サン ジョルジョ マッジョーレ 教会。 イタリア旅行記 ヴェネツィア サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会

サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂 (ヴェネツィア)

サン ジョルジョ マッジョーレ 教会

サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の鐘楼(ベネチアの街を一望する穴場!) ベネチアのサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会はあまり知られていないですが、実はここの鐘楼はベネチアの街を一望する穴場なんです。 サンマルコ広場の鐘楼に観光客の行列ができていたら広場の対岸の小さな島へ水上バスで渡ってみましょう。 ベネチアの街を一望出来る隠れスポットなんです ベネチア(ベニス)の街は、船に乗って運河から眺めるのもいいですが、高いところから一望する姿もとても綺麗です。 この街を、高いところから一望出来るスポットというと、大抵の方は、ベネチアの中心である サンマルコ寺院(広場)の鐘楼が思い浮かぶと思います。 一般的な旅行ガイドでもよく紹介されていますよね。 でもこのあたりは、とても混み合っていることでも有名です。 スポンサーリンク 水上バスで小さな島に渡ります そんなに並ばずに鐘楼に登れるというのももちろん魅力的に感じましたが、その時の私は、教会と鐘楼が、 ベネチア沖の小さな島(サン・ジョルジョ・マッジョーレ島)にある、というロケーションに惹き付けられました。 サンマルコ広場から水上バスで容易に渡ることが出来るというものの、ベネチア半島から離れた小さな島に行くというのがなんとなく小さな冒険のように感じたんだと思います。 ということで私は、グランドキャナル大運河を走る水上バスでサンマルコ広場にたどり着いてすぐ、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島に渡れる2番の水上バスに乗り換えました。 一見、行くのが面倒に感じるかもしれませんが、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会はサンマルコ広場からも建物が見えますし、水上バスに乗るとほんの数分で着いてしまいます。 サン・マルク湾を水上バスで渡っていくのは爽快でしたよ。 それがですね・・・ちゃんと見ていないんです。 なんとなくざっと見て回った聖堂内に、こんな凄い絵があった事実を後で知ることになった私は、じっくり見て回らなかったことを後で後悔することになりました。 鐘楼はエレベーターで昇れます サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の鐘楼へ上るエレベーターは、聖堂の奥にありました。 教会の鐘楼というと、長い階段を地道に登っていくイメージが強かったのですが、ベネチアにある鐘楼は、このサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会のものも、それからサンマルコ広場のものも、エレベーターで昇れると聞いて、ちょっと拍子抜けしました。 さすが世界的にメジャーな観光地!とでも言いましょうか。 教会の鐘楼の階段は、まず間違いなく「急で狭くて登りにくい」と相場が決まっているので、登るのはもちろん大変なのですが、薄暗い階段を息を切らせて登り切った時に感じる達成感も好きだったりするんです。 でもまあエレベーターで登るのもその後の観光に余力を残しておけるので、それはそれで助かります。 料金についてですが、聖堂内は無料で見て回ることが出来ましたが、鐘楼のエレベーターは有料で6ユーロでした。 私が鐘楼に着いたのはお昼過ぎだったと思います。 シーズンオフだったこともあってか、エレベーターのカゴ内はほぼ満員だったものの、列などはありませんでした。 まるで海の上から眺めているようでした 鐘楼の上から見たサン・マルク湾を挟んで眺めるベネチアの街の景色は、ネット等での評判通り息をのむほどキレイでした。 見晴らし抜群でした。 真っ青な海に、長い歴史を感じる(年季の入った)シブい街が浮いているような風景は、少し神秘的だったりもします。

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サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の鐘楼(ベネチアの街を一望する穴場!)

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イタリア観光の目玉と言えば、世界遺産に登録されるエリアもあるほど美しい建築の街並み。 さまざまな建築様式の建物が今も残されていますが、専門用語が使われるため分かりにくいと感じる方もいるのでは。 この記事では、中世~近世に流行したロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロックの建築様式について、それぞれの特徴をご紹介します。 一部写真はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスに基づき掲載しています。 イタリア観光で知っておきたい、4つの建築様式を分かりやすくご紹介! イタリアをはじめヨーロッパを観光するとき、ほぼ必ず訪れると思われるのが、観光名所となっている数々の教会。 ガイドブック片手に、また現地ガイドさんの説明を聞きながら観光しても、建築様式の特徴を理解するのは難しい! そう思っていませんか? とりわけ「バロック」や「ルネッサンス」など、必ずと言って良いほど出てくる建築様式は、いくつかの教会を回っているうちに何が何だか分からなくなってきてしまうのが本音、という方もいることでしょう。 しかし、これらは特徴さえ理解してしまえば、面白いほど分かりやすく簡単に見分けることができます。 今回は、イタリアを訪れた際によく遭遇する4つの建築様式の特徴を、分かりやすくまとめてみました。 観光の前に知っておくと、「なるほど、だからこんな形をしているのか!」とうなずけるかもしれませんよ! 目次 クリックで各見出しに移動します。 11世紀~12世紀のロマネスク様式... ピサ大聖堂(ピサ) ロマネスクは11世紀~12世紀、古代以降西ヨーロッパ全域で最初に流行した様式です。 教会建築としては最も古いため、ロマネスク様式の教会は他と比べると簡素で高さも無く、武骨な印象です。 イタリアで見られるロマネスクの代表例は、斜塔で有名なピサの大聖堂。 ロマネスクのキーワードは、ズバリ次の3つ。 アーチの列• 重く分厚い壁• 少ない窓 これを踏まえて、ピサの大聖堂の外観を見てみましょう。 出典:Flickrより 参考写真のように、壁にずらりとならんだ装飾目的の"アーチの列"があります。 そして、この後に紹介する他の建築様式による教会と比べれば一目瞭然ですが、全体的に箱型で"壁が分厚い"ことが分かるでしょう。 "少ない窓"のキーワードは、内部に入るとよく分かります。 数が少ないだけではなく窓自体が小さいため、内部は仄暗い雰囲気となり、シンプルで簡素な印象を受けます。 ゴシック様式の特徴を表すキーワードは、次の3つとなります。 大きなステンドグラス ロマネスクの次に発展した様式と言うことで、ロマネスク様式では意識されていなかった"高さ"を、限界まで天に向かって伸ばしたような形をしています。 フランスのノートルダム大聖堂や、ドイツのケルン大聖堂などが代表的な建物で、いずれも世界遺産(区分は文化遺産)に登録されています。 しかし、 フランス発祥のゴシックはイタリアでは嫌われ、"(蛮族と呼ばれた)ゴート族のやり口のようだ"という皮肉から、「ゴシック」と呼ばれるようになったとされており、ゴシック様式があまり流行しませんでした。 ミラノの大聖堂も先の大聖堂に同じく、壁の外側には天を突き刺すかのような鋭い"尖塔"が並び、全体的に天に向かってそびえるような印象。 典型的なゴシックの特徴を表しています。 写真:Italyii(イタリィ)編集部 ゴシック様式の教会内部は、ロマネスク様式とは違って無数の細い飾り柱が天井まで伸びて交差し、ここでも視覚的な"高さ"を演出します。 また、大きな"ステンドグラスの窓"がたくさん見られるのも特徴です。 これらが合わさり、ゴシック様式の教会内部はロマネスク様式のそれよりも、明るく感じられる一方で強いコントラストが生じるため、荘厳な印象を受ける建築となっています。 写真:Italyii(イタリィ)編集部 出典:Flickrより 3. ルネサンス発祥の地としては、フィレンツェがとても有名です。 ルネサンス様式の理念は、かつて栄えた古代ローマや古代ギリシャなどの古典的な様式を復活させようということ。 学校の世界史や美術史で概要を学んだ、という方も多いのではないでしょうか。 さて、そんなルネサンス様式のキーワードは次の3つ。 古代神殿風• クーポラ(ドーム型の天井)• シンプルなデザイン 初期の代表例はもちろんフィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂ですが、分かりやすい例はヴェネチア、サンジョルジョ・マッジョーレ教会です。 ヴェネチアの海に浮かぶ、際立つ建築のサンジョルジョ・マッジョーレ教会。 写真:Italyii(イタリィ)編集部 サンジョルジョ・マッジョーレ教会を眺めると、古代ローマやギリシャの神殿のように列柱が三角屋根を支えています。 そして、凝りすぎずシンプルで合理的な造り。 また、ルネサンスに欠かせない丸いクーポラ、背後にちゃんと見ることができます。 それでは、初期ルネサンス様式の代表であるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の外観も見てみましょう。 こちらはサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の外観。 写真:Italyii(イタリィ)編集部 サンジョルジョ・マッジョーレ教会とはずいぶん外観が異なりますが、これは、後期ゴシック様式の時代から大聖堂部分の建築が始まり、初期ルネサンス様式の時代にクーポラが建てられたという歴史から、ゴシック様式の特徴が色濃く出ているのではないかと考えられます。 写真:Pixabay CC0 こちらはサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂を横から見た写真です。 建物の右側に建つクーポラが、初期ルネサンス様式で建てられていることが分かります。 17~18世紀のバロック様式:サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会(ローマ) 17~18世紀、ルネサンスのシンプルさに飽きてきたイタリアで新たに生み出された様式です。 こちらはルネサンスから一転して、これでもかとコッテリした装飾が彩ります。 代表例は、ローマのサンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会。 キーワードは次の3つです。 金や色大理石 バロック様式は、今回ご紹介した様式の中で最も分かりやすいと言えるでしょう。 入った瞬間に、「あ、これはバロックだ」と分かるはず。 まず、全体的にうねうねと熱に浮かされたような曲線が目立ち、彫像たちも動きがあります。 そしてよく言えば絢爛豪華。 悪く言えばどぎつく装飾過多。 金色や色大理石を使いとにかく豪華に彩られているのが特徴です。 イタリアの人々はゴシック様式を蔑称として使っていましたが、今度は、フランス側に俗悪趣味だと皮肉られ、"歪んだ真珠"という意味の「バロック」と呼ばれたのです。 出典:Flickrより 以上、イタリアでよく出会う4つの建築様式をご紹介しました。 こうして整理してみると、どれも同じに思えていた教会にも、それぞれ明らかな特徴を持つことが分かります。 教会を見学するときには、ぜひこのキーワードに当てはめながら外観や内部を見てみて下さい。 するとガイドさんの言葉にもうなずけて、これまでよりずっと教会見学を楽しむことができるでしょう。 【イタリアひとくちメモ】 イタリア建築をざっくり知識に入れておくと観光をもっと楽しむことができるでしょう。 イタリアという魅力に溢れた国。 「すべての道はローマに通ず」と言われる悠久の都ローマ、ルネサンス文化が開花し京都の姉妹都市でもある花の都フィレンツェ、ファッションの発信地、芸術の都ミラノ、世界にここだけしかないオンリーワンの水上都市ヴェネツィア、「ナポリを見て死ね」と言われるほど美しいナポリの街並み、「世界一美しい海岸」と言われるアマルフィ、おとぎの国のようなアルベロベッロ、イスラム文化が融合したシチリア島など、とても一度では味わいつくせないほど素敵な街がそろっています。 イタリアへのツアーもたくさんありますので、あなたに合ったオリジナルな旅を探してみてください。 <時間と費用>(目安)• 旅行日数:5~12日間• ツアー費用:約69,800円~約490,000円 まずはイタリアにどんなツアーがあるか探してみよう! この記事と一緒に読みたい関連記事.

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サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会/ベネチアの評判

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海に浮かぶ教会と水と共生する街~サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会とヴェネツィアと周辺の島々 「水辺の貴婦人」と呼ばれる美しさと落ち着いた佇まいの両方を備え持つ「サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会」は、ヴェネツィアの南に位置する島、サン・ジョルジョ・マッジョーレの大半を占めている。 海の上に浮かぶ要塞のようにみっちりと教会で埋まった島は、ヴェネツィアから水上バスで数分の距離にあることから、訪れる人も多い。 特に、高い建造物のないヴェネツィア周辺で、海からそびえるようにして立つ鐘楼は、対岸にあたるヴェネツィアの街を俯瞰するのにピッタリだ。 サン・ジョルジョ・マッジョーレ島と教会 サン・ジョルジョは「聖ジョージ」のこと。 悪の化身であるドラゴンを退治した伝説的聖人だ。 マッジョーレとは「最大」を意味するため、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会は、「聖ジョージのための最大の教会」を指す。 1566年に建設が始まった教会は1610年になってようやく完成。 鐘楼は18世紀になって付け加えられたものだ。 設計は16世紀を代表する建築家パッラーディオ。 「柱廊と入り口上部の調和」と「左右対称の柱の配置」が特徴だといわれている。 水上から見ておきたい教会正面 水上バスから眺める、青い海と空に挟まれた、白色と煉瓦色のコントラストが印象的だ。 島のほとんどが教会であるため陸地部分がほとんど見えず、海から教会が生えているような不思議な景観を作り出している。 上陸すると目の前がサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会だ。 真っ白なファサードは、ルネッサンス様式で、4本の列柱が2層を支えている。 水上の船からはファサード全体を捉えることができるが、いったん上陸してしまうと、建物の前から水際までの幅が狭く、地面からファサードの上に立つ銅像までを一つに視野に入れるのが難しい。 もちろん、写真に撮るのも難しい。 そのため、ファサード全体の写真を撮ろうと思うと、距離を取るために斜めからとなってしまう。 教会内部のみどころ 教会内は、左右対称に整えられている。 四角と円を組み合わせた柱に半円と円のドーム型天井が乗っている。 白とベージュでできた礼拝堂の重厚さに、海上の小島にこれだけの大きさ重さ天井の高さのものを建築する苦労がしのばれる。 正面祭壇の脇には、画家ティントレットの「最後の晩餐」と「マナの収集」が配されている。 バランスが美しい。 複数ある礼拝堂には、ヤコポ・バッサーノの「羊飼いの礼拝」などの素晴らしい絵画の数々が飾られ、教会に華を添えている。 天井はフレスコ画やモザイクで嵌めつぶされることがなく、やはりシンプルな白。 ほとんどの部分が白をベースとした石造りだが、ところどころに配された木の風合いとシンプルなモザイクに含まれる茶色が落ち着いた雰囲気を醸し出している。 教会は自由に無料で入ることができ、ミサが行われている時には、参加もできる。 マンガ好きなら「ジョジョの奇妙な冒険」の舞台になった場所として記憶しているかもしれない。 社会を捨て私たちと共に「旅人」になりませんか? 月収38万円~保障。 学歴・性別・年齢・経験 問いません。 旅が好きな人、旅人になりたい人を募集しています。 鐘楼からの眺め キリスト教国を旅していると、教会の多くが鐘楼を持ち、その高さからの景色が見たいがために急で果てしない階段を上り詰めることがある。 もちろんその甲斐はあるのだが、ここの鐘楼はエレベーター付き。 金額的にも、並ぶ列の長さも多くの観光地平均と比べると、ずっと旅行者にやさしい。 ただし、午後には観光客も増え、小さなエレベーターを待つ列はそれなりに伸びる。 朝早め、少なくとも午前中が狙い目だろう。 また、ヴェネツィアにはサンマルコ広場の大鐘楼があり、エレベーターもあるが、その利便さから長い列に並ぶ必要があること、また、鐘楼の窓に金網が張られていることから、ゆっくりと広々とした景色を楽しむなら、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の鐘楼のほうがおすすめだ。 教会は高さのある回廊でぐるりと囲まれているため、外側からは内部の様子を伺うことが難しい。 しかし、鐘楼の上からは、その構造も美しく整えられた庭の様子も覗くことができる。 さらには、水上からは遠すぎ、ファサード前からは、直近過ぎて見上げるのがつらい、屋根の上の銅像たちも、ここからなら近くにその姿を見ることができる。 ただし、その多くは後ろ姿となる。 対岸となる、ヴェネツィアのサンマルコ広場とその向こうに広がる煉瓦色の街並みも、絵葉書のようにコンパクトに見える絶好のビュースポットだ。 サン・ジョルジョ・マッジョーレ島への行き方 サンマルコ広場から東へ歩くとすぐのところにある、サンザッカーリアの停留所から水上バス(ヴォポレット)に乗る。 あっという間に到着する1つ目の船着き場が、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島だ。 泳ぎが達者であれば、自力でも行けそうな距離感だ。 ヴェネツィアのカナルと陸地 ヴェネツィアは、広大な沼地を灌漑することで人の暮らす環境が作られている。 もともと水嵩の多かったところは運河(カナル)になり、その周りを木の杭や石材で固めることで陸地を作っていった。 水の流れに合わせて作られた街なので、その結果、迷路のように出来上がったのだ。 「ヴェネツィアをさかさまにすると、森ができる」という言葉があるが、陸地とはいえ、元は沼地でありその地盤は弱い。 そのため、大量の丸太杭が打ち込まれていて、建物はその杭の上に建てられている。 この杭を森に見立てているのだ。 街全体は、ラグーナの外側にある長い砂州と海岸に作られた防波堤によって、海の浸水から守られている。 ヴェネツィアとラグーナと市域に含まれる島をつなぐ水上交通 ヴェネツィアは狭く、どこへでもほとんど徒歩で移動することが可能だ。 車の乗り入れは禁止されている。 自転車でさえ、使用範囲は限定されている。 以前はゴンドラと呼ばれる手漕ぎボートが現実生活でも活躍していたが、現在は観光用のみ。 水上はバスやフェリーが運航している。 そして、外海の島へ渡るのにもやはり船を利用することになる。 市民や旅行者の足である水上バスはヴァポレットと呼ばれ、ヴェネツィア島内の大運河・外周・近隣の島へのルートがある。 1回毎に支払うか、1日乗り放題・1週間乗り放題の パスなども販売されている。 ジューデッカ島 サン・ジョルジョ・マッジョーレ島と市街地の間に、細長い半島のような形で浮かぶ島。 ヴェネツィア市街地とは幅約400mのジューデッカ運河がある。 古くは「Spinalunga(長い棘)」と呼ばれていたこの島は、現在、ユダヤ人が住む島「ジューデッカ」と呼ばれるようになったが、ゲットーだったという確証はないという。 ジューデッカ島は、歴史的には大きな庭のある宮殿が建てられていたが、20世紀には船舶関連の工場などが立ち並ぶ工業地帯として発展した。 しかし、第二次世界大戦を経て、それらの産業は衰退し、島は再び閑静な高級住宅街としての姿を取り戻している。 近年は、セレブに愛される豪華ホテルやロッジも作られ、リゾート化が進んでいる。 ムラーノ島 ヴェネツィアから水上バスで10分ほど沖へ出たところにあるのが、ムラーノ島。 ガラス細工で有名な島だ。 日帰りもできるが、ホテルや感じのいいレストランもあるので、宿泊してゆっくりするのも魅力的だ。 大小合わせて200件ほどのガラス工房があるといわれる「ヴェネチアン・ガラス」で成り立つ島。 その歴史は1291年にヴェネツィアの住宅密集地にあったガラス工房の溶解炉が、火災の原因となることを懸念し、ガラス職人たちが一斉にムラーノ島へと移住させられたことに始まる。 港につけばもう目の前がヴェネチアン・ガラスの工房やショップの立ち並ぶ通り。 ショップに置かれているのは、芸術作品のような製品から小さなビーズや置物などの小物までさまざま。 見ているだけでも楽しいが、予算に合わせた土産を買いたくなる。 ただし、「ヴェトロ アルティスティコ ムラーノ」 Vetro Artistico Murano の商標マークがない店の商品は、ムラーノ島で作られていない可能性があるので注意。 ショップと混じって並ぶ工房も、気軽に見学させてくれるし、ムラーノガラス博物館では、ヴェネチアン・ガラスの吹きガラス技術の歴史を学べる。 アンティック・ガラスの製品も展示されていて、見ごたえがある。 島にはこのほか、「サンティ・マリア・エ・ドナート教会」のモザイクや、ジョヴァンニ・ベリーニの絵が飾られた「サン・ピエトロ・マルティーレ教会」があり、見逃せない。 ブラーノ島 ブラーノ島はヴェネツィアから約8キロ、1時間弱の水上の旅でたどり着く。 4つの小さな島が集まった群島であり、それぞれは橋でつながっている。 運河のある街並みはムラーノ島にもヴェネツィアにも似ているが、細い運河沿いに鮮やかなオレンジや黄色、ピンクなどの家が立ち並ぶ明るさがあり、裏道へ入ると観光地化されていない生活感も感じることのできる不思議な島だ。 このカラフルな壁は、観光用ではなく、漁師たちが帰ってくるのを明るく迎えるためのものだったとか。 島の古い歴史によると、各家が塗る色は、島の議会によって決定されていたらしい。 ブラーノ島は、レース編みで有名だ。 島のあちらこちらでレース編みをしながら、店番をする年配の女性たちの姿を見かける。 その姿ははるか昔から変わっていないという。 また、平均年齢の高さはヴェネツィア共通の現象だ。 見事な細かいレース作品は、非常に高価。 メインストリートであるバルダッサーレ・ガルッピ通りには、レース商品を扱う店が並んでいる、また、古い学校の校舎を利用したレース博物館では、細かい作業であるレース編みの技術が紹介されている。 通りの外れには、傾いた鐘楼があり、15世紀に建てられたブラーノ島の歴史的モニュメントとして大切にされている。 サン・ミケーレ島 ヴェネツィアの墓地として存在する島。 15世紀に建てられた「サン・ミケーレ・イニーゾラ教会」や「サン・クリストーフォ教会」があり、宗派ごとの墓地を守っている。 リード島「リード・ディ・ヴェネツィア」 映画「ベニスに死す」の舞台として知られる島で、ヴェネツィアの南に細長い姿で横たわっている。 毎年秋にヴェネツィア国際映画祭が開催されることでも有名。 「ベニスに死す」では、主人公の老人がヴェネツィアを訪れ、偶然出会った少年の美しさに惹かれる。 疫病に感染した老人は化粧を施した異様な姿で、少年を求めて街を徘徊し、最後には海辺で少年の姿を見つめながら死んでいく、というもの。 1971年の作品だが、ヴェネツィアの明るい面と暗い面が少年と老人を象徴するような映画だ。 名作中の名作なので、リード島に興味のある人は見ておくといいだろう。 トルッチェロ島 周辺地域の中でももっとも古代から定住者がいた島であり、5. 6世紀には2000世帯を超える住民で栄えたという。 そのため、年代の古い教会が残されていて、「サンタ・マリーア・アッスンタ聖堂」は、10~11世紀頃に現在の姿に改築されたと考えられている。 入り口にあるビザンティン様式のモザイクで描かれた最後の審判が見もの。 最後に サン・ジョルジョ・マッジョーレも、周辺の島々も、コミュニティ的にはヴェネツィアに属する。 ツアーでは、ヴェネツィア内部の観光だけでも十分に何日も楽しめる。 しかし、ほんの数分から数十分水上バスに揺られるだけで、一味違ったヴェネツィアの一面を目にすることができるだろう。 それぞれの島が持つ歴史と特色は、何百年も続いてきたものである。 テーマパークなどとは異なる、ホンモノの存在感に目を奪われる思いだ。 そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? 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