ねずみの被害があるとき、駆除業者に依頼するのは手っ取り早いですが、市販の駆除グッズなどをまず試してみるという方法もあります。 それで効果が出れば費用を抑えることができるため、試す価値はあるでしょう。 しかし、注意しなければならない点があります。 被害がひどい場合や、市販のグッズが役立たない状況だと、効果がないばかりか、そのぶんの時間と費用をムダにしてしまいます。 まずは、今の状況が、一般の方でも自力で対応可能な範囲かどうかを見極めましょう。 当サイトが提携しているプロのねずみ駆除業者のみなさんに取材を行い、こういう状況では、一般の方による対処は難しいと思われる内容をまとめました。 以下の5つのポイントをチェックしてみてください。 自力で駆除は可能かどうか? 5つのチェックポイント• 1匹だけでなく複数匹や集団のねずみが活動している気配がある• 生活空間(部屋の中)にねずみが姿を見せている• 住まいの構造的に屋根裏に上がれない、労力的に上がりたくない• ねずみの死骸を自分で処理する自信がない• 効果が出るまで数か月待つことができない(すぐに効果が出てほしい) もし、 1つでもチェックがついたら、自力での駆除は難しい可能性があります。 そのようなときは、駆除業者に現地調査(見積もり)を依頼して、プロの目で被害状況を確かめてもらうことをおすすめします。 なぜそうなのか、次の項目で詳しく解説しましょう。 自力ではねずみ駆除が難しい場合とは? 1匹だけでなく複数匹や集団のねずみが活動している気配がある 多数の足音や鳴き声がするなどして、複数のねずみが家の中にいることがわかる場合、すでにねずみが住み着き、繁殖に至っている可能性があります。 1匹のねずみが入り込んだだけ、外に住んでいるねずみが食べ物などを求めて出入りしているだけであれば、粘着シートなどを仕掛けてその1匹を駆除すれば解決します。 しかし集団で住み着かれている場合、プロの業者でも駆除に時間がかかるほどです。 自力での対処しようとしているうちに被害が拡大しますので、すぐに業者依頼を考えるべきでしょう。 生活空間(部屋の中)にねずみが姿を見せている ねずみは本来、非常に警戒心の強い動物です。 そのため、人間に姿を見せるということがまずなく、足音や鳴き声、フンなどの痕跡で、ねずみに気付く場合がほとんどでしょう。 もし、ねずみが人間に堂々と姿を見せる状況は、すでに、ねずみがこの家に慣れ切っていることを意味します。 当サイトへいただくご相談でも「ねずみを部屋で見かけて驚いて」ご連絡をいただく方が少なからずおられますが、その場合、もはや自力では駆除が難しい段階に達していますので、専門家の手に委ねることをおすすめします。 住まいの構造的に屋根裏に上がれない、労力的に上がりたくない ねずみが入り込みやすい代表的な場所は、やはり屋根裏です。 屋根裏を残して、他の場所にワナや薬を仕掛けても決定的な効果は得られないでしょう。 プロの業者は必ず屋根裏にも処置を行いますし、構造的に難しい住まいであれば、点検口を新たに作成したり、なんらかの代替手段を専門的な知見から模索できます。 一般の方ですとそこまでは難しいかと思いますので、屋根裏に上がることができないのであれば、業者に任せたほうが効果的かと思われます。 ねずみの死骸を自分で処理する自信がない ねずみを駆除するということは、当然、その死骸が生じるということです。 粘着シートに張り付いた死骸などは、それが自分で仕掛けたものなら、 死骸は自分で処理しないといけなくなります。 死骸はゴミとして出して構いませんので、難しいことではありませんが、心理的に抵抗があるという方は、プロにお願いしたほうがいいでしょう。 駆除業者は、粘着シートを仕掛けることから回収まですべてやってくれますし、もちろんその際に死骸も処理してくれます。 利用者の方がそれを目にすることもありません。 効果が出るまで数か月待つことができない(すぐに効果が出てほしい) ねずみ駆除は一朝一夕に効果が出るものではありません。 それは駆除業者にしても同じですが、プロの業者は最初の施工で侵入口の封鎖などを徹底して行うため、その日を境にねずみを目にすることはほぼなくなります。 ねずみは業者の気配を感じて大人しくなるケースも多いので、あとは住人が気づかないうちに駆除が完了します。 自力で行う場合、プロほど的確な封鎖などは行えないため、試行錯誤を繰り返し、時間をかけて駆除していくことになります。 以上いずれかにあてはまる場合は、駆除業者に依頼をするのが適切です。 一度、地域の駆除業者に相談してみて、見積もりだけでも聞いてみるとよいでしょう。 以上にあてはまらない、軽度の場合であれば、市販のグッズを使用した自力駆除でも対応可能な範囲です。 以下では、自分で駆除に挑戦してみよう!と思われる方のために、家庭で行えるねずみ駆除の方法を紹介したいと思います。 家庭での対策は市販の商品を活用しての駆除と防止 すでに家の中に入り込んできているねずみへの対策は、大きく2つです。 ・ねずみを駆除する• ・ねずみを遠ざけ、入ってこないようにする 後者は、予防のための措置でもありますが、駆除と並行して行うことでより効果的になります。 いずれも、一般家庭で行うためには、市販されている商品を使用して行います。 家庭で使える駆除グッズ一覧 ねずみを駆除するために、さまざまなタイプの商品が市販されています。 代表的なものとして、• ・バネ式の罠• ・カゴ式の罠• ・粘着シート• ・毒餌 があります。 それぞれ異なる特徴がありますので、必要に応じて使い分けたり、併用したりします。 順番に特徴を見ていきましょう。 1 バネ式の罠 ねずみ駆除と言っていちばんに思いつくのは、よくマンガやアニメに出てくる、チーズでおびきよせるバネ式のねずみ捕りです。 このタイプの罠は現在でも市販されています。 アニメでは楽しげなイメージですが、実際は、バネで挟み込む圧力によってほとんどの場合、捕まったねずみは死んでしまいます。 設置が簡単で、何度でも使える点で使いやすいアイテムです。 2 カゴ式の罠 バネ式から発展して、ねずみをカゴに閉じ込めるタイプの罠もあります。 設置にやや場所をとるのと、ねずみを生け捕りする形になるため、その後の処理が必要というデメリットがあります。 3 粘着シート ねずみの通り道に設置し、ねずみがくっつくのを待つタイプです。 こちらも、ねずみは生きたまま捕まりますので、あとの処理が必要です。 他に比べて安価ですが、埃が積もるなどして、設置後、時間が経つと効果が薄れるという弱点があります。 また、餌で誘き寄せるわけではないので、ねずみの通り道に的確に設置しなくてはならず、ややコツが必要です。 4 毒餌 毒を用いるのも、古典的なねずみ駆除の方法です。 かつては薬品を穀物などに混ぜて仕掛けるという手法がとられていましたが、最近はそのまま置いておいて、ねずみ食べさせることのできるものが市販されています。 毒餌は効果的ですが、用いる場合は幼児やペットが誤って食べてしまわないよう特に注意が必要です。 また、見えないところでねずみが死んでしまった場合に死骸を探さなくてはならないというデメリットがあります。 駆除グッズの特徴を整理して以下にまとめました。 見えない場所で死ぬこともある どのタイプを使用するにせよ、ポイントとなるのは設置場所です。 プロの駆除業者は、ねずみの通り道を突き止めてもっとも効果的な場所に設置し、効率よく駆除していきます。 フンなどの痕跡から、ねずみが通る場所を考えて置いていきましょう。 死骸については、不衛生ですので不用意に触れずに処理してください。 死骸の処理方法などはで解説していますので、参考にしていただけるとさいわいです。 家庭で使える侵入防止グッズ一覧 ねずみを遠ざける、侵入を防ぐには、次のような商品を使用します。 1 防鼠金網 ねずみが侵入してくる穴や隙間に貼ったり詰めたりしてふさぐための金網です。 要は穴をふさげればいいのですが、板状のものだと通気なども遮断してしまいますし、金属製のものでなければ、ねずみがかじってしまいますので、ねずみの侵入対策には金網を使う必要があります。 侵入口を特定するなど、使用にはコツがいります。 2 忌避剤 ねずみが嫌う成分の薬剤で、ねずみを遠ざけるものです。 スプレー式のもののほか、煙・蒸気が出る燻煙式のもの、設置式のものなどもあります。 いずれも、効果が確実ではない面があり、物理的に侵入を防ぐほうが確実です。 なお、ほかに超音波などを発してねずみを遠ざけるという機械もありますが、この手法はまだ研究途上で、確実な効果があるかどうかは未知数だと言えます。 防止グッズの比較は以下のとおりです。 ねずみがどういうった所から入り込んできているかは、を参考にしてください。 それでも被害が止まらない場合の原因と対処法 以上のような駆除グッズ・防止グッズを活用しても、なかなか被害が止まらない場合があります。 それは以下のような理由で駆除が難しくなっているケースであることが多いです。 ・家の築年数が古く、侵入口が多くてすべてふさぎ切れない• ・集合住宅、テナントなどで、つながっている建物のほかの場所から侵入がある• ・薬剤耐性の強いねずみで、毒餌などが効きにくくなっている• ・駆除グッズを適切に使用できていない このような場合は、やはりプロの駆除業者に頼むのが適切です。 駆除業者は、地域の役所などに相談して紹介してもらうか、当サイトで紹介している優良駆除業者をおすすめします。
次のねずみ駆除の重要ポイント!ねずみの種類やエサを知っておこう ねずみを効果的に駆除するために、まずはねずみの種類と生態について知っておきましょう。 家に侵入するねずみのおもな種類は、 クマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミの3種類です。 ねずみを姿を見たことがないけれど、ねずみのフンらしきものを発見した方は、そのとよいでしょう。 ・クマネズミ 3種類のなかでは中型の大きさになります。 住宅に住みつくねずみのほとんどがこのクマネズミのようです。 家の柱などを垂直に登ることができるため、屋根裏のような高い場所でよく発見されます。 好物は 米やパンにイモ、果物や加工製品のチーズやソーセージなどです。 ・ドブネズミ 3種類の中でもっとも大きな体をしています。 湿った場所を好み、泳ぎが得意です。 登ることは得意ではなく、屋根裏などにはあまり侵入しません。 そのかわり、水回りや地下倉庫などに侵入することが多いです。 好物は 肉や魚などの動物性の高たんぱく質なものです。 ・ハツカネズミ 3種類の中でもっとも小さいです。 他の種と比べると、家に侵入するケースは少ないようです。 しかし、高いジャンプ力を有しており、小さな体でわずかな隙間から侵入することがあります。 好物は 植物などの種子に米やパン、チーズやソーセージなどです。 ・3種類のねずみのエサ場所 3種類のねずみがエサを求めてやってくる場所は、上記でご紹介したそれぞれの侵入場所にくわえて、エサとなる食材が得られやすい キッチン周辺があげられます。 たとえば、食品を保管している棚、冷蔵庫の下や裏などです。 殺鼠剤やワナを設置する際には、ねずみの種類ごとの活動場所や、キッチンまわりを中心に設置するようにしてください。 【駆除方法その1】殺鼠剤(毒エサ)を食べさせて駆除する方法 ひとつめにご紹介するのが、ねずみに殺鼠剤を食べさせて駆除する方法です。 殺鼠剤とは、毒性がある薬物をふくんだねずみ用のエサで、粉や固形タイプの商品が販売されています。 この方法の特徴や商品の選びかたについてみていきましょう。 殺鼠剤を使う方法のメリット・デメリット この方法は、殺鼠剤を食べたねずみは死んでしまうため、 自分でトドメをささないでよいことがメリットとしてあげられます。 しかし、ねずみが どこで死んでいるかがわからないため、回収しきれなかった死骸がある場合、腐敗して虫が発生してしまうというデメリットもあります。 また、クマネズミのなかには殺鼠剤が効かない「 スーパーラット」と呼ばれる個体がいることです。 そのため、家にいるねずみがスーパーラットである場合、 殺鼠剤で駆除できないこともあるでしょう。 状況に応じて殺鼠剤の種類を選ぼう 市販の殺鼠剤はおおまかに、 毒性が強いタイプと弱いタイプにわけられます。 毒性が強いタイプは 即効性が高く、駆除効果が比較的はやくあらわれます。 しかし、毒性が強い成分にねずみが危機感をもち、 食べられにくくなることもあるといわれています。 また、 あやまって口にするとたいへん危険なため、小さい子どもやペットがいる家庭での使用は十分注意が必要です。 その点で、毒性が弱いタイプはわずかな毒性がありながらも、 安全面で使いやすいタイプだといえます。 しかし、ねずみが口にしてから効果が出るのに時間がかかるため、 駆除効果は比較的遅いといわれています。 このように、殺鼠剤は毒性の強いものと弱いものがあります。 ご家庭の状況を考え、使いやすい商品を選ぶようにしましょう。 おすすめの殺鼠剤 通販サイトで購入できる、おすすめの殺鼠剤の商品を3つご紹介します。 ・デスモアプロ 投げ込みタイプ リン化亜鉛という成分を使用している、毒性が強く速効性も高い商品です。 いちど口にするだけで効果を発揮するので、早くねずみを駆除したい方におすすめです。 殺鼠剤での駆除を成功させるためのポイント 殺鼠剤を使う駆除では、 ねずみに殺鼠剤を食べさせることが必須です。 より確実に殺鼠剤を食べさせるために、下記の3つのポイントを意識してみてください。 ・殺鼠剤は複数のエサ場に設置する 殺鼠剤はねずみに見つけてもらいやすいよう、複数のエサ場や行動場所に設置しましょう。 また、口にする確立を高めるために、殺鼠剤以外のエサとなるものは撤去しておくとよいです。 ・ねずみの好物を併用する 毒性の強い殺鼠剤を設置する場合や、毒性が弱い殺鼠剤を設置したのにねずみが食べない場合は、ねずみの好物を使ってみてはいかがでしょうか。 殺鼠剤にねずみの好物である穀物や加工食品をふりかけると、ねずみが食べやすくなるかもしれません。 ・食べられた形跡がなくてもしばらくは動かさない ねずみは警戒心が強いため、エサ(殺鼠剤)を見つけてもすぐに食べないことがあります。 食べられた形跡がなくても、殺鼠剤を設置してから1週間程度はそのまま様子を見たほうがよいです。 1週間以上たってもまだ食べられた形跡がない場合は、違う場所に設置しなおしましょう。 【駆除方法その2】エサとワナを使って捕獲する方法 ふたつめにご紹介していく駆除方法は、エサとねずみをワナまでおびき寄せて捕獲する方法です。 この方法の特徴や重要なポイントをみていきましょう。 捕獲する方法のメリット・デメリット この方法のメリットは、殺鼠剤を使う方法とちがい、 ねずみの死骸を確実に回収できる点です。 デメリットは、使用するワナの種類によってはねずみが生きているため 自分でトドメをさす必要があったり、つぶれたねずみの死骸を目にしてしまったりすることです。 殺鼠剤を使う方法と比べながら、どちらの方法がよいか考えてみてください。 捕獲グッズ ねずみを捕獲するワナは、粘着シート、捕獲カゴ、バネ式罠などのタイプがあります。 それぞれの特徴と、おすすめ商品をいくつかご紹介します。 粘着シート ねずみの通り道に置いて、粘着質な床でねずみを捕らえます。 シートを折り込んでねずみを挟み込めるタイプが多いため、 ねずみに触れることなく、そのまま生ごみとして処理することが可能です。 ・業務用粘着式ネズミ捕り プロシートA 1箱(20枚入) 耐水性 水洗いが可能なので、繰り返しつかえる商品です。 また、2個セットなので複数の場所に同時にワナをしかけられます。 捕獲を成功させるためのポイント ねずみ捕りを仕掛ける際には、以下のような点を注意して、設置場所や設置方法を工夫するとねずみ捕りの効果をアップさせることができるでしょう。 ねずみの多くは壁際や部屋の隅を通ります。 その通り道にねずみ捕りを仕掛けることで捕獲できる可能性がアップします。 ・設置場所を掃除しない ねずみの通り道などの掃除をしてしまうと、ねずみの匂いを消してしまい、ねずみが警戒してしまいます。 ・一か所にエサを多く置かない 突然現れた餌にねずみは警戒します。 ねずみ捕りで使う餌は少しの量をさまざまな場所に仕掛けましょう。 ・ねずみ捕りはずらして設置する ねずみ捕りはすき間を少なくしつつ、少しずらして並べましょう。 粘着シートをきれいに一直線に配置した場合には、粘着面がない部分をねずみが通ってしまいます。 ・粘着シートは複数枚設置する 大きなねずみとなると、一枚の粘着力よりも力が強く、逃げられてしまうことがあるようです。 複数設置することで、捕獲できるようになります。 駆除・捕獲したねずみを処分する際には衛生面に十分注意しよう ねずみ捕りでねずみを捕獲すると、困ってしまうことがあります。 それは、ねずみの死骸の処理です。 粘着シートや捕獲カゴなどでねずみを捕獲した場合は、まだ生きていることが多いでしょう。 そのため、逃げられないようにして生ごみとして出したり、捕獲カゴを水没させて溺死させたりする必要がでてきます。 ねずみにはノミやダニ、病原菌が無数に住み着いていたり、排せつ物にも病原菌がいたりするため、注意が必要です。 黒死病として有名なペストも、ねずみが媒介しているものになります。 そのため、ねずみを処分する際には 絶対に素手で触らないように、マスクや手袋をつけて感染を防ぎましょう。 そして、捕獲したねずみを処理した後に、 捕獲場所の消毒や殺菌をしたら処理の完了です。 ねずみ捕り設置の際の注意点 ねずみ捕り周辺には 新聞紙を広めに敷くことをおすすめします。 ねずみ捕りから出ようともがいたりして、 ねずみから排せつ物などがまき散らされたりすることがあるからです。 ゴミとして出す際にも、 新聞紙ごと出すことで処理が少し楽になります。 また、さまざまな場所にねずみ捕りを設置すると、 子どものケガに繋がるおそれがあります。 足をとられて転んだり、仕掛けを作動させて指を挟んだり、ねずみ捕りは目の届きづらいところに設置するため注意し続けることも困難です。 小さなお子さんやペットのいるご家庭だと、 ねずみ捕り用の餌を誤って食べてしまうおそれもあります。 お子さんやペットのいるご家庭でねずみ捕りを使用する際は、細心の注意が必要です。 家にいるねずみの退治とセットで侵入対策もおこなおう ねずみ被害のお悩みを解消するためには、家のなかにいるねずみの駆除だけではなく、 侵入対策もおこないましょう。 今回は、ねずみの侵入対策において重要なポイントを3つご紹介します。 ねずみの侵入経路を塞ぐ ねずみは排水溝、通気口、エアコンの排水ホースなど、さまざまな経路から侵入してきます。 侵入経路を塞ぐ際には、があります。 たとえば、通気が必要な場所には金網やブラシを使ったり、通気が不要な場所にはパテを使ったりします。 エサとなるものをなくす ねずみが侵入しやすい家の要因のひとつとしてあげられるのは、エサとなるものが豊富な家です。 そのため、エサとなるものをなくすことは、侵入対策につながります。 具体的には、いちど開封した食材は冷蔵庫で保管したり、食べかすが床に落ちていないようこまめに掃除するようにしましょう。 忌避剤を使う 忌避(きひ)剤とはねずみが嫌いなニオイを使った薬剤のことです。 忌避剤を使うことによって、家にいるねずみを追い出したり、ねずみを寄せ付けなくしたりする効果があります。 忌避剤にはさまざまな商品がありますが、燻煙(くんえん)タイプやスプレータイプがよくみられます。 を知って、使いやすい商品を選んでください。 はやめに解決したい方はねずみ駆除業者への依頼がおすすめ 一匹だけが家に侵入したのならいいですが、ねずみが繁殖を始めてしまった場合は、まさにねずみ算式に数が増えてしまうため、個人でおこなうねずみ捕りだけでは駆除が間に合わなくなってしまいます。 長い期間ねずみに悩まされている方は、 業者に依頼したほうがいいでしょう。 個人で集団のねずみを退治するのは非常に困難です。 しかしねずみ退治をおこなってくれる業者ならば、 一網打尽にしてくれます。 また、全ての侵入口を塞がなければ、ねずみ被害をなくすことができません。 自分で全ての侵入口の特定は難しいでしょう。 侵入口の特定や塞ぐ作業は業者に頼んだ方が確実です。 ねずみのいる気配がしなくても、ねずみ捕り用の餌がすぐになくなるようなら、業者に頼みましょう。 どこからか侵入して、餌を食べているかもしれません。 子どもがいる家庭の方も、 業者に頼んだ方が安心です。 ねずみはアレルギーの原因になることもありますし、なによりおそろしい病気を媒介します。 駆除後の消毒や殺菌もしっかりと行う業者に頼むことで、健康な生活を送ることができるでしょう。 まとめ 家に侵入するおもなねずみは、 クマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミです。 それぞれの種類の好物は少し違うため、エサを使って駆除する際には、家に侵入したねずみの好物を使うとよいでしょう。 エサを使う駆除方法は、毒エサである殺鼠剤を食べさせる方法と、 エサとワナを使って捕獲する方法があります。 殺鼠剤には毒性が強いものと弱いものがあります。 毒性が強いほうが速効性も高いですが、安全面を考えると、毒性が弱いもののほうが使いやすいでしょう。 エサとワナを使って捕獲する方法については、粘着シートや、捕獲カゴでねずみを生け捕りにします。 ただ設置するだけではねずみを捕獲することはできません。 配置場所や配置方法の工夫が必要です。 また、ねずみが病気を媒介する生物であることを忘れずに、適切に処理しましょう。 今回はエサを使った駆除方法の解説が中心でしたが、ねずみの被害を解消するためには、 侵入経路を塞ぐなどの対策もおこなうとよいです。 また、ねずみの数が多いときは、個人で駆除することはあきらめたほうがよいケースもあります。 駆除の手間、後処理の手間を考えると 業者に頼んだ方が素早く、再侵入も防いで確実に駆除してくれるでしょう。 (この記事は2020年6月4日に加筆・修正しています).
次の自作のネズミ捕りの作り方 ネズミ捕りを自作するために必要なものは、普段から身近にあるものばかり。 では、一体どういった方法で作っていくのでしょうか?さっそく作り方を見てみましょう。 自作ネズミ捕り1:ペットボトルを利用する方法 ネズミに触れることなく、またネズミを傷付けることなく捕獲できることから特におすすめしたいのがペットボトルを利用した方法です。 材料は以下のとおりです。 ・ペットボトル(2リットル)1本 角張ったものをおすすめします。 ・割り箸 2本• ・輪ゴム 数本• ・タコ糸 数本• ・クリップ• ・ペンチ• ・カッターナイフ• ・ドライバー(穴開け用)• ・エサ ネズミ捕りの作り方は以下の手順でおこないます。 ペットボトルの上部をカッターで切ります。 この際、すべて切り落とさず、四面のうちの一面だけは切らずに残しておきます。 ドライバーで切込みを入れたペットボトル上部に2つ穴を空け、割り箸を貫通させます。 割り箸に輪ゴムを引っかけ、その輪ゴムの伸びる範囲を計ります。 輪ゴムの伸びる範囲内にまたドライバーで2つの穴を開け、2本目の割り箸を貫通させます。 穴の位置は、だいたいペットボトルの中心より少し下ののうになります。 ペンチで割り箸の飛び出た部分を切り離します。 ドライバーで、ペットボトルの底に穴を空けます。 ペットボトルの口の部分にタコ糸をくくりつけます。 くくりつけたタコ糸と反対側のタコ糸の先は、輪っかにしておきます。 上部と、中心より下のほうに貫通させた割り箸に輪ゴムを引っかけます。 クリップを伸ばして針金のようにし(この際、丸い部分は残しておくようにする)、棒状にしたところにエサをくくりつけ、タコ糸の輪っかをクリップの丸い部分にくくりつけます。 それを穴の底に引っかけるようにして仕掛けます。 一度エサ部分を引っ張ってみて、開いているペットボトルが閉まるかどうか確認してみましょう。 うまく作動すれば完成です。 ネズミをエサで上手におびき寄せ、ペットボトルの底に仕掛けられたエサを食べようとしたところでペットボトルの上部が閉まり、ネズミが閉じ込められる仕掛けになっています。 閉じ込められたあとも、割り箸に引っかけた輪ゴムの力によりネズミは外に出られないようになっています。 自作ネズミ捕り2:バケツを利用する方法 続いて紹介するネズミ捕りは、バケツを利用したものです。 材料は以下のとおりです。 ・バケツ45リットル(プラスチック製のもの)• ・針金• ・空き缶500ミリリットル2本• ・小石• ・ペンチ• ・キリ• ・エサ(ピーナッツバターがおすすめ) ネズミ捕り作りは以下の手順でおこないます。 針金をバケツに巻き付け、その直径よりも20センチメートルほど長めに切ります。 キリで空き缶の底の中央部分に穴を空けます。 この際、穴の直径は針金の直径よりも少し大きいくらいにしましょう。 それぞれの空き缶に小石を5個ほど入れ、上部を向き合うように配置して針金を通します。 空き缶の底から通された針金の先端を、バケツのふちに引っかけられるようペンチで調節します。 空き缶の表面にエサとしてピーナッツバターなどを塗りつけます。 ネズミがピーナッツバターに興味を示し近づいたところで、誤ってバケツに落ちてしまうのを狙った作戦です。 駆除力を高めるために、バケツの底に粘着テープを貼るのもおすすめです。 自作できない場合はこれを使おう 上記で紹介したネズミ捕りに必要な材料が家になかったり、ネズミ捕り自作する時間がとれなかったりする場合は、市販のネズミ捕りを利用するという方法があります。 どのようなものがあるのか、以下でひとつずつ紹介していきます。 ネズミを生きたまま捕獲できますが、引っかかったネズミがフンをしたりして粘着シートの周囲を汚すことも考えられるため、同時に新聞紙をしいておくのがおすすめです。 サイズが結構大きいので設置場所を選びますが、繰り返し何度でも使用できます。 こちらも生きたまま捕獲ができます。 ばねの力が強いので、捕獲したネズミから体液が飛び散る可能性があり、グロテスクな死体を処理しなくてはならないので注意が必要です。 ネズミの捕獲率を最大限にあげるポイント ここからは、ネズミ捕りを作ったり設置したりする上で注意すべきポイントを述べます。 実際にネズミ捕りをおこなう際は必ずチェックするようにしましょう。 ネズミの罠に人間のにおいをつけない ネズミの罠や、ネズミをおびき寄せるためのエサに直接手で触れてしまうと、「人間のにおい」がついてしまい、ネズミを警戒させてしまいます。 ネズミ捕りを作ったり設置したりする際は、人間のにおいをつけないよう必ず軍手など手袋を使いましょう。 もし素手で触ってしまったときには、触れた部分を丁寧に水拭きすれば問題はありません。 人間のにおいもきれいに取り除くことができます。 設置場所は掃除をしない 罠を設置する場所はネズミの通り道となる場所ですよね。 その通り道となっている場所には、ネズミのフンが転がっていたりする場合があるでしょう。 そのとき、フンの掃除はしないことをおすすめします。 わたしたち人間にとっては汚い場所をキレイにしたいと思うものですが、ネズミは自分たちのフンや尿のにおいがあると落ち着いて警戒心を緩めます。 そのため、罠の設置場所は掃除をしないようにするとネズミを捕獲しやすくなります。 これまで自分たちの通り道であった場所が突然キレイになっていたり、人間のにおいがついたりしていると察知すると、ネズミは警戒心を高めてしまいます。 ネズミを一匹捕獲できたら… 複数のネズミがいると思われる場合、一匹の捕獲に成功したら、うまくいった!と思ってまたすぐ同じ場所に同じ罠を設置してしまいがちです。 しかし、次の捕獲は2、3日くらい経ってからにしてください。 なぜかというと、罠にかかったネズミの姿を他のネズミが目撃している可能性があるからです。 もちろん目撃したネズミは罠に警戒し、近寄らないようにすべきと判断するでしょう。 一度ネズミを捕獲したあとは、罠に使用したのと同じエサを罠の設置してあった場所にまいておき、ネズミがそれを食べていれば、警戒心がなくなってきているということです。 自作のネズミ捕りが一番効果的な理由 自作したネズミ捕りを利用するのは、ネズミを駆除おこなう上でもっとも効果的と言われています。 その理由を以下で紹介します。 ネズミの習性を利用できる ネズミは警戒心が強く、学習能力の高い動物です。 そのため、せっかく市販のネズミ捕りシートなどを設置したとしても、それに人間のにおいが付着してしまっていたり、「危険なもの」であることを学習してしまうと、エサがあっても近寄らなくなってしまいます。 しかし、自作のネズミ捕りでは、他のネズミのにおいだけが残るようになるので安心して罠にかかりにきてくれます。 特に、バケツを使った自作のネズミ捕りなら、たくさんのねずみのにおいが罠に残ることになるので、よりいっそう集まりやすくなり、捕まえやすくなります。 死体を正しく処分できる ネズミ捕り以外の駆除方法で、毒が含まれたエサをネズミに食べさせて死亡させるという方法がありますが、この方法だと死体の処理に苦戦することになります。 ホームセンターなどでよく売られている殺鼠剤(さっそざい)は、ネズミが一口食べた瞬間に死ぬというわけではなく、食べてから3日~1週間くらい後に死ぬと言われています。 そのため、ネズミがエサを食べた場所に必ず死体があるというわけではなく、その後ネズミがどこに移動してどこで死んでいるのか分からない状態になります。 そうなると、死体を発見するまでに腐敗が進んで処理が困難になったり、家の中でも手の届かない場所に死体が残り続けることとなり、死体の正しい処理が困難になってしまいます。 自作のネズミ捕りはエコ ネズミ捕りを自作する材料は、どれも家にあるようなものばかりです。 また、使い終えたペットボトルや割り箸を利用できるのでエコであると言えます。 市販のネズミ捕りは安いもので1つ500円程度はかかりますので、自作ならさらに低コストで挑戦しやすいのもうれしいところです。 ご自身のできそうな方法で試してみてください。 まとめ ネズミ捕りを自作する方法や、ネズミ捕りの活用が駆除には効果的で欠かせない理由について紹介しました。 ネズミ捕りはネズミを高確率で捕獲できるという観点からおすすめの駆除方法ですが、その後ご自身でネズミの処理をしなくてはなりません。 皆さんの中には、ネズミの処理をするのが億劫だという方や、ネズミの姿を見たくないという方もいるかもしれません。 そんな方は、ネズミの駆除をおこなう業者に相談してみましょう。 ネズミ駆除のプロであれば、ご自身の環境に合った方法で効率よくネズミを退治し、侵入口を見つけて塞ぐなど再発防止までしてくれます。
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