キングダム ネタバレ 624。 キングダムネタバレ624予想 李牧と龐煖コンビ解消

キングダム624話ネタバレ感想・考察

キングダム ネタバレ 624

龐煖 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第620話 ) もう目が虚ろでイッてますね、我武の目がラリってます。 だんだん薬物中毒者に見えてきました。 さて、今回の李牧による回想談話によって、求道者としての龐煖のバックボーンが多少なりとも明らかになりましたが、これって結果的にどうなんでしょう? キングダム第623話を読んだ多くの読者様が、『そ、そうだったのか!? やっぱ我武って凄いやつだったんだ!? こんな強敵に果たして信は勝てるのだろうか?』といった武神アゲに繋がったのであれば、最終決戦の価値を高める助走回として、神 作者 の目論見としては大成功の第623話になったと思われます。 私個人としても、想像を絶する求道者の世界の精神性に驚嘆し、乱世の人民救済を目的とした崇高な目的価値を持ち合わせる求道者の誇気高き理想と、500年以上もそれらの道の実践を重ねてきた彼ら一族の強大さに恐怖し…、 これではもう、信たちでは絶対に武神に勝てないと...... なんて、思うワケねーだろ!! 敵の存在感のテコ入れに対して、彼の立場上としての求道者という部分にスポットが当てられたのは分かります。 そしてネタバレとしても、 主人公に対抗する敵キャラであればこそ、戦闘行為を以って対抗してくるなりに、 読者を引き付ける本物の動機がなければ、物語が成立しないというのもよく分かります。 キングダム鄴攻め編でそういった意味では、防衛という名目で趙なりの戦争目的を端的に表現しきったキャラクターは金毛さんは特に際立っていたよう思います。 】語られたわけですが…、 果たしてこれで、読者が龐煖の作品上の強さの根源を認識出来るに足る、説得力ある動機として、武神のバックボーンが成立していたかといえば、疑問の方が大きいです。 むしろ、『思った以上に、コイツ、バカじゃん!?』という印象しか与えていないように感じます。 私個人としても重ねて 『結局、我武個人の宗教活動じゃねえか!』という印象しか残りませんでした。 まあ、誤解を恐れた上で弁明すると、どんな宗教を信じるのはそれぞれ個人の勝手だけれど、その思いが表明されたトコロで、人が感動してくれるかは別だろうといったトコロです。 大半の読者ですら困惑していると思われる中で、李牧から、龐煖の正体を聞かされた趙のモブ将校たちは、果たしてコレで素直に喜んで、彼に朱海平原の結果の全てを委ねる気持ちになれるのでしょうか? 逆に 当事者である趙軍将校からみれば、逆に士気がダダ下がりする話を聞かされただけで…、 「もう帰ろうかな。 」とか思っている奴が出てきてもおかしくないと思われます。 李牧…、マジでカイネに龐煖との来歴なんか説明しないで、読者には脳内回想だけで説明して、味方には黙っていたほうが良かったんじゃないだろうか? ハラワタが出てしまったのか? 「臓物を引きずりながら、一人深山をさまよい…。 」 李牧がさらりとスゴイ事語っていますが、ホントに良く生き残ったなとしか驚かずにはいられません。 あるいは描かれなかったものの、武神の治療技術があまりに卓越していたのか? クソっ!?李牧のネタバレ解説でいろいろスッキリするハズだったのに、逆に謎が増えてしまったゼ…。 という感想が残ります。 既読の方にとっては分かるでしょうが、昔の李牧が自らを愚かだったと言うのは、読み切り作品『李牧』からの設定の通りですよね。 当時、軍師家ではなく、戦場を駆け巡るイチ武将として活躍していた李牧ですが、ある戦の大敗によって重傷を負い、倒れていたトコロで龐煖と出会います。 重傷と疲労の極みによって、意味不明に見える龐煖の語り掛けに、いちいちリアクションもとるワケにもいかず、一方的に「俺の道を答えに導け」といった趣旨のセリフで、後々にわたる約束を押し付けて、自分の名を告げていった龐煖ですが、そのおかげで李牧は何とか一命をとりとめます。 なるほど! イキナリ余談ですが、武将としての限界を知った後の李牧には、軍略家になる為の修行期間がどこかであったのかとは思っていましたが…、 恐らく彼は他の軍略家達とは違って、正式に軍略の勉強をして過ごしていたのではなく、 まさしく求道者と龐煖と言う存在そのモノを徹底的に研究することで軍略家に転身し、他では類を見ない功績を遺すことが出来たのだというコトがココで分かった気がします。 まさに19年前から龐煖をポケモン化するだけの素地があったのかと思うと、流石は李牧の恐るべき先見性です。 まあ、500年以上も同じ目的で活動してきた連中って、それだけでカナリ貴重な無形文化遺産だと思うのですが、よく目的を見失わずにやってこれたと驚愕できるのですが…、 それだけ時間が経ったら、同じ求道者同士で、考え方とか運営手法で意見の相違やら対立が発生して、内部から反目し合いって分裂、消滅しそうなモノなんですがね。 ましてや思想集団がスタートなら。 さて、民衆の救済をいう目的のもと集まった、彼らが出した答えについては、争いの世の中で〝道を捜しても〟答えはない。 という見解がしめされました。 そして、それらの現実を踏まえて彼らが出した結論は、 『人は皆、人を超える存在にならねばならぬ』という一点にたどり着き。 そこから、求道者たちが人の世の中を離れ、深山に姿を消して、各々が人を超えるための手段として、おのおのの求道者が〝道〟を捜しだしたのが始まりであるというコトが語られます。 先ずは、自分たちが民衆にロールモデルとして提示できるだけの存在として、人を超えた姿としての〝模範〟を示すために。 ネタバレ検証-理論の飛躍と破綻 まあ、ここまでは、それぞれの求道者たちが、好きにやってくれればイイよって話だったワケですが…、 この先の解説で、彼ら求道者たち独特の考えが李牧から表明されることによって、龐煖が猶更おかしな存在に変わっていくことが分かります。 何の因果関係かは分かりませんが、 求道者らは〝模〟として、誰か彼らの中の一人でも、奇跡の〝模〟を体現したら、それがきっかけで、人間全体に変化が発生して、皆が一斉に人間以上の存在になれる。 と考えていたコトが、李牧の口から語られます。 まあ、 まさか原先生がいくらガンダム好きだからといって、先進的に宇宙に飛び出た人間の中から誕生したニュータイプの登場が呼び水になって、人類の革新を得る的な…、 ジオン・ダイクン提唱のジオニズム的な社会進化の劣化コピー思想ではないよな…。 とは信じたいですが、ちょっとコレは心配です。 622話の時点で、信がけっこうマジになって龐煖に対して、『何なんだお前は!?』などと言って、真っ向から存在定義を問いただしに来ているので、第624話では何やら龐煖の口から直接、無駄に冗長に長い、意味不明な彼の武神の教義やらが語られてもな~…。 という気もしてくるからです。 読者に対する李牧の説明に加えられて、 途中まで、普通に話を聞いていたカイネやら他の趙軍将校たちも、ここから李牧の説明に驚いて、マジレスし始めます。 最早、 モブ将校の皆さんに至っては、リアクションに困っているようにしかみえません。 しかも、それが人々の世から争いを止め、苦しみの世界から完全に開放されると、本気で信じているとも語られます。 その事実に困惑と衝撃を受けた、カイネ達将校は、何故か左目だけから涙を流すという謎のリアクションを見せています。 この事実は、李牧の解説の声が届かい場所で、ホウケンと戦っている、戦闘当事者である信には、どのように伝わるのでしょうか? 王道で考えれば、信は倒した龐煖も思いをも背負い込んで、大将軍の道を歩むのでしょうか? 状況的に難しいかもしれませんが、上述の信の問い掛けに我武がキチンと答えるのかどうかも含めて、戦闘の最中に、ワザワザ自らの口を割ってまで、信に武神の道は人を救うためのモノであることなど、自分のポリシーを伝えられるか疑問が残ります。 キングダムネタバレ-龐煖の力の正体 キングダム本編の第15巻から第16巻にわたる我武と王騎将軍との戦闘、序盤から標的であう王騎の矛の衝撃をその身に受けてから、徐々に自らの強度を引き出していきました。 今回の623話までの信と我武の戦いは、李牧らを中心とした会話の背景に溶け込んでいたような様子であったため、詳しい序盤の戦闘描写が伴っていませんでしたし…、 せめて来週ぐらいからは、マトモにバトル入っていかなきゃ、だらだら李牧解説だけで、年内キングダムが終了しちゃう恐れも出てきます。 また、623話のラストシーンでは、常軌を逸した求道者龐煖の思い込みの強さが、とにかく常軌の逸したレベルであるという李牧の解説から語られ、なんとなく「そこまで全力で武神になろうとしていたヤツなんだよ。 」的な絵で締められていたので、王騎の矛を継承した信を目の当たりした龐煖が、過去の激情をより思い起こして、さら強力になっていく様が描かれるかもしれません。 また、李牧としても単純にこの時点で戦術や作戦の類を出しきっている状況であるコトを考えれば…、 彼がここでまったく慌てずに、戦闘を様子を見守っている理由は、まさしく龐煖の実力は、信を上回っているとの見立てがあるからこそだと思われます。 ネタバレ検証-武神の実情 また、武神本人が胡漸副長や羌瘣からのダメージを負っていたとしても、この点、ラストバトル補正が掛かることは間違いないでしょう。 むしろ何故かノーダメージに見えるのは、何かクスリでもやってるからでしょうか? もう、李牧に言わせれば、連中が全てをかけて戦っていると言ってしまえば、求道者たちが作った謎の増強剤やら謎の薬物投与で強化されたことも武神の強さだと認めてしまって、なんでもOKのように思えてなりません。 上記の想定はあくまでも一例ですが、キングダムの過去回で羌瘣の証言を参考にすれば、龐煖は求道者の一族とは言っても、一族同士の中のセクシャルプロセスで生まれ育ってきたワケではありません。 彼も羌瘣の知っている武神の実態に即して、人里にいる才能のある子供と認識されて、拉致の後に、強制的に洗脳されて、武神の技を継承させられてきたのであれば、ある意味、幼少期の政や蚩尤族の〝祭〟に出場させられる代表にも劣らない悲劇の下に、一人の武神が毎世代ごと作られてきたと考えることが出来ます…。 龐煖が武神として育ってきた過程を考えれば、例えば、前武神に拉致される時点で、それまで育ってきた村を破壊され、両親が目の前で惨殺されるぐらいの惨劇は十分想定されるでしょう。 また、前武神に才能を吟味されるぐらい、身体が成長した段階で拉致されるのですから。 最初は頭もマトモだったかもしれません。 当初は健全な人間同士の愛着も知っている状態から心を漂白し、さらに再教育を施し、武神の業を伝えるだけでなく、李牧が623話で語った求道者の淵源的な存在意義を仕込み、他の人間に対しては、自分たちが救ってやらないとダメな下等な存在であるという、徹底した優越観念を植え付けていかなければ、ほぼ間違いなく求道者として成立しなかったと思われます。 上述のとおり、たまに私はキングダムをガンダムの世界観が投影されていないか?といった視点で作品を捉える時があるワケですが、 この点、龐煖は本編からの断片的な情報で存在の背後を捉えてみると、カナリ人為的かつ作為的なツギハギだらけの構成バックボーンが垣間見られる点でも、描きかたによっては、ホントは独特の悲劇性の裏付けのある強さを持ったキャラクターとして描ける余地があったのではないかとも考えられます。 な描かれ方をしている様に見えます。 キングダムネタバレ-李牧も既に狂っている。 武神の道の到達点。 それが龐煖の求道者としての目的地であると知って いる李牧が、かつては王騎将軍を標的にするべきであると誘導し、今戦では信こそがそうであると疎明しているワケですが…、 この点、 冷 静に考えてみると、論理破綻を起こしているのは求道者たちだけではありません。 李牧もカナリおかしな提案をしているコトがわかります。 それは李牧自身が、龐煖を代表例に示して『求道者は彼らの中の一人でも人を超え、神に等しい領域に立つとき、我々〝人〟は今と違う上の存在に変化し、争いを止め、苦しみの世から完全に開放されると、本気で信じているのです。 」という満足感を手に入れたとしましょう? しかし、その場合、答えとして武神の道の結果が信に対する勝利で終わったとしても、どの道人類の救済という最終目的も、龐煖以外の人類の為の人以上の存在への連鎖昇華も発生しないのですから、龐煖と李牧はその現実をどのように受け止めるつもりなのでしょうか?? もともと622話以前のように、龐煖が持つ信へのこだわりが、単に一人の武道家としての矜持によって、王騎に勝ち切るコトができなかったという悔恨に過ぎないのであれば、龐煖も信を倒して、李牧と「ハイさよなら。 」で良かったハズなのですが…、 623話で余計なテーマを龐煖に背負わせてしまったがために、 これでは龐煖が信を倒したあとも、彼に人類の昇華と救済を実現させるために、更なる強敵を求めて李牧は旅を続けることになってしまいます。 いや?そうでなくても、ただ単に…、 「あれ李牧?お前が指定した〝道の答え〟倒したのに、俺が人の超越者になったワケでも、他の人間が俺と同じになったワケでも、〝全ての人〟が苦しみから解放されたワケでもないぞ!李牧、俺を騙しやがって!」って話にしかならないと思います。 もしも李牧がマトモなのであれば、事後の武神の怒りの追及から、どうやって逃げるつもりなのでしょうか?この点、メチャクチャ気になります。 また逆に、求道者たちが論理破綻しているのは、今さら別にどうでもいいのですが、李牧まで、龐煖が信や王騎を倒せたら、世の中どうにかなると考えているのであれば問題です。 コレだと完全に、求道者のコトを調べていた放浪期間のウチに、すっかり李牧本人までが、求道者の年寄りに洗脳されてしまっていたとしか考えれません。 皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。 どうぞお気軽に。

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最新ネタバレ『キングダム』626

キングダム ネタバレ 624

キングダム ネタバレ 624 初めて李牧から語られた ホウケンの姿。 それは人のため、 一人 武 と向き合う覚悟の深さ 煽り 妨げるものは、屠るのみ。 ホウケンが信に矛を振る 受け止める信 またもや吹き飛ばされる信 尾平が目を丸くして驚く 血を吐いて立ち上がり ホウケンに襲い掛かる信 信の矛とホウケンの矛が ぶつかり合い、 信は、押し負けて倒れるが 振り落される矛をギリギリで交わす。 しかし、追い打ちをかけるホウケン その矛が信の腹をえぐる!! 吹き飛ばされる信 腹を斬られてもなお 立ち上がる信 驚く、李牧とカイネ そして、ホウケンに向かい 走り出す信 信の矛を 矛で受け止めるホウケン しかし、今度は、 信が押し返す。 背景にはオウキ 白目信 覚醒。 ホウケンの矛を 押し込んでいく信 しかし、やはりホウケンに 吹き飛ばされてしまう。 倒れ込んだ信に ホウケンは追い打ちをかける。 横に倒れた状態で ホウケンの矛を受け止めている信 一方的な戦いになり 飛信隊がたまらずに止めに入ろうとするが 信が叫ぶ 信 来るなー! 立ち止まる飛信隊。 そして再び立ち上がり ホウケンの前に立つ そして、ホウケンの矛を 受け止めて叫ぶ! 信 お前の矛は軽いんだよ!!! 煽り 感情を捨て去り、障害を部に投じたホウケン たちはだかるのは、答えを持つ男 いったん、ここまで。 随時更新します!またきてください! キングダム ネタバレ 624 趙国最後の砦 ホウケン 相対する信 ホウケンと信の描写 信の後ろには、オウキ・ヒョウコウ・松左・去亥・死んでいった秦国の兵士たち 飛信隊が見守る中、 ついに最終決戦。 信が語りだす。 信 お前が何であろうと関係ない。 俺たちの邪魔をするなら打ち倒す! ホウケン 貴様ら如き、我の敵ではない。 矛を持ち上げるが 手を滑らせる。 キョウカイに斬られた 指を見るホウケン。 ホウケン くっ ホウケン ヴォー!! 雄たけびを上げるホウケン 回りの飛信隊・趙兵は、 風圧でその場に立っているだけで必死。 しかし、信は、力強く立っている。 そして、ついに信が動く。 信 いくぞー!うりゃー! 信がホウケンに襲い掛かる。 信の一撃を受け止めるホウケン。 そのまま矛を振り抜く信。 ホウケンは、吹き飛ばされる 李牧 まさか、あのホウケンが・・・ 最近の投稿• 2020. 2020. 2020. 2020. 2020. 02 カテゴリー• 115• 5 最近のコメント• に visiter より• に visiter より• に visiter より• に visiter より• に visiter より• に ネタバレ ウォッチャ より• に visiter より• に visiter より• に visiter より• に visiter より アーカイブ•

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最新ネタバレ『キングダム』623

キングダム ネタバレ 624

スポンサーリンク 支えてくれる仲間達 原泰久『キングダム』626話より引用 信の攻撃によって、地に跪いた龐煖。 一定の距離を保って睨み合う両者。 信と龐煖の周りには、犠牲となったたくさんの兵士の屍が広がっています。 渕 えん 副長は信じられませんでした。 あの龐煖がよろめく姿など初めて見たからです。 敵である趙兵も驚愕。 しかし、信も無理をし過ぎたのか、体が痙攣し始めていました。 それどころか、信は下を向いたまま何やらブツブツと独り言を始めています。 「大丈夫だ、まだ戦える 戦れるぜ、漂 ああ」 原泰久『キングダム』626話より引用 まるで漂と会話しているかのような口ぶり。 応援していた田永 でんえい と田有 でんゆう も、信の異変に動揺します。 龐煖の目にも見えたように、信も手を貸してくれた仲間の存在に気づいていました。 漂だけではありません。 匂いから王騎や麃公、尾到も側にいると分かっていました。 ただ、みんな命を落とした者ばかり。 死人と会話できるなど前代未聞。 信がいかに追い込まれているのかが分かります。 むしろ、信がもうすぐ仲間の元へ行ってしまうのかと心配になるほどでした。 信がブツブツと言っていた言葉が、少しずつハッキリしてきます。 関わる人たちの思いが、信に呼びかけているのでしょう。 力を貸してくれているのは信もわかっています。 分かっているからこそ、龐煖には何がないのか気づいていました。 信は声を荒げます。 「それがねェから 龐煖の刃は・・・ 痛ェだけで重くねぇんだ」 龐煖と信が初めて戦ったのは蕞 さい の時でした。 あの時から龐煖は何も変わっていません。 信は痙攣する己の体を引きずり、矛を振り上げて叫びました。 「龐煖 お前の刃は重くねェんだよ」 原泰久『キングダム』626話より引用 ただ、武神も負けてはいません。 歯を食いしばって怒りをあらわにする龐煖。 そのまま信を攻撃。 防御する間もなく体に直撃し、信はその場に跪きました。 少しでも気を抜けば意識を失ってしまいそうです。 どう考えても信はギリギリの状態。 でも、信は龐煖の攻撃を「効かない」とつぶやいていました。 スポンサーリンク 龐煖が探していた答え 信の言い分に龐煖は激怒。 矛の柄を地面に叩きつけ怒鳴ります。 「ほざけ!! 何度も何度も同じことを」 原泰久『キングダム』626話より引用 以前も説明されていた通り、龐煖は求道者のひとり。 だからこそ、受け継ぐ思いこそが間違い。 人同士の争いをなくすためには、思いは邪魔でしかありません。 受け継ぐ思いなど、縛りつける鎖と同じ。 龐煖は刃を信に向け叫びました。 ところが、二人の会話を聞いていた李牧は言いました。 「違う」 李牧が突然否定したので、隣にいたカイネと部下は驚きます。 要するに、龐煖の言っていることは間違い。 龐煖が武神であるならば、十七年前に王騎相手に敗戦するなどありえません。 再戦することもなく、王騎を両断しているでしょう。 麃公に対しても同じことがいえます。 合従軍の時に、麃公に腕を折られることもなかったでしょう。 もっと言えば、秦左翼を夜襲した時に、故漸 こぜん に足を貫かれました。 李牧からすれば、老兵ごときに武神が刺されるなどありえません。 武の極みに立っていながら、龐煖はその矛盾に気づいていませんでした。 だから、麃公は気づかない龐煖に「阿呆」と言ったのです。 人の存在を引き上げるために、人を超える存在になろうとした龐煖。 武を極め、超越者になった己を天に示そうとしました。 しかし、思いを束にして人の力を体現する者達には勝てない現実。 李牧は断言しました。 カイネも驚き、右目からは涙が流れていました。 李牧の説明では、どれだけ武を極めようとも人を超えることなど不可能。 結果として、答えはすでにでていたのです。 カイネは李牧に尋ねました。 「龐煖様は飛信隊 信に 敗れるのですか?」 李牧の話を聞いていれば、そう思うのは当然でしょう。 しかし、李牧は少し沈黙したあとに答えました。 「いえ 敗れるとまでは言っていませんよ カイネ」 スポンサーリンク 命がけの戦い 原泰久『キングダム』626話より引用 激しくぶつかりある信と龐煖の矛。 防御と攻撃を同時にしているらしく、常人には目で追えないスピードです。 しかし、龐煖の方が一歩上なのかもしれません。 信は再び攻撃を受けてしまい、その場へと座り込みました。 目はうつろ。 耳からは血がドロッとでて、目からは血の涙が流れていました。 呆然と空を見上げる信。 何かに突き動かされるかのように、再びスッと立ち上がります。 周りが驚いたのも束の間、信が龐煖へ攻撃! 顔面に直撃しました。 よろめく龐煖。 田永と田有はいけると思ったのでしょう。 声をあげて応援しました。 「いけェっ とどめを刺せ、信 いけェっ」 矛を振り上げ走り出す信。 しかし、何もないところで倒れてしまいます。 一体どうしたというのでしょうか? 動揺する飛信隊の仲間達。 ところが、倒れたのが嘘のように再び信は立ち上がります。 原泰久『キングダム』626話より引用 信に異変がでてきた頃、羌瘣が目を覚ましました。 意識が戻った羌瘣に喜ぶ尾平 びへい と昻 こう。 抱き抱えた状態で、尾平は話しかけます。 「み・・・見えるか、羌瘣 信が・・・信が頑張ってるぞ」 朦朧とする意識のなか、信に視線を送った羌瘣。 何かに気づいたのでしょう。 目を見開き、震える手を信へと伸ばしました。 一方で、後ろで待機していた河了貂 かりょうてん。 今いる場所からは信の姿は見えません。 でも、何か異変を感じとったのでしょう。 突然つぶやきました。 「信の元に・・・ 行かなくちゃ」 隣にいた那貴 なき は驚きました。 河了貂が最前線までいったら、金毛に狙われたように討たれる危険性があります。 万が一、信と一緒に討たれたら飛信隊は再起不能。 動けなくなることを危惧して、河了貂の指示で待機していたのです。 しかし、河了貂は怯えた表情で言いました。 「そ、そうだけど・・・ やっぱり信のとこに行かないと 何か・・・変な・・・ 感じがさっきから・・・」 原泰久『キングダム』626話より引用 嫌な汗が流れる河了貂。 姿は見えなくても、長年の付き合いから異変に気づいたようです。 那貴にも同行してもらい、河了貂は馬を走らせました。 羌瘣と河了貂が気づいた信の異変。 李牧はもしかしたら、戦いの結末を分かっているのかもしれません。 戦場を見つめたまま、李牧は口を開きます。 「龐煖が極みにいることは 間違いありません」 対して、 人を超えようとする龐煖を否定したのが、対極にある束ねた思いの力。 体現してきたのが王騎であり、麃公であり、今は信が受け継いでいます。 でも、思い出して下さい。 龐煖を止めるために、王騎と麃公は命を落としました。 まさに、命がけ。 李牧は言いました。 最初は威勢がよかった信が、どこか上の空で遠くを見つめている状況。 原泰久『キングダム』626話より引用 さらに、亡くした仲間と対話をする極限状態。 どれだけ信が追い込まれているのか、羌瘣と河了貂は先に気づいたようですね。 このままだと、龐煖を倒せたとしても信が命を落とすのは確実。 李牧は龐煖が勝つと思っているから、逃げずに二人の戦いを見届けているのでしょう。 でも、忘れてはならないのは、思いを受け継いだのは信だけではありません。 もっと言えば、 飛信隊は同じ夢を目指す同志です。 最後まで信が一人で戦う必要などありません。 今まで尾平や渕が戦わずに信を応援していたのは、常人では武神に近づくことすらできなかったからです。 龐煖も少しずつダメージを受けていますよね。 今生きている仲間達の思いが束になれば、龐煖を打ち破ることもできるはず。 はたして、最後に生き残るは誰なのか!? 次回の結末が楽しみです!.

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