はお風呂に入らない方がいいでしょう。 やはり 兄弟など家族にうつってしまう確率が高まります。 また発疹によるかゆみが悪化するケースがありますので、掻きむしる可能性が高まり水疱瘡が治まってもひどい跡が残ってしまうようになったりします。 ですので湯船に浸かるのではなく、あくまで濡れたタオルなどで体を拭く程度に抑えましょう。 ただし、タオルで体を強く擦るのも良くありません。 1週間程度でかさぶたになりますが、医師にきちんと許可を貰ってからお風呂に入るようにしましょう。 水疱瘡自体が学校保健安全法で「第2類学校感染症」に分類されておりますので、出席停止になるのですが、 その子の兄弟はそのルールの対象外です。 発症していたのなら話は別ですが発症していないのなら当てはまりません。 Sponsored Link これはマナーや道義的な範疇で考える必要がありますので、 かかりつけの医者、保育園や学校の先生に相談して決めるといいでしょう。 自分で勝手に判断するのは避けた方がいいと思われます。 感染予防の方法は? 水疱瘡は空気感染してしまうほど感染力が強い病気になっているので、 一番の感染予防はワクチンの予防接種となっています。 基本的に水疱瘡の予防接種は2014年10月から任意接種から定期接種に変更になっているのですが、対象は1歳の誕生日の前日から3歳の誕生日の前日までになっているので、そこから漏れてしまった人も必ず予防接種を受けるようにしてください。 この予防接種ができなかった人で予防を行いたい人は、うがいと手洗いを徹底的に行ってマスクを家の中でもつけるようにしましょう。 さらには家の中の空気も新鮮なものに切り替えるようにするために換気を接触的に行ってください。 しかし、感染してしまったとしても体内に間違いなく抗体ができているため、 症状がかなり軽くなります。 実際に予防接種を2回受けた人で感染してしまった人は、かゆみは多少出たけれど熱がほとんどでないで元気いっぱいだったそうです。 それでも集団感染する危険性があるので症状が軽かったとしても学校や幼稚園は出席停止となります。 だいたい1週間程度は休みとなってしまうので、子供がかかってしまった場合は親もある程度付き添う必要があるでしょう。 水疱瘡に感染した時の対策 では水疱瘡になってしまった場合の対策をいくつか紹介しましょう。 まずお子さんがかかってしまった場合に必ずやらなければいけないことは 爪を短く切ってかきむしりを防止することです。 そして 処方されたかゆみ止めと抗ウイルス薬を必ず指示された期間使うようにしてください。 とくにかゆみ止めを塗るときは、例え前に塗ったものが肌に残っていたとしても剥がさないで上から塗り重ねるようにしてください。 そして、強い刺激はかゆみに繋がることがあるので熱いお風呂・シャワー・こすれるとかゆみが出る服も危険です。 それ以外にも室温が高いとかゆみが強まってしまうので、室温を低めにするようにしてください。 感染したらいつまで保育園を休む? まず 水疱瘡は強力な感染症なので、登園や登校が出席停止となります。 これは 具体的な期間は定まっていないので、水疱瘡の水ぶくれが治まってかさぶたの跡がある程度治まったら病院に行って判断してもらうようにしてください。 だいたい、 発熱や発疹がでてからかさぶたができるまで1週間といったところなのですが、水疱瘡の場合は水疱がかさぶたになるまでは強い感染力があるので、1週間たったとしてもまだ水疱が残っているなら外出しないようにしてくださいね。 基本的に感染力が強い期間は出席停止期間になるので、その期間中で許可が下りることはありません。 水疱瘡につきましては次のページも参考にしてください。 感染時期など水疱瘡につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。 最後に 以上、いかがだったでしょうか? 今回は水疱瘡の感染時期は子供や乳児が多いのか、大人や妊婦は危険なのかを検証してお伝えしました。 水疱瘡は子供のころに発症しなかった場合、大人になってから発症することがありますが、大人になってから感染すると重症化してしまう傾向にあるので危険な状態にならないようにするため、子供のころに感染しているのかを親に確認して感染していないならワクチン接種を行ってください。 また、妊婦さんが発症してしまうと妊娠時期にもよりますが胎児や乳児に危険が及ぶ危険性が高いので注意してくださいね。 今回のこの記事が水疱瘡における参考として皆様のお役に立てるものになれば幸いに思います。 カテゴリー•
次のスポンサードリンク 水疱瘡は小さい子供がよくなる病気というイメージがあります。 その原因は、大人で水疱瘡になったとあまり聞かないからでしょうか。 大人も水疱瘡になることはありますが、発症する年齢は10歳未満が多数を占めるそうです。 ママ友たちからも『水疱瘡に気を付けたほうがいい』と言われたりしましたが、お恥ずかしい話、最近まで『水疱瘡』という病気について赤いブツブツが身体に出るぐらいしか知りませんでした。 それから数か月経ったある冬の日、甥っ子が水疱瘡になりました。 そして、私の息子と遊ぶ予定だったけれど、感染する可能性があるから会わないほうがいいと言われたのです。 「そうか水疱瘡は感染病なのか」とその時に知り、そしていったいどんな病気なのかも詳しく知ることになりました。 同時に、子供がなりやすい病気についてしっかりと知っておいがほうがいいと考えるきっかけになったのでした。 この記事では、水疱瘡について知っておきたいポイントを紹介します。 ポイントは全部で6つです。 水疱瘡っていったいどんな病気?• 初期の段階で見極めるコツは?• 水疱瘡はうつる?お風呂は?外出は?3つの注意点• 何科にかかればいい?小児科?皮膚科?• 水疱瘡はどうやって治療するの?• 水疱瘡の予防ワクチン接種を忘れずに。 この記事を最後まで読んでいただければ、水疱瘡に我が子がなった時に慌てずに済むはずです。 ぜひ参考にしてくださいね。 水疱瘡っていったいどんな病気? 幼少期によくみられる病気のひとつです。 主に4歳ぐらいまでに感染することがほとんどで、患者数は10歳以下の子供が約9割を占めます。 その後水ぶくれが破けてかさぶたになっていき、一週間ほどで治るのが大半です。 水疱瘡の流行時期は冬から初夏までと長期間であり、感染率がとても高いのが特徴。 保育園や幼稚園で流行すると、瞬く間に感染が園児たちへと広がり、クラスの半数以上が休んでしまうことがしばしば起こるようです。 感染力の強さから、『子供は水疱瘡に必ず1度はなる』と言われているほど、子供の病気としてポピュラーなものですが、 悪化すると、命を落とす人もいるので、早期発見早期治療が求められます。 初期の段階で見極めるコツは? お腹や頭に赤いボツボツが出てきたら、水疱瘡を疑ってもいいでしょう。 虫刺されの場合もありますが、他にこんな特徴がないかその時は確かめてください。 赤いボツボツの中心が白くなっている場合(水ぶくれ)、水疱瘡の可能性が高くなります。 1日ほどで全身にブツブツが広がるので、ここまで来ると水疱瘡だとママたちでも容易にわかるようになるでしょう。 発熱した後に赤い発疹が現われましたら、水疱瘡の可能性がありますので早めに病院を受診しましょう。 ウイルス感染してから、発熱や発疹などの症状が出るまで、2週間かかるということになります。 風邪と同じく空気感染・飛沫感染・接触感染なので、患者と同じ空間に居ると感染。 しゃみや咳でも感染。 ウイルスのついた手や身体に触っても感染。 と、その感染力は強大です。 水疱瘡になったお友達がいましたら、2週間ほどは遊ぶのをやめたほうがいいでしょう。 幼稚園や保育園で流行していたら、子供の皮膚の様子を注意深く見守ってください。 水疱瘡になったら幼稚園や保育園はお休みすることになります。 登園許可がおりるのは、水疱瘡がかさぶたになった時で、だいたい一週間ぐらいお休みすることになると考えたほうがいいでしょう。 赤いブツブツ(水ぶくれ)があるときは湯船に入るのはやめて、シャワーだけにしたほうが、細菌などの感染の懸念がなく安心です。 患部を清潔にしておきたいので、ブツブツがあるからシャワーも浴びないのはよくありません。 具合がとても悪いとかそういった理由がないかぎりは、毎日シャワーで身体を洗ったほうがいいですね。 その際、使ったタオルなどは他の家族とは共有はしないでください。 感染の可能性があります。 お湯が熱いとかゆみが増しますので、少しぬるめのシャワーにすると皮膚に優しいです。 外出は感染の恐れがなくなる『水ぶくれがかさぶた』になるまで待ちましょう。 どうしても外出が必要な場合は、水疱瘡のお子様を家族にみてもらうか、ベビーシッターサービス・ファミリーサポートサービスなどの利用を検討してみてください。 何科にかかればいい?小児科?皮膚科? 水疱瘡は子供がなりやすい病気なので、小児科に行くのが一番です。 子供特有の病気(水疱瘡の他にヘルパンギーナや手足口病など)のスペシャリストに診てもらったほうがよいでしょう。 小児科を受診したのち、皮膚科を案内される場合がありますので、そのときは医師の指示に従ってくださいね。 上のポイントでお伝えしたように、水疱瘡はとても感染力が強い病気です。 病院に行く前に『水疱瘡の可能性がある』ことを伝えてから行くようにしましょう。 水疱瘡はどうやって治療するの? 水疱瘡はインフルエンザと同じように、発症から48時間以内に抗ウイルス薬を処方するのが一番です。 発疹には、かゆみ止めの軟膏や細菌感染を防ぐために抗生物質を使い、完治に導いていきます。 水ぶくれがかゆくて子供がかいてしまわないように、ミトンなどで手を覆うなどして対処をしてあげてください。 もし引っ掻いてしまってもばい菌などが入らないように、爪は短く切り、手は常に清潔な状態にしておくことが大切です。 水疱瘡の予防ワクチン接種を忘れずに。 予防のワクチンを打っておくと、もし水疱瘡になったとしても軽く済む場合が多いので、忘れずに受けてください。 水疱瘡のワクチンは1歳から受けられ、費用も無料なので、必ず2回、打つようにしましょう。 水疱瘡は初期に発見、治療することが大事です。 記事でお伝えしたように、48時間以内に水疱瘡への治療を行うことによって、かゆみなどの症状がだいぶ変わってきます。 感染拡大が予想される季節や流行の兆しがきましたら、水疱瘡になる可能性があると頭の片隅に入れておくと、初期の段階で感染に気付くことが出来るはずです。 赤いブツブツの水ぶくれ。 想像しただけで手や足がかゆくなってきます。 全身が常にかゆい状態は想像を絶するほどの辛さだと思いますので、我が子がそんなことにならないように、早め早めに治療を行い、症状を少しでも軽く、そして早く完治へと導いてあげてくださいね。 水疱瘡は、年齢が大きくなるほど重症化しやすくなります。 小さいころのうちになっておいたほうがいいと言われるのはこのためです。 極端な例ですが、早く水疱瘡になってもらいたいからと、上の子がなったときに下の子にわざとうつしたというママもいるとか。 しかし、現在では予防接種が定期化されているので接種を忘れないようにしましょう。 『子供なら一度はなる病気』だと言われる水疱瘡の特徴を知っておき、感染したときにどう対処するか覚えておくのがベストですね。
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