小池百合子東京都知事は2020年3月25日に緊急の記者会見を開き、新型コロナウイルス(COVID-19; coronavirus disease 2019)感染爆発の重大局面だとして、平日のテレワークや週末の不要不急の外出自粛を要請しました。 都内の深刻さを象徴する出来事として中野区中野の中野セントラルパークサウスにあるコールセンターでクラスターがあります。 このコールセンターでは9人の新型コロナウイルス感染者が出ました。 NTTドコモのコールセンターで、株式会社ベルシステム24ホールディングスが受託しています。 NTTドコモとベルシステム24ホールディングスは各々発表しています。 株式会社NTTドコモ「当社コールセンターにおける新型コロナウィルス感染者の発生について<3月18日追記>」2020年3月12日 株式会社ベルシステム24ホールディングス「<3 月 18 日追記>当社拠点における新型コロナウイルス感染者の発生について」2020年3月12日 しかし、どこの拠点かは明らかにしていません。 中野区議会議員らが中野セントラルパークサウスであることを確認しています。 中野セントラルパークサウスは中野区立中野四季の森公園と隣接しており、親子連れらも訪れます。 概括的に外出自粛を要請する以上に効果的な情報になります。 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第16条第1項は以下のように定めており、情報発信は義務です。 「厚生労働大臣及び都道府県知事は、第十二条から前条までの規定により収集した感染症に関する情報について分析を行い、感染症の発生の状況、動向及び原因に関する情報並びに当該感染症の予防及び治療に必要な情報を新聞、放送、インターネットその他適切な方法により積極的に公表しなければならない」 コールセンターで最初に判明した感染者は2月28日に発熱で欠勤しました。 一旦熱が下がったため翌29日は出勤したものの、再び発熱したことから3月1日以降は休みました。 3月11日夜に新型コロナウイルス感染症の検査で陽性反応が出ました。 一度熱が出て下がり、出勤したが再度発熱した経緯は埼玉県警武南警察署の男性警察官の新型コロナウイルス感染と重なります(林田力「埼玉県警武南警察署の警察官がCOVID-19感染」ALIS 2020年3月9日)。 その後、新たな新型コロナウイルス感染者が3月14日に4名、15日に1名、18日に2名判明しました。 最初の感染者が3月1日から休んでいるのに、検査結果判明が11日と遅い点がクラスター化の要因でしょう。 埼玉県発表の県内31例目・32例目の感染者は状況的に14日判明の4名のうちの2名と考えられます。 どちらも都内勤務の会社員で「勤務先社員に新型コロナウイルスの感染あり」となっています(埼玉県「新型コロナウイルスに関連した患者の発生について(県内31例目・32例目、県発表19例目・20例目)」2020年3月14日)。 32例目の女性は3月4日から発熱、下痢、悪寒がありましたが、熱が下がった8日に出勤しています。 9日は37. 5度で出勤して、早退しています。 最初の感染者が早期検査を受けられていたら、彼女も早期に対応できたでしょう。 東京都の2020年3月24日の新型コロナコールセンター相談件数は752件です。 1日で40人の感染者が判明したが大きなニュースになっていますが、その背後には20倍の人々が不安を抱えて相談しています。 公務員は感染者数を少なくしたいために検査を抑制しているのではないかとの指摘もある中で、相談件数は生の数字です。 3月18日時点で感染者は合計8名です。 NTTドコモの発表もベルシステム24ホールディングスの発表も3月25日現在、3月18日追記の内容で止まっています。 しかし、東京都は3月19日にコールセンターで9人目の新型コロナウイルス感染者が出たと発表しました。 毎日新聞の英字紙が報道しました。 「A woman in her 20s at NTT Docomo Inc. 's call center in the Japanese capital is the ninth worker there to be confirmed infected with the novel coronavirus, the Tokyo Metropolitan Government said on March 19. 」(Mobile giant NTT Docomo's Tokyo call center hit by possible coronavirus cluster, Mainichi Japan, March 20, 2020) ところが、その記事の日本語版は、この部分がごっそり削除されています。 その記事でも最初から9人目の感染者が出たと認識して読めば分かるように書かれています。 「20代の女性会社員は、都内のNTTドコモのコールセンターで勤務していた。 NTTドコモによると、このコールセンターでは18日までに8人の感染が確認されており、都は、感染者集団「クラスター」が発生している可能性があるとみて調査している」(内田幸一「東京で新たに7人感染 クラスター疑いのドコモコールセンターで1人 新型コロナ」毎日新聞2020年3月19日) しかし、分かりにくい書き方になっています。 日本語読者には真実を伝えたくないのでしょうか。 数日後の24日に日本語メディアでも9人感染が報道されるようになりました(「都内コールセンターで9人が感染」NHK 2020年3月24日、「ドコモ 都内のコールセンターで9人感染」日テレNEWS24 2020年3月24日).
次の新型コロナウイルスの感染者が出たことで、運営を停止していたNTTドコモのコールセンターが、近日中に再開する。 3月11日に、同社コールセンターに勤務する協力会社の社員1人に、新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出た。 これに伴い、3月12日からコールセンターの運営を停止し、全従業員を自宅待機とした。 その後、3月14日に4人、3月15日に1人、3月18日に2人の協力社員にコロナウイルス感染症の陽性反応が出た。 当該コールセンターで、感染の可能性のある社員60人を検査したところ、上記の感染者を含め、合計10人に陽性反応が出たことが判明した。 主な感染スポットは、職場外での社員同士のプライベートな活動によるものだという。 職場内が主な感染スポットではなかったこと、感染の可能性のある社員の検査が終了し、その他社員全員の健康観察が終了したことから、準備が整い次第、当該コールセンターの運営を再開する。 当該コールセンターは「ドコモ あんしん遠隔サポートセンター」で、所在地は東京都中野区中野4-10-2 中野セントラルパークサウス7階。 従業員や約600人、座席数は約250席。 あんしん遠隔サポートセンターは他にも拠点があるため、営業停止中もユーザーへの影響はないとしている。 関連記事• NTTドコモなどNTTグループ各社が、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う料金の支払い期限延長措置を実施する。 支払い期限が2020年2月末日以降となっている料金について、申し出をすることで支払い期限を2020年5月末日まで延長できる。 KDDIは新型コロナウイルス感染症に伴い、臨時休校中の子どもとその家族を支援するため緊急支援募金を実施。 auかんたん決済 WALLET ポイントも可 、 またはauじぶん銀行から募金できる。 ドコモが、MWC Barcelona 2020への出展を中止する。 新型コロナウイルスの影響を鑑みたもの。 来場者やパートナー企業、説明員の安全に配慮するためだとしている。 2019年の中国国内発表会の動きを振り返ってみると、毎月数回、頻度が高いときは1週間に数社が新製品発表会を行った。 だが新型コロナウイルスは、これらのメーカーの情報発信を全て中止させる事態になった。 新製品発表会がしばらく行えない中国では、メーカーも派手な動きはできず、5Gスマートフォンの販売数は各社の見込みよりも落ちるだろう。 24時間365日、100人以上の医師に相談できるアプリ「LEBER」がコロナウイルスに関する相談に限り無料提供。 期間は4月10日までを予定する。 関連リンク•
次のJR中央線中野駅の北口を出ると、正面には商店街。 左手は開けていて、大学やオフィス街につながる道路と歩道橋がある。 人通りが多く、学生や主婦、近隣住民らしき人やビジネスパーソンまで、老若男女さまざまな人たちが歩いている。 中野サンプラザと中野区役所の前を通り抜けたところにある中野セントラルパークは2012年5月末に竣工。 低層階にはショップやレストランが入り、高層階はオフィスとなっている。 1万人以上が働くというセントラルパークの南館に、キリンホールディングスの本社はある。 「Nagomi」からは 富士山、スカイツリーも見える キリンホールディングスが本社を中野に移したのは昨夏。 それまでは原宿に本社ビルを置き、グループ会社15社も八丁堀、渋谷、広尾などそれぞれに拠点を持っていた。 これらを一箇所に統合するための場所に選んだのが中野だった。 今回の「社食取材」は、いつもと少し違う。 そもそもキリンホールディングスには「社員食堂」という名前の場所はない。 社員が食事をする場所は、マルチスペース「Nagomi」と名付けられている。 弁当販売はあるが、厨房はなく、いわゆる「社食メニュー」は存在しない。 その理由は後述するとして、まずはNagomiがどんな場所かを説明しよう。 18階にあるNagomiからの景色は抜群 18階にあるNagomi。 周囲に高層ビルが少ないこともあって南向きの窓からの見晴らしは良く、晴れていれば富士山やスカイツリーが見えることもあるという。 約1500坪のフロアには黄・青・緑、3色の椅子が囲む白いテーブル、1人用のカウンター席、ソファ席。 無線LANが備えられ、キリンのアルコール商品が並ぶバーカウンターやプロジェクターも。 「マルチスペース」という名の通り、昼食の場、研修や会議、勉強会、個人的なワーク、プレゼンテーション、宴会までさまざまな用途に使われている。 「どこにも境を作らないで、校庭の賑わいを作りたいというイメージでした」と話すのはグループ本社移転プロジェクト・プロジェクトリーダーの井上宏さん。
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