アスクドクターズ監修医師 この記事の目安時間は3分です 疥癬とはどんな病気? 疥癬(かいせん)とは0. 5mmほどの大きさの「ヒゼンダニ(別名:疥癬虫)」というダニが皮膚に寄生して生じる病気です。 ヒゼンダニは、主に皮膚と皮膚の直接接触、まれには衣服や寝具などからの間接的接触でうつります。 ヒゼンダニは小さいので肉眼で見ることはできませんが、皮膚の表面を動いたり、皮膚の最表層である角層の中に潜ったりしています。 ヒゼンダニは吸血することはありませんが、皮膚に住み着いて卵を産んで増えていきます。 ヒゼンダニが皮膚に感染して1カ月ほどたつと、ヒゼンダニに対してアレルギー反応が起こり、かゆみの強い湿疹(皮膚表面の炎症)に似た症状がでてきます。 湿疹と考えて湿疹の治療をしているうちに、疥癬が悪化してしまい、同居している家族などに感染することが大きな問題となります。 疥癬の種類と原因 ヒゼンダニ(疥癬虫)?ノルウェー型とは? 疥癬には「通常疥癬」と「角化型疥癬」の2つがあります。 いずれもヒゼンダニが皮膚に寄生して起こる病気です。 「通常疥癬」と「角化型疥癬」では、原因となるダニは同じで、 「角化型疥癬」は重症の疥癬ということになります。 疥癬の大部分は「通常疥癬」であり、疥癬と言われた時は「通常疥癬」であることがほとんどです。 通常疥癬はかゆみが強く、湿疹(皮膚表面の炎症)に似たブツブツが体のあちこちに多発して、かきむしった傷が混在しています。 湿疹の治療薬であるステロイド剤を塗ると徐々に悪化して、同居している家族などに感染していきます。 「角化型疥癬」と呼ばれているのは重症の疥癬で、これは非常に強い感染力を持っています。 角化型疥癬は、別の病気や薬剤投与のために免疫力の衰えた人に起こり、非常に多数の疥癬虫が寄生しています。 通常疥癬を湿疹と考えて長い間ステロイド剤を塗っているうちに、少しずつ悪化して角化型疥癬となることもあります。 初めにノルウェーの学者が報告したために以前は「ノルウェー疥癬」とも呼ばれていましたが、誤解を招く表現であるため、最近では角化型疥癬と呼ばれることが多くなっています。 通常の疥癬では寄生している疥癬虫は十匹から千匹程度ですが、角化型疥癬では100万匹以上の疥癬虫が寄生しているため、非常に強い感染力をもっています。 はがれた角質や爪が付着すると容易に感染が起こるため、短時間の接触や寝具などを触ることでも疥癬がうつります。 角化型疥癬では、症状が通常の疥癬とは異なっており、皮膚の表面の角質が一面に厚くなって皮膚が黄白色や灰色となります。 爪も厚くなり「爪白癬(爪の水虫)」と誤解されていることもあります。 この厚くなった角質と爪に極めて多数の疥癬虫が寄生しています。 角化型疥癬は痒みがない場合もあり、そのような場合、疥癬であることが疑われずに過ごしているうちに、周囲の人にどんどん感染が広がってしまいます。 疥癬は感染する?感染経路は?性病でもある? 疥癬は、主に皮膚と皮膚の接触により感染します。 感染するためには、疥癬患者の皮膚に接触した時に、その部分にたまたまヒゼンダニがいて、それが自分の皮膚に移動してくるということが必要です。 通常の疥癬では、1人のヒトに寄生しているヒゼンダニは全部で十匹から千匹程度とされていますから、部分的な一瞬の接触で、ヒゼンダニが人から人へ移動して、疥癬が感染する可能性は低いと考えられます。 しかし、しばらくの間、手をつなぐなど、長時間皮膚と皮膚を直接に接触すると感染する可能性は高くなります。 当然ながら性行為感染症(性病)として感染することもあります。 ヒゼンダニの活動には体温が最適で、皮膚から落ちてしまうと温度低下と乾燥のために数時間で弱って感染力が低下します。 したがって 衣類やシーツなどからの感染は少ないと考えられます。 したがって衣類や寝具は熱による乾燥機や熱湯で処理を行えば感染する危険性はなくなります。 布団は丸洗いをする、または布団乾燥機を使って乾燥させる、天日に十分干すなどの対策で感染を防ぐことができます。 なお重症の疥癬である角化型疥癬では、寄生しているヒゼンダニの数が極めて多いため、感染力が非常に強くなり、特別な注意が必要となります。 疥癬はタヌキ、犬、猫などからうつることがある? タヌキ、犬や猫も疥癬になることがあります。 動物の疥癬も、やはり人間と同じくヒゼンダニ(疥癬虫)の寄生によって生じますが、動物のヒゼンダニはヒトに寄生するヒゼンダニとは種類が違います。 動物の疥癬の原因となるヒゼンダニはもともとヒトに適合しないので、ヒトの皮膚では長い間生存することができません。 このため疥癬になった動物からヒトに感染することはありますが、その種類のヒゼンダニがヒトからヒトへ感染することは起こりません。 動物の疥癬がヒトにうつった場合には、原因動物との接触を避けること、原因動物の疥癬を治すことで、ヒトの症状は治癒します。 「オイラックス」というアレルギーのための薬を塗ることも効果があります。 動物のヒゼンダニは人の皮膚では増殖できないので、感染した動物との接触がなくなれば、動物の疥癬がうつった人に対して、ステロイド外用剤(塗り薬)を治療に用いることもあります。 人の疥癬の場合、ステロイド外用剤を用いると疥癬は確実に悪化しますから、この点が大きな違いとなります。 疥癬の潜伏期間はどれくらい? 疥癬は、普通、感染後1カ月から2カ月は無症状です。 なお、この間はヒゼンダニの数が少ないので、他の人に感染させる可能性は低いとされていますが、完全に感染しないというわけではありません。 感染から1カ月から2カ月経過する間に、徐々にヒゼンダニの数が増えて疥癬の症状が出てくるようになります。 潜伏期間が長いことが疥癬を根絶するのが難しい原因のひとつになっています。 ただし、角化型疥癬(重症の疥癬)の患者からの感染では、接触した時に多数のヒゼンダニが皮膚にとりつきますから、症状が出てくるまでの潜伏期間が短く4日から5日となることがあります。 【疥癬関連の他の記事】 疥癬の原因や感染経路後などについてご紹介しました。 体のかゆみに不安を感じている方や、疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、活用してください。
次の皮膚の最上層の角質にヒゼンダニというダニの仲間が寄生して、丘疹(きゅうしん)やが起こる疾患のことを(かいせん)といいます。 ヒゼンダニは同じベッドで寝ることなどで感染することがあることから、性感染症として扱われることがあります。 その一方で、介護施設や病院・保育園などで集団感染を起こす可能性もある皮膚疾患です。 日本国内の疥癬診療ガイドラインの作成に尽力された、国立感染症研究所研究センター センター長の石井則久先生に、疥癬の症状や集団感染などについて伺いました。 通常疥癬の症状は皮膚症状とかゆみ には「通常疥癬」と「角化型疥癬」があります。 角化型疥癬は発生する確率が低いので、疥癬というと通常疥癬のことを指していることが多いです。 疥癬の症状を引き起こすヒゼンダニ (提供:国立感染症研究所研究センター センター長 石井則久先生) ヒゼンダニが寄生すると、虫に食われた時のような赤く小さな盛り上がりができます。 これを丘疹(きゅうしん)といいます。 この丘疹があると疥癬の可能性が高くなりますが、ヒゼンダニは皮膚の表面を動くので、丘疹からヒゼンダニは発見できないことが多いです。 疥癬による丘疹は、わきの下や胸部、へそを中心とした腹部、性器の周辺、大腿部に発生しやすいです。 皮膚に生じた丘疹 (提供:国立感染症研究所ハンセン病研究センター センター長 石井則久先生) もうひとつの代表的な症状として、結節があります。 結節とは皮膚が硬く盛り上がった、しこりのことをいいます。 男性の陰部など、できやすい範囲は限られるという特徴があります。 陰部に確認された結節 (提供:国立感染症研究所ハンセン病研究センター センター長 石井則久先生) 脚に生じた丘疹と結節の例 (提供:国立感染症研究所ハンセン病研究センター センター長 石井則久先生) ほかにもヒゼンダニが寄生しているかを確認するには「疥癬トンネル」があるかを調べます。 疥癬トンネルとは、皮膚の角質に寄生したメスのヒゼンダニが作るトンネルのことで、指の間や手のひら、手首、足などによく見られます。 皮膚症状を確認するときに使用する特殊な拡大鏡を「ダーモスコープ」といい、このダーモスコープを使用した検査のことを「ダーモスコピー検査」といいます。 ヒゼンダニが寄生している場合、疥癬トンネルの先端に対してダーモスコピー検査を行うと、ヒゼンダニを見つけることができます。 このように、ヒゼンダニの存在を確認後に、疥癬と診断して治療を開始します。 疥癬になると、丘疹や結節、疥癬トンネルのような目に見える症状のほかに、「」という自覚症状があらわれます。 このかゆみの原因は、寄生したヒゼンダニやダニが落とした抜け殻や糞などに対して生じた反応です。 疥癬の症状が出やすい人には、ある傾向がある が性感染症としての性格を持つように、疥癬はヒゼンダニが寄生している人とのスキンシップによって感染します。 他にもヒゼンダニが寄生した人が使用したシーツなどの寝具を介して寄生することもあります。 疥癬になったときの症状ですが、免疫機能の低下している人は通常疥癬でも症状が激しく出やすいと言われています。 しかし、免疫力が低下するとなぜ症状が激しく現れるようになるのか、ハッキリとしたことはわかっていません。 ほかにも、ステロイド剤を使用している人も症状の重い疥癬になりやすい傾向にあります。 特にステロイド剤を塗布した部分にだけヒゼンダニが寄生するケースもあるので、ステロイドの使用とヒゼンダニの寄生には何か関連があると考えられています。 原因のヒゼンダニの生態がよくわかっていません。 何が疥癬感染成立や重症化の決め手なるのか断言するのは難しい部分もありますが、今回あげたように免疫機能の低下してる人やステロイドを使用している方は注意する必要があると言えるでしょう。 もうひとつの疥癬、角化型疥癬とは?-発生するのはまれだが、通常疥癬より症状が激しい 牡蠣状のザラザラした角質、これが角化型疥癬の特徴といわれています。 角化型は手のひらなど日常生活で摩擦の多い、つまり皮膚の厚くなりやすい部位に生じやすいといわれています。 通常疥癬と比べて角化型疥癬の方が角質も厚いため、ヒゼンダニにとって生活の場が広くなります。 そのため寄生するヒゼンダニの量も通常疥癬よりずっと多くなります。 角化型疥癬になると、ヒゼンダニが寄生した部分の角質は灰色がかった、または黄白色に変化した角質がポロポロと剥がれ落ちやすくなります。 角化型疥癬の例 (提供:国立感染症研究所研究センター センター長 石井則久先生) 角化型疥癬の例(拡大) (提供:国立感染症研究所ハンセン病研究センター センター長 石井則久先生) 通常疥癬と角化型疥癬の違い-原因はどちらも同じヒゼンダニ 通常と角化型疥癬では、原因となるヒゼンダニの数に違いがあります。 通常疥癬では数十匹程度が寄生しているといわれていますが、角化型疥癬では100~200万匹が寄生していると考えられています。 通常疥癬も角化型疥癬も、症状を起こすのは同じヒゼンダニです。 原因は同じなのにどうして症状に差が出るのかというと、患者によって免疫力に違いがあるからです。 健康な方であれば、ヒゼンダニに感染しても皮膚の症状やが出てすぐ医師のところに行きますが、免疫力が低下している人にヒゼンダニが寄生するとダニにとっての生活環境が良くなるのでダニの数が増えます。 しかし自覚症状が出にくく皮膚症状が悪化しやすいため角化型疥癬に進行しやすいのです。 疥癬が集団感染を起こすとき ヒゼンダニは温度や湿度など、環境の変化に弱いダニです。 ヒトから離れると2~3時間ほどで感染力が低下すると言われていますが、ときにこのヒゼンダニは介護施設や幼稚園・保育園などで集団感染を起こすことがあります。 特に角化型はヒゼンダニの数が多いので通常疥癬と比べて感染力が強く、集団感染を引き起こす原因にもなります。 通常疥癬が角化型疥癬まで進行するのはかなり珍しいケースです。 しかしひとたび角化型疥癬になると、そこから感染が広がっていくので角化型疥癬の診断は慎重かつ迅速に行う必要があります。 通常疥癬で診断の決め手となる疥鮮トンネルが見つからない時などには、経過を観察して診断することもあります。 しかし、角化型疥癬は自覚症状が乏しいため、診断が遅れることもあります。 このように、グレーゾーンよりもクロの人を重視する日本の治療方針では、証拠となるヒゼンダニがいないと疥癬の治療を開始するのが難しいとされています。 この日本の方針に対してたとえばアメリカでは、怪しきものはすべて治療する方針もあります。 疥癬の患者をひとり見つけたら、患者の家族も全員治療する。 そうすることで疥癬の拡大を未然に防ごうという考え方です(日本では認められていません)。 疥癬の集団感染が保育園で発生するケースが増えている 免疫力が低下した方に確認されることが多いことから、は高齢者施設で発生しやすいため高齢者の皮膚疾患というイメージがあります。 しかし2014年・2015年と、保育園での集団感染が確認されました。 感染ルートを調べてみると、介護施設で祖父母に寄生したヒゼンダニが孫に移動して保育園で広がった、介護施設に勤務している夫と保育園に勤めている妻の間でヒゼンダニが感染して広がっていったケースなどを確認することができました。 乳幼児の肩に生じた結節 (提供:国立感染症研究所研究センター センター長 石井則久先生) 乳幼児の大腿部に生じた丘疹と結節 (提供:国立感染症研究所ハンセン病研究センター センター長 石井則久先生) 疥癬の原因、ヒゼンダニの生態はよくわかっていない ヒゼンダニは環境の変化に弱いダニなので、人工的に飼育することができません。 そのためヒゼンダニの生態についてはわかっていないことが多いです。 生態がよく分かっていないため、具体的な予防策を立てることが難しいとされています。 家族が通常と診断された場合には• スキンシップを避ける• 衣類や寝具など身に着けるものを共有しない など、いくつかの注意点があります。 もし角化型疥癬と診断された場合には、感染力に加えて以下のような点に注意する必要があります。 毎日入浴して清潔にする• 寝具、マット、さらに部屋掃除をするときには粘着性のテープなどで表面のゴミ(患者の皮膚の破片)を取り除き、その後に掃除機を使用する• 治療開始時と終了時には部屋に殺虫剤を散布して、室内のヒゼンダニを殺虫する.
次のもしかしたらそのかゆみ、家族にも感染していませんか。 今回は、小さなダニが皮膚に寄生する皮膚感染症「疥癬 かいせん 」について、ひろせ皮フ科クリニックの広瀬るみ院長に語っていただきました。 広瀬 るみ 氏 院長 「メディカルページ平成25年度改訂版」 平成25年12月19日発行 の冊子に掲載された記事です。 疥癬(かいせん)とは? 疥癬とは、ヒゼンダニ 疥癬虫 というたいへん小さなダニが人の皮膚の表面に寄生しておこる、かゆみの激しい皮膚病で、人から人へ感染します。 ヒゼンダニは体長0. 4mmの小さなダニで直接見ることはできません。 卵から幼虫、若虫をへて成虫 オス、メス となります。 メスの成虫はオスの成虫と交尾後、手首や手のひら、指の間、肘、脇の下、足首や足の裏、外陰部などに疥癬トンネルと呼ばれる横穴を掘り、1日に2~3個卵をトンネル内に産みつけます。 卵は3~4日でかえり、そのライフサイクルは10~14日です。 ヒゼンダニは人の体温がいちばん生活に適しており、人の肌から離れた場合は長く生きられません。 この病気には、通常疥癬と呼ばれるものと他の人への感染力が極めて強い角化型疥癬 ノルウェー疥癬 と呼ばれる2つの病型があります。 両方とも病因のヒゼンダニは同じですが、免疫力の差により、寄生するダニの数は極端に異なり、それに伴い症状も異なります。 通常疥癬と角化型疥癬 通常疥癬は、感染後約1~2ヵ月の無症状の潜伏期間を経て発症し、顔や頭を除いた全身に強いかゆみの症状がでます。 特に夜間にそのかゆみは増強します。 通常疥癬は、かなり悪化しても1人に寄生するダニの数は千匹程度ですが、角化型疥癬では、1人に100万~200万匹、時には500万匹を超し、感染力は極めて強いのが特徴です。 感染経路は? 通常疥癬は、長い時間、肌と肌が直接ふれることで感染します。 長時間寝起きをともにしたり、雑魚寝、長時間の握手などでも感染します。 ただすこしふれる程度であれば感染することはほとんどありません。 間接的には、布団など寝具や衣類などから感染します。 仮眠室、合宿、当直室の共同使用者間で集団発生例があります。 角化型疥癬は、感染する力が強いので、病院内や高齢者施設内などで抱きかかえるなど看護、介護の場で感染します。 また、皮膚からはがれ落ちたあか 角質 にも多数のダニが含まれており、これが周囲に飛び散ったり、衣類に付いて運ばれたりして広範囲に感染することがあります。 診断がたいへん難しい病気 疥癬の原因であるヒゼンダニはとても小さく、肉眼では見つけにくいため、誤診されやすく、皮膚科医でも視診だけの診断は困難です。 一般的な湿疹としてステロイド剤での治療を行ってしまうと症状が更に悪化してしまいます。 私は、疥癬に集団感染した複数の老人施設での治療経験と、自分自身もそこで感染した経験から、たくさんの症例を見てきました。 一度、集団感染すると完全に治癒するまで一年はかかります。 当院でも、毎月新患で5~6人は疥癬で受診しています。 特に院内感染や老人施設で感染した患者さんが目立ちます。 治療法は? 治療には、塗り薬と飲み薬を使用しています。 また、チアントール軟膏よりも刺激性が強い安息香酸ベンジルを使用する場合もあります。 通常疥癬では、塗り残しがないように首から下の全身に塗ります。 特に手や足、外陰部にはヒゼンダニが卵を産む場所なので入念に塗ってください。 塗り残しがあるとヒゼンダニが生き残ります。 1日2回塗り、4~6週間行います。 飲み薬のイベルメクチンを併用した治療も行っていますが、イベルメクチン単独では70~80%の治癒率なので、塗り薬の併用が必要となる場合があります。 塗り薬を使用する場合、治癒までは1ヵ月半くらいから長期にわたる場合があります。 注意することは? 自分がうつした、または自分にうつした可能性がある人、例えば家族や同居者、介護や看護をしている人などは、治療の必要がありますので、まずは皮膚科医に相談してください。 ヒゼンダニは人から離れると死んでしまいますので、通常疥癬では室内への殺虫剤散布の必要はありませんが、肌に触る下着やシーツは熱湯消毒が必要です。 ご家族が通常疥癬と診断された時は、肌と肌が直接ふれないように気をつけること、同室で布団を並べて寝ない、入浴時にタオルなど肌に直接ふれるものを一緒に使用しない、患者さんに接したあとはきちんと手を洗うようにしてください。
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