ちなみに!〜副鼻腔炎と蓄膿症の違い〜 蓄膿症と副鼻腔炎という呼び名がありますが、基本的には同じと考えていても良いと思います。 副鼻腔炎は文字通り「副鼻腔」が炎症を起こす病気であり、さらに悪化して副鼻腔に膿が溜まった場合は「蓄膿症」と呼ばれることになります。 これは文字通りなので分かりやすいのですが、一方で 副鼻腔炎が3ヶ月続いたら、それは慢性副鼻腔炎(別名を蓄膿症と言う) という考え方もあります。 副鼻腔炎であっても、すぐに黄色い膿の含まれる鼻水が出ることもあります(膿が出ているということ)ので、あまり呼称にはこだわる必要は無いというのが個人的な考えです。 スポンサーリンク 膿を出す方法(自宅での治し方) まずは自宅で出来るものから紹介しましょう。 ただし蓄膿症の場合は原則、まずは病院に行ってください。 私のように長年引きずる人もいますが、多くの方は抗生物質の服用で良くなるとされています。 なので病院での治療に加え、自宅でもできるような方法を紹介します。 なた豆茶を飲む• 鼻腔内を洗う このどちらかでしょう。 個人的には、奥のドロドロを排出してくれる「なた豆茶」を特にオススメしていますが、長くなるためここでは説明を省きます。 ただし、これは慎重に行うようにしてください。 やり方を間違えると、 鼻粘膜を傷つけ逆に症状を悪化させる原因になりかねないからです。 また、鼻づまりでよく眠れない、息苦しいなどの症状が慢性化している場合は、我慢しないで耳鼻科を受診するのが前提です。 自宅で行う鼻うがいは• そこまで症状がひどく無い人• 病院での治療が落ち着いて、自宅でのケアをする人 向けの方法になります。 なお、喉と鼻の間に絡まる膿や鼻水は解消できますが、副鼻腔までの効果はあまり期待できないのが正直なところです。 ただし、 やらないよりはやった方が絶対に良いです。 鼻うがいのやり方 基本的な鼻うがいのやり方については、で詳しくまとめていますので、そちらをご覧ください。 なお、耳に水が入るとそこから中耳炎を起こす原因となるので十分に注意してください。 また生理食塩水を使う理由は、 鼻粘膜が生理食塩水と同じ濃度のナトリウムを含んでいるためです。 鼻に水が入り「ツーン」とした痛みを感じるのは、通常の水にナトリウムが少ないからです。 したがって最も刺激が少ないのは生理食塩水であり、生理食塩水はドラッグストアや薬局でも購入することができます。 市販されている鼻洗浄グッズ 上記のとおり生理食塩水でも可能ですが、元から体液と近い濃度で作られている洗浄液もあるため、できればそのような市販品を使うと良いでしょう。 洗浄液には「生理食塩水」にプラスして「消毒成分(ベンザルコニウム塩化物)」が配合されているので、病原菌の殺菌作用もあります。 ミントの香りが付いており、使用後はさっぱりとして爽快な気分になります。 スポンサーリンク 膿を出す方法(病院での治療方法) 次に病院での「膿出し治療」についてです。 病院において「蓄膿症ですね」と確定診断された場合に、最も基本的な治療法は 薬物治療 になります。 これは マクロライド系抗生物質(エリスロシン、ジスロマック、クラリスなど) を投与して、 服鼻腔内の炎症を鎮めていくという治療法です。 しかし、「マクロライド系抗生物質」は他の薬の効果を阻害する作用があるために禁忌も多く、蓄膿症のように長期投与が必要な場合は、副作用としての肝機能障害の可能性もあります。 そのため、膿の状態が多いケースでは膿を取り除く処置が行われることもあります。 この時に病院で行われるのは• 鼻腔内清掃• 副鼻腔洗浄 という治療法です。 鼻腔内清掃 (びくうないせいそう) 吸引機で鼻腔内の膿や汚れを吸引した後、ネブライザーという器具を使って薬液(炎症止めのステロイドなど)を鼻腔から副鼻腔にかけて噴霧する治療法です。 超音波ネブライザーという噴霧機を使用することで「微細な霧」を発生させることができ、薬の浸透性を上げることができます。 これによって使用する薬剤の量が相対的に減り、治療効果を高めることができるので、副作用は少なくなります。 また細かい霧が副鼻腔の奥深くにまで届くため、薬物治療と合わせて行われることが多い治療法です。 副鼻腔洗浄 鼻腔内に微量の局所麻酔剤を噴霧し、マクロライド系抗生物質を混ぜた生理食塩水で鼻腔の中まで洗浄します。 服鼻腔内に溜まった膿まで綺麗に除去することができ、洗浄後はマクロライド系抗生物質の効果で炎症が静まり蓄膿予防効果に優れた治療法です。 ただし、一度でよくなるということはないので、何度か通院の上で受ける必要性があります。 マクロライド系抗生物質を使うため、内服治療では対処できない比較的重症例の時に実施されます。 この治療で症状が少し落ち着いたら内服治療に随時切り替わっていきます。 通院頻度は「鼻腔内清掃」も「副鼻腔洗浄」も 週に1〜3回程度になりますが、重症度が高いほど通院頻度が上がることになります。 もしこれらの治療を行っても症状が改善しない場合は、外科手術の適用が検討されることになります。 手術についてはこちらへ >> スポンサーリンク 鼻はすすらない方が良い! 蓄膿症や慢性鼻炎などは、四六時中鼻水が出てくる病気です。 また嫌な臭いや顔面痛などを伴うため、非常に不快な思いをします。 さらに慢性的に鼻粘膜に負担がかかり弱まっている状態なので、風邪やインフルエンザのウイルスへの抵抗が弱ります。 そうでなくても鼻粘膜は常に外気と接しているところなので、様々なウィルスなどの病原菌が付着していることになります。 したがって鼻水が出てきたら、奥にすすらず、ただしくかむようにしましょう。 しかし、かみかたにもコツがあります。 間違えた鼻のかみ方は 鼓膜を傷つけたり、外耳炎や中耳炎、またの原因となるので十分な注意が必要です。 外耳炎や中耳炎になる理由 鼻と耳と喉は繋がっています。 そのため、病原菌を含んだ鼻水をすすることで、耳側に侵入すると中耳炎などの障害を引き起こす可能性があります。 正しい鼻のかみ方について• 力任せにかまない• 鼻をかむ時は片方ずつ• 中途半端にかまずに出きるまでかむ• 鼻を無理にほじらないようにする これらの点に注意して、ただしく鼻をかむようにしてください。 まとめ! いかがでしたでしょうか? 蓄膿症や副鼻腔炎は、私たちが考えているより厄介な病気なので、 基本的には一度耳鼻科で適切な治療を受けた方が良いでしょう。 なお、筆者も長年「蓄膿症+後鼻漏」をわずらっていた身ですが、保険適応外の漢方やお茶などを使い、解決しました。 副鼻腔炎(蓄膿症)や、後鼻漏(鼻水が喉に流れる症状)は、酷くなるとそれだけ治療に時間がかかりますので、以下ページも参考にして少しでも早く解決して頂ければ幸いです。 チーズ状の乾酪性物質が出たり、上顎洞が痛む、腫れる事が多いです。 原因・治し方・症状を知りましょう! 副鼻腔炎のひとつ「上顎洞炎」について、「歯性上顎洞炎との違い」や、何科を受診すべき?放置していいの?自然治癒はするの?という点を分かりやすく説明します。 代表的な副鼻腔炎 急性・慢性・好酸球性・副鼻腔真菌症 以外にも、実は気圧の変化で起こる副鼻腔炎があります。 そんな航空性副鼻腔炎について説明します。 急性副鼻腔炎や蓄のう症、副鼻腔真菌症、好酸球性副鼻腔炎における日帰り内視鏡手術の内容、費用、体験談について。 また、他の手術のメリット、デメリットも。 急性副鼻腔炎や蓄膿症 慢性副鼻腔炎 、後鼻漏に効果抜群!自然治癒を助けてくれるオススメの市販薬をランキング形式で紹介します。 また、嫌なムズムズやドロドロをスッキリさせる「オススメのなた豆サプリ」も合わせて紹介します。 副鼻腔炎(蓄膿症)に効果的なツボを画像付きで紹介しています。 指圧も効きますが、マッサージもオススメです。 副鼻腔炎・蓄膿症にお困りの方は是非チャレンジしてみてください! 副鼻腔炎 蓄膿症 では抗生物質・抗菌薬が処方されるが、本当に効くのか?長期服用は大丈夫なのか?処方薬はクラリス・クラビット・ジスロマック・メイアクト・フロモックスあたりが有名です。 副鼻腔炎や蓄膿症を繰り返す・・・ 完治したと思ったら再発する、なかなか治らない・・・ その原因として考えられること、そして対処と予防についてまとめてみました。 妊婦の方や、授乳中の方が副鼻腔炎や蓄膿症をわずらった場合、どのような治療・対処が行われるのでしょうか?分かりやすくまとめてみました。 副鼻腔炎や蓄膿症では熱や微熱が続く場合があります。 熱が下がらない場合の対処法や、蓄膿症の対処法、解熱剤を使うべきか?という点について説明しています。 急性副鼻腔炎や、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)と診断されたのに、鼻づまりがおきず、鼻水も出ないというケースがあります。 これはなぜなのか?まとめました。 副鼻腔炎や蓄膿症に良いとされている食べ物を12種類紹介。 おすすめ簡単レシピもあります。 また、悪化させる可能性のある食事もまとめています。 副鼻腔炎や蓄膿症にかかると、中耳炎を合併することがあります。 なぜ中耳炎になるのか?また、耳鳴りや耳が痛くなる理由、治し方を分かりやすくまとめてみました。 副鼻腔炎や蓄膿症、または慢性的な鼻づまりでは「めまい」が起きやすくなります。 なぜめまいが起きるのか?その原因と対処、予防方法を分かりやすくまとめました。 蓄膿症や副鼻腔炎では、臭いに悩まされます。 ここでは、なぜ臭いがするのか?どのように対処すれば良いのか?を、筆者の経験のもと、副鼻腔炎(蓄膿症)の治療方法とともに説明していきます。 蓄膿症・副鼻腔炎における病院での検査方法と診断についてまとめています。 また、長年蓄膿症に悩まされ、治るまでの筆者の体験談についても紹介しています。
次の脳への酸素供給量増加 筋肉の柔軟性 うつ 肩コリ 頭痛 めまい 天迎香は下記の図の箇所を軽く指で斜め45度に軽く押して、少し痛みを感じる場所です。 天迎香を押す時の注意点は まぶたを押しても圧迫を感じない程度の力でよいということです。 普通のツボと同じような力で押しては返っていけないようです。 また、 2本の指で同程度の力で押します。 そして片方だけでなく、 左右両方を一緒に押します。 自分は右側だけ鼻がつまっているからといって右だけすると、返ってよくない結果が出ます。 押す時は 2分以上は押してはいけません。 また、一度行ったら、1時間~2時間くらいは空けるようにします。 やり過ぎると返っていけないデリケートなツボですから、行う時は事前に下記の動画をご覧ください。 天迎香のツボを発見した荻原さんが大切なポイントを説明しています。 天迎香の押し方には2つあり、一つは皮膚の上から押す方法ともう一つは2本の指を口に入れて上歯ぐきのつけ根から天迎香へ向けて斜め45度で押します。 口の中に入れてから押すほうがより効果的です。 人前ではちょっとできないですけどね。 参考文献「鼻の横を押すと病気が治る」萩原秀紀 上星(じょうせい)の効能と箇所 上星も鼻づまりを改善し、鼻水・膿の排出を促し、アレルギー性鼻炎、花粉症、蓄膿症に効果のあるツボです。 場所は頭の左右の真ん中で、髪の生え際から2センチくらい上の箇所です。 指の先端で下へ(鼻のほうへ)押します。 印堂の効能と箇所 印堂は鼻づまり、鼻水・膿(蓄膿症)、風邪、精神の安定、ニキビなどの改善に効果があります。 場所は眉間の中央です。 ゆっくりと指先で押して、そのまま数十秒押したままにして、3秒前後かけて放していきます。 ツボ押しの注意点 ツボ押しは蓄膿症の改善法としては簡単にできるという利点がありますが、強く押し過ぎたり長く押したり、あるいは頻繁に押したりすると返ってよくないということがあります。 また、 発熱時、痛みが酷い時に強く押すこと、アルコールを飲んだ後は控えたほうがよいでしょう。 (関連記事: ) ツボの箇所にケガをしている場合も押すのは控えましょう。 ツボ押しは専門家が行うと効果が現れやすいですが、一般の人が行うと効果の現れ方は人それぞれです。
次の蓄膿症(副鼻腔炎)になると黄緑色のネバネバした膿が鼻の奥にある空洞(副鼻腔)に溜まってきます。 サラサラした鼻水であれば鼻から外へ出てくれますが、粘着性の強いこの膿は自然には外へ出てくれません。 膿が増えると鼻づまりで息が苦しくなりますし、また、痛みや口臭、匂いがわからないなどの症状も酷くなっていきます。 今回はこの膿を出す方法をご紹介します。 膿を出す4つの方法 膿を出すには主に4つの方法がありますが、自宅で手軽にできて、効果が高い方法に 鼻うがいがあります。 インドではお茶を入れる急須のような用具を使って、鼻から塩水を吸いこんで口から出しているのをテレビでご覧になったことはないでしょうか。 塩水を鼻から入れると塩水と一緒に 余分な粘液が流されるため、これを繰り返していくと溜まった膿がどんどん少なくなっていき、症状も改善していきます。 また、鼻うがいは風邪の予防、花粉症やアレルギー性鼻炎の改善にも効果があります。 実際のやり方については、この後の動画をご覧いただきたいと思いますが、その前に膿を出すその他3つの方法もご紹介しておきます。 また、自分で鼻をかめない赤ちゃんには電動の 「鼻汁吸引機」というのがあります。 ちなみに、これは大人でも使えるほどの吸引力を持っています。 それでは次に鼻うがいの方法についてお伝えします。 鼻うがいのやり方 鼻うがいを始めるためには自然塩とぬるま湯とそれを入れる容器が必要です。 塩の量は水量の1%未満くらいでよいでしょう。 それでは容器の主な3つのタイプをご紹介します。 【ネティポット】 ネティポットは急須のような形ですが、先端がより長くなったもので、プラスチックの物では1000円以下から購入できます。 次の動画ではこのネティポットを使って鼻うがいをしています。 【シリンジ型】 下の図はシリンジ(注射器)ですが、実際の鼻洗浄用のものは先端は尖っておらず、軟らかいゴム状のものになっています。 このタイプでは 「ナサリンの鼻腔洗浄器」がお勧めです。 鼻うがい特有の最初のツーンとした感じがほとんどありません。 水を入れる圧力を手元で調節することができます。 ナサリンの鼻腔洗浄器はスエーデンでは医療器具として認可されているほどの優れものです。 お値段は3千円弱です。 【電動式型】 置いたままできるので楽チンです。 ただ、値段が高いので(5千円超え)、ここまで高いものでなくても前述の2つで充分ではないかなと個人的には思います。 「ハナクリーン」など。 注意すること 鼻うがいをしてもうまく水を 吸引できないことがあります。 そのような時はたいてい膿の量が多かったり鼻づまりが酷い時です。 また、鼻うがいが上手くいっている人でも、以前よりは症状が良くなっても、それ以上は改善が進まないということがあります。 以上のような状況が続く理由は膿を出しても出しても、翌日にはまた新たな膿が生じて(増えて)いるためです。 これではせっかくの鼻うがいの効果が台無しです。 新たな膿を生じさせないためには、膿や鼻水の原因である粘液を増やす食事を避けることと免疫力を回復することです。
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