ペンギン ハイウェイ ネタバレ。 映画【ペンギン・ハイウェイ】はひたすら退屈!あらすじネタバレ&感想と評価

【ネタバレあり】映画『ペンギンハイウェイ』解説・考察:不思議の国から迷い込んだアリス

ペンギン ハイウェイ ネタバレ

『ペンギンハイウェイ』解説・考察!「お姉さん」って何? この映画を見た後の最初の感想として 「お姉さんって一体何だったの?」という感想が浮かんできます。 結局実家である「海辺の町」にも行けませんでしたし、どこから来たのか、昔の記憶はつまりどういうことなのかなどなど、わからないことだらけです。 お姉さんについてわかっている情報を、原作の小説も含めて書いてみると以下の通り。 1、20代半ばの女性(公式設定資料に記載) 2、歯医者に勤める、歯科衛生士 3、給水塔近くのアパートに一人暮らし 4、「海辺の町」出身。 海沿いの町に実家がある。 5、ペンギン、ジャバウォック、コウモリ、シロナガスクジラ(本人談)を出すことができる。 6、海と体調が連動している。 7、海が消滅すると、消えてしまう。 8、元気な時に、ペンギンを「出したくなる」 9、ペンギンを出すと、元気がなくなる。 10、ジャバウォックを出し、ペンギンの数が減ると、体調が元に戻る。 11、お姉さん以前から食事はしていたみたいなので(アオヤマ君にパスタを作ってあげていたので 、お姉さんの「異常」は、最近始まったものだと思われる。 12、Fカップ(公式設定資料に記載) こうして並べてみても、 なかなか推測・考察するのが難しいですよね。 奈良から電車で行ける場所に、あのような海辺の町があるとは、なかなか考えられませんよね(笑) 筆者もいろいろと考えてみました。 お姉さんは「母性」の象徴なのではないかという定義をもとに考えてみたこともあるのですが、それでもちょっと納得がいかないというか・・・。 こういうものも書いてみたんですが、ちょっと納得いっていないです。 ならば、著者の森見さんが、どのような気持ちでこの物語を描いたのか、 それを知ることでこの物語の「意味」を解説・考察できるのではと思いつきました。 お姉さんのこういった簡単な謎は、解明できたんですけどね・・・。 ペンギンハイウェイ:かわいいお姉さんは何カップ?身長や股下も! 『ペンギンハイウェイ』著者の森見登美彦さんのコメント集! この物語を理解・考察するうえで、この映画『ペンギンハイウェイ』の著者である 森見登美彦さんのインタビューなどをまとめてみました。 量が多くなってしまうので、インタビューの内容を抜粋してみると。 ・アオヤマ君というキャラクターは、「僕が子どもの頃に見ていた世界が見える人」 ・どこかに世界の果てみたいなものがあるんじゃないかと妄想していました。 ・僕が見たかった風景や妄想をしっかりと映像化していただいている ・自分自身が小・中学生の時に、探検していた郊外の街や妄想していた世界を小説にしたいと思ったのがはじまり。 ・もしかしたらこの住宅街の先を進んでいったら、何かが起こるのでは…という感覚を、読者の人にも体験してもらいたかった。 ・「住宅地にペンギンが突然出てきたら面白いよね?」と他人に言っても、普通は共感してもらえない。 でも、頭の中にある妄想をいっぱいかき集めて、ストーリーとして組み立てて小説にすると、共有できるようになる。 趣味の無い自分が、小説を通じて初めて、他の人と世界を共有することができる。 これが、僕が小説を書く目的でもあります。 ・よく道に迷って。 そんな時にこの道の先には何があるんだろうということをよく考えていました。 ・ペンギンたちが海から陸に上がる時、決まってたどるルートのことを「ペンギン・ハイウェイ」と言うそうなのですが、その言葉を見た時、それをタイトルにすれば僕が思い描いている世界にぴったりだと思いました。 とにかくしっくりきました。 そしてタイトルにするからには、物語にもペンギンを出そうと 笑。 ・そして我々はしばしばペンギンの向こう側に南極をイメージすることがある。 南極はある種、世界の果てのようなものだから、それが住宅地に現れるというのはおもしろいですよね。 ・僕の書く話はきれいに整った小説じゃないんですよ。 「魅力があるわりにはメチャクチャだ」と自分でも思うから、映像作品として成立させるのは難しい。 ・子供の頃って、世界の成り立ちとか、死んだらどうなるのか?など、大人が日常の生活であまる不覚考え込まないようにしていることを、考えるじゃないですか、そこにまともに向き合うというか。 ・竹取物語とかね、かぐや姫みたいに、よくわからない世界からやってきて、さんざんこちらを魅了するんだけど、よくわからず帰っていくみたいな(笑)。 お姉さんという存在について、かぐや姫のイメージはあったのかも知れませんね。 ・『ペンギンハイウェイ』単体でいえば「ソラリス」のイメージにすごく影響されていると思います。 小説全体のイメージでいえば、何か向こう側に謎めいたシステムが会って、それを一生懸命調べるんだけど、究極的なところでそこに到達できない、というような。 ソラリスという星が、主人公の過去の死んだ恋人を作って宇宙船に送り込んでくるんだけど、その恋人も自分がどうして作られたのかよくわからずに最終的には消えてしまう。 そういった「ソラリス」の骨格のようなものは、「ペンギンハイウェイ」の形を固めていくのに使っています。 eiga-log. html 重要なものを抜粋したつもりなのですが、それでも量が多くなってしまいました(笑) この中から、重要なキーワードを抜き出してみると。 ・ 「世界の果て」を描きたかった ・お姉さんは 「かぐや姫」みたいなもの ・ 「ソラリス」のイメージに影響されている ・「ペンギンハイウェイ」はその 言葉ありき。 一つ一つキーワードについて解説・考察してみようと思います。 ・「世界の果て」を描きたかった。 この物語のインタビューでも、物語にも頻繁に出てくる言葉 「世界の果て」 主人公のアオヤマ君も「世界の果て」というものがあるとしたら、どんなものだろうと日々想像、妄想しながら生活しています。 つまり「世界の果て」というものは、 著者が子供のころに感じていた 「この住宅街の先を進んでいったら、何かが起こるのでは…」という感覚そのもののことを指している言葉だと感じました。 その、怖いような、わくわくするような、だけど結局探検してみたら案外近い場所だったりとか、 そういう少年の「好奇心」が向かう先のことを「世界の果て」という言葉で表現しているのではないかと思います。 ・「ソラリス」のイメージに影響されている これも新しい発見でした。 この『ペンギンハイウェイ』は、 ポーランドの作家「スタニスワフ・レム」の 小説「ソラリス」に強い影響を受けているというのです。 この小説のあらすじですが、 惑星ソラリスの探査に赴いた科学者クリス・ケルヴィンは、科学者たちが自殺や鬱病に追い込まれている事実に直面。 何が起こっているのか調査に乗り出します。 その過程で、死んだはずの人間が次々に出現する現象に遭遇し、自らの狂気を疑うクリス。 やがて惑星ソラリスの海が一つの知的生命体であり、死者の実体化という現象は、海が人類の深層意識をさぐり、コミュニケーションをとろうする試みではないかという可能性に行き当たります。 nhk. html 森見さんも「小説全体のイメージでいえば、 何か向こう側に謎めいたシステムが会って、それを一生懸命調べるんだけど、究極的なところでそこに到達できない、 というような。 ソラリスという星が、 主人公の過去の死んだ恋人を作って宇宙船に送り込んでくるんだけど、その恋人も自分がどうして作られたのかよくわからずに最終的には消えてしまう。 」 とソラリスについて解説していますが、 コ レ、かなり「ペンギンハイウェイ」に近いお話だなと感じました。 そもそも、ハマモトさんが「海」と名付けたのも、「観測ステーション」と基地に名前を付けたのも、 ハマモトさんがこの「ソラリス」を知っていたからだと思われます。 そして、「死んだ恋人が出てきて、その恋人も、自分が作られた理由を知らない」という設定も、 お姉さんと非常によく似ています。 この小説「ソラリス」そのものも哲学的な小説で、非常に「難解」なことで知られています。 読みようによって、いくらでも解釈、考察のできる小説をベースにしているからこそ、 『ペンギンハイウェイ』も、このように、非常に理解しがたい、難解な物語になっているのではと思います。 全てをまとめて『ペンギンハイウェイ』を解説・考察してみると・・・。 この物語は、著者の森見さんが子供のころに感じていた「世界の果てとはどんな場所なんだろう、この道を行ったら、もしかしてそういう場所にたどり着くのかも知れない」という、 好奇心からくるワクワクするような、怖いような、そんな感情や妄想を形にしたもの。 そこに、年上のお姉さんに対する淡い 「恋」の始まり、お姉さんのおっぱいに対する「性への予感」、女性に対する「魅力的だけど、どこか謎な存在感」などが入り混じって、今回のお話になっているのだと思います。 森見少年がかつて感じていた「人は死んだらどうなるんだろう」という疑問や、生活のところどころにある「危険」や「闇」など、想像もつかない恐ろしいことも存在しているのではという予感などが「ジャバウォック」という生き物になり、 それでも知りたいという知的好奇心が「ペンギン」という存在として形を変えて出てきているのではないかと感じました。 ただ、 その「わからない」という印象ゆえに、 いつまでも心の中に「お姉さん」がい続けてしまうような、ずっと忘れられないような、そんな印象を受けました。 あの夏に、お姉さんとの出来事って、いったい何だったんだろうという、 子供の時特有の、現実と妄想が入り混じったような思い出が、蘇ってきたように感じました。 つまり、この物語は、 お姉さんや海の謎を考えること、答えに行きつくことが目的なのではなく、「わからないもの」「妄想と現実のごちゃまぜになった、懐かしい感覚」を思い出すために、「あれって結局何だったんだろう」ということをまた感じるために作られた映画なのではないかなあと考えました。 結局解説・考察してみてもお姉さんの謎は解けないままですが(笑) 本当にお姉さんの問題に取り組もうと思ったら、小説「ソラリス」に挑戦してみないと解けないかも知れませんね。 その「ソラリス」にしたって考察や解釈が人によって、全然違うのですから、この物語「ペンギンハイウェイ」も、ひとによって全く受け取り方の違う物語になるんだろうなと思っています。 まとめ 今回は、映画『ペンギンハイウェイ』について、解説・考察をしてみました。 今回この記事を書くにあたって、森見さんのインタビューをしっかりと呼んでみましたが、 「かぐや姫」のイメージや「ソラリス」がもとになっていることなど、新しい発見がありました。 そうなると、小説「ソラリス」も読んでみたくなるような気が・・・。 映画にもなっているので、まずはそっちからかな? でも、映画の中で魅力的に動いていた「お姉さん」の印象は、ずっと自分の中に残り続けるんじゃないかなと感じました。 謎が解けないと納得できない!という人にはイライラする映画かも知れませんが、「こりゃ一体何なんだ?」という、わけのわからないけど、なんとなくスゴイものをみたい!という人には、すごくおすすめの映画だと思います。 ちなみに、この物語の舞台、ロケ地、聖地となっている場所は、 森見さんが小学生時代に育った 『奈良県生駒市』が舞台になっています。 聖地の実際の地図や、実際にある小学校。 お姉さんの働く歯医者などの情報をまとめてあるので、ご興味のある方はどうぞ! というわけで今回はここまで! 最後までお読みいただき、ありがとうございました!.

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映画「ペンギンハイウェイ」感想ネタバレあり解説 この謎が解けたらお姉さんに会いに行こう。

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知的好奇心がいかに人生を豊かにするかを躍動感溢れるアニメーションで描いた快作。 ジュブナイル映画の秀作がまた1つ生まれた。 観察と実験に明け暮れ、世界の様々な謎の考察をノートに取り続けるアオヤマ君は、ある日突然町中に出没したペンギンと、近所の歯科医院に務めるお姉さんの謎に挑む。 世界の謎を知り少年は成長していくが、同時に悲しい別れも経験する。 残酷な真実も全てを知ろうとするアオヤマ君の姿は、人の知性と好奇心が世の中を前進させてきたんだと教えてくれる。 お姉さん役の蒼井優の芝居が素晴らしい。 本職の声優ではないが、声色芝居が板についており、基本的な演技力が高いことを証明しているアオヤマ君の親友、ウチダ君を演じた釘宮理恵さんもいい味を出してて、作中最も可愛いキャラクターを作り上げていた。 本作を観たあと、今までスルーしていた世界のいろいろなことを調べたくなってきた。 久しく枯れていた好奇心を取り戻させてくれる映画だった。 ネタバレ! クリックして本文を読む ・主人公の恵まれた環境のせいか観てられなかった。 お姉さんと何故仲良くなったのか、どうしてお姉さんは仲良くチェスをしているのか、お姉さんはいつからペンギンを出せるようになっていつあの町に現れたのかと雰囲気が先行し続けているように感じて観ていてきつかった。 ・海と呼ばれている町の謎の原因の究明をもっと早くしてくれたらよかった気がした。 登場人物が皆いい人で相手の感情とかを全然さっしないで自分中心に物事を進めていく主人公の方が嫌な奴に観えてきて、あの町もお姉さんが消えても消えなくてもどっちでもいい気分になって観てらなかった。 ・妹が急に死を意識したのが謎だった。 ・父親がすかしてるし母親は異常に明るいし、あの町の住人みんな異空間にいるような気がしてしまった。 気象の研究をしている教授が少年に嘘をついたシーンが人間らしいと唯一感じた。 ペンギンである意味がなかったけどどうせならフンボルトペンギンと皇帝ペンギンと巨大なのとか滅茶苦茶なのが見たかった。 ・少年の関心の一番はおっぱいだったような気がしたのでお姉さんのおっぱいが世界の裏側でそこからペンギンも…とかそういうのが観たくなってしまった。 ジュブナイルじゃなくなってしまうけど。 小学生と歯科助手の物語です。 物がペンギンになる現象を究明しようと奮闘します。 映像は流石のクォリティです。 途中までの展開は、楽しめました。 大人の女性への恋心、同級生との研究、ペンギン、海。 ただ、ファンタジーとはいえ、かなり特殊な設定なので、どうするのかと不安になりながら鑑賞していましたが、不安が的中してしまったように感じます。 特にラストのお姉さん。 何とかなりませんでしたかね。 普通に生きてきた(!)お姉さんですから、もう少し人間らしい感情を見せてくれても良かったように感じます。 潔すぎる姿勢、それが主人公が憧れる大人なのかもしれませんが、何か人形や機械を見ているようで・・・本当なら感動する場面なのでしょうが、少なくとも私の心に響いてきませんでした。 白と黒のペンギンにチェス 光と闇で変わるお姉さんパワー 生と死を思わせる夢や幻想 男と女であり子供と大人でもある少年とお姉さん 終わりと始まりが繋がる川と宇宙 こういった対極でありながら対で出来ている物をかき集め、 本当は誰も何も分かってないのに分かったつもりになってる人に、 『1回 常識 科学的な考え を捨てて世の中を見てみたらどうですか?』というメッセージが詰まってるように思う。 この作品自体が科学の対極の考えに乗っ取った作品だと示唆しているようです。 物語の中でも 早々に 『相対性理論? 難しくて分からないや』 と科学的角度の視点にNGを出してますし 終盤でウミの暴走が沈静化した時に 科学者の大人が少年に対して 「私 科学者 には何が起きているか分からないけど、子供の君には何が起きているか分かっているんだね」と呟きます。 そう、私達は実際は何も分かっていない。 ビッグバンが~ シミュレーション論が~ 宇宙の前には揺らぎが~ 等と、 科学的な根拠に基づいた説はいくらでもあるし、大人になるほど『そういうものか』と根拠のある仮説に馴染んで納得していくが、 結局、自分が馴染んでいるだけで実の所は何も変わらず【私達は何も知らないし分かってない】。 そういう我々大人に 何も知らない分からない事を素直に直視していた子供の時のような世界の広がりや美しさや怖さ、不思議に満ちていた感覚を思い起こさせるための作品なんだと思う。 なので、 お姉さんが死者、タイムトラベラー、神の類い、そういった講釈はどうでもよく 単純に不思議をそのまま受け入れられるかどうかを試させようとしている。 一つジョークが効いていたのは 劇中に登場した『終わりと始まりが繋がっているカワ』が、暴走したウミが消滅したのと同時に枯れてしまっているのです。 ウミが消えたからカワも消えた ほとんどダジャレですが気が効いてるなと感心してしまいました 笑 ただ、これはミュージックビデオではなく映画なので、やはり理路整然とした筋書きやエンターテイメントを求めてしまう自分がいます。 下らないアニメ映画とは比べるまでもない位に良い内容だし、この映画自体の狙いも分かるが若干の退屈さは否めない。 特に子供にとっては退屈だろう 笑 大人のデトックスアニメ。 2020年 4本目 ずっと観たいと思ってたため迷わずNetflixでクリック。 小学校の時、友達と川辺を遡り、上流がどうなっているのか見に行こうとしたことがあった。 そこにはフェンスがあって、先に進めなかった気がする。 思えば子供の頃は林の道をそれた藪の中にも躊躇なく突っ込んで行っていた。 知りたいことを知るには、自分の目で見ること。 それがいちばんの解決策だと思っていた。 今は川が流れる仕組みは学校で習ってしまって、疑問に思った事は手元の端末で調べることも覚えた。 誰も知らない新しいことに関わっていきたいという好奇心だって湧きもしない。 でも本当に知りたいことが誰に聞いても答えが出ない時、そんな無気力に見舞われそうになったら、この映画の主人公アオヤマ君を思い出したい。 問題を分けて小さくする。 問題を見る角度を変える。 似ている問題を探す。 アオヤマ君のお父さんの言葉は、これから先、問題にぶち当たった時に立ち返る基点になると思う。 それでもわからない時は、とりあえずおっぱいの事について30分ほど考える事にする。 問題にぶち当たるというのはどんな人にもある悩みだからこそ、多くの人にオススメできる、さわやかなアニメだった。 ネタバレ! クリックして本文を読む 難しいテーマですが、清々しく観れます。 様々な考察が出てますが、自分が最初に思い浮かんだのは性的な意味合いでした。 ペンギンが精子で、海が卵子で。 もっとマイルドに言うと、少年にとって未知なもの 女性 が精神の歪みとなり、ちょっとした関わりで有頂天のなる ペンギンが現れる。 徐々に摂理を知ってゆき、手に届かないことが分かると、歪みを解消するには…。 いわゆる「セカイ系」でしょうか、少年の価値観と宇宙の真理をぐちゃぐちゃにしつつ、それでいて何か大事なことが掴めそうな、分からないような…。 もっと高い点数でも良かったんですが、「打ち上げ花火~」がカメラワークやカットがどストライクだったのに対し、こちらは誰もが観やすい感じだったので、0. 5点下としました• 「デスカムトゥルー」 C IZANAGIGAMES, Inc. All rights reserved. 「ソニック・ザ・ムービー」 C 2020 PARAMOUNT PICTURES AND SEGA OF AMERICA, INC. ALL RIGHTS RESERVED. 「エジソンズ・ゲーム」 C 2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved. 」 C 2019 Sony Pictures Television Inc. and CBS Studios Inc. All Rights Reserved. 「ドクター・ドリトル」 C 2019 Universal Pictures. All Rights Reserved.

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ペンギン・ハイウェイの映画のラストの続きは?アオヤマ君のその後やお姉さんの名前やハマモトさんとの関係は?

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『ペンギンハイウェイ』解説・考察!「お姉さん」って何? この映画を見た後の最初の感想として 「お姉さんって一体何だったの?」という感想が浮かんできます。 結局実家である「海辺の町」にも行けませんでしたし、どこから来たのか、昔の記憶はつまりどういうことなのかなどなど、わからないことだらけです。 お姉さんについてわかっている情報を、原作の小説も含めて書いてみると以下の通り。 1、20代半ばの女性(公式設定資料に記載) 2、歯医者に勤める、歯科衛生士 3、給水塔近くのアパートに一人暮らし 4、「海辺の町」出身。 海沿いの町に実家がある。 5、ペンギン、ジャバウォック、コウモリ、シロナガスクジラ(本人談)を出すことができる。 6、海と体調が連動している。 7、海が消滅すると、消えてしまう。 8、元気な時に、ペンギンを「出したくなる」 9、ペンギンを出すと、元気がなくなる。 10、ジャバウォックを出し、ペンギンの数が減ると、体調が元に戻る。 11、お姉さん以前から食事はしていたみたいなので(アオヤマ君にパスタを作ってあげていたので 、お姉さんの「異常」は、最近始まったものだと思われる。 12、Fカップ(公式設定資料に記載) こうして並べてみても、 なかなか推測・考察するのが難しいですよね。 奈良から電車で行ける場所に、あのような海辺の町があるとは、なかなか考えられませんよね(笑) 筆者もいろいろと考えてみました。 お姉さんは「母性」の象徴なのではないかという定義をもとに考えてみたこともあるのですが、それでもちょっと納得がいかないというか・・・。 こういうものも書いてみたんですが、ちょっと納得いっていないです。 ならば、著者の森見さんが、どのような気持ちでこの物語を描いたのか、 それを知ることでこの物語の「意味」を解説・考察できるのではと思いつきました。 お姉さんのこういった簡単な謎は、解明できたんですけどね・・・。 ペンギンハイウェイ:かわいいお姉さんは何カップ?身長や股下も! 『ペンギンハイウェイ』著者の森見登美彦さんのコメント集! この物語を理解・考察するうえで、この映画『ペンギンハイウェイ』の著者である 森見登美彦さんのインタビューなどをまとめてみました。 量が多くなってしまうので、インタビューの内容を抜粋してみると。 ・アオヤマ君というキャラクターは、「僕が子どもの頃に見ていた世界が見える人」 ・どこかに世界の果てみたいなものがあるんじゃないかと妄想していました。 ・僕が見たかった風景や妄想をしっかりと映像化していただいている ・自分自身が小・中学生の時に、探検していた郊外の街や妄想していた世界を小説にしたいと思ったのがはじまり。 ・もしかしたらこの住宅街の先を進んでいったら、何かが起こるのでは…という感覚を、読者の人にも体験してもらいたかった。 ・「住宅地にペンギンが突然出てきたら面白いよね?」と他人に言っても、普通は共感してもらえない。 でも、頭の中にある妄想をいっぱいかき集めて、ストーリーとして組み立てて小説にすると、共有できるようになる。 趣味の無い自分が、小説を通じて初めて、他の人と世界を共有することができる。 これが、僕が小説を書く目的でもあります。 ・よく道に迷って。 そんな時にこの道の先には何があるんだろうということをよく考えていました。 ・ペンギンたちが海から陸に上がる時、決まってたどるルートのことを「ペンギン・ハイウェイ」と言うそうなのですが、その言葉を見た時、それをタイトルにすれば僕が思い描いている世界にぴったりだと思いました。 とにかくしっくりきました。 そしてタイトルにするからには、物語にもペンギンを出そうと 笑。 ・そして我々はしばしばペンギンの向こう側に南極をイメージすることがある。 南極はある種、世界の果てのようなものだから、それが住宅地に現れるというのはおもしろいですよね。 ・僕の書く話はきれいに整った小説じゃないんですよ。 「魅力があるわりにはメチャクチャだ」と自分でも思うから、映像作品として成立させるのは難しい。 ・子供の頃って、世界の成り立ちとか、死んだらどうなるのか?など、大人が日常の生活であまる不覚考え込まないようにしていることを、考えるじゃないですか、そこにまともに向き合うというか。 ・竹取物語とかね、かぐや姫みたいに、よくわからない世界からやってきて、さんざんこちらを魅了するんだけど、よくわからず帰っていくみたいな(笑)。 お姉さんという存在について、かぐや姫のイメージはあったのかも知れませんね。 ・『ペンギンハイウェイ』単体でいえば「ソラリス」のイメージにすごく影響されていると思います。 小説全体のイメージでいえば、何か向こう側に謎めいたシステムが会って、それを一生懸命調べるんだけど、究極的なところでそこに到達できない、というような。 ソラリスという星が、主人公の過去の死んだ恋人を作って宇宙船に送り込んでくるんだけど、その恋人も自分がどうして作られたのかよくわからずに最終的には消えてしまう。 そういった「ソラリス」の骨格のようなものは、「ペンギンハイウェイ」の形を固めていくのに使っています。 eiga-log. html 重要なものを抜粋したつもりなのですが、それでも量が多くなってしまいました(笑) この中から、重要なキーワードを抜き出してみると。 ・ 「世界の果て」を描きたかった ・お姉さんは 「かぐや姫」みたいなもの ・ 「ソラリス」のイメージに影響されている ・「ペンギンハイウェイ」はその 言葉ありき。 一つ一つキーワードについて解説・考察してみようと思います。 ・「世界の果て」を描きたかった。 この物語のインタビューでも、物語にも頻繁に出てくる言葉 「世界の果て」 主人公のアオヤマ君も「世界の果て」というものがあるとしたら、どんなものだろうと日々想像、妄想しながら生活しています。 つまり「世界の果て」というものは、 著者が子供のころに感じていた 「この住宅街の先を進んでいったら、何かが起こるのでは…」という感覚そのもののことを指している言葉だと感じました。 その、怖いような、わくわくするような、だけど結局探検してみたら案外近い場所だったりとか、 そういう少年の「好奇心」が向かう先のことを「世界の果て」という言葉で表現しているのではないかと思います。 ・「ソラリス」のイメージに影響されている これも新しい発見でした。 この『ペンギンハイウェイ』は、 ポーランドの作家「スタニスワフ・レム」の 小説「ソラリス」に強い影響を受けているというのです。 この小説のあらすじですが、 惑星ソラリスの探査に赴いた科学者クリス・ケルヴィンは、科学者たちが自殺や鬱病に追い込まれている事実に直面。 何が起こっているのか調査に乗り出します。 その過程で、死んだはずの人間が次々に出現する現象に遭遇し、自らの狂気を疑うクリス。 やがて惑星ソラリスの海が一つの知的生命体であり、死者の実体化という現象は、海が人類の深層意識をさぐり、コミュニケーションをとろうする試みではないかという可能性に行き当たります。 nhk. html 森見さんも「小説全体のイメージでいえば、 何か向こう側に謎めいたシステムが会って、それを一生懸命調べるんだけど、究極的なところでそこに到達できない、 というような。 ソラリスという星が、 主人公の過去の死んだ恋人を作って宇宙船に送り込んでくるんだけど、その恋人も自分がどうして作られたのかよくわからずに最終的には消えてしまう。 」 とソラリスについて解説していますが、 コ レ、かなり「ペンギンハイウェイ」に近いお話だなと感じました。 そもそも、ハマモトさんが「海」と名付けたのも、「観測ステーション」と基地に名前を付けたのも、 ハマモトさんがこの「ソラリス」を知っていたからだと思われます。 そして、「死んだ恋人が出てきて、その恋人も、自分が作られた理由を知らない」という設定も、 お姉さんと非常によく似ています。 この小説「ソラリス」そのものも哲学的な小説で、非常に「難解」なことで知られています。 読みようによって、いくらでも解釈、考察のできる小説をベースにしているからこそ、 『ペンギンハイウェイ』も、このように、非常に理解しがたい、難解な物語になっているのではと思います。 全てをまとめて『ペンギンハイウェイ』を解説・考察してみると・・・。 この物語は、著者の森見さんが子供のころに感じていた「世界の果てとはどんな場所なんだろう、この道を行ったら、もしかしてそういう場所にたどり着くのかも知れない」という、 好奇心からくるワクワクするような、怖いような、そんな感情や妄想を形にしたもの。 そこに、年上のお姉さんに対する淡い 「恋」の始まり、お姉さんのおっぱいに対する「性への予感」、女性に対する「魅力的だけど、どこか謎な存在感」などが入り混じって、今回のお話になっているのだと思います。 森見少年がかつて感じていた「人は死んだらどうなるんだろう」という疑問や、生活のところどころにある「危険」や「闇」など、想像もつかない恐ろしいことも存在しているのではという予感などが「ジャバウォック」という生き物になり、 それでも知りたいという知的好奇心が「ペンギン」という存在として形を変えて出てきているのではないかと感じました。 ただ、 その「わからない」という印象ゆえに、 いつまでも心の中に「お姉さん」がい続けてしまうような、ずっと忘れられないような、そんな印象を受けました。 あの夏に、お姉さんとの出来事って、いったい何だったんだろうという、 子供の時特有の、現実と妄想が入り混じったような思い出が、蘇ってきたように感じました。 つまり、この物語は、 お姉さんや海の謎を考えること、答えに行きつくことが目的なのではなく、「わからないもの」「妄想と現実のごちゃまぜになった、懐かしい感覚」を思い出すために、「あれって結局何だったんだろう」ということをまた感じるために作られた映画なのではないかなあと考えました。 結局解説・考察してみてもお姉さんの謎は解けないままですが(笑) 本当にお姉さんの問題に取り組もうと思ったら、小説「ソラリス」に挑戦してみないと解けないかも知れませんね。 その「ソラリス」にしたって考察や解釈が人によって、全然違うのですから、この物語「ペンギンハイウェイ」も、ひとによって全く受け取り方の違う物語になるんだろうなと思っています。 まとめ 今回は、映画『ペンギンハイウェイ』について、解説・考察をしてみました。 今回この記事を書くにあたって、森見さんのインタビューをしっかりと呼んでみましたが、 「かぐや姫」のイメージや「ソラリス」がもとになっていることなど、新しい発見がありました。 そうなると、小説「ソラリス」も読んでみたくなるような気が・・・。 映画にもなっているので、まずはそっちからかな? でも、映画の中で魅力的に動いていた「お姉さん」の印象は、ずっと自分の中に残り続けるんじゃないかなと感じました。 謎が解けないと納得できない!という人にはイライラする映画かも知れませんが、「こりゃ一体何なんだ?」という、わけのわからないけど、なんとなくスゴイものをみたい!という人には、すごくおすすめの映画だと思います。 ちなみに、この物語の舞台、ロケ地、聖地となっている場所は、 森見さんが小学生時代に育った 『奈良県生駒市』が舞台になっています。 聖地の実際の地図や、実際にある小学校。 お姉さんの働く歯医者などの情報をまとめてあるので、ご興味のある方はどうぞ! というわけで今回はここまで! 最後までお読みいただき、ありがとうございました!.

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