株価ではアサヒの勝利! アサヒやサントリーはキリンに追いつくために、魅力的な商品を発売したり、買収等の投資を行って、売上や利益を増加させてきました。 しかし、キリンが営業利益で3位にまで落ちたのは、他社の売上や利益が増加したという理由だけでしょうか? 一般的には暑ければ銘柄は関係なくビールは売れます。 ハイボールブームになれば、キリンのウイスキーも少なからず販売量は増えます。 それにも関らず、アサヒやサントリーが売上を伸ばしている一方で、26年12月期にはキリンの売上が前年比で減少しています。 どうしてキリンの売上だけが減少したのでしょうか? その理由の一つは、飲食店における販売提携と考えられます。 毎試合4万人前後の観客が集まる、阪神タイガースの本拠地甲子園球場ですが、内野席のビールの売り子はアサヒビールしかいないことをご存知ですか? 外野席や、一部の売店ではキリンビールの販売もありますが、売り子のほとんどがアサヒです。 また、餃子の王将はアサヒビールが出資をしているため、飲み物のメニューはすべてアサヒです。 ビール、チューハイ、ウイスキー、ソフトドリンク、すべてアサヒの商品しか販売していません。 このように、飲食店と販売提携すると、ビールだけでなくすべての飲み物を販売できるため、ビール会社は非常に儲かります。 それでは、もし提携先を他社に奪われてしまったらどうなるでしょう? 甘太郎、贔屓屋などを展開するコロワイドは、これまでサントリーを独占販売していましたが、2014年よりすべてアサヒに変わりました。 はなの舞などを展開するチムニーは、キリンを販売していましたが、アサヒが約2倍の出資を行ったために、アサヒを販売するようになりました。 庄やなどを展開する大庄も、サントリーを販売していましたが、アサヒの出資比率が増加したため、アサヒを販売しています。 また、アサヒにシェアを奪われたサントリーですが、キリンの独占だった鳥貴族では、すべてサントリーに変更しました。 このように、飲食店の販売提携先の変更は他社のシェアを直接奪うために、各社の業績順位が大きく変動する要因といえます。 販売提携先の状況を見ると最近は、アサヒ、サントリーに勢いがあって、キリンに元気がないため、キリンの売上が減少しているのかもしれません。 以下のチャートは過去5年間のアサヒ、キリン、サッポロの株価推移です。 (サントリーは上場していないので、表示していません。 )これを見ると一目瞭然ですね。 アサヒに勢いがあって、キリンに勢いがありません。
次の今回は国内種類大手アサヒグループホールディングス アサヒビール の業績と株価についてみていきます。 アサヒグループホールディングス アサヒビール はアサヒスーパードライで有名ですが、ここもとは国内事業があまり芳しくありません。 いっぽう海外事業は非常に好調に推移しています。 そうした部分を踏まえて、まずはアサヒグループホールディングス アサヒビール の事業内容から見ていきます。 アサヒグループホールディングス アサヒビール の事業内容 アサヒグループホールディングス アサヒビール はビールなど酒類事業を中心に、アサヒ飲料における清涼飲料水事業、食品事業、国際事業などを行っている持ち株会社です。 主力商品は、アサヒスーパードライ 80年代に発売されるや、瞬く間に大ヒットとなり、現在に至るまでビール界のトップシェアブランドとして、日本を代表するビールとなっています。 人によっては、これをビールと感じない人もいるようです。 アサヒビールの市場シェア 37. 4% アサヒグループHD資料より こうやってみてみると、アサヒスーパードライは凄まじかったことがよくわかる。 それまでトップを走ってきたキリンが、一気にシェアを落としている。 4%ですが、このほとんどがアサヒスーパードライとなっています。 アサヒスーパードライの売上が海外で伸びている。 資料はアサヒグループHD決算資料より とくに中国および東アジア地域。 アサヒグループホールディングス アサヒビール の国際事業・・・ビッラ・ペローニ、ロイヤル・グロールシュ、ピルスナー・ウルケル 2016年、サブミラー SAB Miller をアンハイザーブッシュインベブが買収するにあたり、独禁法の観点からサブミラーの一部事業が売却されることになりました。 それをアサヒグループホールディングス アサヒビール が買収し、子会社化したことで同社の国際部門は本体に匹敵する規模の大きさとなりました。 ブランドとしては、ビッラ・ペローニ、ロイヤル・グロールシュ、ピルスナー・ウルケルなどであり、どれも利益率が二桁をたたき出す優良資産です。 7%増、営業利益12. 7%増と好調 ただ、中身をみるとちょっと景色がかわってみえます。 アサヒグループホールディングス アサヒビール のセグメント別業績 【2502】アサヒグループホールディングス 2018年Q4決算 資料は同社決算資料より セグメント別にみると、国内事業部門の苦しさがよくわかる。 国際事業部門は良好にみえるが、前年にくらべて通期寄与による分がある事には注意。 売上の減少が利益の低下につながっており、非常に好ましくない状況です。 食品事業は増益ですが、全体からみると小さなセグメントであり、業績寄与は小さいです。 その反面、国際事業が非常に好調にみえます。 これは前年は9カ月しか載ってない事業部門が通期寄与したことが背景にあるため、やや計算が難しい部分がありますが、とりあえず、海外事業の業績は好調と思われます。
次のその後、競合他社もこぞってドライビールを発売、「ドライ戦争」という言葉は流行語にもなりました。 同社が一から作り上げた新しいビールの味は、それから30年以上経った現在も人々に愛されています。 同社グループはビールだけでなく、カルピスや十六茶、MINTIAなどおなじみの清涼飲料やお菓子を販売しています。 その後、競合他社もこぞってドライビールを発売、「ドライ戦争」という言葉は流行語にもなりました。 同社が一から作り上げた新しいビールの味は、それから30年以上経った現在も人々に愛されています。 同社グループはビールだけでなく、カルピスや十六茶、MINTIAなどおなじみの清涼飲料やお菓子を販売しています。 【ご注意】『みんなの株式』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。 また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc. 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。 『みんなの株式』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。 これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。 これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。 投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。 また、『みんなの株式』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。
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