短毛だけじゃないマンチカンは長毛もいる? マンチカンと言えば短毛、短足が特徴の猫で有名ですよね。 短足でちょこちょこと歩く姿は大人になってもまるで子猫のようにかわいく感じます。 短毛のマンチカンはよく見かけますが実は長毛のマンチカンもいることをご存じでしょうか? 長毛のためマンチカンの特徴である短い足が短毛の子に比べてさらに短く見えて可愛さ倍増なのです。 マンチカンは様々な種類の子がいる マンチカンの歴史は浅く1944年にアメリカで犬から追いかけられていた野良猫から始まったと言われています。 短い足の猫であるマンチカンは突然変異で生まれたとされており人間に発見される前からいたかもしれません。 猫の歴史は紀元前までさかのぼるため野良猫時代に様々な種との交配があったとも考えられます。 またマンチカンとして認められ短い足が遺伝上健康に問題がないとわかるまでにブリーダーにより交配がなされてきました。 このような経緯からマンチカンには長毛、短毛様々な毛の長さ、質、色、瞳の色の違い等様々な種類の子が生まれているのです。 マンチカンの長毛の特徴 長毛の猫にはマンチカンに限らず気を付けなければならない病気などがあります。 毛玉症はその中の一つで長毛の猫はよくなる症状です。 飲み込んだ毛は猫草を与えて吐き出すことが普通ですが、雑草や猫草などがなくても自分で上手に吐き出す猫もいます。 長毛の猫は短毛の猫に比べ毛が長く、毛づくろいをした際自分の毛を飲み込んでうまく吐くことができない症状が毛玉症です。 飲み込んでしまった毛は消化することはできないので胃の中に残ることになります。 その毛が大きくなり毎日のご飯を食べることができなくなるのです。 吐くようなそぶりがあるのに吐けない、普段はよく食べているのに食欲がなくなってきたという症状には注意が必要です。 長毛と短毛の性格の違い 猫の祖先は短毛の種類しか存在しなかったと言われています。 言われてみればネコ科の動物、トラ、ヒョウ、ライオン、チーター、ジャガーなど短毛の動物しか存在しません。 長毛の猫は突然変異で生まれてきたと言われています。 短毛と長毛で比べてみると長毛の猫は比較的穏やかで鳴き声もあまり立てないという猫が多いようです。 まとめ 長毛のマンチカンは短毛に比べてブラッシングを毎日してあげることが必要です。 毛の量が短毛に比べて多い長毛の猫は毛を飲み込むことによる負担も多いですし、皮膚病にもなりやすいのです。 子猫や高齢になってくるとトイレの際にも気を付けてあげるなど長毛のお手入れは念入りにしてあげたいですね。
次のマンチカンってどんな猫種? マンチカンは、イギリス原産の猫で名前の由来はオズの魔法使いの中の小人の名称「マンチキン」からきていると言われています。 マンチカンの一番の特徴として、短い手足が挙げられますが実際はマンチカンの2割程度しか短足の子はおらず、他は中~長足のマンチカンが8割を占めます。 そのため、短足のマンチカンの方が市場での価格は高値になっているのが現状です。 また、交配による弱体化を防ぐために、雑種猫たちと交配をさせてきたため被毛の長さや毛色などは多種多様で実に様々です。 このことから、先天性や後天性による遺伝子疾患は比較的少なく丈夫な傾向にあります。 短足と言えども犬のダックスフントのように胴長でもないので脊椎の問題も少ないようですが、やはり老年期に入ってきたら椎間板ヘルニアには注意した方が良いでしょう。 また、性格はとても陽気で好奇心旺盛なので遊び好きです。 見た目がどうしても短足な場合、猫の割には運動ができなさそうなイメージがあるかと思います。 しかし、マンチカンは非常に運動神経も発達しており筋肉質なので機敏に走り回ったりします。 足が短い分、重心が低く安定感があるからだと言われています。 また、陽気で賢いマンチカンは人間や他の動物ともフレンドリーに接することができるため、非常に飼いやすい猫種と言えます。 マンチカンの成猫って何歳から? 一般的に猫は生後1年から1年半で、成猫になると言われています。 マンチカンもそれと同様に、大体1歳くらいから成猫になります。 しかし、メインクーンやラグドールなどの大型猫になると、成猫になるまでには2年ほどかかると言われています。 マンチカンの場合は、比較的小柄な体型ですので1年ほどで成猫になるのです。 では、成長の様子を人間の年齢と当てはめて、成猫までざっと紹介していきます。 まず生後1週間くらいまでは人間でいうところの生後1か月ほどで、目が開き始め耳が聞こえるようになり母猫のそばを離れない状態です。 生後2週間になると、目が完全に見えるようになり耳も立ってきます。 この頃から足を八の字に踏ん張り、よたつきながらも歩けるようになります。 人間の年齢ですと3か月といったところですね。 生後3週間になると、体重も400gほどになりようやく歯が生えてきます。 また、排泄も自分で行えるようになり離乳食を開始する時期で、兄弟猫とじゃれあって遊ぶようになります。 人間の年齢ですと6か月ほどになります。 生後1か月で、人間の年で1歳になります。 この頃から、感情を表面に出して喉をゴロゴロ鳴らしたりするようになり、そろそろ乳離れの時期に入ってきます。 同時にトイレのしつけも開始するといいでしょう。 生後2か月になると、ようやく体重も1kgまで増えて乳歯も生え揃うので母猫が授乳を嫌がる時期です。 この頃から遊びを通して社会性などを身につけていきます。 トイレのしつけはこの時期には終えているのがベストです。 因みに人間の年齢では3歳ほどになります。 生後3か月になると、人間の年齢では5歳になります。 この頃はとにかくじゃれてよく遊ぶ時期でもあり、しつけもほとんど完了しているのが望ましいです。 シャンプーや被毛の手入れなどもこの時期からですね。 生後6か月になると、体重は2. 5kgまで増えて人間の年齢では9歳程度になります。 この時期には乳歯が抜けて永久歯に生え変わって被毛の色も変わり、顔つきも子猫特有のあどけなさが消えて大人の顔へと変わってきます。 生後1年になると、3. 5kgほどになり成猫と同じ大きさになります。 この時期から、エサも子猫用から成猫用フードへの切り替えていきます。 人間の年齢では17歳ほどになり、メス猫ですと妊娠が可能です。 生後1年半で、ようやく人間の年でいう二十歳を迎えます。 この頃には大型猫を除く大半の猫が、一人前の成猫であると言えます。 大人のマンチカンの適正体重は? 猫にも人間と同じように、適正体重というのがあります。 マンチカンの場合ですと、大体生後1年の成猫になりたての頃の3. 5kgほどが適正であると言われています。 ただ、マンチカンはとても太りやすい体質の猫で生後1年の頃の体重を維持するのはそう容易ではありません。 人間と同様、猫にとっても肥満は万病のもとです。 特に短足マンチカンの場合は太らせると椎間板ヘルニアをはじめとした、様々な病気を発症してしまう恐れがありますので適正体重を維持させるように努めましょう。 マンチカンは他の猫種に比べて、少し平均寿命が短くて11~13年と言われています。 やはり太りやすい体質が災いして、老年期に入ると肥満から様々な病気になる可能性が高いからだとも言えます。 せっかく、縁があって家族になった猫ですから少しでも長く健康でいられるように飼い主さんの方でもできることはどんどん実践してあげてくださいね。 マンチカンを太らせないためには? では、具体的に適正体重を維持するために飼い主さんはどんなことに気を付けてマンチカンと生活していけばよいのか紹介していきます。 まずは、食事管理を徹底することです。 ドライフードでもウェットフードでも袋の裏側に必ず、体重に対しての決められた量が書いてありますのでそれをしっかり守ることが大事です。 子猫のうちは、一度に食べる量が少ないので一日に何度も小分けにしてエサをあげたりねだられたらその都度あげたりしていても問題はないのですが、成猫になるとそうもいきません。 大体、エサの時間を決めて朝と夜2回に分ける程度が望ましいでしょう。 マンチカンは食いしん坊の子が多く、エサを食べても何度もねだってくることがありますが、そこは心を鬼にして無視することも時には必要ですね。 次に気を付けるべきは運動をさせるということです。 マンチカンは短足の場合、見た目からどうしても運動が苦手そうに見えるかもしれませんが実は走るのも得意ですばしっこいです。 性格も幸い、好奇心旺盛の遊び好きなのでどんどんねこじゃらしなどで遊んで運動を怠らないようにすることが大切です。 ただ、猫は走ることよりも高い所を上り下りする上下運動の方がカロリーを激しく消費しますので、段差のあるところや、キャットタワーを設置するのも一つの手ではあります。 しかし、ここで気を付けなければならないことがあります。 短足のマンチカンの場合は、あまり高すぎる段差だと登れないので、キャットタワーも低めの1~2段程度のもので充分です。 マンチカンは木登りなども得意といわれているので、高いキャットタワーでもいいのではないかと思いますが、仮に登れたとしても万が一落ちてしまったり、降りれなくなったりする場合もあります。 あくまでも太らせないためのカロリー消費運動で、無理させて猫の身体能力を向上させるものではないため無理せずに上り下りできる高さでよいでしょう。 マンチカンは大人になるとかわいくなくなる? マンチカンは、猫の中でも特に大人になるとかわいくなくなるという声をよく耳にしますがそもそも何故そのように言われてしまうのでしょうか。 理由として挙げられるのは、マンチカンの短い手足が原因のようです。 子猫の時は、手足が短くても体が小さいために全体を見た時にそんなに違和感を感じません。 また、顔立ちもあどけない幼さがありぬいぐるみがよちよち歩いているような姿なので、何とも言い表せない可愛さがあります。 しかし、成長するにつれて胴体は長く大きくなっても手足に関してはそんなに伸びません。 その結果、全体の姿を見ると非常にバランスが悪く見えてしまうのです。 当然、顔立ちもあどけなさが消えてきりっと大人の顔立ちに変わるので、そうなってしまうと全体のアンバランスさも手伝ってかわいくなくなったと感じる人も中にはいるようです。 次に挙げられる理由としては、太らせてしまった場合です。 マンチカンは肥満になりやすく、成猫になって気づけば肥満になってしまい顔に肉がついてしまうと、目も細くなり子猫の時に比べるとかわいくなくなったと思えるかもしれません。 元々、手足が短いのでどうしてもぱっと見は太って見えることもありますが、適正体重を維持していれば、顔にはそんなに肉がつくことはなく目も大きく丸っこいままです。 中には、その太った姿や顔が可愛らしいと思う飼い主さんもいるようですが病気のリスクを考えると太らせていいという事は絶対にありませんので気を付けてくださいね。 マンチカンの成猫はけしてかわいくないわけではない 猫でも犬でも、小さい頃は何だって可愛く見えるものです。 それが成長して大人になったらかわいくなくなると言われてしまうのは切ないものがありますよね。 マンチカンの可愛らしさは、そのアンバランスさにあるとマンチカン愛好家達は口を揃えて言います。 マンチカンの子猫の時に、心を奪われたとしても大人になったらなったでの可愛らしさは絶対にあります。 子猫の時から一緒に生活していく中で、飼い主さんにしかわからないかわいい仕草や表情などは必ず何かしら見つかるものですよ。 それを見つけていく楽しさは成猫になってからのほうがどんどん出てきます。 他の人が、どう思おうと飼い主さんが可愛いと思えればそれでいいのです。 「ブサカワ」という言葉があるように、一見顔立ちが整っていないような猫や犬でも逆にそれがかわいいと思える人たちもいて好みは千差万別です。 中には当然、ビジュアル重視の人もいると思います。 端正で整った容姿の子が好きな人は、子猫の時だけを見ずに大人になったらどんな容姿になるのか事前によく調べておくことも大事ですよ。 マンチカンの成猫の大きさってどれくらい? マンチカンの成猫の大きさは、どれくらいになるのか気になるところです。 最終的な成猫の大きさがわかれば、キャリーケースの大きさも決めやすいですし1日にかかるエサの量の目安もわかります。 まず、成猫のマンチカンの平均体重は3. 5~5kgほどですが5kgまでいってしまうと若干太り気味かもしれません。 適正体重とすれば4. 5kgほどでそれ以上増やさない方が良いとされています。 手足に関しては、子猫の時と比べて伸びることはあまりありません。 中には子猫の時とほとんど変わらず10cm程度の長さしかないマンチカンもいるほどです。 ただし、体長はしっかり大きくなります。 成猫のマンチカンでは大体60cmほどになります。 生後3か月程度の子猫の時は30cmほどなので、2倍近くまで大きくなるという感じです。 他の猫種と比べてみても、大型猫に属するメインクーンやヒマラヤンが8~10kgなので約半分ほどの大きさになります。 アメリカンショートヘアやスコティッシュフォールドよりも少し小さめといった位置づけとなり、シャムの成猫と同等くらいと捉えておくといいかもしれませんね。 やはり、名前の由来がオズの魔法使いの「マンチキン」という小人からきているのも納得です。 猫界の中でマンチカンは、小型の部類に入ります。 大人のマンチカンの特徴は? マンチカンの一番の特徴は、なんといっても短い手足です。 しかし、マンチカンには他にも長足や中足の子もいてそちらの方が数が圧倒的に多く8割を占めます。 と、言うのも短足のオスと短足のメスを掛け合わせると弱体化して子猫が死産の可能性が非常に高いため、今は禁じられているのです。 短足と掛け合わせるのは他の長足の猫になるために短足で生まれてくる子は必然的に少なくなります。 よって、マンチカンと一言で言っても短足、中足、長足の3種類が存在するという事になります。 成猫時の体重や体格も、短足のマンチカンよりは長足のマンチカンの方が若干大きめになります。 また、マンチカンは足が短く小柄ながらも体格は意外とがっちりしていて筋肉質なのも特徴です。 そのため運動も得意で、短い足でもすばしっこく小回りがきく走りを見せてくれますし、重心が低い分安定しているので2本足で立つこともできます。 被毛や瞳の特徴 また、毛色や被毛の長さや柄も実に様々でバリエーションがとても豊富なのもマンチカンの特徴と言えます。 他の猫たちとの交配が繰り返し行われてきたために種類が豊富になり、同じ毛色や柄の子は存在しないとまで言われています。 そんな様々な毛色をもつマンチカンですが、ブラックやブラウン、クリーム1色というよりは複数色を持つマンチカンが多いというのも特徴の一つです。 また、柄も様々でアメリカンショートヘアのようなクラシカルタビーや、スポテッドタビーのマンチカンもいれば、まだら模様や単純に2色に分かれているような種類もいていろんなマンチカンを探す楽しみがありますね。 その中でも非常に稀ですが、レッドやブルーが入っているマンチカンもいるそうですのでマンチカンと一言で言ってもいろいろな種類がいるので、飼い主さんの好みの色や柄の子を見つける楽しみもありますね。 毛色や柄同様に、瞳の色もとてもバリエーションが豊富でヘーゼルやアンバーをはじめとして他にもグリーンや、稀ですがオッドアイのマンチカンも存在しています。 性格の特徴 マンチカンの性格の特徴としては、まずとても温厚で社交的であるという事に尽きます。 猫は本来警戒心が強い生き物で、基本的には飼い主以外を初めて見ると警戒して近寄ってきたりしないものです。 しかし、マンチカンの場合は最初からどんな人にも懐きやすい傾向にあります。 よって、あとから同居猫を増やしたりする際にも他の猫よりかは、すんなりと受け入れて仲良く暮らせるようです。 また、比較的賢いので生後3か月までにしつけをきちんとしておくと成猫になってから悪さをすることはほとんどありません。 トイレもすんなり覚えてくれますし、やってはいけないことも教えておくと覚えてそれを守ります。 ただ、陽気で遊び好きな性格でもあるため遊びの延長上でいたずらをしでかすこともあるかもしれませんが、それもじっくり根気よく教えるといたずらも軽減できるでしょう。 よく子猫の時は活発に遊んでも成猫になると、途端に興味を無くしてあまり遊ばなくなったという話はよく聞きますが、マンチカンの場合は成猫になっても子猫の時と性格が変わることはなくそのまま引き継ぎます。 成猫になっても、遊び好きでいてくれることはマンチカンにとってはラッキーなことで太りやすい性質を遊びで肥満を食い止めることができますので、大人になっても猫じゃらしなどでよく遊んであげると良いでしょう。 かかりやすい病気の特徴 マンチカンは、元々病気にかかりやすい猫種ではありません。 昔から弱体化を防ぐために多種の猫たちと交配してきた経緯があるために先天性の遺伝子疾患などはほとんどないと言っても過言ではありません。 しかし、昨今においては猫ブームの到来とそれに合わせてマンチカンの人気が急上昇しているために残念ながら無理な交配をしている悪徳ブリーダーもいるため、遺伝子疾患を持って生まれたりひ弱なマンチカンがいることもまた事実です。 そんなことも含めたうえで、マンチカンがかかりやすい病気をいくつか紹介していきます。 猫は基本的に飼い主に具合が悪い姿を見せない性質があります。 成猫から老猫に向かうにつれ病気の早期発見が大事になります。 まず、マンチカンがかかりやすい病気として挙げられるのは椎間板ヘルニアです。 マンチカンは短足なのでどうしても腰や背骨に負担がかかりやすいため、この病気の可能性がでてきました。 しかし、犬のダックスフンドほど胴長ではないので、そこまで心配するほどではないとの声もあります。 しかし、それは適正体重を維持できているときと捉えた方がよく肥満になれば当然脊椎に負担がかかりますからマンチカンは特に肥満には注意しておくことが大事です。 万が一、かかってしまっても軽度であれば投薬やサプリの摂取と体重管理で緩和されますが重度になると手術も必要となりますので、日頃から徹底した体重管理をしておく方がよいでしょう。 次に挙げられる病気として、変形性関節症があります。 これは骨関節炎とも呼ばれておりその名の通り関節が炎症を起こす疾患です。 実は、マンチカンが短足なのは突然変異という意見と骨軟骨形成異常という遺伝疾患であるという意見に分かれています。 この骨軟骨形成異常とは、先天的に遺伝子の働きで骨が十分に成長しない病気でマンチカンの手足が短いのも実はこの先天的疾患が原因なのではないかとも言われているのです。 そのため、この先天的な遺伝子疾患が変形性関節症の発症リスクが高いとされているので意見は2分されているもののマンチカンがかかりやすい病気の一つとして挙げておきます。 この病気は先天的な遺伝子疾患のために予防策はなく、親猫がこの病気を持っているか否かを調べることで回避するしか方法はありません。 マンチカン特有の気を付けるべき病気はやはり骨に関わるものばかりです。 短足のマンチカンは確かに可愛らしいですが、こういったリスクがあるかもしれないと最初に認識しておくことが大事になってきますね。 また、マンチカンは被毛の長さも様々ですので長毛のマンチカンの場合は特に毛球症にも注意しておくとよいですね。 毛球症は、グルーミングにより毛玉が体内に入りうまく排泄できなかった場合に胃や腸に溜まってしまう病気です。 重症化すると腸閉塞も引き起こし命の危険にまで発展します。 症状として現れるのは、便秘や嘔吐ですがそのような症状が出る前からお腹を触られるのを極端に嫌がったり、食欲がなかったり元気がなくなったりします。 こういった場合は、早くに動物病院に連れて行けば薬だけで済みますが毛玉が腸内を塞いでいるような状況ですと開腹手術が必要になります。 予防策としてできることは、こまめなブラッシングで毛玉の飲み込みを防ぐことと毛玉対策に特化したフードに切り替えることです。 ヘアボールコントロールと書かれているフードを選ぶと繊維質が豊富で排泄しやすくなります。 短足のマンチカンの場合は、骨に関わる病気に注意しなければなりませんが、他の疾患に関してはマンチカンに限らずどの種類の猫も日頃のケア次第で病気のリスクをだいぶ減らすことができます。 ブラッシングや、耳のケア、歯磨きなど基本的な事ができていれば少なくとも外耳炎や毛球症、歯周病や虫歯のリスクは、全くケアしていな猫に比べたら天と地ほどの差が出ます。 また、日頃からスキンシップをすることで触った時に痛がる箇所があると発見出来たり、太ってきた、痩せてきたなどもわかります。 マンチカンの平均寿命は、他の種類の猫と比べてやや短めの11~13歳程度と言われています。 マンチカンは基本的には病気にかかりにくいとされているのに平均寿命が短いのは、やはり太りやすい体質であるということでしょう。 人間と同じで肥満は万病のもとです。 特にマンチカンの場合は、太らせると骨に負担もかかりやすいですし内臓疾患も起きやすくなります。 きちんと、体重管理をして気を付けて見てあげれば平均寿命より長生きすることは充分に可能です。 今は室内飼いの猫がほとんどですから外飼いの猫よりも長生きしやすい環境にいるのです。 可愛がるだけなら誰にでもできますが、愛猫の健康管理をきちんとできるのは飼い主さんしかいません。 病気を早期発見するのも、小さな異変に気付くのも、長く一緒にいるためには必要不可欠な事なのです。 マンチカンは、人気が高いだけあって愛くるしい姿もさることながら、成猫になっても性格は変わらず陽気で温厚で誰にでも懐きやすく非常に飼いやすい猫種とも言えます。 そんなマンチカンを家に迎えることができるならば、少しでも長く愛猫ライフを楽しむためにもマンチカンの特徴をしっかり押さえて楽しい生活を送れるように心がけていきましょう。 更新日:2019年3月1日 提供元:.
次のcom マンチカンというと、そのチャームポイントは短い足です。 犬で例えるのならダックスフンドやコーギーと言った感じかもしれません。 しかし実は足長のマンチカンがいるということをご存知でしたか?『マンチカン=短足』ではないのです。 足長のマンチカンがいるのはどうしてなんでしょうか。 今回は『足長マンチカン』についてまとめてみました。 まずは、そもそもマンチカンとはどのような猫なのか見ていきましょう。 マンチカンの歴史 マンチカンは、遺伝子の突然変異による自然発生の猫種です。 短い足の猫の存在は、1944年にイギリスのジョーンズ博士によって初めて報告されたといわれています。 その後1953年になるとロシアから、1964年にはアメリカのニューヨークで、1970年にはニューイングランドで短い足の猫の存在が報告されました。 本格的に歴史上の大きな一歩を踏み出すことになったのは、1983年になってからのことです。 アメリカ・ルイジアナ州のトレーラーの下で暮らしていた「ブラックベリー」と名付けられた猫が妊娠し、彼女から生まれた子猫の半分が短い足をもっていました。 この短い足の子猫のうち「トゥールーズ」と名付けられたオスが繁殖家に引き取られ、短い足の猫の育種が始まっていったのです。 近親交配による将来の遺伝子疾患のリスクを減らすため、当初の交配相手は短足猫以外の猫たちが使われ、異種交配が行われました。 その結果、足の長い猫と交配させて足の短い子猫が生まれたことから、本格的にマンチカンのブリードがスタートしていくようになります。 マンチカンという名前の由来 マンチカンという名前の由来は「オズの魔法使い」にあるようです。 「オズの魔法使い」の作中には、背が小さなマンチキン族が登場しています。 マンチキンには「おチビちゃん」という意味があるようです。 また、「munch」 マンチ という英語の意味には「むしゃむしゃ食べる」という意味も含まれていて、「オズの魔法使い」の小人のように小さいのに、よく食べるという意味も由来の一つとなっています。 きっと小柄なマンチカンの風貌と、作中のイメージがぴったりあって名付けられたのでしょう。 マンチカンは短足だけではない! com 短い足で一生懸命歩いているマンチカンを見ていると、その愛くるしさゆえにほっこりとした気持ちになってきます。 しかし、そのトレードマークとも言える短い足の子の割合は意外にも全体の2割程度に過ぎないと言われています。 残りの8割は足長マンチカンなのです。 では、その8割もの足長マンチカンはなぜ存在するのでしょうか? それはマンチカンの交配と関係があります。 短足のマンチカンと短足のマンチカンを交配させることによって、確かに短足のねこちゃんが生まれてくる確率は高いのですが、その一方で奇形や障害を持った猫や、死産で生まれてしまう可能性が高くなってしまいます。 そうしたことを避けるため、短足のマンチカンと足長のマンチカンを交配させることが一般的になっています。 ということは、足長のマンチカンの特徴を引き継いだ足長マンチカンの子猫も生まれてくるというわけです。 短足や足長だけではない…実は中足もいる マンチカンの足の長さは「短足」もしくは「足長」だけではないんです。 なんと「中足」のマンチカンもいます。 足の長さは次のように分けられています。 足長マンチカンと短足マンチカンで性格に違いはある? 短足のマンチカン、中足のマンチカン、足長のマンチカン、どれも性格的に変わりはありません。 マンチカンは好奇心旺盛で遊ぶのが大好きです。 また人懐こく、甘えん坊でフレンドリーな一面を持つ傾向があるため、ねこちゃんといっぱい触れあいたい方にはぴったりの猫種です。 社交的で優しく、寛容な性格です。 そのため、多頭飼いにも適しています。 賢く聞き分けがよく、猫にしては珍しくしつけがしやすいといわれていますので、猫を初めて飼う方や先住猫がいる方のおうちでも比較的飼いやすい猫と言えるでしょう。 やさしい反面、マンチカンは繊細でこわがりでもあるので、叱るときは強く叱らないことが大切です。 足長マンチカンのかかりやすい病気 マンチカンは遺伝性の病気が少なく丈夫な猫種ですが、一般的な猫が気をつけたい尿路結石や膀胱炎などの腎疾患、毛球症、感染症に注意するとよいでしょう。 また、マンチカンは食欲旺盛です。 高齢期には運動量も減り肥満になる傾向があるので、食べ過ぎには気をつける必要があります。 短足マンチカンについても触れておきたいと思います。 マンチカンの短足は病気でも障害でもありません。 ただ、足が短いという構造上の問題から腰に負担がかかりやすいと言われています。 足長マンチカン同様、食欲は旺盛なので体重増加には気をつけなければなりません。 肥満により負担がかかると、椎間板ヘルニアになりやすくなってしまいます。 足長マンチカンには椎間板ヘルニアなどのリスクは少なくなりますが、いずれにしても肥満体型にならないように注意しておく必要はあります。
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