日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。 現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。 妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 妊娠したら、つわりが始まるなど、体に様々な体調変化が起こります。 食事もままならず、つらい時期もあり、しかし赤ちゃんのためにも必要な栄養はできる限り摂取したいですよね。 そこで今回は、妊婦さんはどのような食事を摂れば良いのか、妊娠初期から積極的に摂りたいおすすめの食べ物とあわせてご紹介していきます。 妊婦になったら、食事はどうすればいいの? 妊娠したら、口から入るものは良くも悪くもすべて赤ちゃんに影響を与えるもの。 想像するだけで今まで通りの食事で良い、なんていうことはなさそうですよね。 世の中にあふれている、添加物や保存料、着色料は大人の体には耐えられる量でも小さな赤ちゃんには大きな影響を与えてしまう可能性もあるので、外食やお惣菜などは控え、できるだけ自然のものを調理した食生活にしたいものです。 そこで、せっかく自分で作るのであれば、赤ちゃんの発育に良い食材や妊婦さん自身の体調を整える食材を積極的に使って日々の食事を考えていくことをおすすめします。 妊娠初期から摂りたいおすすめの食べ物は? それでは具体的に、妊婦さんはどんな食べ物を食べるといいのでしょうか。 具体的なおすすめ食材を挙げていくので、今後の献立作りの参考にしてくださいね。 緑黄色野菜 まずは、妊娠していなくても毎日摂りたい緑黄色野菜。 健やかな体作りには必須の食品です。 妊娠中に必要な、葉酸・ビタミン・カルシウム・鉄分・食物繊維などを豊富に含んでいるので積極的に摂取しましょう。 特に葉酸は、胎盤の細胞増殖に必要なDNAの合成を促してくれるので、胎児の脳や神経、心臓などの様々な器官が作られる妊娠初期から摂りたい栄養素です。 葉酸は、モロヘイヤやほうれん草などの青菜類に多く含まれています。 特にほうれん草は、妊娠中に不足しがちな鉄分も豊富なので、おすすめの食材です。 関連記事 海藻類 海藻には、鉄分やカルシウム、食物繊維が多く含まれています。 ひじきや青のり、わかめ、もずくなどの海藻類はカロリーも低く、あっさりとして食べやすいので妊娠初期のつわりの時期でもチャレンジできそう。 煮物やサラダ、お味噌汁など調理法が豊富なので、毎日のご飯にとりいれやすいのも嬉しいですね。 妊婦さんにとって良い食材ではありますが、摂りすぎには注意してくださいね。 関連記事 つわりがひどい妊娠初期の食事方法は? 胃の不快感や吐き気を伴うつわりのときは、十分に食べられなくてもあまり気にせず、「食べたいときに、食べたいものを食べる」という方針で食事をするように心がけましょう。 食べられるときには、良質のたんぱく質、鉄、カルシウム、食物繊維を中心に、無理せず摂取するようにしてください。 できればしっかりとした食生活を送りたいものですが、この時期の赤ちゃんはまだ小さく、ママからの栄養が不足するということはあまりありません。 しかし、頻繁に嘔吐してしまうなどする場合、脱水症状を防ぐためにも、水分だけはこまめに摂るようにしてくださいね。 妊娠中の食事で注意したい食べ物は? 冒頭でも述べたように、妊娠中の食べ物には気を遣わなければいけないもの、食べない方が良いものもたくさんあります。 ここでは、事前に知っておきたい妊娠したら注意したい食べ物を具体的にご紹介します。 アルコール・カフェイン この二つは代表的なものなので、知っている人も多いですよね。 妊娠中にアルコールを摂取すると胎児に障害を引き起こす「胎児性アルコール症候群」というものにかかる可能性があります。 また、カフェインには流産や死産を引き起こすリスクと、胎児の発育を阻害する可能性があります。 ただしカフェインに関しては、1日コーヒー1杯程度であれば、影響はないともいわれています。 関連記事 塩分 妊娠中は、「胎児発育不全」「胎児機能不全」を引きおこすことがある「妊娠高血圧症候群」にかかる妊婦さんも多くみられます。 この妊娠高血圧症候群にならないためには、塩分の摂りすぎに注意しなければいけません。 成人女性の塩分摂取量が1日に9. 4gまでというのに対し、妊婦さんは1日に7gまでに抑えなければいけないといわれています。 ビタミンA 体の抵抗力を高め、皮膚などを健康的に保つためには欠かせないビタミンAは、継続的に過剰摂取をすると、赤ちゃんの奇形発症率が高くなることが報告されています。 鉄分が豊富な食材として代表的なレバーにもビタミンAが多く含まれているので、食べ過ぎに注意しましょう。
次の超妊娠初期や妊娠初期には体に大きな変化が起こります。 排卵日を過ぎると、体は妊娠に備えて黄体ホルモンの分泌を活性化させます。 女性ホルモンの分泌が活発になることにより、体にはこれまでになかったさまざまな変化があらわれ、体調の変化だけでなく、精神的にも不安定になってしまいます。 妊娠初期の辛い症状といえば「つわり」。 これまで大好きだった食べ物がのどを通らなくなることもあれば、反対にこれまではどちらかというと嫌いだったものが異常に食べたくなったりと、妊娠初期は食べ物の嗜好に大きな変化があらわれます。 食欲に関しても同様に変化があらわれ、妊婦さんによっては食欲が異常に増す方もいれば、食欲不振に陥りまったく食べ物が食べられなくなる妊婦さんもいます。 どうして食欲に変化が出るのか、その原因や対処法など、妊娠超初期~妊娠初期の食欲について知っておきたいことをご紹介します。 妊娠初期の食欲の変化 妊娠中を通してとくに食欲に変化のあるのが、この妊娠初期。 妊婦さんによっては、妊娠超初期と呼ばれるきわめて早い時期から、食欲に変化を感じます。 食欲に変化とは具体的にどのような状態を指すのでしょうか。 食欲に変化と書いたのは、妊婦さんごとに食欲のあり方が異なるからです。 妊娠したとたんに食欲がなくなる方もいれば、逆に何かしら食べ物を口にしていなければ気持ちが悪くなる方もいます。 妊娠初期に食欲がなくなるか、それとも食欲が増加するか、これは妊婦さんの体質やホルモン分泌の変化に対する体の反応次第。 また同じ人であっても、妊娠のたびに毎回同じことを経験するとは限りません。 はじめての妊娠のときには食欲がなく何も食べられなかったのに、2回目の妊娠のときにはいわゆる「食べつわり」で、食欲を抑えられずにとにかく食べ続けてしまった、という方もいます。 基本的には妊娠初期の食欲の変化は主に2パターン、食欲がなくなるタイプと食欲が増加するタイプです。 以下にそれぞれの特徴について見ていきましょう。 妊娠初期に食欲不振になる場合 食べ物を見るだけでむかむかしたり、吐き気を覚えるため食欲をなくしてしまいます。 食欲不振は妊娠初期のつわりの代表的な症状ですが、食欲不振は往々にして吐き気や嘔吐、そして便秘の症状を併発します。 食欲がなくなるといっても、その程度には差があります。 なんとなく食欲が沸かないけれども、一応三食食べられるという程度ならさほど支障ありませんが、中には日常生活に支障を来たすほどひどい状況になる場合もあります。 食べ物を見るのもいや、匂いを嗅いだだけで気持ちが悪くなる、さらには水を飲み込むのも辛い思いをする妊婦さんもいます。 食欲がなくても無理矢理食べたほうがいい? 妊娠初期に食欲がなくなると、おなかの胎児に悪影響があるのでは?と心配になりますが、無理矢理食べても吐いてしまうだけで、これでは逆効果です。 嘔吐は体力の消耗につながります。 妊娠初期に食欲がなくなった場合は、食事の内容や食べ方を工夫しなければなりません。 妊娠初期に食欲が増加する場合 食欲がなくなる妊婦さんがいる一方で、反対に食欲が俄然旺盛になり、とにかく食べていないと落ち着かない方もいます。 妊娠初期の食欲増加にはいくつかのパターンがあります。 もっとも多いのが「食べつわり」と呼ばれるもの。 ムカムカと気持ちが悪いため、食べ物を口に入れていたほうが楽に感じてしまいます。 もう一つのパターンは妊娠を機に純粋に食欲が増加するパターン。 食べ物の嗜好が変わり、これまでとは違う食べ物が欲しくなったり、食べられる量が急に増えたりします。 妊娠超初期に食欲に変化を感じたら 妊娠超初期と呼ばれるのは、妊娠0週から4週目ごろをさします。 妊娠週の数え方は最後に生理が始まった日が基本ですので、受精・着床が起こるのは早くても妊娠3週目の後半になります。 つまり妊娠超初期の前半は、まだ排卵も起こっていないということになります。 妊娠超初期になんらかの症状があらわれるとすると、それは着床が起こってからということになりますが、早い方はこのころから妊娠の症状を感じ始めます。 妊娠超初期の食欲の変化 妊娠超初期から妊娠の兆候を感じる方もいるようです。 症状を感じる時期は生理予定日よりも少し前からで、食欲の急激な増加、眠気、だるさや疲れといった症状を感じる方が多いようです。 妊娠超初期にこのような症状があると、妊娠しているかも?と考えてしまいますが、この時点では妊娠しているかどうか、確定することは出来ません。 市販の妊娠判定薬を使うタイミングは生理予定日の一週間後から、また産婦人科での検査で妊娠が確定できるのもこのころからになりますので、妊娠超初期に妊娠したかな?と思われる症状がある場合には、市販の薬などを軽々しく飲むことがないよう気をつけましょう。 生理前後の食欲の変化 妊娠超初期の体調の変化は生理前の症状に似ていますので、症状だけをもとに妊娠しているかどうかを判断することは出来ません。 生理前の症状にも個人差があり、異常な眠気を覚える方もあれば、食欲の増加・減退を感じる方もいます。 生理周期によりさまざまな変化を受ける女性の体、排卵日以降の二週間ほどは高温期と呼ばれています。 この時期は妊娠に備えて体にさまざまな変化があらわれる時期で、食欲の変化もその一つになります。 妊娠初期・妊娠超初期に食欲に変化がある理由とは? 妊娠初期に食欲に変化があらわれる主要な原因は、妊娠を機に黄体ホルモンの分泌量の増加にあります。 黄体ホルモンは妊娠を成立させ、維持していくのに必要不可欠なホルモン。 黄体ホルモンのはたらきやメカニズムについて詳しく見ていきましょう。 黄体ホルモンと卵胞ホルモンの分泌 排卵を促すはたらきを持つ卵胞ホルモンの分泌がピークを迎えるのは生理周期の二週目。 この時期は排卵に向けての準備が行われ、お肌の調子も良く、体力的にも精神的にもベストな時期だといえます。 卵胞期のあとに訪れるのが黄体期。 黄体ホルモンの分泌が増加し、これにより基礎体温が上がり、身体的な不調だけでなく、精神的にもイライラや焦燥感を覚えることがあります。 妊娠初期の症状について 身体的な不調としては便秘や肩こり、むくみやほてり、眠気、そして食欲の減退や増加など。 黄体ホルモンの分泌量の増加とともに、体の不調も増していきます。 黄体ホルモンには子宮の収縮を防ぐはたらきもありますが、そのため胃腸のはたらきを弱めてしまうことがあります。 胃腸のはたらきが弱まるせいで、胃のもたれやムカつきを感じてしまい、これにより食欲に変化が起こるとも考えられています。 妊娠初期の食欲不振の対処法 妊娠初期はおなかの胎児の成長にとって非常に重要な時期。 この時期に食べ物がのどを通らないと、おなかの赤ちゃんに差し障りがあるのでは?と不安に思う方もいるでしょう。 しかし胎盤が形成されるまでの妊娠初期の間は、胎児はへその緒ではなく、卵黄嚢と呼ばれるものから得ていますので、食欲不振でごはんが食べられないからといって、赤ちゃんの発達に問題が生じることはありません。 どうしても食べたくないのに無理して食べようとすると、さらに気持ちが悪くなり、最悪の場合嘔吐につながります。 妊娠初期に極端な食欲不振に陥ったら、無理して食べるのではなく、食べ方を工夫するようにしましょう。 栄養バランスの取れた食事 妊娠初期の食欲不振は「吐きつわり」の可能性が高いので、中には食べ物を見るだけで、吐き気を覚える妊婦さんも少なくありません。 無理して食べる必要はありませんが、妊婦さん自身の体力を消耗させないためにも、栄養バランスの取れた滋養のある食べ物を摂ることが必要です。 一つの栄養素だけに偏らず、必須栄養素を満遍なく摂るようにしましょう。 とくにビタミン、葉酸、ミネラル、鉄分、カルシウムなど、妊婦さんにとって重要な栄養素が不足しないよう、注意しましょう。 食べられそうなものを少量ずつ食べるようにする 妊娠初期の食欲不振は往々にして嗜好の変化も伴ってあらわれます。 もともと嫌いな食べ物はいうまでもなく、これまで大好物だったものも食べられなくなるため、食べられるものが何もない!と精神的にも追い詰められる方もいます。 食べたくないものを無理して食べようとしても、さらにムカムカが激しくなるだけです。 吐き気と食欲不振が同時にあらわれているようならば、無理せず食べられそうなものだけを少しずつ食べるようにしましょう。 匂いの強いものや刺激の多いもの、熱々の食べ物は避ける 妊娠初期のこの時期、普段はまったく気にならない食べ物の匂いに我慢できない、という妊婦さんが大勢います。 妊娠していないときはまったく感じなかった食べ物の匂い、炊きたての白米の匂いを嗅いだだけで、吐きそうになるという体験談もよく耳にします。 食べ物は冷まして食べると楽 熱々でほかほかと湯気が立っている食べ物は、とくにムカムカを誘発してしまいます。 食べ物の匂いを嗅いだだけで気持ちが悪くなる方は、出来るだけ湯気の立つほど熱い食べ物を避けるようにしましょう。 熱いままだと食べられないものでも、冷たくしてあると意外に食べられることがあります 白米はおにぎりで ごはんなら炊き立て熱々ではなく、おにぎりにして冷ましておくと、つわりがひどいときも比較的食べやすくなります。 汁物やスープ類も同様に、熱々ではなく、少し冷まして食べるようにすると多少なりとも吐き気をコントロールすることが出来ます。 妊娠初期の食欲増加の対処法 妊娠初期に吐きつわりで食欲がなくなる方がいる一方で、「食べつわり」に代表されるように、何かしら口にしていないとムカムカ感が収まらないため、気がついたら食べているという悪循環に陥る方もいます。 黄体ホルモンのはたらきにより、子宮には栄養分のたっぷりある血液が集められ、体全体が妊娠を継続するために必要な体勢に入ります。 体力を温存し、妊娠に相応しいコンディションを保つため、体は養分のある食べ物を必要とします。 妊娠初期のつわりの表れ方には個人差がありますので、この時期食欲が増加する妊婦さんも大勢います。 ストレスも食欲増加の原因 ホルモンバランスが崩れていることに加えて、この時期は自律神経のバランスも崩れやすいため、ストレスを溜め込みやすくなります。 ストレスもまた、妊娠初期の食欲増加の原因の一つ。 イライラや焦燥感、気分の落ち込みを食べることで解消させようとするため、食べすぎてしまうことがあります。 胃が満腹になるまで食べてしまう 妊娠初期のつわりで気持ちが悪いにも関わらず、胃が空っぽになるとさらに気持ちが悪くなるために、食欲に歯止めがかけられず、食べ続けてしまう方もいます。 妊娠初期は自律神経のバランスの乱れにより、胃酸の分泌が減ることもあれば、また逆に胃腸のはたらきを促進させるため、胃酸の分泌が増えることもあります。 胃酸の分泌量の増減により、妊娠初期の食欲に変化があることを覚えておきましょう。 太りすぎに注意 妊娠中の太りすぎにはさまざまなリスクがあるといわれています。 太りすぎは高血圧を招くだけでなく、出産が長引くことにつながることもあります。 妊娠中の体重増加がどの程度まで許されるかに関しては、身長や体重などにより異なりますが、平均的には10キロ前後の増加に留めておくのがよい、とされています。 少量ずつ食べるようにする 食欲が旺盛で空腹を感じやすい方は、出来るだけ一度にたくさんの量を食べないようにしてください。 一度に食べる量を決め、まだ食べられると感じてもそのまま食べ続けないようにしましょう。 栄養バランスに気をつける 妊娠初期の食欲の変化は、単に食欲がある・無いだけではありません。 食べたいもの・食べたくないものという嗜好の変化もあらわれ、中には甘いものやスナック菓子のようにカロリーが高いものばかり食べてしまう方もいるようです。 どうしても食べたいときに無理矢理我慢する必要はありませんが、デザートやお菓子ばかりを食べていると、栄養に偏りが出てしまいます。 食事メニューを考える際には栄養価が高く、ヘルシーな食材を取り入れるようにしましょう。 栄養バランスを考えて、すべての栄養素を満遍なく摂取するようにしましょう。 まとめ 妊娠初期の食欲増加・不振に関して知っておきたい情報をご紹介しました。 妊娠初期というと、吐きつわりのように吐き気がするために、食欲がなくなり何も食べられないという状態をイメージしてしまいますが、実際には妊娠超初期から食欲が旺盛になり、とにかく食べてばかりいるという妊婦さんもいます。 妊娠初期・超初期の食欲の変化の原因を知り、それに対する対処法を身に付け、妊娠初期のデリケートな時期を上手に乗り越えましょう。
次の心拍確認はいつできる? 早い人で妊娠初期の5週目後半 産婦人科の検査で心拍確認ができるのは早い人で妊娠初期の5週目後半から。 心拍が確認できるまでは個人差があるので、妊娠5週目から8週目くらいでは病院で何度も繰り返し検査することもあります。 まずは胎嚢確認まで気をつけること 心拍確認の前に赤ちゃんの居場所となる袋である胎嚢(たいのう)をエコー検査で確認します。 (胎嚢確認) 「」でもお伝えしてるように、胎嚢確認の時期は妊娠4週後半~妊娠5週頃。 心拍確認を迎えるためにも、まずは胎嚢確認を無事迎えるようにしてください。 胎嚢確認まで気をつけることは冷えと姿勢。 絶対に下半身を冷やさない・ずっと座った状態はお腹が張りやすいのでときどき姿勢を変える・立つ・もたれて楽な姿勢をとる、など心がけてください。 心拍確認までに気をつけること 出血(流産予防) 妊娠初期はまだ子宮内が不安定な時期、そのため出血を起こる場合があります。 おりものに茶色やオレンジ色、赤褐色の血が少量出るケースではそれほど心配はいりませが、大量に血が出たときは流産の危険性があるのですぐに産婦人科医に診てもらいましょう。 腹痛(流産予防) 徐々に子宮も大きくなるため、子宮の筋肉が伸びる・子宮を支える靭帯が引っ張られる、などが原因で腹痛を感じることがあります。 強い腹痛や出血も伴う場合、流産の危険性があるのですぐに産婦人科医に診てもらいましょう。 おりものの色(流産予防) 妊娠初期に見られる茶色・オレンジ色・ピンク色のおりものは古い血液で変色したものです。 出血は流産の可能性があります。 流産リスクを避けるため普段と違う変化がないか?チェックしましょう。 水分補給 妊娠初期はつわりによる食欲不振によって食べ物を受けつけにくくなることがあります。 脱水症状にだけはならないよう水分だけはこまめにとってください。 葉酸不足 葉酸不足はお腹の赤ちゃんが神経管閉鎖障害に掛かるリスクを高めます。 参考出典:、、 偏食 妊娠中は偏ることなくバランスのよい食事を心がけてください。 なお、妊娠初期のつわりで食欲不振になった場合は無理をせず食べたいものを食べることを優先してください。 食べ過ぎ 昔から妊娠中はたくさん食べたほうが良いと言われていますが体重の増え過ぎは妊娠性高血圧症候群、妊娠糖尿病、難産を発症するリスクを高めます。 食べ過ぎないよう体調管理にご注意ください。 避けるべき食材(妊娠初期に避けたい食材) ・大型回遊魚 クロマグロ、メカジキ、キンメダイなど メチル水銀の含有量が多いため赤ちゃんの中枢神経に悪影響を及ぶす可能性があります。 週に1回で80gまでに抑えましょう。 ・レバーやうなぎ 動物性ビタミンA レチノール の含有量が多いため、妊娠初期に過剰摂取すると赤ちゃんに奇形が起こる危険があります。 ・ひじき 発がん性リスクのある無機ヒ素が含まれているので妊娠初期に食べるのは避けましょう。 薬(赤ちゃんへのリスク) 妊娠4~7週までは赤ちゃんの器官形成が行われる重要な期間(絶対過敏期)のため、薬の服用は避けましょう。 妊娠4週までは赤ちゃんの器官形成が始まっていない時期なので薬の影響は受けにくいとされていますが、残留性のある薬もあるので服用するのは避けてください。 参考: 運動 妊娠初期の運動で流産はないと考えられていますが、正常妊娠の診断がでるまでは激しい運動(バレーボール、フットサルなど)は避け、安静に過ごしてください。 つわりがおさまる安定期に入ってから運動すると安心です。 早期に起こった流産の原因で最も多いのが赤ちゃん自体の染色体等の異常です。 つまり、受精の瞬間に「流産の運命」が決まることがほとんどです。 この場合、お母さんの妊娠初期の仕事や運動などが原因で流産することは、ほとんどないと言って良いでしょう。 出典: 姿勢 ・座 っているとき あぐらは股関節も早くから柔らかくしておくのに良いですが、足を組むのは骨盤から歪んでくるので避けましょう。 ・寝ているとき 仰向けで寝ると酸素や血流が全身に行き渡らなくなり、息苦しくなってくるので避けましょう。 おすすめは「シムス位」です。 うつ伏せに寝て顔は左を向いて左足を軽く曲げる寝る姿勢で全身がリラックスできて寝つきも良くなります 関連記事 行動範囲 激しい運動ができなくなってジムに通えない・お酒を飲む女子会や仕事に行けない、など行動範囲が限られてくるのでストレスが溜まりがち。 ですが、ゆったり過ごして限られた期間にベビー服やベビーグッズを買う・お産に向けて情報を集める、などで体に負担を掛けずにお過ごしください。 ストレス ストレスが溜まると体調を崩してお腹の赤ちゃんに悪影響。 趣味を満喫する・つわりが始まる前に好きなものを食べる、などストレス解消を心がけてください。 冷え 冷えは子宮や卵巣に悪影響。 他にも、ホルモンバランスを乱す・代謝低下の要因にもなります。 レッグウォーマー・マタニティ腹巻き・湯船にゆっくり浸かる、などで冷え対策を行ってください。 関連記事 貧血 妊娠すると• 血液量が増加しますが赤血球自体は増えない• お腹の赤ちゃんが母体から鉄分を取り入れる が原因となり貧血になりやすくなります。 そのため立ちくらみや息切れを起きやすくなるので激しい運動や急に立ち上がるのは避けてください。 たばこ・アルコール たばことアルコールは流産のリスクを高めます。 心拍確認まではもちろん、妊娠中は控えてください。 自転車の運転 妊娠してホルモンバランスが変化すると反射が遅れることがありますし、ペダルをこぐとお腹が張りやすくなるので普段どおりの運転が難しくなります。 なるべく平坦な道を選ぶ、スピードは出しすぎないように安全運転を心がけましょう。 車の運転 ママとお腹の赤ちゃんを守るためにはシートベルトの着用は必要不可欠。 腰ベルトの場合、お腹の圧迫を防ぐために膨らみは避けて低い位置を通してください。 飛行機 5週目あたりからつわりが始まることを考慮すると、移動中に症状がでたときに対応できないので極力飛行機は避けてください。 プール 妊娠初期はプールに入ると感染症や転倒するリスク恐れがあるので避けましょう。 どうしてもプールに行きたい場合はマタニティスイミングを利用してください。 温泉の浸かり方 温泉は長く浸かり過ぎない・一人だけで入らない・場所によっては床が滑りやすいところもあるのでゆっくり歩く、などを心がけてください。 子宮外妊娠 受精卵が子宮内膜以外に着床してしまうことで起きる子宮外妊娠は、放置すると卵管破裂によって命に危険を及ぼすことがあります。 妊娠検査薬で陽性反応を示したあとに後回しにしてしまうことで起きるケースが多いので、早めに産婦人科で妊娠の確認を行いましょう。 心拍確認まで不安を感じる妊婦さんにおすすめの過ごし方 葉酸の摂取 葉酸はビタミンBの1種で細胞の増殖を促してくれる妊娠初期に欠かせない栄養素。 5週よりも早く行きたいときや初診のタイミングについては産婦人科へ事前に電話連絡して相談してください。 胎嚢確認後の動き方・流れ 胎嚢確認後、心拍確認までの過ごし方(動き方・流れ)は以下のステップ。 紹介状発行時期や母子手帳をもらう時期を確認する• 心拍確認前に産む病院や通院クリニックを決める 産む病院や通院クリニックを決める 妊娠が確定したら産院への紹介状を書くため、心拍確認までに産む病院や通院クリニックを決めておきましょう。 自宅近く・里帰り・個室・大部屋など、お産のプランにあわせて決めてください。 妊婦検診 妊娠検診ではお腹の赤ちゃんの様子を把握するために内診台で経膣エコーをあてられます。 主に胎嚢の位置や心拍確認に行われ、胎嚢の中に胎児の前の胎芽が見えて心拍確認できれば妊娠が確定します。 歯科検診 妊娠中は口の中の細菌が増え、歯茎や炎症が起きやすくなります。 加えて、お腹が大きくなると長時間の治療はつらいので心拍確認までの期間に歯科検診を受けておきましょう。 参考: 湯船でリラックス 湯船はリラックスだけでなく冷え対策にもおすすめ。 ただし長く浸かり過ぎてのぼせてしまうとふらついて転倒してしまうのでご注意ください。 先輩の体験談 ママがくよくよするのが一番赤ちゃんには辛いことなんです。 もうお腹に命が育っているのです。 無理(思いものを持つ・走る・飛ぶなど)は禁物ですが、通常通りの生活でいいと思いますよ。 参考出典: だから時間をもて余して心配に暮れるよりも、何か無理をしない程度の予定を入れて気を紛らわしていた方がいいと思いますよ。 お腹を冷やさないとか、葉酸を摂取するとか?その辺りは意識しながら、あとはゆったり過ごせるといいですね。 実は不妊治療をしていたにもかかわらず葉酸がいいということを全く知らず(汗)、妊娠がわかる頃に初めて知ったので、それからは毎日続けています。 参考出典: 心拍確認まで2週間かかるから、それまでは確定では無いねんけど、念には念をって感じの対策してる! — その名も…「A」?? 100%の不安の解消は難しいかもしれません。 そのため、あとで後悔しないためにできることはすべて行いつつ、それ以外はできる限りストレスを無くすことを意識してきたママが多いですね。 ですが、普段から偏った食生活や睡眠不足といった乱れた生活習慣が続いていると妊娠してから赤ちゃんに大きな負担をかけてしまいます。 生活習慣をすぐに見直すことは難しいですが、赤ちゃんへの体に重大な危険な影響を引き起こすリスクを生じさせないよう今のうちに少しずつ見直していきましょう。
次の