もくじ• ケイツーシロップ(K2シロップ)は脳内出血の予防薬 ケイツーシロップは、 赤ちゃんに起こりやすい皮膚やへそ部、胃腸から出血を防ぐためのお薬。 ケイツーシロップには、ビタミンK2が含まれいてこのビタミンKが出血したときに血液を固まらせる働きがあります。 このケイツーシロップの働きで生後3か月頃までに起こりやすい 頭蓋内出血を予防できるため、 出生後は定期的にケイツーシロップの服薬が必要になります。 頭蓋内出血 頭蓋 とうがい 内にみられるすべての出血の総称であり、出血の部位により硬膜下出血、くも膜下出血、脳室内出血、脳実質内出血に分けられる。 引用元: ビタミンK不足が原因で脳内出血すると、死亡率15%、50%の赤ちゃんに後遺症が残るというデータもあるようです。。 ビタミンKが不足する主な原因 母乳によりビタミンKが不足する 母乳中のビタミンKの量はミルクの5分の1と少ないです。 母乳だけを飲んでいる赤ちゃんは、 ミルクを飲んでる赤ちゃんと比べビタミンKが不足がちになるので注意が必要です。 肝臓の異常によりビタミンKの吸収が悪くなる 栄養の貯槽する機能を持つ肝臓に異常がみられると、赤ちゃんに必要なビタミンKの吸収が悪くなります。 抗生剤の内服でビタミンKが欠乏する 抗生剤の種類によって服用することでビタミンKを作る腸内細菌が死んでしまい、ビタミンKが欠乏するとされています。 ケイツーシロップ(K2シロップ)の飲ませ方 ケツーシロップは原液で飲ませても問題ないですが、赤ちゃんが飲みやすいよう 白湯や母乳またはミルクに混ぜてあげるのがおすすめです。 飲ませるときに用意するもの• カップ(おちょこ、スプーン、哺乳瓶の乳首など) 私の産院では、10包入のエーザイのケイツーシロップ1箱の投与でした。 毎週投与だったので2ヶ月半飲ませていました。 こんな時どうする?ケイツーシロップの対処法 吐いてしまった ケイツーシロップを少し吐き戻してしまった場合は、赤ちゃんの様子をみながら問題ないか確認しましょう。 残っているケイツーシロップがあれば、少し間をあけてから飲まてあげましょう。 全部吐いてしまった場合は、かかりつけの病院に相談してみてください。 内服後にむせている 背中をさすってしばらく落ち着いて、様子をみて問題ないか確認しましょう。 問題ないようでしたら引き続き飲ませましょう。 予定日に飲ませられなかった 産後ついつい忘れがちなケイツーシロップの予定日。 産院から指定されている日にちが数日予定日とずれていても大丈夫です。 気づいたらすぐ飲ませるようにしましょう。 あまりにも日にちが経ってしまった場合は、医師に相談してみてください。 原液を飲ませてしまった 産院によっては原液で与えるところもあるため、問題ありません。 ただし、スティック包装から直接飲ませると誤飲や唇に傷がつく恐れがあるため哺乳瓶やスプーンに移してあげるのが好ましいです。 嫌がって飲まない 時間を置いて機嫌がいい時に再度飲ませるようにして見てください。 数日予定日とずれていても問題ないので、焦らずしっかり飲ませてあげることが大切です。 まとめ 今回は 産院に教えてもらったケイツーシロップの飲ませ方と、トラブルがあった時の対処法についてご紹介しました。 ついつい産院から処方されているケイツーシロップを赤ちゃんに飲ませるの忘れてしまった、赤ちゃんが吐き出してしまったなどの トラブルが起こった際は焦らず対処してみてください。 産院によっては方法が異なるかもしれないので、 不安な方は早めにかかりつけの産院で確認することをおすすめします。
次のケーツーシロップ ビタミンKの重要性 ビタミンCやビタミンBなどは炭酸飲料やサプリなどでよく耳にすることが多い思います。 ビタミンは生物の体の中で酵素がうまく働くように酵素を補う働きをするものです。 人間の体の中で重要なビタミンは13種類(ビタミンA、B群、C、D、E、K)あり、今回はあまり聞きなれないビタミンKの話題です。 ビタミンKは人の体内で出血を止める働きに関与している重要なビタミンです。 血が血管の外に漏れ出した時に固まる作用を「血液の凝固能」と言いますが、ビタミンKが不足すると出血しても血液が固まらず出血が止まらなくなります。 頭の中の血管が破れ出血すると大変な影響を及ぼします。 大人では通常の食事(例;納豆はビタミンKたっぷり)でビタミンKを摂取できるので、ビタミンKが欠乏して出血傾向になることはほとんどありません。 しかし、生まれたばかりの赤ちゃんは食事でこのビタミンKを摂取することができないのでビタミンK欠乏性の頭蓋内出血や消化管出血を起こすことがあります。 母乳は栄養学的、免疫学的、母子のスキンシップなどメリットはとても多いのですが、残念ながらこのビタミンKが少ししか含まれていません。 そのため母乳とは別にビタミンKが含まれているシロップを飲ませてあげることが推奨されています。 スポンサーリンク 新生児の出血症状 新生児のビタミンK欠乏性の出血は第2-4生日に起こることが多いです。 出血は皮膚や消化管に多く見られます。 やや遅れて乳児期のビタミンK欠乏性出血は生後3週間から生後2ヶ月ころの母乳栄養児に発症します。 このころの出血の8割は頭蓋内出血となり、特に予防が重要ですね。 ケーツーシロップの投与方法 赤ちゃん用のビタミンK製剤である「K2シロップ(ケーツーシロップ)」を飲ませてあげます。 正期産でなんらかの合併症の無い一般的な赤ちゃんの場合は以下のように投与が推奨されています。 以下の注意項目に 「これらの3回投与ではビタミンK欠乏性出血の報告もあるので生後3ヶ月まではビタミンK2シロップを週1回投与する方法もある。 」とあるので現在は3ヶ月まで投与する方法が一般的となってきているようですね。 (日本小児科学会のビタミンK製剤投与の改訂ガイドラインより) 第1回目 出生後数回の哺乳が確立したことを確かめてビタミンK2シロップ1ml(2mg)を経口的に1回投与。 K2シロップは濃いため10倍に薄めて投与する方が良いでしょう 第2回目 生後1週間もしくは産科退院時のいずれかの早い時期に第1回目と同様に投与する。 第3回目 1ヶ月健診時 同様に投与する。 注意;1ヶ月健診時 ミルク(人工栄養)が主体である場合はそれ以降の投与は中止してもよい。 これらの3回投与ではビタミンK欠乏性出血の報告もあるので生後3ヶ月まではビタミンK2シロップを週1回投与する方法もある。 母体が納豆や緑葉野菜をたくさん食べると母乳中ビタミンK含有が増加するので、母体が積極的にこれらの食品を摂取することは勧められています。 助産院や自宅出産などでもこのようなビタミンK2シロップの予防投与が遵守されるべきです。 (以前、助産院で出産しこのビタミンK2がちゃんと投与されず頭蓋内出血を起こし問題となったことがありましたね。。。 ) スポンサーリンク.
次のもくじ• ケイツーシロップ(K2シロップ)は脳内出血の予防薬 ケイツーシロップは、 赤ちゃんに起こりやすい皮膚やへそ部、胃腸から出血を防ぐためのお薬。 ケイツーシロップには、ビタミンK2が含まれいてこのビタミンKが出血したときに血液を固まらせる働きがあります。 このケイツーシロップの働きで生後3か月頃までに起こりやすい 頭蓋内出血を予防できるため、 出生後は定期的にケイツーシロップの服薬が必要になります。 頭蓋内出血 頭蓋 とうがい 内にみられるすべての出血の総称であり、出血の部位により硬膜下出血、くも膜下出血、脳室内出血、脳実質内出血に分けられる。 引用元: ビタミンK不足が原因で脳内出血すると、死亡率15%、50%の赤ちゃんに後遺症が残るというデータもあるようです。。 ビタミンKが不足する主な原因 母乳によりビタミンKが不足する 母乳中のビタミンKの量はミルクの5分の1と少ないです。 母乳だけを飲んでいる赤ちゃんは、 ミルクを飲んでる赤ちゃんと比べビタミンKが不足がちになるので注意が必要です。 肝臓の異常によりビタミンKの吸収が悪くなる 栄養の貯槽する機能を持つ肝臓に異常がみられると、赤ちゃんに必要なビタミンKの吸収が悪くなります。 抗生剤の内服でビタミンKが欠乏する 抗生剤の種類によって服用することでビタミンKを作る腸内細菌が死んでしまい、ビタミンKが欠乏するとされています。 ケイツーシロップ(K2シロップ)の飲ませ方 ケツーシロップは原液で飲ませても問題ないですが、赤ちゃんが飲みやすいよう 白湯や母乳またはミルクに混ぜてあげるのがおすすめです。 飲ませるときに用意するもの• カップ(おちょこ、スプーン、哺乳瓶の乳首など) 私の産院では、10包入のエーザイのケイツーシロップ1箱の投与でした。 毎週投与だったので2ヶ月半飲ませていました。 こんな時どうする?ケイツーシロップの対処法 吐いてしまった ケイツーシロップを少し吐き戻してしまった場合は、赤ちゃんの様子をみながら問題ないか確認しましょう。 残っているケイツーシロップがあれば、少し間をあけてから飲まてあげましょう。 全部吐いてしまった場合は、かかりつけの病院に相談してみてください。 内服後にむせている 背中をさすってしばらく落ち着いて、様子をみて問題ないか確認しましょう。 問題ないようでしたら引き続き飲ませましょう。 予定日に飲ませられなかった 産後ついつい忘れがちなケイツーシロップの予定日。 産院から指定されている日にちが数日予定日とずれていても大丈夫です。 気づいたらすぐ飲ませるようにしましょう。 あまりにも日にちが経ってしまった場合は、医師に相談してみてください。 原液を飲ませてしまった 産院によっては原液で与えるところもあるため、問題ありません。 ただし、スティック包装から直接飲ませると誤飲や唇に傷がつく恐れがあるため哺乳瓶やスプーンに移してあげるのが好ましいです。 嫌がって飲まない 時間を置いて機嫌がいい時に再度飲ませるようにして見てください。 数日予定日とずれていても問題ないので、焦らずしっかり飲ませてあげることが大切です。 まとめ 今回は 産院に教えてもらったケイツーシロップの飲ませ方と、トラブルがあった時の対処法についてご紹介しました。 ついつい産院から処方されているケイツーシロップを赤ちゃんに飲ませるの忘れてしまった、赤ちゃんが吐き出してしまったなどの トラブルが起こった際は焦らず対処してみてください。 産院によっては方法が異なるかもしれないので、 不安な方は早めにかかりつけの産院で確認することをおすすめします。
次の